JPH07140783A - 現像装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置及びプロセスカートリッジ

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JPH07140783A
JPH07140783A JP5314584A JP31458493A JPH07140783A JP H07140783 A JPH07140783 A JP H07140783A JP 5314584 A JP5314584 A JP 5314584A JP 31458493 A JP31458493 A JP 31458493A JP H07140783 A JPH07140783 A JP H07140783A
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toner
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developing sleeve
developing device
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JP5314584A
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Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Kiyonari Ogawa
研也 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一成分現像剤の規制部材の現像剤担持体との
当接部において、逆極性に帯電した現像剤の現像剤担持
体表面との接触の機会を増大させて、正規に帯電するこ
とを実現し、反転カブリのない良好な画像を得ることで
ある。 【構成】 規制部材の現像ブレード1を、軟質の非導電
性弾性部材1aと、その上に積層、支持された導電層1
bと、その少なくとも現像スリーブ3との対向面に設け
られた誘電層1cとを備える構造とし、重畳電圧印加手
段を設置して導電層1bに電圧を印加し、当接部のニッ
プ4において、正規帯電トナーをT1 を現像スリーブ3
表面に引き付ける力を作用させるように電界Eを発生し
た。 【効果】 ブレード1が柔軟な弾性を有するので、ニッ
プ4においてトナーTがパッキング状態とならず、又電
界Eによる力で反転トナーT2 のスリーブ3表面との接
触の機会が増大し、反転トナーT2 を正規に帯電して削
減でき、目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法を用いた画
像形成装置に使用される現像装置及びプロセスカートリ
ッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置は、例えば図8に示
すような構成からなっている。図8において、符号10
0は像担持体である感光ドラムで、画像形成装置は、感
光ドラム100の周囲に、一次帯電器117、現像装置
140、レジストローラ124、転写帯電器114及び
クリーナ116等が設けられている。
【0003】感光ドラム100は、一次帯電器117に
よって帯電され、レーザスキャナ121からレーザ光1
23を照射して露光することにより、感光ドラム100
上に静電潜像が形成される。感光ドラム100上の潜像
は、現像装置140によって一成分現像剤の負帯電性ト
ナーで現像されてトナー像として可視化され、得られた
トナー像は、レジストローラ124により感光ドラム1
00に搬送された転写材P上に、転写帯電器114によ
り静電転写される。
【0004】トナー像を転写された転写材Pは、搬送ベ
ルト125により定着器126に搬送され、そこで加熱
及び加圧により、トナーが溶融し転写材Pの繊維に凝固
して定着される。
【0005】現像装置140は、図9に示す如く、絶縁
性一成分磁性現像剤である絶縁性磁性トナーT(本例で
は、上記したように負帯電性トナーである)を収容した
現像容器140aを有し、現像容器140a内に感光ド
ラム100に近接して、現像剤担持体である円筒状の現
像スリーブ102が配設されている。この現像スリーブ
102はアルミニウム、ステンレス等の非磁性金属から
なる。感光ドラム100と現像スリーブ102との間隔
は、図示しない間隙規制部材によって約300μmに維
持されている。
【0006】現像スリーブ102内に磁界発生手段であ
るマグネットローラ104が、間隙を保って同心的に配
設されている。マグネットローラ104は、画像形成装
置本体に固定して非回転とされ、現像スリーブ102
は、この内蔵されたマグネットローラ104の回りを回
転する。
【0007】マグネットローラ104には図示の如く、
4個の磁極S1、S2、N1、N2が具備されている。
磁極S1は現像極、磁極N1はトナー量規制極、磁極S
2はトナーの取込み・搬送極、磁極N2はトナー吹出し
防止用の極である。
【0008】現像容器140a内に収容された磁性トナ
ーTは、現像スリーブ102上にその内側のマグネット
ローラ104の磁力により吸引して担持され、現像スリ
ーブ102の矢印B方向への回転によって感光ドラム1
00と対向した現像領域へ向けて搬送される。
【0009】現像スリーブ102の上方の容器140a
の位置には、トナー量規制部材として弾性ブレード10
3が固定され、この弾性ブレード103は現像スリーブ
102上に垂下して弾性的に当接し、現像スリーブ10
2上のトナーを規制してトナー薄層に形成し、現像領域
に搬送されるトナー量を規定している。現像領域に搬送
されるトナー量は、現像スリーブ102上に接触する弾
性ブレード103の当接圧や当接長さ等により決定され
る。従来、搬送トナー量は、現像スリーブ102の表面
単位面積当たりで1.0〜2.0mg/cm2 程度に制
御されている。
【0010】現像領域に搬送されたトナーは、現像時、
現像スリーブ102に感光ドラム100との間で印加し
た現像バイアスによる現像電界により、現像スリーブ1
02上から矢印A方向に回転する感光ドラム100上に
飛翔し、感光ドラム100上の潜像に付着して現像し、
潜像をトナー像として可視化する。
【0011】上記した以外に、現像剤として絶縁性一成
分非磁性現像剤(絶縁性非磁性トナー)、或いは絶縁性
非磁性トナーに磁性キャリアを混合した二成分現像剤、
絶縁性磁性トナーに非磁性キャリア若しくは磁性キャリ
アを混合した二成分現像剤を用いる現像装置があるが、
既に世に知られているので説明は省略する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した現像装置
では、磁性トナーTが保持する帯電電荷は、トナーTの
弾性ブレード103及び現像スリーブ102との摩擦帯
電により得ている分けであるが、以下に示すような問題
があることが分った。
【0013】トナーTが得る帯電は、トナー自身の材
質、現像スリーブ102及び弾性ブレード103の材質
により、その帯電極性が決定される。更にトナーに外添
する外添材の種類、量、及び弾性ブレード103の現像
スリーブ102への当接圧、当接幅によっても、トナー
の帯電が左右される。例えばトナーを負極性に帯電させ
るには、トナーの樹脂として帯電系列で負極性のもの
を、弾性ブレード103及び現像スリーブ102の材料
として帯電系列で正極性のものを用いればよい。
【0014】しかしながら、現実には、トナーと現像ス
リーブ及び弾性ブレードとの摩擦帯電に加えて、トナー
同士の摩擦帯電も生じてしまう。その結果、負極性に正
規に帯電したトナー(正規トナー)の他に、逆極性の正
極性に帯電したトナー(反転トナー)が生じる。この反
転トナーの発生量は、通常は、トナー全体の約10%程
度であり、負極性に帯電したトナー量に比べれば少な
く、現像スリーブ上に塗布されたトナー全体としては、
帯電は負極性を示す。
【0015】しかしながら、反転トナーが存在すると、
非画像領域(白画像領域)への反転トナーの不必要な付
着を生じてカブリが発生し、白画像領域の白色度を著し
く低下して、画像品質を悪化させる。以下、この反転ト
ナーによるカブリが発生する現象について詳しく説明す
る。
【0016】図8に示した画像形成装置を用いて画像形
成を行なった。一次帯電器117に−700Vを印加す
ることにより、感光ドラム100の表面を−700Vに
帯電し、レーザスキャナ121による露光で、−150
Vの静電潜像を形成した。図9の現像装置5には、負極
性の絶縁性磁性トナーを用い、現像時、現像スリーブ1
02に、−500Vの直流電圧に周波数1800Hz、
ピーク間電圧1640Vの交流電圧を重畳した現像バイ
アスを印加した。このときの感光ドラム100上の電位
と現像スリーブ102上の電位の関係を図10に示す。
図10において、 ドラム上非画像部電位:VD =−700V ドラム上画像部電位 :VL =−150V 現像促進最大電圧(直流と交流の重畳電圧のマイナス側
の最大電圧値):Vmax =−1320V 現像引き戻し最大電圧(直流と交流の重畳電圧のプラス
側の最大電圧値):Vmin =+320V 交流のピーク間電圧 :Vpp=1640V 現像コントラスト :Vcont=|VDC|−|VL | である。
【0017】これによれば、現像バイアスのT51の周期
では、現像促進最大電圧Vmax (−1320V)によ
り、負に帯電したトナーがマグネット104の磁力によ
り打ち勝って、現像スリーブ102上から感光ドラム1
00の画像部、非画像部の両方へ飛翔する。一方、現像
バイアスのT52の周期では、現像引き戻し最大電圧Vmi
n (+320V)及びマグネット104の磁力により、
T51の周期で感光ドラム100上に飛翔したトナーが、
現像スリーブ102へ飛翔して引き戻される。このとき
感光ドラム100上の画像部では、コントラスト(Vco
nt)に対応する帯電量を有したトナーが感光ドラム10
0の画像部に残り、画像部が現像される(つまり反転現
像される)。
【0018】ところが、現像スリーブ102上に反転ト
ナーが存在すると、T52の周期のときに、現像スリーブ
102上から反転トナーが感光ドラムの非画像部へ飛翔
し、付着する。これが、出力画像上に白色画像領域のカ
ブリとなって現れ、著しく画像品位を低下させる(この
カブリは反転トナーによるので、必要に応じ”反転カブ
リ”と記す)。この反転カブリは、負極性に帯電した正
規トナーによりT51の周期で生じるカブリ(このカブリ
は正規トナーによるカブリであるので、必要に応じ”正
規カブリ”と記す)と相反し、全体的に減少させるのは
困難である。
【0019】対策としては、図10に示した現像バイア
スの交流電圧Vppを減らすことが考えられるが、Vp
pを減らすと画像のエッジ付近のシャープさが失われる
傾向にあり、画像がガサついて来る。従って反転カブリ
は減少しても高品な画像は得られない。つまり、トータ
ル的に反転カブリを減少させるには、現像スリーブ10
2上に塗布されたトナーを、所定の極性に正規に且つ均
一に帯電するしか方法はない。
【0020】このためには、上述したように、弾性ブレ
ード103の現像スリーブ102への当接圧を増加する
ことによって、トナーの現像スリーブ102表面との摩
擦帯電を促進させるようにすることが考えられる。しか
し、トナーの現像スリーブ表面との摩擦帯電を促進する
ことができても、同時に、トナー同士の摩擦帯電をも促
進させてしまい、反転トナーが大幅に減少することはな
い。
【0021】そこで、現像スリーブ102の表面に塗布
されているトナーの量(コート量)を、例えば通常1.
0〜2.0mg/cm2 であるのを0.3mg/cm2
程度へと減少し、現像スリーブ102表面とのトナーの
接触の機会を増加させ、同時にトナー同士の摩擦帯電の
低減を図ることが考えられる。これにより、反転トナー
と現像スリーブ表面との接触の機会が増し、反転トナー
の減少が図れる。
【0022】しかしながら、トナーのコート量が減少す
ることから、出力画像の濃度低下を生じる。それを避け
るためには、現像スリーブの回転速度を感光ドラム10
0の回転よりも大幅に増加して、現像領域へのトナーの
供給量を増大することが必要となり、その結果、現像ス
リーブの駆動トルクが増加して、様々な弊害を招く。
【0023】そこで、特開昭63−52165等に示さ
れる技術が提案されている。この提案の技術は、反転ト
ナーの減少と、所定の帯電をトナーに付与することを目
的としたもので、導電性の現像ブレードと106 〜10
12Ωcmの抵抗層を表面に設けた現像スリーブとを用い
て、現像ブレードに電圧を印加することによりトナーに
電荷を注入し、トナーの帯電を補助するという内容であ
る。
【0024】しかしながら、これによっても、現像スリ
ーブ表面に塗布されたトナーの層厚が厚い場合には、電
荷の注入が十分に行なわれず、反転トナーを十分に減少
できなかった。この場合、現像ブレードに印加する電圧
を高くすることも考えられるが、そうすると、正規トナ
ーの帯電量が所定値以上に付与されて、現像効率の低下
により、トナーのコート量を減少させるときと同様に、
画像濃度の低下を招いてしまう。
【0025】そこで、特開昭58−149076の提案
を、上記問題の解決に用いることが考えられる。この提
案は、現像スリーブ上のトナー量を規制するために、弾
性ブレードに代えて、トナーとの接触部に絶縁処理を施
した導電性剛体からなる規制部材を用いる。そして該規
制部材にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して、
現像スリーブとの間に電界を生じさせ、この電界により
現像スリーブ表面にトナーを塗布させるようにしたもの
である。これにより、トナーの均一な薄層塗布を得て、
トナーの均一帯電を実現することを期している。
【0026】本発明者等の調査、研究によると、上記提
案の実施例中には記載されていないが、規制部材と現像
スリーブの対向領域にトナーの帯電極性による再分布が
認められた。即ち、規制部材に印加されている正極性の
電圧に反転トナーが反発されて、現像スリーブ表面に移
動し、反転トナーが再分布されるという現象が生じてい
た。
【0027】この手法によれば、反転トナーの現像スリ
ーブ表面との接触の機会が増すので、トナーコート層の
より一層の薄層化を図らなくても、反転トナーの正規ト
ナー化が図られると思われ、トナーの均一帯電を実現
し、反転カブリを大幅な低減を実現することが期待され
た。
【0028】しかしながら、詳細な検討の結果、反転カ
ブリの低減は十分に得られなかった。その理由の1つ
は、規制部材と現像スリーブとの対向領域が狭いため
に、反転トナーの再分布が十分に行なわれないというこ
とである。2つ目の理由は、規制部材として剛体を用い
ているために、規制部材と現像スリーブ間のギャップが
常に一定となり、このためトナーコート層中に生じる圧
が一定となって、トナーコート層がパッキング状態とな
り、その面からも反転トナーの再分布が阻害されてしま
うということである。その結果、反転トナーの低減効果
が大きくならない。
【0029】以上説明したように、従来は、反転トナー
を減少させて、反転カブリのない良好な画像を得ること
は非常に困難であった。
【0030】本発明の目的は、一成分現像剤の規制部材
と現像剤担持体との当接部において、正規の帯電極性と
逆極性に帯電した現像剤の現像剤担持体表面との接触の
機会を増大させて、正規に帯電することを実現し、反転
カブリのない良好な画像を得ることを可能とした現像装
置、及びプロセスカートリッジを提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置及びプロセスカートリッジにて達成される。要
約すれば本発明は、一成分現像剤を担持する現像剤担持
体と、前記現像剤担持体に当接して、前記現像剤担持体
上に担持された現像剤を規制する現像剤規制部材とを備
えた現像装置において、前記規制部材は、軟質の非導電
性弾性部材と、前記弾性部材上に積層して支持された導
電層と、前記導電層の少なくとも現像剤担持体と対向す
る面に設けられた誘電層とを備えてなり、そして前記規
制部材の導電層に電圧を印加して、規制部材と現像剤担
持体との当接部において、正規の帯電極性に帯電された
現像剤を規制部材表面に引き付ける力を作用させる電界
を発生する電界発生手段を設置したことを特徴とする現
像装置である。
【0032】本発明によれば、前記規制部材は、軟質の
導電性弾性部材と、前記弾性部材の少なくとも現像剤担
持体と対向する面に設けられた誘電層とを備えた構成と
することもできる。又前記現像剤担持体の表面に、現像
剤の正規の帯電極性と逆極性の帯電極性を有する樹脂に
グラファイトを含有した被覆層を有することができる。
更にこれら現像装置は、画像形成装置本体に対して着脱
自在なプロセスカートリッジに構成することができる。
【0033】
【実施例】図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す
概略構成図である。図1に示すように、本現像装置8
は、一成分現像剤であるトナーTを収容した現像容器7
を備え、現像容器7の感光ドラム(図示せず)と対向し
た開口部に、固定マグネットローラ5が内包された非磁
性の現像スリーブ3が回転自在に設置され、現像スリー
ブ3の上方には、現像剤規制部材としてその回転方向と
逆方向に当接した現像ブレード1が設置されている。
【0034】本発明によれば、現像ブレード1は、図2
に示すように、軟質の非導電性弾性部材1aと、弾性部
材1a上に積層して支持された導電層1bと、導電層1
bの現像ブレード1と対向する面に設けられた誘電層1
cとからなっている。現像ブレード1は、導電性のブレ
ード状剛体、本実施例では鉄ブレード2に接着して現像
容器7に取付けられている。これにより現像ブレード1
は、現像スリーブ3の表面に所定の圧力で当接されてい
る。
【0035】弾性部材1aを取り除いた状態の現像ブレ
ード1を図2の右から見た側面図を図3に示す。図3に
示すように、現像ブレード1の導電層1bは、その長手
方向両端の突出した導通部1b′において、鉄ブレード
2と接触して導通が取られている。
【0036】弾性部材1aとしては、軟質の弾性材が使
用されるが、現像ブレード1に導電層1bを設けている
ので導電性である必要はなく、非導電性とされている。
弾性部材1aとしては、例えばウレタンゴム等を用いる
ことができる。導電層1bの材質は、柔軟性を備えた低
抵抗なものならば基本的になんでもよいが、典型的には
カーボンを分散した導電プライマー等(導電塗料、導電
性接着剤等)を用いて形成することができる。誘電層1
cには、柔軟で絶縁性が高く且つ誘電率の大きい材料が
用いられ、薄層に形成することが好ましい。例えばウレ
タン、PFA、PTFE、ポリエステル、ポリイミド、
ポリアミド等の誘電体を使用することができる。本実施
例では、ポリアミド66(ナイロン66)(誘電率ε=
4.3、体積抵抗率ρ=1013Ωcm)を用いて、誘電
層1cを厚さ20μmに形成した。
【0037】上記したように、現像ブレード1を鉄ブレ
ード2により現像容器7に取付けて、現像スリーブ3に
圧接させた結果、現像ブレード1と現像スリーブ3との
間にニップ4が形成され、このニップ4中でトナーTが
現像スリーブ3表面に所定のコート量に塗布される。
【0038】本実施例では、トナーTとして負極性の絶
縁性磁性トナーを用いている。例えばスチレン−アクリ
ル共重合体を主成分とする結着樹脂に、マグネタイトを
60wt%、負電荷制御剤としてモノアゾ染料の金属錯
塩を1wt%含有した、体積抵抗が約1013Ωcmの絶
縁性磁性トナーを基本として、これに流動性を高めるた
めに疎水化処理したシリカ微粒子をトナー重量に対し
0.4wt%外添したものを用いることができる。
【0039】現像スリーブ3は例えばアルミニウム製
で、所定の外径に加工されたアルミニウムパイプの表面
を、昭和電工(株)製アランダムA#400(アランダ
ム砥粒)でサンドブラスト加工し、JISB−0601
に記載の中心線平均粗さRaが約0.5μmにしたもの
を使用することができる。
【0040】現像スリーブ3内に内包されたマグネット
ローラ5は、現像スリーブ3に一定の間隔で同心円的に
配設されている。マグネットローラ5には、図1に示す
ように、現像極である磁極S1 、トナー吹出し防止極で
ある磁極N2 、トナー搬送極である磁極S2 及びトナー
コート量規制極である磁極N1 が着磁によって形成され
ている。本実施例では、各磁極の強さは、S1 極:80
mT、S2 極:65mT、N1 極:60mT、N2 極:
70mTである。
【0041】現像スリーブ3には、電界発生手段として
本発明の特徴の1つである重畳電圧印加手段6が接続さ
れ、この電圧印加手段6にはコントローラ9が接続さ
れ、コントローラ9によりその動作が制御されている。
電圧印加手段6は、交流電源11とこれに接続された直
流電源10及び直流電源11とからなり、この直流電源
10は現像スリーブ3に、直流電源12は現像ブレード
1の鉄ブレード2に接続されている。本実施例では、電
源11の交流電圧を周波数1800Hz、ピーク間電圧
1640Vpp、電源10の直流電圧を−500V、電
源12の直流電圧を+500Vとした。
【0042】直流電源12は、鉄ブレード2を介して現
像ブレード1に電界発生用電圧を印加して、ニップ4に
おいて現像ブレード1と現像スリーブ3との間に電界を
発生するためのもので、この電圧として上記の+500
Vを現像ブレード1に印加することにより、直流電源1
0により−500Vとされている現像スリーブ3に向け
て電位差1000Vの電界が発生される。
【0043】現像スリーブ3には直流電源10によって
直流電圧(−500V)が印加されているので、直流電
源12は省略しても、現像ブレード1から現像スリーブ
3へ向いた電界は発生するが、直流電源12による電圧
の印加が付加されているときに比べ電界の強さが弱くな
るので、本発明の効果をより大きく発揮させるには、直
流電源12はあった方がよい。
【0044】本発明の現像装置の動作について説明す
る。現像装置8を備えた図示しない画像形成装置が動作
状態に入ると、図1のコントローラ9が指令を出して、
現像スリーブ3を回転駆動させると同時に、電圧印加手
段6を駆動する。これにより現像スリーブ3には、直流
−500Vに交流1640V(1800Hz)を重畳し
た電圧(現像バイアス)が印加され、現像ブレード1の
導電層1bには、直流+500Vに交流1640V(1
800Hz)を重畳した電圧(ブレードバイアス)が印
加され、その結果、ニップ4中に、現像ブレード1から
現像スリーブ3に向けた電位差1000Vの電界Eが生
じる。
【0045】現像スリーブ3表面のトナーTには、ニッ
プ4の以前において、トナー同士及び現像スリーブ表面
との摩擦帯電により、帯電電荷が付与されているが、従
来例で説明したように、そのトナー同士の摩擦帯電によ
り、正規の帯電極性の負極性と逆極性の正極性に帯電し
た反転トナーが生じる。そのため、ニップ4の手前の位
置では、図2に示すように、負極性に帯電した正規トナ
ーT1 と、正極性に帯電した反転トナーT2 が混在して
いる。
【0046】従来においては、ニップ4中に図2に示す
ような電界Eを付与していないために、ニップ4以前の
反転トナーT2 が正規トナーT1 と混在したトナー分布
状態が維持され、更にそのトナー分布の混在状態が促進
され、反転トナーT2 が増加する。
【0047】これに対し、本発明によれば、ニップ4に
電界Eを付与しているために、反転トナーT2 の削減が
図れる。即ち、図2のニップ4の拡大図である図4に示
すように、電界Eによりニップ4中には、正規トナーT
1 を現像ブレード1側に引き付ける力Aと、反転トナー
T2 を現像スリーブ3の表面側に引き付ける力Bが生
じ、ニップ4中においてトナーT1 、T2 の再分布が生
じる。これにより反転トナーT2 は現像スリーブ3の表
面近くに移動して、表面と接触する機会が増加し、その
摩擦帯電によりトナーT2 は正規トナー化される。
【0048】又従来の他の技術、例えば特開昭58−1
49076に提案の技術ような場合には、現像ブレード
が剛性のある弾性体であるために、そのニップにおいて
トナーが現像ブレードと現像スリーブ間でパッキング状
態となり、電界Eが付与されても、それによるトナーの
移動が妨げられる。又現像ブレードが剛体であるため
に、現像スリーブとの対向領域が狭くなり、電界Eによ
る力が及ぶ範囲を広く取れなかった。従って上記提案で
も、同様に、反転トナーの再分布が生じにくく、反転ト
ナーの削減の効果を十分に得られなかった。
【0049】これに対し、本発明では、現像ブレード1
が軟質の弾性部材1aを備え、柔軟な弾性を有する構成
となっており、ニップ4においてトナーからの圧力を現
像ブレード1が吸収できるので、トナーのパッキング状
態がなく、電界Eによるトナーの移動が妨げられない。
又現像ブレード1の柔軟な弾性により、ニップ4におい
て現像ブレード1と現像スリーブ3との対向領域を広く
取れ、従って電界Eによる力が及ぶ範囲を広く取ること
ができる。故に、反転トナーT2 の現像スリーブ3表面
との増大した接触の機会を常に維持できる。
【0050】以上から、本発明によれば、反転トナーを
なくして、良好な現像により反転カブリのない画像を得
ることができる。
【0051】本実施例の現像装置を画像形成装置に用い
た例を図5に示す。画像形成動作が開始されると、図示
しないメインモータが駆動され、感光ドラム20が図の
矢印の方向に回転される。次に一次帯電器21に電圧が
印加され、これにより感光ドラム20の表面が所定の電
位に帯電される。本例では、感光ドラム20は−500
Vに帯電した。次いで露光装置23からレーザ光22を
照射して像露光することにより、感光ドラム20上に静
電潜像が形成される。感光ドラム20上の潜像は現像装
置8によって現像されて、トナー像として可視化され
る。
【0052】現像装置8は、現像スリーブ3の回転と同
時に、現像スリーブ3及び現像ブレード1に、前記した
ように電圧が印加される。これにより現像ブレード1の
現像スリーブ3とのニップ4において、現像ブレード1
から現像スリーブ3向きの電界を発生されて、現像スリ
ーブ3表面上のトナーTが良好に帯電され、反転トナー
が削減されて、トナーTに所定の負極性の帯電電荷が付
与される。このようにして負極性に帯電されたトナーT
は、現像スリーブ3表面に磁力によって保持されて、感
光ドラム20との対向領域に搬送され、そこで感光ドラ
ム20と現像スリーブ3の対向領域に印加された現像バ
イアスにより、感光ドラム20表面の静電潜像が反転現
像される。
【0053】このとき、本発明では、トナーTの負極性
帯電が良好におこなわれており、反転トナーが著しく減
少しているので、感光ドラム20の非画像領域への反転
トナーの付着が少なく、反転カブリのないトナー像が得
られる。
【0054】このトナー像は、レジストローラ24によ
って感光ドラム20に搬送された転写材P上に転写さ
れ、転写材Pは搬送ベルト26により定着装置27に送
られ、そこでトナー像が加熱及び加圧されて定着され、
画像が出力される。かくして反転カブリのない画像が得
られる。
【0055】上記の画像形成を、環境の温度を10℃〜
33℃、相対湿度を10%RH〜90%RHの範囲で変
化させて行なったところ、全環境下で反転カブリのない
良好な画像が得られた。これから明らかなように、本発
明のように、現像ブレード1の現像スリーブ3の当接部
であるニップ4において、反転トナーを現像スリーブ表
面に押付ける力を作用させる電界を発生することによ
り、反転カブリのない良好な画像を、全環境下において
安定して得ることが実現できる。
【0056】実施例2 図6は、本発明の現像装置の他の実施例における現像ブ
レード付近を示す説明図である。本実施例では、図1〜
4を参照して説明した実施例1において、その現像ブレ
ード1の軟質の非導電性弾性部材1a及びその上に設け
られた導電層1bの代わりに、図6に示すように、これ
らを兼ね合わせた軟質の導電性弾性部材1dを1つ用い
たことが特徴である。本実施例における現像ブレード1
は、軟質の導電性弾性部材1dの少なくとも現像ブレー
ド1と対向する面に誘電層1cを設けてなっている。本
実施例のその他の構成は実施例1と基本的に同様で、図
6において図2に付した符号と同一の符号は同一の部材
を示す。
【0057】弾性部材1dの材料としては軟質の導電性
弾性材が用いられ、例えばカーボンを分散したウレタン
ゴム等が使用できる。この弾性部材1dは現像ブレード
1を現像容器7に取付ける鉄ブレード2に直接接触さ
れ、鉄ブレード2を介して重畳電圧印加手段6に接続さ
れている。
【0058】本実施によっても、電圧印加手段6により
現像ブレード1に電圧を印加することにより、実施例1
のときと同様、反転カブリを低減する効果が得られた。
本実施例では、弾性ブレード1が2層構成のなので、実
施例1のときよりも弾性ブレード1を安価に作成できる
利点がある。
【0059】実施例3 実施例1〜2では、現像スリーブ3としてアルミニウム
製パイプのサンドブラスト加工品を用いたが、本実施例
では、現像スリーブ3は、アルミニウム製パイプの表面
に、トナーTの帯電極性と逆極性の樹脂(本例ではフェ
ノール樹脂)中にグラファイト粒子を分散した導電層を
8〜22μmの厚さに形成した構成であることが特徴で
ある。
【0060】上記のグラファイトは、表面に一般の金属
のような酸化膜を形成しないために、接触抵抗が常に低
く、且つ劈開性の結晶面を有するために離型性に優れて
おり、このため現像スリーブ3の表層にグラファイトを
主成分とする導電層を形成すると、現像スリーブ3はト
ナー中の樹脂成分の超微粉等や外添剤による汚染に対し
て強い。このために本実施例では、前述した反転トナー
T2 を著しく減少でき、本発明の効果がより一層向上す
る。
【0061】実施例4 図7は、本発明の現像装置の更に他の実施例を示す概略
構成図である。本実施例は、本発明の現像装置をプロセ
スカートリッジに適用した場合を示す。
【0062】プロセスカートリッジ32は、感光ドラム
20、帯電ローラ21、現像装置8、クリーナ28を一
体化して、画像形成装置本体に着脱自在に設けられてい
る。図の露光装置23、レジストローラ24、転写装置
25、搬送装置26及び定着装置27は、画像形成装置
本体側に設けられている。
【0063】このように現像装置8を感光ドラム20等
とプロセスカートリッジに構成することにより、メンテ
ナンスが容易になるばかりか、ユーザーに負担をかける
ことなく、本発明による効果を容易に発揮させることが
可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
では、現像剤担持体と当接してその上に担持された一成
分現像剤を規制する規制部材を、軟質の非導電性弾性部
材と、前記弾性部材上に積層して支持された導電層と、
前記導電層の少なくとも現像剤担持体と対向する面に設
けられた誘電層とを備えるか、又は軟質の導電性弾性部
材の少なくとも現像剤担持体と対向する面に設けられた
誘電層とを備える構造とし、そして電界発生手段を設置
して、規制部材の導電層又は導電性弾性部材に電圧を印
加し、規制部材と現像剤担持体との当接部において、正
規の帯電極性に帯電された現像剤を現像剤規制部材表面
に引き付ける力を作用させるように電界を発生したの
で、逆極性に帯電した現像剤の現像剤担持体表面との接
触の機会を増大し、正規に帯電して、逆極性に帯電した
現像剤を削減することができ、反転カブリのない良好な
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成図
である。
【図2】図1の現像装置に設けられた現像ブレード付近
を示す拡大図である。
【図3】図2の現像ブレードの弾性部材を取り除いた状
態の側面図である。
【図4】図2の現像ブレードの現像スリーブとの当接部
におけるトナーの動きを示す説明図である。
【図5】図1の現像装置を用いた画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図6】本発明の現像装置の他の実施例における現像ブ
レード付近を示す拡大図である。
【図7】本発明の現像装置の更に他の実施例を適用した
プロセスカートリッジを示す概略構成図である。
【図8】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図9】図8の画像形成装置に設けられた現像装置の要
部を示す構成図である。
【図10】従来の画像形成位置における感光ドラムと現
像スリーブの電位関係を示す図である。
【符号の説明】
1 現像ブレード 1a 非導電性弾性部材 1b 導電層 1c 誘電層 1d 導電性弾性部材 2 鉄ブレード 3 現像スリーブ 4 ニップ 6 重畳電圧発生手段 20 感光ドラム E 電界 T トナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分現像剤を担持する現像剤担持体
    と、前記現像剤担持体に当接して、前記現像剤担持体上
    に担持された現像剤を規制する現像剤規制部材とを備え
    た現像装置において、前記規制部材は、軟質の非導電性
    弾性部材と、前記弾性部材上に積層して支持された導電
    層と、前記導電層の少なくとも現像剤担持体と対向する
    面に設けられた誘電層とを備えてなり、そして前記規制
    部材の導電層に電圧を印加して、規制部材と現像剤担持
    体との当接部において、正規の帯電極性に帯電された現
    像剤を規制部材表面に引き付ける力を作用させる電界を
    発生する電界発生手段を設置したことを特徴とする現像
    装置。
  2. 【請求項2】 一成分現像剤を担持する現像剤担持体
    と、前記現像剤担持体に当接して、前記現像剤担持体上
    に担持された現像剤を規制する現像剤規制部材とを備え
    た現像装置において、前記規制部材は、軟質の導電性弾
    性部材と、前記弾性部材の少なくとも現像剤担持体と対
    向する面に設けられた誘電層とを備えてなり、そして前
    記規制部材の弾性部材に電圧を印加して、規制部材と現
    像剤担持体との当接部において、正規の帯電極性に帯電
    された現像剤を規制部材表面に引き付ける力を作用させ
    る電界を発生する電界発生手段を設置したことを特徴と
    する現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持体の表面に、現像剤の正
    規の帯電極性と逆極性の帯電極性を有する樹脂にグラフ
    ァイトを含有した被覆層を有する請求項1又は2の現像
    装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも現像装置を包合し、画像形成
    装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにお
    いて、該現像装置が請求項1、2又は3の現像装置であ
    ることを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP5314584A 1993-11-19 1993-11-19 現像装置及びプロセスカートリッジ Pending JPH07140783A (ja)

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