JPH11286042A - シート材張り合成樹脂製成形品 - Google Patents

シート材張り合成樹脂製成形品

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JPH11286042A
JPH11286042A JP10575298A JP10575298A JPH11286042A JP H11286042 A JPH11286042 A JP H11286042A JP 10575298 A JP10575298 A JP 10575298A JP 10575298 A JP10575298 A JP 10575298A JP H11286042 A JPH11286042 A JP H11286042A
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JP
Japan
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sheet material
synthetic resin
molded article
molded product
sheet
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Pending
Application number
JP10575298A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kobori
昌雄 小堀
Masayuki Ishihara
真之 石原
Tomotake Tsuruta
智武 鶴田
Takashige Kakehi
孝重 筧
Kunio Nakajima
邦夫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Toyota Boshoku Corp
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
Suzuki Motor Corp
Toyota Kakoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mikuni Corp, Suzuki Motor Corp, Toyota Kakoh Co Ltd filed Critical Mikuni Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形品の貼着すべき個所にシート材を適
正に貼着しやすいとともにその周縁部が剥がれにくく、
めくれにくく更にほつれにくいため外観を長期にわたっ
て維持できるシート材張り樹脂成形品を提供することで
ある。 【解決手段】 合成樹脂製成形品の外壁面にシート材貼
着部を設け、このシート材貼着部の周囲に周溝を形成
し、且つ、前記シート材貼着部にシート材を貼着すると
ともにそのシート材の周縁部を前記周溝内にまで延設し
たシート材張り成形品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシート材張り合成樹脂
製成形品およびその製造方法に関し、デッキボードもシ
ートバックボードなどの自動車用成形品、建築物の内装
壁,パーテーション,扉などのパネル状の建築用成形品
のようなプラスチック製成形品に布張り等をする場合に
使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来におけるシート材張り合成樹脂製成
形品は、成形後、後加工によってその外壁面に布等のシ
ート材を接着剤によって貼着していた。
【0003】また、合成樹脂製成形品を成形する際に、
同時に布等のシート材をこの成形面に貼着する方法も採
られていた(特開平3-69335 号、特開平7-125695号) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のシート材張り合成樹脂製成形品にあっては、成形
品の外壁面に単に貼着していたにすぎないため、貼着す
る際に成形品の貼着すべき個所にシート材を適正に貼着
しにくいという不都合を有するとともに、貼着されたシ
ート材の周縁部が事物に引っ掛かって、剥がれやすく、
めくれやすく又ほつれやすく、この結果、外観が損なわ
れ、耐久性に乏しいという不都合をも有していた。
【0005】この発明の課題はこれらの不都合を解消す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、この発明に係るシート材張り合成樹脂製成形品にお
いては、合成樹脂製成形品の外壁面にシート材貼着部を
設け、このシート材貼着部の周囲に周溝を形成し、且
つ、前記シート材貼着部にシート材を貼着するとともに
そのシート材の周縁部を前記周溝内にまで延設したた
め、成形品における貼着すべき個所をシート材によって
容易に覆うことができ、且つ、そのシート材の周縁部は
前記周溝内に収容されるため、貼着されたシート材の周
縁部が事物に引っ掛かかることはなく、よって、その周
縁部は剥がれにくく、めくれにくく更にほつれにくいも
のである。
【0007】なお、前記シート材貼着部を前記合成樹脂
製成形品10の外壁面よりも、前記シート材のほぼ厚さだ
け低く形成すれば、前記シート材貼着部にシート材を貼
着したときこのシート材の表面が前記合成樹脂製成形品
10の外壁面と面一にすることができるものである。
【0008】また、この発明に係るシート材張り合成樹
脂製成形品の製造方法においては、成形型の成形面にシ
ート材貼着部成形部を設け、このシート材貼着部成形部
にシート材を密着した状態で配置し、この成形型を使用
して合成樹脂製成形品を成形するとき、この合成樹脂製
成形品のシート材貼着部を成形しながらこの成形された
シート材貼着部に前記シート材を貼着するシート材張り
合成樹脂製成形品の製造方法において、前記成形型の前
記成形面における前記シート材貼着部成形部の周囲に無
端凸条を設け、前記シート材の周縁部をこの無端凸条の
壁面にまで延設したため、前記したこの発明に係るシー
ト材張り合成樹脂製成形品においてその成形品の成形と
同時にこの成形品に前記シート材を貼着することができ
るものである。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係るシート材張り合成樹脂製
成形品の斜視図、図2は図1におけるII−II線の断面の
要部を拡大した図、図3はこのシート材張り合成樹脂製
成形品を成形するための成形型の装置の部分断面図、図
4は樹脂を充填した状態の前記成形型の部分断面図であ
る。
【0010】図1および図2において、Mはこの発明に
係るシート材張り合成樹脂製中空成形品(この発明の
「シート材張り合成樹脂製成形品」に相当する)、10は
その主要部である合成樹脂製中空成形品(この発明の
「合成樹脂製成形品」に相当する)である。この合成樹
脂製中空成形品10は中空パネル状をしており、熱可塑性
樹脂をブロー成形することによって形成される。11はシ
ート材貼着部であり、前記合成樹脂製中空成形品10の外
壁面に設けられている。このシート材貼着部11は平面で
あり、前記合成樹脂製中空成形品10の外壁面よりも、後
記布材Sのほぼ厚さaだけ低く形成されている。12は周
溝であり、前記合成樹脂製中空成形品10の外壁面におけ
る前記シート材貼着部11の周囲に形成されている。この
周溝12は木目込み溝とも称される。20は布材(この発明
の「シート材」に相当する)であり、前記合成樹脂製中
空成形品10における前記シート材貼着部11に、樹脂(こ
の合成樹脂製中空成形品10を成形するための樹脂)の溶
融時の粘着性によって貼着されている。また、布材20は
適宜接着剤によって貼着することもできる。
【0011】21は前記布材20の周縁部であり、前記周溝
12内にまで延設されている。このように布材20の周縁部
21は前記周溝12内に収容されているため、事物に引っ掛
かかることはなく、よって、剥がれにくく、めくれにく
く更にほつれにくいものである。また、シート材貼着部
11を容易に覆うことができるため、中空成形品の貼着す
べき個所にシート材を適正に貼着しやすいものである。
さらに、布材20を前記シート材貼着部11に貼着したとき
この布材20の表面が前記合成樹脂製中空成形品10の外壁
面と面一になるため、布材20が当該外壁から突出するこ
とはないため、その利用範囲は拡大する。
【0012】次に、図3および図4に基づいて、このシ
ート材張り合成樹脂製中空成形品Mの製造方法を説明す
る。
【0013】図3において、30,31 はブロー成形用成形
型、40,41 はその成形面である。また、311 はシート材
貼着部成形部であり、前記成形型31の成形面41に形成さ
れている。このシート材貼着部成形部311 は前記合成樹
脂製中空成形品Mのシート材貼着部11を成形するための
ものである。312 は無端凸条であり、前記成形型31にお
ける前記シート材貼着部成形部311 の周囲に形成されて
いる。この無端凸条312 は前記合成樹脂製中空成形品M
の周溝12を成形するためのものである。
【0014】この成形型30,31 において、まず、布材20
を前記成形型31における前記シート材貼着部成形部311
にシート材を密着した状態で配置する。このとき、前記
布材20の周縁部は前記シート材貼着部成形部311 からは
み出し前記無端凸条312 の内壁面に沿って延びている。
なお、更に、無端凸条312 の外壁面側にまで延びてもか
まわない。なお、前記シート材貼着部成形部311 にシー
ト材を密着した状態で配置するにあたって、マジックテ
ープ,針,真空吸着等を使用することもできる。
【0015】この状態で、熱可塑性樹脂によって、前記
合成樹脂製中空成形品10をブロー成形すると、図4に示
すように、この中空成形品10が成形される際に、前記シ
ート材貼着部11を成形しながら、その熱可塑性樹脂の溶
融状態の粘性によって、この成形されたシート材貼着部
11に前記布材20を貼着するものである。
【0016】この実施例ではシート材として布材を採り
上げたが、他に、不織布、織布,発泡ウレタン材,中空
成形材料と同材質シートおよび発泡シート等の合成樹脂
の溶融状態によって貼着することのできるシート材であ
ればいかなるものでもよい。
【0017】また、この実施例では、合成樹脂製成形品
として合成樹脂製中空成形品を採り上げたが、合成樹脂
製中実成形品をも含まれるものである。
【0018】
【発明の効果】この発明に係るシート材張り合成樹脂製
成形品は、合成樹脂製成形品の外壁面にシート材貼着部
を設け、このシート材貼着部の周囲に周溝を形成し、且
つ、前記シート材貼着部にシート材を貼着するとともに
そのシート材の周縁部を前記周溝内にまで延設したた
め、成形品における貼着すべき個所をシート材によって
容易に覆うことができる結果、中空成形品の貼着すべき
個所にシート材を適正に貼着しやすいものである。
【0019】また、この発明に係るシート材張り合成樹
脂製成形品は上記のように構成されているため、前記シ
ート材の周縁部は前記周溝内に収容される結果、貼着さ
れたシート材の周縁部が事物に引っ掛かかることはな
く、よって、その周縁部は剥がれにくく、めくれにくく
更にほつれにくく、この結果、外観を長期にわたって維
持できるため、耐久性を向上させることができる。
【0020】なお、前記シート材貼着部を前記合成樹脂
製成形品10の外壁面よりも、前記シート材のほぼ厚さだ
け低く形成すれば、前記シート材貼着部にシート材を貼
着したときこのシート材の表面が前記合成樹脂製成形品
10の外壁面と面一にすることができるため、シート材が
突出することはないため、その利用範囲は拡大する。
【0021】また、この発明に係るシート材張り合成樹
脂製成形品の製造方法は、成形型の成形面にシート材貼
着部成形部を設け、このシート材貼着部成形部にシート
材を密着した状態で配置し、この成形型を使用して合成
樹脂製成形品を成形するとき、この合成樹脂製成形品の
シート材貼着部を成形しながらこの成形されたシート材
貼着部に前記シート材を貼着するシート材張り合成樹脂
製成形品の製造方法において、前記成形型の前記成形面
における前記シート材貼着部成形部の周囲に無端凸条を
設け、前記シート材の周縁部をこの無端凸条の壁面にま
で延設したため、前記したこの発明に係るシート材張り
合成樹脂製成形品においてその成形品の成形と同時にこ
の成形品に前記シート材を貼着することができるため、
製造の作業能率を向上させることがてきるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材張り合成樹脂製成形品の
斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線の断面の要部を拡大した
図である。
【図3】このシート材張り合成樹脂製成形品を成形する
ための成形型の装置の部分断面図である。
【図4】樹脂を充填した状態の前記成形型の部分断面図
である。
【符号の説明】
10 … 合成樹脂製中空成形品(合成樹脂製成形品) 11 … シート材貼着部 12 … 周溝 20 … 布材(シート材) 21 … シート材の周縁部 M …シート張り中空成形品 a … シート材のほぼの厚さ 31 … 成形型 41 … 成形面 311 … シート材貼着部成形部 312 … 無端凸条 M … シート材張り合成樹脂製中空成形品(シート材
張り合成樹脂製成形品)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明 細 書
【発明の名称】 シート材張り合成樹脂製成形品
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシート材張り合成樹脂
製成形品およびその製造方法に関し、デッキボードやシ
ートバックボードなどの自動車用成形品、建築物の内装
壁,パーテーション,扉などのパネル状の建築用成形品
のようなプラスチック製成形品に布張り等をする場合に
使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来におけるシート材張り合成樹脂製成
形品は、成形後、後加工によってその外壁面に布等のシ
ート材を接着剤によって貼着していた。
【0003】また、合成樹脂製成形品を成形する際に、
同時に布等のシート材をこの成形面に貼着する方法も採
られていた(特開平3-69335 号、特開平7-125695号) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のシート材張り合成樹脂製成形品にあっては、成形
品の外壁面に単に貼着していたにすぎないため、貼着す
る際に成形品の貼着すべき個所にシート材を適正に貼着
しにくいという不都合を有するとともに、貼着されたシ
ート材の周縁部が事物に引っ掛かって、剥がれやすく、
めくれやすく又ほつれやすく、この結果、外観が損なわ
れ、耐久性に乏しいという不都合をも有していた。
【0005】この発明の課題はこれらの不都合を解消す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、この発明に係るシート材張り合成樹脂製成形品は、
合成樹脂製成形品の外壁面にシート材貼着部を設け、こ
のシート材貼着部の周囲に周溝を形成し、且つ、前記シ
ート材貼着部にシート材を貼着するとともにそのシート
材の周縁部を前記周溝内にまで延設し、このシート材の
周縁部を前記周溝の内周壁面に貼着したシート材張り成
形品において、前記周溝内における前記シート材の周縁
部と前記周溝の外周壁面との間に開口空間を介在させた
ため、成形品における当該シート材の境界が明確にな
り、そのデザイン性は向上し、且つ、そのシート材の周
縁部は前記周溝内に収容されるため、貼着されたシート
材の周縁部が事物に引っ掛かかることはなく、よって、
その周縁部は剥がれにくく、めくれにくく更にほつれに
くいいとともに例え剥がれたりほつれたりした場合にも
前記開口を介してによって補修作業をしやすいものであ
る。
【0007】さらに、前記周溝内において前記シート材
の周縁部と前記周溝の外周壁面との間に開口空間を介在
させたため、樹脂成形の際に前記周溝内が冷却されやす
い結果、当該周溝の部分の凝固が急速に行われ、よっ
て、シート材の周縁部における前記周溝の内周壁面への
アンカー効果による接着が堅個になるゆえ安定した接着
効果を確保することができる
【0008】
【実施例】図1は本発明に係るシート材張り合成樹脂製
成形品の斜視図、図2は図1におけるII−II線の断面の
要部を拡大した図、図3はこのシート材張り合成樹脂製
成形品を成形するための成形型の装置の部分断面図、図
4は樹脂を充填した状態の前記成形型の部分断面図であ
る。
【0009】図1および図2において、Mはこの発明に
係るシート材張り合成樹脂製中空成形品(この発明の
「シート材張り合成樹脂製成形品」に相当する)、10は
その主要部である合成樹脂製中空成形品(この発明の
「合成樹脂製成形品」に相当する)である。この合成樹
脂製中空成形品10は中空パネル状をしており、熱可塑性
樹脂をブロー成形することによって形成される。11はシ
ート材貼着部であり、前記合成樹脂製中空成形品10の外
壁面に設けられている。このシート材貼着部11は平面で
あり、前記合成樹脂製中空成形品10の外壁面よりも、後
記布材20のほぼ厚さaだけ低く形成されている。12は周
溝であり、前記合成樹脂製中空成形品10の外壁面におけ
る前記シート材貼着部11の周囲に形成されている。この
周溝12は木目込み溝とも称される。20は布材(この発明
の「シート材」に相当する)であり、前記合成樹脂製中
空成形品10における前記シート材貼着部11に、樹脂(こ
の合成樹脂製中空成形品10を成形するための樹脂)の溶
融時の粘着性によって貼着されている。また、布材20は
適宜接着剤によって貼着することもできる。
【0010】21は前記布材20の周縁部であり、前記周溝
12内にまで延設されている。このように布材20の周縁部
21は前記周溝12内に収容されているため、事物に引っ掛
かかることはなく、よって、剥がれにくく、めくれにく
く更にほつれにくいものである。また、シート材貼着部
11を容易に覆うことができるため、中空成形品の貼着す
べき個所にシート材を適正に貼着しやすいものである。
さらに、布材20を前記シート材貼着部11に貼着したとき
この布材20の表面が前記合成樹脂製中空成形品10の外壁
面と面一になるため、布材20が当該外壁から突出するこ
とはないため、その利用範囲は拡大する。
【0011】なお、前記布材20の周縁部21は前記周溝12
内に延設したとき、図2に示されるように、前記布材20
の周縁部21は前記周溝12の内周壁面に貼着されていると
ともに前記布材20の周縁部21と前記周溝12の外周壁面と
の間には開口空間が介在している。
【0012】次に、図3および図4に基づいて、このシ
ート材張り合成樹脂製中空成形品Mの製造方法を説明す
る。
【0013】図3において、30,31 はブロー成形用成形
型、40,41 はその成形面である。また、311 はシート材
貼着部成形部であり、前記成形型31の成形面41に形成さ
れている。このシート材貼着部成形部311 は前記合成樹
脂製中空成形品Mのシート材貼着部11を成形するための
ものである。312 は無端凸条であり、前記成形型31にお
ける前記シート材貼着部成形部311 の周囲に形成されて
いる。この無端凸条312 は前記合成樹脂製中空成形品M
の周溝12を成形するためのものである。
【0014】この成形型30,31 において、まず、布材20
を前記成形型31における前記シート材貼着部成形部311
にシート材を密着した状態で配置する。このとき、前記
布材20の周縁部は前記シート材貼着部成形部311 からは
み出し前記無端凸条312 の内壁面に沿って延びている。
なお、更に、無端凸条312 の外壁面側にまで延びてもか
まわない。なお、前記シート材貼着部成形部311 にシー
ト材を密着した状態で配置するにあたって、マジックテ
ープ,針,真空吸着等を使用することもできる。
【0015】この状態で、熱可塑性樹脂によって、前記
合成樹脂製中空成形品10をブロー成形すると、図4に示
すように、この中空成形品10が成形される際に、前記シ
ート材貼着部11を成形しながら、その熱可塑性樹脂の溶
融状態の粘性によって、この成形されたシート材貼着部
11に前記布材20を貼着するものである。
【0016】この実施例ではシート材として布材を採り
上げたが、他に、不織布、織布,発泡ウレタン材,中空
成形材料と同材質シートおよび発泡シート等の合成樹脂
の溶融状態によって貼着することのできるシート材であ
ればいかなるものでもよい。
【0017】また、この実施例では、合成樹脂製成形品
として合成樹脂製中空成形品を採り上げたが、合成樹脂
製中実成形品をも含まれるものである。
【0018】
【発明の効果】この発明に係るシート材張り合成樹脂製
成形品は、合成樹脂製成形品の外壁面にシート材貼着部
を設け、このシート材貼着部の周囲に周溝を形成し、且
つ、前記シート材貼着部にシート材を貼着するとともに
そのシート材の周縁部を前記周溝内にまで延設し、この
シート材の周縁部を前記周溝の内周壁面に貼着したシー
ト材張り成形品において、前記周溝内における前記シー
ト材の周縁部と前記周溝の外周壁面との間に開口空間を
介在させたため、成形品における当該シート材の境界が
明確になり、そのデザイン性は向上し、且つ、そのシー
ト材の周縁部は前記周溝内に収容されるため、貼着され
たシート材の周縁部が事物に引っ掛かかることはなく、
よって、その周縁部は剥がれにくく、めくれにくく更に
ほつれにくいいとともに例え剥がれたりほつれたりした
場合にも前記開口を介してによって補修作業をしやすい
ものである。
【0019】さらに、前記周溝内において前記シート材
の周縁部と前記周溝の外周壁面との間に開口空間を介在
させたため、樹脂成形の際に前記周溝内が冷却されやす
い結果、当該周溝の部分の凝固が急速に行われ、よっ
て、シート材の周縁部における前記周溝の内周壁面への
アンカー効果による接着が堅個になるゆえ安定した接着
効果を保持することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材張り合成樹脂製成形品の
斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線の断面の要部を拡大した
図である。
【図3】このシート材張り合成樹脂製成形品を成形する
ための成形型の装置の部分断面図である。
【図4】樹脂を充填した状態の前記成形型の部分断面図
である。
【符号の説明】 10 … 合成樹脂製中空成形品(合成樹脂製成形品) 11 … シート材貼着部 12 … 周溝 20 … 布材(シート材) 21 … シート材の周縁部 M … シート材張り合成樹脂製中空成形品(シート材
張り合成樹脂製成形品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 真之 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 鶴田 智武 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 筧 孝重 愛知県葉栗郡木曽川町外割田字下稲葉1の 1 豊田化工株式会社内 (72)発明者 中島 邦夫 静岡県浜松市三島町483−2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製成形品の外壁面にシート材貼
    着部を設け、このシート材貼着部の周囲に周溝を形成
    し、且つ、前記シート材貼着部にシート材を貼着すると
    ともにそのシート材の周縁部を前記周溝内にまで延設し
    たことを特徴とするシート材張り成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1のシート材張り成形品におい
    て、前記シート材貼着部を前記合成樹脂製成形品10の外
    壁面よりも、前記シート材の略厚さだけ低く形成したこ
    とを特徴とするシート材張り成形品。
  3. 【請求項3】 成形型の成形面にシート材貼着部成形部
    を設け、このシート材貼着部成形部にシート材を密着し
    た状態で配置し、この成形型を使用して合成樹脂製成形
    品を成形するとき、この合成樹脂製成形品のシート材貼
    着部を成形しながらこの成形されたシート材貼着部に前
    記シート材を貼着するシート材張り合成樹脂製成形品の
    製造方法において、前記成形型の前記成形面における前
    記シート材貼着部成形部の周囲に無端凸条を設け、前記
    シート材の周縁部をこの無端凸条の壁面にまで延設した
    ことを特徴とするシート材張り合成樹脂製成形品の製造
    方法。
JP10575298A 1998-03-31 1998-03-31 シート材張り合成樹脂製成形品 Pending JPH11286042A (ja)

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JP (1) JPH11286042A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168253A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Aitec:Kk 折り畳みパネル
JP2008105237A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Aitec:Kk 折り畳みパネル

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