JPH06289703A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH06289703A
JPH06289703A JP5096915A JP9691593A JPH06289703A JP H06289703 A JPH06289703 A JP H06289703A JP 5096915 A JP5096915 A JP 5096915A JP 9691593 A JP9691593 A JP 9691593A JP H06289703 A JPH06289703 A JP H06289703A
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JP
Japan
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toner
developing sleeve
developing
photosensitive drum
polarity
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Application number
JP5096915A
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English (en)
Inventor
Hiroto Hasegawa
浩人 長谷川
Hiroaki Ogata
寛明 緒方
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
Junichi Kato
淳一 加藤
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Hiroki Kisu
浩樹 木須
Hiroshi Sato
博 佐藤
Erika Asano
えりか 浅野
Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Masaharu Okubo
正晴 大久保
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反転トナーの発生を確実に防止することによ
って、反転カブリのない高品位な画像を得ることができ
る現像装置を提供することである。 【構成】 弾性ブレード9を、支持板金9aに固定した
ブレード本体9bと、その感光ドラム1方向に延びた延
出方向先端面及び現像スリーブ7との当接面の裏面とを
覆う絶縁層9cとからなる構成にしたので、ブレード9
に一成分現像剤の磁性トナーTの帯電極性と逆極性のバ
イアス電圧を印加することにより、バイアスの感光ドラ
ム1及びスリーブ7へのリークを防止して、トナーTに
その帯電極性と同極性の電荷を良好に注入でき、ブレー
ド9による摩擦帯電と相俟って反転トナーを著しく減少
して帯電できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法等を用いた
画像形成装置の現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置は、例えば図6に示
すような構成からなっている。
【0003】図6に示すように、画像形成装置は、像担
持体である感光ドラム100を有し、その周囲に一次帯
電ローラ117、現像器140、レジストローラ12
4、転写帯電器114、クリーナ116などが配設され
ている。
【0004】感光ドラム100は一次帯電ローラ117
により帯電され、レーザ発生装置121からのレーザ光
123の照射により露光されて、感光ドラム100上に
静電潜像が形成される。感光ドラム100上の潜像は、
現像器140により粉体トナーを用いて現像してトナー
像として可視化され、得られたトナー像は感光ドラム1
00に供給された紙上に転写帯電器114によりコロナ
転写される。
【0005】トナー像を転写された紙は搬送ベルト12
5により定着装置126へ運ばれ、そこで1対の定着ロ
ーラ間のニップで熱せられて定着され、紙の繊維上に溶
融固着される。
【0006】現像器140は、図7に示すように、現像
剤Tを収容した現像容器142を備え、その容器142
内にアルミニウム、ステンレス等の非磁性金属製の円筒
状の現像剤担持体(現像スリーブ)102が回転自在に
配設され、この現像スリーブ102は感光ドラム100
に近接され、感光ドラム100との間隙を図示しないス
リーブ−ドラム間隙保持部材等により約300μmに維
持されている。
【0007】現像スリーブ102内には、これと間隙を
保って磁界発生手段であるマグネットローラ104が同
心的に配設されおり、マグネットローラ104は現像ス
リーブ102の回転に対して回転しないように不動に設
置されている。
【0008】マグネットローラ104には、図示の如
く、その周方向に沿って4個の磁極S1、N1、S2、
N2が具備されており、磁極S1は現像極、N1はトナ
ー量規制極、S2はトナー取込み・搬送極、N2はトナ
ー吹出し防止極である。
【0009】現像容器142内に収容された絶縁性一成
分磁性現像剤(磁性トナー)Tは、現像スリーブ102
上にその内側のマグネットローラ104の吸引力によっ
て付着して担持され、現像スリーブ102の矢印B方向
への回転によって感光ドラム100と対向した現像部へ
向けて搬送される。
【0010】現像スリーブ102の上方の容器142の
位置にはトナー量規制部材として弾性ブレード103が
固定され、この弾性ブレード103は現像スリーブ10
2上に垂下して、現像スリーブ102の回転方向と同方
向に延びて弾性的に当接し、現像スリーブ102上に担
持されたトナーTを規制してトナーの薄層に形成、塗布
し、現像部に搬送されるトナー量を規定している。現像
部に搬送されるトナー量は、現像スリーブ102上に接
触する弾性ブレード103の当接圧や当接長さにより決
定される。
【0011】現像部に搬送されたトナーTは、矢印A方
向に回転する感光ドラム100上の潜像を現像する現像
時に、現像スリーブ102に感光ドラム100との間で
印加された現像電界により、現像スリーブ102上から
感光ドラム100上に飛翔して潜像に付着し、潜像をト
ナー像として現像、可視化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像ス
リーブ102上の磁性トナーTは、弾性ブレード103
及び現像スリーブ102との摩擦帯電のみにより帯電電
荷を得ているために、以下に示すような問題点を生じて
いる。
【0013】トナーTが得る摩擦帯電電荷は、現像スリ
ーブ102の材質、弾性ブレード103の材質によりそ
の極性が決められ、更に弾性ブレード103と現像スリ
ーブ102の接触状態等により、帯電電荷の大きさが決
定される。理想的には全てのトナーTに負極性の摩擦帯
電電荷を与えるためには、トナーTの樹脂に帯電系列で
負極性のものを用い、現像スリーブ102及び弾性ブレ
ード103の材料に帯電系列で正極性の材料を用いれば
よい。
【0014】しかし、実際には、トナーTと現像スリー
ブ102、トナーTと弾性ブレード103の摩擦帯電に
加え、トナーT同士の摩擦帯電も生じて正極性に帯電し
たトナーも生じてしまう。この逆極性に帯電したトナー
(反転トナー)の発生量は、負極性に帯電したトナー
(正規トナー)の量に比べれば少なく、現像スリーブ1
02上に塗布されたトナーTの摩擦帯電の平均値として
は負極性を示す。しかしながら、微量でも反転トナーの
存在は、最終的に得られる画像(出力画像)の品質に大
きく影響し、非画像領域(ベタ白領域)にカブリを生じ
させ、白色度を著しく低下して画像品質を悪化させる。
【0015】この理由について、反転現像を行なった場
合を例に採って詳しく述べる。絶縁性一成分磁性現像剤
である絶縁性磁性トナーTを用いた現像装置では、一般
に図8に示すような現像バイアス電圧を現像スリーブ1
02に印加したジャンピング現像法を用いている。図8
において、現像バイアス電圧は、現像促進最大電圧Vma
x:−1300V、現像引き戻し最大電圧Vmin :+30
0V、ドラム上非画像部電位VD :−500V、ドラム
上画像部電位VL :−150V、ACバイアスのピーク
・ツウ・ピーク電圧Vpp:1600V、現像コントラス
トVcont(=VL −VDC):350Vである。
【0016】T51の周期では、負に帯電したトナーTが
現像スリーブ102上から感光ドラム100上の画像
部、非画像部両方へ飛翔する電圧Vmax を、T52の周期
では、感光ドラム100上の画像部、非画像部両方のト
ナーTを現像スリーブ102上に引き戻す電圧Vmin を
現像スリーブ102上に印加している。
【0017】現像バイアスの周期がT51の場合、負に帯
電したトナーを現像スリーブ102上から感光ドラム1
00上の画像部及び非画像部へ飛翔させる。次に現像バ
イアスの周期がT51からT52へ変化すると、感光ドラム
100上の非画像部に付着したトナーTのほとんどは、
現像バイアス電圧がVmax からVmin に変化したとき、
電界による力と現像スリーブ内のマグネットロールの磁
力により、感光ドラム100上非画像部から現像スリー
ブ102上へ引き戻される。
【0018】しかし、現像スリーブ102上に反転トナ
ー(正帯電トナー)が存在すると、反転トナーが周期T
52のときに、現像スリーブ102から感光ドラム100
上非画像部へ飛翔して付着する。つまり感光ドラム10
0上の非画像部への正規トナー(負帯電トナー)の付着
防止と、反転トナーの付着防止とは両立することが困難
である。正規トナーによるカブリ(地カブリ)を防止す
るには、図8のVD とVDCの差を小さくすることが必要
となる。その結果、VD とVmin との差が大きくなり、
反転トナーによるカブリ(反転カブリ)は増大してしま
う。地カブリは正規トナーによるカブリであるので、先
ず、地カブリが生じないように、現像条件を設定する必
要があり、このため、従来においては反転トナーの発生
を防げず、反転カブリの発生を防ぐことは不可能であっ
た。
【0019】このような問題点を改良するために、従
来、反転トナーの減少と所定の電荷をトナーに与えるこ
とを目的として、特開昭63−52165号等に見られ
るように、導電性の弾性ブレードと106 〜1012Ω・
cmの抵抗層を表面上に設けた現像スリーブとを用い、
ブレードにバイアス電圧を印加してトナーに電荷を注入
するという方法が提案されている。
【0020】しかし、現像スリーブ表面に均一な厚さと
抵抗値を有する抵抗層を形成することは難しく、その結
果、トナーを均一に塗布することが困難であった。更に
絶縁性トナーを用いる限り電荷の注入、付与は行なわれ
ず、目的を達成することはできなかった。理由はトナー
の抵抗値が高いこと、及び現像スリーブの抵抗層のため
に、低印加電圧(500V程度)では注入電流が流れな
かったことによる。本発明者等が行なった実験による
と、弾性ブレード、現像スリーブ間の電界強度が約15
V/μm以下であると、電流が流れず、絶縁性トナーに
電荷が付与されないという結果が得られた。
【0021】又本出願人は、同様の目的達成ため、特願
平4−118297号を出願している。特願平4−11
8297号によれば、弾性ブレード側に導電層及び高抵
抗層を設けることによって公知の導電性現像スリーブと
の間に高電圧を印加することが可能になり、トナーに電
荷を付与することが可能になった。しかしその後の検討
により、現像スリーブ−ブレード間に印加する電圧をか
なり高くしなければ(例えば4kV位)、十分な効果が
得られないということが判明し、ブレード回りに十分な
絶縁処理が必要となった。
【0022】この理由は、特願平4−118297号で
は、トナー帯電極性と同極性の電圧を現像スリーブに印
加していたため、チャージアップしたトナー自身の電荷
により現像スリーブ−ブレード間の電界強度が低下し、
低印加電圧では放電が生じなかったと考えられる。これ
では目的達成のために、高電圧と十分な安全対策が必要
となり、大幅なコストアップを招いてしまう。
【0023】又感光ドラムの端部には、その基体を構成
するアルミニウム、ステンレス等の非磁性金属部分が向
きだしになっており、カブリ防止のために弾性ブレード
にバイアスを印加した場合、バイアスが弾性ブレードか
ら感光ドラム端面にリークして不良画像が形成されるこ
とがあった。加えて、感光ドラムの表面にピンホール等
の傷が存在した場合も、同様に、弾性ブレードに印加し
たバイアスのリークが発生することがあった。
【0024】以上説明した問題点は、反転現像に限ら
ず、正規現像においても同様な理由で生じる。又非磁性
一成分現像剤の絶縁性非磁性トナーにおいても事情は全
く同じで、更に二成分現像剤のトナーでも同様な問題が
生じる可能性がある。
【0025】つまり、以上を総括すると、従来のような
トナーへの摩擦帯電や電荷注入に頼った電荷の付与で
は、カブリの発生を防ぐことが極めて困難であった。又
特願平4−118297号に示した方法は効果があった
が、コストが高くつくといった弊害があった。
【0026】本発明の目的は、反転トナーの発生を確実
に防止することによって、反転カブリのない高品位な画
像を得ることができる現像装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、現像剤
担持体上にその回動方向と同方向に湾曲して弾性的に当
接した塗布部材により前記現像剤担持体上に担持した現
像剤を規制して、前記現像剤担持体上に前記現像剤の薄
層を形成する現像装置において、前記塗布部材の先端面
及び前記現像剤担持体との当接面の裏面を絶縁部材で形
成したことを特徴とする現像装置である。本発明によれ
ば、前記現像剤の帯電極性と逆極性の電圧を前記塗布部
材に印加し、同極性の電圧を前記現像剤担持体に印加し
て、前記薄層に形成された現像剤にその帯電極性と同極
性の電荷を付与することができる。好ましくは、前記塗
布部材は、105 〜1013Ω・cmの半導電領域の電気
抵抗値を有する弾性体からなる。
【0028】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の一実施例に係る現像装置を備えた画像
形成装置を示す概略構成図である。図に示すように、画
像形成装置は感光ドラム1を備え、感光ドラム1の表面
に接触した帯電ローラ2に電源3で直流と交流を重畳し
た電圧を印加することにより、感光ドラム1の表面が所
定の電位、本例では−700Vに帯電される。帯電され
た感光ドラム1の表面には、画像信号を受けて点灯する
半導体レーザを有する光学系4により、イメージ露光に
よる光照射5が行なわれ、感光ドラム1の表面に静電潜
像が形成される。感光ドラム1上の静電潜像は、本実施
例の現像装置6によって現像される。
【0029】本実施例の現像装置6は、図2の拡大図に
示されるように、絶縁性一成分磁性現像剤である磁性ト
ナーTを収容した現像容器26を備え、その容器26内
に回転自在に設置された現像スリーブ7上にトナーTを
薄層に塗布し、感光ドラム1と対向した現像部に搬送す
る。現像スリーブ7には電源8が接続され、電源8は、
感光ドラム1表面上の静電潜像をトナーTにより反転現
像して可視化するべく、直流電圧と交流電圧とを重畳し
た電圧を現像スリーブ7に印加して、現像部の感光ドラ
ム1と現像スリーブ7との間に所定の電界を形成する。
【0030】現像スリーブ7の上方の容器26の位置に
はトナー量規制部材として弾性ブレード9が固定され、
この弾性ブレード9は現像スリーブ7上に垂下し、現像
スリーブ7の回転方向と同方向に延びて所定の圧力で弾
性的に当接し、現像スリーブ7上に担持したトナーTを
規制して薄層に塗布する。
【0031】本実施例によれば、弾性ブレード9は、図
2及び図3に示すように、支持板金9aと、現像スリー
ブ7と当接する、板金9aに固定した平板状のブレード
本体9bと、その延出方向先端面及び現像スリーブ7と
の当接面の裏面とを覆う断面L字状の絶縁層9cとから
なっている。弾性ブレード9の本体9bには、体積抵抗
率が109 Ω・cmの弾性体が用いられる。
【0032】絶縁層9cとしてはPET、PTFE、ポ
リイミド、テフロン等の樹脂材料が用いられる。ブレー
ド本体9bに絶縁層9cを設けるには、本体9bの現像
スリーブ7側の面をマスキングテープ等で被覆した後、
上記樹脂材料の塗液をプライマーを介して塗布し、乾燥
して硬化すればよい。
【0033】上記の弾性ブレード7には直流電源10が
接続されており、現像スリーブ7表面と弾性ブレード7
との間で所定の電界を形成するべく、電源10によって
弾性ブレード7に直流電圧が印加される。
【0034】更に現像スリーブ7の内部には、マグネッ
トローラ11が現像スリーブ7の回転に対して回転しな
いように不動に設置されており、マグネットローラ11
は、その周方向に所定の磁力の磁極が所定の数だけ配設
され、トナーTを現像スリーブ7表面上に磁力により引
き付け、搬送する。
【0035】図1に示すように、現像装置6の下方には
レジストローラ12が設置され、レジストローラ12は
図示しないコントローラの画像信号に同期して、転写材
Pを転写帯電器13と感光ドラム1とが対向した画像転
写部へ搬送する。画像転写部では、転写帯電器13によ
り転写材Pの裏面に所定の電荷を付与して画像転写部の
領域に所定の転写電界を形成し、該電界により感光ドラ
ム1上のトナーを転写材P上へ転写する。転写材Pは搬
送ベルト14にて定着装置15へ搬送される。
【0036】定着装置15においては、転写材P上の転
写された未定着トナーTを加熱、加圧により溶融、固着
して永久定着する。一方、感光ドラム1上の転写残りの
トナーT′は、クリーニング装置16により感光ドラム
1表面から除去される。
【0037】本実施例では、感光ドラム1としてOPC
ドラムを使用したが、感光ドラムとしてはα−Siなど
の他の感光体ドラムを用いることができる。又光学系4
は半導体レーザを用いたが、LED、LCD等の他の光
学系を使用することもできる。
【0038】本発明の現像装置について更に説明する。
本実施例では、上述したように、トナーTは絶縁性一成
分磁性現像剤である磁性トナーを使用しており、磁性ト
ナーTは現像スリーブ7の表面との摩擦により、負極性
(静電潜像を現像する極性。本実施例に示した反転現像
系では帯電ローラ2の帯電極性と同極性)に帯電する。
トナーTは、例えばスチレン−アクリル共重合体を主成
分とする結着樹脂にマグネタイトを60wt%、負荷電
制御剤としてモノアゾ染料の金属錯塩を1wt%含有し
た約1013Ω・cmの絶縁性磁性トナーを基本とし、こ
れに流動性を高めるために疎水化処理したシリカ微粒子
をトナー重量に対して0.4wt%外添したものを用い
ることができる。
【0039】一方、現像スリーブ7は、例えばアルミニ
ウムからなり、所定の外径に加工されたアルミニウム円
筒体を昭和電工(株)製アランダムA#400(アラン
ダム砥粒)でサンドブラスト加工して、JISB−06
01に規定の中心線平均粗さRaを約0.5μmにした
ものを使用することができる。
【0040】現像スリーブ7内に内蔵されているマグネ
ットローラ11は、磁極S1が現像極であり、N2がト
ナー吹出し防止極、S2がトナー搬送極、N1がトナー
塗布量規制極である。各磁極の大きさは、磁極S1が8
0mT、S2が65mT、N1が60mT、N2が70
mTとした。
【0041】又現像スリーブ7には−500Vの直流電
圧に1640Vpp(ピーク・ツウ・ピーク電圧)、周波
数1800Hzの交流電圧を重畳した現像バイアス電圧
を印加した。更に現像スリーブ7と弾性ブレード9との
当接領域において、所定の大きさの電界を得るために、
上述したように、現像スリーブ9には電源10を接続し
ている。現像スリーブ7と弾性ブレード9間にトナーT
が約100μmの厚さに存在するように、弾性ブレード
9の現像スリーブ7への当接圧等の条件が決定される。
【0042】更に弾性ブレード9と現像スリーブ7との
間に15V/μm以上の電界、好ましくは20V/μm
以上を確保できるように、電源10により弾性ブレード
9に電圧を印加する。この電界の向きは、弾性ブレード
9から現像スリーブ7へ電流が流れる方向、つまり負極
性トナーTが弾性ブレード9に引き付けられる方向に力
が働くように形成する。これによりトナーT自身の電荷
による電界強度の低下を防ぎ、比較的低印加電圧で目的
を達成することができる。
【0043】本実施例1では、電源10に1500Vを
印加し、弾性ブレード9と現像スリーブ7間の電界を平
均で20V/μmとなるようにした。この電界の大きさ
は、次の動作例の箇所で具体的に説明するが、ここに示
した20V/μm以上であればよく、現像スリーブ7上
の反転トナーを著しく減少して、最終的に得られる出力
画像に反転カブリのない良好な品質を得ることができ
る。
【0044】図1、図2を用いて現像装置及び画像形成
装置の動作例を示す。画像形成動作が開始されると、図
示しないメインモータが駆動され、感光ドラム1を図1
中の矢印方向に回転駆動する。同時に帯電ローラ2が従
動回転し、これに電源3により電圧が印加されて、感光
ドラム1の表面を−700Vに帯電する。次に光学系4
からイメージ露光による光照射5を行なって、感光ドラ
ム1上に静電潜像が形成される。一方、現像装置6にお
いても、現像スリーブ7の回転駆動と同時に、現像スリ
ーブ7及び弾性ブレード9に上記した電圧が印加され
る。更にこれと一所に現像スリーブ7と弾性ブレード9
の当接領域では、トナーTの約100μm厚さのトナー
層の形成と、平均で20V/μmの電界が形成される。
【0045】トナーTは現像スリーブ7の表面との摩擦
帯電により負極性に帯電され、更に現像スリーブ7と弾
性ブレード9間の空隙の電界による放電によりトナー層
の全域のトナーTに亙り、負極性の電荷が付与される。
これにより、現像スリーブ7の表面に塗布されたトナー
層中の反転トナーの数を、従来に比べて著しく減少させ
ることができる。
【0046】上記において、現像スリーブ7と弾性ブレ
ード9との間の電界強度を強くすることにより、空隙に
おける放電を増加させ、反転トナーを完全になくすこと
ができるが、正規トナーの帯電量が増加し、現像性に影
響を及ぼす。具体的には、正規トナーの帯電量が大幅に
増加し過ぎると(適正値の倍以上になると)、出力画像
の濃度低下を起こす。つまり、現像スリーブ7と弾性ブ
レード9間の電界強度には最適値が存在し、約20〜約
60V/μmの範囲、好ましくは約20〜約40V/μ
mがよい。本実施例では、上述したように、平均で約2
0V/μmが得られるように、弾性ブレード9に150
0Vのバイアスを印加した。
【0047】本発明者等が検討した結果によると、上記
の約20〜40V/μmの電界強度を得るには、弾性ブ
レード9の抵抗値、現像剤Tの特性、現像装置の構成な
どの点から、約500〜3000Vのバイアスがよいこ
とが分った。更に弾性ブレード9に絶縁層9cを設けた
ので、現像装置の使用環境を問わず、弾性ブレード9へ
のバイアスの感光ドラム1及び現像スリーブ7へのリー
クを防止することができる。
【0048】その結果、従来と比べてトナーTの摩擦帯
電電荷量が平均して4μC/g程度上昇し、然も現像ス
リーブ7上のトナーTの塗布量は不変であった。これ
は、現像スリーブ7上のトナー層において、大幅に反転
トナーが減ったことを示し、反転カブリのない良好な画
像を得ることができた。
【0049】このようにして負極性に帯電されたトナー
Tは現像スリーブ7上に磁力によって保持され、感光ド
ラム1と対向した現像部に搬送される。現像部には電源
8により現像電界が形成され、感光ドラム1上の静電潜
像を反転現像する。従来においては、現像スリーブ7上
のトナー層中に反転トナーが存在したので、この反転ト
ナーが非画像部に付着して、反転カブリを生じていた
が、本発明においては、反転トナーが著しく減少してお
り、非画像部への反転トナーの付着が生じない。このよ
うにして反転カブリのない良好な状態で現像され、感光
ドラム1上に得られたトナー像は、転写材P上に転写し
て、続いて定着装置15で定着して、反転カブリのない
良好な画像が得られる。
【0050】以上のように、本発明においては、弾性ブ
レード9を、ブレード本体9bと、その延出方向先端面
及び現像スリーブ7との当接面の裏面とを覆う絶縁層9
cとから構成して、弾性ブレード9の延出方向先端面と
現像スリーブ7との当接面の裏面とを絶縁部材で被覆し
たので、これにトナーTの帯電極性と逆極性のバイアス
電圧を印加することにより、ブレードバイアスの感光ド
ラム1及び現像スリーブ7へのリークを防止して、トナ
ーTにその帯電極性と同極性の電荷を良好に注入でき、
弾性ブレード9による摩擦帯電と相俟って、摩擦帯電の
みや電荷注入に頼っていた従来に比べ、現像剤担持体上
のトナー層に反転トナーが生じるのを著しく減少してト
ナーTを良好に帯電できる。その結果、反転カブリのな
い良好な出力画像を得ることができる。
【0051】実施例2 図4は、本発明の現像装置の他の実施例を示す概略構成
図である。本実施例の現像装置では、現像スリーブ7の
表面に、トナーTの帯電極性と帯電性が逆極性の樹脂、
例えばフェノール樹脂中にカーボン又はグラファイトの
少なくとも一方を分散させた導電層7aを8〜12μm
の厚さに形成したことが特徴である。本実施例のその他
の構成は図1〜2を参照して説明した実施例1と基本的
に同様であるので、図4において図1〜2と同じ部材は
同一の符号を付してその説明は省略する。
【0052】上記グラファイトは、一般の金属のように
表面に酸化膜を形成しないために接触抵抗が低く、且つ
劈開性の結晶面を有するために離型性に優れており、ト
ナーT中の樹脂成分からの超微粉末や外添剤による汚染
に対しても強い。このために現像スリーブ7の表面にグ
ラファイトを主成分とする導電層7aを形成すると、中
抵抗の弾性ブレード9に実施例1で述べたようなバイア
ス電圧を印加した場合、現像スリーブ7上のトナーTに
電荷を与えてトナーTの帯電電荷量を均一且つ安定化さ
せる作用が一層効果的に発揮され、多数枚の画像形成で
の濃度低下や、本発明の目的である反転カブリを防止す
る効果が向上する。更にトナーTの帯電は、現像スリー
ブ7表面に形成されたトナーTの帯電極性と逆極性の樹
脂(フェノール樹脂)との摩擦帯電により一層均一且つ
安定化され、本発明の効果がより向上する。
【0053】勿論、弾性ブレード9に設けられた絶縁層
9cにより、弾性ブレード9に印加したバイアスの感光
ドラム1及び現像スリーブ7へのリークが防止される。
【0054】実施例3 実施例2では、トナーTの摩擦帯電を現像スリーブ7と
の間で行なわせたが、本実施例では、これを弾性ブレー
ド9との間で行なわせた。
【0055】この場合、弾性ブレード9にはトナーTの
帯電極性と逆極性の樹脂をベースにし、例えばカーボン
等を分散させて中抵抗に調整したものが用いられる。例
えばウレタンゴム中にカーボンを分散させたもの等を用
いることができる。
【0056】このようにしても、実施例2と同様な効果
を得ることができる。又トナーTの摩擦帯電を弾性ブレ
ード9、現像スリーブ7の両方と行なっても同様な効果
が得られる。勿論、弾性ブレード9の絶縁層9cによ
り、弾性ブレード9へのバイアスが感光ドラム1及び現
像スリーブ7にリークするのが防止される。
【0057】以上の実施例1〜3では、電源10により
弾性ブレード9に直流電圧のみを印加したが、電源10
により現像スリーブ7に印加している交流電圧を、その
印加タイミングと同期して直流電圧に重畳させて弾性ブ
レード9に印加してもよい。
【0058】こうすることによって、現像スリーブ7〜
弾性ブレード9の間の電界が振動せずに一定電界とな
り、放電が安定して行なわれる。従って反転トナーの発
生を確実に防止でき、本発明の効果をより一層向上させ
ることができる。
【0059】又現像装置は画像形成装置の本体に感光ド
ラム1等と独立に設けたが、図5に示すように、現像装
置を構成する現像スリーブ7、弾性ブレード9及びトナ
ー収容室30等を、感光ドラム1、一次帯電ローラ2、
クリーニング装置16、廃トナー室18等と共に一体化
して、プロセスカートリッジ20として画像形成装置本
体に着脱自在に設置することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、現像
剤担持体上に垂下して当接する現像剤塗布部材の延出方
向先端面と、塗布部材の現像剤担持体との当接面の裏面
とを絶縁部材で被覆したので、これに現像剤の帯電極性
と逆極性のバイアス電圧を印加することにより、バイア
スの像担持体及び現像剤担持体へのリークを防止して、
現像剤にその帯電極性と同極性の電荷を良好に注入で
き、塗布部材による摩擦帯電と相俟って、摩擦帯電のみ
や電荷注入に頼っていた場合に比べ、現像剤担持体上の
現像剤層に逆極性帯電の現像剤が発生するのを著しく減
少して帯電でき、その結果、良好な現像により反転カブ
リのない高品質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る現像装置を備えた画像
形成装置を示す概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた現像装置を示
す拡大図である。
【図3】図2の現像装置に設けられた弾性ブレードを示
す斜視図である。
【図4】本発明の現像装置の他の実施例を示す拡大図で
ある。
【図5】本発明の現像装置を組込んだプロセスカートリ
ッジを示す概略構成図である。
【図6】従来の現像装置を備えた画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図7】図6の画像形成装置に備えられた現像装置を示
す拡大図である。
【図8】図7の現像装置で使用されている現像バイアス
を示す波形図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 7 現像スリーブ 8 電源 9 弾性ブレード 9b ブレード本体 9c 絶縁層 10 電源 11 マグネット 26 現像容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 淳一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 尾島 磨佐基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木須 浩樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浅野 えりか 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大関 行弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 境澤 勝弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大久保 正晴 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体上にその回動方向と同方向
    に延びて弾性的に当接した塗布部材により前記現像剤担
    持体上に担持した現像剤を規制して、前記現像剤担持体
    上に前記現像剤の薄層を形成する現像装置において、前
    記塗布部材の延出方向先端面と、前記塗布部材の前記現
    像剤担持体との当接面の裏面とを絶縁部材で被覆したこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤の帯電極性と逆極性の電圧を
    前記塗布部材に印加し、同極性の電圧を前記現像剤担持
    体に印加して、前記薄層に形成された現像剤にその帯電
    極性と同極性の電荷を付与する請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布部材は、105 〜1013Ω・c
    mの半導電領域の電気抵抗値を有する弾性体からなる請
    求項1又は2の現像装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6389258B2 (en) * 2000-05-29 2002-05-14 Fujitsu Limited Development roller and blade used in development device, and development device and image-forming device having the development roller and blade
US7006774B2 (en) 2002-11-19 2006-02-28 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, wherein voltages applied to developer regulating members are based on respective voltages applied to developer carrying members
US7050733B2 (en) 2002-11-19 2006-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including two developer carrying members wherein potential differences between the developer carrying members and a common voltage source differ
US7440718B2 (en) 2005-01-28 2008-10-21 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus featuring image defect supression
JP2015132675A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 キヤノン株式会社 現像装置及び画像形成装置
US10394162B2 (en) 2017-10-13 2019-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus, process cartridge, and image forming apparatus

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