JPH02230508A - 磁気記録再生装置の回転磁気ヘツド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明はビデオテーブレコーダ（以下、ＶＴＲと称す
）なとの磁気記録再生装置の回転磁気ヘッド装置に関す
るものである。

［従来の技術］ 従来から、たとえば放送用１インチヘリカルＶＴＲなど
において、オートマチック・スキャン・トラッキング（
以下、ＡＳＴと称す）やダイナミック・トラック・フォ
ローイング（以下、ＤＴＰと称す）という名称で呼ばれ
ているもののように、再生時にヘッドをテープのトラッ
ク幅方向に動かしながら自動的にトラッキングをおこな
うように構成したものが既に開発されている。

第１０図は従来の磁気記録再生装置における回転ヘッド
装置のドラム構造を示す斜視図であり、同図において、
（１）　．　（２）は記録再生用固定ヘッド、（３）　
．　（４）はＡＳＴやＤＴＰ時に動作する特殊再生専用
可動ヘッド、（５）　，　（８）はバイモルフ型圧電素
予て、上記特殊再生専用可動ヘッド（３）　．　（４）
を取り付けている。（７）は回転ドラムで、上記記録再
生用固定ヘッド（１）　．　（２）およびバイモルフ型
圧電素子（５）　．　（６）を取り付けて　１８００　
ｒｐｍで回転する。

第１１図はＤＴＦ方式ＶＴＲにおいて、上記特殊再生専
用可動ヘッド（３）　．　（４）のアクチュエータ部分
の拡大構造を示す図で、同図において、（８）は固定ド
ラム、（９）は磁気テープである。

また、第１２図は従来から使用されている上記バイモル
フ型圧電素子（５）　．　（６）の動作原理を示すもの
であり、このバイモルフ型圧電素子（５）　，　（６）
は２枚の圧電素子（５ａ）　．　（５ｂ）　．　　（６
ａ）　，　（８ｂ）を３枚の電極（５Ｃ）、（６ｃ）で
サントイッチ状にはさんだ構造のバイモルフ板より構成
されており、このバイモルフ板の自由端に上記特殊再生
専用可動ヘッドＨ）　，　（４）が取り付けられている
。この特殊再生専用可動ヘッド（３）　．　（４）は、
電極（５ｃ）、（６ｃ）に交流電圧を付加することにと
もなう圧電素子（５ａ）　．　（５ｂ）、（６ａ）　．
　（６ｂ）の伸縮作用により第１１図に示すように、ド
ラムの軸方向（ａ−ｂ）に上下移動できる構造になって
いる。

つぎに、上記構成の動作について、第１３図を参照しな
がら、例えば高速再生動作をおこなった場合（ノイズレ
スのスピードサーチ）の原理にっいて説明する。

第１３図において、Ａ　１，Ｂ　ｌ，Ａ　２，Ｂ　２．
Ａ　３Ｂ３　・・・は磁気テープ（９）上に記録された
ビデオトラックを示し、Ｃはコントロールトラック、Ｄ
はオーディオトラックを示している。ここでＡ　１，Ａ
　２，Ａ　３　　・・・と、Ｂ　１，Ｂ　２，Ｂ　３　
　・・・とは異なるアジマス角度のヘッドで記録された
ビデオトラックである。

いま、スピードサーチの一例として５倍速で再生する場
合を想定する。特殊再生専用可動ヘッド（３）用の圧電
素子（５）を駆動しない場合、その特殊再生専用可動ヘ
ッド（３）の走査軌跡は第１３図の破線Ｌ１のようにな
り、特殊再生専用可動ヘッド（３）のアジマス角度がＡ
トラックのアジマス角度と同一であると、再生される信
号はトラックＡ　Ｉ，Ａ　２，Ａ　３を走査する部分の
みであり、再生画面にノイズバーを生じる。ここで、再
生時にビデオテーブが５倍速で走行しても、トラックＡ
１を完全に再生するためには、特殊再生専用可動ヘッド
（３）が磁気テープ（９）と接触する１フィールド期間
にそのヘッド（３）をトラック軸方向（図中の左側）に
４トラックピッチだけ移動すばよい。次のフィールドで
はもう１つの特殊再生専用可動ヘッド（４）を４トラッ
クピッチ分移動させればよいことになる。

このようにして、Ａ　ｌ，Ｂ　３，Ａ　６　　・・・ト
ラックを完全に走査し、ノイズレスの再生信号を得てい
る。すなわち、上述の動作により、再生時に特殊再生専
用可動ヘッド（３）　，　（４）をテープ速度に応じて
トラック幅方向に移動させることにより、あらゆる速度
におけるノイズレス再生が実現できる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の可動ヘッドを備えた磁気記録再生装置の回転磁気
ヘッド装置は、以上のように構成されているので、４ノ
イズレスのスピードサーチやスチル、スローなどの特殊
再生動作において、第１１図に示すように、ヘッド（３
）　．　（４）の先端がテープ（９）に斜めに接触して
いても、ほぼ満足する再生性能を得ることができる。し
かし、５倍以上の高速スピードサーチ時のように再生速
度が高速になるほどヘッドの先端がテープ（９）に斜め
に接触するためにノイズが発生する。

また、通常の再生動作において、ヘッド（３）　．　（
４）とテープ（９）との接触姿勢は直接Ｃ／Ｎに影響す
るから、ヘッド（３）　．　（４）の先端がテープ（９
）に斜めに接触して移動することは好ましくない。さら
に、この可動ヘッド（３）　．　（４）を使用して記録
動作をおこなおうとしても、再生ＦＭ信号を検出できな
いので、可動ヘッド（３）　，　（４）の位置を制御す
ることができないばかりでなく、可動ヘッド（３）（４
）をある基準位置に固定することもできない。

したがって、従来の回転磁気ヘッド装置によれば、可動
ヘッド（３）　，　（４）　による通常再生はＣ／Ｎが
悪いため、また通常記録は基準のテープフォーマットに
準拠した記録がおこなえないため、可動ヘッド（３）　
，　（４）のみを設けたのでは、ノイズレスの特殊再生
、通常再生および通常記録のすべての動作をおこなえる
磁気記録再生装誼を得ることができなかった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たものて、回転トラムに可動ヘッドのみを設けるたけで
、この可動ヘッドによるノイズレス特殊再生、Ｃ／Ｎの
高い通常再生および安定のよい通常記録をおこなうこと
がてきる磁気記録再生装置の回転磁気ヘッド装置を提供
することを目的とする。

［課題を解決するための千段コ この発明にかかる磁気記録再生装置の回転磁気ヘッド装
置は、回転ドラムの軸方向に平行移動可能に取り付けら
れた可動ヘッドを移動させる駆動機構を設け、再生時に
おいては再生エンヘロープ信号波形にもとついて上記可
動ヘッドの移動を制御させ、一方、記録時においては可
動ヘッドの軸方向の絶対位置を検出する検出機構による
検出結果にもとづいて上記可動ヘッドを設定位置に固定
するように移動制御するように構成したことを特徴とす
る。

［作用］ この発明によれば、再生時において、可動ヘツトを回転
ドラムの軸方向へ平行穆勅させることにより、可動ヘッ
ド面の全体をテープに均一に密着させて移動させること
か可能となり、通常再生時のＣ／Ｎを十分に高くできる
とともに、特殊再生時のノイズレス化を達成することが
できる。また、記録時には可動ヘッドを所定の位置に移
動させて固定できるので、基準のテープフォーマットに
準拠した記録動作を安定よくおこなうことができる。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第１図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置に
おける回転磁気ヘッド装置のドラム構造を示す縦断面図
であり、同図において、（７）は回転ドラム、（８）は
固定ドラム、（１０）は後述する可動ヘッドユニット内
のコイルに電流を印加するための電極ブラシ、（１１）
は回転するスリップリング、（ｌ２）はトラムモータ、
（１３）はロータリートランスである。

（１００）は可動ヘッドユニットであり、少なくともこ
のヘッドユニット（１００）と上記ロータリートランス
（ｌ３）の上部は上記回転ドラム（７）に固着されてお
り、トラムモータ（１２）の回転によりｌ８００ｒｐｍ
で一定回転ずる。（２００）は可動ヘッド（３），（４
）のドラム軸方向の絶対位置を検出する可動ヘッド位置
検出ユニットで、後述する光を使ったフォーカスサーボ
機構を有している。

第２図（ａ）は上記可動ヘッドユニット（１００）の構
成を示す斜視断面図、第２図（ｂ）はその縦断面図であ
り、同図において、（１０１）　．　（１０２）は円形
バネで、その一方の円形バネ（１０１）の一端に可動ヘ
ッド（３）　．　（４）が固着されている。この円形バ
ネ（１０１）　，　（１０２）の中心部には空心ボビン
（１０３）が固着されている。また、この空心ボビン（
１０３）の外周に　０．１　ｍｍ程度の細い銅線からな
る巻線コイル（１０４）が巻回されている。

（１０５）は希土類コバルトなどからなる永久磁石、（
１０６）　は軟鉄よりなるボールビース、（＋０７）（
１０８）は軟鉄より構成されるヨークで、上記空心ホビ
ン（１０３）の中には上記永久磁石（＋０５）が配置さ
れ、この永久磁石（１０５）はヨーク（１０８）に固着
されている。これらにより、上記可動ヘッド（３）．（
４）の駆動機構を構成している。（１０９）はキャップ
、（１１０）は巻線コイル（１０４）の引き出し線が接
続されるプリント基板である。

第３図（ａ）　．　（ｂ）は上記円形バネ（１０１）　
，　（１０２）の構成を示す拡大平面図である。この２
枚の円形バネ（１０１）　，　（１０２）は、０．０８
　ｍｍの厚さをもつ銅合金板（ＩＯＩＡ）　，　（１０
２Ａ）　　に第３図（ａ）　，　（ｂ）　に示すように
、スリット（１０ｌｂ）　，　（１０２ａ）を数多く形
成することにより、やわらかい均一な弾性をもたせてい
る。その中心部に小形成形品（ＩＯＩＢ）　，　（１０
２Ｂ）を嵌着し、この中にコイル付空心ボビン（１０３
）を固着している。また、円形バネ（１０１）の外周の
一部には第３図（ａ）で明示のように、切り込みの入っ
た長い突片（１０１ａ）が取り出されており、その先端
に可動ヘッド（３）　，　（４）が取り付けられている
。

以上のように、外周に巻線コイル（＋０４）を巻回した
空心ボビン（１０３）の２箇所に第３図（ａ）　．　（
ｂ）て示す２枚の円形バネ（１０１）　．　（１０２）
を固着したユニットをヨーク（１０７）の内面に、接着
またははめ込み方式で固着する。円形バネ（１０１）　
．　（１０２）の周囲をヨーク（１０７）に固着し、空
心ボビン（１０３）全体の可動により可動ヘッド（３）
　．　（４）が上下に平行移動する。この動作を第４図
にもとづいて、さらに詳しく説明する。

いま、第４図に示すように、永久磁石（１０５）のＮ，
Ｓ極が上下に設りられ、巻線コイル（１０４）に電流か
流れると、フレーミングの左手の法則により矢印Ａ方向
に力が働いて、空心ボビン（１０３）は下方向に移動す
る。このとき、円形バネ（１０１）（１０２）の外周は
ヨーク（１０７）に固着されているが、やわらかい均一
な弾性を有しているため、空心ホビン（１０３）全体は
電流の大きさに比例して下方向に移動する。

このようなボビン（１０３）の移動にともなって、円形
バネ（１０１）の長い突片（１０１ａ）に取り付けられ
た可動ヘッド（３）　．　（４）は下方向（ＡＩ）にそ
のまま平行移動する。また、上記巻線コイル（１０４）
　に流れる電流を逆方向にすると、上述とは逆に空心ホ
ビン（１０３）　は矢印Ｂで示すように、上方向に平行
移動し、可動ヘッド（３）　．　（４）は上方向（Ｂ１
）に平行移動する。

以上の説明でわかるように、特殊再生専用可動ヘッド（
３）　．　（４）はドラムの軸方向に沿って上下に平行
移動するために、テープと特殊再生専用可動ヘッド（３
）　．　（４）の摺動面は常に全面接触して、テープ磁
性面のＦＭ信号を最大限にビックアップすることかでき
るとともに、ヘッド外周面のエッジによるテープ損傷が
ない。

第５図は、第１図で示すように固定ドラム（８）の一部
に設けられた可動ヘッド位置検出ユニット（２００）の
構成を示す斜視図、第６図はそれの動作原理図であり、
同図において、（２０１）は対物レンズ、（２０２）は
ビームスプリツタ、（２０３）は円筒レンズ、（２０４
）は受光用フォトダイオート、（２０５）は光源用発光
ダイオード、（２０６）はフォトダイオート（２０４）
の４つの受光面の出力信号をマトリクス演算して増幅す
る差動増幅器である。また、第３図（ａ）で示すように
、円形バネ（１０１）の外周から取り出された突片（１
０１ａ）の先端に可動ヘッド（３）　．　（４）が取り
付けられ、この突片（１０　１ａ）の面上の一点に光を
集光するように構成されている。

つぎに、上記構成の可動ヘッド位置検出ユニットの動作
について説明する。

まず、発光ダイオード（２０５）から出た光は対物レン
ズ（２０１）を介して上記突片（１０１ａ）の面上の点
（Ｐ）に集光される。その反射光がビームスブリツタ（
２０２）によって分光されたのちに円筒レンズ（２０３
）で集光され、フォトダイオード（２０４）の受光面に
集められる。ここで、可動ヘッド（３）　，　（４）が
取り付けられた突片（１０１ａ）が上下方向Ａ，Ｂに移
動すると、フォトダイオード（２０４）の受光面では上
下方向の集光点（Ｓ１）と左右方向の集光点（Ｓ２）か
ずれて非点収差が生じるが、この２つの集光点（ＳＬ）
と（Ｓ２）の間にフォトダイオード（２０４）を置くと
、このフォトダイオード（２０４）上に円形のスポット
を生じる位置がある。そこで、この位置に４分割された
フォトダイオード（２０４）を設置すると、突片（１０
１ａ）が対物レンズ（２０ｌ）に近づくほど円形のスポ
ットが上下方向に長い楕円形に変形し、また遠ざかるほ
ど左右方向に長い楕円形に変形する。

このと詮、フォトダイオート（２０４）の４つの受光面
の出力電圧（ＶＡ）　，　（ＶＢ）　．　（ＶＣ）　．
　（ＶＤ）から、Ｖ＝　（ＶＡ＋ＶＣ）−　（ＶＢ＋Ｖ
Ｄ）を演算することにより、突片（１０１ａ）の上下方
向Ａ，Ｂの変位量を電圧として測定することができる。

すなわち、第７図（ａ）で示すように、突片（１０ｌａ
）が対物レンズ（２０１）　　に対して近づきすぎのと
き、差動増幅器（２０６）の出力は＋■、第７図（Ｃ）
のように遠ざかりすぎのときの出力は＝■となり、第７
図（ｂ）のように所定の位置、つまり、焦点位置のとき
、差動増幅器（２０６）の出力はτとなる。この差動増
幅器（２０６）の出力電圧によって巻線コイル（１０４
）のコイル電流を制御して、突片（１０１ａ）の所定位
置を定め、ビームの集点が結ばれるように制御する。

第６図および第７図（ａ）〜（ｃ）にしたがって、さら
に詳しく説明すると、突片（１０１ａ）の反射光はビー
ムスブリツタ（２０２）で分光され、円筒レンズ（２０
３）を通ってフォトダイオート（２０４）　　に像を結
ぶ。この場合、突片（１０１ａ）が対物レンズ（２０１
）の集点位置にあるとき、第７図（ｂ）のように、フォ
トダイオード（２０４）の各面に均等な光量配分の像を
結ぶが、突片（１０１ａ）が対物レンズ（２０１）　に
対して近づきすぎたり、遠ざかすぎたりすると、その反
射光は円筒レンズ（２０３）によって楕円形の像を結ぶ
。

したがって、差動増幅器（２０１＋）の出力はビームス
ポットと突片（１０１ａ）、つまり可動ヘッド（３）　
．　（４）の位置により第８図のようなレスポンスを示
す。フォーカスサーボ機構は差動増幅器（２０６）の出
力信号が零となるように制御し、ビームがいつも突片（
Ｉｏｔａ）の面上の１点に焦点を結ぶように、この突片
（１０１ａ）の位置を制御する。つまり、可動ヘッド（
３）　．　（４）が所定位置に固定保持されるような制
御をおこなう。

第９図は上記した回転ドラム装置の駆動システムの構成
を示すブロック図であり、このブロック図にもとづいて
磁気記録再生装置の各動作を説明する。

まず、再生モード時には、エンベロープ（８号を検波し
たエンヘロープ検波信号とキャブスタン周波数発振器（
ＦＧ）により得られるＦＧ信号およびコントロールヘッ
ド（Ｃ｝Ｉ）によりテープ（９）からピックアップされ
る走行コントロール信号（ＣＴＬ信号）に対応して発生
されるＧＬ信号をもとにして、パターン発生回路（＋２
０）とマイクロコンピュータ（１２１）により可動ヘッ
ド（３）　．　（４）の移動量を演算する。その演算値
を、加算回路（１２２）（＋２２）　、フィルタ回路（
１２４），（１２４）　、ゲイン調整回路（１２６），
（１２Ｂ）　、モード切換スイッチ（１２８）（１２８
）　、電流アンプ（１３０）　，　（＋３０）　，電極
ブラシ（１０）　．　（１０）および回転スリップリン
グ（１１）　，　（１１）を経てヘッドユニット（１０
０）　，　（１００）の巻線コイル（１０４）　，　（
１０４）に印加することにより、上記可動ヘッド（３）
　．　（４）の駆動移動を制御する。

すなわち、可動ヘッド（３）　．　（４）の回転平面に
対するビデオトラックの位置をコントロール信号（ＣＴ
Ｌ信号）と、それを実効的に分割するキャップスタン周
波数発振器（ＦＧ）からのＦＧ信号で検出して補正をか
けている。

つまり、磁気テープの再生速度が基準速度より速いとき
には、可動ヘッド（３）　．　（４）を基準速度時の基
準ヘッド位置よりドラム軸方向の下方向＾１に変位させ
る制御電流を発生させ、また再生速度が基準速度より遅
いときには、可動ヘッド（３）　，　（４）を基準ヘッ
ド位置よりドラム軸方向の上方向Ｂ１に変位させる制御
箪流を発生させるものである。

このような構成により、任意のテープ走行速度における
ビデオトラックに対するヘッドの位置を演算することが
でき、これを補正することにより、第１３図中のＬ２で
示すように、可動ヘッド（３）　．　（４）を１フィー
ルド期間にわたり正確にトレースさせることができる。

つぎに、記録モード時の動作について述べる。

テープ上には何も記録されていない記録モード時には、
エンベローブ信号が検波されない。そのため、従来の磁
気記録再生装置における通常再生、通常記録用固定ヘッ
ドのように、上記可動ヘッド（３）　．　（４）を所定
基準位置に固定する必要がある。そこで、可動ヘッド位
置検出ユニット（２００）（２００）を使用して、可動
ヘッド（３）　．　（４）のドラム軸方向の位置を以下
のように固定する。

すなわち、２個の可動ヘッド位置検出ユニット（２００
）　，　（２００）の各フォトダイオード（２０４）　
，　（２０４）の４つの受光面に集光される円形のスポ
ットの形状によって、それぞれの差動増幅器（２０６）
　．　（２０６）が動作する。この差動増幅器（２０６
）　，　（２０８）の出力はモード切換スイッチ（１２
８）　，　（１２８）を介して電流アンプ（１３０）　
，　（１３０）　に加えられ、フオーカスサボがかかり
、可動ヘッド（３）　．　（４）が基準位置に固定され
る。

以上の説明からわかるように、可動ヘッド（３）（４）
のドラム軸方向の位置に関して、再生時の位置はエンベ
ローブ信号波形をもとにしてパターン発生回路（１２０
）　　とマイクロコンピュータ（＋２１）　とによる演
算で求められた可動ヘッド駆動波形によって決定される
。

一方、記録時の位置はあらかじめ定められたドラム軸方
向の設定位置に固定されて、基準のテブフォーマットに
準拠した記録トラック上を移動して所定の記録動作をお
こなう。　なお、上記実施例において、円形バネ（１０
２）は２枚以上設けても良いが、弾性に富み信頼性の良
いものを選ぶ必要がある。また、この円形バネ（１０１
）　，（＋０２）として、多数の円弧状スリットを設け
たものを示したが、この構造に限定されるものでなく、
放射状にスリットを入れたり、板厚を変えることも可能
である。

また、上記実施例においては、２枚の円形バネ（１０１
）　　，　（１０２）によりドラム軸との平行度を保つ
ようにしたが、３枚以上の円形バネにより、あるいはこ
れとは逆に、ボビン（１０３）の一端側を摺動保持する
構成などにより、１枚の円形バネ（１０１）のみで平行
度を保つことも原理的に可能である。

さらに、上記実施例では、ボビン（１０３）の一端側に
コイル（１０４）を設けているが、２枚の円形バネ（１
０１）　　．　（１０２）の配置距離は大きくとるほど
望ましいので、例えばコイル（１０４）をボビンの中央
に配置し、これを挟んで円形バネ（１０１）　．　（１
０２）を設けてもよい。

さらにまた、上記実施例では、可動ヘッド（３），（４
）の駆動機構として、第２図および第３図に示すような
スピ一カ用ボイスコイルタイプの例をあげて説明したが
、可動ヘッド（３）　．　（４）をドラムの軸方向に平
行移動できるものであれば、上記実施例の構成に限らな
い。

また、上記実施例では、可動ヘッド位置検出ユニット（
２００）として、代表的なフォーカスサーボ機構の一例
を説明したが、これに限定するものでなく、非接触の位
置決め検出ユニットならばどのような構成のものでもよ
い。

また、第９図において、モート切換スイッチ（１２８）
　，　（１２８）　により再生モートと記録モードを切
換えるようにしたが、記録モート時にフォーカスサーボ
機構の出力電圧をパターン発生回路（１２０）に加える
構成とする場合でも、上記実施例と同様な効果を奏する
。

さらに、可動ヘッド位置検出ユニット（２００）を固定
ドラム（８）に設けたもので示したが、回転ドラム（７
）側に設置しても、上記実施例と同様の効果を奏する。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、回転ドラムの軸方向
に平行移動するように取り付けられた可動ヘッドのみで
、通常再生、特殊再生および記録の各動作をおこなうこ
とができる。しかも、可動ヘッドは平行移動するために
、テープとヘッド面をつねに面接触に保つことが可能で
、Ｃ／Ｎの高い再生がおこなえるとともに、スピードサ
ーチのような特殊再生時のノイズレス化を図り得る。ま
た、基準のテープフォーマットに準拠した記録を安定よ
くおこなうことができるので、テープの互換性も得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置の
回転磁気ヘッド装置におけるドラム構造を示す縦断面図
、第２図は回転磁気ヘッド装置のヘッドユニットを示す
構成図であり、第２図（ａ）はその斜視断面図、第２図
（ｂ）はその縦断面図、第３図（ａ）　．　（ｂ）は回
転磁気ヘッド装置の円形バネの構成を示す拡大平面図、
第４図は第２図に示すヘッドユニットの動作原理図、第
５図は可動ヘッド位置検出ユニットの構成を示す斜視図
、第６図はその動作説明の原理図、第７図（ａ）〜　（
Ｃ）はフォトダイオードの受光面に描かれるスポット光
像とフォトダイオードの出力電圧を示す図、第８図は可
動ヘッド位置検出ユニットの受光素子の出力電圧のレス
ポンスを示す図、第９図は駆動システムの構成を示すブ
ロック図、第１０図は従来の磁気記録再生装置における
回転ヘッド装置のドラム構造を示す斜視図、第１１図は
可動ヘッドのアクチュエータの拡大図、第１２図は従来
装置のバイモルフ型圧電素子の動作原理図、第１３図は
従来およびこの発明による可動ヘッドの走査軌跡を説明
する動作原理図である。 （３）　．　（４）・・・可動ヘッド、（７）・・・回
転ドラム、（８）・・・固定ドラム、（１００）・・・
ヘッドユニット、（２００）・・・可動ヘッド位置検出
ユニット、（２０１）・・・対物レンズ、（２０２）・
・・ビームスプリツタ、（２０３）・・・円筒レンズ、
（２０４）・・・フォトダイオード、（２０５）・・・
発光素子、（２０６）・・・演算差動増幅器。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転ドラムと、この回転ドラムにその軸方向に平
   行移動可能に取り付けられた可動ヘッドと、この可動ヘ
   ッドを回転ドラムの軸方向に平行移動させる駆動機構と
   、上記可動ヘッドの回転ドラムの軸方向の絶対位置を検
   出する可動ヘッド絶対位置検出機構とを具備し、再生時
   には再生エンベロープ信号波形にもとづいて上記可動ヘ
   ッドの移動を制御し、記録時には上記検出機構による検
   出結果にもとづいて上記可動ヘッドを設定位置に固定す
   るようにその移動を制御する構成としたことを特徴とす
   る磁気記録再生装置の回転磁気ヘッド装置。