JPH07139481A - スクロール式流体機械 - Google Patents
スクロール式流体機械Info
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- JPH07139481A JPH07139481A JP31422093A JP31422093A JPH07139481A JP H07139481 A JPH07139481 A JP H07139481A JP 31422093 A JP31422093 A JP 31422093A JP 31422093 A JP31422093 A JP 31422093A JP H07139481 A JPH07139481 A JP H07139481A
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- grooves
- divided
- scroll
- seal member
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C19/00—Sealing arrangements in rotary-piston machines or engines
- F01C19/08—Axially-movable sealings for working fluids
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各ラップ部の凹溝とシール部材の間を効果的
にシールすることができ、圧縮率の向上を図る。 【構成】 ラップ部23の凹溝24を複数の分割溝2
5,27,27,…等に分割し、各分割溝25,27の
溝端に隣合うように細幅部28A,28Bを形成し、各
細幅部28A,28Bの間に隔壁部28,28,…を形
成する。各隔壁部28においてシール部材29,31の
各細身部29A,31Aが重なるように、分割溝25,
27にシール部材29,31を浮動可能に嵌合する。圧
縮動作を行うときにシール部材29,31が凹溝24内
から浮動しても、各分割溝25,27が互いに分離し、
凹溝24の溝底と各シール部材29,31の間の隙間が
各隔壁部28の位置で隔絶され、凹溝24の溝底とシー
ル部材29間の隙間がラップ部23に沿って連通するの
を防止でき、気密性を高めることができる。
にシールすることができ、圧縮率の向上を図る。 【構成】 ラップ部23の凹溝24を複数の分割溝2
5,27,27,…等に分割し、各分割溝25,27の
溝端に隣合うように細幅部28A,28Bを形成し、各
細幅部28A,28Bの間に隔壁部28,28,…を形
成する。各隔壁部28においてシール部材29,31の
各細身部29A,31Aが重なるように、分割溝25,
27にシール部材29,31を浮動可能に嵌合する。圧
縮動作を行うときにシール部材29,31が凹溝24内
から浮動しても、各分割溝25,27が互いに分離し、
凹溝24の溝底と各シール部材29,31の間の隙間が
各隔壁部28の位置で隔絶され、凹溝24の溝底とシー
ル部材29間の隙間がラップ部23に沿って連通するの
を防止でき、気密性を高めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気圧縮機や真
空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関す
る。
空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6ないし図8に従来技術によるスクロ
ール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を示す。
ール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を示す。
【0003】図において、1は図示しないケーシングに
回転自在に設けられ、先端側がクランク1Aとなった駆
動軸、2は該駆動軸1のクランク1Aに回転可能に支持
された旋回スクロールを示し、該旋回スクロール2は円
板状に形成された鏡板3と、該鏡板3の歯底3Aから中
心側が巻始め端となり、外周側が巻終り端となって立設
された渦巻き状のラップ部4と、前記鏡板3の背面側中
央に設けられたボス部5とから大略構成されている。こ
こで、ラップ部4には図7に示す如く歯先面4Aに沿っ
て該ラップ部4の外周側から内周側に伸長する凹溝4B
が形成され、該凹溝4B内には後述するシール部材7が
浮動可能に挿嵌されている。そして、該ボス部5内には
駆動軸1のクランク1Aが旋回軸受6を介して回転可能
に取付けられている。
回転自在に設けられ、先端側がクランク1Aとなった駆
動軸、2は該駆動軸1のクランク1Aに回転可能に支持
された旋回スクロールを示し、該旋回スクロール2は円
板状に形成された鏡板3と、該鏡板3の歯底3Aから中
心側が巻始め端となり、外周側が巻終り端となって立設
された渦巻き状のラップ部4と、前記鏡板3の背面側中
央に設けられたボス部5とから大略構成されている。こ
こで、ラップ部4には図7に示す如く歯先面4Aに沿っ
て該ラップ部4の外周側から内周側に伸長する凹溝4B
が形成され、該凹溝4B内には後述するシール部材7が
浮動可能に挿嵌されている。そして、該ボス部5内には
駆動軸1のクランク1Aが旋回軸受6を介して回転可能
に取付けられている。
【0004】7は前記ラップ部4の凹溝4B内に設けら
れたシール部材を示し、該シール部材7は、図7に示す
如く、断面略四角の紐状に形成され、前記凹溝4B内に
全周に亘り隙間をもって遊嵌されている。
れたシール部材を示し、該シール部材7は、図7に示す
如く、断面略四角の紐状に形成され、前記凹溝4B内に
全周に亘り隙間をもって遊嵌されている。
【0005】8は旋回スクロール2に対向してケーシン
グに固着された固定スクロールを示し、該固定スクロー
ル8は、その中心が駆動軸1の軸線O1 −O1 と一致す
るように配設された円板状の鏡板9と、該鏡板9の歯底
9Aから旋回スクロール2のラップ部4と同様に立設さ
れた渦巻き状のラップ部10と、前記鏡板9の外周側に
位置し、該ラップ部10を囲むように筒状に形成された
支持部11とから構成されている。
グに固着された固定スクロールを示し、該固定スクロー
ル8は、その中心が駆動軸1の軸線O1 −O1 と一致す
るように配設された円板状の鏡板9と、該鏡板9の歯底
9Aから旋回スクロール2のラップ部4と同様に立設さ
れた渦巻き状のラップ部10と、前記鏡板9の外周側に
位置し、該ラップ部10を囲むように筒状に形成された
支持部11とから構成されている。
【0006】ここで、ラップ部10には前記旋回スクロ
ール2のラップ部4と同様に、歯先面10Aに凹溝10
Bが形成され、該凹溝10B内には前記シール部材7と
同様のシール部材12が全周に亘り隙間をもって遊嵌さ
れている。
ール2のラップ部4と同様に、歯先面10Aに凹溝10
Bが形成され、該凹溝10B内には前記シール部材7と
同様のシール部材12が全周に亘り隙間をもって遊嵌さ
れている。
【0007】そして、このように構成される各スクロー
ル2,8は、図6に示す如く旋回スクロール2の軸線O
2 −O2 を固定スクロール8の軸線O1 −O1 に対して
距離δだけ偏心させた状態で、該旋回スクロール2のラ
ップ部4が固定スクロール8のラップ部10に対して所
定角度だけずらして重なり合うように配設される。これ
によって該旋回スクロール2を固定スクロール8に対し
て旋回させたときには、各ラップ部4,10間に連続的
に縮小する複数の圧縮室13,13,…が画成される。
ル2,8は、図6に示す如く旋回スクロール2の軸線O
2 −O2 を固定スクロール8の軸線O1 −O1 に対して
距離δだけ偏心させた状態で、該旋回スクロール2のラ
ップ部4が固定スクロール8のラップ部10に対して所
定角度だけずらして重なり合うように配設される。これ
によって該旋回スクロール2を固定スクロール8に対し
て旋回させたときには、各ラップ部4,10間に連続的
に縮小する複数の圧縮室13,13,…が画成される。
【0008】14は固定スクロール8の径方向外側に形
成された吸込ポート、15は固定スクロール8の中心部
に形成された吐出ポートを示し、吸込ポート14は最外
周側の圧縮室13と連通し、吐出ポート15は最中央側
の圧縮室13と連通するように鏡板9の中心部に穿設さ
れている。
成された吸込ポート、15は固定スクロール8の中心部
に形成された吐出ポートを示し、吸込ポート14は最外
周側の圧縮室13と連通し、吐出ポート15は最中央側
の圧縮室13と連通するように鏡板9の中心部に穿設さ
れている。
【0009】従来技術によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0010】まず、図示しないモータによって駆動軸1
を回転駆動すると、この回転は該駆動軸1のクランク1
Aから旋回軸受6を介して旋回スクロール2に伝えら
れ、これにより該旋回スクロール2は固定スクロール8
の軸線O1 −O1 を中心とし、距離δの旋回半径をもっ
て旋回運動する。
を回転駆動すると、この回転は該駆動軸1のクランク1
Aから旋回軸受6を介して旋回スクロール2に伝えら
れ、これにより該旋回スクロール2は固定スクロール8
の軸線O1 −O1 を中心とし、距離δの旋回半径をもっ
て旋回運動する。
【0011】ここで、この旋回運動によって各ラップ部
4,10間に画成された圧縮室13,13,…は連続的
に縮小し、吸込ポート14から吸込んだ空気を各圧縮室
13内で順次圧縮することにより、中央側の圧縮室13
ほど高圧となり、各ラップ部4,10の凹溝4B,10
B内に設けられたシール部材7,12は、圧縮された空
気の圧力により、内側からそれぞれ凹溝4B,10Bの
外周面に押圧されると共に、この空気の圧力によって各
凹溝4B,10B内から図8に示す如く浮動して鏡板
3,9側に摺接し、旋回スクロール2と固定スクロール
8の各ラップ部4,10の歯先面4A,10Aと歯底3
A,9Aの間を気密にシールする。
4,10間に画成された圧縮室13,13,…は連続的
に縮小し、吸込ポート14から吸込んだ空気を各圧縮室
13内で順次圧縮することにより、中央側の圧縮室13
ほど高圧となり、各ラップ部4,10の凹溝4B,10
B内に設けられたシール部材7,12は、圧縮された空
気の圧力により、内側からそれぞれ凹溝4B,10Bの
外周面に押圧されると共に、この空気の圧力によって各
凹溝4B,10B内から図8に示す如く浮動して鏡板
3,9側に摺接し、旋回スクロール2と固定スクロール
8の各ラップ部4,10の歯先面4A,10Aと歯底3
A,9Aの間を気密にシールする。
【0012】そして、この旋回運動によって各ラップ部
4,10の間に画成された各圧縮室13は連続的に縮小
し、吸込ポート14から吸込んだ空気を各圧縮室13内
で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出ポート15から
外部のエアタンク(図示せず)等に吐出する。
4,10の間に画成された各圧縮室13は連続的に縮小
し、吸込ポート14から吸込んだ空気を各圧縮室13内
で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出ポート15から
外部のエアタンク(図示せず)等に吐出する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、旋回スクロール2と固定スクロ
ール8との間の各圧縮室13内で圧縮動作を行うとき
に、各ラップ部4,10の凹溝4B,10B内に設けら
れたシール部材7,12が、圧縮された空気の圧力によ
って各凹溝4B,10B内から浮動して鏡板3,9側に
摺接する。
来技術によるものでは、旋回スクロール2と固定スクロ
ール8との間の各圧縮室13内で圧縮動作を行うとき
に、各ラップ部4,10の凹溝4B,10B内に設けら
れたシール部材7,12が、圧縮された空気の圧力によ
って各凹溝4B,10B内から浮動して鏡板3,9側に
摺接する。
【0014】このときに、各シール部材7,12と凹溝
4B,10Bの溝底との間にはラップ部4,10の歯先
に沿って内周側から外周側に隙間が形成されてしまうた
め、従来技術では、該各凹溝4B,10Bの溝底と、シ
ール部材7,12の間の隙間を介して中央側の高圧とな
る圧縮室13から外側の低圧の圧縮室13に向けて各ラ
ップ部4,10の歯先に沿って圧縮空気が逃げ、圧縮率
を向上できないという問題がある。
4B,10Bの溝底との間にはラップ部4,10の歯先
に沿って内周側から外周側に隙間が形成されてしまうた
め、従来技術では、該各凹溝4B,10Bの溝底と、シ
ール部材7,12の間の隙間を介して中央側の高圧とな
る圧縮室13から外側の低圧の圧縮室13に向けて各ラ
ップ部4,10の歯先に沿って圧縮空気が逃げ、圧縮率
を向上できないという問題がある。
【0015】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は各ラップ部の凹溝とシール部材
との間を効果的にシールすることができ、圧縮率の向上
を図ることができるようにしたスクロール式流体機械を
提供することを目的としている。
されたもので、本発明は各ラップ部の凹溝とシール部材
との間を効果的にシールすることができ、圧縮率の向上
を図ることができるようにしたスクロール式流体機械を
提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成の特徴は、旋回スクロール
と固定スクロールとのラップ部のうち少なくとも一方の
ラップ部の歯先面には、複数の分割溝として分割された
凹溝を設け、該各分割溝の溝端は長手方向に延び内周側
と外周側で隣合うように形成し、かつ、前記各分割溝に
はそれぞれ該各分割溝内で浮動するシール部材を嵌合し
たことにある。
ために本発明が採用する構成の特徴は、旋回スクロール
と固定スクロールとのラップ部のうち少なくとも一方の
ラップ部の歯先面には、複数の分割溝として分割された
凹溝を設け、該各分割溝の溝端は長手方向に延び内周側
と外周側で隣合うように形成し、かつ、前記各分割溝に
はそれぞれ該各分割溝内で浮動するシール部材を嵌合し
たことにある。
【0017】
【作用】上記構成により、各分割溝内でシール部材が浮
動しても、各分割溝が互いに分離、独立されるため、溝
底とシール部材の間の隙間がラップ部全周に亘って連通
することなく隔絶される。そして、各分割溝の溝端が隣
合うように形成したことにより、各分割溝の隣合う部分
のうち、内側の分割溝に設けたシール部材が浮動したと
きに、該シール部材の先端が中央側の圧縮室の圧力によ
って外側のシール部材に密着し、気密性を高めることが
できる。
動しても、各分割溝が互いに分離、独立されるため、溝
底とシール部材の間の隙間がラップ部全周に亘って連通
することなく隔絶される。そして、各分割溝の溝端が隣
合うように形成したことにより、各分割溝の隣合う部分
のうち、内側の分割溝に設けたシール部材が浮動したと
きに、該シール部材の先端が中央側の圧縮室の圧力によ
って外側のシール部材に密着し、気密性を高めることが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例をスクロール式空気圧
縮機に用いる旋回スクロールを例に挙げ、図1ないし図
5に基づいて説明する。
縮機に用いる旋回スクロールを例に挙げ、図1ないし図
5に基づいて説明する。
【0019】図中、21は本実施例で用いる旋回スクロ
ールを示し、該旋回スクロール21は従来技術で述べた
旋回スクロール4とほぼ同様に、鏡板22と該鏡板22
に立設された渦巻状のラップ部23とから大略構成さ
れ、該ラップ部23の歯先面には全周に亘って凹溝24
が設けられている。ここで、該凹溝24は図1に示す如
く、後述する1周半分割溝25,26と、90度分割溝
27,27,…とから構成されている。
ールを示し、該旋回スクロール21は従来技術で述べた
旋回スクロール4とほぼ同様に、鏡板22と該鏡板22
に立設された渦巻状のラップ部23とから大略構成さ
れ、該ラップ部23の歯先面には全周に亘って凹溝24
が設けられている。ここで、該凹溝24は図1に示す如
く、後述する1周半分割溝25,26と、90度分割溝
27,27,…とから構成されている。
【0020】25は前記ラップ部23の最内周側に形成
された1周半分割溝25を示し、該1周半分割溝25は
ラップ部23の内周側の巻始め端から約1周半に亘り外
向きに伸長するようにラップ部23の歯先面に形成され
ている。そして、該1周半分割溝25は、1周半に亘っ
て連続して形成することによって、吐出ポート(図示せ
ず)に連通する最内周側の圧縮室から圧縮空気が外向き
に漏れないようにしている。
された1周半分割溝25を示し、該1周半分割溝25は
ラップ部23の内周側の巻始め端から約1周半に亘り外
向きに伸長するようにラップ部23の歯先面に形成され
ている。そして、該1周半分割溝25は、1周半に亘っ
て連続して形成することによって、吐出ポート(図示せ
ず)に連通する最内周側の圧縮室から圧縮空気が外向き
に漏れないようにしている。
【0021】26は前記ラップ部23の最外周側に形成
された他の1周半分割溝を示し、該1周半分割溝26は
ラップ部23の外周側の巻終り約1周半に亘り、ラップ
部23の歯先面に形成されている。ここで、該1周半分
割溝26は吸込ポート(図示せず)に連通する最外周側
の圧縮室から吸込空気が外向きに漏れないように1周以
上に亘り連続して形成されている。
された他の1周半分割溝を示し、該1周半分割溝26は
ラップ部23の外周側の巻終り約1周半に亘り、ラップ
部23の歯先面に形成されている。ここで、該1周半分
割溝26は吸込ポート(図示せず)に連通する最外周側
の圧縮室から吸込空気が外向きに漏れないように1周以
上に亘り連続して形成されている。
【0022】27,27,…は内周側の1周半分割溝2
5と、外周側の1周半分割溝26との間に形成された複
数の90度分割溝を示し、該各90度分割溝27は鏡板
22の中心に対し約90度の中心角をなす円弧状に形成
され、ラップ部23に沿って外周方向に漸次曲率半径が
大きくなるように形成されている。そして、前記各1周
半分割溝25,26および各90度分割溝27の間には
後述する隔壁部28,28,…が設けられている。
5と、外周側の1周半分割溝26との間に形成された複
数の90度分割溝を示し、該各90度分割溝27は鏡板
22の中心に対し約90度の中心角をなす円弧状に形成
され、ラップ部23に沿って外周方向に漸次曲率半径が
大きくなるように形成されている。そして、前記各1周
半分割溝25,26および各90度分割溝27の間には
後述する隔壁部28,28,…が設けられている。
【0023】28,28,…は凹溝24を構成する各分
割溝25,26,27の間に長手方向に設けられた隔壁
部を示し、該隔壁部28は図2に示す図1中のa部拡大
図の如く、分割溝25の溝端に細幅に形成された細幅部
28Aと、分割溝27の溝端に細幅に形成された細幅部
28Bとの間に設けられている。そして、該細幅部28
Aはラップ部23の内周縁に沿って長手方向に伸長し、
細幅部28Bは、該細幅部28Aに隣り合うように対向
し、ラップ部23の外周縁に沿って伸長している。
割溝25,26,27の間に長手方向に設けられた隔壁
部を示し、該隔壁部28は図2に示す図1中のa部拡大
図の如く、分割溝25の溝端に細幅に形成された細幅部
28Aと、分割溝27の溝端に細幅に形成された細幅部
28Bとの間に設けられている。そして、該細幅部28
Aはラップ部23の内周縁に沿って長手方向に伸長し、
細幅部28Bは、該細幅部28Aに隣り合うように対向
し、ラップ部23の外周縁に沿って伸長している。
【0024】29は内周側の1周半分割溝25内に設け
られた1周半シール部材、30は外周側の1周半分割溝
26内に設けられた他の1周半シール部材、31,3
1,…は各90度分割溝27に設けられた90度シール
部材を示し、該各シール部材29,30,31は従来技
術で述べたシール部材7とほぼ同様に、各分割溝25,
26,27内に隙間をもって浮動可能にそれぞれ嵌合さ
れている。
られた1周半シール部材、30は外周側の1周半分割溝
26内に設けられた他の1周半シール部材、31,3
1,…は各90度分割溝27に設けられた90度シール
部材を示し、該各シール部材29,30,31は従来技
術で述べたシール部材7とほぼ同様に、各分割溝25,
26,27内に隙間をもって浮動可能にそれぞれ嵌合さ
れている。
【0025】ここで、各シール部材29,30,31の
うち、図1中のa部で図2に示す如く隣り合わされるシ
ール部材29とシール部材31についてみると、シール
部材29には細幅部28Aに対応して細幅となった細身
部29Aが形成され、シール部材31には細幅部28B
に対応して細幅となった細身部31Aが形成されてい
る。また、各90度分割溝27に嵌合されるシール部材
31および外周側の1周半分割溝26に嵌合されるシー
ル部材30にも、両端側に位置して前記細身部29A,
31Aと同様に形成された細身部(図示せず)が設けら
れている。
うち、図1中のa部で図2に示す如く隣り合わされるシ
ール部材29とシール部材31についてみると、シール
部材29には細幅部28Aに対応して細幅となった細身
部29Aが形成され、シール部材31には細幅部28B
に対応して細幅となった細身部31Aが形成されてい
る。また、各90度分割溝27に嵌合されるシール部材
31および外周側の1周半分割溝26に嵌合されるシー
ル部材30にも、両端側に位置して前記細身部29A,
31Aと同様に形成された細身部(図示せず)が設けら
れている。
【0026】本実施例に適用される旋回スクロール21
は以上の如く構成され、旋回スクロール21は従来技術
で述べた固定スクロール8と組合わせてスクロール式空
気圧縮機として組立てられ、各ラップ部10,23間に
複数の圧縮室13が画成される。
は以上の如く構成され、旋回スクロール21は従来技術
で述べた固定スクロール8と組合わせてスクロール式空
気圧縮機として組立てられ、各ラップ部10,23間に
複数の圧縮室13が画成される。
【0027】そして、固定スクロール8に対して旋回ス
クロール21を旋回させ、各圧縮室13内で空気の圧縮
動作を行うときに、ラップ部23の凹溝24内に設けら
れたシール部材29,30,31が内周側よりも高圧な
圧縮室13内の空気の圧力によって各分割溝25,2
6,27から浮動し、固定スクロール8の鏡板9に摺接
し、シール性を高める。
クロール21を旋回させ、各圧縮室13内で空気の圧縮
動作を行うときに、ラップ部23の凹溝24内に設けら
れたシール部材29,30,31が内周側よりも高圧な
圧縮室13内の空気の圧力によって各分割溝25,2
6,27から浮動し、固定スクロール8の鏡板9に摺接
し、シール性を高める。
【0028】然るに、本実施例によるスクロール式空気
圧縮機では、凹溝24を複数の分割溝25,26,27
に分割したから、各分割溝25,26,27内でシール
部材29,30,31が浮動しても凹部24内で各分割
溝25,26,27が互いに分離、独立し、凹溝24の
溝底と各シール部材29,30,31の間の隙間が各隔
壁部28の位置で隔絶されるため、凹溝24の溝底とシ
ール部材29,30,31の間の隙間がラップ部23に
沿って連通するのを防止でき、気密性を高めることがで
きる。
圧縮機では、凹溝24を複数の分割溝25,26,27
に分割したから、各分割溝25,26,27内でシール
部材29,30,31が浮動しても凹部24内で各分割
溝25,26,27が互いに分離、独立し、凹溝24の
溝底と各シール部材29,30,31の間の隙間が各隔
壁部28の位置で隔絶されるため、凹溝24の溝底とシ
ール部材29,30,31の間の隙間がラップ部23に
沿って連通するのを防止でき、気密性を高めることがで
きる。
【0029】そして、各分割溝25,26,27の長手
方向両端に、図2に示す隔壁部28の如く、細幅部28
A,28Bの間に隔壁部28を形成し、該各隔壁部28
においてシール部材29,31の各細身部29A,31
A等が重なるように、各シール部材29,30,31を
浮動可能に嵌合したから、相対的に高圧となる中央側の
圧縮室13の圧力によってシール部材29の細身部29
Aが図4に示す如く外側のシール部材31の細身部31
Aに密着し、隔壁部28の位置で鏡板9とラップ部23
間の気体の漏れを防止して気密性を高めることができ
る。
方向両端に、図2に示す隔壁部28の如く、細幅部28
A,28Bの間に隔壁部28を形成し、該各隔壁部28
においてシール部材29,31の各細身部29A,31
A等が重なるように、各シール部材29,30,31を
浮動可能に嵌合したから、相対的に高圧となる中央側の
圧縮室13の圧力によってシール部材29の細身部29
Aが図4に示す如く外側のシール部材31の細身部31
Aに密着し、隔壁部28の位置で鏡板9とラップ部23
間の気体の漏れを防止して気密性を高めることができ
る。
【0030】かくして、本実施例によれば、旋回スクロ
ール21のラップ部23と固定スクロール8間を効果的
にシールすることができ、圧縮率を向上して吐出能力を
高めることができる。
ール21のラップ部23と固定スクロール8間を効果的
にシールすることができ、圧縮率を向上して吐出能力を
高めることができる。
【0031】なお、前記実施例では、各分割溝27(2
5,26)の長手方向両端に細幅部28A,28Bから
なる隔壁部28を設け、該各分割溝27(25,26)
内には各細幅部28A,28Bに対応した細身部29
A,31Aが形成されたシール部材29,31を浮動可
能に嵌合して設けるものとして説明したが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば図5に示す変形例の如
く、各分割溝25′,27′を長手方向に一定幅をもっ
た円弧状をなす長円形に形成し、該各分割溝25′,2
7′の両端部に隔壁部28′を形成すると共に、分割溝
25′,27′の溝に対応した形状のシール部材2
9′,31′を各分割溝25′,27′内に浮動可能に
嵌合して設けてもよい。
5,26)の長手方向両端に細幅部28A,28Bから
なる隔壁部28を設け、該各分割溝27(25,26)
内には各細幅部28A,28Bに対応した細身部29
A,31Aが形成されたシール部材29,31を浮動可
能に嵌合して設けるものとして説明したが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば図5に示す変形例の如
く、各分割溝25′,27′を長手方向に一定幅をもっ
た円弧状をなす長円形に形成し、該各分割溝25′,2
7′の両端部に隔壁部28′を形成すると共に、分割溝
25′,27′の溝に対応した形状のシール部材2
9′,31′を各分割溝25′,27′内に浮動可能に
嵌合して設けてもよい。
【0032】また、前記実施例では、ラップ部23の最
内周端と最外周端にそれぞれ1周半分割溝25,26を
設けるものとして述べたが、各1周半分割溝25,26
は1周半溝に限らず、1周溝(360度)でもよく、ま
た90度分割溝27と同形状としてもよい。
内周端と最外周端にそれぞれ1周半分割溝25,26を
設けるものとして述べたが、各1周半分割溝25,26
は1周半溝に限らず、1周溝(360度)でもよく、ま
た90度分割溝27と同形状としてもよい。
【0033】さらに、前記実施例では、各90度分割溝
27を中心角約90度をなす円弧状に形成するものとし
て説明したが、中心角が90度のものに限らず、45度
あるいは60度位のものであってもよく、この場合には
1周半シール部材29,31、各90度シール部材30
の形状も、各分割溝と同様に形成すればよい。
27を中心角約90度をなす円弧状に形成するものとし
て説明したが、中心角が90度のものに限らず、45度
あるいは60度位のものであってもよく、この場合には
1周半シール部材29,31、各90度シール部材30
の形状も、各分割溝と同様に形成すればよい。
【0034】また、前記実施例では旋回スクロール21
側のラップ部23にのみ凹溝24を形成し、シール部材
29を設けるものとして説明したが、従来技術と同様に
固定スクロール側に適用してもよく、一方、旋回スクロ
ールと固定スクロールの双方に適用してもよい。
側のラップ部23にのみ凹溝24を形成し、シール部材
29を設けるものとして説明したが、従来技術と同様に
固定スクロール側に適用してもよく、一方、旋回スクロ
ールと固定スクロールの双方に適用してもよい。
【0035】さらにまた、前記実施例ではスクロール式
空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
るものではなく、例えばスクロール式真空ポンプや冷房
(冷凍)機のコンプレッサ等に適用してもよい。
空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
るものではなく、例えばスクロール式真空ポンプや冷房
(冷凍)機のコンプレッサ等に適用してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、旋
回スクロールと固定スクロールとのラップ部のうち、少
なくとも一方のラップ部の歯先面には、複数の分割溝と
して分割された凹溝を設け、該各分割溝の溝端は長手方
向に延び内周側と外周側で隣合うように形成し、かつ、
前記各分割溝にはそれぞれ該各分割溝内で浮動するシー
ル部材を嵌合したから、各分割溝内でシール部材が浮動
しても、各分割溝が互いに分離され、凹溝の溝底とシー
ル部材の間がラップ部の歯先面全周に亘って連通するこ
となく隔絶され、ラップ部の凹溝とシール部材の間を効
果的にシールして気密性を高めることができる。
回スクロールと固定スクロールとのラップ部のうち、少
なくとも一方のラップ部の歯先面には、複数の分割溝と
して分割された凹溝を設け、該各分割溝の溝端は長手方
向に延び内周側と外周側で隣合うように形成し、かつ、
前記各分割溝にはそれぞれ該各分割溝内で浮動するシー
ル部材を嵌合したから、各分割溝内でシール部材が浮動
しても、各分割溝が互いに分離され、凹溝の溝底とシー
ル部材の間がラップ部の歯先面全周に亘って連通するこ
となく隔絶され、ラップ部の凹溝とシール部材の間を効
果的にシールして気密性を高めることができる。
【0037】また、各分割溝内に浮動するようにシール
部材を設けたから、該シール部材が浮動したときに径方
向内側の高圧な圧縮室側の圧力によって径方向内側のシ
ール部材が外側のシール部材に密着し、各シール部材の
重なり部分の気密性を高めることができる。
部材を設けたから、該シール部材が浮動したときに径方
向内側の高圧な圧縮室側の圧力によって径方向内側のシ
ール部材が外側のシール部材に密着し、各シール部材の
重なり部分の気密性を高めることができる。
【0038】従って、本発明によれば、圧縮率の向上を
図ることができ、吐出性能を向上させたスクロール式流
体機械とすることができる。
図ることができ、吐出性能を向上させたスクロール式流
体機械とすることができる。
【図1】本発明の実施例によるスクロール式空気圧縮機
に用いられる旋回スクロールを示す正面図である。
に用いられる旋回スクロールを示す正面図である。
【図2】分割溝間の隔壁部を示す図1中のa部拡大図で
ある。
ある。
【図3】図2中の矢示III −III 方向断面図である。
【図4】シール部材が変形した状態を示す図3と同様位
置の断面図である。
置の断面図である。
【図5】実施例で用いられる旋回スクロールの変形例を
示す図2と同様位置の拡大図である。
示す図2と同様位置の拡大図である。
【図6】従来技術によるスクロール式空気圧縮機を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図7】旋回スクロールのラップ部とシール部材を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図8】図6中の要部を拡大して示す断面図である。
8 固定スクロール 9,22 鏡板 10,23 ラップ部 21 旋回スクロール 24 凹溝 25,26 1周半分割溝(分割溝) 27 90度分割溝(分割溝) 28,28′ 隔壁部 28A,28B 細幅部 29,29′,30 1周半シール部材(シール部材) 31 90度シール部材(シール部材) 29A,31A 細身部
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に旋回可
能に設けられ、鏡板の歯底から渦巻き状のラップ部が立
設された旋回スクロールと、該旋回スクロールに対向し
て前記ケーシングに固定され、鏡板の歯底から旋回スク
ロールのラップ部と重なりあって圧縮室を形成する渦巻
き状のラップ部が立設された固定スクロールとを備えた
スクロール式流体機械において、前記旋回スクロールと
固定スクロールのラップ部のうち、少なくとも一方のラ
ップ部の歯先面には、複数の分割溝として分割された凹
溝を設け、該各分割溝の溝端は長手方向に延び内周側と
外周側で隣合うように形成し、かつ、前記各分割溝には
それぞれ該各分割溝内で浮動するシール部材を嵌合した
ことを特徴とするスクロール式流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31422093A JPH07139481A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | スクロール式流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31422093A JPH07139481A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | スクロール式流体機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139481A true JPH07139481A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=18050735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31422093A Pending JPH07139481A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | スクロール式流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07139481A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019088240A1 (ja) * | 2017-11-06 | 2019-05-09 | 株式会社デンソー | 圧縮機 |
CN114427533A (zh) * | 2016-10-06 | 2022-05-03 | 纳博特斯克有限公司 | 涡旋式流体机械以及密封件 |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP31422093A patent/JPH07139481A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114427533A (zh) * | 2016-10-06 | 2022-05-03 | 纳博特斯克有限公司 | 涡旋式流体机械以及密封件 |
WO2019088240A1 (ja) * | 2017-11-06 | 2019-05-09 | 株式会社デンソー | 圧縮機 |
JP2019085911A (ja) * | 2017-11-06 | 2019-06-06 | 株式会社Soken | 圧縮機 |
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