JPH0926781A - 描画処理装置 - Google Patents

描画処理装置

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JPH0926781A
JPH0926781A JP7176984A JP17698495A JPH0926781A JP H0926781 A JPH0926781 A JP H0926781A JP 7176984 A JP7176984 A JP 7176984A JP 17698495 A JP17698495 A JP 17698495A JP H0926781 A JPH0926781 A JP H0926781A
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JP
Japan
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data
page buffer
page
cell
variable
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Application number
JP7176984A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsunaga
茂 松永
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数ページの印刷または表示に共通する固定
データを一括してコピーする必要がなく、各ページごと
に固定データの復元を迅速に行うこと。 【解決手段】 描画処理装置はプリント用ページバッフ
ァ16と退避用ページバッファ17を備えている。複数
のページに共通する固定データとしてのフォーム41の
うち図示しない可変データに対応する各セル4321〜4
26、4331〜4336の部分が退避用ページバッファ1
7にコピーされている。プリント用ページバッファ16
にこのフォームと可変データの双方が展開されてプリン
トに使用された後、退避用ページバッファ17の各セル
4321〜4326、4331〜4336の内容がプリント用ペ
ージバッファ16にコピーされ、フォーム41が復元さ
れる。復元する領域が1ページ分よりも小さいので処理
が迅速化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタやある種の
ディスプレイ装置のようにページごとに描画を行い、こ
れをプリントアウトしたり画面に表示するような描画処
理装置に係わり、詳細には帳票の印刷のように固定デー
タと可変データを描画処理するのに好適な描画処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば帳票の印刷を行うようなプリンタ
では、ホストコンピュータ等の印刷情報を供給する装置
から帳票のフォームあるいはフォームを指定するデータ
と、このフォームに書き込まれる文字等の印字データを
入力されるようになっている。そして、ページメモリに
帳票のフォームと印字データを展開して、これをプリン
トアウトしている。このとき、帳票のフォームの方は複
数のページで共通したものが使用され、文字等の印字デ
ータがページごとに書き換えられるといったことが多
い。しかも前者のデータの比率が後者と比べて高い場合
が多い。そこで、前者の帳票のフォームのように複数の
ページで共通して使用されるデータ(以下これを固定デ
ータという。)と各ページごとに内容が変化するデータ
(以下これを可変データという。)に区別し、ページメ
モリに対する処理の高速化を図る工夫が行われている。
【0003】特開平3−197064号公報では、印字
情報をこのような固定データと可変データに分け、固定
データについては専用のページバッファを用意してい
る。そして、もう1つのページバッファに固定データと
可変データを展開したら、次の展開時には固定データの
みを格納したページバッファからもう1つのページバッ
ファに固定データをコピーし、その上に新たな可変デー
タを展開するようにしている。
【0004】また、特開平4−244870号公報で
は、印字データをページバッファにビットマップデータ
として展開する際に、可変データのうちの前回使用され
た文字コードと今回使用する文字コードを比較するよう
にしている。そして、対応する位置の文字コードが異な
っている場合には、その部分のみをビットマップデータ
に展開して上書きするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このうち前者の特開平
3−197064号公報に開示された技術では、2組の
ページバッファを用意して固定データ全部を一方から他
方にページごとにコピーしている。したがって、このた
めの特別なハードウェアを必要とするという問題があ
る。また、後者の特開平4−244870号公報に開示
された技術では、フォーム、イメージ、入力データ等の
各要素の出現する順序が一定しないと処理のための論理
が複雑になる。また可変データを構成する文字の印字位
置がページ間で対応するものでないと文字コードの相違
する部分だけビットパターンを書き換えるといった作業
を行うことができない。
【0006】そこで本発明の目的は、複数ページの印刷
または表示に共通する固定データを一括してコピーする
必要がなく、しかも個々のページで異なることが原則の
可変データ同士の比較を行うことなく、各ページごとに
固定データの復元を迅速に行うことのできる描画処理装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)所定サイズの複数のセルから構成される描画
用ページバッファと、(ロ)この描画用ページバッファ
上に展開される複数ページに共通する固定データの占め
るセルのうちページによって異なる可変データが展開さ
れるものを退避させる退避用ページバッファと、(ハ)
描画用ページバッファに固定データと可変データが展開
されてその処理が行われた後、退避用ページバッファに
退避された各セルのデータを描画用ページバッファの該
当するセルに上書きして元の固定データを復元する固定
データ復元手段とを描画処理装置に具備させる。
【0008】すなわち請求項1記載の発明では、描画用
ページバッファと退避用ページバッファの2種類のペー
ジバッファを用意し、これらを所定サイズの複数のセル
によって区分けしておく。そして、退避用ページバッフ
ァに固定データのうちの可変データが展開されるセルの
データを退避させておき、描画用ページバッファに固定
データとそのページの可変データの描画が行われ、その
プリントアウトあるいはディスプレイに対する表示動作
が終了したら退避用ページバッファの該当するセルのデ
ータを描画用ページバッファの対応するセルに上書きす
ることで、固定データの復元を行うことにしている。こ
のように描画用ページバッファに対する上書きするデー
タが限定されているので、固定データの復元を迅速に行
うことができる。
【0009】請求項2記載の発明では、(イ)描画用ペ
ージバッファと、(ロ)この描画用ページバッファ上に
展開される複数ページに共通する固定データとページに
よってその描画内容の異なる可変データのうち可変デー
タを構成する文字データの中の最小のフォントサイズを
判別する最小フォントサイズ判別手段と、(ハ)この最
小フォントサイズ判別手段によって判別されたフォント
サイズにほぼ等しい所定のサイズを1つのセルのサイズ
として描画用ページバッファを複数のセルに等分割する
分割手段と、(ニ)この描画用ページバッファ上に展開
される固定データの占めるセルのうち可変データが展開
されるものを退避させる退避用ページバッファと、
(ホ)描画用ページバッファに固定データと可変データ
が展開されてその処理が行われた後、退避用ページバッ
ファに退避された各セルのデータを描画用ページバッフ
ァの該当するセルに上書きして元の固定データを復元す
る固定データ復元手段とを描画処理装置に具備させる。
【0010】すなわち請求項2記載の発明では、描画用
ページバッファと退避用ページバッファの2種類のペー
ジバッファを用意し、これらを所定サイズの複数のセル
によって区分けする。この区分けは、可変データを構成
する文字データの中の最小のフォントサイズとほぼ等し
いサイズのセルによって行う。退避用ページバッファに
は固定データのうちの可変データが展開されるセルのデ
ータを退避させておき、描画用ページバッファに固定デ
ータとそのページの可変データの描画が行われ、そのプ
リントアウトあるいはディスプレイに対する表示動作が
終了したら退避用ページバッファの該当するセルのデー
タを描画用ページバッファの対応するセルに上書きする
ことで、固定データの復元を行う。このように描画用ペ
ージバッファに対する上書きするデータが限定されてい
るので、固定データの復元を迅速に行うことができる。
しかも各セルのサイズを可変データを構成する文字デー
タの中の最小のフォントサイズとほぼ等しくしたので、
可変データの範囲を各文字に対応させて精度よく設定す
ることが可能で、退避用ページバッファに退避させる固
定データの復元に使用するデータの量を効果的に減少さ
せることができ、固定データの復元に要する時間をその
分だけ短縮することができる。
【0011】請求項3記載の発明では、(イ)描画用ペ
ージバッファと、(ロ)この描画用ページバッファ上に
展開される連続する複数ページに共通する固定データと
しての所定のフォームを構成するフォームデータとペー
ジによってその描画内容の異なる可変データのうちの可
変データを構成する文字データの中の最小のフォントサ
イズを判別する最小フォントサイズ判別手段と、(ハ)
この最小フォントサイズ判別手段によって判別されたフ
ォントサイズを1つのセルのサイズとして描画用ページ
バッファを複数のセルに等分割する分割手段と、(ニ)
この描画用ページバッファ上に展開されるフォームデー
タの占めるセルのうち可変データが展開されるものを退
避させる退避用ページバッファと、(ホ)描画用ページ
バッファに展開されたフォームデータおよび可変データ
をプリントするプリント手段と、(ヘ)このプリント手
段による処理が行われた後、退避用ページバッファに退
避された各セルのデータを描画用ページバッファの該当
するセルに上書きして元のフォームデータを復元するフ
ォームデータ復元手段とを描画処理装置に具備させる。
【0012】すなわち請求項3記載の発明では、描画用
ページバッファと退避用ページバッファの2種類のペー
ジバッファを用意し、これらを所定サイズの複数のセル
によって区分けする。この区分けは、可変データを構成
する文字データの中の最小のフォントサイズとほぼ等し
いサイズのセルによって行う。退避用ページバッファに
は固定データを構成するフォームデータのうちの可変デ
ータが展開されるセルに対応するデータの部分を退避さ
せておき、描画用ページバッファにフォームデータとそ
のページの可変データを用いた描画が行われ、そのプリ
ントアウトのための処理が終了したら退避用ページバッ
ファの該当するセルのデータを描画用ページバッファの
対応するセルに上書きすることで、元のフォームの復元
を行うようになっている。このように描画用ページバッ
ファに対する上書きするデータが限定されているので、
フォームの復元を迅速に行うことができる。しかも各セ
ルのサイズを可変データを構成する文字データの中の最
小のフォントサイズとほぼ等しくしたので、可変データ
の範囲を各文字に対応させて精度よく設定することが可
能で、退避用ページバッファに退避させるフォームの復
元に使用するデータの量を効果的に減少させることがで
き、フォームの復元に要する時間をその分だけ短縮し、
レーザプリンタ等のプリント手段の処理速度を向上させ
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下実施例につき本発明を詳細に
説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例における描画処理
装置としてのレーザプリンタの回路構成を表わしたもの
である。このレーザプリンタは各部の制御を行う中枢的
な機能を有するCPU(中央処理装置)11を搭載して
いる。CPU11はデータバス等のバス12を介して各
部と接続されている。このうち作業用メモリ13は各種
のプログラムやデータを一時的に格納するためのランダ
ム・アクセス・メモリである。ディスク制御装置14は
磁気ディスク15の入出力制御を行うための装置であ
る。磁気ディスク15には、描画に関する制御等の各種
制御を行うためのプログラムや帳票の印刷を行う際に使
用する各種フォームを表わしたフォームデータが格納さ
れている。プリント用ページバッファ16は、プリント
に使用するページの画像情報を展開するためのメモリで
ある。退避用ページバッファ17は、印刷に使用する固
定データのうち所定のものを一時的に退避させるために
使用するメモリである。本実施例でこれらプリント用ペ
ージバッファ16および退避用ページバッファ17は、
作業用メモリ13と共通したRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)のメモリ領域を分割して使用している。こ
れについては後に詳しく説明する。
【0015】入力回路18は、ポインティング・デバイ
スとしてのマウス19を接続したキーボード21を接続
しており、オペレータの操作するデータを入力する回路
である。通信制御装置22は通信ケーブル23を接続し
ており、図示しないホストコンピュータ等の印刷情報源
から印刷情報の供給を受けるようになっている。なお、
通信ケーブル23はイーサネット等のローカルエリアネ
ットワークを構成するものであってもよいし、一般の公
衆回線あるいはホストコンピュータ等の印刷情報源と1
対1に接続された専用線であってもよい。表示制御装置
24はCRT25と接続されており、必要な情報を視覚
的な形でCRT25から出力させるようになっている。
プリント制御部26はプリンタ機構27を接続してい
る。プリンタ機構27は、図示しないレーザや感光体ド
ラム等の部品を備えており、印刷情報に基づいてプリン
ト用ページバッファ16に展開された画像情報の印字を
行うものである。プリント制御部26はこのプリンタ機
構27の制御を行う。
【0016】図2は、印刷情報源から送られてくる印刷
情報のフォーマットを表わしたものである。1ページ分
の印刷情報は、そのページのフォームの種類を示すフォ
ーム番号データ31とそのページでフォームに付け加え
られる形の印字データ32から構成される。そしてこれ
が各ページに対応した一連の印刷情報として通信制御装
置22にページ単位で送られてくることになる。前記し
たように磁気ディスク15には通常使用されるフォーム
についてのフォームデータが複数個予め格納されてお
り、フォーム番号が指定されるとこれに対応するフォー
ムデータが読み出されて使用されることになる。
【0017】なお、印刷情報源の使用を前提としたフォ
ームが図1に示した描画処理装置に用意されていない場
合もあり得る。このような場合には、そのフォームを示
すフォーム番号がフォームデータと共にレーザプリンタ
に送信されてくる。レーザプリンタではこのフォームデ
ータをフォーム番号と対応付けて磁気ディスク15に格
納することになる。
【0018】図3は、ある時点におけるプリント用ペー
ジバッファの1ページ分の展開内容を表わしたものであ
る。プリント用ページバッファ16には、所定のフォー
ム41が配置されており、可変文字データ42が配置さ
れている。ここでフォーム41は、罫線と「氏名」なら
びに「住所」という文字からなっており、これは図2に
おけるフォーム番号データ31によって読み出されたイ
メージデータである。これに対して可変文字データ42
は、この例では「A.N」および「B.N」という氏名
を表わした文字と、「東京都豊島区……」ならびに「埼
玉県大宮市……」という住所を表わした文字からなって
いる。
【0019】図4は、本実施例における次のページの展
開時のプリント用ページバッファの1ページ分の内容を
表わしている。この2つのプリント用ページバッファ1
6を対比すると、フォーム41の内容は変わっておら
ず、可変文字データ42のみが変化している。そこで本
実施例ではフォーム41をページ間でフォーム番号の変
更がなければイメージの変更が生じない固定データと
し、可変文字データ42をフォーム41が同一であって
もページの変更によって変更される可変データとしてい
る。
【0020】図3および図4でプリント用ページバッフ
ァ16内は、破線で示したように複数の領域に等分割さ
れている。このように分割された1つ1つの区画を本発
明ではセル43と呼ぶ。セル43は予めプリント用ペー
ジバッファ16に固定的なサイズで割り振られていても
よいが、本実施例では可変文字データ42を構成する各
文字のドットマトリックスのうち最小のドットマトリッ
クスを判別し、各セル4311〜4346のサイズをこれと
同一のものに設定している。したがって、図3および図
4に示した例では、「A.N」や「東京都豊島区……」
等の各文字のサイズと各セル4311〜4346のサイズが
一致することになる。ただし、本実施例に示した図面で
は、図が煩雑にならないように各セル4311〜4346
サイズを実際よりも若干大きくしている。なお、各セル
4311〜4346の境界を示す破線は架空のものであり、
印字されるイメージでないことはもちろんである。
【0021】図5は、図3および図4のようにプリント
用ページバッファに対するイメージの展開が行われる際
の退避用ページバッファの1ページ分の内容を表わした
ものである。退避用ページバッファ17には、フォーム
41の内で、プリント用ページバッファ16に可変文字
データ42が展開される可能性のあるそれぞれの領域に
対応した各セル4321〜4326、4331〜4336のイメ
ージ45が格納される。この部分の可変文字データ42
は除外されている。
【0022】図6〜図9はプリント用ページバッファお
よび退避用ページバッファの経時的変化を説明するため
のものである。まず、図6に示すようにプリント用ペー
ジバッファ16には図2に示すフォーム番号31によっ
て第1ページ目に印字するために指定されたフォーム4
1が展開される。この初期状態では、退避用ページバッ
ファ17の内容はクリアされている。
【0023】図7は、図6のプリント用ページバッファ
に追加的に展開される可変文字データの内容を表わした
ものである。実線51で記した枠内の各セル4321〜4
26、4331〜4336内に可変文字データ42が展開さ
れることになる。この前にフォーム41の一部が退避用
ページバッファ17に退避のためにコピーされる。
【0024】図8はプリント用ページバッファから退避
用ページバッファへフォームの一部がコピーされる状態
を表わしたものである。図7で示した各セル4321〜4
26、4331〜4336に対応するフォーム41の部分が
退避用ページバッファ17にコピーされている。この後
に、プリント用ページバッファ16は図3に示したよう
な展開内容となる。図1に示したプリント制御部26は
プリンタ機構27を制御してこのプリント用ページバッ
ファ16の内容を図示しない用紙に印字することにな
る。
【0025】図9は、プリント用ページバッファにおけ
る固定データの復元作業の様子を表わしたものである。
退避用ページバッファ17に退避した各セル4321〜4
26、4331〜4336の内容がプリント用ページバッフ
ァ16に上書きされる結果として、プリント用ページバ
ッファ16の内容は再び図6に示した状態となる。これ
を基に、図4に示した可変文字データ42を展開すれ
ば、次のページの印字内容が得られることになる。
【0026】図10は、以上概要を説明したレーザプリ
ンタの描画処理の手順の概要を表わしたものである。ま
ず図1に示したCPU11は前記したRAMにおけるプ
リント用ページバッファ16と退避用ページバッファ1
7のそれぞれの原点を決定する(ステップS101)。
プリント用ページバッファ16の原点PA を(XA ,Y
A )とし、退避用ページバッファ17の原点PB を(X
B ,YB )とする。図11にプリント用ページバッファ
および退避用ページバッファの原点PA 、PBを示し
た。
【0027】CPU11は次にセル43のサイズを決定
し、退避用ページバッファ17をこれらのセル43によ
って等分割する(ステップS102)。セル43のサイ
ズは、使用する文字についての各種フォントサイズの中
から最小のサイズと同一のものを選択する。その横方向
および縦方向のサイズをそれぞれXS 、YS とする。た
だし、このセル43のサイズ(XS 、YS )によって1
ページ分の退避用ページバッファ17の横方向および縦
方向の長さが割り切れない場合には、一部でこれよりも
小さなサイズのセル43が生成されることになる。装置
によっては、退避用ページバッファ17の1ページ分を
サイズ(XS 、YS )に近く、かつ等分割することので
きる値に変更してもよい。
【0028】各種フォントサイズの中から最小のサイズ
のものを基準としてセル43の選択を行うことは必ずし
も必要なことではない。しかしながら、セル43のサイ
ズを大きくしすぎると、その一部にでも可変文字データ
42の領域が引っ掛かれば、その比較的大きなサイズの
セル43を退避用ページバッファ17に退避させなけれ
ばならないので、退避と復元時の読み出しの双方に時間
的な無駄が発生してしまう。また、セル43のサイズを
小さくしすぎると、セル43の総数が増加し、その管理
が煩雑となる。セル43のサイズを決定するに際して
は、印刷情報(図2参照)を構成する1ページ分の印字
データ32を受信したら、そのフォントサイズをすべて
比較し、最小のものを自動的に選択するようにすればよ
い。
【0029】次にCPU11は、各セル43ごとに退避
用ページバッファ17の座標をセットする(ステップS
103)。そして、各セル43の退避フラグを初期化す
る(ステップS104)。ここで初期化とは、オン・オ
フいずれかの状態をとる退避フラグをオフの状態に設定
することをいう。図11に示したように退避用ページバ
ッファの原点PB が第1のセル4311の座標(X1 ,Y
1 )に等しいとすると、これは座標(XB ,YB )に等
しい。第2のセル4312の座標(X2 ,Y2 )を示す数
値は次の関係にある。 X1 +XS =X2 , Y1 =Y2
【0030】以下同様にして各セル4311〜4346の座
標管理が行われる。また、これら各セル4311〜4346
の退避フラグは、初期化によってすべてオフにされるこ
とになる。
【0031】CPU11は、次にプリント用ページバッ
ファ16に固定データとしてのフォームを展開し(ステ
ップS105)、プリントするページが残っているかど
うかのチェックを行う(ステップS106)。残ってい
れば(Y)、プリント用ページバッファ16に対する可
変文字データ42の展開処理と印字処理を実行する(ス
テップS107)。これについては次に詳しく説明す
る。CPU11はこの後に固定データが変更されるかど
うかをチェックし(ステップS108)、変更されない
場合には(N)、ステップS105に戻ってプリントす
るページが存在すれば可変文字データ42のみを変更し
て印字処理を行うことになる。
【0032】これに対して、固定データの変更が指示さ
れている場合には(ステップS108;Y)、ステップ
S104に進んで各セル43の退避フラグを初期化す
る。そして、新たな固定データすなわち新たに指定され
たフォーム41をプリント用ページバッファ16に展開
することになる(ステップS105)。このようにして
最終的にステップS106でプリントするページが存在
しないと判別されたら(N)、印字処理を終了させるこ
とになる(エンド)。
【0033】図12は、図10のステップS107で示
した可変文字データの展開処理と印字処理の流れを表わ
したものである。図10のステップS106でプリント
するページが存在するものと判別された場合、CPU1
1はすべてのセル4311〜4346についてその管理状態
をチェックする。そして、退避フラグがオンとなってい
るものについて、それぞれを退避用ページバッファ17
からプリント用ページバッファ16にコピーすると共
に、これらの退避フラグをオフに変更する(ステップS
201)。これにより、プリント用ページバッファ16
は図9で説明したようにフォーム41が再現されること
になる。
【0034】この状態でCPU11は該当するページの
印刷情報(図2参照)に可変データとしての可変文字デ
ータ42が存在するかどうかをチェックする(ステップ
S202)。可変文字データ42が存在しない場合には
(N)、そのフォームだけを印字することになる。そこ
で、まず次のページのデータ展開を容易にするために退
避フラグがセットされているセル4321〜4326、43
31〜4336の内容をプリント用ページバッファ16から
退避用ページバッファ17にコピーする(ステップS2
03)。そして、プリント用ページバッファ16の内容
をプリンタ機構27に印字させる(ステップS20
4)。
【0035】これに対して、ステップS202で印字対
象のページに可変文字データ42が存在することが判別
された場合には(Y)、この可変文字データ42のチェ
ックが実行される(ステップS205)。まず、印字
する文字ごとにそれらのプリント用ページバッファ16
上での座標が決定される。そして、フォント情報によ
り縦横のサイズをチェックし、これを印字する文字の個
数だけ繰り返すことになる。
【0036】図13は、可変データとしての可変文字デ
ータの属性管理の様子を表わしたものである。各セル4
21〜4326、4331〜4336のどの位置に個々の文字
データをビットマップデータとして展開するかを判定可
能にするために、同一フォント種の文字列ごとにページ
バッファの原点からの座標(X,Y)、その文字列を構
成する文字数 およびそのフォント種が管理されてい
る。文字データの場合のみならず、イメージデータの場
合にも同様である。フォント種の管理データとしては、
単に明朝体とかゴシック体というような書体のみなら
ず、フォントサイズも管理されている。このフォントサ
イズにより、該当する文字の縦横のサイズが分かること
になる。
【0037】図12に戻って説明を続ける。可変文字デ
ータ42のチェックが終了したら(ステップS20
5)、対応するセル4321〜4326、4331〜4336
退避フラグをオンにして(ステップS206)、ステッ
プS202に戻ることになる。
【0038】以上説明した実施例では各セル4311〜4
46のサイズを使用している可変データのフォントサイ
ズのうちの最小のものに設定したが、これに限るもので
はない。また、これらのセル4321〜4326、4331
4336の位置を可変データの各文字の表示位置と無関係
に設定したが、表示される文字の範囲がフォーム41と
の関係で一定している場合には、各文字とセル4321
4326、4331〜43 36がなるべく1対1で対応するよ
うにこれらのセル4321〜4326、4331〜4336の位
置を調整することも有効である。また、各セル4321
4326、4331〜4336のサイズは必ずしも同一である
必要はない。
【0039】更に実施例ではフォーム41を罫線と「氏
名」等からなる文字で構成したが、罫線のみで構成され
るものであってもよいし、イメージ情報が加えられたも
のであってもよい。また実施例ではフォーム41を固定
データとしたが、数ページにわたって同一のデータが展
開される可能性があるようなデータとこれ以外のデータ
に区別できる場合には、このような2種類のデータに対
して本発明を同様に適用することができることは当然で
ある。
【0040】更に、実施例では退避用ページバッファ1
7にフォーム41の一部を毎ページの画像処理が行われ
るたびに退避させることにしたが、受信した印刷情報
(図2参照)を予めサーチし、フォーム番号31あるい
はフォーム41の種類が継続して同一のものである場合
には、退避用ページバッファ17のデータをその期間固
定して再使用できるようにしてもよい。
【0041】また、実施例ではレーザプリンタに本発明
の描画処理装置を適用した場合について説明したが、他
のプリンタ、ファクシミリ装置等の画像情報をプリント
アウトする装置に本発明を適用することができるばかり
でなく、画像をディスプレイ等に表示する表示装置に本
発明を適用することができ、画像の高速処理を実現する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、描画用ページバッファに固定データとそのペ
ージの可変データの描画を行い、そのプリントアウトあ
るいはディスプレイに対する表示動作が終了したら退避
用ページバッファの該当するセルの部分のデータを描画
用ページバッファの対応するセルに上書きし、固定デー
タの復元を行うことにしている。したがって、描画用ペ
ージバッファに対する上書きするデータが固定データの
一部である場合が多いので、固定データの復元をこの分
だけ迅速に行うことができる。
【0043】また請求項2記載の発明によれば、描画用
ページバッファと退避用ページバッファの2種類のペー
ジバッファを用意し、これらを所定サイズの複数のセル
によって区分けすることにしている。この区分けは、可
変データを構成する文字データの中の最小のフォントサ
イズとほぼ等しいサイズのセルによって行う。したがっ
て、退避用ページバッファに退避させる固定データの量
を固定データの一部とすることができるばかりでなく、
可変データの範囲を各文字に対応させて精度よく設定す
ることが可能で、退避用ページバッファに退避させる固
定データの復元に使用するデータの量をその分だけ減少
させることができるので、固定データの復元に要する処
理を迅速に行うことができる。
【0044】更に請求項3記載の発明によれば、描画用
ページバッファと退避用ページバッファの2種類のペー
ジバッファを用意し、これらを所定サイズの複数のセル
によって区分けすることにしている。この区分けは、可
変データを構成する文字データの中の最小のフォントサ
イズと等しいサイズのセルによって行う。したがって、
退避用ページバッファに退避させるフォームデータの量
を従来のように全部のものとする必要がないばかりでな
く、可変データの範囲を各文字に対応させて精度よく設
定することが可能なので、退避用ページバッファに退避
させるフォームの復元に使用するデータの量をその分だ
け減少させることができ、フォームの復元に要する処理
を迅速に行うことができる。このため、レーザプリンタ
等のプリント手段が帳票等のフォームを使用した印字を
行う際の処理速度を十分向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における描画処理装置とし
てのレーザプリンタの回路構成を表わしたブロック図で
ある。
【図2】 印刷情報源から送られてくる印刷情報のフォ
ーマットを表わしたフォーマット構成図である。
【図3】 本実施例でプリント用ページバッファの第1
ページ目の展開内容を表わした説明図である。
【図4】 本実施例でプリント用ページバッファの第2
ページ目の展開内容を表わした説明図である。
【図5】 図3および図4に示した例の場合の退避用ペ
ージバッファの内容を表わした説明図である。
【図6】 本実施例で第1ページのフォームが展開され
た状態のプリント用ページバッファを示した説明図であ
る。
【図7】 本実施例で第1ページ目に追加される可変文
字データを示した説明図である。
【図8】 プリント用ページバッファから退避用ページ
バッファへフォームの一部がコピーされる状態を表わし
た説明図である。
【図9】 プリント用ページバッファにおける固定デー
タの復元作業の様子を表わした説明図である。
【図10】 本実施例のレーザプリンタの描画処理の手
順の概要を表わした流れ図である。
【図11】 プリント用ページバッファと退避用ページ
バッファにおける座標系を示した説明図である。
【図12】 図10のステップS107の処理の詳細を
表わした流れ図である。
【図13】 本実施例で可変文字データの属性管理の様
子を表わした説明図である。
【符号の説明】
11…CPU、13…作業用メモリ、15…磁気ディス
ク、16…プリント用ページバッファ、17…退避用ペ
ージバッファ、22…通信制御装置、27…プリンタ機
構、31…フォーム番号、32…印字データ、41…フ
ォーム、42…可変文字データ、4311〜4346…セ
ル、45…(セルの)イメージ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/38 G06F 15/22 310P

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定サイズの複数のセルから構成される
    描画用ページバッファと、 この描画用ページバッファ上に展開される複数ページに
    共通する固定データの占めるセルのうちページによって
    異なる可変データが展開されるものを退避させる退避用
    ページバッファと、 前記描画用ページバッファに固定データと可変データが
    展開されてその処理が行われた後、退避用ページバッフ
    ァに退避された各セルのデータを描画用ページバッファ
    の該当するセルに上書きして元の固定データを復元する
    固定データ復元手段とを具備することを特徴とする描画
    処理装置。
  2. 【請求項2】 描画用ページバッファと、 この描画用ページバッファ上に展開される複数ページに
    共通する固定データとページによってその描画内容の異
    なる可変データのうち可変データを構成する文字データ
    の中の最小のフォントサイズを判別する最小フォントサ
    イズ判別手段と、 この最小フォントサイズ判別手段によって判別されたフ
    ォントサイズにほぼ等しい所定のサイズを1つのセルの
    サイズとして前記描画用ページバッファを複数のセルに
    等分割する分割手段と、 この描画用ページバッファ上に展開される固定データの
    占めるセルのうち可変データが展開されるものを退避さ
    せる退避用ページバッファと、 前記描画用ページバッファに固定データと可変データが
    展開されてその処理が行われた後、退避用ページバッフ
    ァに退避された各セルのデータを描画用ページバッファ
    の該当するセルに上書きして元の固定データを復元する
    固定データ復元手段とを具備することを特徴とする描画
    処理装置。
  3. 【請求項3】 描画用ページバッファと、 この描画用ページバッファ上に展開される連続する複数
    ページに共通する固定データとしての所定のフォームを
    構成するフォームデータとページによってその描画内容
    の異なる可変データのうちの可変データを構成する文字
    データの中の最小のフォントサイズを判別する最小フォ
    ントサイズ判別手段と、 この最小フォントサイズ判別手段によって判別されたフ
    ォントサイズを1つのセルのサイズとして前記描画用ペ
    ージバッファを複数のセルに等分割する分割手段と、 この描画用ページバッファ上に展開されるフォームデー
    タの占めるセルのうち可変データが展開されるものを退
    避させる退避用ページバッファと、 前記描画用ページバッファに展開されたフォームデータ
    および可変データをプリントするプリント手段と、 このプリント手段による処理が行われた後、退避用ペー
    ジバッファに退避された各セルのデータを描画用ページ
    バッファの該当するセルに上書きして元のフォームデー
    タを復元するフォームデータ復元手段とを具備すること
    を特徴とする描画処理装置。
JP7176984A 1995-07-13 1995-07-13 描画処理装置 Pending JPH0926781A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307892A (ja) * 2007-05-11 2008-12-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、帳票出力処理方法、帳票出力処理プログラム及び記録媒体
JP2009066769A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム

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