JPH07141502A - 線切れ部処理方法 - Google Patents
線切れ部処理方法Info
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- JPH07141502A JPH07141502A JP31452793A JP31452793A JPH07141502A JP H07141502 A JPH07141502 A JP H07141502A JP 31452793 A JP31452793 A JP 31452793A JP 31452793 A JP31452793 A JP 31452793A JP H07141502 A JPH07141502 A JP H07141502A
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- line
- color
- area
- line drawing
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- Image Processing (AREA)
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- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 線切れのギャップの方向に係わらずに線切れ
部を検出する。 【構成】 線の色番号#1を有する領域R1を所定の変
形幅Wtだけ太らせた後に背景の色番号#0を有する領
域を変形幅Wtだけ太らせることによって、付加領域S
R1〜SR5を形成する。そして、各付加領域の周囲に
ある色変化の数Nを求め、Nが4以上の場合にはその付
加領域を線切れ候補領域として認識し、線切れ候補領域
の色番号#3を線の色番号#1に変更することによって
線切れ部を接続する。また、文字の細かい部分が線切れ
候補領域として認識された場合には、この候補領域の色
番号を#0に変更することによって候補領域を消去す
る。
部を検出する。 【構成】 線の色番号#1を有する領域R1を所定の変
形幅Wtだけ太らせた後に背景の色番号#0を有する領
域を変形幅Wtだけ太らせることによって、付加領域S
R1〜SR5を形成する。そして、各付加領域の周囲に
ある色変化の数Nを求め、Nが4以上の場合にはその付
加領域を線切れ候補領域として認識し、線切れ候補領域
の色番号#3を線の色番号#1に変更することによって
線切れ部を接続する。また、文字の細かい部分が線切れ
候補領域として認識された場合には、この候補領域の色
番号を#0に変更することによって候補領域を消去す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、線画を表わす線画デ
ータを修正することによって線画の線切れ部を処理する
方法に関する。
ータを修正することによって線画の線切れ部を処理する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷の刷版を作成する製版工程に
おいては、文字や線画の原画となる版下台紙が作成され
る。版下台紙は、写植文字や製図された罫線が最終印刷
物と同寸法、同品質で配置されたものである。版下台紙
にはその後の工程に関する指示も記入されており、製版
工程の指示書としての役割も有している。
おいては、文字や線画の原画となる版下台紙が作成され
る。版下台紙は、写植文字や製図された罫線が最終印刷
物と同寸法、同品質で配置されたものである。版下台紙
にはその後の工程に関する指示も記入されており、製版
工程の指示書としての役割も有している。
【0003】多くの場合、画像内の一部の領域を所望の
一様な色で塗りつぶす色付け処理が製版工程で行なわれ
る。近年の画像処理システムでは、これまで手作業で行
なっていた色付け処理を自動的に行なうものがある。こ
のようなシステムでは、版下画像の2値画像データをス
キャナで読み取り、さらに画像処理装置によって版下画
像内において線で区切られた所望の領域を所望の色で塗
りつぶすことによって色付け処理を行なう。
一様な色で塗りつぶす色付け処理が製版工程で行なわれ
る。近年の画像処理システムでは、これまで手作業で行
なっていた色付け処理を自動的に行なうものがある。こ
のようなシステムでは、版下画像の2値画像データをス
キャナで読み取り、さらに画像処理装置によって版下画
像内において線で区切られた所望の領域を所望の色で塗
りつぶすことによって色付け処理を行なう。
【0004】このような色付け処理を行なう場合に、版
下画像内で本来閉領域を形成すべき線画が「線切れ」を
起こしている場合がある。「線切れ」の原因は、原画
(版下台紙)上に存在する線切れや、画像読み取り装置
で読み取る際の読み取り不良などである。従来は、線切
れ部の位置をオペレータがCRTに表示された版下画像
内から直接探しだして、切れた線をつなげるように版下
画像を修正していた。
下画像内で本来閉領域を形成すべき線画が「線切れ」を
起こしている場合がある。「線切れ」の原因は、原画
(版下台紙)上に存在する線切れや、画像読み取り装置
で読み取る際の読み取り不良などである。従来は、線切
れ部の位置をオペレータがCRTに表示された版下画像
内から直接探しだして、切れた線をつなげるように版下
画像を修正していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、線切れ部の幅
は1画素から数画素程度のことが多いため、オペレータ
がCRT上で発見することが困難であり、また、線切れ
部が多数存在する場合には、これらをすべて発見して修
正するのにかなりの処理時間を要するという問題があっ
た。
は1画素から数画素程度のことが多いため、オペレータ
がCRT上で発見することが困難であり、また、線切れ
部が多数存在する場合には、これらをすべて発見して修
正するのにかなりの処理時間を要するという問題があっ
た。
【0006】画像内の線切れ部を検出し、接続する方法
としては、例えば、本出願人により開示された特開平4
−239387号公報に記載されたものがある。
としては、例えば、本出願人により開示された特開平4
−239387号公報に記載されたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
は、走査線と平行な方向に沿ってギャップが開いている
ような線切れ部を検出するのが困難であるという問題が
あった。
は、走査線と平行な方向に沿ってギャップが開いている
ような線切れ部を検出するのが困難であるという問題が
あった。
【0008】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、線切れのギャッ
プの方向に係わらずに線切れ部を容易に検出することの
できる方法を提供することを目的とする。
を解決するためになされたものであり、線切れのギャッ
プの方向に係わらずに線切れ部を容易に検出することの
できる方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するため、この発明の線切れ部の処理方法は、第1
の色の背景の上に第2の色の線が描かれた第1の線画を
表わす線画データを処理することにより、前記線画の線
切れ部を処理する方法であって、(A)前記第1の線画
内において前記第2の色の画像領域を所定の幅で太らせ
ることによって前記画像領域の周囲に付加領域を形成
し、これによって第2の線画を生成する工程と、(B)
前記第2の線画に含まれる前記第1の色の画像領域を前
記所定の幅で太らせることによって第3の線画を生成す
る工程と、(C)前記第3の線画に残存している前記付
加領域の周囲における色の変化の数を調べる工程と、
(D)前記色の変化数が4以上である場合には前記付加
領域を線切れ候補領域として検出する工程と、を備え
る。
解決するため、この発明の線切れ部の処理方法は、第1
の色の背景の上に第2の色の線が描かれた第1の線画を
表わす線画データを処理することにより、前記線画の線
切れ部を処理する方法であって、(A)前記第1の線画
内において前記第2の色の画像領域を所定の幅で太らせ
ることによって前記画像領域の周囲に付加領域を形成
し、これによって第2の線画を生成する工程と、(B)
前記第2の線画に含まれる前記第1の色の画像領域を前
記所定の幅で太らせることによって第3の線画を生成す
る工程と、(C)前記第3の線画に残存している前記付
加領域の周囲における色の変化の数を調べる工程と、
(D)前記色の変化数が4以上である場合には前記付加
領域を線切れ候補領域として検出する工程と、を備え
る。
【0010】第2の色に関する太らせ処理と第1の色に
関する太らせ処理を所定の幅で実行することによって、
線切れ部のように微細な部分に付加領域が残存する。線
切れ部に残存している付加領域はその周囲における色の
変化数が4以上になるので、各付加領域の周囲における
色の変化数を調べることによって線切れ部の候補となる
線切れ候補領域を検出できる。
関する太らせ処理を所定の幅で実行することによって、
線切れ部のように微細な部分に付加領域が残存する。線
切れ部に残存している付加領域はその周囲における色の
変化数が4以上になるので、各付加領域の周囲における
色の変化数を調べることによって線切れ部の候補となる
線切れ候補領域を検出できる。
【0011】上記の方法は、さらに、(E)線切れ候補
領域を前記第2の色で塗りつぶすことによって、前記第
1の線画内に存在する線切れ部を接続する工程、を備え
ていてもよい。こうすれば、線切れ部を容易に接続でき
る。
領域を前記第2の色で塗りつぶすことによって、前記第
1の線画内に存在する線切れ部を接続する工程、を備え
ていてもよい。こうすれば、線切れ部を容易に接続でき
る。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を適用して線画
データの処理を行なう線画処理装置20の構成を示すブ
ロック図である。線画処理装置20は、次のような構成
要素を備えている。
データの処理を行なう線画処理装置20の構成を示すブ
ロック図である。線画処理装置20は、次のような構成
要素を備えている。
【0013】CPU22:線画処理装置の各部の制御、
および、線画データに関する各種の処理(ピンホール消
去、表示用画像データ作成、線切れ候補領域の検出、線
切れ部の補修、塗りつぶし等)を実行する。CPU22
と、以下に説明する構成要素とは、バス24を介して相
互に接続されている。
および、線画データに関する各種の処理(ピンホール消
去、表示用画像データ作成、線切れ候補領域の検出、線
切れ部の補修、塗りつぶし等)を実行する。CPU22
と、以下に説明する構成要素とは、バス24を介して相
互に接続されている。
【0014】ROM26:CPU22が実行する処理プ
ログラムを記憶する。
ログラムを記憶する。
【0015】RAM28:線画の画像処理に使用される
種々のパラメータや一時的なデータを記憶するメモリで
ある。
種々のパラメータや一時的なデータを記憶するメモリで
ある。
【0016】線画メモリ32:線画データを記憶するメ
モリであり、カラーパレットもここに記憶されている。
線画メモリ32は、1頁分の線画データを記憶できるメ
モリプレーンを複数枚有している。線画処理の中にはソ
ース線画データ(処理前の線画データ)とデスティネー
ション線画データ(処理後の線画データ)を記憶する必
要があるものが存在するので、少なくとも2枚のメモリ
プレーンが用意されている。このような線画処理は、一
般に「ソース/デスティネーション処理」と呼ばれてい
る。例えば、後述する太らせ処理や細らせ処理はいずれ
もソース/デスティネーション処理である。
モリであり、カラーパレットもここに記憶されている。
線画メモリ32は、1頁分の線画データを記憶できるメ
モリプレーンを複数枚有している。線画処理の中にはソ
ース線画データ(処理前の線画データ)とデスティネー
ション線画データ(処理後の線画データ)を記憶する必
要があるものが存在するので、少なくとも2枚のメモリ
プレーンが用意されている。このような線画処理は、一
般に「ソース/デスティネーション処理」と呼ばれてい
る。例えば、後述する太らせ処理や細らせ処理はいずれ
もソース/デスティネーション処理である。
【0017】キーボード用I/Oインタフェイス34:
キーボード36とマウス38からの入力を受け付けるイ
ンタフェイス。
キーボード36とマウス38からの入力を受け付けるイ
ンタフェイス。
【0018】表示制御部42:線画データをカラーCR
T44に転送して線画を表示する際に使用されるインタ
フェイス。CRT44に線画を表示する際には、CPU
22が線画データを間引いた後にビットマップ展開して
間引き画像のビットマップデータを作成し、このビット
マップデータが表示制御部42に転送される。
T44に転送して線画を表示する際に使用されるインタ
フェイス。CRT44に線画を表示する際には、CPU
22が線画データを間引いた後にビットマップ展開して
間引き画像のビットマップデータを作成し、このビット
マップデータが表示制御部42に転送される。
【0019】画像データ入出力用インタフェイス46:
平面スキャナ60から供給される線画データを受け取っ
たり、線画データを記録スキャナ50に転送したりする
際に使用されるインタフェイス。
平面スキャナ60から供給される線画データを受け取っ
たり、線画データを記録スキャナ50に転送したりする
際に使用されるインタフェイス。
【0020】平面スキャナ60は、版下などの白黒の線
画から2値の線画データを読取るスキャナである。読取
った線画データは、ランレングスデータの形式で平面ス
キャナ60から線画処理装置20に供給され、線画メモ
リ32に記憶される。
画から2値の線画データを読取るスキャナである。読取
った線画データは、ランレングスデータの形式で平面ス
キャナ60から線画処理装置20に供給され、線画メモ
リ32に記憶される。
【0021】記録スキャナ50は、色付けされたカラー
の線画を表わす線画データからYMCKの4色の色分解
画像を感光フィルム上に記録するスキャナである。
の線画を表わす線画データからYMCKの4色の色分解
画像を感光フィルム上に記録するスキャナである。
【0022】図2は、線画処理の手順を示すフローチャ
ートである。ステップS1では、平面スキャナ60を用
いて線画データを読取る。図3(A)は、読取られた線
画データで表わされる線画を示す平面図である。この線
画は、白色の背景領域の上に黒色の領域R1,PH1,
PH2が配置された画像である。背景領域には白色を示
す色番号#0が割り当てられており、領域R1,PH
1,PH2には黒色を示す色番号#1が割り当てられて
いる。なお、領域PH1,PH2はピンホールである。
また、領域R1は目視でも観察できる線切れ部CT1を
含んでいる。
ートである。ステップS1では、平面スキャナ60を用
いて線画データを読取る。図3(A)は、読取られた線
画データで表わされる線画を示す平面図である。この線
画は、白色の背景領域の上に黒色の領域R1,PH1,
PH2が配置された画像である。背景領域には白色を示
す色番号#0が割り当てられており、領域R1,PH
1,PH2には黒色を示す色番号#1が割り当てられて
いる。なお、領域PH1,PH2はピンホールである。
また、領域R1は目視でも観察できる線切れ部CT1を
含んでいる。
【0023】図4は、図3(A)の線画を表わす線画デ
ータの構造を示す概念図である。図4(A)に示すよう
に、線画データは、ヘッダとカラーパレットとランレン
グスデータとで構成されている。ヘッダは、線画データ
のファイル名や、線画の大きさ、解像度などを含んでい
る。図4(B)に示すカラーパレットには、各色番号に
対応して4つの色版YMCKの網点面積率(網%)が登
録されている。図4(B)に示すカラーパレットには2
つの色番号#0,#1しか登録されていないが、線画の
各部に新たな色番号が割り当てられると、カラーパレッ
トにその色番号に対応する各色版の網%が登録される。
ータの構造を示す概念図である。図4(A)に示すよう
に、線画データは、ヘッダとカラーパレットとランレン
グスデータとで構成されている。ヘッダは、線画データ
のファイル名や、線画の大きさ、解像度などを含んでい
る。図4(B)に示すカラーパレットには、各色番号に
対応して4つの色版YMCKの網点面積率(網%)が登
録されている。図4(B)に示すカラーパレットには2
つの色番号#0,#1しか登録されていないが、線画の
各部に新たな色番号が割り当てられると、カラーパレッ
トにその色番号に対応する各色版の網%が登録される。
【0024】図4(C)に示すランレングスデータは、
線画の各ランごとに形成された1単位のデータ(以下、
「単位ランレングスデータ」と呼ぶ)で構成されてい
る。単位ランレングスデータは、各ランの色番号とラン
長さとを含んでいる。なお、図4(C)は、図3(A)
に示す走査線SLに対応する単位ランレングスデータを
示したものである。色番号の欄に記載された記号「X」
は、無効データであることを示している。また、ラン長
さが0の単位ランレングスデータは、走査線の終端を示
すデータである。このような線画データは、線画メモリ
32に記憶される。
線画の各ランごとに形成された1単位のデータ(以下、
「単位ランレングスデータ」と呼ぶ)で構成されてい
る。単位ランレングスデータは、各ランの色番号とラン
長さとを含んでいる。なお、図4(C)は、図3(A)
に示す走査線SLに対応する単位ランレングスデータを
示したものである。色番号の欄に記載された記号「X」
は、無効データであることを示している。また、ラン長
さが0の単位ランレングスデータは、走査線の終端を示
すデータである。このような線画データは、線画メモリ
32に記憶される。
【0025】図2のステップS2では、線画処理装置2
0において線画のピンホール消去が行なわれる。これ
は、線画内に含まれる互いに独立な領域(以下、単に
「独立領域」と呼ぶ)のそれぞれに関して画素数を算出
し、所定の画素数以下の独立領域をピンホール領域とし
て認識し、そのピンホール領域の色を周囲の色と同一の
色に変更する処理である。図3(A)の例では、領域P
H1,PH2がピンホールとして消去される。
0において線画のピンホール消去が行なわれる。これ
は、線画内に含まれる互いに独立な領域(以下、単に
「独立領域」と呼ぶ)のそれぞれに関して画素数を算出
し、所定の画素数以下の独立領域をピンホール領域とし
て認識し、そのピンホール領域の色を周囲の色と同一の
色に変更する処理である。図3(A)の例では、領域P
H1,PH2がピンホールとして消去される。
【0026】ステップS3では、オペレータがカラーC
RT44に表示された線画を観察し、肉眼で見える線切
れ部を手動操作で接続する。図3(A)の例では、領域
R1が線切れ部CT1を含むので、この部分を黒色で接
続する。なお、手動の接続処理では、オペレータが画面
上において2つの点の位置を指示するとともに、これら
の2点で接続される直線の幅と色とを指定する。線画処
理装置20は、これらの指示に応じて、指定された2点
を指定幅と指定色を有する直線で接続する。図3(B)
は、ピンホールPH1,PH2の消去と、目視可能な線
切れ部CT1の接続とを行なって得られた線画を示して
いる。
RT44に表示された線画を観察し、肉眼で見える線切
れ部を手動操作で接続する。図3(A)の例では、領域
R1が線切れ部CT1を含むので、この部分を黒色で接
続する。なお、手動の接続処理では、オペレータが画面
上において2つの点の位置を指示するとともに、これら
の2点で接続される直線の幅と色とを指定する。線画処
理装置20は、これらの指示に応じて、指定された2点
を指定幅と指定色を有する直線で接続する。図3(B)
は、ピンホールPH1,PH2の消去と、目視可能な線
切れ部CT1の接続とを行なって得られた線画を示して
いる。
【0027】図3(B)に示す黒色の領域R1は、まだ
線切れ部CT2を含んでいるが、これは肉眼では観察で
きないものであると仮定する。図3(B)(及び図3
(A))では、図示の便宜上、線切れ部CT2を拡大し
て示している。
線切れ部CT2を含んでいるが、これは肉眼では観察で
きないものであると仮定する。図3(B)(及び図3
(A))では、図示の便宜上、線切れ部CT2を拡大し
て示している。
【0028】図2のステップS4〜S6は、肉眼では直
接観察できない線切れ部を検出して接続する処理であ
る。まずステップS4では、線切れ部の候補となる領域
(以下、「線切れ候補領域」と呼ぶ)を検出する。
接観察できない線切れ部を検出して接続する処理であ
る。まずステップS4では、線切れ部の候補となる領域
(以下、「線切れ候補領域」と呼ぶ)を検出する。
【0029】図5は、ステップS4における線切れ候補
領域の検出処理の詳細手順を示すフローチャートであ
る。また、図6は、ステップS4における処理内容を示
す説明図である。図6(A)は、図3(B)に示す黒色
の領域R1の拡大図であり、線切れ部CT2が誇張され
て描かれている。
領域の検出処理の詳細手順を示すフローチャートであ
る。また、図6は、ステップS4における処理内容を示
す説明図である。図6(A)は、図3(B)に示す黒色
の領域R1の拡大図であり、線切れ部CT2が誇張され
て描かれている。
【0030】ステップS41では、線の色番号#1を有
する画像領域を予め指定された変形幅Wtだけ太らせる
とともに、太らせによって作成された付加領域に新たな
色番号を割り当てる。この実施例では、線の色番号とし
て色番号#1が使用されているが、線の色番号としては
任意の色番号を指定することが可能である。
する画像領域を予め指定された変形幅Wtだけ太らせる
とともに、太らせによって作成された付加領域に新たな
色番号を割り当てる。この実施例では、線の色番号とし
て色番号#1が使用されているが、線の色番号としては
任意の色番号を指定することが可能である。
【0031】ステップS41の処理の結果、図6(B)
に示すように、色番号#1の画像領域R1の外側と内側
に、新たな色番号#2を有する幅Wtの付加領域SRが
形成される。なお、変形幅Wtとしては、線切れ部のギ
ャップの最大幅の約1/2の値が予め指定されている。
に示すように、色番号#1の画像領域R1の外側と内側
に、新たな色番号#2を有する幅Wtの付加領域SRが
形成される。なお、変形幅Wtとしては、線切れ部のギ
ャップの最大幅の約1/2の値が予め指定されている。
【0032】ステップS41における太らせ処理は、8
近傍ウィンドウや4近傍ウィンドウなどのウィンドウオ
ペレータを用いた処理によって実現することが可能であ
り、また、色番号#1の画像領域R1の輪郭線を外側に
拡張する処理によって実現することも可能である。
近傍ウィンドウや4近傍ウィンドウなどのウィンドウオ
ペレータを用いた処理によって実現することが可能であ
り、また、色番号#1の画像領域R1の輪郭線を外側に
拡張する処理によって実現することも可能である。
【0033】ステップS42では、背景の色番号#0を
有する画像領域を変形幅Wtだけ太らせる。ただし、こ
の際、線の色番号#1を有する画像領域R1は、背景の
色番号#0を有する画像領域に侵食されないこととす
る。色番号#1の領域が侵食されないこととする処理
は、「色番号#1にプロテクトをかける」と呼ばれる。
図6(C)の線画は、ステップS42の処理によって得
られた線画である。この線画は、色番号#1の画像領域
R1と、ステップS42における太らせ処理の後に残っ
た付加領域SR1〜SR5とを含んでいる。
有する画像領域を変形幅Wtだけ太らせる。ただし、こ
の際、線の色番号#1を有する画像領域R1は、背景の
色番号#0を有する画像領域に侵食されないこととす
る。色番号#1の領域が侵食されないこととする処理
は、「色番号#1にプロテクトをかける」と呼ばれる。
図6(C)の線画は、ステップS42の処理によって得
られた線画である。この線画は、色番号#1の画像領域
R1と、ステップS42における太らせ処理の後に残っ
た付加領域SR1〜SR5とを含んでいる。
【0034】なお、ステップS42において色番号#0
の領域を太らせる処理は、色番号#1の領域と色番号#
2の領域の和領域を細らせる処理と等価である。ただ
し、この場合にも色番号#1の領域にプロテクトをかけ
ておく必要がある。
の領域を太らせる処理は、色番号#1の領域と色番号#
2の領域の和領域を細らせる処理と等価である。ただ
し、この場合にも色番号#1の領域にプロテクトをかけ
ておく必要がある。
【0035】ステップS43では、こうして得られた線
画に領域分離処理(「領域分割処理」とも呼ばれる)を
行なって、線画に含まれる独立領域を互いに識別する。
図6(C)の線画を対象として領域分離処理を行なう
と、色番号#0の領域BG1,BG2と、色番号#1の
領域R1と、色番号#2の領域SR1,SR2,SR
3,SR4,SR5が、それぞれ別個の独立領域として
識別される。なお、領域分離処理によって独立領域とし
て認識された場合にも、各独立領域の色番号はそのまま
に保たれる。
画に領域分離処理(「領域分割処理」とも呼ばれる)を
行なって、線画に含まれる独立領域を互いに識別する。
図6(C)の線画を対象として領域分離処理を行なう
と、色番号#0の領域BG1,BG2と、色番号#1の
領域R1と、色番号#2の領域SR1,SR2,SR
3,SR4,SR5が、それぞれ別個の独立領域として
識別される。なお、領域分離処理によって独立領域とし
て認識された場合にも、各独立領域の色番号はそのまま
に保たれる。
【0036】ステップS44では、独立領域の中で、付
加領域の色番号#2を有する領域(すなわち付加領域)
SR1〜SR5のそれぞれについて、その周囲における
色の変化の数Nを求めるとともに、Nの値に応じてその
付加領域の色番号を変更する。後述するように、周囲に
おける色の変化数Nが4以上の付加領域は線切れ候補と
認識され、その領域を代表する座標がメモリに記憶され
る。
加領域の色番号#2を有する領域(すなわち付加領域)
SR1〜SR5のそれぞれについて、その周囲における
色の変化の数Nを求めるとともに、Nの値に応じてその
付加領域の色番号を変更する。後述するように、周囲に
おける色の変化数Nが4以上の付加領域は線切れ候補と
認識され、その領域を代表する座標がメモリに記憶され
る。
【0037】図7は、ステップS44の処理の詳細を示
すフローチャートである。また、図8は、図7の手順の
処理内容を示す説明図である。ステップT1では、付加
領域を1つ選択する。図8(A)の付加領域SRaは、
説明の便宜上、図6(C)に示す付加領域SR1〜SR
5のいずれとも異なっている。
すフローチャートである。また、図8は、図7の手順の
処理内容を示す説明図である。ステップT1では、付加
領域を1つ選択する。図8(A)の付加領域SRaは、
説明の便宜上、図6(C)に示す付加領域SR1〜SR
5のいずれとも異なっている。
【0038】ステップT2では、付加領域SRaを色番
号#3で塗りつぶすとともに、付加領域に含まれる画素
の座標の最小値(xmin ,ymin )と最大値(xmax ,
ymax )を求める(図8(A)参照)。なお、「色番号
#3で塗りつぶす」とは、付加領域SRaのランレング
スデータの色番号を#3に変更することを意味してい
る。
号#3で塗りつぶすとともに、付加領域に含まれる画素
の座標の最小値(xmin ,ymin )と最大値(xmax ,
ymax )を求める(図8(A)参照)。なお、「色番号
#3で塗りつぶす」とは、付加領域SRaのランレング
スデータの色番号を#3に変更することを意味してい
る。
【0039】ステップT3では、(xmin −1,ymin
−1)〜(xmax +1,ymax +1)の範囲において、
付加領域SRaを1画素太らせる。この太らせ処理で
は、図8(B)に示す4近傍ウィンドウW1を2点(x
min −1,ymin −1),(xmax +1,ymax +1)
で規定される矩形領域内で順次移動させ、中心画素CP
1の色番号が#0または#1であって4つの周辺画素の
うちの少なくとも1つの色番号が#3である場合に、中
心画素CP1の色番号を#4または#5に変更する。こ
の際、元の色番号が#0であった部分は色番号を#4に
変更し、元の色番号が#1であった部分は色番号を#5
に変更する。図8(C)はこうして得られた線画を示し
ている。
−1)〜(xmax +1,ymax +1)の範囲において、
付加領域SRaを1画素太らせる。この太らせ処理で
は、図8(B)に示す4近傍ウィンドウW1を2点(x
min −1,ymin −1),(xmax +1,ymax +1)
で規定される矩形領域内で順次移動させ、中心画素CP
1の色番号が#0または#1であって4つの周辺画素の
うちの少なくとも1つの色番号が#3である場合に、中
心画素CP1の色番号を#4または#5に変更する。こ
の際、元の色番号が#0であった部分は色番号を#4に
変更し、元の色番号が#1であった部分は色番号を#5
に変更する。図8(C)はこうして得られた線画を示し
ている。
【0040】ステップT4では、図8(D)に示す8近
傍ウィンドウW2を用いて付加領域SRaの周囲におけ
る色の変化の数N(以下、「色変化数」と呼ぶ)を求め
る。図8(D)に示すように、8近傍ウィンドウW2の
8つの周辺画素には、1〜8の優先度が割り当てられて
いる。ステップT4の処理では、中心画素CP2を色番
号#4と#5の領域内の各画素に配置し、色番号が#4
また#5である周辺画素の中で最も優先度の高い周辺画
素(以下、「優先周辺画素」と呼ぶ)の色番号を調べ
る。そして、この優先周辺画素の色番号と中心画素CP
2の色番号とが異なる場合(すなわち一方が#4で他方
が#5の場合)に色が変化していると判断し、色変化数
1を計数する。一方、優先周辺画素の色番号と中心画素
CP2の色番号とが等しい場合には、色変化が無いと判
断する。こうして、色番号#4と#5の各画素に8近傍
ウィンドウW2の中心画素を適用することによって付加
領域SRaの周囲の色変化数Nを求める。なお、ステッ
プT4の具体的な処理では、2点(xmin −2,ymin
−2),(xmax +2,ymax +2)で規定される矩形
領域内において8近傍ウィンドウW2を主走査方向yに
沿って順次移動させ、中心画素CP2の色番号が#4ま
たは#5の場合に上記のような色変化の有無の判断を行
なう。
傍ウィンドウW2を用いて付加領域SRaの周囲におけ
る色の変化の数N(以下、「色変化数」と呼ぶ)を求め
る。図8(D)に示すように、8近傍ウィンドウW2の
8つの周辺画素には、1〜8の優先度が割り当てられて
いる。ステップT4の処理では、中心画素CP2を色番
号#4と#5の領域内の各画素に配置し、色番号が#4
また#5である周辺画素の中で最も優先度の高い周辺画
素(以下、「優先周辺画素」と呼ぶ)の色番号を調べ
る。そして、この優先周辺画素の色番号と中心画素CP
2の色番号とが異なる場合(すなわち一方が#4で他方
が#5の場合)に色が変化していると判断し、色変化数
1を計数する。一方、優先周辺画素の色番号と中心画素
CP2の色番号とが等しい場合には、色変化が無いと判
断する。こうして、色番号#4と#5の各画素に8近傍
ウィンドウW2の中心画素を適用することによって付加
領域SRaの周囲の色変化数Nを求める。なお、ステッ
プT4の具体的な処理では、2点(xmin −2,ymin
−2),(xmax +2,ymax +2)で規定される矩形
領域内において8近傍ウィンドウW2を主走査方向yに
沿って順次移動させ、中心画素CP2の色番号が#4ま
たは#5の場合に上記のような色変化の有無の判断を行
なう。
【0041】図8(E),(F)は、8近傍ウィンドウ
W2の中心画素CP2を図8(C)の点P1と点P2に
配置した場合をそれぞれ示している。図8(E)の場合
には、優先周辺画素の色番号#4(図中、丸で示す)と
中心画素の色番号#5とは異なるので、色変化があると
判断されて、色変化数Nの値が1つ増加する。一方、図
8(F)の場合には、優先周辺画素の色番号#4と中心
画素の色番号#4とが等しいので、色変化が無いと判断
されて、色変化数Nはそのままの値に保たれる。このよ
うな処理を色番号#4と#5の領域に対して実行すれ
ば、付加領域SRaの周囲における色変化数Nを求める
ことができる。
W2の中心画素CP2を図8(C)の点P1と点P2に
配置した場合をそれぞれ示している。図8(E)の場合
には、優先周辺画素の色番号#4(図中、丸で示す)と
中心画素の色番号#5とは異なるので、色変化があると
判断されて、色変化数Nの値が1つ増加する。一方、図
8(F)の場合には、優先周辺画素の色番号#4と中心
画素の色番号#4とが等しいので、色変化が無いと判断
されて、色変化数Nはそのままの値に保たれる。このよ
うな処理を色番号#4と#5の領域に対して実行すれ
ば、付加領域SRaの周囲における色変化数Nを求める
ことができる。
【0042】ステップT5では、色変化数Nの値が4以
上であるか否かが判断される。図9は、色変化数Nの値
が2,4,6にそれぞれ等しい場合を示す説明図であ
る。図9からも解るように、付加領域の周囲における色
変化数Nは偶数である。また、図9(A)に示すような
色変化数Nが2の付加領域は、もともと線切れ部以外の
微細な部分に形成された領域である。一方、図9
(B),(C)に示すように、色変化数Nが4以上の付
加領域は線切れ部のような比較的小さなギャップに形成
された領域である。そこで、色変化数Nが4以上の場合
には、その付加領域を線切れ候補領域として認識し、ス
テップT6においてその線切れ候補領域を示す候補領域
表示座標CDISP((xmin +xmax )/2,(ymin +
ymax )/2)と候補領域処理座標CPROC(xmin ,y
1 )とをメモリに記憶する。図10は、候補領域表示座
標CDISPと候補領域処理座標CPROCの一例を示す説明図
である。候補領域表示座標CDISPは、後述するように、
線切れ候補領域の位置をカラーCRT44に表示する際
に用いられる座標であり、線切れ候補領域の最大座標と
最小座標の平均値で構成されている。候補領域処理座標
CPROCは、後述するように、線切れ候補領域の補修処理
を行なう際に処理の開始点を示す座標として用いられ
る。候補領域処理座標CPROCの主走査座標y1 は、線切
れ候補領域の副走査座標の最小値xmin におけるy座標
の最小の座標値である。
上であるか否かが判断される。図9は、色変化数Nの値
が2,4,6にそれぞれ等しい場合を示す説明図であ
る。図9からも解るように、付加領域の周囲における色
変化数Nは偶数である。また、図9(A)に示すような
色変化数Nが2の付加領域は、もともと線切れ部以外の
微細な部分に形成された領域である。一方、図9
(B),(C)に示すように、色変化数Nが4以上の付
加領域は線切れ部のような比較的小さなギャップに形成
された領域である。そこで、色変化数Nが4以上の場合
には、その付加領域を線切れ候補領域として認識し、ス
テップT6においてその線切れ候補領域を示す候補領域
表示座標CDISP((xmin +xmax )/2,(ymin +
ymax )/2)と候補領域処理座標CPROC(xmin ,y
1 )とをメモリに記憶する。図10は、候補領域表示座
標CDISPと候補領域処理座標CPROCの一例を示す説明図
である。候補領域表示座標CDISPは、後述するように、
線切れ候補領域の位置をカラーCRT44に表示する際
に用いられる座標であり、線切れ候補領域の最大座標と
最小座標の平均値で構成されている。候補領域処理座標
CPROCは、後述するように、線切れ候補領域の補修処理
を行なう際に処理の開始点を示す座標として用いられ
る。候補領域処理座標CPROCの主走査座標y1 は、線切
れ候補領域の副走査座標の最小値xmin におけるy座標
の最小の座標値である。
【0043】なお、ステップT6では、処理対象となっ
ている付加領域の色番号#3はそのままに保たれる。す
なわち、線切れ候補領域として決定された付加領域につ
いては色番号が#3に保たれる。一方、ステップT5に
おいて色変化数Nが4未満の(すなわちN=2の)場合
には、ステップT7において色番号#3の領域(処理対
象となっている付加領域)を色番号#0で塗りつぶす
(図9(A)参照)。ステップT7の処理は、その付加
領域を消去することと等価である。
ている付加領域の色番号#3はそのままに保たれる。す
なわち、線切れ候補領域として決定された付加領域につ
いては色番号が#3に保たれる。一方、ステップT5に
おいて色変化数Nが4未満の(すなわちN=2の)場合
には、ステップT7において色番号#3の領域(処理対
象となっている付加領域)を色番号#0で塗りつぶす
(図9(A)参照)。ステップT7の処理は、その付加
領域を消去することと等価である。
【0044】このように、線切れ候補領域として決定さ
れた付加領域については、ステップT6においてその領
域を代表する点を示す候補領域表示座標CDISPと候補領
域処理座標CPROCがメモリに記憶されるとともに、線切
れ候補領域の色番号が#3のままに保たれる。一方、線
切れ候補領域でないと決定された領域については、ステ
ップT7においてその領域の色番号を背景の色を示す色
番号#0に変更することによって、その領域を消去す
る。
れた付加領域については、ステップT6においてその領
域を代表する点を示す候補領域表示座標CDISPと候補領
域処理座標CPROCがメモリに記憶されるとともに、線切
れ候補領域の色番号が#3のままに保たれる。一方、線
切れ候補領域でないと決定された領域については、ステ
ップT7においてその領域の色番号を背景の色を示す色
番号#0に変更することによって、その領域を消去す
る。
【0045】ステップT6またはT7が終了すると、ス
テップT8において、色番号#4と#5の領域が、それ
ぞれの元の色番号#0、#1に変更される。この理由
は、色番号#4と#5の領域は、付加領域の周囲におけ
る色変化数Nを調べるために便宜的に形成された領域だ
からである。ステップT9では、線画に含まれるすべて
の付加領域についてステップT1〜T8の処理が終了し
たか否かが判断される。終了していなければ、ステップ
T1に戻り、次の付加領域について上述のステップT1
〜T8の処理が実行される。
テップT8において、色番号#4と#5の領域が、それ
ぞれの元の色番号#0、#1に変更される。この理由
は、色番号#4と#5の領域は、付加領域の周囲におけ
る色変化数Nを調べるために便宜的に形成された領域だ
からである。ステップT9では、線画に含まれるすべて
の付加領域についてステップT1〜T8の処理が終了し
たか否かが判断される。終了していなければ、ステップ
T1に戻り、次の付加領域について上述のステップT1
〜T8の処理が実行される。
【0046】図6(D)は、図6(C)の線画について
図7の処理を実行した結果を示している。図6(C)に
示す5つの付加領域SR1〜SR5の内で、第1の付加
領域SR1以外の付加領域は消去されており、また、第
1の付加領域SR1の色番号は#2から#3に変更され
ている。
図7の処理を実行した結果を示している。図6(C)に
示す5つの付加領域SR1〜SR5の内で、第1の付加
領域SR1以外の付加領域は消去されており、また、第
1の付加領域SR1の色番号は#2から#3に変更され
ている。
【0047】こうして図7の処理(すなわち図5のステ
ップS44の処理)が終了すると、図2のステップS5
が実行される。ステップS5では、線画の中に線切れ候
補領域が存在するか否かが判断される。線切れ候補領域
が無ければ、後述するステップS7における色付け処理
に移行する。一方、線切れ候補領域が存在すれば、ステ
ップS6において線切れ候補領域を補修する処理が実行
される。
ップS44の処理)が終了すると、図2のステップS5
が実行される。ステップS5では、線画の中に線切れ候
補領域が存在するか否かが判断される。線切れ候補領域
が無ければ、後述するステップS7における色付け処理
に移行する。一方、線切れ候補領域が存在すれば、ステ
ップS6において線切れ候補領域を補修する処理が実行
される。
【0048】図11は、ステップS6における線切れ候
補領域の補修処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS61では、すべての線切れ候補領域を自動補
修するか否かが判断される。イラストや罫線などの大き
な線画部品のみを含む線画を処理する場合には、線切れ
候補領域は常に線切れ部なので、オペレータが全候補領
域の自動補修を選択する。一方、線画が文字などの微細
な線画部品を含む場合には、線切れ候補領域が文字など
の微細な部分の一部である可能性があるので、個別の選
択補修を選択する。
補領域の補修処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS61では、すべての線切れ候補領域を自動補
修するか否かが判断される。イラストや罫線などの大き
な線画部品のみを含む線画を処理する場合には、線切れ
候補領域は常に線切れ部なので、オペレータが全候補領
域の自動補修を選択する。一方、線画が文字などの微細
な線画部品を含む場合には、線切れ候補領域が文字など
の微細な部分の一部である可能性があるので、個別の選
択補修を選択する。
【0049】ステップS61において全候補領域を自動
補修することが指示された場合には、ステップS62に
おいて、全候補領域を線の色番号#1で塗りつぶす。線
切れ候補領域には色番号#3が割り当てられているの
で、ステップS62の処理は、ランレングスデータにお
ける色番号を#3から#1に変更する処理である。図6
(D)からも解るように、線切れ候補領域SR1は線を
表わす領域R1の線切れ部CT2のギャップを埋めてい
るので、線切れ候補領域SR1の色番号#3を線の色番
号#1に変更することによって、実質的に線切れ部CT
2を接続することができる。なお、色番号を変更する際
には、候補領域処理座標CPROC(図10)が利用され、
この座標位置の画素に連結する画素の色番号を順次#3
から#1に変更する。なお、連結する画素の検出には4
近傍のアルゴリズムが使用される。このように、候補領
域処理座標CPROCを利用すれば、線切れ候補領域の補修
を確実に実行することができる。
補修することが指示された場合には、ステップS62に
おいて、全候補領域を線の色番号#1で塗りつぶす。線
切れ候補領域には色番号#3が割り当てられているの
で、ステップS62の処理は、ランレングスデータにお
ける色番号を#3から#1に変更する処理である。図6
(D)からも解るように、線切れ候補領域SR1は線を
表わす領域R1の線切れ部CT2のギャップを埋めてい
るので、線切れ候補領域SR1の色番号#3を線の色番
号#1に変更することによって、実質的に線切れ部CT
2を接続することができる。なお、色番号を変更する際
には、候補領域処理座標CPROC(図10)が利用され、
この座標位置の画素に連結する画素の色番号を順次#3
から#1に変更する。なお、連結する画素の検出には4
近傍のアルゴリズムが使用される。このように、候補領
域処理座標CPROCを利用すれば、線切れ候補領域の補修
を確実に実行することができる。
【0050】図11のステップS61において、全候補
領域を自動補修することが指示されていない場合には、
ステップS63において、未処理の線切れ候補領域が存
在するか否かが判断される。未処理の候補領域が存在す
る場合には、ステップS64において線切れ候補領域を
1つ選択し、その候補領域を補修するモードをオペレー
タが指定する。なお、ステップS64においては、予め
メモリに記憶された候補領域表示座標CDISPが1つ読出
されて、その位置の画素(あるいはその周囲の数画素)
がカラーCRT44の画面上に他の画像領域の色と明瞭
に区別されて表示される。例えば、カラーCRT44に
線画が白黒の画像として表示されている場合には、候補
領域表示座標DDICPの位置を赤色などの目立つ色で表示
する。
領域を自動補修することが指示されていない場合には、
ステップS63において、未処理の線切れ候補領域が存
在するか否かが判断される。未処理の候補領域が存在す
る場合には、ステップS64において線切れ候補領域を
1つ選択し、その候補領域を補修するモードをオペレー
タが指定する。なお、ステップS64においては、予め
メモリに記憶された候補領域表示座標CDISPが1つ読出
されて、その位置の画素(あるいはその周囲の数画素)
がカラーCRT44の画面上に他の画像領域の色と明瞭
に区別されて表示される。例えば、カラーCRT44に
線画が白黒の画像として表示されている場合には、候補
領域表示座標DDICPの位置を赤色などの目立つ色で表示
する。
【0051】補修のモードとしては、自動補修モード、
手操作補修モード、消去モードの3つがある。ステップ
S64において自動補修モードが選択されると、ステッ
プS65において、処理対象となっている線切れ候補領
域が色番号#1で塗りつぶされる。
手操作補修モード、消去モードの3つがある。ステップ
S64において自動補修モードが選択されると、ステッ
プS65において、処理対象となっている線切れ候補領
域が色番号#1で塗りつぶされる。
【0052】ステップS64において手操作補修モード
が選択されると、ステップS66において、処理対象と
なっている線切れ候補領域が色番号#0で塗りつぶされ
る。これは、線切れ候補領域を消去することと等価であ
る。そして、ステップS67において、手操作によって
その線切れ部を補修する。手操作による補修としては、
直線の2端点を指定してその間を所定の幅で接続する、
いわゆる直線描画処理を利用することができる。
が選択されると、ステップS66において、処理対象と
なっている線切れ候補領域が色番号#0で塗りつぶされ
る。これは、線切れ候補領域を消去することと等価であ
る。そして、ステップS67において、手操作によって
その線切れ部を補修する。手操作による補修としては、
直線の2端点を指定してその間を所定の幅で接続する、
いわゆる直線描画処理を利用することができる。
【0053】ステップS64において消去モードが選択
されると、ステップS68において、処理対象となって
いる線切れ候補領域が色番号#0で塗りつぶされて消去
される。
されると、ステップS68において、処理対象となって
いる線切れ候補領域が色番号#0で塗りつぶされて消去
される。
【0054】ステップS64〜S68の処理によって1
つの線切れ候補領域の補修が終了すると、ステップS6
3に戻り未処理の線切れ候補領域が存在するか否かが再
び判断される。こうして、各線切れ候補領域についてス
テップS63〜S68の処理が繰り返し実行される。
つの線切れ候補領域の補修が終了すると、ステップS6
3に戻り未処理の線切れ候補領域が存在するか否かが再
び判断される。こうして、各線切れ候補領域についてス
テップS63〜S68の処理が繰り返し実行される。
【0055】上述したように、線切れ候補領域をカラー
CRT44に表示する際には、候補領域表示座標CDISP
によって線切れ候補領域の中心位置を示すので、どのよ
うに補修すべきかをオペレータが容易に判断できる。候
補領域表示座標CDISPの位置の画素は線切れ候補領域に
含まれていない場合があるが、色番号の変更は候補領域
処理座標CPROCの画素から実行するので、線切れ候補領
域の補修処理を確実に行なうことができる。このよう
に、各線切れ候補領域を代表する座標として候補領域表
示座標CDISPと候補領域処理座標CPROCの2つを記憶し
ておくことによって、容易にかつ確実に線切れ部の補修
を行なうことが可能となる。ただし、線切れ候補領域を
代表する座標としては、1つの座標のみ(例えば候補領
域処理座標CPROCのみ)を記憶するようにしておいても
よい。
CRT44に表示する際には、候補領域表示座標CDISP
によって線切れ候補領域の中心位置を示すので、どのよ
うに補修すべきかをオペレータが容易に判断できる。候
補領域表示座標CDISPの位置の画素は線切れ候補領域に
含まれていない場合があるが、色番号の変更は候補領域
処理座標CPROCの画素から実行するので、線切れ候補領
域の補修処理を確実に行なうことができる。このよう
に、各線切れ候補領域を代表する座標として候補領域表
示座標CDISPと候補領域処理座標CPROCの2つを記憶し
ておくことによって、容易にかつ確実に線切れ部の補修
を行なうことが可能となる。ただし、線切れ候補領域を
代表する座標としては、1つの座標のみ(例えば候補領
域処理座標CPROCのみ)を記憶するようにしておいても
よい。
【0056】ステップS6における線切れ候補領域の補
修が終了すると、ステップS7(図2)において線画の
色付け処理が実行される。色付け処理は、オペレータが
線画中の領域を1つずつ指定して所望の色でその領域を
塗りつぶす処理である。ステップS7,S8で所望の領
域について色付け処理が終了すると、ステップS9にお
いて線画を出力する。この実施例においては、ステップ
S9において記録スキャナ50において線画の網目版画
像が感光フィルムに記録される。
修が終了すると、ステップS7(図2)において線画の
色付け処理が実行される。色付け処理は、オペレータが
線画中の領域を1つずつ指定して所望の色でその領域を
塗りつぶす処理である。ステップS7,S8で所望の領
域について色付け処理が終了すると、ステップS9にお
いて線画を出力する。この実施例においては、ステップ
S9において記録スキャナ50において線画の網目版画
像が感光フィルムに記録される。
【0057】以上のように、上記実施例では、線の色番
号#1を有する領域R1を所定の変形幅Wtだけ太らせ
(図6(B))、この後に背景の色番号#0を有する領
域を変形幅Wtだけ太らせることによって、付加領域S
R1〜SR5を形成する(図6(C))。そして、各付
加領域の周囲における色変化数Nが4以上の場合にその
付加領域を線切れ候補領域として認識するので、線切れ
部を容易に認識することが可能である。また、上記の方
法によって線切れ候補領域を形成すれば、線切れ部のギ
ャップの方向に関わらずに線切れ候補領域を形成するこ
とが可能である。さらに、線切れ候補領域の色番号#3
を線の色番号#1に変更するだけで線切れ部が接続され
るので、線切れ部の接続を容易に行なうことができる。
なお、文字の細かい部分など、本来は線切れ部ではない
微細な部分が線切れ候補領域として認識された場合に
は、この候補領域の色番号を#0に変更するだけで、そ
の候補領域を容易に消去することが可能である。このよ
うに、上記実施例では、線切れ部として接続したい部分
を容易に検出して接続できるとともに、線切れ部でない
微細な部分をそのままに保つことができる。
号#1を有する領域R1を所定の変形幅Wtだけ太らせ
(図6(B))、この後に背景の色番号#0を有する領
域を変形幅Wtだけ太らせることによって、付加領域S
R1〜SR5を形成する(図6(C))。そして、各付
加領域の周囲における色変化数Nが4以上の場合にその
付加領域を線切れ候補領域として認識するので、線切れ
部を容易に認識することが可能である。また、上記の方
法によって線切れ候補領域を形成すれば、線切れ部のギ
ャップの方向に関わらずに線切れ候補領域を形成するこ
とが可能である。さらに、線切れ候補領域の色番号#3
を線の色番号#1に変更するだけで線切れ部が接続され
るので、線切れ部の接続を容易に行なうことができる。
なお、文字の細かい部分など、本来は線切れ部ではない
微細な部分が線切れ候補領域として認識された場合に
は、この候補領域の色番号を#0に変更するだけで、そ
の候補領域を容易に消去することが可能である。このよ
うに、上記実施例では、線切れ部として接続したい部分
を容易に検出して接続できるとともに、線切れ部でない
微細な部分をそのままに保つことができる。
【0058】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0059】(1)付加領域の周囲における色変化数N
を求める方法としては、図8に示すもの以外の種々の方
法を採用することができる。図12は、図8の方法に代
わる方法を示す説明図である。図12(A)に示す付加
領域SRaに対して、図12(B)に示す8近傍ウィン
ドウW3を適用することにより、図12(C)に示すよ
うに、付加領域SRaの周囲に周辺領域PR1〜PR4
を形成する。すなわち、8近傍ウィンドウW3の中心画
素CP3が色番号#0または#1を有し、かつ、8つの
周辺画素のうちの少なくとも1つが色番号#3を有する
場合に、その画素を周辺領域の画素として決定すること
によって周辺領域PR1〜PR4が得られる。8近傍ウ
ィンドウを用いて形成した周辺領域PR1〜PR4は互
いに連結しているので、これらの周辺領域PR1〜PR
4における色変化の数を検出することによって、付加領
域SRaの周囲における色変化数Nを求めることが可能
である。なお、図8(C)の例と同様に、周辺領域PR
1〜PR4に新たな色番号を割り当てても良い。
を求める方法としては、図8に示すもの以外の種々の方
法を採用することができる。図12は、図8の方法に代
わる方法を示す説明図である。図12(A)に示す付加
領域SRaに対して、図12(B)に示す8近傍ウィン
ドウW3を適用することにより、図12(C)に示すよ
うに、付加領域SRaの周囲に周辺領域PR1〜PR4
を形成する。すなわち、8近傍ウィンドウW3の中心画
素CP3が色番号#0または#1を有し、かつ、8つの
周辺画素のうちの少なくとも1つが色番号#3を有する
場合に、その画素を周辺領域の画素として決定すること
によって周辺領域PR1〜PR4が得られる。8近傍ウ
ィンドウを用いて形成した周辺領域PR1〜PR4は互
いに連結しているので、これらの周辺領域PR1〜PR
4における色変化の数を検出することによって、付加領
域SRaの周囲における色変化数Nを求めることが可能
である。なお、図8(C)の例と同様に、周辺領域PR
1〜PR4に新たな色番号を割り当てても良い。
【0060】(2)上記実施例では、線画がランレング
スデータで表わされるものとしたが、線画をビットマッ
プデータで表わすようにしてもよい。なお、ランレング
スデータを用いる場合に、太らせ処理や細らせ処理をラ
ンレングスデータのままで実行することも可能である
が、ランレングスデータをビットマップデータに変換し
た後に太らせ処理や細らせ処理を行なうようにしてもよ
い。
スデータで表わされるものとしたが、線画をビットマッ
プデータで表わすようにしてもよい。なお、ランレング
スデータを用いる場合に、太らせ処理や細らせ処理をラ
ンレングスデータのままで実行することも可能である
が、ランレングスデータをビットマップデータに変換し
た後に太らせ処理や細らせ処理を行なうようにしてもよ
い。
【0061】(3)上記実施例では、変形幅Wtを、線
切れ部として検出したいギャップの最大幅の約1/2の
値であるとしたが、変形幅Wtの値は次のような事項を
考慮して決定することが好ましい。図13は、線幅t1
とギャップt2との関係に応じて付加領域の形状が異な
ることを示す説明図である。図13(A)は、線幅t1
がギャップt2よりも大きな場合について、図5のステ
ップS41とステップS42の太らせ処理を実行した結
果を示しており、図13(B)は線幅t1がギャップt
2よりも小さな場合について太らせ処理と細らせ処理を
実行した結果を示している。t1>t2の場合(図13
(A))には色番号#1に関する太らせ処理によって形
成された付加領域SRの一部SRRが、色番号#0に関
する太らせ処理の後にも残存しているのに対して、t1
<t2の場合(図13(B))には色番号#1に関する
太らせ処理によって形成された付加領域SRのすべて
が、色番号#0の太らせ処理によって消滅している。こ
れは次のような理由による。付加領域SRの幅の最小値
は、線のギャップ部における幅Wgで与えられ、この幅
Wgの値は図13(A),(B)のどちらの場合にも線
幅t1にほぼ等しい。従って、図13(A)のように幅
Wg=t1よりも小さな変形幅Wtで色番号#0の太ら
せ処理を行なった場合には、付加領域SRの一部SRR
が残るのに対して、図13(B)のように幅Wg=t1
よりも大きな変形幅Wtで色番号#0の太らせ処理を行
なった場合には付加領域SRが消滅してしまうからであ
る。
切れ部として検出したいギャップの最大幅の約1/2の
値であるとしたが、変形幅Wtの値は次のような事項を
考慮して決定することが好ましい。図13は、線幅t1
とギャップt2との関係に応じて付加領域の形状が異な
ることを示す説明図である。図13(A)は、線幅t1
がギャップt2よりも大きな場合について、図5のステ
ップS41とステップS42の太らせ処理を実行した結
果を示しており、図13(B)は線幅t1がギャップt
2よりも小さな場合について太らせ処理と細らせ処理を
実行した結果を示している。t1>t2の場合(図13
(A))には色番号#1に関する太らせ処理によって形
成された付加領域SRの一部SRRが、色番号#0に関
する太らせ処理の後にも残存しているのに対して、t1
<t2の場合(図13(B))には色番号#1に関する
太らせ処理によって形成された付加領域SRのすべて
が、色番号#0の太らせ処理によって消滅している。こ
れは次のような理由による。付加領域SRの幅の最小値
は、線のギャップ部における幅Wgで与えられ、この幅
Wgの値は図13(A),(B)のどちらの場合にも線
幅t1にほぼ等しい。従って、図13(A)のように幅
Wg=t1よりも小さな変形幅Wtで色番号#0の太ら
せ処理を行なった場合には、付加領域SRの一部SRR
が残るのに対して、図13(B)のように幅Wg=t1
よりも大きな変形幅Wtで色番号#0の太らせ処理を行
なった場合には付加領域SRが消滅してしまうからであ
る。
【0062】図13に示されるように、線幅t1よりも
大きなギャップを有する線切れ部は自動検出することが
困難であるが、通常はほとんどの場合、目視で検出でき
るので、当初のステップS3で処理が可能である。一
方、線幅t1と同等以下のギャップを有する線切れ部を
検出するためには、変形幅Wtを線幅t1の約1/2以
下の値に設定すればよいことが解る。特に変形幅Wtを
線幅t1の約1/2に設定すれば、線幅t1以下のギャ
ップを有する線切れ部をほとんどすべて検出し、接続す
ることが可能になる。
大きなギャップを有する線切れ部は自動検出することが
困難であるが、通常はほとんどの場合、目視で検出でき
るので、当初のステップS3で処理が可能である。一
方、線幅t1と同等以下のギャップを有する線切れ部を
検出するためには、変形幅Wtを線幅t1の約1/2以
下の値に設定すればよいことが解る。特に変形幅Wtを
線幅t1の約1/2に設定すれば、線幅t1以下のギャ
ップを有する線切れ部をほとんどすべて検出し、接続す
ることが可能になる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、2回の太らせ処理によって形成された
付加領域のうちで周囲における色の変化数が4以上のも
のを線切れ候補領域として検出するので、ギャップの方
向に係わらずに線切れ候補領域を容易に検出することが
できるという効果がある。
た発明によれば、2回の太らせ処理によって形成された
付加領域のうちで周囲における色の変化数が4以上のも
のを線切れ候補領域として検出するので、ギャップの方
向に係わらずに線切れ候補領域を容易に検出することが
できるという効果がある。
【0064】また、請求項2に記載した発明によれば、
線切れ部を容易に接続できるという効果がある。
線切れ部を容易に接続できるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例を適用して線画データの処
理を行なう線画処理装置20の構成を示すブロック図。
理を行なう線画処理装置20の構成を示すブロック図。
【図2】線画処理の手順を示すフローチャート。
【図3】実施例において処理の対象となる線画を示す平
面図。
面図。
【図4】線画データの構造を示す概念図。
【図5】線切れ候補領域の検出処理の詳細手順を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図6】線切れ候補領域の検出処理の内容を示す説明
図。
図。
【図7】ステップS44の処理の詳細を示すフローチャ
ート。
ート。
【図8】ステップS44の処理内容を示す説明図。
【図9】色変化数Nに応じた処理内容を示す説明図。
【図10】候補領域表示座標と候補領域処理座標の一例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図11】線切れ候補領域の補修処理の手順を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図12】付加領域の周囲における色変化数を求める他
の方法を示す説明図。
の方法を示す説明図。
【図13】線幅とギャップとの関係に応じた付加領域の
形状を示す説明図。
形状を示す説明図。
20…線画処理装置 22…CPU 24…バス 26…ROM 28…RAM 32…線画メモリ 34…キーボード用I/Oインタフェイス 36…キーボード 38…マウス 42…表示制御部 44…CRT 44…カラーCRT 46…画像データ入出力用インタフェイス 50…記録スキャナ 60…平面スキャナ SL…走査線 SR…付加領域 Wt…変形幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/387
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の色の背景の上に第2の色の線が描
かれた第1の線画を表わす線画データを処理することに
より、前記線画の線切れ部を処理する方法であって、
(A)前記第1の線画内において前記第2の色の画像領
域を所定の幅で太らせることによって前記画像領域の周
囲に付加領域を形成し、これによって第2の線画を生成
する工程と、(B)前記第2の線画に含まれる前記第1
の色の画像領域を前記所定の幅で太らせることによって
第3の線画を生成する工程と、(C)前記第3の線画に
残存している前記付加領域の周囲における色の変化の数
を調べる工程と、(D)前記色の変化数が4以上である
場合には前記付加領域を線切れ候補領域として検出する
工程と、を備える線切れ部処理方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の線切れ部処理方法であっ
て、さらに、(E)線切れ候補領域を前記第2の色で塗
りつぶすことによって、前記第1の線画内に存在する線
切れ部を接続する工程、を備える線切れ部処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31452793A JP2852859B2 (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 線切れ部処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31452793A JP2852859B2 (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 線切れ部処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07141502A true JPH07141502A (ja) | 1995-06-02 |
JP2852859B2 JP2852859B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=18054368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31452793A Expired - Fee Related JP2852859B2 (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 線切れ部処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2852859B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6671410B2 (en) | 1997-03-24 | 2003-12-30 | Minolta Co., Ltd. | Image processing apparatus that can have picture quality improved in reproduced original image data |
-
1993
- 1993-11-18 JP JP31452793A patent/JP2852859B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6671410B2 (en) | 1997-03-24 | 2003-12-30 | Minolta Co., Ltd. | Image processing apparatus that can have picture quality improved in reproduced original image data |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2852859B2 (ja) | 1999-02-03 |
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