JP2515025B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2515025B2
JP2515025B2 JP1293383A JP29338389A JP2515025B2 JP 2515025 B2 JP2515025 B2 JP 2515025B2 JP 1293383 A JP1293383 A JP 1293383A JP 29338389 A JP29338389 A JP 29338389A JP 2515025 B2 JP2515025 B2 JP 2515025B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばビデオテープレコーダ(以下、VT
Rと称す)等の磁気記録再生装置に関し、特にこれに使
用される回転磁気ヘッドの突出量を制御することが可能
な回転磁気ヘッド装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のこの種の回転磁気ヘッド装置として、放送用1
インチヘリカルVTRでは、オートマチック・スキャン・
トラッキング(AST)やダイナミック・トラック・フォ
ローイング(DTF)という名称で呼ばれ、再生時に磁気
ヘッドを磁気テープのトラック幅方向に動かしながら自
動的にトラッキングをとるものが既に開発されている。
以下に、第7図ないし第10図を参照して従来技術につ
いて説明する。第7図ないし第10図において、1,2は記
録再生用ビデオヘッド、3,4はAST又はDTF時に動作する
特殊再生専用ヘッド、5,6は特殊再生専用ヘッド3,4を先
端に取り付けているバイモルフ型圧電素子、7は記録再
生用ビデオヘッド1,2及びバイモルフ型圧電素子5,6を取
り付けて1800rpmで回転する回転ドラムを示す。
第8図はDTF方式のアクチュエータ部分の構造を示す
図で、図中、8は固定ドラム、9は磁気テープを示す。
第9図は従来から使用されているバイモルフ型圧電素
子5,6の動作原理を示すものである。これは2枚の圧電
素子X1,X2を3枚の電極Y1〜Y3でサンドイッチ状にはさ
んだ構造のバイモルフ板により構成されており、この自
由端の先端に特殊再生専用ヘッド3,4が取り付けられて
おり、3つの電極Y1〜Y3に電源Sが接続されている。例
えば圧電素子X1に順方向の電圧が、また圧電素子X2に逆
方向の電圧が電源Sにより印加されると、圧電素子X1
図示矢印x1の方向に縮み、圧電素子X2は図示矢印x2の方
向に伸びる。上記と逆の電圧をかけると圧電素子X1は伸
び、圧電素子X2は縮む。このようにして第8図に示すよ
うにバイモルフ型圧電素子5,6はドラムの軸方向に上下
に移動できる構造になっている。
次に、第10図において例えば高速再生動作を行った場
合(ノイズレススピードサーチ)の原理について説明す
る。A1,B1,A2,B2,A3,B3,…は磁気テープ9上に記
録されたビデオトラックを示している。ここで、A1
A2,A3,…とB1,B2,B3,…とは異なるアジマスのヘッ
ドで記録されたトラックである。
今、スピードサーチの一例として5倍速で再生する場
合を想定する。特殊再生専用ヘッド3用のバイモルフ型
圧電素子5を駆動させなければ特殊再生専用ヘッド3の
走査軌跡は第10図の破線L1のようになり、特殊再生専用
ヘッド3のアジマス角がAトラックのアジマス角と同一
であるとすれば、再生される信号はトラックA1,A2
A3,…を走査する部分のみであり、B1,B2はアジマス角
の異なるトラックを走査するので、再生画面にノイズバ
ーを生じることとなる。ここで再生時にビデオテープが
5倍速で走行してもトラックA1を完全に再生するために
は、特殊再生専用ヘッド3が磁気テープ9と接触する1
フィールド期間に特殊再生専用ヘッド3をトラック軸方
向(図中の左側)に4トラックピッチだけ移動してやれ
ばよい。次のフィールドでは特殊再生専用ヘッド4を4
トラックピッチ分移動することになる。このようにし
て、A1,B3,A6,…トラックを完全に走査してノイズレ
スの再生信号を得ている。即ち、上述の動作により、再
生時に回転磁気ヘッドをテープ速度に応じてトラック幅
方向に移動させることによりあらゆる速度におけるノイ
ズレス再生が実現できる。即ち、本従来例の可動ヘッド
はドラム軸方向に可動するヘッドである。
以上のようにVTRの先端技術として可動ヘッドが存在
し、業務用VTRの一部には既に使用されているが、一般
の民生用VTRでは回転ドラム上に設けられた磁気ヘッド
は固定である。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の回転磁気ヘッド装置は以上のように構成されて
おり、一般のVTRでは磁気ヘッドが固着され、又、AST方
式やDTF方式VTRでは磁気ヘッドとして可動ヘッドを採用
し、ドラムの軸方向に上下運動を制御するものであっ
た。
ここで、いずれの場合も例えば第7図に示すように磁
気ヘッドはドラム外周よりわずかに突出しており、ドラ
ムに巻きついている磁気テープの磁性面を摺動してい
る。従って、これらの磁気ヘッドは例えば1000時間で8
μm〜10μm摩耗する。又、磁気ヘッドのドラム外周か
らの突出量は同一であることが望ましいが、磁気テープ
との摺動による摩耗のために不均一となり易く、このよ
うに、磁気ヘッドの突出量が不均一であると磁気テープ
の振動が発生し、再生画にジッターが発生するという問
題があった。又、磁気ヘッドの磨耗により磁気ヘッドの
ドラムからの突出量が減ると磁気ヘッドと磁気テープの
磁性面との接触性が悪くなり、高画質を長時間保てず、
最悪の場合には短時間の使用でヘッドを交換せざえるを
得なくなる等の問題があった。
この発明は上記のような従来のものの問題点を解消す
るためになされたもので、再生信号のジッター成分を軽
減させ、かつ長時間高画質状態を維持することのできる
回転磁気ヘッド装置を有する磁気記録再生装置を得るこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る磁気記録再生装置は、回転ドラムと、
該回転ドラムに取り付けられて、その直径方向に移動す
ることにより該回転ドラムからの突出量を変化できる複
数の突出量可動ヘッドと、該複数の突出量可動ヘッドに
より記録媒体から再生される再生出力信号の信号レベル
が増加領域内にあるときは上記突出量に応じて増加し、
これを越えると飽和するエンベロープ信号レベルをそれ
ぞれ検出するエンベロープ検出回路と、上記複数の突出
量可動ヘッドをその突出量が可変するように駆動する複
数の駆動手段と、上記エンベロープ信号レベルが上記増
加領域内にあるときは上記突出量を漸次増加させ、該エ
ンベロープ信号レベルがその飽和領域に達した後は,上
記複数の突出量可動ヘッドの突出量を、上記エンベロー
プ信号レベルが上記飽和領域に達した点にまで戻すこと
により、上記突出量を最適な位置に設定するように上記
複数の駆動手段を制御するとともに、上記各エンベロー
プ信号レベルの間に差が有る場合はその差をなくするよ
うに補正を行う制御手段とを備えたものである。
〔作用〕
この発明においては、上述のように構成したので、磁
気ヘッドの磨耗分を補い、常に磁気テープとヘッドとの
接触圧を最高値に維持するとともに、エンベロープ信号
の出力レベルの間に差がある場合はこれをなくするよう
に作用する。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置
のドラム部の断面構造を簡略的に示す断面図である。第
1図において、7は回転ドラム、8は回転ドラム7の下
側に位置する固定ドラム、9は両ドラム7,8の中心軸上
に設けられ且つ固定ドラム8に軸受8aを介して軸承され
た主軸であり、回転ドラム7に固着されている。10は固
定ヘッド8にアーム10aを介して支持され後述の可動ヘ
ッドユニット100内のコイルに電流を印加するための電
極ブラシ、11は主軸9の上部延長上に設けられ電極ブラ
シ10と接触しているスリップリング、12は主軸9を回転
軸とするドラムモータ、13は上部が回転ドラム7に、下
部が固定ドラム8に固着されたロータリトランスであ
る。
また、100は磁気ヘッド3a,4aを回転ドラム7と固定ド
ラム8から成る、ドラムの外周面からの突出量が常に一
定になるようにするための可動ヘッドユニットで、回転
ドラム7の内面に固着され、ドラムモータ12の回転動作
により1800rpmで一定回転する。
第2図は上記可動ヘッドユニット100等の断面を示す
図である。101,102は並設された円形バネで、その一方
の円形バネ101には一端に磁気ヘッド3a又は4aがヘッド
アーム110を介して固着されている。これらの円形バネ1
01,102の中心部にはその中空を回転直径方向に向けた軽
量のボビン103が接着されている。又、この軽量ボビン1
03の外周には例えば細い銅線(直径0.1mm)が250回巻回
されたコイル104が設けられている。
105は希土類コバルトから成る永久磁石、106は軟鉄よ
りなるポールピース、107〜109は軟鉄より構成されたヨ
ークである。ポールピース106はその両側に永久磁石105
が固着され、これらはボビン103の中空部を貫通してい
る。コイル104の外周囲に設けられたヨーク109の両側に
ヨーク107,108が連結され、ポールピース106の両側に固
着されている一対の永久磁石105の端部に固着されてい
る。又、111は回転ドラム7及び固定ドラム8の外周面
に斜めに巻回された磁気テープで、磁気ヘッド3a又は4a
と接触している。
第3図は第2図の断面図で示したものを、更に理解し
易くするために組立図を示したもので、それぞれの部品
に分解して表したものである。第2図と同じ部分には同
一符号を付し、112aはヘッド信号送受フレキシブルプリ
ント基板、112bはコイル駆動電流送出フレキシブルプリ
ント基板である。
第4図は本実施例の主要部品である円形バネ101,102
の詳細図である。この2枚の円形バネ101,102は0.08mm
の厚さをもつベリリウム銅板に第4図に示すように円弧
上スリットを数多く持たせ、安定なる弾性をもたせてあ
る。その中心部にノリルの小形成形品を嵌合接着し、こ
の中にコイル付ボビン103を接着してある。一方、円形
バネ101の外周の一部には切欠みの入った長い片が取出
されており、板状のヘッドアーム110が直交する如く固
着され、さらにそのヘッドアーム110の先端に磁気ヘッ
ド3a又は4aが取付けられている。
以上のように、第2図に示すように細い銅線を巻いた
軽量のボビン103の外周囲の2箇所に第4図の2枚の円
形バネ101,102を接着したユニットをヨーク107の内面
に、接着又は嵌込み方式で固着する。円形バネ101,102
の周囲を固着してボビン103全体が可動した時、それに
連動して磁気ヘッド3a又は4aが第2図の矢印A方向(ド
ラムの直径方向)に移動する。
次に第1図及び第2図に従ってさらに詳しく動作の説
明をする。永久磁石105のN極側をポールピース106との
固着側にすると、図中の破線の太矢印で代表的に示すよ
うな磁界が発生する。コイル104に図示の方向に電流を
流すと、フレミングの左手の法則により図示矢印Aの−
側の方向に力が働き、ボビン103は右方向、即ち、磁気
ヘッド3a又は4aがドラムから突出する方向に移動する。
この時円形バネ101,102の外周はヨーク107に固着されて
いるが、柔らかい均一な弾性を有しているため、ボビン
103全体は電流の大きさに比例して図示矢印A方向の−
側の方向の右方向に移動する。このボビン103の移動に
伴って円形バネ101の長い片に取付けられたヘッドアー
ム110及び磁気ヘッド3a又は4aが右方向、つまり突出量
が増加する方向にそのまま平行移動する。
一方、コイル104に流れる電流の方向を逆方向にすれ
ば、上述とは逆にボビン103の移動は左方向、つまり磁
気ヘッド3a又は4aの突出量が減少する方向になる。この
ようにコイル104に流す電流の大きさ及び方向を制御す
ることにより磁気ヘッド3a,4aが回転ドラム7と固定ド
ラム8から成るドラムの直径方向に移動を行なうため、
磁気テープ111と磁気ヘッド3a,4aとの制動圧(接触圧)
が制御出来る。
又、ドラムモータ12の回転駆動力により主軸9を介し
て回転ドラム7を回転させているので、磁気ヘッド3a,4
aも主軸9を回転中心として回転している。これによ
り、磁気ヘッド3a及び4aは回転ドラム7及び固定ドラム
8に斜めに巻付けられて走行している磁気テープ111を
ヘリカルスキャンして例えば磁気テープ111に記録され
ている情報を良好に再生する。
第5図は本実施例の回転磁気ヘッド装置の駆動部の全
体のブロックシステムを示す。第5図において、111は
図示矢印Tの方向に走行する磁気テープ、111a,111bは
±6°のアジマスのビデオトラックで、ビデオトラック
111aは磁気ヘッド3aのヘリカルスキャンにより再生さ
れ、ビデオトラック111bは磁気ヘッド4aのヘリカルスキ
ャンにより再生される。
磁気ヘッド3a,4aはアンプ21a,21b、エンベロープ検波
器22a,22b、A/D変換器23a,23b、マイクロコンピュータ
内の比較演算手段24a,24b、D/A変換器25a,25b、フィル
タ回路26a,26b、ゲイン調整器27a,27b、アンプ28a,28
b、電極ブラシ10の各部、スリップリング11の各部、各
コイル104に順に接続されている。
次に第5図を参照してこのシステムの動作について説
明する。磁気ヘッド3aが磁気テープ111のビデオトラッ
ク111a上をトレースすることによりFMビデオ信号がピッ
クアップされ、アンプ21aで増幅された後、このFM信号
のエンベロープがエンベロープ検波器22aで検波され
る。このアナログ量のエンベロープ検波信号をデジタル
信号に変換するA/D変換器23aに入力させてエンベロープ
デジタル信号を得る。この時、磁気ヘッド3aのドラム外
周面からの突出量とそのエンベロープ信号出力レベルと
の関係を第6図(a)に示し、図中、横軸は磁気ヘッド
3aのドラム外周面からの突出量を、縦軸はそのエンベロ
ープ信号出力レベルを示す。
一般にビデオヘッドのギャップ深さが35μm(ここ
で、ギャップの深さはヘッドが摩耗してくると浅くな
る)程度ある初期の段階(新品の時)では、10μm以上
の突出量からエンベロープ信号出力を検知出来、ほぼ突
出量に比例してエンベロープ信号の出力レベルは大きく
なり、45μm付近の突出量から飽和して一定となり、70
μm以上の突出量になると磁気ヘッド3aと磁気テープ11
1の接触圧力が過大となりその出力が若干低下する。
又、テープとヘッドの接触圧を過大にしエンベロープ
信号レベルが最大となる領域に突出量を定めたいが、磁
気テープを傷つけたり、テープ,ヘッド間の摺動摩擦に
よるテープ上の磁性体の減磁作用を避けるためエンベロ
ープ信号レベル最大領域内で突出量を最小に抑えたいの
が常である(第6図(a)のαの位置参照)。しかしな
がらヘッドは摺動によって摩耗するため初期突出量値を
設定しても装置を使用し続けると共にこの最適条件はく
ずれてしまい、結果的にジッター現象が現われ、古いVT
Rは画質が悪くなってしまう。ヘッドが摩耗するとその
摩耗量だけギャップ深さが浅くなるわけであるが、一
方、第6図(b)に示す如くヘッドのギャップ深さが浅
くなると、ヘッドギャップ部をとじる磁束が集中するた
めヘッドの再生効率が向上し、再生FM信号レベルは大き
くなる。
従ってヘッドの突出量もこの再生FM信号レベルに適応
した値に再設定する必要がある。ここで、本発明は再生
FM信号のエンベロープ値を常に検知し、しかも突出量を
少しずつ変化させ、ギャップ深さに適した、しかもヘッ
ド、テープ接触圧を最適値に設定するものである。
第5図のA/D変換器23aによりA/D変換されたデジタル
信号をマイクロコンピュータで構成される比較演算手段
24aに加え、以下のように比較する。即ち、マイクロコ
ンピュータの動作により磁気ヘッド3aの突出量を若干サ
ーチするためのデジタル信号がD/A変換器25aに出力さ
れ、磁気ヘッド3aの突出量を段階的に変化させ、突出量
を変化させた時とその前の状態時にA/D変換器23aから入
力したデジタル信号の比較演算を行ない、エンベロープ
信号出力レベルが飽和しはじめたポイントの点(一般に
は突出量45μm付近)にサーチ点を戻す。
比較演算手段24aの演算出力信号は常にD/A変換器25a
でアナログ信号に変換され、フィルタ回路26aで平滑さ
れた直流電圧信号となり、ゲイン調整器27aでその利得
を調整される。
さらに、この信号は電流アンプ28a、電極ブラシ10、
スリップリング11を介してコイル104を駆動し、磁気ヘ
ッド3aの突出量が45μm付近となるように制御する。
磁気ヘッド4aについても全く同様に構成されており、
上記動作と同じであるのでその説明を省略する。
以上のように、磁気ヘッド3a,4aの突出量をゆっくり
と少ない方からサーチし、飽和点に達した事を認めてか
ら飽和しはじめた最適突出量に磁気ヘッド3a,4aの位置
を設定する。この時、磁気ヘッド3a,4aはエンベロープ
信号出力レベルに差がある時にはマイクロコンピュータ
により構成される比較演算手段24a,24bで出力レベル差
をなくすための補正がかかり、両チャンネルのバランス
をとる。
次に長時間使用し、ヘッドの先端が摩耗し、ヘッドギ
ャップ深さが浅くなると、本来ならば第6図(b)に示
すように再生FM信号レベルが若干増大し、画質が向上す
べきであるにもかかわらず、突出量が不充分のため、ヘ
ッド,テープ接触圧が不足し、ヘッドの摺動ノイズが増
大しジッターが増加してしまう。
しかしながら、本発明では第5図のシステムを構成す
る一要素であるマイクロコンピュータのソフトウエアに
よって,D/A変換器に入力されるデータを操作して磁気ヘ
ッド3a(または4a)の突出量を段階的に少しずつ大きく
なるように変化させ、突出量を変化させる前の段階と突
出量を変化させた後の段階との再生エンベロープ検出レ
ベルを比較演算手段24a(または24b)で比較し、突出量
を大きくする前のエンベロープレベルと突出量を大きく
した後のエンベロープレベルとが同一になったとマイク
ロコンピュータが比較判断した場合には、その突出量
は,エンベロープ信号出力レベルの飽和領域にあると判
断し,その後突出量を逆に段階的に少しずつ小さくし,
変化後のエンベロープ出力信号が同一でなく低くなった
時には,その突出量の設定は,先の飽和領域に達する直
前の点つまり第6図のαの突出量とマイクロコンピュー
タが判断しその値の突出量α(第6図参照)に設定する
ようにする。即ち、再生FM信号出力レベルが最大に達し
た領域内で突出量が最も少ない点に設定されたことにな
る。これは先に第14頁において説明した第6図におい
て、エンベロープ信号レベル,つまりエンベロープ検出
レベル,はほぼ磁気ヘッド突出量に比例して大きくな
る。そしてαの突出量はまさに飽和レベルに達する直前
の値を示すことを参照した上での最適処理であることは
明らかである。
また、長時間使用して磁気ヘッドが磨耗してもヘッド
ギャップ深さが浅くなり再生FM信号レベルが若干増加す
る可能性を持っている時には、その性能を引き出すよう
に突出量の減少を補うことができ、従来の固定回転型磁
気ヘッドでは3000時間でヘッドを交換せざるを得なかっ
たものを、約5000時間の使用を保証することが可能とな
った。また、複数の磁気ヘッドのエンベロープ信号出力
レベルをそれらの突出量を制御することにより同レベル
にすることもできる。また初期段階から複数の磁気ヘッ
ドの突出量が均一となるので、磁気テープに与えるタタ
キ振動が軽減され、ジッターノイズの少ない高画質の画
像を再現できる効果もある。
なお、上記実施例においては、円形バネ102は2枚以
上設けても良いが、弾性に富み、信頼性の良いものを選
ぶ必要がある。又、円形バネ101,102は多数のスリット
を円弧状に設けたが、このスリットはこの構造に限定さ
れるものではなく、放射状にスリットを入れたり、板厚
を変えることにより同等の機能をもたせることができ
る。
また、駆動方式を示す第5図はエンベロープ信号をデ
ジタル信号に変換し、マイクロコンピュータでサーチさ
せる手法を選んだが、アナログ信号のまま制御する方法
も考えられる。
さらに、第5図のようにA/D変換して細かく制御をす
ると、磁気テープの種類及び温度等による環境条件によ
って異なる磁気テープ、磁気ヘッドのコンタクト状態を
最適にすることが出来る。
又、複数の磁気ヘッドの感度のバラツキを突出量で補
うことも可能になる利点がある。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係る磁気記録再生装置によ
れば、回転ドラムと、該回転ドラムに取り付けられて、
その直径方向に移動することにより該回転ドラムからの
突出量を変化できる複数の突出量可能ヘッドと、該複数
の突出量可動ヘッドにより記録媒体から再生される再生
出力信号の信号レベルが増加領域内にあるときは上記突
出量に応じて増加し、これを越えると飽和するエンベロ
ープ信号レベルをそれぞれ検出するエンベロープ検出回
路と、上記複数の突出量可動ヘッドをその突出量が可変
するように駆動する複数の駆動手段と、上記エンベロー
プ信号レベルが上記増加領域内にあるときは上記突出量
を漸次増加させ、該エンベロープ信号レベルがその飽和
領域に達した後は,上記複数の突出量可動ヘッドの突出
量を、上記エンベロープ信号レベルが上記飽和領域に達
した点にまで戻すことにより、上記突出量を最適な位置
に設定するように上記複数の駆動手段を制御するととも
に、上記各エンベロープ信号レベルの間に差が有る場合
はその差をなくするように補正を行う制御手段とを備え
るようにしたので、磁気ヘッドの磨耗分を補い、常に磁
気テープとヘッドとの接触圧を最適値に維持することが
でき、再生信号のジッター成分を軽減でき、長時間高画
質状態を維持することができるとともに、エンベロープ
信号レベルの間に差が有る場合はこれをなくすことがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による回転磁気ヘッド装置の
ドラム部の断面図、第2図は第1図中の可動ヘッドユニ
ット等の詳細な断面図、第3図は第2図に示した可動ヘ
ッドユニットと磁気ヘッドの組立分解図、第4図は第2
図中の円形バネ等の正面図、第5図は回転磁気ヘッド装
置の電気系のブロック図、第6図(a)は磁気ヘッドの
突出量とエンベロープ信号の出力の関係を示す線図、第
6図(b)は磁気ヘッドの先端が摩耗し等価的にヘッド
のギャップ深さが浅くなった場合、ヘッド,テープ接触
圧を最適に設定しなおした際の再生FM信号レベルの様子
を示す図、第7図は従来の回転磁気ヘッド装置の斜視
図、第8図は従来装置による磁気ヘッドの動きを示す説
明図、第9図は従来装置による磁気ヘッドを移動させる
ためのバイモルフ型圧電素子の原理を示す図、第10図は
従来装置により、磁気テープから特殊再生するための説
明図である。 図中、3a,4aは磁気ヘッド、7は回転ドラム、8は固定
ドラム、10は電極ブラシ、11はスリップリング、21a,21
bはアンプ、22a,22bはエンベロープ検波器、23a,23bはA
/D変換器、24a,24bは比較演算手段、25a,25bはD/A変換
器、26a,26bはフィルタ回路、27a,27bはゲイン調整器、
28a,28bはアンプ、100はヘッドユニット、101,102は円
形バネ、103はボビン、104はコイル、105は永久磁石、1
06はポールピース、107〜109はヨーク、110はヘッドア
ームである。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ドラムと、 該回転ドラムに取り付けられて、その直径方向に移動す
    ることにより該回転ドラムからの突出量を変化できる複
    数の突出量可動ヘッドと、 該複数の突出量可動ヘッドにより記録媒体から再生され
    る再生出力信号の信号レベルが増加領域内にあるときは
    上記突出量に応じて増加し、これを越えると飽和するエ
    ンベロープ信号レベルをそれぞれ検出するエンベロープ
    検出回路と、 上記複数の突出量可動ヘッドをその突出量が可変するよ
    うに駆動する複数の駆動手段と、 上記エンベロープ信号レベルが上記増加領域内にあると
    きは上記突出量を漸次増加させ、該エンベロープ信号レ
    ベルがその飽和領域に達した後は,上記複数の突出量可
    動ヘッドの突出量を、上記エンベロープ信号レベルが上
    記飽和領域に達した点にまで戻すことにより、上記突出
    量を最適な位置に設定するように上記複数の駆動手段を
    制御するとともに、上記各エンベロープ信号レベルの間
    に差が有る場合はその差をなくするように補正を行う制
    御手段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
JP1293383A 1989-11-10 1989-11-10 磁気記録再生装置 Expired - Lifetime JP2515025B2 (ja)

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