JPH0713975Y2

JPH0713975Y2 - バフ用基板

Info

Publication number: JPH0713975Y2
Application number: JP14555489U
Authority: JP
Inventors: 孝彦村松
Original assignee: 名古屋羽布株式会社
Priority date: 1989-12-18
Filing date: 1989-12-18
Publication date: 1995-04-05
Anticipated expiration: 2004-12-18
Also published as: JPH0387566U

Description

【考案の詳細な説明】＜産業上の利用分野＞この考案は、バフを保持する基板の改良に関し、金属部
品の溶接部分が研摩するときに用いられるものとして好
適である。

＜従来の技術＞第３図に、従来の基板２の例を示した。この基板２は金
属製の円板であつて、外周縁にはバフ７を取り付けるた
めの貫通孔３が穿設されている。中央の穴５は治具の回
転軸へ取り付けるためのものである。

バフ７は、複数枚重ね合された短冊状の研摩布８が、そ
の保型性を高めるために、中央で折り曲げられたもので
ある。そして、このバフ７は、第４図（第３図における
Ａ矢視線図）のように、外周縁を挟んだ状態で基板２へ
取り付けられる。このとき、バフ７の折曲げ線９は、基
板２から放射状、即ちその半径延長線方向に配置され
る。これもまた、基板２を図示矢印方向へ回転させたと
きに、バフ７がへたらないようにするためである。な
お、図中の符号６は、基板２の貫通孔３へ通されて、か
つバフ７を突き抜けたリベツト金具であり、これがバフ
７を基板２へ固定している。

本願考案に関連する技術として、実公昭51-1590号公報
を参照されたい。

＜考案が解決しようとする課題＞上記構成のバフ装置１では、バフ７を基板２へ取り付け
るときに、折曲げ線９の部分が基板２の外周縁へ干渉す
るので、図例のように、当該干渉する部分を切除する必
要があつた。

また、バフ７の自由端側においてもその基板２側角部
は、隣りのバフ７との干渉を避けるために、上記折曲げ
線９部分と同様に切除されることが多かつた。

ところが、バフ７において基板２側の角部を切除したと
きには、その分だけバフ７の幅が狭くなる。従つて、狭
くなつた箇所からバフ７が折れ曲がり易くなる。つま
り、バフ７の腰が弱くなる。また、基板２へバフ７を取
り付ける際に、バフ７の角部を１つ１つ切除しなければ
ならず手間がかかつていた。

＜課題を解決するための手段＞この考案は、上記課題にかんがみて考案された基板であ
つて、その構成は、折り曲げられたバフは、その折曲げ
線を基板から放射状に配置して、前記基板の外周縁を挟
んだ状態で前記基板へ取り付けられる構成のバフ装置に
用いられる基板であつて、基板の外周縁には、バフの折
曲げ線が対向する位置に、切欠きが形成されていること
を特徴とする。

＜実施例＞以下、この考案を実施例により更に詳細に説明する。
尚、従来例で説明した部材と同一の部材には同一の図符
号を付して、その説明を省略する。

実施例の基板12は、金属、セラミツクス等、バフ17を保
持するのに十分な剛性をもつ材料で形成されている。そ
して、この基板12には、従来例と同様に貫通孔３と穴５
が穿設されている。

またこの基板12の外周には、一定のピツチで切欠き13が
設けられている。この切欠き13のピツチはバフ17の幅に
等しい。この切欠き13の存在により、バフ17はその基板
12側の角部（特に折曲げ線19側のもの）を切除する必要
がなくなつた。なぜなら、切欠き13における基板半径方
向の側壁15側からバフ17は基板12の外周縁を挟むことが
できるからである。

このようにして、この実施例の基板12を用いると所定の
角部を切除しなくも、バフ17を基板12へ固定することが
できる。

なお、切欠き13の形状は特に限定されず、少なくとも、
折曲げ部19の基板12側端部が挿入できる幅があればよ
い。第２図には、他の態様の基盤22を示した。

また、バフ17を基板12へ取り付けるための部材として
は、リベツト６の他に、ねじ、ステープル等を用いるこ
とができる。

＜考案の作用・効果＞以上説明したように、この考案の基板には、その外周縁
へ、バフの折曲げ線に対向する切欠きが形成されてい
る。

従つて、バフはこの切欠きにおいて基板半径方向の周壁
から、基板の外周縁を挟めることとなる。換言すれば、
バフの折曲げ線は基板12の外周縁へ何ら干渉しなくな
る。

よつて、この考案の基板を採用すれば、バフの折曲げ線
の基板側角部を切除する必要がなくなる。これにより、
バフは全体的に同幅となつて、従来の場合より腰が強く
なる。

つまり、この考案の基板によれば、短冊状の研摩布を複
数枚重ねてこれを折曲げてなるバフをそのままの形で基
板へ取り付けられることとなつて、その取付け作業が容
易になる。それとともに、バフ自体の保型性が向上する
ので、バフの耐久性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の基板12を示す平面図、第２図は他の態様の基板22を示す平面図、第３図は従来例の基板を示す平面図、第４図は第３図におけるＡ矢視線図。１……バフ装置、 2,12,22……基板、 7,17……バフ、８……研摩布、 9,19……折曲げ線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】折り曲げられたバフが、その折曲げ線を基
板から放射状に配置して、前記基板の外周縁を挟んだ状
態で前記基板へ取り付けられる構成のバフ装置に用いら
れる基板であつて、前記基板の外周縁には、前記バフの折曲げ線が対向する
位置に、切欠きが形成されていることを特徴とするバフ用基板。