JPH0714135A - 回転磁気ヘッド変移装置 - Google Patents
回転磁気ヘッド変移装置Info
- Publication number
- JPH0714135A JPH0714135A JP15244493A JP15244493A JPH0714135A JP H0714135 A JPH0714135 A JP H0714135A JP 15244493 A JP15244493 A JP 15244493A JP 15244493 A JP15244493 A JP 15244493A JP H0714135 A JPH0714135 A JP H0714135A
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- Japan
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- magnetic head
- magnetic
- rotary
- control signal
- transformer
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 磁気テープに形成された記録トラックと磁気
ヘッド17との相対的な位置を検出した検出位置センサ
30の出力信号が、ロータリトランス36を経て制御信
号生成手段へ入力される。制御信号生成手段は、上記の
出力信号に基づいて、磁気ヘッド17を磁気テープの所
定記録トラック位置に変移させるための制御信号を生成
し、ヘッドムービング機構18は、上記の制御信号に基
づいて、磁気ヘッド17をその回転する面に対して垂直
な方向に変移させる。 【効果】 位置センサ30の出力信号線の分だけ、回転
ドラム1側と外部回路との間での信号の伝達を行うスリ
ップリング14およびブラシ16の数を減少でき、本装
置を備えた磁気記録再生装置を小型化できる。
ヘッド17との相対的な位置を検出した検出位置センサ
30の出力信号が、ロータリトランス36を経て制御信
号生成手段へ入力される。制御信号生成手段は、上記の
出力信号に基づいて、磁気ヘッド17を磁気テープの所
定記録トラック位置に変移させるための制御信号を生成
し、ヘッドムービング機構18は、上記の制御信号に基
づいて、磁気ヘッド17をその回転する面に対して垂直
な方向に変移させる。 【効果】 位置センサ30の出力信号線の分だけ、回転
ドラム1側と外部回路との間での信号の伝達を行うスリ
ップリング14およびブラシ16の数を減少でき、本装
置を備えた磁気記録再生装置を小型化できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、回転磁気ヘッ
ドにより磁気テープに対する記録再生を行う磁気記録再
生装置に備えられ、再生時に、磁気テープにおける記録
トラックの曲がりに回転磁気ヘッドを追従させる回転磁
気ヘッド変移装置に関するものである。
ドにより磁気テープに対する記録再生を行う磁気記録再
生装置に備えられ、再生時に、磁気テープにおける記録
トラックの曲がりに回転磁気ヘッドを追従させる回転磁
気ヘッド変移装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転磁気ヘッドを使用するヘリカルスキ
ャン方式の磁気記録再生装置では、信号の記録時に、磁
気テープの長手方向に対して、所定の角度で傾斜した記
録トラックが形成される。この記録トラックにおいて
は、磁気テープの走行に伴うテンションむらや、機械的
な振動等の影響で、実際に形成される記録トラックの中
心が、本来の直線状であるべきトラック中心から外れた
ものとなるトラック曲がりが生じる。
ャン方式の磁気記録再生装置では、信号の記録時に、磁
気テープの長手方向に対して、所定の角度で傾斜した記
録トラックが形成される。この記録トラックにおいて
は、磁気テープの走行に伴うテンションむらや、機械的
な振動等の影響で、実際に形成される記録トラックの中
心が、本来の直線状であるべきトラック中心から外れた
ものとなるトラック曲がりが生じる。
【0003】このため、通常の再生時に、回転磁気ヘッ
ドをトラック曲がりに対しても正確に追従させ、再生信
号の品質を維持するトラッキング制御が行われている。
また、このようなトラッキング制御を行った場合には、
磁気テープを記録時とは異なる速度で走行させるスロー
モーション再生あるいはスチル再生等の変速再生の際
に、画振れやガードバンドノイズの少ない再生信号を得
ることができる。
ドをトラック曲がりに対しても正確に追従させ、再生信
号の品質を維持するトラッキング制御が行われている。
また、このようなトラッキング制御を行った場合には、
磁気テープを記録時とは異なる速度で走行させるスロー
モーション再生あるいはスチル再生等の変速再生の際
に、画振れやガードバンドノイズの少ない再生信号を得
ることができる。
【0004】上記のトラッキング制御を行う構成として
は、制御信号に基づいて回転磁気ヘッドを記録トラック
の幅方向に変移させるヘッドムービング機構によるもの
が知られている。尚、記録時においては、一定のピッチ
で記録トラックを形成するために、回転磁気ヘッドは、
一定高さの位置に保持される。
は、制御信号に基づいて回転磁気ヘッドを記録トラック
の幅方向に変移させるヘッドムービング機構によるもの
が知られている。尚、記録時においては、一定のピッチ
で記録トラックを形成するために、回転磁気ヘッドは、
一定高さの位置に保持される。
【0005】ここで、上記のヘッドムービング機構によ
りトラッキング制御を行う従来の回転磁気ヘッド変移装
置を備えた回転磁気ヘッド装置について説明する。
りトラッキング制御を行う従来の回転磁気ヘッド変移装
置を備えた回転磁気ヘッド装置について説明する。
【0006】この回転磁気ヘッド装置において、図17
(b)に示すように、下部側の固定ドラム102は、中
心部が軸一体型ベアリング103のカラー103bと嵌
合して固定状態に設けられ、上部側の回転ドラム101
は、その中心部が上記軸一体型ベアリング103の軸部
103aと嵌合し、この軸部103aの回転に伴って回
転する。また、上記軸部103aの上端部には、スリッ
プリング116が設けられ、このスリップリング116
にはブラシ117が接触している。
(b)に示すように、下部側の固定ドラム102は、中
心部が軸一体型ベアリング103のカラー103bと嵌
合して固定状態に設けられ、上部側の回転ドラム101
は、その中心部が上記軸一体型ベアリング103の軸部
103aと嵌合し、この軸部103aの回転に伴って回
転する。また、上記軸部103aの上端部には、スリッ
プリング116が設けられ、このスリップリング116
にはブラシ117が接触している。
【0007】ヘッドムービング機構104は、回転ドラ
ム101に設けられ、図18に示すように、円筒継鉄1
05に支持された上側支持ばね108と下側支持ばね1
09との間に円筒部材110を備え、この円筒部材11
0に駆動巻線111が巻回されてムービングコイルが形
成されている。そして、駆動巻線111に図示しない制
御回路から制御信号が供給されると、駆動巻線111が
発生する磁束と永久磁石120・121が発生する磁束
との相互作用により、円筒部材110、即ち下側支持ば
ね109が軸一体型ベアリング103の軸部103a方
向に変移する。この変移に伴い、下側支持ばね109に
設けられている磁気ヘッド113が変移し、前記のトラ
ッキングが行われる。
ム101に設けられ、図18に示すように、円筒継鉄1
05に支持された上側支持ばね108と下側支持ばね1
09との間に円筒部材110を備え、この円筒部材11
0に駆動巻線111が巻回されてムービングコイルが形
成されている。そして、駆動巻線111に図示しない制
御回路から制御信号が供給されると、駆動巻線111が
発生する磁束と永久磁石120・121が発生する磁束
との相互作用により、円筒部材110、即ち下側支持ば
ね109が軸一体型ベアリング103の軸部103a方
向に変移する。この変移に伴い、下側支持ばね109に
設けられている磁気ヘッド113が変移し、前記のトラ
ッキングが行われる。
【0008】上記駆動巻線111への制御信号の入力
は、上記のブラシ117およびスリップリング116を
経て行われ、磁気ヘッド113からの再生信号の出力、
および磁気ヘッド113への記録信号の入力は、回転ド
ラム101側に設けられた回転側トランス部118、お
よび固定ドラム102側に設けられた固定側トランス部
119からなるロータリトランスを経て行われる。
は、上記のブラシ117およびスリップリング116を
経て行われ、磁気ヘッド113からの再生信号の出力、
および磁気ヘッド113への記録信号の入力は、回転ド
ラム101側に設けられた回転側トランス部118、お
よび固定ドラム102側に設けられた固定側トランス部
119からなるロータリトランスを経て行われる。
【0009】トラッキング制御を行うための上記の制御
信号は、記録トラックの再生時における磁気ヘッド11
3の位置を示す検出信号に基づいて生成される。この検
出信号を得るために、上記の回転磁気ヘッド装置は、上
記円筒部材110に巻回された速度検出巻線112と上
記永久磁石120とからなる位置センサを備えている。
この位置センサでは、磁気ヘッド113のトラッキング
制御のために円筒部材110が図18に矢印で示す上下
方向に移動すると、速度検出巻線112の両端に円筒部
材110の移動速度に対応した電圧が生じる。このセン
サ出力は、同図に示す増幅器122にて増幅された後、
上記スリップリング116およびブラシ117を経て図
示しない信号処理回路へ入力される。この信号処理回路
では、上記のセンサ出力により磁気ヘッド113の変移
量を求めて磁気ヘッド113の現在位置を検出し、前記
制御回路では、この検出結果に基づいて上記の制御信号
を生成している。従って、回転磁気ヘッド変移装置は、
ヘッドムービング機構104および上記の位置センサに
て構成される。
信号は、記録トラックの再生時における磁気ヘッド11
3の位置を示す検出信号に基づいて生成される。この検
出信号を得るために、上記の回転磁気ヘッド装置は、上
記円筒部材110に巻回された速度検出巻線112と上
記永久磁石120とからなる位置センサを備えている。
この位置センサでは、磁気ヘッド113のトラッキング
制御のために円筒部材110が図18に矢印で示す上下
方向に移動すると、速度検出巻線112の両端に円筒部
材110の移動速度に対応した電圧が生じる。このセン
サ出力は、同図に示す増幅器122にて増幅された後、
上記スリップリング116およびブラシ117を経て図
示しない信号処理回路へ入力される。この信号処理回路
では、上記のセンサ出力により磁気ヘッド113の変移
量を求めて磁気ヘッド113の現在位置を検出し、前記
制御回路では、この検出結果に基づいて上記の制御信号
を生成している。従って、回転磁気ヘッド変移装置は、
ヘッドムービング機構104および上記の位置センサに
て構成される。
【0010】また、上記の検出を行う他の位置センサと
しては、図19に示すように、上側支持ばね108上に
設けられた磁性体114と、この磁性体114と対向し
て上側継鉄106に設けられた磁気センサ115とから
なるものがある。この位置センサでは、円筒部材110
が上下方向に変移すると、変移量に応じて磁気センサ1
15に電圧が発生する。このセンサ出力は、同様に、増
幅器122、スリップリング116、ブラシ117、信
号処理回路を経て制御回路へ入力され、この制御回路で
上記の制御信号が生成される。
しては、図19に示すように、上側支持ばね108上に
設けられた磁性体114と、この磁性体114と対向し
て上側継鉄106に設けられた磁気センサ115とから
なるものがある。この位置センサでは、円筒部材110
が上下方向に変移すると、変移量に応じて磁気センサ1
15に電圧が発生する。このセンサ出力は、同様に、増
幅器122、スリップリング116、ブラシ117、信
号処理回路を経て制御回路へ入力され、この制御回路で
上記の制御信号が生成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、ヘッドムービング機構104への制御信号供
給線およびアース線に加え、増幅器122で増幅された
センサ出力、即ちヘッド位置検出信号の出力線、増幅器
122への電源供給線等、多数の給電線が必要となり、
これら線の数の分だけスリップリング116とブラシ1
17とが必要となる。このため、磁気記録再生装置は、
回転ドラム101の回転軸、即ち軸一体型ベアリング1
03の軸部103a方向への長さが長くなり、装置の大
型化を招来するという問題点を有している。
構成では、ヘッドムービング機構104への制御信号供
給線およびアース線に加え、増幅器122で増幅された
センサ出力、即ちヘッド位置検出信号の出力線、増幅器
122への電源供給線等、多数の給電線が必要となり、
これら線の数の分だけスリップリング116とブラシ1
17とが必要となる。このため、磁気記録再生装置は、
回転ドラム101の回転軸、即ち軸一体型ベアリング1
03の軸部103a方向への長さが長くなり、装置の大
型化を招来するという問題点を有している。
【0012】従って、本発明は、再生時のトラック曲が
りに追従するトラッキング制御機能を備えた、例えば磁
気記録再生装置を小型化することができる回転磁気ヘッ
ド変移装置の提供を目的としている。
りに追従するトラッキング制御機能を備えた、例えば磁
気記録再生装置を小型化することができる回転磁気ヘッ
ド変移装置の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の回転磁気ヘッド変移装置は、磁
気ヘッドと共に回転する回転部材、例えば回転ドラムに
設けられた回転側トランス部、および固定部材、例えば
固定ドラム側に設けられ、上記回転側トランス部との信
号の伝達を行う固定側トランス部を有するロータリトラ
ンスと、上記回転部材側に設けられ、磁気テープに形成
された記録トラックと磁気ヘッドとの相対的な位置を検
出し、この出力信号を上記ロータリトランスの回転側ト
ランス部に供給する磁気ヘッド位置検出手段と、上記ロ
ータリトランスの固定側トランス部より得られる磁気ヘ
ッド位置検出手段の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッ
ドを磁気テープの所定記録トラック位置に変移させるた
めの制御信号を生成する制御信号生成手段と、この制御
信号生成手段から得られた制御信号に基づいて、上記磁
気ヘッドをその回転する面に対して垂直な方向に変移さ
せる磁気ヘッド変移手段とを備えていることを特徴とし
ている。
めに、請求項1の発明の回転磁気ヘッド変移装置は、磁
気ヘッドと共に回転する回転部材、例えば回転ドラムに
設けられた回転側トランス部、および固定部材、例えば
固定ドラム側に設けられ、上記回転側トランス部との信
号の伝達を行う固定側トランス部を有するロータリトラ
ンスと、上記回転部材側に設けられ、磁気テープに形成
された記録トラックと磁気ヘッドとの相対的な位置を検
出し、この出力信号を上記ロータリトランスの回転側ト
ランス部に供給する磁気ヘッド位置検出手段と、上記ロ
ータリトランスの固定側トランス部より得られる磁気ヘ
ッド位置検出手段の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッ
ドを磁気テープの所定記録トラック位置に変移させるた
めの制御信号を生成する制御信号生成手段と、この制御
信号生成手段から得られた制御信号に基づいて、上記磁
気ヘッドをその回転する面に対して垂直な方向に変移さ
せる磁気ヘッド変移手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0014】また、請求項2の発明の回転磁気ヘッド変
移装置は、磁気ヘッドと共に回転する回転部材、例えば
回転ドラム側に設けられ、磁気ヘッド変移手段による磁
気ヘッドの変移方向へ磁気ヘッド共に変移する回転側変
移部、および固定部材、例えば固定ドラム側に設けら
れ、上記回転側変移部の変移量に応じて変化する信号を
出力する固定側出力部からなる磁気ヘッド位置検出手段
と、この磁気ヘッド位置検出手段における固定側出力部
の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッドを磁気テープの
所定記録トラック位置に変移させるための制御信号を生
成する制御信号生成手段と、この制御信号生成手段から
得られた制御信号に基づいて、上記磁気ヘッドをその回
転する面に対して垂直な方向に変移させる磁気ヘッド変
移手段とを備えていることを特徴としている。
移装置は、磁気ヘッドと共に回転する回転部材、例えば
回転ドラム側に設けられ、磁気ヘッド変移手段による磁
気ヘッドの変移方向へ磁気ヘッド共に変移する回転側変
移部、および固定部材、例えば固定ドラム側に設けら
れ、上記回転側変移部の変移量に応じて変化する信号を
出力する固定側出力部からなる磁気ヘッド位置検出手段
と、この磁気ヘッド位置検出手段における固定側出力部
の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッドを磁気テープの
所定記録トラック位置に変移させるための制御信号を生
成する制御信号生成手段と、この制御信号生成手段から
得られた制御信号に基づいて、上記磁気ヘッドをその回
転する面に対して垂直な方向に変移させる磁気ヘッド変
移手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の構成によれば、磁気ヘッド位置検出
手段により磁気テープに形成された記録トラックと磁気
ヘッドとの相対的な位置が検出されると、その出力信号
はロータリトランスの回転側トランス部に供給される。
従って、上記の出力信号は、ロータリトランスの回転側
トランス部および固定側トランス部を経て制御信号生成
手段へ入力される。制御信号生成手段は、上記の出力信
号に基づいて、磁気ヘッドを磁気テープの所定記録トラ
ック位置に変移させるための制御信号を生成し、磁気ヘ
ッド変移手段は、上記の制御信号に基づいて、磁気ヘッ
ドをその回転する面に対して垂直な方向に変移させる。
これにより、例えば磁気テープの再生時において、磁気
ヘッドを磁気テープに形成された記録トラックに追従さ
せるトラッキングが行われる。
手段により磁気テープに形成された記録トラックと磁気
ヘッドとの相対的な位置が検出されると、その出力信号
はロータリトランスの回転側トランス部に供給される。
従って、上記の出力信号は、ロータリトランスの回転側
トランス部および固定側トランス部を経て制御信号生成
手段へ入力される。制御信号生成手段は、上記の出力信
号に基づいて、磁気ヘッドを磁気テープの所定記録トラ
ック位置に変移させるための制御信号を生成し、磁気ヘ
ッド変移手段は、上記の制御信号に基づいて、磁気ヘッ
ドをその回転する面に対して垂直な方向に変移させる。
これにより、例えば磁気テープの再生時において、磁気
ヘッドを磁気テープに形成された記録トラックに追従さ
せるトラッキングが行われる。
【0016】上記のように、本装置では、回転部材側に
設けられた磁気ヘッド位置検出手段の出力信号が、ロー
タリトランスを介して制御信号生成手段へ入力されるよ
うになっているので、上記出力信号線の分だけ、回転部
材側と外部回路との間での信号の伝達を行うスリップリ
ングおよびブラシの数を減少させることができる。これ
により、回転部材の回転軸方向への長さを短くして、本
装置を備えた回転磁気ヘッド装置、即ち磁気記録再生装
置を小型化することができる。
設けられた磁気ヘッド位置検出手段の出力信号が、ロー
タリトランスを介して制御信号生成手段へ入力されるよ
うになっているので、上記出力信号線の分だけ、回転部
材側と外部回路との間での信号の伝達を行うスリップリ
ングおよびブラシの数を減少させることができる。これ
により、回転部材の回転軸方向への長さを短くして、本
装置を備えた回転磁気ヘッド装置、即ち磁気記録再生装
置を小型化することができる。
【0017】請求項2の構成によれば、回転部材側に設
けられた磁気ヘッド位置検出手段の回転側変移部が磁気
ヘッドと共に磁気ヘッド変移手段による変移方向へ変移
すると、固定部材側に設けられた磁気ヘッド位置検出手
段の固定側出力部から、回転側変移部の変移量に応じて
変化する信号が出力される。この固定側出力部の出力信
号が制御信号生成手段へ入力されると、制御信号生成手
段は、上記の出力信号に基づいて、磁気ヘッドを磁気テ
ープの所定記録トラック位置に変移させるための制御信
号を生成し、磁気ヘッド変移手段は、上記の制御信号に
基づいて、磁気ヘッドをその回転する面に対して垂直な
方向に変移させる。これにより、上記のトラッキングが
行われる。
けられた磁気ヘッド位置検出手段の回転側変移部が磁気
ヘッドと共に磁気ヘッド変移手段による変移方向へ変移
すると、固定部材側に設けられた磁気ヘッド位置検出手
段の固定側出力部から、回転側変移部の変移量に応じて
変化する信号が出力される。この固定側出力部の出力信
号が制御信号生成手段へ入力されると、制御信号生成手
段は、上記の出力信号に基づいて、磁気ヘッドを磁気テ
ープの所定記録トラック位置に変移させるための制御信
号を生成し、磁気ヘッド変移手段は、上記の制御信号に
基づいて、磁気ヘッドをその回転する面に対して垂直な
方向に変移させる。これにより、上記のトラッキングが
行われる。
【0018】上記のように、本装置では、磁気ヘッド位
置検出手段が、回転部材側に設けられた回転側変移部と
固定部材側に設けられた固定側出力部からなり、この固
定側出力部から、回転側変移部の変移量に応じて変化す
る信号、即ち磁気テープに形成された記録トラックと磁
気ヘッドとの相対的な位置を示す出力信号が得られるの
で、この出力信号線の分だけ、回転部材側と外部回路と
の間での信号の伝達を行うスリップリングおよびブラシ
の数を減少させることができる。これにより、同様に、
回転部材の回転軸方向への長さを短くして、本装置を備
えた回転磁気ヘッド装置、即ち磁気記録再生装置を小型
化することができる。
置検出手段が、回転部材側に設けられた回転側変移部と
固定部材側に設けられた固定側出力部からなり、この固
定側出力部から、回転側変移部の変移量に応じて変化す
る信号、即ち磁気テープに形成された記録トラックと磁
気ヘッドとの相対的な位置を示す出力信号が得られるの
で、この出力信号線の分だけ、回転部材側と外部回路と
の間での信号の伝達を行うスリップリングおよびブラシ
の数を減少させることができる。これにより、同様に、
回転部材の回転軸方向への長さを短くして、本装置を備
えた回転磁気ヘッド装置、即ち磁気記録再生装置を小型
化することができる。
【0019】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて以下に説明する。本実施例の回転磁気ヘッド変移装
置を備えた磁気記録再生装置における回転磁気ヘッド装
置は、図1に示す構成となっている。この回転磁気ヘッ
ド装置は、ヘリカルスキャン方式のものであり、上部に
回転部材としての回転ドラム1を備え、下部に固定部材
としての固定ドラム2を備えている。固定ドラム2に形
成された中央筒部2aには、軸一体型ベアリング3が焼
きばめされている。この軸一体型ベアリング3は、中心
部の軸部3a、上下一対の外輪部3b・3b、軸部3a
と外輪部3b・3bとの間に設けられた複数の鋼球3c
…、両外輪部3b・3bに外嵌されたカラー3d、およ
び予圧ばね3eからなる。
いて以下に説明する。本実施例の回転磁気ヘッド変移装
置を備えた磁気記録再生装置における回転磁気ヘッド装
置は、図1に示す構成となっている。この回転磁気ヘッ
ド装置は、ヘリカルスキャン方式のものであり、上部に
回転部材としての回転ドラム1を備え、下部に固定部材
としての固定ドラム2を備えている。固定ドラム2に形
成された中央筒部2aには、軸一体型ベアリング3が焼
きばめされている。この軸一体型ベアリング3は、中心
部の軸部3a、上下一対の外輪部3b・3b、軸部3a
と外輪部3b・3bとの間に設けられた複数の鋼球3c
…、両外輪部3b・3bに外嵌されたカラー3d、およ
び予圧ばね3eからなる。
【0020】上記軸一体型ベアリング3の軸部3aの下
部は固定ドラム2から突出し、この部位には、ねじ4に
よりカラー5が取り付けれらている。このカラー5に
は、ねじ6によりモータロータ7が取り付けられてい
る。このモータロータ7の内方に、モータステータ8が
配されている。このモータステータ8は、固定ドラム2
の下面の凸部に固定されている。
部は固定ドラム2から突出し、この部位には、ねじ4に
よりカラー5が取り付けれらている。このカラー5に
は、ねじ6によりモータロータ7が取り付けられてい
る。このモータロータ7の内方に、モータステータ8が
配されている。このモータステータ8は、固定ドラム2
の下面の凸部に固定されている。
【0021】上記軸一体型ベアリング3の軸部3aの上
部も固定ドラム2から突出し、この部位には、回転ディ
スク9が焼きばめされている。この回転ディスク9の下
面には、回転側トランス部10が設けられる一方、固定
ドラム2には上記回転側トランス部10とともにロータ
リトランス36を構成する固定側トランス部11が設け
られている。これら回転側トランス部10と固定側トラ
ンス部11とは、各々のチャンネル溝10a…、11a
…同士が一致する状態で軸一体型ベアリング3における
軸部3a方向に対向配置され、固定ドラム2の上面側に
形成された凹部2aに配されている。回転側トランス部
10と固定側トランス部11との間隙は、上記軸部3a
に対する回転ディスク9の嵌入量を調整して、僅少に設
定されている。これにより、後述する磁気ヘッド17か
らの再生信号、および磁気ヘッド17への制御信号が上
記回転側および固定側トランス部10・11を介して伝
達されるようになっている。
部も固定ドラム2から突出し、この部位には、回転ディ
スク9が焼きばめされている。この回転ディスク9の下
面には、回転側トランス部10が設けられる一方、固定
ドラム2には上記回転側トランス部10とともにロータ
リトランス36を構成する固定側トランス部11が設け
られている。これら回転側トランス部10と固定側トラ
ンス部11とは、各々のチャンネル溝10a…、11a
…同士が一致する状態で軸一体型ベアリング3における
軸部3a方向に対向配置され、固定ドラム2の上面側に
形成された凹部2aに配されている。回転側トランス部
10と固定側トランス部11との間隙は、上記軸部3a
に対する回転ディスク9の嵌入量を調整して、僅少に設
定されている。これにより、後述する磁気ヘッド17か
らの再生信号、および磁気ヘッド17への制御信号が上
記回転側および固定側トランス部10・11を介して伝
達されるようになっている。
【0022】上記の回転ディスク9には、ねじ12によ
り上記の回転ドラム1が取り付けられ、この回転ドラム
1には、ねじ13によりスリップリング14が取り付け
られている。このスリップリング14には支持部材15
により支持されたブラシ16が接触している。また、回
転ドラム1には、磁気ヘッド17と、磁気ヘット変移手
段としてのヘッドムービング機構18とが搭載されてい
る。このヘッドムービング機構18は、後述するヘッド
ムービング機構制御回路35からの制御信号に基づいて
磁気ヘッド17を軸一体型ベアリング3の軸部3a方向
へ変移させ、磁気ヘッド17を磁気テープの記録トラッ
クに対して正確にトラッキングさせるためのものであ
る。そして、上記の制御信号は、上記のブラシ16、お
よびスリップリング14を介してヘッドムービング機構
18に供給される。
り上記の回転ドラム1が取り付けられ、この回転ドラム
1には、ねじ13によりスリップリング14が取り付け
られている。このスリップリング14には支持部材15
により支持されたブラシ16が接触している。また、回
転ドラム1には、磁気ヘッド17と、磁気ヘット変移手
段としてのヘッドムービング機構18とが搭載されてい
る。このヘッドムービング機構18は、後述するヘッド
ムービング機構制御回路35からの制御信号に基づいて
磁気ヘッド17を軸一体型ベアリング3の軸部3a方向
へ変移させ、磁気ヘッド17を磁気テープの記録トラッ
クに対して正確にトラッキングさせるためのものであ
る。そして、上記の制御信号は、上記のブラシ16、お
よびスリップリング14を介してヘッドムービング機構
18に供給される。
【0023】上記のヘッドムービング機構18は、図2
および図3に示すように、上側継鉄21、上側支持ばね
22、円筒継鉄23、筒型永久磁石24、磁性体ピン2
5、絶縁性の円筒部材26、駆動巻線27、下側支持ば
ね28および検出巻線29を備えている。
および図3に示すように、上側継鉄21、上側支持ばね
22、円筒継鉄23、筒型永久磁石24、磁性体ピン2
5、絶縁性の円筒部材26、駆動巻線27、下側支持ば
ね28および検出巻線29を備えている。
【0024】上記の上側継鉄21は、回転ディスク9の
上部外周、および回転ドラム1中央部の下方凸部の外周
と対向する円筒部21aと、この円筒部21aの上端部
とつながるフランジ部21bとを有している。そして、
上側継鉄21は、図1に示すように、フランジ部21b
がねじ30により回転ドラム1の内面における上壁部に
取り付けられている。上側支持ばね22は、外周部が上
側継鉄21の円筒部21aと円筒継鉄23の上縁部とに
より挟持されている。円筒継鉄23は、円筒部23a
と、この円筒部23aの下部から内方へ延びるフランジ
部23bとを有している。このフランジ部23bの上に
は筒型永久磁石24が設けられ、また、フランジ部23
bから下方へ突出するように、磁性体ピン25が設けら
れている。上記の筒型永久磁石24は、径方向に着磁さ
れ、軸一体型ベアリング3の軸部3aと同心状に配され
ている。
上部外周、および回転ドラム1中央部の下方凸部の外周
と対向する円筒部21aと、この円筒部21aの上端部
とつながるフランジ部21bとを有している。そして、
上側継鉄21は、図1に示すように、フランジ部21b
がねじ30により回転ドラム1の内面における上壁部に
取り付けられている。上側支持ばね22は、外周部が上
側継鉄21の円筒部21aと円筒継鉄23の上縁部とに
より挟持されている。円筒継鉄23は、円筒部23a
と、この円筒部23aの下部から内方へ延びるフランジ
部23bとを有している。このフランジ部23bの上に
は筒型永久磁石24が設けられ、また、フランジ部23
bから下方へ突出するように、磁性体ピン25が設けら
れている。上記の筒型永久磁石24は、径方向に着磁さ
れ、軸一体型ベアリング3の軸部3aと同心状に配され
ている。
【0025】下側支持ばね28は、外周部が円筒継鉄2
3における円筒部23aの下端部により支持されてい
る。上側支持ばね22および下側支持ばね28は中央部
に開口部を有し、外周部に対して内周部が軸一体型ベア
リング3の軸部3a方向へ変移可能となるように、多数
のスリット22a…、28a…が形成されている。円筒
部材26は、上端部と下端部がそれぞれ上側支持ばね2
2と下側支持ばね28の内周部付近に接続され、これに
より上記軸部3a方向へ変移可能となっている。駆動巻
線27は上記の円筒部材26に巻回され、ムービングコ
イルを形成している。
3における円筒部23aの下端部により支持されてい
る。上側支持ばね22および下側支持ばね28は中央部
に開口部を有し、外周部に対して内周部が軸一体型ベア
リング3の軸部3a方向へ変移可能となるように、多数
のスリット22a…、28a…が形成されている。円筒
部材26は、上端部と下端部がそれぞれ上側支持ばね2
2と下側支持ばね28の内周部付近に接続され、これに
より上記軸部3a方向へ変移可能となっている。駆動巻
線27は上記の円筒部材26に巻回され、ムービングコ
イルを形成している。
【0026】駆動巻線27の端末部27aは、図2に示
す上側継鉄21および回転ドラム1の貫通孔21b・1
bから引き出され、図1に示したスリップリング14と
接続されている。従って、駆動巻線27には、スリップ
リング14を介して上記の制御信号が供給され、この制
御信号が駆動巻線27に流れることにより発生する磁
束、および上記の筒型永久磁石24が定常的に発生する
磁束は、上記上側継鉄21および円筒継鉄23によりそ
れぞれ閉ループを形成している。
す上側継鉄21および回転ドラム1の貫通孔21b・1
bから引き出され、図1に示したスリップリング14と
接続されている。従って、駆動巻線27には、スリップ
リング14を介して上記の制御信号が供給され、この制
御信号が駆動巻線27に流れることにより発生する磁
束、および上記の筒型永久磁石24が定常的に発生する
磁束は、上記上側継鉄21および円筒継鉄23によりそ
れぞれ閉ループを形成している。
【0027】検出巻線29は下側支持ばね28の突出部
28b上に、上記の磁性体ピン25と対向し、かつ磁性
体ピン25と中心同士が一致するように設けられてい
る。そして、上記の磁性体ピン25と検出巻線29とに
より磁気ヘッド位置検出手段としての位置センサ37が
構成されている。
28b上に、上記の磁性体ピン25と対向し、かつ磁性
体ピン25と中心同士が一致するように設けられてい
る。そして、上記の磁性体ピン25と検出巻線29とに
より磁気ヘッド位置検出手段としての位置センサ37が
構成されている。
【0028】上記の突出部28bは、図3に示すよう
に、下側支持ばね28に外周部から内周部近くまでに達
する切欠き部28c・28cを設けることにより形成さ
れている。また、突出部28bの下面には、先端部が突
出するように、磁気ヘッド17が設けられている。従っ
て、突出部28b、即ち磁気ヘッド17は、円筒部材2
6の移動に連動するものとなっている。また、図4に示
す検出巻線29の端末部29a、および磁気ヘッド17
の端末部17aは、前記回転側トランス部10と接続さ
れている。
に、下側支持ばね28に外周部から内周部近くまでに達
する切欠き部28c・28cを設けることにより形成さ
れている。また、突出部28bの下面には、先端部が突
出するように、磁気ヘッド17が設けられている。従っ
て、突出部28b、即ち磁気ヘッド17は、円筒部材2
6の移動に連動するものとなっている。また、図4に示
す検出巻線29の端末部29a、および磁気ヘッド17
の端末部17aは、前記回転側トランス部10と接続さ
れている。
【0029】次に、上記位置センサ37の出力に基づい
て、磁気ヘッド17の高さ位置、即ち軸一体型ベアリン
グ3の軸部3a方向の位置を制御するヘッド位置制御回
路の構成を図5に基づいて説明する。
て、磁気ヘッド17の高さ位置、即ち軸一体型ベアリン
グ3の軸部3a方向の位置を制御するヘッド位置制御回
路の構成を図5に基づいて説明する。
【0030】このヘッド位置制御回路は、位置センサ3
7、ロータリトランス36、センサ出力処理回路31、
このセンサ出力処理回路31とともに制御信号生成手段
を構成するヘッドムービング機構制御回路35およびヘ
ッドムービング機構18を備え、フィードバックループ
を構成している。上記のセンサ出力処理回路31は、位
置センサ37の出力信号を増幅するアンプ32、磁気ヘ
ッド17を配置すべき位置に対応した基準信号を発生す
る基準信号発生器33、および上記アンプ32の出力と
基準信号とを比較して誤差電圧を出力する比較器34を
備えている。ヘッドムービング機構制御回路35は、上
記比較器34から入力した誤差電圧に応じて、ヘッドム
ービング機構18に供給する電流量を調整するものであ
る。即ち、ヘッドムービング機構制御回路35は、上記
の誤差電圧に応じた電流量の制御信号を出力する。
7、ロータリトランス36、センサ出力処理回路31、
このセンサ出力処理回路31とともに制御信号生成手段
を構成するヘッドムービング機構制御回路35およびヘ
ッドムービング機構18を備え、フィードバックループ
を構成している。上記のセンサ出力処理回路31は、位
置センサ37の出力信号を増幅するアンプ32、磁気ヘ
ッド17を配置すべき位置に対応した基準信号を発生す
る基準信号発生器33、および上記アンプ32の出力と
基準信号とを比較して誤差電圧を出力する比較器34を
備えている。ヘッドムービング機構制御回路35は、上
記比較器34から入力した誤差電圧に応じて、ヘッドム
ービング機構18に供給する電流量を調整するものであ
る。即ち、ヘッドムービング機構制御回路35は、上記
の誤差電圧に応じた電流量の制御信号を出力する。
【0031】そして、上記のロータリトランス36、セ
ンサ出力処理回路31、ヘッドムービング機構制御回路
35、ヘッドムービング機構18および位置センサ37
にて回転磁気ヘッド変移装置が構成されている。
ンサ出力処理回路31、ヘッドムービング機構制御回路
35、ヘッドムービング機構18および位置センサ37
にて回転磁気ヘッド変移装置が構成されている。
【0032】上記の構成において、ヘッドムービング機
構18の組み立て方法について説明する。ヘッドムービ
ング機構18の組み立ての際には、例えば図3におい
て、先ず、下側支持ばね28に、磁気ヘッド17と、検
出巻線29と、駆動巻線27が巻回された円筒部材26
とを取り付ける。一方、円筒継鉄23には、磁性体ピン
25と、筒型永久磁石24とを取り付ける。次に、上記
の下側支持ばね28を円筒継鉄23に下方から取り付け
る。次に、円筒継鉄23に上方から上側支持ばね22を
取り付けると同時に、上記円筒部材26の上端部を上側
支持ばね22に接続する。その後、上側継鉄21を、上
側支持ばね22が上側継鉄21と円筒継鉄23とで挟持
されるようにして、円筒継鉄23の上端部に取り付け
る。
構18の組み立て方法について説明する。ヘッドムービ
ング機構18の組み立ての際には、例えば図3におい
て、先ず、下側支持ばね28に、磁気ヘッド17と、検
出巻線29と、駆動巻線27が巻回された円筒部材26
とを取り付ける。一方、円筒継鉄23には、磁性体ピン
25と、筒型永久磁石24とを取り付ける。次に、上記
の下側支持ばね28を円筒継鉄23に下方から取り付け
る。次に、円筒継鉄23に上方から上側支持ばね22を
取り付けると同時に、上記円筒部材26の上端部を上側
支持ばね22に接続する。その後、上側継鉄21を、上
側支持ばね22が上側継鉄21と円筒継鉄23とで挟持
されるようにして、円筒継鉄23の上端部に取り付け
る。
【0033】次に、本装置の動作について説明する。ヘ
ッドムービング機構制御回路35から出力された制御信
号は、ブラシ16およびスリップリング14を介してヘ
ッドムービング機構18の駆動巻線27に入力される。
駆動巻線27は制御信号の電流量に応じた磁束を発生
し、この磁束および筒型永久磁石24が定常的に発生す
る磁束との相互作用により、磁気力が発生する。そし
て、円筒部材26と上側支持ばね22および下側支持ば
ね28とが、これら両支持ばね22・28のばね力と上
記の磁気力とが釣り合う位置まで上または下方向に変移
する。この変移に伴って、下側支持ばね28の突出部2
8bに設けられた磁気ヘッド17と検出巻線29とが変
移する。これにより、磁気ヘッド17が上記の制御信号
によって指示される位置に移動し、磁気テープの所定の
記録トラックに対する磁気ヘッド17のトラッキングが
行われる。
ッドムービング機構制御回路35から出力された制御信
号は、ブラシ16およびスリップリング14を介してヘ
ッドムービング機構18の駆動巻線27に入力される。
駆動巻線27は制御信号の電流量に応じた磁束を発生
し、この磁束および筒型永久磁石24が定常的に発生す
る磁束との相互作用により、磁気力が発生する。そし
て、円筒部材26と上側支持ばね22および下側支持ば
ね28とが、これら両支持ばね22・28のばね力と上
記の磁気力とが釣り合う位置まで上または下方向に変移
する。この変移に伴って、下側支持ばね28の突出部2
8bに設けられた磁気ヘッド17と検出巻線29とが変
移する。これにより、磁気ヘッド17が上記の制御信号
によって指示される位置に移動し、磁気テープの所定の
記録トラックに対する磁気ヘッド17のトラッキングが
行われる。
【0034】一方、検出巻線29が変移すると、円筒継
鉄23に設けられた磁性体ピン25と上記検出巻線29
との相対的な位置が変化するので、この変化に応じて、
これら両者からなる位置センサ37のインダクタンスが
変化する。この変化に応じた出力信号は、センサ出力と
してロータリトランス36の回転側トランス部10およ
び固定側トランス部11を経て、センサ出力処理回路3
1に入力される。
鉄23に設けられた磁性体ピン25と上記検出巻線29
との相対的な位置が変化するので、この変化に応じて、
これら両者からなる位置センサ37のインダクタンスが
変化する。この変化に応じた出力信号は、センサ出力と
してロータリトランス36の回転側トランス部10およ
び固定側トランス部11を経て、センサ出力処理回路3
1に入力される。
【0035】センサ出力処理回路31では、アンプ32
によって上記センサ出力を増幅する。また、基準信号発
生器33から得られた基準値とアンプ32の出力値とを
比較し、その誤差電圧をヘッドムービング機構制御回路
35に出力する。ヘッドムービング機構制御回路35で
は、センサ出力処理回路31から入力した上記誤差電圧
に基づいて、ヘッドムービング機構18に供給すべき電
流量を調整する。この場合、記録時においては、磁気ヘ
ッド17の絶対高さが所定高さとなるように制御する。
また、通常の再生時および変速再生時においては、トラ
ック曲がりに対して磁気ヘッド17が追従するように制
御する。
によって上記センサ出力を増幅する。また、基準信号発
生器33から得られた基準値とアンプ32の出力値とを
比較し、その誤差電圧をヘッドムービング機構制御回路
35に出力する。ヘッドムービング機構制御回路35で
は、センサ出力処理回路31から入力した上記誤差電圧
に基づいて、ヘッドムービング機構18に供給すべき電
流量を調整する。この場合、記録時においては、磁気ヘ
ッド17の絶対高さが所定高さとなるように制御する。
また、通常の再生時および変速再生時においては、トラ
ック曲がりに対して磁気ヘッド17が追従するように制
御する。
【0036】上記のように、本実施例においては、回転
ドラム1側に設けられた位置センサ37の出力信号が、
ロータリトランス36を介してセンサ出力処理回路31
へ入力されるようになっているので、上記出力信号線の
分だけ、スリップリング14およびブラシ16の数を減
少させることができる。これにより、本回転磁気ヘッド
装置は、小型化されたものとなっている。
ドラム1側に設けられた位置センサ37の出力信号が、
ロータリトランス36を介してセンサ出力処理回路31
へ入力されるようになっているので、上記出力信号線の
分だけ、スリップリング14およびブラシ16の数を減
少させることができる。これにより、本回転磁気ヘッド
装置は、小型化されたものとなっている。
【0037】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図6な
いし図14に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部
材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
いし図14に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部
材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0038】本実施例の回転磁気ヘッド変移装置を備え
たヘリカルスキャン方式の回転磁気ヘッド装置は、図6
に示す構成となっている。この回転磁気ヘッド装置は、
図1に示した固定ドラム2、回転ディスク9、回転側ト
ランス部10と固定側トランス部11とからなるロータ
リトランス36、およびヘッドムービング機構18に代
えて、それぞれ、固定部材としての固定ドラム51、回
転ディスク52、回転側トランス部54と固定側トラン
ス部53とからなるロータリトランス62、および磁気
ヘッド変移手段としてのヘッドムービング機構55を備
えている。さらに、位置センサ37に代えて磁気ヘッド
位置検出手段としての位置センサ60を備えている。
たヘリカルスキャン方式の回転磁気ヘッド装置は、図6
に示す構成となっている。この回転磁気ヘッド装置は、
図1に示した固定ドラム2、回転ディスク9、回転側ト
ランス部10と固定側トランス部11とからなるロータ
リトランス36、およびヘッドムービング機構18に代
えて、それぞれ、固定部材としての固定ドラム51、回
転ディスク52、回転側トランス部54と固定側トラン
ス部53とからなるロータリトランス62、および磁気
ヘッド変移手段としてのヘッドムービング機構55を備
えている。さらに、位置センサ37に代えて磁気ヘッド
位置検出手段としての位置センサ60を備えている。
【0039】上記の回転側トランス部54は回転ディス
ク52に支持される一方、固定側トランス部53は固定
ドラム51に支持され、これら両者は、固定ドラム51
の凹部51aに配されている。回転側トランス部54と
固定側トランス部53とは、各々のチャンネル溝54a
…、53a…が一致する状態で、固定ドラム51の径方
向に対向配置されている。また、これら回転側トランス
部54と固定側トランス部53との間隙は、前記の場合
と同様、僅少に設定されている。
ク52に支持される一方、固定側トランス部53は固定
ドラム51に支持され、これら両者は、固定ドラム51
の凹部51aに配されている。回転側トランス部54と
固定側トランス部53とは、各々のチャンネル溝54a
…、53a…が一致する状態で、固定ドラム51の径方
向に対向配置されている。また、これら回転側トランス
部54と固定側トランス部53との間隙は、前記の場合
と同様、僅少に設定されている。
【0040】ヘッドムービング機構55は、図7および
図8に示すように、図3に示した前記のヘッドムービン
グ機構18における円筒継鉄23に代えて、円筒継鉄5
6を備えており、その他の構造および機能等はヘッドム
ービング機構18と同一である。
図8に示すように、図3に示した前記のヘッドムービン
グ機構18における円筒継鉄23に代えて、円筒継鉄5
6を備えており、その他の構造および機能等はヘッドム
ービング機構18と同一である。
【0041】位置センサ60は、回転側変移部としての
リング状永久磁石57と、例えばホール素子からなる固
定側出力部としての磁気センサ59とにより構成されて
いる。リング状永久磁石57は、図6、図8および図9
にも示すように、下側支持ばね28の下面における内周
部付近に、軸一体型ベアリング3の軸部3aと同心状に
設けられている。
リング状永久磁石57と、例えばホール素子からなる固
定側出力部としての磁気センサ59とにより構成されて
いる。リング状永久磁石57は、図6、図8および図9
にも示すように、下側支持ばね28の下面における内周
部付近に、軸一体型ベアリング3の軸部3aと同心状に
設けられている。
【0042】磁気センサ59は、図6および図10に示
すように、固定側トランス部53の上に設けられた取付
け基板58の上に、上記リング状永久磁石57と対向し
て配されている。磁気センサ59は、本実施例におい
て、均等間隔で4個設けられている。
すように、固定側トランス部53の上に設けられた取付
け基板58の上に、上記リング状永久磁石57と対向し
て配されている。磁気センサ59は、本実施例におい
て、均等間隔で4個設けられている。
【0043】上記のリング状永久磁石57は、図11
(a)に示すように、軸一体型ベアリング3における軸
部3a方向に着磁され、かつ周方向に均等に分割された
領域毎にN極とS極の方向が順次変化するように着磁さ
れている。本実施例において、上記の領域は12個とな
っている。従って、回転ドラム1の回転に伴って上記の
リング状永久磁石57が回転するとき、磁気センサ59
側からみると交流磁界が発生していることになる。この
交流磁界の周波数は、回転ドラム1の回転周波数の6倍
となる。ここで、リング状永久磁石57が回転している
とき、その1回転(360°)中に、ヘッドムービング
機構55により同図(c)に示す変移が行われた場合、
磁気センサ59からは同図(b)に示す交流電圧が出力
される。この信号の周波数は、上述の交流磁界の周波数
と同一である。
(a)に示すように、軸一体型ベアリング3における軸
部3a方向に着磁され、かつ周方向に均等に分割された
領域毎にN極とS極の方向が順次変化するように着磁さ
れている。本実施例において、上記の領域は12個とな
っている。従って、回転ドラム1の回転に伴って上記の
リング状永久磁石57が回転するとき、磁気センサ59
側からみると交流磁界が発生していることになる。この
交流磁界の周波数は、回転ドラム1の回転周波数の6倍
となる。ここで、リング状永久磁石57が回転している
とき、その1回転(360°)中に、ヘッドムービング
機構55により同図(c)に示す変移が行われた場合、
磁気センサ59からは同図(b)に示す交流電圧が出力
される。この信号の周波数は、上述の交流磁界の周波数
と同一である。
【0044】上記磁気センサ59、即ち位置センサ60
の出力は、図12にヘッド位置制御回路のセンサ出力処
理回路71に入力される。
の出力は、図12にヘッド位置制御回路のセンサ出力処
理回路71に入力される。
【0045】センサ出力処理回路71は、位置センサ6
0の出力信号から、基本波成分のみを取り出す帯域フィ
ルタ72、この帯域フィルタ72の出力を増幅するアン
プ73、前記基準信号を発生する基準信号発生器74、
および上記アンプ73の出力と基準信号とを比較して誤
差電圧を出力する比較器75を備えている。ヘッドムー
ビング機構制御回路76は、上記のセンサ出力処理回路
71とともに制御信号生成手段を構成しており、上記比
較器75から入力した誤差電圧に応じて、ヘッドムービ
ング機構18に供給する電流量を調整する。ヘッドムー
ビング機構55は、前記ヘッドムービング機構制御回路
35と同一の動作により、磁気ヘッド17を移動させ
る。そして、上記のセンサ出力処理回路71、ヘッドム
ービング機構制御回路76、ヘッドムービング機構55
および位置センサ60にて回転磁気ヘッド変移装置が構
成されている。
0の出力信号から、基本波成分のみを取り出す帯域フィ
ルタ72、この帯域フィルタ72の出力を増幅するアン
プ73、前記基準信号を発生する基準信号発生器74、
および上記アンプ73の出力と基準信号とを比較して誤
差電圧を出力する比較器75を備えている。ヘッドムー
ビング機構制御回路76は、上記のセンサ出力処理回路
71とともに制御信号生成手段を構成しており、上記比
較器75から入力した誤差電圧に応じて、ヘッドムービ
ング機構18に供給する電流量を調整する。ヘッドムー
ビング機構55は、前記ヘッドムービング機構制御回路
35と同一の動作により、磁気ヘッド17を移動させ
る。そして、上記のセンサ出力処理回路71、ヘッドム
ービング機構制御回路76、ヘッドムービング機構55
および位置センサ60にて回転磁気ヘッド変移装置が構
成されている。
【0046】上記の構成において、ヘッドムービング機
構55の組み立ての際には、例えば図8において、先
ず、下側支持ばね28に、リング状永久磁石57と、駆
動巻線27が巻回された円筒部材26とを取り付ける一
方、円筒継鉄23に筒型永久磁石24と取り付ける。以
下、実施例1に示したヘッドムービング機構18の場合
と同様の手順にて組み立てを行う。
構55の組み立ての際には、例えば図8において、先
ず、下側支持ばね28に、リング状永久磁石57と、駆
動巻線27が巻回された円筒部材26とを取り付ける一
方、円筒継鉄23に筒型永久磁石24と取り付ける。以
下、実施例1に示したヘッドムービング機構18の場合
と同様の手順にて組み立てを行う。
【0047】次に、本装置の動作について説明する。ヘ
ッドムービング機構制御回路76から出力された制御信
号がヘッドムービング機構55に入力されると、この制
御信号の電流量に応じて、前述のように、円筒継鉄56
と上側支持ばね22および下側支持ばね28とが上また
は下方向に変移し、この変移に伴って磁気ヘッド17と
リング状永久磁石57とが変移する。これにより、磁気
テープの所定の記録トラックに対する磁気ヘッド17の
トラッキングが行われる。
ッドムービング機構制御回路76から出力された制御信
号がヘッドムービング機構55に入力されると、この制
御信号の電流量に応じて、前述のように、円筒継鉄56
と上側支持ばね22および下側支持ばね28とが上また
は下方向に変移し、この変移に伴って磁気ヘッド17と
リング状永久磁石57とが変移する。これにより、磁気
テープの所定の記録トラックに対する磁気ヘッド17の
トラッキングが行われる。
【0048】一方、リング状永久磁石57が変移する
と、取付け基板58上に設けられた磁気センサ59と上
記リング状永久磁石57との相対的な位置関係が変化す
るので、磁気センサ59が発生する電圧が、上記相対位
置の変化量に応じて変化する。このように変化する位置
センサ60の出力信号は、センサ出力処理回路71に入
力される。
と、取付け基板58上に設けられた磁気センサ59と上
記リング状永久磁石57との相対的な位置関係が変化す
るので、磁気センサ59が発生する電圧が、上記相対位
置の変化量に応じて変化する。このように変化する位置
センサ60の出力信号は、センサ出力処理回路71に入
力される。
【0049】センサ出力処理回路71では、位置センサ
60の出力信号から、帯域フィルタ72によって基本波
成分のみを取り出し、その信号をアンプ32によって増
幅する。また、基準信号発生器74から得られた基準値
とアンプ73の出力値とを比較し、その誤差電圧をヘッ
ドムービング機構制御回路76に出力する。ヘッドムー
ビング機構制御回路76では、センサ出力処理回路71
から入力した上記誤差電圧に基づいて、ヘッドムービン
グ機構55に供給すべき電流量を調整する。これによ
り、磁気ヘッド17は所定高さ位置に配され、トラック
曲がりに対して追従する。
60の出力信号から、帯域フィルタ72によって基本波
成分のみを取り出し、その信号をアンプ32によって増
幅する。また、基準信号発生器74から得られた基準値
とアンプ73の出力値とを比較し、その誤差電圧をヘッ
ドムービング機構制御回路76に出力する。ヘッドムー
ビング機構制御回路76では、センサ出力処理回路71
から入力した上記誤差電圧に基づいて、ヘッドムービン
グ機構55に供給すべき電流量を調整する。これによ
り、磁気ヘッド17は所定高さ位置に配され、トラック
曲がりに対して追従する。
【0050】このときの制御において、ヘッドムービン
グ機構制御回路76は、上記センサ出力によって示され
る、回転ドラム1が1回転するときの磁気ヘッド17の
絶対高さ位置情報と、基準になるものとして予め測定し
て図示しないメモリに格納されている、回転ドラム1が
1回転するときの磁気ヘッド17の絶対高さ位置情報と
を、円周方向の同位相部同士で比較する。これにより、
ヘッドムービング機構55の組立ておよび取付け精度に
より生じる回転振れが検出値に及ぼす影響を取り除くこ
とができる。
グ機構制御回路76は、上記センサ出力によって示され
る、回転ドラム1が1回転するときの磁気ヘッド17の
絶対高さ位置情報と、基準になるものとして予め測定し
て図示しないメモリに格納されている、回転ドラム1が
1回転するときの磁気ヘッド17の絶対高さ位置情報と
を、円周方向の同位相部同士で比較する。これにより、
ヘッドムービング機構55の組立ておよび取付け精度に
より生じる回転振れが検出値に及ぼす影響を取り除くこ
とができる。
【0051】上記のように、本実施例においては、位置
センサ60が回転ドラム1側に設けられたリング状永久
磁石57と固定ドラム51側に設けられた磁気センサ5
9とにより構成されているので、この磁気センサ59の
出力信号線の分だけ、スリップリング14およびブラシ
16の数を減少させることができる。これにより、本回
転磁気ヘッド装置は、小型化のものとなっている。
センサ60が回転ドラム1側に設けられたリング状永久
磁石57と固定ドラム51側に設けられた磁気センサ5
9とにより構成されているので、この磁気センサ59の
出力信号線の分だけ、スリップリング14およびブラシ
16の数を減少させることができる。これにより、本回
転磁気ヘッド装置は、小型化のものとなっている。
【0052】尚、上記の実施例においては、図10に示
すように、磁気センサ59が複数個設けられた例につい
て示しているが、上記磁気センサ59は、図13に示す
ように、1個のみ設けられていてもよい。
すように、磁気センサ59が複数個設けられた例につい
て示しているが、上記磁気センサ59は、図13に示す
ように、1個のみ設けられていてもよい。
【0053】また、図11(a)に示したリング状永久
磁石57に代えて、図14(a)に示すように、軸一体
型ベアリング3における軸部3aの軸方向に着磁された
リング状永久磁石61を備えていてもよい。この場合、
磁気センサ59からみると、リング状永久磁石61は直
流磁界を発生していることになる。従って、リング状永
久磁石61の1回転(360°)中に、ヘッドムービン
グ機構55により同図(c)に示す変移が行われた場
合、磁気センサ59からは同図(b)に示す直流電圧が
出力される。
磁石57に代えて、図14(a)に示すように、軸一体
型ベアリング3における軸部3aの軸方向に着磁された
リング状永久磁石61を備えていてもよい。この場合、
磁気センサ59からみると、リング状永久磁石61は直
流磁界を発生していることになる。従って、リング状永
久磁石61の1回転(360°)中に、ヘッドムービン
グ機構55により同図(c)に示す変移が行われた場
合、磁気センサ59からは同図(b)に示す直流電圧が
出力される。
【0054】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図15および図16に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を
有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
図15および図16に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を
有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0055】本実施例の回転磁気ヘッド変移装置を備え
たヘリカルスキャン方式の回転磁気ヘッド装置は、図1
5に示すように、前記実施例2の図6に示した位置セン
サ60に代えて、磁気ヘッド位置検出手段としての位置
センサ82を備えたものとなっている。この位置センサ
82は、下側支持ばね28に設けられた前記のリング状
永久磁石57と、前記の磁気センサ59に代わる固定側
出力部としての検出巻線81とからなる。この検出巻線
81は、リング状永久磁石57と対向して取付け基板5
8上に設けられ、その端末部81aは、図示しないセン
サ出力処理回路に接続されている。従って、検出巻線8
1、即ち位置センサ82の出力は、例えば図5に示すセ
ンサ出力処理回路31に入力され、以下同様に処理され
る。
たヘリカルスキャン方式の回転磁気ヘッド装置は、図1
5に示すように、前記実施例2の図6に示した位置セン
サ60に代えて、磁気ヘッド位置検出手段としての位置
センサ82を備えたものとなっている。この位置センサ
82は、下側支持ばね28に設けられた前記のリング状
永久磁石57と、前記の磁気センサ59に代わる固定側
出力部としての検出巻線81とからなる。この検出巻線
81は、リング状永久磁石57と対向して取付け基板5
8上に設けられ、その端末部81aは、図示しないセン
サ出力処理回路に接続されている。従って、検出巻線8
1、即ち位置センサ82の出力は、例えば図5に示すセ
ンサ出力処理回路31に入力され、以下同様に処理され
る。
【0056】尚、本回転磁気ヘッド装置が小型化できる
点については、前記実施例2の場合と同様である。
点については、前記実施例2の場合と同様である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の回転磁
気ヘッド変移装置は、磁気ヘッドと共に回転する回転部
材側に設けられた回転側トランス部、および固定部材側
に設けられ、上記回転側トランス部との信号の伝達を行
う固定側トランス部を有するロータリトランスと、上記
回転部材側に設けられ、磁気テープに形成された記録ト
ラックと磁気ヘッドとの相対的な位置を検出し、この出
力信号を上記ロータリトランスの回転側トランス部に供
給する磁気ヘッド位置検出手段と、上記ロータリトラン
スの固定側トランス部より得られる磁気ヘッド位置検出
手段の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッドを磁気テー
プの所定記録トラック位置に変移させるための制御信号
を生成する制御信号生成手段と、この制御信号生成手段
から得られた制御信号に基づいて、上記磁気ヘッドをそ
の回転する面に対して垂直な方向に変移させる磁気ヘッ
ド変移手段とを備えている構成である。
気ヘッド変移装置は、磁気ヘッドと共に回転する回転部
材側に設けられた回転側トランス部、および固定部材側
に設けられ、上記回転側トランス部との信号の伝達を行
う固定側トランス部を有するロータリトランスと、上記
回転部材側に設けられ、磁気テープに形成された記録ト
ラックと磁気ヘッドとの相対的な位置を検出し、この出
力信号を上記ロータリトランスの回転側トランス部に供
給する磁気ヘッド位置検出手段と、上記ロータリトラン
スの固定側トランス部より得られる磁気ヘッド位置検出
手段の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッドを磁気テー
プの所定記録トラック位置に変移させるための制御信号
を生成する制御信号生成手段と、この制御信号生成手段
から得られた制御信号に基づいて、上記磁気ヘッドをそ
の回転する面に対して垂直な方向に変移させる磁気ヘッ
ド変移手段とを備えている構成である。
【0058】これにより、磁気ヘッド位置検出手段の出
力信号線の分だけ、回転部材側と外部回路との間での信
号の伝達を行うスリップリングおよびブラシの数を減少
させることができる。従って、回転部材の回転軸方向へ
の長さを短くして、本装置を備えた回転磁気ヘッド装
置、即ち磁気記録再生装置を小型化することができると
いう効果を奏する。
力信号線の分だけ、回転部材側と外部回路との間での信
号の伝達を行うスリップリングおよびブラシの数を減少
させることができる。従って、回転部材の回転軸方向へ
の長さを短くして、本装置を備えた回転磁気ヘッド装
置、即ち磁気記録再生装置を小型化することができると
いう効果を奏する。
【0059】また、請求項2の発明の回転磁気ヘッド変
移装置は、磁気ヘッドと共に回転する回転部材側に設け
られ、磁気ヘッド変移手段による磁気ヘッドの変移方向
へ磁気ヘッド共に変移する回転側変移部、および固定部
材側に設けられ、上記回転側変移部の変移量に応じて変
化する信号を出力する固定側出力部からなる磁気ヘッド
位置検出手段と、この磁気ヘッド位置検出手段における
固定側出力部の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッドを
磁気テープの所定記録トラック位置に変移させるための
制御信号を生成する制御信号生成手段と、この制御信号
生成手段から得られた制御信号に基づいて、上記磁気ヘ
ッドをその回転する面に対して垂直な方向に変移させる
磁気ヘッド変移手段とを備えている構成である。
移装置は、磁気ヘッドと共に回転する回転部材側に設け
られ、磁気ヘッド変移手段による磁気ヘッドの変移方向
へ磁気ヘッド共に変移する回転側変移部、および固定部
材側に設けられ、上記回転側変移部の変移量に応じて変
化する信号を出力する固定側出力部からなる磁気ヘッド
位置検出手段と、この磁気ヘッド位置検出手段における
固定側出力部の出力信号に基づいて、上記磁気ヘッドを
磁気テープの所定記録トラック位置に変移させるための
制御信号を生成する制御信号生成手段と、この制御信号
生成手段から得られた制御信号に基づいて、上記磁気ヘ
ッドをその回転する面に対して垂直な方向に変移させる
磁気ヘッド変移手段とを備えている構成である。
【0060】これにより、同様に、磁気ヘッド位置検出
手段の出力信号線の分だけ、回転部材側と外部回路との
間での信号の伝達を行うスリップリングおよびブラシの
数を減少させることができる。従って、回転部材の回転
軸方向への長さを短くして、本装置を備えた回転磁気ヘ
ッド装置、即ち磁気記録再生装置を小型化することがで
きるという効果を奏する。
手段の出力信号線の分だけ、回転部材側と外部回路との
間での信号の伝達を行うスリップリングおよびブラシの
数を減少させることができる。従って、回転部材の回転
軸方向への長さを短くして、本装置を備えた回転磁気ヘ
ッド装置、即ち磁気記録再生装置を小型化することがで
きるという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、回転磁
気ヘッド変移装置を備えた回転磁気ヘッド装置の縦断面
図である。
気ヘッド変移装置を備えた回転磁気ヘッド装置の縦断面
図である。
【図2】図1に示したヘッドムービング機構付近を拡大
して示す縦断面図である。
して示す縦断面図である。
【図3】図2に示したヘッドムービング機構の分解斜視
図である。
図である。
【図4】図3に示した円筒部材、駆動巻線、下側支持ば
ね、磁気ヘッドおよび検出巻線の組み立て状態を拡大し
て示す腰部の斜視図である。
ね、磁気ヘッドおよび検出巻線の組み立て状態を拡大し
て示す腰部の斜視図である。
【図5】上記の回転磁気ヘッド変移装置が備えるヘッド
位置制御回路のブロック図である。
位置制御回路のブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すものであって、回転
磁気ヘッド変移装置を備えた回転磁気ヘッド装置の縦断
面図である。
磁気ヘッド変移装置を備えた回転磁気ヘッド装置の縦断
面図である。
【図7】図6に示したヘッドムービング機構付近を拡大
して示す縦断面図である。
して示す縦断面図である。
【図8】図7に示したヘッドムービング機構の分解斜視
図である。
図である。
【図9】図8に示した円筒部材、駆動巻線、下側支持ば
ね、磁気ヘッドおよびリング状永久磁石の組み立て状態
を拡大して示す腰部の斜視図である。
ね、磁気ヘッドおよびリング状永久磁石の組み立て状態
を拡大して示す腰部の斜視図である。
【図10】磁気センサが複数の場合の図6に示した固定
側トランス部、取付け基板および磁気センサの組み立て
状態を示す斜視図である。
側トランス部、取付け基板および磁気センサの組み立て
状態を示す斜視図である。
【図11】同図(a)は図6に示したリング状永久磁石
の例を示す斜視図、同図(b)は同図(a)に示すリン
グ状永久磁石を使用し、同図(c)に示すように磁気ヘ
ッドが変移した場合における磁気センサ出力の波形図、
同図(c)は回転ドラムの1回転における磁気ヘッドの
変移軌跡例の説明図である。
の例を示す斜視図、同図(b)は同図(a)に示すリン
グ状永久磁石を使用し、同図(c)に示すように磁気ヘ
ッドが変移した場合における磁気センサ出力の波形図、
同図(c)は回転ドラムの1回転における磁気ヘッドの
変移軌跡例の説明図である。
【図12】上記の回転磁気ヘッド変移装置が備えるヘッ
ド位置制御回路のブロック図である。
ド位置制御回路のブロック図である。
【図13】磁気センサが1個の場合の図6に示した固定
側トランス部、取付け基板および磁気センサの組み立て
状態を示す斜視図である。
側トランス部、取付け基板および磁気センサの組み立て
状態を示す斜視図である。
【図14】同図(a)は図6に示したリング状永久磁石
の他の例を示す斜視図、同図(b)は同図(a)に示す
リング状永久磁石を使用し、同図(c)に示すように磁
気ヘッドが変移した場合における磁気センサ出力の波形
図、同図(c)は回転ドラムの1回転における磁気ヘッ
ドの変移軌跡例の説明図である。
の他の例を示す斜視図、同図(b)は同図(a)に示す
リング状永久磁石を使用し、同図(c)に示すように磁
気ヘッドが変移した場合における磁気センサ出力の波形
図、同図(c)は回転ドラムの1回転における磁気ヘッ
ドの変移軌跡例の説明図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、回転磁気ヘッド装置のヘッドムービング機構付近を
拡大して示す縦断面図である。
て、回転磁気ヘッド装置のヘッドムービング機構付近を
拡大して示す縦断面図である。
【図16】図15に示した固定側トランス部、取付け基
板および検出巻線の組み立て状態を示す斜視図である。
板および検出巻線の組み立て状態を示す斜視図である。
【図17】同図(a)は従来の回転磁気ヘッド変移装置
を備えた回転磁気ヘッド装置の平面図、同図(b)は同
縦断面図である。
を備えた回転磁気ヘッド装置の平面図、同図(b)は同
縦断面図である。
【図18】図17に示したヘッドムービング機構付近を
拡大して示す縦断面図である。
拡大して示す縦断面図である。
【図19】他の位置センサが設けられている従来のヘッ
ドムービング機構の縦断面図である。
ドムービング機構の縦断面図である。
1 回転ドラム(回転部材) 2 固定ドラム(固定部材) 3 軸一体型ベアリング 3a 軸部 10 回転側トランス部 11 固定側トランス部 14 スリップリング14 16 ブラシ 17 磁気ヘッド 18 ヘッドムービング機構(磁気ヘッド変移手段) 25 磁性体ピン 29 検出巻線 31 センサ出力処理回路(制御信号生成手段) 35 ヘッドムービング機構制御回路(制御信号生成
手段) 37 位置センサ(磁気ヘッド位置検出手段) 36 ロータリトランス 51 固定ドラム(固定部材) 53 固定側トランス部 54 回転側トランス部 55 ヘッドムービング機構(磁気ヘッド変移手段) 57 リング状永久磁石(回転側変移部) 59 磁気センサ(固定側出力部) 60 位置センサ(磁気ヘッド位置検出手段) 61 リング状永久磁石(回転側変移部) 62 ロータリトランス 71 センサ出力処理回路(制御信号生成手段) 76 ヘッドムービング機構制御回路(制御信号生成
手段) 81 検出巻線(固定側出力部) 82 位置センサ(磁気ヘッド位置検出手段)
手段) 37 位置センサ(磁気ヘッド位置検出手段) 36 ロータリトランス 51 固定ドラム(固定部材) 53 固定側トランス部 54 回転側トランス部 55 ヘッドムービング機構(磁気ヘッド変移手段) 57 リング状永久磁石(回転側変移部) 59 磁気センサ(固定側出力部) 60 位置センサ(磁気ヘッド位置検出手段) 61 リング状永久磁石(回転側変移部) 62 ロータリトランス 71 センサ出力処理回路(制御信号生成手段) 76 ヘッドムービング機構制御回路(制御信号生成
手段) 81 検出巻線(固定側出力部) 82 位置センサ(磁気ヘッド位置検出手段)
Claims (2)
- 【請求項1】磁気ヘッドと共に回転する回転部材側に設
けられた回転側トランス部、および固定部材側に設けら
れ、上記回転側トランス部との信号の伝達を行う固定側
トランス部を有するロータリトランスと、 上記回転部材側に設けられ、磁気テープに形成された記
録トラックと磁気ヘッドとの相対的な位置を検出し、こ
の出力信号を上記ロータリトランスの回転側トランス部
に供給する磁気ヘッド位置検出手段と、 上記ロータリトランスの固定側トランス部より得られる
磁気ヘッド位置検出手段の出力信号に基づいて、上記磁
気ヘッドを磁気テープの所定記録トラック位置に変移さ
せるための制御信号を生成する制御信号生成手段と、 この制御信号生成手段から得られた制御信号に基づい
て、上記磁気ヘッドをその回転する面に対して垂直な方
向に変移させる磁気ヘッド変移手段とを備えていること
を特徴とする回転磁気ヘッド変移装置。 - 【請求項2】磁気ヘッドと共に回転する回転部材側に設
けられ、磁気ヘッド変移手段による磁気ヘッドの変移方
向へ磁気ヘッド共に変移する回転側変移部、および固定
部材側に設けられ、上記回転側変移部の変移量に応じて
変化する信号を出力する固定側出力部からなる磁気ヘッ
ド位置検出手段と、 この磁気ヘッド位置検出手段における固定側出力部の出
力信号に基づいて、上記磁気ヘッドを磁気テープの所定
記録トラック位置に変移させるための制御信号を生成す
る制御信号生成手段と、 この制御信号生成手段から得られた制御信号に基づい
て、上記磁気ヘッドをその回転する面に対して垂直な方
向に変移させる磁気ヘッド変移手段とを備えていること
を特徴とする回転磁気ヘッド変移装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15244493A JPH0714135A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 回転磁気ヘッド変移装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15244493A JPH0714135A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 回転磁気ヘッド変移装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0714135A true JPH0714135A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15540662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15244493A Pending JPH0714135A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 回転磁気ヘッド変移装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714135A (ja) |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP15244493A patent/JPH0714135A/ja active Pending
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