JPH07139527A - ゴム状弾性体、プラスチックの複合体及びその成形方法並びにゴム状弾性体成形品成形型 - Google Patents

ゴム状弾性体、プラスチックの複合体及びその成形方法並びにゴム状弾性体成形品成形型

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JPH07139527A
JPH07139527A JP30869293A JP30869293A JPH07139527A JP H07139527 A JPH07139527 A JP H07139527A JP 30869293 A JP30869293 A JP 30869293A JP 30869293 A JP30869293 A JP 30869293A JP H07139527 A JPH07139527 A JP H07139527A
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Japan
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rubber
molding die
molding
molded product
plastic
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Naoki Ando
直樹 安藤
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ゴム部品とプラスチック部品の一体化におい
て、ゴム部品が容易に剥離することがなく、かつその一
体化を容易になし得る、ゴム状弾性体とプラスチックの
複合体及びその成形方法・成形型の提供。 【構成】 固定成形型36、第1の可動成形型38及び
第2の可動成形型40を型締めし、このゴム状弾性体成
形品成形型34内に成形ゴムを注入して、ゴム状弾性体
成形品18を成形する。次に、第2の可動成形型40つ
いで、第1の可動成形型38を型開きして離型用凹部2
6の空間により係合片22を撓ませつつ係合片成形部4
8を離型させる。そして、離型後のゴム状弾性体成形品
18をプラスチック成形型内に先置きして、成形プラス
チック成形品を注入し、ゴム状弾性体成形品18と積層
一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、家電、家具、
建材、その他ゴム状弾性体とプラスチックを組合せた素
材、例えば簡易椅子、衝撃防止用ガード材、滑り止め用
ゴムタイル等に用いられるゴム状弾性体、プラスチック
の複合体及びその成形方法並びにゴム状弾性体成形品成
形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、プラスチックとゴムを組合
せる場合、例えば、プラスチックの表面にゴムシートを
配置したいような場合には、プラスチックとゴムシート
とを別々に成形し、これらプラスチック及びゴムシート
を接着剤を用いて貼着するようにしていた。
【0003】また、別々に成形したゴム部品とプラスチ
ック部品に、それぞれ一旦挿入すると外れ難くなるよう
な嵌合部を設けておき、ゴム部品側の嵌合部を治具を使
ってプラスチック部品側の嵌合部に嵌込むことにより、
プラスチック部品とゴム部品とを一体化させるようにし
たものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の接着剤を用いて
ゴムシートとプラスチックを貼着する場合には、接着剤
の経時変化により、プラスチックからゴムシートが剥が
れ易くなり、特に、悪戯や何らかの事故により、ゴムシ
ートの一部が剥がれた場合、全体の剥がれが急速度で進
行して、早期に使用に耐え得なくなる事態が生じるとい
う問題があった。
【0005】また、ゴム部品の嵌合部をプラスチック部
品の嵌合部に嵌込んで一体化させる場合には、前述の接
着剤を用いる場合のような剥離は生じ難いが、例えばゴ
ム部品が広面積のゴムシートのような場合には、広面積
であるだけに、たとえ治具を用いたとしても、その嵌込
み作業は面倒で、時間がかかるという問題があった。
【0006】更に、プラスチック部品とゴム部品とを嵌
合させる場合、ゴム部品をプラスチック部品の端部に配
置する場合には、プラスチック部品の嵌合部の形成が容
易になし得るが、ゴム部品をプラスチック部品の中央部
側に配置しようとする場合には、プラスチック部品の嵌
合部の型抜きができない状態となり、ゴム部品の取付け
ができなくなるという問題があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ゴム部品をプラスチック
部品に一体化させた場合において、ゴム部品が容易に剥
離することがなく、しかもゴム部品の一体化が容易にな
し得、更にはゴム部品の配置位置に拘わりなくプラスチ
ック部品とゴム部品の嵌合がなし得るゴム状弾性体、プ
ラスチックの複合体及びその成形方法並びにゴム状弾性
体成形品成形型を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明にあっては、
側方に膨出する膨出部を有する係合片と、この係合片の
隣接位置に形成された係合片撓み用の離型用凹部とを片
側面に有するゴム状弾性体成形品と、前記ゴム状弾性体
成形品の係合片及び離型用凹部内への食込み部を有し、
前記ゴム状弾性体成形品と積層一体化されたプラスチッ
ク成形品と、を備えることを特徴としている。
【0009】第2の発明にあっては、前記ゴム状弾性体
成形品本体成形用の固定成形型と、前記膨出部成形部を
含む係合片成形部を有し、前記固定型に対して型締めさ
れる第1の可動成形型と、前記第1の可動成形型を貫通
する離型用凹部成形部を有し、前記第1の可動成形型に
対して型締めされる第2の可動成形型と、を備えること
を特徴としている。
【0010】第3の発明にあっては、前記ゴム状弾性体
成形品成形型を構成する固定成形型、第1の可動成形型
及び第2の可動成形型を型締めし、このゴム状弾性体成
形品成形型内に成形ゴムを注入して、ゴム状弾性体成形
品を成形する工程と、前記第2の可動成形型を型開きし
て離型用凹部成形部を離型用凹部より離型させ、第1の
可動成形型を型開きして前記離型用凹部の空間により係
合片を撓ませつつ係合片成形部を離型させる工程と、前
記離型後のゴム状弾性体成形品をプラスチック成形型内
に先置きして、成形プラスチックを注入し、前記ゴム状
弾性体成形品の係合片及び離型用凹部内への食込み部を
有するプラスチック成形品を成形し、前記ゴム状弾性体
成形品と積層一体化する工程と、を含むことを特徴とし
ている。
【0011】なお、以上及び以下において、ゴム状弾性
体とは、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマ等を
含む広い概念で用いる。
【0012】
【作用】第1の発明にあっては、ゴム状弾性体成形品に
形成した係合片及び離型用凹部内に、プラスチック成形
品の食込み部を係合させることにより、係合片と係合し
た食込み部に離脱方向の力が加わったとしても、離型用
凹部内に係合した食込み部が係合片の撓みを抑えるた
め、ゴム状弾性体成形品の剥離が防止され、強固な取付
け状態が確保されることとなる。
【0013】第2の発明にあっては、第1の可動成形型
によって膨出部を含む係合片を形成することができ、ま
た第2の可動成形型によって離型用凹部を形成すること
ができ、この第2の可動成形型を型開きすることによっ
て、ゴム状弾性体成形品の離型用凹部を空にし、この状
態で第1の可動成形型を型開きすることにより、係合片
が離型用凹部側に撓んで係合片の脱型が可能となり、簡
単な成形型の構成で、係合片を有するゴム状弾性体成形
品が容易に成形可能となる。
【0014】第3の発明にあっては、第2の発明のゴム
状弾性体成形品成形型によりゴム状弾性体成形品を成形
したのち、ゴム状弾性体成形品をプラスチック成形型内
に先置きして成形プラスチックを注入することにより、
ゴム状弾性体成形品の係合片及び離型用凹部内への食込
み部を有する強固な接合状態の複合プラスチック成形品
を容易に形成することが可能となる。
【0015】また、ゴム状弾性体成形品を先置きしてゴ
ム状弾性体成形品への食込み部を有するプラスチック成
形品を成形するため、ゴム状弾性体成形品の配置位置に
影響されることなく、ゴム状弾性体成形品及びプラスチ
ック成形品の複合体を容易に形成することが可能とな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】図1〜図4は、本発明の一実施例に係るゴ
ム状弾性体、プラスチックの複合体を用いたベンチシー
トを示す図である。
【0018】このベンチシート10は、例えば球場や駅
のベンチに用いられるもので、図1に示すように、脚体
12と、座板14とから構成されている。
【0019】脚体12は、図1に示すように、アルミニ
ウム製あるいは鋼製の角パイプにて形成され、その下端
には、取付け板16が一体に取付けられ、この取付け板
16を介して床等に立設されるようになっている。
【0020】座板14は、ゴム状弾性体、プラスチック
の複合体からなるもので、図1及び図2に示すように、
ゴム状弾性体成形品18と、プラスチック成形品20と
を複合一体化して形成され、このプラスチック成形品2
0を介して、脚体12の頂部に取付け固定されるように
なっている。
【0021】ゴム状弾性体成形品18は、ほぼ方形状を
なすシート状のもので、プラスチック成形品20の表面
に所定間隔をおいて3枚配置され、座板14の座部を構
成するようになっている。このゴム状弾性体成形品に
は、天然ゴム(NR)や、スチレンブタジエンゴム(S
BR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロピレン
ゴム(EPR)等の合成ゴム、あるいはスチレン系、オ
レフィン系、ポリエステル系等の熱可塑性エラストマ
(TPE)等の材料を採用することができる。なお、前
述の材料に限らず、例えば、JIS硬度のショアーA
で、60以上のいわゆるゴム製品やTPE製品であれ
ば、成形型から容易に脱型することが可能で、十分に使
用に耐え得るものである。更に、これらの材料に、フィ
ラーや、発泡材、充填材、着色材、老化防止剤、安定剤
等のいわゆるゴム薬等を適宜添加することもできる。特
に、発泡材を添加して発泡させると、本実施例のよう
に、ベンチシート等の座部に用いる場合には、座り心地
が良くなる。
【0022】また、ゴム状弾性体成形品18は、図3及
び図4に示すように、裏面側に方形状の各辺に沿ってそ
れぞれ複数の係合片22が平行に突出して、突条をなす
ように形成され、これら各係合片22には、側方に膨出
する膨出部24が一体に形成されている。この膨出部2
4は、裏面から離れるにしたがって断面積が増加するテ
ーパ状に形成されている。この膨出部24によって、プ
ラスチック成形品20との係合一体化がなされるように
なっている。
【0023】更に、係合片22の隣接位置、具体的には
係合片22の膨出部24が突出する側と反対側の位置に
は、それぞれ係合片22の撓み用の離型用凹部26が形
成されている。この離型用凹部26の存在によって、係
合片22の膨出部24の存在にも拘らず、成形型からの
ゴム状弾性体成形品18の脱型が容易になるようになっ
ている。
【0024】プラスチック成形品20は、一対の脚体1
2間に跨がる大きさのほぼ方形状に形成され、その表面
には3つの座部取付け凹部28が形成され、これら各座
部取付け凹部28にそれぞれゴム状弾性体成形品18を
配置するようになっている。
【0025】また、このプラスチック成形品20の各座
部取付け凹部28内には、ゴム状弾性体成形品18の係
合片22隣接位置及び離型用凹部26対応位置に、それ
ぞれ係合片22の膨出部24及び離型用凹部26内への
食込み部30、32が形成されている。そして、膨出部
24への食込み部30が膨出部24に食込むことによ
り、ゴム状弾性体成形品18との係合一体化がなされ、
かつ、離型用凹部26への食込み部32によって、係合
片22の撓みが防止され、これによってゴム状弾性体成
形品18の剥離が防止されるようになっている。
【0026】更に、プラスチック成形品20には、強化
プラスチック(FRP)、ポリエチレン(PE)、ポリ
プロピレン(PP)、塩ビ(PVC)、ポリスチレン
(PS)、ABS等のプラスチック材料を採用すること
ができる。特に、本実施例のように、球場や駅等屋外の
ベンチシートの座板に用いるような場合には、FRP、
PE、PP等のような耐候性のある材料を用いることが
好ましい。
【0027】次に、ゴム状弾性体成形品18を成形する
ための成形型の一例を図5に示す。
【0028】このゴム状弾性体成形品成形型34は、固
定成形型36と、第1の可動成形型38と、第2の可動
成形型40とから構成されている。
【0029】固定成形型36は、ゴム状弾性体成形品本
体42を成形するための本体成形部44が形成された状
態となっている。
【0030】第1の可動成形型38は、図示せぬ型締め
手段により、固定成形型36に型締めされるもので、本
体成形部44との対向面には、膨出部成形部46を含む
係合片成形部48を有し、ゴム状弾性体成形品本体42
の裏面に膨出部24を有する係合片22が形成し得るよ
うになっている。また、この第1の可動成形型38の離
型用凹部26対応位置には、貫通孔50が形成されてい
る。
【0031】第2の可動成形型40は、図示せぬ型締め
手段により、第1の可動成形型38に対して型締めされ
るもので、第1の可動成形型38との対向面には、第1
の可動成形型38の貫通孔50を貫通する離型用凹部成
形部52を有し、この離型用凹部成形部52により、離
型用凹部26を形成するようになっている。
【0032】次いで、このゴム状弾性体成形品成形型3
4を用いたゴム状弾性体、プラスチックの複合体の成形
方法を、図5〜図9に示す。
【0033】まず、図5に示すように、ゴム状弾性体成
形品成形型34を構成する固定成形型36、第1の可動
成形型38及び第2の可動成形型40を型締めし、この
ゴム状弾性体成形品成形型34内に素材のセッティング
または素材を射出注入して、ゴム状弾性体成形品18を
成形する。この場合、固定成形型36によりゴム状弾性
体成形品本体42が形成され、第1の可動成形型38に
より膨出部24を有する係合片22が形成され、更に第
2の可動成形型40により離型用凹部26が形成される
こととなる。
【0034】次に、図6に示すように、固定成形型36
と第1の可動成形型38を接合したまま、第2の可動成
形型40を型開きして離型用凹部成形部52を貫通孔5
0内でスライドさせつつ、離型用凹部26より離型させ
る。この第2の可動成形型38の型開きによって、離型
用凹部26内が空の状態となる。
【0035】次いで、図7に示すように、固定成形型3
6に対して、第1の可動成形型38を型開きする。ゴム
状弾性体成形品を固定成形型36より離型させる。引き
続き、第1の可動成形型38よりゴム状弾性体成型品を
取り出すが、この取り出しは図9に示すように、膨出部
成形部46が膨出部24にひっかかる状態となるが、離
型用凹部26が空の状態となっているため、係合片22
がその弾性力により離型用凹部26側に撓んで膨出部成
形部46が通過できる状態となり、膨出部24の存在に
かかわらず、容易に離型できる。
【0036】そして、図7の状態から、ゴム状弾性体成
形品18を取出し、図8に示すように、プラスチック成
形型54内に、例えば、図示せぬ両面テープ等により貼
着して先置きし、プラスチック成形型54内に射出等に
より、成形プラスチックを注入して、ゴム状弾性体成形
品18と積層一体のプラスチック成形品20を成形す
る。
【0037】これにより、ゴム状弾性体成形品18の係
合片22及び離型用凹部26内への食込み部30、32
を有する強固な接合状態のプラスチック成形品20を容
易に形成することが可能となる。
【0038】また、ゴム状弾性体成形品18を先置きし
てゴム状弾性体成形品18への食込み部30、32を有
するプラスチック成形品20を成形するため、ゴム状弾
性体成形品18の配置位置に影響されることなく、ゴム
状弾性体成形品18及びプラスチック成形品20の複合
体を容易に形成することが可能となる。
【0039】図10は、ゴム状弾性体成形品18の係合
片22に形成した膨出部の変形例を示す図である。この
膨出部56は、係合片22の先端側面より部分的に突出
した状態となっており、その作用効果は、前記実施例に
おける膨出部と異なるところはない。
【0040】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。
【0041】例えば、前記実施例においては、プラスチ
ック成形品を射出成形にて成形する場合について説明し
たが、この例に限らず、ブロー成形等を用いるようにす
ることも可能である。
【0042】また、本実施例では、ゴム状弾性体、プラ
スチックの複合体をベンチシートの座板に用いた場合に
ついて説明したが、この例に限らず、ゴム状弾性体とプ
ラスチックを組合せるものであれば、種々の用途に用い
ることが可能である。
【0043】更に、前記実施例においては、ゴム状弾性
体成形品を両面テープを用いて、プラスチック成形型に
位置決めする状態を示したが、これに限らず、プラスチ
ック成形型から位置決めピンを突出させて位置決めす
る、またはゴム状弾性体の表面側を単純平面とせず、デ
ザインや機能を兼ねた凹凸を設けて、これにプラスチッ
ク成形型を対応させること等により位置決めすることも
可能である。
【0044】そして更に、前記実施例では、固定成形型
から一旦ゴム状弾性体成形品を取り出してプラスチック
成形型に先置きする例を示したが、これに限らず、固定
成形型をプラスチック成形型兼用にすることも可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明にあっ
ては、ゴム状弾性体成形品に形成した係合片及び離型用
凹部内に、プラスチック成形品の食込み部を係合させる
ことにより、係合片と係合した食込み部に離脱方向の力
が加わったとしても、離型用凹部内に係合した食込み部
が係合片の撓みを抑えるため、ゴム状弾性体成形品の剥
離を防止して、強固な取付け状態を確保することができ
るという効果がある。
【0046】第2の発明にあっては、第1の可動成形型
によって膨出部を含む係合片を形成することができ、ま
た第2の可動成形型によって離型用凹部を形成すること
ができ、このゴム状弾性体成形品の離型用凹部を空にし
た状態で第1の可動成形型を型開きすることにより、係
合片の脱型が可能となり、簡単な成形型の構成で、係合
片を有するゴム状弾性体成形品を容易に成形することが
できるという効果がある。
【0047】第3の発明にあっては、ゴム状弾性体成形
品をプラスチック成形型内に先置きしてプラスチック成
形品を注入することにより、ゴム状弾性体成形品の係合
片及び離型用凹部内への食込み部を有する強固な接合状
態のプラスチック成形品を容易に形成することができる
という効果がある。
【0048】また、ゴム状弾性体成形品を先置きしてゴ
ム状弾性体成形品への食込み部を有するプラスチック成
形品を成形するため、ゴム状弾性体成形品の配置位置に
影響されることなく、ゴム状弾性体成形品及びプラスチ
ック成形品の複合体を容易に形成することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るゴム状弾性体、プラス
チックの複合体を用いたベンチシートを示す斜視図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のゴム状弾性体成形品の裏面の状態を示す
拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【図5】ゴム状弾性体成形品成形型を用いたゴム状弾性
体成形品の成形状態を示す断面図である。
【図6】図5の状態から第1の可動成形型を離型した状
態を示す断面図である。
【図7】図6の状態から第2の可動成形型を離型した状
態を示す断面図である。
【図8】図7の状態からゴム状弾性体成形品をプラスチ
ック成形品成形型内に先置きしてプラスチック成形品の
成形を行なっている状態を示す断面図である。
【図9】ゴム状弾性体成形品の係合部とプラスチック成
形品の食込み部との離脱状態を示す拡大断面図である。
【図10】ゴム状弾性体成形品の係合部における膨出部
の変形例を示す部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 ベンチシート 14 座板 18 ゴム状弾性体成形品 20 プラスチック成形品 22 係合片 24 膨出部 26 離型用凹部 30、32 食込み部 34 ゴム状弾性体成形品成形型 36 固定成形型 38 第1の可動成形型 40 第2の可動成形型 42 ゴム状弾性体成形品本体 46 膨出部成形部 48 係合片成形部 52 離型用凹部成形部 54 プラスチック成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 3/06 7158−4F 25/08 // B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側方に膨出する膨出部を有する係合片
    と、この係合片の隣接位置に形成された係合片撓み用の
    離型用凹部とを片側面に有するゴム状弾性体成形品と、 前記ゴム状弾性体成形品の係合片及び離型用凹部内への
    食込み部を有し、前記ゴム状弾性体成形品と積層一体化
    されたプラスチック成形品と、 を備えることを特徴とするゴム状弾性体、プラスチック
    の複合体。
  2. 【請求項2】 請求項1のゴム状弾性体成形品成形用の
    成形型であって、 ゴム状弾性体成形品本体成形用の固定成形型と、 前記膨出部成形部を含む係合片成形部を有し、前記固定
    型に対して型締めされる第1の可動成形型と、 前記第1の可動成形型を貫通する離型用凹部成形部を有
    し、前記第1の可動成形型に対して型締めされる第2の
    可動成形型と、 を備えることを特徴とするゴム状弾性体成形品成形型。
  3. 【請求項3】 請求項2のゴム状弾性体成形品成形型を
    構成する固定成形型、第1の可動成形型及び第2の可動
    成形型を型締めし、このゴム状弾性体成形品成形型内に
    成形ゴムを注入して、ゴム状弾性体成形品を成形する工
    程と、 前記第2の可動成形型を型開きして離型用凹部成形部を
    離型用凹部より離型させ、第1の可動成形型を型開きし
    て前記離型用凹部の空間により係合片を撓ませつつ係合
    片成形部を離型させる工程と、 前記離型後のゴム状弾性体成形品をプラスチック成形型
    内に先置きして、成形プラスチックを注入し、前記ゴム
    状弾性体成形品の係合片及び離型用凹部内への食込み部
    を有するプラスチック成形品を成形し、前記ゴム状弾性
    体成形品と積層一体化する工程と、 を含むことを特徴とするゴム状弾性体、プラスチックの
    複合体の成形方法。
JP30869293A 1993-11-15 1993-11-15 ゴム状弾性体、プラスチックの複合体及びその成形方法並びにゴム状弾性体成形品成形型 Withdrawn JPH07139527A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013124074A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Ts Tech Co Ltd 自動車内装品及びその製造方法
JP2016147497A (ja) * 2016-04-14 2016-08-18 株式会社イノアックコーポレーション 樹脂成形品
JP2018202757A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 サトーホールディングス株式会社 樹脂成形品の製造方法、及び、樹脂成形品
JP2020138634A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社イノアックコーポレーション 車両用クッションパッド及びその製造方法

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