JP3063506B2 - ラスタデータ処理装置 - Google Patents

ラスタデータ処理装置

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JP3063506B2 JP5348910A JP34891093A JP3063506B2 JP 3063506 B2 JP3063506 B2 JP 3063506B2 JP 5348910 A JP5348910 A JP 5348910A JP 34891093 A JP34891093 A JP 34891093A JP 3063506 B2 JP3063506 B2 JP 3063506B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラスタデータに対応した
ビットマップデータの印刷或いは表示に関し、特に、フ
ォントの印字又は表示機構を利用してビットマップデー
タに対応する文字パターンに拡大、縮小或いは回転の変
換を加える方式のデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グラフィックワークステーション等で
は、ラスタ型の画像表示装置や印刷装置を用いてイメー
ジ画像を表示したり印刷したりすることが行われてい
る。このような装置には、イメージ画像に対応したフレ
ーム毎のビットマップデータがラスタデータとして供給
される。インタプレスやポストスクリプト(商標名)と
いったページ記述言語で記述されたイメージ画像を表示
或いは印刷する装置において、ラスタデータに拡大、縮
小或いは回転の変換を加えて表示或いは印刷することが
要求される。このような変換を実現する有力な方法とし
て、フォントによる文字列の印字又は表示機構を利用し
た方法がある。
【0003】この方法は、例えば図6に示すようなフォ
ントを予め用意しておき、このフォントに拡大、縮小或
いは回転処理を加えて印刷又は表示するものである。こ
のフォントは縦1ピクセル横8ピクセルからなり、文字
送りの幅は全ての文字が8ピクセル分となっており、フ
ォントの文字パターンは文字コードの2進数表現の
「1」の部分が縦横1ピクセルの黒い正方形に対応した
モザイク状のパターンとなっている。ラスタデータすな
わちビットマップデータのイメージ画像の印刷又は表示
は横方向の1行分のビット列を文字列のバイトシーケン
スとみなし、図7に示すように、上記フォントを用いて
文字パターンを印字し、各行の文字パターンを印字して
敷き詰めることによって行われる。例えば、上記フォン
トを用いて印字されるイメージ画像の第14行目(同図
中に矢印で示す)にある16進数表現のF8、ED、F
Cの文字列パターンを拡大すると、図8に示すようなイ
メージである。なお、図7及び図8に示す縦線は8ピク
セル毎に文字列のバイトを示すために便宜上描いた補助
線であり、実際に印字されるパターンには含まれない。
そして、印刷又は表示されるイメージ画像の拡大、縮小
或いは回転は、この印字処理の前にフォントに対して拡
大、縮小或いは回転の変換を施すことによって行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォン
トに対する拡大率又は縮小率の設定によっては各文字パ
ターンeのつなぎ目に図9に示すような隙間a又は図1
0に示すような重なりbが生じてしまい、印刷或いは画
像表示されるイメージ画像の品質を著しく低下させてし
まうという問題があった。例えば、フォントに対する横
方向の拡大率を1.3倍とする場合には、文字送りの幅
cは実数で計算されて8×1.3=10.4ピクセルと
なるが、文字パターンeは整数値の10ピクセル又は1
1ピクセルとせざるを得ない。このため、10ピクセル
の文字パターンeとなるとすると、2バイト或いは3バ
イト毎に隙間aが発生し、11ピクセルの文字パターン
eとなるとすると、2バイト或いは3バイト毎に重なり
bが発生してしまう。このように隙間aや重なりbが生
じてしまう事情は縮小変換、更には縦方向の拡大又は9
0°単位の回転変換においても同様であり、印刷或いは
画像表示されるイメージ画像の品質を向上させるための
改善が必要であった。
【0005】なお、特開平2−293923号公報に記
載されるように、行間ピッチを自動的に変更可能とし
て、文字列中に拡大文字や上付又は下付文字があっても
行間での文字の重なりが生じないようにした文書処理装
置が知られているが、この文書処理装置はあくまでも行
間ピッチの変更を達成するもので文字間の重なりや隙間
を処理の対象としておらず、上記課題を解決するために
用いることはできないものである。
【0006】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、フォントに拡大や縮小を施した文字パターンを印
刷又は画像表示するに際して、拡大や縮小の結果生じて
しまう隙間や重なりを補正して、形成されるイメージ画
像の品質を向上させることができるラスタデータ処理装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、文字パターンが拡大又は縮小された場合に生ずる
隙間部分又は重なり部分が、イメージ画像全体を通して
同じ列位置に生ずることに着目してなされたものであ
り、本発明に係るラスタデータ処理装置は、ラスタデー
タから形成されるイメージ画像の少なくとも1行分の文
字パターンを拡大又は縮小変換するシミュレーションを
行うシミュレート手段と、シミュレートされた各文字パ
ターンの境界位置を比較して文字パターン間の隙間又は
重なりを検出する検出手段と、検出手段で検出した隙間
又は重なりの位置を記憶する記憶手段と、記憶手段に記
憶した位置に基づいて拡大又は縮小したイメージ画像全
体の文字パターンを隙間部分にはパターンを補充し重な
り部分は重複パターンを削除して印刷手段又は画像表示
手段へ出力する補正手段とを、フォントの印字又は表示
機構を利用して任意の倍率に拡大又は縮小したイメージ
画像を印刷手段又は画像表示手段へ出力する従来のラス
タデータ処理装置に備えたものである。
【0008】
【作用】本発明のラスタデータ処理装置によれば、印刷
又は画像表示の対象となっているイメージ画像中の少な
くとも1行分の文字列パターンに拡大又は縮小変換のシ
ミュレーションを行い、この結果得られた隙間又は重な
りの位置を用いて実際の印刷又は画像表示されるイメー
ジ画像全体の文字列のパターンを補正する。すなわち、
隙間又は重なりが生ずる列位置にはイメージ画像全体を
通して同じ隙間又は重なりが生ずることを利用し、その
イメージ画像の一部の行のシミュレーションによってそ
の列位置を検出し、この検出した列位置には一律にパタ
ーンの補充又はパターンの重複部分の削除を施すように
して、データ処理量を少なくしつつ品質の高い文書を形
成する。
【0009】
【実施例】本発明に係るラスタデータ処理装置の一実施
例を図面を参照して説明する。このラスタデータ処理装
置はラスタ型の画像表示及び印刷装置に組み込まれるも
のであり、図1に示すように、文字パターン作成手段
1、フォント管理手段2、ラスタデータ処理手段3、印
刷手段4及び画像表示手段5に接続されるフレームバッ
ファとしての出力メモリ6を有している。文字パターン
作成手段1及びラスタデータ処理手段3はROMに格納
された制御プログラムの下にデータ処理を行うCPU及
びRAM等の必要な作業用メモリ装置から構成され、フ
ォント管理手段2はフォントを格納するROM等のメモ
リ装置から構成され、出力メモリ6はCPUの管理下で
フレーム毎の文字列パターンデータを保持するRAM等
の書き換え自在なメモリ装置から構成されている。
【0010】文字パターン作成手段1は指定されたフォ
ントで実際に印字する座標位置を含む文字パターンデー
タを作成し、これを連ねた文字列パターンデータを実際
に印刷又は画像表示されるように出力メモリ6へ出力
し、或いはラスタデータ処理手段3へ出力する。この文
字パターン作成手段1で作成される文字列パターンのデ
ータ構造は図2に示すようなものであり、文字列の通り
に1文字毎の文字パターンのデータdが連ねられてい
る。同図中に示すpはRAM等の作業用メモリ装置に格
納されている個々の文字パターンe([A]、「b]・
・・)へのポインタであり、llx、llyは文字パタ
ーンeが文書中に置かれるときの左下の角のx、y座標
値、urx、uryは文字パターンeが文書中に置かれ
るときの右上の角のx、y座標値である。文字パターン
の拡大、縮小或いは回転は文字パターン作成手段1でフ
ォント管理手段2から取り出したフォントに任意の座標
変換写像Tを適用することによりなされ、(urx−l
lx)ビット×(ury−lly)ビットの文字パター
ンeの大きさ及び位置を規定する座標値urx、ur
y、llx、llyを任意に変換することによりなされ
る。
【0011】フォント管理手段2は図6に示したフォン
ト及び一般的なフォントを格納しており、これらフォン
トを文字パターン作成手段1が文字パターンを作成する
際に参照する。ラスタデータ処理手段3はm×nビット
のラスタデータ(ビットマップデータ)を拡大変換又は
縮小変換或いは回転変換して作成した文字列のパターン
に必要に応じて補正を加えるものであり、この補正を行
うためにシミュレート手段7、検出手段8、記憶手段9
及び補正手段10を有している。シミュレート手段7
は、ラスタデータ処理手段3の依頼に基づいて文字パタ
ーン作成手段1で作成された文字パターンに対し仮想的
に拡大又は縮小或いは回転変換を加えるシミュレーショ
ンを行うものである。本実施例では、シミュレート手段
7は1行分の文字列パターンをシミュレーションする。
【0012】検出手段8はシミュレートされた各文字パ
ターンの境界位置を比較して文字パターン間の隙間又は
重なりを検出するものである。本実施例では、検出手段
8は、実際に印刷又は画面表示される座標位置で出力メ
モリ6に格納される文字パターンのx座標(urx)を
同じ行の隣接する他の文字パターンのx座標(llx)
と比較して、文字パターン間の隙間又は重なりを検出す
る。記憶手段9は検出手段8で検出した隙間又は重なり
の位置を記憶するものであり、本実施例では上記x座標
(urx)を記憶する。補正手段10は、記憶手段9に
記憶した位置に基づいて拡大又は縮小したイメージ画像
全体の文字パターンを補正して実際に印刷又は画面表示
される座標位置でフレーム毎の文字列パターンを出力メ
モリ6に出力するものである。この補正は文字パターン
間の隙間部分にはパターンを補充し重なり部分は重複パ
ターンを削除するものであり、このように補正された文
字列パターンが出力メモリ6へ出力され、更に印刷手段
4又は画像表示手段5へ出力されて印刷出力され又はデ
ィスプレイ画面上に表示される。
【0013】上記構成のラスタデータ処理装置によれ
ば、ラスタデータ処理手段3に図外のインタプリタから
ラスタデータによるイメージ画像を描くべき入力がある
と、下記のような処理を施して指定の文字列パターンを
出力メモリ6へ出力して印刷手段4又は画像表示手段5
へ供給する。まず、上記の入力があると、ラスタデータ
処理手段3は文字パターン作成手段1へフォントの指定
f、座標変換写像T、1行分の文字列sからなるデータ
を出力し、文字パターン作成手段1ではこれに基づいて
図3に示す手順で所定の文字列パターンを作成して出力
メモリ6又はラスタデータ処理手段3へ出力する。すな
わち、指定されたフォントfをフォント管理手段2から
取り出し、座標変換Tを適用して各フォントに所定の拡
大変換、縮小変換或いは回転変換を加える(ステップS
1)。次いで、1行分の文字列sに含まれる文字数lを
求め、印刷手段4或いは画像表示手段5で文字パターン
を印字しようとする現在の座標位置、すなわち、出力メ
モリ6のビットマップの現在の座標位置x、yを求める
(ステップS2)。次いで、文字列sの文字カウント値
iを初期化した後(ステップS3)、当該文字列sに含
まれる各文字s[i]について1つずつ以下の処理を施
して文字パターンを作成する(ステップS4乃至S
8)。
【0014】まず、文字列sに含まれている先頭の文字
s[0]の文字パターンをフォントfを用いて作成し、
図2に示したようなデータ構造を作成する(ステップS
5)。 次いで、この文字パターンの実際の印字或いは
表示位置を設定するために、上記現在の座標位置x、y
から文字パターンの座標位置llx、lly、urx、
uryを求めて上記データにセットする(ステップS
6)。次いで、当該文字s[0]の送り幅を上記現在の
座標x、yに加えて次の文字s[1]の印字位置を求め
(ステップS7)、文字カウント値iを1つ増加させて
当該文字列s中の次の文字について順次上記処理を繰り
返し行う(ステップS8)。 そして、文字列s中の先
頭の文字s[0]から最後の文字s[l−1]まで上記
の処理を施して(ステップS4)、各文字についての文
字パターンが得られると、これらの文字パターンデータ
を図2に示すように順番につないで線形のリストを作成
し(ステップS9)、指示に基づいてラスタデータ処理
手段3或いは直接出力メモリ6へ出力する。
【0015】文字パターンは上記した文字パターン作成
手段1での処理で作成されるが、文字パターンの拡大や
縮小変換がなされている場合には、ラスタデータ処理手
段3が作成された文字パターンデータに図4及び図5に
示すような手順で補正を施す処理を行う。補正の対象と
なる文字パターン間の隙間や重なりの検出は図4に示す
手順で行われる。まず、m×nビットのラスタデータの
印刷又は画像表示を行う場合、文字パターン間の隙間又
は重なりを示すフラグst及び隙間又は重なり位置の指
標値kを初期化した後(ステップS10)、1行分の文
字列コードバッファbf[0]〜bf[n−1]に格納
する1行分の文字列sの全ての文字コードを図6に示し
た16進数表記のFFにし(ステップS11)、文字パ
ターン作成手段1へこの文字列データ及びフォントf、
座標変換写像T、実際の印字座標位置x、yを入力し
て、所定の拡大、縮小或いは回転変換が施された全てが
黒ピクセルで連続した1行分の文字列パターンPを図2
に示したデータ構造で得る(ステップS12)。この得
られた文字列パターンPは出力メモリ6へは転送されず
印刷又は画像表示されるものではなく、シミュレート手
段7でステップS10乃至S12からなるシミュレーシ
ョンをして文字パターン間の隙間又は重なりと検出する
ために作成されるものであり、隙間又は重なりを検出し
た後は破棄される。
【0016】次いで、文字パターンPのデータがあるこ
とを確認し(ステップS13)、更に、その行の文字列
中の次の文字パターンP.nextのデータがあること
を確認し(ステップS14)、これら両文字パターンの
位置座標urxとllxを比較して隙間又は重なりを検
出する(ステップS15)。すなわち、文字パターンP
の右上の角のx座標urxと次の文字パターンP.ne
xtの左下の角のx座標llxを比較した結果、両者の
値が一致する場合には両文字パターンは隙間も重なりも
無く配列されることとなるが、前者より後者の値が大き
いときには両文字パターン間には隙間が生じ、前者より
後者の値が小さいときには両文字パターン間に重なりが
生じてしまうこととなる。このように検出手段8でステ
ップS15の処理を実行して隙間又は重なりを検出した
場合には、これらにそれぞれフラグstを立てて(ステ
ップS16、S17)、文字パターンPのx座標urx
を記憶手段9にA[k]として格納する(ステップS1
8)。そして、隙間又は重なり位置の指標値kを1つ増
加させ(ステップS19)、その次の文字パターン間を
調べるためにP.nextをPに置き換えて(ステップ
S20)、上記ステップS15乃至S20をその行の終
わりの文字パターンまで繰り返し行い(ステップS1
4)、シミュレーションしている1行分の文字列につい
ての隙間又は重なりをそれぞれ文字パターンのx座標の
値として記憶手段9に記憶しておく。
【0017】シミュレーションで作成した1行の文字列
パターンは、実際に印刷又は画像表示されるイメージ画
像の拡大、縮小或いは回転変換を行った場合の文字パタ
ーンの配列を反映している。また、拡大、縮小或いは回
転変換はイメージ画像全体を通してなされるため、イメ
ージ画像中に隙間又は重なりが生ずる場合には同じ列位
置(本実施例ではx座標位置)に同じように隙間又は重
なりが生ずる。したがって、上記シミュレーションで得
られた隙間又は重なりの位置A[k]はそのイメージ画
像を通して全ての行に適用できる隙間又は重なりの位置
情報となっている。このような知見から、ラスタデータ
処理手段3は図5に示す手順でイメージ画像全体の隙間
又は重なりを補正する。
【0018】まず、出力メモリ6の位置座標すなわち実
際の印字位置x、yを検出し(ステップS21)、イメ
ージ画像中の行を示す値jを初期化し(ステップS2
2)、そのイメージ画像の最終行まで処理が終了してい
るかを確認した後(ステップS23)、実際に印刷又は
画像表示されるイメージ画像の第1行目の文字列s及び
フォントf、座標変換写像T、実際の印字座標位置x、
yを文字パターン作成手段1へ出力して、所定の拡大、
縮小或いは回転変換が施された実際に印刷又は表示され
る1行分の文字列パターンPを得る(ステップS24、
S25)。この得られた文字列パターンPはこの時点で
は出力メモリ6へは転送されず、隙間又は重なりが補正
された後に転送される。
【0019】次いで、文字列パターンP自体に処理対象
となるデータがあるかを確認し(ステップS26)、対
象がない場合には次の行の文字列パターンを得るために
行値jを1つ増加させて上記処理を繰り返し行う(ステ
ップS27)。一方、処理対象が存在する通常の場合に
は、第1行目の文字列パターンP中に記憶手段9にA
[k]として格納したx座標に該当するx座標urxを
有した文字パターンがあるかを調べるため、その行の先
頭の文字パターンのx座標urxをA[k]と比較する
(ステップS28)。その結果、先頭の文字パターンの
x座標urxがA[k]に格納したx座標に該当しない
場合には、その文字パターンと次の文字パターンP.n
extとの間に隙間又は重なりが存在しないので、先頭
の文字パターンPを出力メモリ6へ出力し(ステップS
29)、更に次の文字パターン間を調べるためにPを
P.nextで置き換えて(ステップS30)、上記ス
テップS26からの処理を第1行目の最後の文字パター
ンまで文字パターン毎に繰り返し行う。
【0020】一方、先頭の文字パターンのx座標urx
がA[k]に格納したx座標に該当する場合には、その
文字パターンと次の文字パターンP.nextとの間に
隙間又は重なりが存在するのでフラグstを調べ、隙間
か重なりかを判別する(ステップS31)。この判別の
結果、隙間である場合には、先頭の文字パターンPと次
の文字パターンP.nextとの間に実際に印刷又は表
示すると隙間が生じてしまうので、この隙間に隣接して
いるビットパターンの内の先頭の文字パターンのビット
パターンでこの隙間を補充し、この文字パターンPを出
力メモリ6へ出力する(ステップS32)。また、判別
の結果、重なりである場合には、先頭の文字パターンP
と次の文字パターンP.nextとの間に実際に印刷又
は表示すると重なり部分が生じてしまうので、この重な
り部分のビットパターンの内の先頭の文字パターンのビ
ットパターンを削除し、この文字パターンPを出力メモ
リ6へ出力する(ステップS33)。なお、隙間に補充
するビットパターン及び削除する重なり部分のビットパ
ターンは次の文字パターンP.next側からのもので
あってもよい。
【0021】そして、これらいずれの場合でも、前記処
理と同様に、PをP.nextで置き換えて上記ステッ
プS26からの処理を第1行目の最後の文字パターンま
で文字パターン毎に繰り返し行い、全ての隙間又は重な
りを補正して第1行目の全ての文字パターンを出力メモ
リ6へ入力する。この後は、上記ステップS27によっ
て行を更新させ、第2行目以降も上記と全く同じ処理を
施し、これをイメージ画像の最終行まで繰り返し行っ
て、補正手段10によってなされるステップS28乃至
S33の処理で隙間又は重なりが補正されたイメージ画
像のデータを出力メモリ6に出力する。したがって、印
刷手段4で印刷され又は画像表示手段5で表示されるイ
メージ画像は拡大等の変換を加えたものであっても、不
要な隙間や重なり部分の無い品質の高いものとなる。
【0022】なお、本発明では上記シミュレーションを
1行分以上行うようにしても良いが、上記実施例では1
行分のシミュレーションで得た隙間又は重なりの位置情
報をイメージ画像全体の補正処理に利用することによ
り、処理されるデータの量が少なくなり、処理が迅速且
つ簡素なものとなる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
拡大又は縮小した少なくとも1行分の文字パターンをシ
ミュレーションして、文字パターン間の隙間又は重なり
の位置を検出し、これに基づいて実際に印刷又は画像表
示されるイメージ画像の補正をするようにしたため、拡
大、縮小或いは回転変換を施しても品質の高い画像出力
を得ることができる。また、隙間部分又は重なり部分は
文書全体を通して同じ列位置に生ずることを利用してい
るため、シミュレーションは最小限の1行分の文字列パ
ターンで行うことができ、処理すべきデータ量を少なく
して簡素なハードウエア資源及び迅速な処理の下に、出
力画像の品質向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るラスタデータ処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】文字パターンのデータ構造を示す概念図であ
る。
【図3】文字パターン作成手段による処理の手順を示す
フローチャートである。
【図4】ラスタデータ処理手段による補正位置検出の手
順を示すフローチャートである。
【図5】ラスタデータ処理手段による補正の手順を示す
フローチャートである。
【図6】文字コード及びフォントの文字パターンを説明
する概念図である。
【図7】印字される文字パターンデータのイメージを示
す図面である。
【図8】図7の1行分の文字列パターンを拡大して示す
図面である。
【図9】文字パターン間の隙間を説明する概念図であ
る。
【図10】文字パターン間の重なりを説明する概念図で
ある。
【符号の説明】
1 文字パターン作成手段 2 フォント管理手段 3 ラスタデータ処理手段 4 印刷手段 5 画像表示手段 6 出力メモリ 7 シミュレート手段 8 検出手段 9 記憶手段 10 補正手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/36 G06F 15/66 345 G09G 5/36 520D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/485 B41J 5/30 B41J 5/44 G06F 3/12 G06T 3/00 G09G 5/26 G09G 5/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォントの印字又は表示機構を利用して
    任意の倍率に拡大又は縮小したイメージ画像を印刷手段
    又は画像表示手段へ出力するラスタデータ処理装置にお
    いて、 ラスタデータから形成されるイメージ画像の少なくとも
    1行分の文字パターンを拡大又は縮小変換するシミュレ
    ーションを行うシミュレート手段と、 シミュレートされた各文字パターンの境界位置を比較し
    て文字パターン間の隙間又は重なりを検出する検出手段
    と、 検出手段で検出した隙間又は重なりの位置を記憶する記
    憶手段と、 記憶手段に記憶した位置に基づいて拡大又は縮小したイ
    メージ画像全体の文字パターンを隙間部分にはパターン
    を補充し重なり部分は重複パターンを削除して印刷手段
    又は画像表示手段へ出力する補正手段と、を有すること
    を特徴とするラスタデータ処理装置。
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