JP2903917B2 - 画像編集処理装置 - Google Patents

画像編集処理装置

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JP2903917B2
JP2903917B2 JP4322207A JP32220792A JP2903917B2 JP 2903917 B2 JP2903917 B2 JP 2903917B2 JP 4322207 A JP4322207 A JP 4322207A JP 32220792 A JP32220792 A JP 32220792A JP 2903917 B2 JP2903917 B2 JP 2903917B2
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和也 山田
智也 山内
太郎 寺尾
隆 長尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル画像の編集
を行う画像編集処理装置に関するものであり、特にイメ
ージスキャナで読み取られた画像データに対してパーソ
ナルコンピュータ、ワークステーション、プリントサー
バー等が拡縮、解像度の変更、回転、合成、変形、色調
あるいは明るさの補正等の各種編集処理を行うものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図30は従来例における画像編集処理装
置のブロック構成図である。図30に示された画像編集
処理装置は、たとえば印刷用編集システムであり、スキ
ャナで読み取った画像データを格納する画像記憶部30
01と、当該画像記憶部3001に格納された画像デー
タに対して編集処理を実行する画像編集処理部3002
と、当該画像編集処理部3002において実行される各
々の編集処理とその順序とを格納する編集処理記憶部3
003と、前記画像編集処理部3002において生成さ
れた画像データを後述する出力装置の解像度に合わせる
ために解像度を変換する解像度変換部3004と、画像
データを編集処理した後、画像として出力する、たとえ
ばディスプレイやプリンタのような出力装置3005と
から構成されている。
【0003】上記構成の画像編集処理装置は、図示され
ていないスキャナによって画像を読み取り、画像記憶部
3001に画像データとして格納する。画像記憶部30
01に格納された画像データを、たとえば拡縮する場
合、図示されていないキーボード等の指示により、編集
処理記憶部3003から編集処理を行うための処理手順
が取り出される。画像編集処理部3002において、前
記画像データは、画像記憶部3001から読み出される
と共に、編集処理記憶部3003から取り出された処理
手順にしたがって処理される。そして、前記画像編集処
理部3002において、編集処理が実行されたデータ
は、解像度変換部3004によって出力装置3005の
解像度に合わされる。そして、所望の処理が施された画
像は、出力装置3005から出力される。
【0004】また、他の従来例として、たとえば特開平
2−280459号公報に記載されている画像編集処理
装置は、画像データをオリジナルな画像データとコンピ
ュータ側の低解像度の画像データとに分けている。そし
て、コンピュータ側では、低解像度の画像データに対し
て編集処理を加え、最終出力のイメージを作る手順から
なる命令の集まりを作成し、その命令の集まりにしたが
ってコンピュータと別の制御手段がオリジナルな画像デ
ータに対して出力処理を行う。このように、コンピュー
タでは、低解像度のデータから処理の命令の集まりだけ
を作成し、その命令の実行を他の制御手段に行わせてい
るため、画像データをコンピュータへ転送するための時
間を短縮することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図30に示す従来の画
像編集処理装置における画像編集処理部3002の処理
は、出力装置3005の解像度に関係なく、入力画像の
解像度に合わせて編集処理を行っていた。したがって、
上記画像編集処理装置は、入力画像の解像度より低解像
度の出力装置3005、たとえばCRTディスプレイま
たはプリンタ、で出力する場合においても、入力画像の
解像度に合わせて編集処理を行っているため、画像記憶
や編集処理に長い時間が必要であった。また、上記画像
編集処理部3002における編集処理は、編集処理記憶
部3003に格納されている編集処理手順にしたがって
実行された後、さらに解像度変換部3004によって解
像度を出力装置3005に合わせるための処理を実行す
る必要があった。これらの処理のためには、より長い編
集処理時間が必要であった。
【0006】また、従来の画像編集処理装置において、
編集処理記憶部3003に格納されている編集処理、た
とえば拡大や縮小のような類似の処理は、画像編集処理
部3002によって逐次的に実行される。したがって、
上記のような拡縮を行なうために、数回の指示を繰り返
すことによって、所望の大きさの画像を得ようとする
と、拡縮の最終結果だけによって処理を行うのであれば
単一の処理で実行できるにもかかわらず、編集処理記憶
部3003に記憶されている手順にしたがって数回の実
行を行うことになるという問題を有した。さらに、従来
の画像編集処理装置は、編集処理記憶部3003におい
て編集処理の手順が決められているため、たとえば色補
正のように解像度の影響を受けない編集処理であって
も、画像の拡大後のように対象画像の画素数が増加して
から補正を実行していた。そのため、上記のような編集
処理は、時間がかかる。これを高速に処理するために
は、高価なハードウエアが必要になるという問題を有し
た。
【0007】また、前記従来例として挙げた特開平2−
280459号公報に記載された画像編集処理装置で
は、入力装置とコンピュータの画像編集処理装置間にお
けるデータ転送の時間を短縮するという効果を有して
も、編集処理が決められているため、上記のような問題
を解決することができなかった。本発明は、以上のよう
な課題を解決するためのもので、編集処理を効率良く迅
速に行なう画像編集処理装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(第1発明) 前記目的を達成するために、本発明の画像編集処理装置
は、入力された画像を記憶する画像記憶手段(図1の1
1)と、その画像記憶手段(11)に記憶され、入力さ
れた単位における画像を当該入力された単位で編集処理
するための情報を入力して記憶する編集処理記憶手段
(図1の13)と、前記編集処理記憶手段(13)に記
憶された編集処理方法を変更する編集処理変更手段(図
1の14)と、前記編集処理変更手段(14)によって
変更された編集処理情報にしたがって画像を編集する画
像編集処理手段(図1の12)とから構成される。
【0009】(第2発明)本発明の画像編集処理装置
は、画像特性が入力されると共に、前記編集処理記憶手
段(図2の13)に記憶された編集処理命令と前記画像
特性とを比較することによって編集処理方法を変更する
編集処理変更手段(図2の14)を備えている。
【0010】(第3発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記画像特性に応じて有効な画像処理方法の対応関
係を有すると共に、この対応関係を参照することによっ
て前記画像特性に応じて編集処理方法を変更する編集処
理変更手段(図2の14)を備えている。
【0011】 (第4発明) 本発明の画像編集処理装置は、画像の構成要素を区別し
て記憶することができる画像記憶手段(図2の11)
と、前記画像記憶手段に記憶された画像を編集処理する
ための情報を入力して記憶する編集処理記憶手段(図2
の13)と、前記画像の構成要素のそれぞれの特徴に応
じて編集処理方法を変更する編集処理変更手段(図2の
14)と、前記編集処理変更手段によって変更された編
集処理情報にしたがって画像を編集する画像編集処理手
段(図2の12)とを備えている。
【0012】 (第5発明) 本発明の画像編集処理装置は、画像を記憶する画像記憶
手段(図3の11)と、前記画像記憶手段に記憶された
画像を編集処理するための情報を入力して記憶する編集
処理記憶手段(図3の13)と、その編集処理記憶手段
に記憶された編集処理方法を変更する編集処理変更手段
(図3の14)と、編集処理変更手段によって変更され
た編集処理情報にしたがって画像を編集する画像編集処
理手段(図3の12)とを備えた基本構成を有する。そ
して、その編集処理変更手段は、目的となる出力装置
(図3の16または17)の特性を入力すると共に、当
該出力装置の特性に応じて前記編集処理記憶手段に記憶
された編集処理方法を変更するものである。
【0013】(第6発明)本発明の画像編集処理装置
は、画像を拡大/縮小処理するための縮倍率命令を入力
する編集処理記憶手段(図3の13)と、出力装置(図
3の16または17)の解像度を入力すると共に、当該
解像度と前記縮倍率命令とを比較することによって、前
記出力装置(16、17)の解像度に応じて縮倍率を変
更する編集処理変更手段(図3の14)とを備えてい
る。
【0014】(第7発明)本発明の画像編集処理装置
は、編集処理を実行する画像編集処理部の性能、目的と
なる出力装置(図4の16または17)の性能、あるい
は画像特性の内の少なくとも一つを入力すると共に、画
像編集処理部の性能、前記出力装置(16、17)の性
能、あるいは画像特性に応じて編集処理速度、出力画質
が最適化されるように編集処理方法を変更する編集処理
変更手段(図4の14)を備えている。
【0015】(第8発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記画像を処理するための命令が入力されると共
に、この入力された編集処理命令の順序を記憶する編集
処理記憶手段(図5の13)と、変更可能な編集処理命
令の種類または順序と前記編集処理記憶手段(13)に
記憶された編集処理命令の種類または順序とを比較する
ことによって編集処理命令の種類または順序を変更する
編集処理変更手段(図5の14)とを備えている。
【0016】(第9発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記画像を処理するための命令が入力されると共
に、この入力された処理命令の順序を記憶する編集処理
記憶手段(図5の13)と、前記編集処理記憶手段(1
3)に記憶された命令がその種類によって交換可能な場
合にその順序を交換する編集処理変更手段(図5の1
4)を備えている。
【0017】(第10発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記画像を処理するための命令が入力されると共
に、この入力された命令の順序を記憶する編集処理記憶
手段(図5の13)と、当該編集処理記憶手段(13)
に記憶された編集処理命令の種類およびその順序とその
実行にかかるコストの対応関係を有すると共に、この対
応関係によって編集処理命令の順序を変更する編集処理
変更手段(図5の14)を備えている。
【0018】(第11発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記編集処理記憶手段(図5の13)に記憶された
編集処理命令の種類およびその順序によって、その順序
が変更可能であり、かつ変更した方が使用メモリ量の面
で有利な場合に順序を変更する編集処理変更手段(図5
の14)を備えている。
【0019】(第12発明)前記編集処理記憶手段(図
5の13)に記憶された編集処理命令の種類およびその
順序によって、その順序が変更可能であり、かつ変更し
た方が画質の面で有利な場合に、順序を変更する編集処
理変更手段(図5の14)を備えている。
【0020】(第13発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記編集処理記憶手段(図5の13)に記憶された
編集処理命令の種類およびその順序によって、その順序
が変更可能であり、かつ変更した方が処理速度の面で有
利な場合に、順序を変更する編集処理変更手段(図5の
14)を備えている。
【0021】(第14発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記画像を処理するための命令を入力する編集処理
記憶手段(図6の13)と、前記編集処理記憶手段(1
3)に記憶された類似の編集処理命令が統合可能であ
り、かつ複数の場合に、これら編集処理命令を統合し、
1つの編集処理命令とする編集処理変更手段(図6の1
4)とを備えている。
【0022】(第15発明)本発明の画像編集処理装置
は、前記画像を拡大/縮小処理するための縮倍率命令を
入力する編集処理記憶手段(図6の13)と、前記編集
処理記憶手段(13)に記憶された縮倍率命令が複数の
場合に、これらの縮倍率命令を統合し、1つの縮倍率命
令とする編集処理変更手段(図6の14)とを備えてい
る。
【0023】(第16発明)本発明の画像編集処理装置
は、画像を処理するための命令が入力される編集処理記
憶手段(図7の13)と、当該編集処理記憶手段(1
3)に記憶された編集処理命令と画像の解像度、階調、
色空間、構成要素からなる画像特性とを比較して、実行
しなくても処理結果が変わらない場合に、その編集処理
命令を実行しないように編集処理を変更する編集処理変
更手段(図7の14)とを備えている。
【0024】
【作 用】
(第1発明) 第1発明において、たとえばイメージスキャナ等により
入力された画像は、画像記憶手段に記憶される。画像記
憶手段に記憶された前記入力された単位における画像を
入力された単位で編集処理するために、ユーザたとえ
ばキーボード等により所望する編集処理命令、たとえば
拡縮という編集項目の指示を行うと、その指示内容は編
集処理記憶手段に記憶される。ユーザによって指示され
た前記編集項目に対する編集処理手順は、編集処理記憶
手段から編集処理変更手段に送られる。編集処理変更手
段では、編集処理の結果を変えることなく、編集処理効
率に基づいて編集処理記憶手段に格納された各編集処理
手順を変更する。_そして、画像編集処理手段は、変更
された各編集処理手順に基づいて入力された単位の画像
入力された単位で処理を実行する。画像処理の終了し
た画像データは、出力装置に送られ、出力される。
【0025】(第2発明)第2発明において、画像編集
情報は、たとえばキーボード等の入力装置から編集処理
記憶手段に入力される。また、画像記憶手段には、画像
データと共に、たとえば入力画像の階調、色空間、構成
要素等の画像特性が入力されている。編集処理変更手段
は、編集処理記憶手段に記憶されている画像編集命令と
画像記憶手段に記憶されている入力画像特性とを比較し
て編集処理方法を変更する。たとえば、入力された編集
処理が2値化で画像記憶手段に記憶されている入力画像
が2値画像である場合、上記編集処理変更手段は、編集
処理記憶手段における2値化命令を行なわないように編
集処理方法を変更する。
【0026】(第3発明)第3発明において、編集処理
記憶手段には、画像を処理するために、たとえばキーボ
ード等の入力装置から編集処理命令が入力される。ま
た、編集処理変更手段には、画像記憶手段に記憶されて
いる画像特性、たとえば入力画像の階調、色空間、構成
要素等の特性が参照される。さらに、編集処理変更手段
には、入力画像の特性と対応する編集処理方法が、たと
えばテーブルやグラフの形で記憶されている。編集処理
変更手段は、上記テーブル等の対応関係によって、読み
込まれた入力画像の特性に応じて有効な編集処理方法の
対応を調べ、前記編集処理命令をこの対応関係に応じた
編集処理方法に変更する。たとえば、編集が明るさ調整
で、入力画像が2値画像である場合には、B/W−YE
S変換、明るさ調整の順序で処理を行なう。また、編集
が明るさ調整で、入力画像がRGB画像である場合に
は、RGB−YES変換、明るさ調整の順序で処理を行
なう。編集処理変更手段には、上記例示したような対応
関係が予め記憶されている。そして、編集処理変更手段
は、入力画像が2値画像である場合、上記テーブル等の
対応関係を参照して、上記編集処理記憶手段における編
集処理方法をB/W−YES変換、明るさ調整の順序で
処理が行なわれるように変更する。
【0027】(第4発明)第4発明において、画像記憶
手段は、たとえば画像を構成する文字情報、グラフィッ
クス情報、ラスタ情報からなる画像の構成要素を区別し
て記憶している。また、編集処理記憶手段は、編集処理
を行なうために、たとえばキーボード等の入力装置から
画像処理情報が入力される。編集処理変更手段は、画像
記憶手段に記憶された入力画像の構成要素に応じて有効
な編集処理方法の対応関係を調べ、この対応関係に応じ
た編集処理方法に変更する。編集処理変更手段は、たと
えば編集処理が拡大である場合、入力画像の構成要素で
ある文字情報にフォント拡大命令を与え、入力画像の構
成要素であるラスタ情報にアフィン変換命令を与える、
といった対応関係を参照し、入力画像の各部分によって
それぞれの編集処理を行なうように変更する。
【0028】(第5発明)第5発明において、編集処理
記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置から画
像を編集処理するための編集処理命令が入力される。ま
た、編集処理変更手段には、たとえば出力装置選択部に
よって選択された出力装置の階調、色空間、構成要素等
の特性が入力される。そして、編集処理変更手段は、出
力装置の特性に応じて編集処理方法を変更する。編集処
理が回転のように階調変換の影響を受けない場合、たと
えば入力画像が256階調で出力装置がモノクロプリン
タの場合、編集処理変更手段は、「2値化」、「回転」
の順序で編集処理を行なうように編集処理方法を変更す
る。
【0029】(第6発明)第6発明において、編集処理
記憶手段には、画像を拡大/縮小処理するために、たと
えばキーボード等の入力装置から縮倍率命令が入力され
る。また、編集処理変更手段には、たとえば出力装置の
解像度に合った解像度が入力される。そして、編集処理
変更手段は、前記出力装置の解像度に応じて縮倍率を変
更する。たとえば、編集処理が拡縮で、出力装置として
低解像度のディスプレイが接続されている場合、前記編
集処理変更手段は、解像度を低解像度に合わせるように
倍率を変更する。
【0030】(第7発明)第7発明において、編集処理
変更手段には、画像編集処理部を構成するCPUのMI
PS値が入力される。また、編集処理変更手段には、出
力装置選択部を参照することにより、たとえば出力装置
の階調、色空間、印字速度等の特性が入力される。さら
に、編集処理変更手段には、画像記憶手段に入力された
画像特性が入力される。そして、編集処理変更手段は、
前記CPUの特性、出力装置の性能、あるいは画像特性
等に応じて編集処理方法が最適化の目的を達成するよう
に選択する。たとえば、編集処理変更手段は、出力装置
がディスプレイの場合、処理速度を優先し、出力装置が
高解像度プリンタの場合、出力画質を優先するように編
集処理方法を変更する。また、編集処理変更手段は、た
とえば、出力装置がディスプレイであっても編集処理速
度の充分に速いCPUを備えている場合、出力画質を優
先するように編集処理方法を変更する。以上のように、
編集処理変更手段は、前記編集処理方法が最適化するよ
うに編集処理方法を変更する。
【0031】(第8発明)第8発明において、編集処理
記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置から画
像を処理するための命令が入力される。また、編集処理
記憶手段には、この入力された命令の順序が記憶され
る。編集処理変更手段は、変更可能な編集処理方法の種
類と順序との対応関係をたとえばテーブルとして備えて
おり、このテーブルを参照して編集処理方法を変更す
る。たとえば、拡縮処理と回転処理は、どちらもアフィ
ン変換に一般化でき、さらに連続した二つのアフィン変
換処理は、行列式の演算により一つのアフィン変換に合
成できるので、前記対応テーブルに(拡縮、回転)→
(アフィン変換)の対応関係が記述されている。そし
て、編集処理変更手段は、この対応テーブルを参照し
て、編集処理方法を拡縮、回転の順序からアフィン変換
の順序に変更する。このように、たとえば二つの編集処
理を一つの編集処理に変換することができれば、全体と
しての編集処理速度を向上することができる。
【0032】(第9発明)第9発明において、編集処理
記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置から画
像を処理するための命令が入力される。また、編集処理
記憶手段には、この入力された命令の順序が記憶され
る。編集処理変更手段は、交換可能な編集処理命令の種
類の対応関係をたとえばテーブルとして備えており、こ
のテーブルを参照して編集処理方法を変更する。たとえ
ば、色変換処理と縮小処理は、どちらを先に実行しても
処理結果が変わらないので、前記対応テーブルに(色変
換←→縮小)の対応関係が記述されている。そして、編
集処理変更手段は、この対応テーブルを参照して、編集
処理方法を色変換、縮小の順序から縮小、色変換の順序
に変更する。このように、たとえば画像サイズを小さく
するような編集処理を先に行なえば、次の編集処理にお
ける処理量が減るので、全体としての編集処理速度を向
上することができる。
【0033】(第10発明)第10発明において、編集
処理記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置か
ら画像を編集処理するための命令が入力される。また、
編集処理記憶手段には、この入力された編集処理命令の
順序が記憶される。編集処理変更手段は、前記編集処理
記憶手段に記憶された編集処理命令の種類およびその順
序とその実行にかかるコストの対応関係をたとえばテー
ブルとして備えており、このテーブルを参照して編集処
理方法を変更する。たとえば、前記対応テーブルに(色
変換、縮小)、(10)←→(縮小、色変換)、(5)
の対応関係が記述されている。そして、編集処理変更手
段は、この対応テーブルを参照して、編集処理コストが
減るように色変換、縮小の順序から縮小、色変換の順序
に変更する。
【0034】(第11発明)第11発明において、編集
処理記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置か
ら画像を編集処理するための命令が入力される。また、
編集処理記憶手段には、この入力された編集処理命令の
順序が記憶される。編集処理変更手段は、前記編集処理
記憶手段に記憶された編集処理命令の種類およびその順
序とその実行に必要とされるメモリ量の対応関係をたと
えば(処理内容)、(メモリ量)のテーブルとして備え
ており、このテーブルを参照して編集処理方法を変更す
る。たとえば、前記対応テーブルに(色変換、縮小)、
(10)←→(縮小、色変換)、(5)の対応関係が記
述されている。そして、編集処理変更手段は、この対応
テーブルを参照して使用メモリ量が減るように色変換、
縮小の順序から縮小、色変換の順序に変更する。
【0035】(第12発明)第12発明において、編集
処理記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置か
ら画像を処理するための命令が入力される。また、編集
処理記憶手段には、この入力された編集処理命令の順序
が記憶される。編集処理変更手段は、前記編集処理記憶
手段に記憶された編集処理命令の種類およびその順序と
その実行により見込まれる画質の変化の対応関係をたと
えば(処理内容)、(画質劣化)のテーブルとして備え
ており、このテーブルを参照して編集処理方法を変更す
る。たとえば、前記対応テーブルに(ぼかし、解像度変
換)、(10)←→(解像度変換、ぼかし)、(5)の
対応関係が記述されている。そして、編集処理変更手段
は、この対応テーブルを参照して画質劣化量が減るよう
にぼかし、解像度変換の順序から解像度変換、ぼかしの
順序に変更する。
【0036】(第13発明)第13発明において、編集
処理記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置か
ら画像を処理するための命令が入力される。また、編集
処理記憶手段には、この入力された編集処理命令の順序
が記憶される。編集処理変更手段は、前記編集処理記憶
手段に記憶された編集処理命令の種類およびその順序と
その実行にかかる処理時間の対応関係をたとえば(処理
内容)、(処理時間)のテーブルとして備えており、こ
の対応テーブルを参照して編集処理方法を変更する。た
とえば、前記対応テーブルに(色変換、縮小)、(1
0)←→(縮小、色変換)、(5)の対応関係が記述さ
れている。そして、編集処理変更手段は、この対応テー
ブルを参照して編集処理時間が減るように色変換、縮小
の順序から縮小、色変換の順序に変更する。
【0037】(第14発明)第14発明において、編集
処理記憶手段には、たとえばキーボード等の入力装置か
ら画像を処理するための命令が入力される。また、編集
処理記憶手段には、この入力された編集処理命令の順序
が記憶される。編集処理変更手段は、前記編集処理記憶
手段に記憶された類似の編集処理命令が統合可能であり
かつ複数の場合、この編集処理命令を統合し、一つの編
集処理命令とする。たとえば、解像度変換命令が複数回
の場合、編集処理変更手段は、この解像度変換命令を1
回の解像度命令に統合する処理を行なう。このように、
類似した複数の編集処理が繰り返して行なわれるような
場合、編集処理変更手段は、編集処理を1回の処理に変
更するので、編集処理全体としての処理速度が早くな
る。
【0038】(第15発明)第15発明において、編集
処理記憶手段には、キーボード等の入力装置から画像を
拡大/縮小処理するための縮倍率命令が入力される。編
集処理変更手段は、前記編集処理記憶手段に入力され
た、縮倍率命令が複数回の場合には、この縮倍率命令を
1回の縮倍率命令に統合する処理を行なう。このよう
に、縮倍率命令が繰り返して行なわれるような場合、編
集処理変更手段は、編集処理を1つの縮倍率命令に変更
するので、編集処理全体として処理速度が早くなる。
【0039】(第16発明)第16発明において、編集
処理記憶手段には、画像を編集処理するために、たとえ
ばキーボード等の入力装置から編集処理命令が入力され
る。また、編集処理変更手段は、たとえば画像記憶部を
参照することにより入力画像の階調、色空間、構成要素
等の特性が入力される。また、編集処理変更手段は、前
記編集処理記憶手段に記憶された編集処理命令、および
入力画像の特性に応じて、処理を実行しなくても編集処
理結果が変わらない場合、その編集処理命令を実行しな
いように前記編集処理記憶手段に記憶された編集処理命
令を変更する。たとえば、100ドット×100ドット
の大きさの画像を縦横それぞれ1/100に縮小した場
合、出力画像の大きさは1ドット×1ドットしかないの
で、その後のコンボリューションフィルタ処理は、実行
してもしなくても結果が同じである。したがって、編集
処理変更手段は、上記のような場合、コンボリューショ
ンフィルタ処理を実行しないように編集処理方法を変更
する。以上のように、編集処理変更手段は、編集処理記
憶手段に記憶された各々の編集処理とその実行順序を変
更することによって、画像に対する編集処理がより効率
的に実行できるようになる。
【0040】
【実 施 例】図1は本発明における画像編集処理装置
の一実施例ブロック構成図である。図1に示す画像編集
処理装置は、たとえばイメージスキャナで画像を読みと
って、これを画像データとして格納する画像記憶部11
と、当該画像記憶部11に格納された画像データに対し
て編集処理を実行する画像編集処理部12と、当該画像
編集処理部12において実行される各々の編集処理命令
とその順序とを格納する編集処理記憶部13と、当該編
集処理記憶部13に格納されている編集処理命令の順序
を変更するための編集処理変更部14と、画像編集処理
部12によって編集処理された画像データを出力する出
力装置を選択する出力装置選択部15と、当該出力装置
選択部15によって選択される出力装置、たとえばディ
スプレイ16あるいはプリンタ17と、編集処理命令を
入力する指示入力部21とから構成されている。
【0041】また、編集処理変更部14は、編集処理記
憶部13に記憶されている編集処理命令を読み込む処理
命令読み込み部31と、前記編集処理記憶部13に記憶
されている編集処理命令と編集処理効率を上げるための
情報とを比較して編集処理命令を変更するか否かを判断
する処理変更判断部32と、前記編集処理命令を変更す
ると判断した場合、編集処理命令を変更する命令変更処
理部33とから構成される。また、編集処理変更部14
における命令変更処理部33は、出力装置に合った解像
度に変更するための解像度変更手段141と、処理の内
容を変更して編集処理の効率を上げるための処理内容変
更手段142と、処理の順序を交換して編集処理の効率
を上げるための処理順序交換手段143と、たとえば編
集処理を実行するCPUや画像出力装置の性能を参照し
て高速化、高画質化等の最適化目的を選択するための最
適化目的選択手段144と、たとえば拡縮の繰り返しの
ような類似の処理を統合する類似処理統合手段145
と、たとえば入力画像が元々2値画像である場合に編集
処理記憶部13に入力された2値化命令等の不用な処理
を省略する不用処理省略手段146とから構成される。
【0042】上記構成の画像編集処理装置は、図示され
ていないイメージスキャナによって画像を読み取り、画
像記憶部11に画像データとして格納する。画像記憶部
11に格納された画像データを処理する場合、図示され
ていないキーボード等の指示入力部21から編集処理命
令として、複数の編集項目を指示すると、編集処理記憶
部13から各編集項目に合った処理を行うための編集処
理命令が取り出される。編集処理命令には、たとえば解
像度の変更、拡縮、回転、色補正等がある。そして、編
集処理変更部14では、上記編集処理命令が、出力画像
の解像度に合わせる処理、複数の処理を統合する処理、
あるいは編集処理内容またはその順序を変更する処理等
を行なった場合に、画像編集処理装置として効率が良く
なるか否かを処理変更判断部32によって判断する。そ
して、編集処理変更部14における処理変更判断部32
によって、編集処理を変更した方が良いと判断した場
合、命令変更処理部33における各手段141ないし1
46は、編集処理方法を変更する。
【0043】また、編集処理変更部14では、上記変更
を行なう際に、入力画像、出力装置、編集処理を行なう
CPUの特性、あるいは前記特性に応じて有効な処理の
種類と順序の対応を参照して変更が行なわれる。画像編
集処理部12において、前記画像データは、画像記憶部
11から読み出されると共に、編集処理変更部14から
取り出された編集処理手順にしたがって処理される。そ
して、前記画像編集処理部12において、編集処理が実
行された画像データは、出力装置選択部15によって選
択された出力装置、たとえばディスプレイ16あるいは
プリンタ17によって出力される。
【0044】図2は特許請求の範囲における請求項2な
いし請求項4に対応した本発明の画像編集処理装置のブ
ロック図である。図2に示された画像編集処理装置は、
図1に示された画像編集処理装置と画像特性読み込み部
22、処理変更対応部34、および処理対応参照部35
が設けられている点で相違している。すなわち、画像特
性読み込み部22は、画像記憶部11に記憶されている
画像の解像度、階調、色空間、構成要素等の特性を読み
込み、その結果を編集処理変更部14における処理変更
判断部32に送る。また、処理変更対応部34には、た
とえば拡縮、移動等の処理方法と、文字、グラフィック
ス、ラスタ等構成要素との対応関係テーブルが記述さ
れている。そして。処理対応参照部35は、前記処理変
更対応部34から対応関係テーブルを読み込み、その結
果を処理変更判断部に32に送る。
【0045】一方、処理命令読み込み部31は、指示入
力部21によって指示された編集処理情報を編集処理記
憶部13から読み出して、編集処理変更部14における
処理変更判断部32に送る。処理変更判断部32は、編
集処理記憶部13からの編集処理命令と、画像記憶部1
1からの画像特性とを比較して、より良い編集処理方法
があるか否かを判断する。そして、命令変更処理部33
は、処理変更判断部32の判断に基づいて前記編集処理
命令をより良い編集処理方法に変更する。また、処理変
更判断部32は、処理対応参照部35からの対応関係テ
ーブルと、画像記憶部11からの画像特性とを比較し
て、より良い編集処理方法があるか否かを判断する。そ
して、命令変更処理部33は、前記同様に、処理変更判
断部32の判断に基づいて前記編集処理命令をより良い
編集処理方法に変更する。
【0046】図3は特許請求の範囲における請求項5お
よび請求項6に対応した本発明の画像編集処理装置のブ
ロック図である。図3に示された画像編集処理装置は、
図2に示された画像編集処理装置に出力特性読み込み部
24が設けられている点で相違している。出力特性読み
込み部24は、画像を出力すべき出力装置16または1
7の解像度、階調、色空間、処理速度等の特性を読み込
み、処理変更判断部32に送る。処理変更判断部32
は、編集処理記憶部13からの編集処理命令と、出力特
性読み込み部24からの出力装置16または17の特性
とを比較して、より良い編集処理方法があるか否かを判
断する。処理変更判断部32は、たとえば指示入力部2
1から編集処理記憶部13に入力された縮倍率命令と出
力装置16または17の解像度とを比較して出力装置1
6または17の解像度にあった縮倍率に変更すべきか否
かを判断する。そして、命令変更処理部33は、処理変
更判断部32の判断に基づいて前記編集処理命令を出力
装置16または17の解像度にあった縮倍率に変更す
る。
【0047】図4は特許請求の範囲における請求項7に
対応した本発明の画像編集処理装置のブロック図であ
る。図4に示された画像編集処理装置は、図1に示され
た画像編集処理装置に画像特性読み込み部22と、CP
U特性読み込み部23と、出力特性読み込み部24とが
設けられている点で相違している。編集処理変更部14
における処理変更判断部32は、画像特性読み込み部2
2と、CPU特性読み込み部23と、出力特性読み込み
部24とからそれぞれの特性を読み込む。また、前記処
理変更判断部32は、たとえば指示入力部21から編集
処理記憶部13に入力した編集処理命令を画像編集処理
部12の性能、出力装置16または17の性能、あるい
は画像特性に応じて、編集処理速度や出力画質の編集処
理方法が最適化できるか否かを判断する。そして、命令
変更処理部33は、処理変更判断部32の判断に基づい
て前記編集処理命令を画像編集処理部12の性能、出力
装置16または17の性能、あるいは画像特性に応じ
て、編集処理速度や出力画質の編集処理方法を最適化す
るように変更する。
【0048】図5は特許請求の範囲における請求項8な
いし請求項13に対応した本発明の画像編集処理装置の
ブロック図である。図5に示された画像編集処理装置
は、図1に示された画像編集処理装置における編集処理
変更部14に、コストテーブル36と、テーブル参照部
37と、処理命令交換部38とが設けられている点で相
違している。処理変更判断部32は、編集処理命令の種
類および順序と、指示入力部21から入力された編集処
理命令とを比較して、編集処理の種類や順序を変更する
か否かを判断する。そして、処理変更判断部32が入力
された編集処理命令を変更した方が良い効率であると判
断した場合、処理命令交換部38は、命令変更処理部3
3に前記編集処理命令の変更を実行させる。
【0049】また、編集処理変更部14には、コストテ
ーブル36があり、テーブル参照部37が前記コストテ
ーブル36を読み込み、処理変更判断部32に送る。処
理変更判断部32は、入力された編集処理命令とコスト
テーブル36とを比較し、よりコストが安価になるよう
な編集処理命令に変更できるか否かを判断する。そし
て、処理変更判断部32は、入力された編集処理命令を
変更した方がコストが安価になると判断した場合、命令
変更処理部33に前記編集処理命令の変更を実行させ
る。前記コストテーブル36は、使用メモリ、画質、あ
るいは処理速度に関するテーブルであり、処理変更判断
部32が前記と同様にして少しでも安価な編集処理命令
があるか否かを判断する。
【0050】図6は特許請求の範囲における請求項14
および請求項15に対応した本発明の画像編集処理装置
のブロック図である。図6に示された画像編集処理装置
は、図1に示された画像編集処理装置における編集処理
変更部14の処理変更判断部32が類似処理抽出部41
に、命令変更処理部33が類似処理統合部42に変わ
り、さらに拡縮処理抽出部43と拡縮処理統合部44と
を設けた点で相違している。指示入力部21からの複数
の類似する編集処理命令があった場合、処理命令読み込
み部31は、これらを編集処理記憶部13から読み込
み、類似処理抽出部41に送る。類似処理抽出部41
は、類似する編集処理命令を抽出して、類似処理統合部
42に処理を統合するように要求する。そして、類似処
理統合部42は、類似処理抽出部41によって抽出され
た類似する編集処理命令を統合する。同様に、指示入力
部21からの複数の拡縮命令があった場合、処理命令読
み込み部31は、これらを編集処理記憶部13から読み
込み、拡縮処理抽出部43に送る。拡縮処理抽出部43
は、複数の拡縮命令を抽出して、拡縮処理統合部44に
処理を統合するように要求する。そして、拡縮処理統合
部44は、拡縮処理抽出部43によって抽出された拡縮
命令を統合する。
【0051】図7は特許請求の範囲における請求項16
に対応した本発明の画像編集処理装置のブロック図であ
る。図7に示された画像編集処理装置は、図4に示され
た画像編集処理装置における編集処理変更部14の処理
変更判断部32が冗長処理抽出部51に、命令変更処理
部33が冗長処理簡約部52に変わった点で相違してい
る。処理命令読み込み部31は、指示入力部21から入
力された編集処理命令を読み込むと共に、当該編集処理
命令を冗長処理抽出部51に送る。冗長処理抽出部51
は、画像の解像度、階調、色空間、構成要素を読み込む
と共に、編集処理命令と比較して実行しなくとも処理結
果が変わらないか否かを調べる。冗長処理抽出部51
は、処理結果が変わらない編集処理命令を抽出した場
合、冗長処理簡約部52に編集処理命令を簡約するよう
に実行させる。
【0052】図8は、本発明の一実施例における動作の
流れを示す図である。ステップ801では、出力特性読
み込み部24が、出力装置選択部15から選択された出
力装置、たとえばディスプレイ16またはプリンタ17
の階調を読み取る。ステップ802では、編集処理記憶
部13が、画像記憶部11から格納されている画像デー
タの階調を読み取る。ステップ803では、処理変更判
断部32がステップ801で読み取った出力装置16ま
たは17の階調と、ステップ802で読み取った画像デ
ータの階調とを比較し、画像データの階調より出力装置
16または17の階調の方が低いかどうかを検査する。
画像データの階調より出力装置16または17の階調の
方が低い場合、ステップ804に進み、出力装置16ま
たは17の階調の方が高い場合、ステップ810に進
む。
【0053】ステップ804では、編集処理変更部14
が編集処理記憶部13から編集処理記憶部13に格納さ
れた編集処理方法を読み取る。ステップ805では、編
集処理記憶部13がステップ804で読み取った編集処
理方法を参照し、あらかじめ入力画像の階調を変更して
も編集処理結果が変わらないかどうかを検査する。たと
えば、編集処理方法が回転のみであれば入力階調を変換
しても処理結果に影響はない。しかし、コンボリューシ
ョンフィルタ等の編集処理を含んでいる場合には、階調
が異なると編集処理結果も異なるので入力階調を変換す
ることができない。したがって、入力画像の階調を変更
しても編集処理結果が同じとなる場合、ステップ806
へ進み、編集処理結果が同じとならない場合、ステップ
810ヘ進む。
【0054】ステップ806では、編集処理記憶部13
が、ステップ804で読み取った編集処理方法の中にハ
ーフトーン処理等の階調が変換される編集処理を含むか
否かを検査する。階調が変換される編集処理が含まれれ
ばステップ807に進み、含まれなければステップ80
8に進む。ステップ807では、編集処理記憶部13が
ステップ804で読み取った編集処理方法に含まれる階
調を変換する編集処理を参照し、入力画像が画像編集処
理部12で編集処理された後、ステップ801で読み取
った出力装置16または17の階調となるような入力画
像階調を計算する。ステップ808、809では、編集
処理変更部14が、画像記憶部11に格納された画像デ
ータの階調を、ステップ807で計算された階調、ある
いはステップ801で読み取った出力装置16または1
7の階調に変換する命令を画像編集処理部12に送る。
【0055】ステップ810では、ステップ804で読
み取った編集処理内容を画像編集処理部12に送る。ス
テップ811では、ステップ801で読み取った出力装
置16または17の階調に変換する命令を画像編集処理
部12に送る。ステップ812では、画像編集処理部1
2が、編集処理変更部14から送られた編集処理方法に
したがって、編集処理を行なう。ステップ813では、
ステップ812で処理された画像データが、出力装置選
択部15を経て、選択された出力装置、たとえばディス
プレイ16あるいはプリンタ17によって出力される。
【0056】図9は本発明の一実施例における出力装置
の階調に合わせた編集処理の変更操作例を示す図であ
る。図9(a)は256色カラープリンタ向けの編集処
理手順が編集処理記憶部13に記憶されており、入力画
像が256階調である場合に、画像記憶部11に格納さ
れている画像データに対して編集処理記憶部13に記憶
されている回転編集処理手順を実行する例である。入出
力画像の階調は同じなので、階調変換を行なう必要はな
い。図9(b)は上記と同じ結果、すなわち、同じ回転
処理の結果を得られるように、上記編集処理を編集処理
変更部14によって1024色カラープリンタに出力す
るための編集処理に変更したものが示されている。すな
わち、256階調の画像データを回転処理した後に、1
024階調に変換するための階調変換命令が実行され
る。図9(c)は上記と同じ結果、すなわち、同じ回転
処理の結果を得られるように、上記編集処理を編集処理
変更部14によってモノクロカラープリンタに出力する
ための編集処理に変更したものが示されている。すなわ
ち、256階調の画像データを2値化して、画像データ
量を減らした後に、回転処理が行なわれる。このよう
に、図9(a)と図9(b)と図9(c)とは、出力装
置に応じた出力画像の階調に応じて、同一入力画像に対
して編集処理方法が変更されることを示したものであ
る。また、この変更により、出力装置における階調数の
小さい場合、必要以上に階調数の多い入力画像をそのま
ま編集処理することなしに、小さい出力階調数に変換し
てから編集処理を実行するため、編集処理対象となる画
像データ量が減少するので、編集処理速度が向上し、使
用メモリ量を減らすことができる。
【0057】図10は本発明における画像編集処理装置
の他の実施例における動作の流れを説明するための図で
ある。また、図11は本発明の一実施例における、出力
装置の色空間に応じた編集処理の対応関係を示す図であ
る。図10にしたがって画像編集処理装置の編集処理を
説明する。ステップ1001では、処理変更判断部32
が、画像記憶部11から画像記憶部11に格納された画
像データの色空間を読み取る。ステップ1002では、
図示されていないキーボード等から指示された編集項目
を全部読み終えたか否かを検査する。編集項目を全部読
み終えた場合には、ステップ1007へ進み、読み終え
ない場合には、次のステップ1003に進む。ステップ
1003では、編集処理変更部14における処理命令読
み込み部31が編集処理記憶部13から編集項目を1項
目読み込む。
【0058】ステップ1004では、処理変更判断部3
2は、図11に示した、入力画像の色空間と、この色空
間に応じて有効な編集処理の対応を表すテーブルを参照
して、ステップ1001で読み取った画像データの色空
間とステップ1003で読み込んだ編集項目に応じた編
集処理方法を得る。たとえば、ステップ1003で読み
込んだ編集項目が明るさ調整であり、入力画像の色空間
がモノクロである場合、処理変更判断部32は、図11
に示すテーブルを参照してB/W−YES変換→輝度調
整の編集処理方法を得る。また、入力画像の色空間がR
GBの場合、処理変更判断部32は、同様にRGB−Y
ES変換→輝度調整の編集処理方法を得る。また、ステ
ップ1003で読み込んだ編集項目が2値化であり、入
力画像の色空間がモノクロである場合、処理変更判断部
32は、図11に示すテーブルを参照して編集処理を行
なわないという情報を得る。また、入力画像の色空間が
RGBの場合、処理変更判断部32は、同様にRGB−
B/W変換の編集処理方法を得る。
【0059】ステップ1005では、処理変更判断部3
2が編集処理方法を変更すべきであると判断した場合、
命令変更処理部33がステップ1003で読み込んだ編
集処理方法をステップ1004で得た編集処理方法に変
更する。ステップ1006では、命令変更処理部33で
変更した編集処理方法を画像編集処理部12に送る。そ
して、次の編集項目を読み込むためにステップ1002
に戻る。ステップ1007では、ステップ1002にお
いて、全ての編集項目を読み終えると共に、各処理項目
に合った編集処理方法が画像編集処理部12に送られて
いるので、効率の良い編集処理が実行される。以上のよ
うに、指示された編集項目が同じであっても、入力画像
の特性に応じて、適正な編集処理を行なうことができ
る。また、元々2値である画像に2値化処理を行なうと
いった、冗長な処理を避けることができる。したがって
処理速度が向上し、より高速な画像編集処理を行なうこ
とができる。
【0060】図12は本発明における画像編集処理装置
の他の実施例における動作の流れを説明するための図で
ある。また、図13は本発明の一実施例である編集処理
変更部が参照することのできる入力画像の構成要素と、
この構成要素に応じて有効な編集処理の対応を表すテー
ブルである。図12にしたがって画像編集処理装置の編
集処理を説明する。ステップ1201では、処理変更判
断部32が、画像記憶部11から画像記憶部11に格納
された画像データの構成要素を読み取る。ステップ12
02では、処理命令読み込み部31が図示されていない
キーボード等から指示された編集項目を全部読み終えた
か否かを検査する。処理命令読み込み部31が、編集項
目を全部読み終えた場合には、ステップ1207へ進
み、読み終えない場合には、次のステップ1203に進
む。
【0061】ステップ1203では、処理命令読み込み
部31が、編集処理記憶部13から編集項目を1項目読
み込む。ステップ1204では、処理変更判断部32が
図13に示した、入力画像の構成要素と、この構成要素
に応じて有効な編集処理の対応を表すテーブルを参照し
て、ステップ1201で読み取った画像データの構成要
素とステップ1203で読み込んだ編集項目に応じた編
集処理内容を得る。たとえば、ステップ1203で読み
込んだ編集項目が拡縮であり、入力画像の構成要素が文
字である場合には、図13に示すテーブルを参照してフ
ォントサイズ変更の編集処理内容を得る。また、入力画
像の構成要素がグラフィックスの場合には、同様にベク
トル座標変換の編集処理内容を得る。また、入力画像の
構成要素がラスタの場合には、同様にアフィン変換の編
集処理内容を得る。
【0062】また、ステップ1203で読み込んだ編集
項目が移動であり、入力画像の構成要素が文字である場
合には、図13に示すテーブルを参照して先頭文字座標
値変換の編集処理内容を得る。また、入力画像の構成要
素がグラフィックスの場合には、同様にベクトル座標変
換の編集処理内容を得る。また、入力画像の構成要素が
ラスタの場合には、同様にアフィン変換の編集処理内容
を得る。ステップ1205では、命令変更処理部33が
ステップ1203で読み込んだ編集処理内容をステップ
1204で得た編集処理内容に変更する。ステップ12
06では、命令変更処理部33で変更した編集処理手順
を画像編集処理部12に送る。そして、次の編集項目を
読み込むためにステップ1202に戻る。ステップ12
07では、ステップ1202において、全ての編集項目
を読み終えると共に、各編集項目に合った編集処理に変
更した内容が画像編集処理部12に送られているので、
編集処理が実行される。
【0063】以上のように、指示された編集項目が同じ
であっても、入力画像の構成要素に応じて、適正な編集
処理を行なうことができる。また、元々キャラクタコー
ドで表現されている文字情報やベクトルデータで表現さ
れているグラフィックス情報は、一旦ラスタ化してから
アフィン変換を行なうと、最適なフォントデータやベク
トル−ラスタ変換後のラスタデータが変更されて画質が
低下する。しかし、上記入力画像の構成要件に応じて適
性な編集処理を行なうことで、画質の低下を避けること
ができ、出力画像の画質は、向上しより高画質となる。
【0064】図14は本発明における画像編集処理装置
の他の実施例を説明するための図である。ステップ14
01では、処理変更判断部32が、出力装置選択部15
から選択された出力装置、たとえば図1のディスプレイ
16またはプリンタ17の解像度を読み取る。ステップ
1402では、処理命令読み込み部31が図示されてい
ないキーボード等から指示された編集項目を全部読み終
えたか否かを検査する。処理命令読み込み部31が編集
項目を全部読み終えた場合には、ステップ1410へ進
み、読み終えない場合には、次のステップ1403に進
む。ステップ1403では、処理命令読み込み部31が
編集処理記憶部13から編集項目を1項目読み込む。
【0065】ステップ1404では、処理変更判断部3
2が編集処理記憶部13から読み込んだ編集項目が拡縮
処理であるか否かを検査する。拡縮処理であれば、次の
ステップ1405へ進み、拡縮処理でなければ、ステッ
プ1407へ進む。ステップ1405では、編集項目が
拡縮処理である場合、命令変更処理部33が出力装置選
択部15で選択された出力装置の解像度に合わせて、倍
率を変更するような編集処理手順に換える。ステップ1
406では、命令変更処理部33が変更した編集処理手
順を画像編集処理部12に送る。そして、次の編集項目
を読み込むためにステップ1402に戻る。
【0066】ステップ1404において、読み込まれた
編集項目が拡縮処理を指示するものでない場合、ステッ
プ1407において、処理変更判断部32は、その編集
項目が色補正処理であるか否かを検査する。ステップ1
407において、処理変更判断部32は、色補正でない
場合、更に他の編集項目を次々と検査していき、命令変
更処理部33によってその編集項目に合った処理に変更
する。ステップ1408では、拡縮処理でなく、色補正
である場合、命令変更処理部33が色補正を先に処理
し、その後、たとえば拡大処理を行なうような順序に変
更する。ステップ1409では、命令変更処理部33が
変更した編集処理内容を画像編集処理部12に送る。そ
して、次の編集項目を読み込むためにステップ1402
に戻る。ステップ1410では、ステップ1402にお
いて、全ての編集項目を読み終えると共に、各編集処理
項目に合った編集処理に変更した内容が画像編集処理部
12に送られると共に、編集処理が実行される。
【0067】図15は本発明の一実施例で、出力装置の
解像度に合わせた編集処理の変更操作例を示す図であ
る。図15(a)は25.4mm当たり400ドット
(400dpi)の解像度を持つプリンタ向けの編集処
理手順が編集処理記憶部13に記憶されている場合に、
画像記憶部11に格納されている画像データに対して編
集処理記憶部13に記憶されている2倍の拡大編集処理
手順と色補正編集処理手順とを実行する例である。図1
5(b)は上記と同じ結果、すなわち、2倍の拡大処理
と同じ色補正処理の結果を得られるように、上記編集処
理を編集処理変更部14によって25.4mm当たり1
00ドット(100dpi)の解像度を持つディスプレ
イ16に表示するための編集処理に変更したものが示さ
れている。
【0068】すなわち、400dpiの解像度で表示す
るように作成された画像を100dpiの解像度を有す
るディスプレイ16において表示すれば、長さで4倍
(面積で16倍)に表示される。したがって、400d
piの画像を拡縮処理する手順により、100dpiの
表示用画像を得るには、倍率を4分の1にすれば良い。
画像を2倍に拡大する場合、400dpiの拡縮編集処
理手順を用いて、倍率を0.5倍にすれば、100dp
iのディスプレイ16上では2倍の画像となる。このよ
うに、図15(a)と図15(b)とは、上記プリンタ
17とディスプレイ16とによって、解像度と大きさの
同一入力画像に対して、解像度を変えて同一の大きさと
した画像を得ることを示したものである。すなわち、解
像度の低いディスプレイ16に対しては、色変換処理の
対象となる画素数が16分の1になるため、編集処理に
必要な時間も16分の1に削減される。
【0069】以上のように、本発明の画像編集処理装置
は、従来、出力装置の変更によって、必要であった解像
度変換部(図30の3004)が不要になるので、装置
価格を低下させることが可能になる。本実施例に示した
画像編集処理装置は、上記のような動作を実行すること
により、独立の解像度変換部を持つことなく、ディスプ
レイの解像度に応じた画像編集処理結果を出力すること
が可能になる。さらに、本実施例に示した画像編集処理
装置は、低解像度の装置でより高速な処理を実現できる
ため、多くの低解像度の出力装置の目的であるプルーフ
プリントにも好適である。
【0070】図16は本発明における画像編集処理装置
の他の実施例を説明するための図である。図16に示す
画像編集処理装置は、図1に示した画像編集処理装置と
構成において略同じであり、編集処理変更部14が編集
処理記憶部13から編集項目を読み取った時に、その内
容を保管するバッファを2つ有することと(図16の1
61、162)、編集処理変更部14によって編集処理
方法を変更する際の編集処理に相違がある。
【0071】図17は本発明の一実施例で、編集処理変
更部の動作の流れを示す図である。ステップ1701で
は、編集処理変更部14における処理変更判断部32
が、画像記憶部11に記憶された画像の、たとえば解像
度、階調、色空間、構成要素等の特性を読み取る。ステ
ップ1702では、CPU特性読み込み部23が、画像
編集処理手段を構成するCPUの処理速度を調べ、その
速度を読み取る。CPU特性読み込み部23は、たとえ
ばCPUのMIPS値を調べ、MIPS値を読み取る。
ステップ1703では、出力特性読み込み部24が、出
力装置選択部15から選択された出力装置、たとえば図
1のディスプレイ16またはプリンタ17の解像度を読
み取る。ステップ1704では、前記出力特性読み込み
部24によって読み込まれた値に基づいて、処理変更判
断部32が高解像度の出力装置か否か、たとえば300
dpi以上か否かを検査する。出力装置16または17
が高解像度の場合には、次のステップ1705へ進み、
高解像度でない場合には、ステップ1708に進む。
【0072】ステップ1705では、処理変更判断部3
2が画像編集処理手段を構成するCPUのMIPS値が
十分大きいか否か、たとえば30MIPS以上か否かを
検査する。処理変更判断部32は、CPUのMIPS値
が十分大きいと判断した場合、次のステップ1706へ
進み、CPUのMIPS値が十分大きくないと判断した
場合、ステップ1708に進む。ステップ1706で
は、編集処理変更部14における命令変更処理部33が
編集処理記憶部13に対して、出力画質を優先した編集
処理を行うように変更する。出力画質を優先した場合の
編集処理変更部14の動作の流れは図18で示す。ステ
ップ1708では、命令変更処理部33が編集処理記憶
部13に対して、処理速度を優先した編集処理を行うよ
うに変更する。処理速度を優先した場合の編集処理変更
部14の動作の流れは図19で示す。ステップ1707
では、ステップ1706もしくはステップ1708にお
いて、全ての編集項目を読み終えると共に、編集処理目
的に合った編集処理に変更した内容が画像編集処理部1
2に送られているので、編集処理が実行される。なお、
上記画像編集処理手段は、CPUの他にコプロセッサま
たは画像処理用ハードウェア等を含んでも良い。
【0073】図18は本発明の一実施例で、出力画質を
優先した場合の編集処理変更部の動作の流れを示す図で
ある。ステップ1801では、編集処理変更部14にお
ける処理命令読み込み部31が、編集処理記憶部13か
ら編集項目をバッファ1(161)に読み込む。ステッ
プ1802では、処理命令読み込み部31が図示されて
いないキーボード等から指示された編集項目を全部読み
終えたか否かを検査する。処理命令読み込み部31が、
編集項目を全部読み終えた場合、ステップ1810へ進
み、読み終えない場合、次のステップ1803に進む。
ステップ1803では、処理命令読み込み部31が編集
処理記憶部13から編集項目をバッファ2(162)に
読み込む。ステップ1804では、処理変更判断部32
が、バッファ1(161)およびバッファ2(162)
に読み込まれた編集項目の組で、編集処理変更部14に
用意されたテーブルを参照する。このテーブルは、たと
えば図20に示すように、交換可能な編集項目の対応お
よび各編集項目を実行した場合の画質劣化量を表す数値
の組からなる。また、画質劣化量を表す数値は、たとえ
ば解像度、階調、画素数、構成要素といった入力画像の
特性の関数であってもよい。
【0074】また、たとえば拡縮処理における縮倍率、
回転処理における回転角度のような編集項目のパラメー
タでもよい。ステップ1805では、処理変更判断部3
2が図20のテーブルによって編集項目が交換可能であ
るか否かを検査する。編集項目が交換可能である場合、
次のステップ1806へ進み、編集項目が交換可能でな
い場合、ステップ1808に進む。ステップ1806で
は、処理変更判断部32が図20のテーブルによって編
集項目の交換を行うと判断した場合、画質が劣化するか
否かを検査する。図20において、同一行内にある処理
列の組は、交換可能な処理列を表している。たとえば、
拡大を行い、続いてラスタ化を行う編集処理は、先にラ
スタ化を行ってから拡大を行う編集処理よりも画質の劣
化が相対的に少ないことを表している。
【0075】もし、編集項目の交換によって画質の劣化
が引き起こされる場合、ステップ1808へ進み、画質
の劣化が起きない場合、次のステップ1807に進む。
ステップ1807では、命令変更処理部33がバッファ
1(161)の内容とバッファ2(162)の内容を互
換することによって編集項目の実行順序の交換を行う。
ステップ1808では、命令変更処理部33が先に実行
するべき編集項目であるバッファ1(161)の内容を
画像編集処理部12に送る。ステップ1809では、命
令変更処理部33が次の編集項目をバッファ2(16
2)に読み込むためにバッファ2(162)の内容をバ
ッファ1(161)に待避して、ステップ1802に戻
る。ステップ182において、編集項目を全部読み終え
た場合、ステップ1810で、編集処理変更部14がバ
ッファ1の内容を香編集処理部12に送る。
【0076】図19は本発明の一実施例で、処理速度を
優先して編集処理内容を変更する場合の編集処理変更部
の動作の流れを示す図である。図20は本発明の一実施
例で、編集処理の順序に応じた処理時間の対応関係を示
す図である。図21は本発明の一実施例で、編集処理の
順序に応じた画質劣化量の対応を示す図である。ステッ
プ1901では、編集処理変更部14における処理命令
読み込み部31が、編集処理記憶部13から編集項目を
バッファ1(161)に読み込む。ステップ1902で
は、処理命令読み込み部31が図示されていないキーボ
ード等から指示された編集項目を全部読み終えたか否か
を検査する。処理命令読み込み部31が編集項目を全部
読み終えた場合には、ステップ1910へ進み、読み終
えない場合には、次のステップ1903に進む。ステッ
プ1903では、処理命令読み込み部31が編集処理記
憶部13から編集項目をバッファ2(162)に読み込
む。ステップ1904では、処理変更判断部32がバッ
ファ1(161)およびバッファ2(162)に読み込
まれた編集項目の組で、編集処理変更部14に用意され
た処理時間テーブルを参照する。この処理時間テーブル
は、たとえば図21に示すように、交換可能な編集項目
の対応および各編集項目を実行した場合の相対的な処理
速度の優劣を表す大小関係の組からなる。
【0077】また、処理時間の表現は、たとえば解像
度、階調、画素数、構成要素といった入力画像の特性の
関数であってもよい。また、たとえば、解像度、表示ま
たは印字速度、色空間といった出力装置の特性の関数で
もよい。また、たとえば拡縮処理における縮倍率、回転
処理における回転角度のような編集項目のパラメータの
関数でもよい。また、適当な数値やその他の画像編集処
理手段の環境の関数であってもよい。また、テーブルの
表現は、図21に示すような表形式である必要はなく、
同様の情報を表現する、後述の図22に示すような有向
グラフや、図23に示すような重み付けグラフの形式で
もよい。ステップ1905では、処理変更判断部32が
図21の処理速度テーブルによって編集項目が交換可能
であるか否かを検査する。処理変更判断部32は、編集
項目の交換が可能であると判断した場合、次のステップ
1906へ進み、編集項目の交換が可能でないと判断し
た場合、ステップ1908に進む。
【0078】ステップ1906では、処理変更判断部3
2が図21の処理速度テーブルによって編集項目の交換
を行った場合、処理時間が短縮されるか否かを検査す
る。図21において、同一行内にある処理列の組は、交
換可能な処理列を表している。たとえば、拡大を行い続
いて色変換を行う編集処理は、先に色変換を行ってから
拡大を行う編集処理よりも、処理時間が相対的に短いこ
とを表している。もし、編集項目の交換によって処理時
間が短縮されない場合、ステップ1908へ進み、処理
時間が短縮される場合、次のステップ1907に進む。
ステップ1907では、命令変更処理部33が、バッフ
ァ1(161)の内容とバッファ2(162)の内容と
を交換することによって編集項目の実行順序の交換を行
う。ステップ1908では、命令変更処理部33が、先
に実行するべき編集項目であるバッファ1(161)の
内容を画像編集処理部12に送る。ステップ1909で
は、命令変更処理部33が、次の編集項目をバッファ2
(162)に読み込むために、バッファ2(162)の
内容をバッファ1(161)に待避して、ステップ19
01に戻す。ステップ1910では、命令変更処理部3
3が、最後にバッファ1(161)に残った編集項目
を、画像編集処理部12に送り図17に示すフローチャ
ートに戻る。
【0079】図22は図20および図21のテーブルの
他の例を示すもので、グラフ形式の情報を提供する図で
ある。図22において、丸印の中の表示は、編集処理を
表し、矢印の方向が示す順序で編集処理を行なえること
が表わされている。このようなグラフ形式の表現を行な
うと、テーブルではできない複数の編集処理に対する表
現が可能になる。図23は図20および図21のテーブ
ルの他の例を示すもので、グラフ形式に重みを付けた情
報を提供する図である。図23において、矢印の間にあ
る数字が重みである。この重みと矢印とを勘案して、編
集処理を行なうことによって、画像編集処理装置の編集
処理効率は向上する。
【0080】図24は本発明の一実施例で、編集処理の
変更前と変更後を説明するための図である。図24はた
とえば、20MIPSのCPUを持ち、出力装置として
600dpiのモノクロプリンタを持つ画像編集処理装
置において、入力画像データが24bit/pixel
で1000×1000dotのサイズのとき、画像処理
記憶部13に記憶されている入力画像データを2倍に拡
大処理し、次に、色変換処理を行ない、最後に2値化処
理を行なう編集処理の実行順序が変更される例である。
このとき、図17のフローチャートより、出力装置は、
高解像度であるため、速度を優先した編集処理内容の変
更が加えられるよう選択され(図17のステップ170
8)、図18の編集処理の変更が行なわれる。図24に
示す最初のループにおいて、バッファ1に拡大処理がバ
ッファ2に色変換処理が格納される。処理変更判断部3
2は、図21のテーブルを参照することによって、拡大
処理と色変換処理の順序を交換した方が処理時間を短縮
できると判断したので、命令変更処理部33に対して、
順序を交換し、色変換を画像編集処理部12に送り、バ
ッファ1に拡大処理を格納するように要求する。図24
に示す2回目のループにおいては、バッファ1に拡大処
理がバッファ2に2値化処理が格納され、同様の経過を
経る。図24に示す3度目のループである図18のステ
ップ1802においては、読み込むべき新たな編集項目
が存在しないので、ループに入ることなくバッファ1に
残った拡大処理を画像編集処理部12に送り、処理速度
を優先した最適化された順序で画像編集処理が実行され
る。
【0081】図25は本発明における画像編集処理装置
の他の実施例を説明するための図である。図26(a)
および(b)は図25における画像編集処理装置のフロ
ーチャートを示す。図25に示す画像編集処理装置は、
図1に示した画像編集処理装置と構成において略同じで
あり、プリンタ2506によって画像を印刷する際の処
理に相違がある。すなわち、図25に示す画像編集処理
装置は、入力画像を画像データとして記憶する画像記憶
部2501と、画像データを編集処理する画像編集処理
部2502と、各種の編集処理方法を記憶している編集
処理記憶部2503と、前記各種の編集処理方法を変更
するための処理を行なう編集処理変更部2504と、画
像編集処理部2502、編集処理変更部2504、編集
処理記憶部2503の内容を指示できる編集操作入力部
2505と、編集処理の終了した画像データを出力する
プリンタ2506とから構成されている。
【0082】図25および図26(a)にしたがって画
像編集処理装置の編集処理を説明する。ステップ260
1では、編集操作入力部2505から編集処理を実行す
るための指示が入力される。ステップ2602では、編
集操作入力部2505から与えられた指示によって、編
集処理内容が編集処理記憶部2503に記憶される。そ
の後、編集操作入力部2505から編集処理方法に対す
る実行指示が画像編集処理部2502に与えられ、画像
編集処理部2502は、実行指示にしたがって編集処理
を開始する。このとき、先ず、編集処理変更部2504
が編集処理記憶部2503における編集処理方法の編集
処理手順を読み出して、画像に対する実行結果を変えな
いように編集処理記憶部2503に記憶された編集処理
手順を変更する。
【0083】たとえば、ステップ2603では、編集処
理変更部2504において、複数の類似した編集処理が
あるか否かを調べる。複数の類似した編集処理がない場
合には、他の編集処理であるか否かを調べるためにステ
ップ2607に進む。複数の類似した編集処理がある場
合には、ステップ2604に進む。ステップ2604で
は、編集処理変更部2504によって、編集処理記憶部
2503に記憶されている複数の編集処理手順を統合し
て、編集処理記憶部2503にその統合した編集処理手
順を記憶する。ステップ2605では、編集処理記憶部
2503に記憶されている統合した編集処理手順によっ
て画像記憶部2501に格納されていた画像データに対
して編集処理が施される。ステップ2606では、前記
編集処理が施された画像データをプリンタ2506によ
って画像として出力する。
【0084】図26(b)では編集処理変更部2504
における他の実施例を説明する。図26(b)は、図2
6(a)に示すステップ2603とステップ2604と
において相違がある。この実施例では、色補正と拡縮と
の処理が指示された場合である。ステップ2601′か
らステップ2602′までは、図26(a)と同じであ
る。ステップ2603′では、編集処理に色補正と拡縮
処理の両方の処理を含むか否かが調べられる。色補正と
拡縮処理でない場合には、他の編集処理であるか否かを
調べるためにステップ2607′に進む。色補正と拡縮
処理を共に含む場合には、ステップ2604′に進む。
ステップ2604′では、編集処理変更部2504が編
集処理記憶部2503に記憶されている複数の編集処理
順序、すなわち色補正処理と拡縮処理の順序を変更し、
編集処理記憶部2503にその変更した内容を記憶す
る。ステップ2605′およびステップ2606′は図
26(a)と同様な編集処理を行なう。以上のように、
編集処理変更部2504における編集処理の変更には、
複数の類似の処理、たとえば複数の拡縮処理を統合し
て、単一の拡大処理あるいは縮小処理に置き換えるも
の、あるいは複数の編集処理の実行順序を入れ換えるも
の等があり、上記変更した編集処理を実行することによ
って、複雑な処理を簡単にすると共に、編集処理の際の
画素数を減少させることが可能である。
【0085】図27は本発明の一実施例で、複数の類似
した処理を単一の処理に統合して編集処理を実行する例
を示す図である。図27(a)は類似した処理が複数存
在する編集処理の例で、ここでは2倍の拡大と0.8倍
の拡大(縮小)とが指示されている。また、図27
(b)は図27(a)の二つの拡大処理が編集処理変更
部2504によって統合され、単一の処理に変換された
編集処理の例が示されている。図27(a)に示す編集
処理は、従来の画像編集処理装置で実行した場合を示
す。すなわち、2倍の拡大処理と0.8倍の拡大処理と
の二つの処理がそれぞれ実行される。そして、この処理
時間は、二つの拡大処理に必要な処理時間の和になる。
【0086】これに対して、本発明の一実施例に基づく
画像編集処理装置では、編集処理変更部2504によっ
て、図27(b)に示す単一の拡大処理に統合される。
すなわち、複数の同種の編集処理は、その都度実行せず
に一回の処理、たとえば拡縮であれば複数の処理を掛け
算することにより一回の処理になる。したがって、編集
操作入力部2505からの複数の指示であっても、画像
編集処理部2502の処理は、一回になるので、処理時
間の高速化が図れる。さらに、従来の画像編集処理装置
の多くでは、図27(a)に示す複数の処理を実行する
ために、第1の拡大処理である2倍の拡大処理を実行し
た結果を一時的に格納するための画像記憶装置が必要で
あった。しかし、本発明の一実施例に基づく画像編集処
理装置では、図27(b)に示すような単一の拡大処理
として実行されるため、一時的な画像記憶装置が不要と
なり、装置価格を低下させることが可能である。
【0087】図28は本発明の一実施例で、編集処理の
順序を変更する編集処理の変更操作の例を示す図であ
る。図28(a)は画像の拡大処理を色補正処理の前に
実行する編集処理の例で、図28(b)は同様な拡大処
理を画像の色補正処理の後に実行する編集処理の例であ
る。図28(a)に示すような画像の2倍の拡大処理の
後に、色補正処理を実行する編集処理では、色補正処理
の対象となる画素数が原画像の4倍となるため、色補正
処理の実行に必要な処理時間もおおよそ4倍となる。こ
れに対して、本発明に基づく画像編集処理装置では、図
28(b)に示すように色補正の後に拡大処理を実行す
るように編集処理の順序を変更する。このため、色補正
処理の対象となる画素数は、原画像の画素数と同じであ
る。すなわち、図28(a)に示される編集処理におけ
る色補正処理の対象画素数の4分の1となり、編集処理
の実行の高速化が図れる。これらの画像に対する編集処
理の内容を変換する操作は、実際の画像を処理する操作
よりも簡易で、高速に実行できる。したがって、本発明
の実施例に示した画像編集処理装置は、低コストで高速
の編集処理が実行できる。
【0088】図29は本発明における画像編集処理装置
の他の実施例における動作の流れを説明するための図で
ある。図29にしたがって画像編集処理装置の編集処理
を説明する。ステップ2901では、編集処理記憶部2
503が、画像記憶部2501から画像記憶部2501
に格納された画像データの解像度、色空間、階調、構成
要素等の特性を読み取る。ステップ2902では、図示
されていないキーボード等から指示された編集項目を全
部読み終えたか否かを検査する。編集項目を全部読み終
えた場合には、ステップ2906へ進み、読み終えない
場合には、次のステップ2903に進む。ステップ29
03では、編集処理変更部2504が編集処理記憶部2
503から編集項目を1項目読み込む。ステップ290
4では、ステップ2901で読み取った画像データの特
性と、ステップ2903で読み取った編集項目の内容に
応じて、当該編集項目が省略可能かどうかを検査する。
省略可能な場合、ステップ2902に戻り、省略すると
編集処理結果が異なってしまうため省略できない場合、
ステップ2905へ進む。
【0089】たとえば、ステップ2903で読み込んだ
編集項目が2値化であり、入力画像の色空間がモノクロ
である場合、改めて2値化を行なう必要はないので、編
集処理を行なわない。また、入力画像の色空間がRGB
の場合には、同様にRGB−B/W変換の編集処理を行
なう。ステップ2905では、ステップ2903で読み
込んだ編集処理方法をステップ2904で得た編集処理
方法に変更し、画像編集処理部2502へ送る。そし
て、次の編集項目を読み込むためにステップ2902に
戻る。ステップ2906では、ステップ2902におい
て、全ての編集項目を読み終えると共に、各処理項目に
合った編集処理に変更した内容が画像編集処理部250
2に送られているので、編集処理が実行される。以上の
ように、指示された編集項目が同じであっても、入力画
像の特性や、編集処理の内容に応じて、元々2値である
画像に2値化処理を行なうといった、冗長な処理を避け
ることができ、適正な編集処理となる。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、編
集処理変更手段を設けたことで、編集処理効率を向上さ
せることができる。本発明によれば、編集処理変更手段
を設けたことで、入力画像の特性に応じて編集処理効率
を向上させることができる。本発明によれば、編集処理
変更手段によって、入力画像の特性と画像処理方法の対
応関係を参照することで、編集処理効率を向上させるこ
とができる。本発明によれば、文字、グラフィックス、
ラスタ等の画像の構成要素を区別して画像記憶手段に記
憶させることで、編集処理効率を向上させることができ
る。本発明によれば、編集処理変更手段によって、目的
となる出力装置の解像度、階調、色空間、処理速度等の
特性と、編集処理記憶手段に記憶されている編集処理方
法とを比較して、編集処理効率を向上させることができ
る。
【0091】本発明によれば、編集処理変更手段によっ
て、目的となる出力装置の解像度と編集処理記憶手段に
記憶されている縮倍率命令とを比較して、編集処理効率
を向上させることができる。本発明によれば、編集処理
変更手段によって、画像編集処理性能、目的となる出力
装置の性能、あるいは画像特性等と考慮して編集処理速
度あるいは出力画質の最適化を図ることができる。本発
明によれば、編集処理変更手段によって、変更可能な編
集処理命令の種類および順序と編集処理記憶手段に記憶
された編集処理命令とを比較することで、編集処理効率
を向上させることができる。本発明によれば、編集処理
変更手段によって、編集処理記憶手段に記憶された編集
処理命令を交換することで、編集処理効率を向上させる
ことができる。
【0092】本発明によれば、編集処理変更手段によっ
て、編集処理とこれを実行するコストとの対応関係を比
較して、編集処理記憶手段に記憶されている編集処理命
令の種類とその順序を変更することで、編集処理効率を
向上させることができる。本発明によれば、編集処理変
更手段によって、編集処理記憶手段に記憶された編集処
理命令の種類およびその順序を使用メモリ量で有利な順
序に変更することで、編集処理効率を向上させることが
できる。本発明によれば、編集処理変更手段によって、
編集処理記憶手段に記憶された編集処理命令の種類およ
びその順序を変更した方が画質の面で有利な場合、編集
処理命令を変更することで、編集処理効率を向上させる
ことができる。本発明によれば、編集処理変更手段によ
って、編集処理記憶手段に記憶された編集処理命令の種
類およびその順序を変更した方が処理速度の面で有利な
場合、編集処理命令を変更することで、編集処理効率を
向上させることができる。本発明によれば、編集処理変
更手段によって、編集処理記憶手段に記憶された複数の
編集処理命令を一つに統合して編集処理速度を上げるこ
とで、編集処理効率を向上させることができる。
【0093】本発明によれば、編集処理変更手段によっ
て、編集処理記憶手段に記憶された複数の縮倍率命令を
一つに統合して編集処理速度を上げることで、編集処理
効率を向上させることができる。本発明によれば、編集
処理変更手段によって、編集処理記憶手段に記憶された
画像情報命令と画像の解像度、階調、色空間、構成要素
からなる特性等とを比較して、編集処理命令を実行しな
くてもよいものは実行しないように変更することで、編
集処理効率を向上させることができる。また、本発明に
よれば、オペレータが無意識に複数の処理を指示して
も、編集処理変更部において、編集処理効率を考慮して
複数の編集処理を統合したり、あるいはその順序を置き
換えることを自動的に行なうので、編集処理効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における画像編集処理装置の一実施例
ブロック構成図である。
【図2】 特許請求の範囲における請求項2ないし請求
項4に対応した本発明の画像編集処理装置のブロック図
である。
【図3】 特許請求の範囲における請求項5および請求
項6に対応した本発明の画像編集処理装置のブロック図
である。
【図4】 特許請求の範囲における請求項7に対応した
本発明の画像編集処理装置のブロック図である。
【図5】 特許請求の範囲における請求項8ないし請求
項13に対応した本発明の画像編集処理装置のブロック
図である。
【図6】 特許請求の範囲における請求項14および請
求項15に対応した本発明の画像編集処理装置のブロッ
ク図である。
【図7】 特許請求の範囲における請求項16に対応し
た本発明の画像編集処理装置のブロック図である。
【図8】 本発明の一実施例における動作の流れを示す
図である。
【図9】 本発明の一実施例における出力装置の階調に
合わせた編集処理の変更操作例を示す図である。
【図10】 本発明における画像編集処理装置の他の実
施例における動作の流れを説明するための図である。
【図11】 本発明の一実施例における、出力装置の色
空間に応じた編集処理の対応関係を示す図である。
【図12】 本発明における画像編集処理装置の他の実
施例における動作の流れを説明するための図である。
【図13】 本発明の一実施例である編集処理変更部が
参照することのできる入力画像の構成要素と、この構成
要素に応じて有効な編集処理の対応を表すテーブルであ
る。
【図14】 本発明における画像編集処理装置の他の実
施例を説明するための図である。
【図15】 本発明の一実施例で、出力装置の解像度に
合わせた編集処理の変更操作例を示す図である。
【図16】 本発明における画像編集処理装置の他の実
施例を説明するための図である。
【図17】 本発明の一実施例で、編集処理変更部の動
作の流れを示す図である。
【図18】 本発明の一実施例で、出力画質を優先した
場合の編集処理変更部の動作の流れを示す図である。
【図19】 本発明の一実施例で、処理速度を優先して
編集処理内容を変更する場合の編集処理変更部の動作の
流れを示す図である。
【図20】 本発明の一実施例で、編集処理の順序に応
じた処理時間の対応関係を示す図である。
【図21】 本発明の一実施例で、編集処理の順序に応
じた画質劣化量の対応を示す図である。
【図22】 図20および図21のテーブルの他の例を
示すもので、グラフ形式の情報を提供する図である。
【図23】 図20および図21のテーブルの他の例を
示すもので、グラフ形式に重みを付けた情報を提供する
図である。
【図24】 本発明の一実施例で、編集処理の変更前と
変更後を説明するための図である。
【図25】 本発明における画像編集処理装置の他の実
施例を説明するための図である。
【図26】 (a)および(b)は図25における画像
編集処理装置のフローチャートを示す。
【図27】 本発明の一実施例で、複数の類似した処理
を単一の処理に統合して編集処理を実行する例を示す図
である。
【図28】 本発明の一実施例で、編集処理の順序を変
更する編集処理の変更操作の例を示す図である。
【図29】 本発明における画像編集処理装置の他の実
施例における動作の流れを説明するための図である。
【図30】 従来例における画像編集処理装置のブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
11・・・画像記憶部 141・・・解像
度変更手段 12・・・画像編集処理部 142・・・処理
内容変更手段 13・・・編集処理記憶部 143・・・処理
順序交換手段 14・・・編集処理変更部 144・・・最適
化目的選択手段 15・・・出力装置選択部 145・・・類似
処理統合手段 16・・・ディスプレイ 146・・・不用
処理省略手段 17・・・プリンタ 21・・・指示入力部 22・・・画像特性読み込み部 41・・・類似
処理抽出部 23・・・CPU特性読み込み部 42・・・類似
処理統合部 24・・・出力特性読み込み部 43・・・拡縮
処理抽出部 31・・・処理命令読み込み部 44・・・拡縮
処理統合部 32・・・処理変更判断部 51・・・冗長
処理抽出部 33・・・命令変更処理部 52・・・冗長
処理簡約部 34・・・処理変更対応部 35・・・処理対応参照部 36・・・コストテーブル 37・・・テーブル参照部 38・・・処理命令交換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾 隆 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 山田 敏哉 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−160981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/387 - 1/393 G06T 1/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像を記憶する画像記憶手段
    と、前記 画像記憶手段に記憶され、入力された単位における
    画像を当該入力された単位で編集処理するための情報を
    入力して記憶する編集処理記憶手段と、 前記編集処理記憶手段に記憶された編集処理方法を変更
    する編集処理変更手段と、前記 編集処理変更手段によって変更された編集処理情報
    にしたがって、入力された単位における画像を当該入力
    された単位で編集する画像編集処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像編集処理装置。
  2. 【請求項2】 画像特性が入力されると共に、前記編集
    処理記憶手段に記憶された編集処理命令と前記画像特性
    とを比較することによって編集処理方法を変更する編集
    処理変更手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像編集処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記画像特性に応じて有効な画像処理方
    法の対応関係を有すると共に、この対応関係を参照する
    ことによって前記画像特性に応じて編集処理方法を変更
    する編集処理変更手段、 を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像編集処理
    装置。
  4. 【請求項4】 画像の構成要素を区別して記憶すること
    ができる画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記憶された画像を編集処理するため
    の情報を入力して記憶する編集処理記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶された画像の構成要素のそれぞ
    れの特徴に応じて編集処理方法を変更する編集処理変更
    手段と、前記編集処理変更手段によって変更された編集処理情報
    にしたがって画像を編集する画像編集処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像編集処理装置。
  5. 【請求項5】 画像を記憶する画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶された画像を編集処理するため
    の情報を入力して記憶する編集処理記憶手段と、 目的となる出力装置の特性を入力すると共に、当該出力
    装置の特性に応じて前記編集処理記憶手段に記憶された
    編集処理方法を変更する編集処理変更手段と、 前記編集処理変更手段によって変更された編集処理情報
    にしたがって画像を編集する画像編集処理手段とを備え
    たことを特徴とする画像編集処理装置。
  6. 【請求項6】 画像を拡大/縮小処理するための縮倍率
    命令を入力する編集処理記憶手段と、 出力装置の解像度を入力すると共に、当該解像度と前記
    縮倍率命令とを比較することによって、前記出力装置の
    解像度に応じて縮倍率を変更する編集処理変更手段と、 を備えたことを特徴とする請求項5記載の画像編集処理
    装置。
  7. 【請求項7】 画像記憶する画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶された画像を編集処理するため
    の情報を入力して記憶する編集処理記憶手段と、 編集処理を実行する画像編集処理部の性能、目的となる
    出力装置の性能、あるいは画像特性の内の少なくとも一
    つを入力すると共に、画像編集処理部の性能、前記出力
    装置の性能、あるいは画像特性に応じて編集処理速度、
    出力画質が最適化されるように編集処理方法を変更する
    編集処理変更手段と、前記編集処理変更手段によって変更された編集処理情報
    にしたがって画像を編集する画像編集処理手段と を備え
    たことを特徴とする画像編集処理装置。
  8. 【請求項8】 画像を記憶する画像記憶手段と、 前記画像を処理するための命令が入力されると共に、こ
    の入力された編集処理命令の順序を記憶する編集処理記
    憶手段と、 変更可能な編集処理命令の種類または順序と前記編集処
    理記憶手段に記憶された編集処理命令の種類または順序
    とを比較することによって編集処理命令の種類または順
    序を変更する編集処理変更手段と、前記編集処理変更手段によって変更された編集理情報に
    したがって画像を編集する画像編集処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像編集処理装置。
  9. 【請求項9】 画像を記憶する画像記憶手段と、 前記画像を処理するための命令が入力されると共に、こ
    の入力された命令の順序を記憶する編集処理記憶手段
    と、 前記編集処理記憶手段に記憶された命令がその種類によ
    って交換可能な場合にその順序を交換する編集処理変更
    手段と、前記編集処理変更手段によって交換された命令の順序に
    したがって画像を編集する画像編集処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像編集処理装置。
  10. 【請求項10】 画像を記憶する画像記憶手段と、 前記画像を処理するための命令が入力されると共に、こ
    の入力された命令の順序を記憶する編集処理記憶手段
    と、 当該編集処理記憶手段に記憶された編集処理命令の種類
    およびその順序とその実行にかかるコストの対応関係を
    有すると共に、この対応関係によって編集処理命令の順
    序を変更する編集処理変更手段と、前記編集処理変更手段によって変更された編集処理情報
    にしたがって画像を編集する画像編集処理手段と を備え
    たことを特徴とする画像編集処理装置。
  11. 【請求項11】 前記編集処理記憶手段に記憶された編
    集処理命令の種類およびその順序によって、その順序が
    変更可能であり、かつ変更した方が使用メモリ量の面で
    有利な場合に順序を変更する編集処理変更手段、 を備えたことを特徴とする請求項10記載の画像編集処
    理装置。
  12. 【請求項12】 前記編集処理記憶手段に記憶された編
    集処理命令の種類およびその順序によって、その順序が
    変更可能であり、かつ変更した方が画質の面で有利な場
    合に、順序を変更する編集処理変更手段、 を備えたことを特徴とする請求項10記載の画像編集処
    理装置。
  13. 【請求項13】 前記編集処理記憶手段に記憶された編
    集処理命令の種類およびその順序によって、その順序が
    変更可能であり、かつ変更した方が処理速度の面で有利
    な場合に、順序を変更する編集処理変更手段、 を備えたことを特徴とする請求項10記載の画像編集処
    理装置。
  14. 【請求項14】 画像を記憶する画像記憶手段と、 前記画像を処理するための命令を入力する編集処理記憶
    手段と、 前記編集処理記憶手段に記憶された類似の編集処理命令
    が統合可能であり、かつ複数の場合に、これら編集処理
    命令を統合し、1つの編集処理命令とする編集処理変更
    手段と、前記編集処理変更手段によって変更された編集処理情報
    にしたがって 画像を編集する画像編集処理手段とを備え
    たことを特徴とする画像編集処理装置。
  15. 【請求項15】 前記画像を拡大/縮小処理するための
    縮倍率命令を入力する編集処理記憶手段と、 前記編集処理記憶手段に記憶された縮倍率命令が複数の
    場合に、これらの縮倍率命令を統合し、1つの縮倍率命
    令とする編集処理変更手段と、 を備えたことを特徴とする請求項14記載の画像編集処
    理装置。
  16. 【請求項16】 画像を記憶する画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶された画像を処理するための命
    令が入力される編集処理記憶手段と、 前記編集処理記憶手段に記憶された編集処理命令と画像
    の解像度、階調、色空間、構成要素からなる画像特性と
    を比較して、実行しなくても処理結果が変わらない場合
    に、その編集処理命令を実行しないように編集処理を変
    更する編集処理変更手段と前記編集処理変更手段によっ
    て変更された編集処理情報にしたがって画像を編集する
    画像編集処理手段とを備えたことを特徴とする画像編集
    処理装置。
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