JPH07139479A - スクロール機械と、その製作方法 - Google Patents

スクロール機械と、その製作方法

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JPH07139479A JP6129471A JP12947194A JPH07139479A JP H07139479 A JPH07139479 A JP H07139479A JP 6129471 A JP6129471 A JP 6129471A JP 12947194 A JP12947194 A JP 12947194A JP H07139479 A JPH07139479 A JP H07139479A
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scroll machine
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静かなスクロールコンプレツサの設計に真実
決定的な要因を発見し,部材間の重要な関係を規定す
る。コンプレツサ設計上の二パラメータ,すなわち初期
旋回半径バイアスと創成半径バイアスを適正に選択し,
フランクの接触をバイアスすることにより最適慣性負荷
を得る。 【構成】 正常作動中のスクロールラツプ間の接触圧に
よつて生じる慣性に追加する方向で軌道運動スクロール
と反回転継手との負荷を不均衡にするように設計された
スクロール機械である。前記負荷はスクロール機械の騒
音レべルを低下させ,スクロールラツプの一方あるいは
双方に対して目標とする初期旋回半径バイアスおよび/
または創成半径バイアスを提供することによる不均衡の
フランクのガス漏洩力とフランクの接触力との使用によ
り達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール機械に関し、
特にスクロール部材の相対回転を阻止するためにオルダ
ム継手あるいはその均等装置を利用してスクロール機械
における騒音を減衰する新規な方法と装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は種々形式のスクロール機械に適
用可能と考えられるが、本発明は本明細書においては、
その開示を参考のため本明細書に含めている本発明の出
願人の譲受人の米国特許第5,102,316号に開示
されているもののような空調設備、ヒートポンプおよび
冷凍装置において用いる冷媒コンプレッサにおいて実施
されて開示されている。
【0003】市場においては、従来許容されていたもの
以上にはるかに静かな機械に対する要求が増大してお
り、このことは特に空調およびヒートポンプシステムの
場合にいえる。スクロールコンプレッサにおいて確認さ
れている多数の騒音源があり、その中の多くは比較的容
易に対処される。しかしながら、対処することが容易で
ない最近発見された騒音源は、ある作動条件における、
すわなちオルダム継手が配置されているスロットの側部
にオルダム継手のキーが音をたてて衝撃するようにさせ
うる反転力を阻止するのに、軌道運動のスクロールとオ
ルダム継手との負荷が不十分である軽負荷条件下におい
て軌道運動しているスクロール部材とオルダム継手との
振動によって生じる機械的衝撃音すなわちガタガタ音に
係わるものである。
【0004】スクロールコンプレッサは現在まで多手に
わたり商業生産されてきてはいるものの、あるコンプレ
ッサは他のコンプレッサよりも著しく静かであることが
認められている。この現象の検討において、問題の騒音
のバラツキは主として、製作公差を高精度に緊密に管理
することの困難さから起因する物理的寸法のバラツキに
よるものであることが判明した。この問題は、そのよう
な機械における騒音減衰に実際にどの特定の寸法や公差
が決定的であるのかの正確な理解の欠除と複合されてき
た。
【0005】従来の考えは、相合するスクロールラップ
の各々が正確に同じ寸法および形状創成要素および同じ
初期旋回半径から創成される真正インボルートプロフィ
ルを有することを指示している。換言すれば、創成半径
バイアスは零で、初期旋回半径は零であるべきである。
さらに、相合するスクロールラップは相互に対して正確
に180度に配置される必要がある。そのような絶対寸
法に構成された理論的に完全な機械においては、ラップ
は完全に共役で、負荷は対称的である。これは、本明細
書で述べる「基準」設計である。絶対寸法に合わせて繰
返し的に何かを製作することは物理的に不可能であるの
で、所望する目標を得る要領でどこまで基準寸法を目標
とするか、どのようにして公差を規定するかを知るよう
に務めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、効率を犠牲
にすることなく、かつ製造コストを増加させることな
く、希望する全体的な結果を得るように、(現在の騒音
源に関する限り)静かなスクロールコンプレッサの設計
に真実何が決定的であるか、どのようにして部品間の重
要な関係を規定するか、そして回避しえない公差をどこ
で注目するかを見極めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の出願人は、スク
ロールコンプレッサにおいて旋回し軌道運動しているス
クロールとオルダム継手との振動に係る騒音は、軌道運
動しているスクロールの中心の周りの慣性負荷に関連し
うることを発見した。この慣性が十分大きいと、軌道運
動しているスクロールの振動に係わる騒音問題は排除し
うるが、この慣性が小さくなりすぎると、顕著な騒音問
題が発生する。スクロールに対する慣性は作動条件とコ
ンプレッサ設計との関数である。本発明の目的はコンプ
レッサ設計上の2つのパラメータ、すなわち初期旋回半
径バイアスと創成半径バイアスとを適正に選択すること
を通してフランク接触をバイアスすることにより最適慣
性負荷を提供することである。前記の2つのパラメータ
は、スクロールの接触力(フランク力)を変え、かつ付
加的ガス力(漏れ力)を導入することにより軌道運動し
ているスクロールに対する慣性負荷を変更する。従来技
術の問題を排除し、本発明の目的を達成するスクロール
コンプレッサを製作する数種の独特の方法並びに同じ結
果を達成するための数種の新規な物理的設計とが開示さ
れる。
【0008】本明細書における好ましい方法は、フラン
ク負荷を用い、一方有害な漏れ力による影響を最小にし
て、軌道運動しているスクロールとオルダム継手とに対
する慣性負荷を増加することである。この方法を実行す
る好ましい一方法は、小さい負の創成半径バイアスと組
み合わせた中庸の正の初期旋回半径バイアスを提供する
ことである。正の初期旋回半径バイアスはフランク力に
より慣性を増加させ、負の創成半径バイアスは漏れ力を
最小にする。この方法の利点は、初期旋回半径バイアス
が主要なパラメータであり、創成半径バイアス以上に製
作時制御しやすいこと、初期旋回半径バイアスが多数の
方法で導入でき、一方創成半径バイアスはスクロールに
機械加工する必要があること、負の創成半径バイアスは
吸引時の漏洩を減少させるが、これは容量に対する漏れ
の悪影響を低下させる上で重要であることである。フラ
ンクの可撓性と組み合わせた小さい創成半径バイアスは
負荷分担を良好にすることによって、大きな局部的接触
負荷に係わる問題を低減させる。
【0009】前記の方法を実行する別の好ましい方法は
小さい負の初期旋回半径バイアスと組み合わせて大きな
正の創成半径バイアスを提供することである。この方法
はより一般的であり、もしも単一のラップに対して多数
の創成半径が用いられる場合、スクロールを負荷するの
にフランク力と漏れ力の双方を用いることができる。多
数の創成半径を用いるこの方法を使用すれば、吸引閉鎖
時の外側ラップの干渉、すなわち「吸引バンプ」に係わ
る問題を排除することもできる。
【0010】本発明の実施例のその他の特徴や利点はス
クロール機械の設計と、効率を犠牲にすることなく騒音
を減衰すること、設計の簡素化および製造コストにおけ
る顕著で一貫性のある改良を提供するスクロール機械を
製作する方法との提供を含む。
【0011】本発明の前記およびその他の特徴や利点は
添付図面と関連した以下の説明および特許請求の範囲か
ら明らかとなる。
【0012】
【実施例】スクロールコンプレッサの設計と作動の一般
原理は当該技術分野において周知である。従って、本発
明の説明は基本についての広範な説明は含まず、本出願
人による品目および本出願人の発見の特性について述べ
る。背 景
【0013】図1は、本発明の主体を形成する形式のス
クロール羽根すなわちラップの内端の(本明細書で使用
する)品目と形状とを示す。基本的には、各面すなわち
フランクのプロフィルは創成半径Rを有する創成円G
Cのインボリュートであって、SOは外側フランクにお
けるインボリュート作用面(圧縮ラップ)の始点であ
り、SIは内側フランクのインボリュート作用面の始点
である。Risは初期旋回半径であって、作用ラップの
始まりにおいてフランクの中心線の位置、従って各作用
ラップフランクの始まり位置を設定するために使用され
る任意に指示した半径を表わす。Rorは2個の相合す
るスクロール部材の相対的な円形軌道のサイズを画定す
る軌道半径である。外側フランク上の点Mは、創成円G
Cに対して接線で、Mに向けられている線セグメントの
長さである外側旋回半径Rsoによって規定されてい
る。同様に、内側フランク上の点Nは内側旋回半径R
SIによって規定しうる。2個の旋回半径、従って軌道
半径Rorを含むスクロールラップ全体は創成半径
、初期旋回半径Ris、および各ラップの厚さによ
り完全に画成しうる。
【0014】図2には、基本設計のスクロールコンプレ
ッサに作用する基本力が示されている。該コンプレッサ
は固定スクロール10と、軌道運動するスクロール12
とを含み、双方のインボリュートの創成円14、16は
相互に対して180度の方向にある。図示した軌道の特
定点に関しては、点AからFまでで示す6点のフランク
接触点がある。軌道のある位置においては接触点は4個
であるが、以下の説明はそのまま適用される。シールラ
イン18は接触点AからCまでを通り、創成円14に対
して接線方向にあり、シールライン20は接触点Dから
Fまでを通り創成円16に対して接線方向にある。前記
2本のシールラインは平行であって、圧縮ポケットを画
成する接触点を画定する。図示する圧縮ポケットは中央
の容積CV、2個の中間ポケットV2AとV2B、並び
に2個の吸引ポケットV3AとV3Bとを含む。基本的
には、V2Aの圧力はV2Bと同じであり、同様にV
3Aの圧力はV3Bの圧力と同じである。最も一般的な
種類の作動条件は、排出圧が機械の固有圧力によって提
供される圧力より高い、すなわちスクロールが「圧縮不
足」であるときである。従って、CVにおける圧力はV
2A,V2Bにおける圧力より大きく、双方の圧力共V
3A、V3Bにおける圧力より大きい。
【0015】異なるポケット間の圧力差が、軌道運動し
ているスクロールに作用するガス圧力を発生させる。こ
の力は2つの成分、すなわち半径方向ガス圧力F
rgasと接線方向ガス圧力Ftgasに分割しうる。
rgasは2本のシールラインに対して平行で、2個
の創成円の間の中心線24に沿って導かれる(図3)。
この力は軌道運動しているスクロールに対する慣性を発
生させないが、スクロールを分離させようとする傾向が
あり、そのため接触力を低下させる。Ftgasは創成
円の間の中心線に対して垂直であり、本システムにおい
ては基本的であるので、2つの中心の間の中間点で作用
する。この力Ftgasは、軌道半径の半分に等しい慣
性アーム(2個の創成円の間の距離の半分)で軌道運動
するスクロールの中心の周りで時計方向の慣性を発生さ
せる。
【0016】軌道運動するスクロールの運動が、該スク
ロールを固定スクロールに対して負荷し、かつF
rgasに対して作用する慣性力を発生させる。これら
の2つの力の差(一般的に慣性力の方がガス圧力より大
きい)が接触点A〜Fの各々において接触力FCA〜F
CFを発生させる。一般的に、FCAはFCBおよびF
CCとは相違するが、対称のためFCAはFCFと等し
く、FCBはFCFと等しく、FCCはFCDと等し
い。その結果、接触力はシールラインに対して等しく、
かつ2個の創成円の間の中心線に沿っているFrgas
と同様、接触力Fは軌道運動しているスクロールに対
して慣性荷重は発生させない。
【0017】接触力の他に、接触力に対して垂直で、接
触点A〜Fの各々に対して作用する摩擦力Ffa〜F
fFがある。対称のため、摩擦力FsfはFtgas
同じ点を通して同じ方向に作用する(図3)。従って、
基本的には摩擦力は軌道運動しているスクロールの中心
の周りで時計方向の慣性を発生させる。
【0018】2つの力FtgasおよびFsfによって
発生する慣性は基本コンプレッサにおける軌道運動スク
ロールに対する基本慣性負荷を表わす。ガス負荷が変動
するので全体慣性は条件によって変わる。慣性が十分大
きい場合は、騒音問題は発生しない。しかしながらこの
慣性が小さすぎると騒音問題が発生し、本発明の必要性
が出てくる。
【0019】バイアスの定義 初期旋回半径バイアス、dRisは固定スクロールに対
する軌道運動スクロールのインボリユート作用プロフィ
ルの始点の半径方向位置の差を表わす。創成半径バイア
ス、dRは固定スクロールに対する軌道運動スクロー
ルの増大率の差を表わす。
【0020】dRisまたはdRが無いと、2個のス
クロールの間のフランク接触は図2に示すように対称で
ある。旋回半径バイアスが導入されるにつれて対称が喪
失され、スクロールの幾何学的中心の一方の側において
のみ接触が発生する。その結果、フランク接触力および
フランク摩擦力の作用線が変動する。さらに、接触が喪
失された側に漏れが発生し、その結果ガス力を変動させ
る。
【0021】初期旋回半径バイアス 本明細書で使用する正の初期旋回半径バイアスdRis
とは、固定スクロールが軌道運動スクロールより大きい
初期旋回半径Risを有していることを意味し、このこ
とはラップの一方あるいは双方にRisエラーを導入す
ることにより達成される。本明細書で使用するエラー、
あるいはずれは基本値からの差を意味する。このよう
に、固定スクロールは零あるいは負のRisエラーを、
軌道運動スクロールはより負のRisエラーを有する
か、あるいは固定スクロールは正のRisエラーを、軌
道運動スクロールは零、あるいはより小さい正のRis
エラーを有するようにしうる。同様に、逆に負の初期旋
回半径バイアスdRisを得ることもできる。図4と図
5とは正のRisエラー(図4)および負のRisエラ
ー(図5)の効果(点線で示す)を示す。
【0022】零のRを有するスクロールのセットに対
する初期旋回半径バイアスの効果を図6および図7に示
す。図6においては、軌道運動スクロールに負のRis
エラーを提供することによって得られた正のdRis
有するスクロールのセットが示され、図7には軌道運動
スクロールに正のRisエラーを提供することによって
得られた負のdRisを有するスクロールのセットが示
されている。固定スクロールは零のRisエラーを有し
ている。このように、正バイアスの機械(図6)におい
てはフランク接触は点A〜Cにおいて有効のままであ
り、一方先の接触点D〜F(図2)はここでは空隙D′
〜F′となっている。これらの空隙は点D〜Fにおいて
接触力あるいは摩擦力がもはや均衡していないことを意
味する。その結果、接触力Fは今や、創成半径に等し
い慣性アームで軌道運動スクロールの中心の周りで時計
方向の慣性を発生させる。その結果の摩擦力は2個の創
成円の間の中間点から、点AおよびCの間のシールライ
ン上のある点まで移行する。正確な位置は、フランクの
相対剛性の関数である接触点の間の負荷配分によって決
まる。摩擦力に係わる慣性は著しく増大し、基本の場合
よりもはるかに大きい時計方向の摩擦慣性を発生させ
る。基本のガス慣性はラップの特定の巻きに対して時計
方向であるので、正のdRisから生じる機械的力の変
動によって軌道運動スクロールに対する慣性負荷を増大
させる。
【0023】逆に負バイアスの機械(図7)に対しては
フランク接触は点D〜Fにおいて有効のままであるが、
先の接触点A〜Cは空隙A′〜C′となる。接触力およ
び摩擦力も同様に変動するが、この場合の作用線は、2
つの機械的力が軌道運動スクロールにおいて反時計方向
慣性を発生させるようなものである。基本のガス慣性は
依然として時計方向にあるので、負のdRisから生じ
た機械的力の変動は軌道運動スクロールに対する好まし
い慣性負荷を減少させる。
【0024】機械力の変動による慣性の変動の他に、初
期旋回半径をバイアスすることによっても、新しく発生
した空隙A′〜C′(図7)またはD′〜F′(図9)
を通るガス圧力の漏洩から生じるガス力の変動により慣
性を変動させる。圧縮過程に係わるガス慣性は、異なる
ポケット間の圧力差(すなわちCV対V並びにV
V)から発生する。dRisまたはdRが無いと、所
定の対のポケットにおける圧力は前述のように対称(す
なわちV2A内の圧力=V2B内の圧力)であるが、d
isに係わるフランク接触の喪失により異なる圧力の
ポケット間の連通を可能とするためより高圧のポケット
からより低圧のポケットへ漏れが発生する。この漏れ
は、空隙がポケットの半分だけに導入されるために均一
ではなく、コンプレッサにおける圧力の対称性が喪失さ
れる。同様のポケット(V2AおよびV2B)間の圧力
差により、軌道運動スクロールに対して作用する付加的
なガス力を導入する。これらの付加的なガス力に係わる
慣性は、バイアスの種類に応じて、圧力過程に係わる慣
性と同方向か、あるいは反対方向となる。さらに、ガス
慣性の大きさは、各種ポケット間の相対圧力によって変
わり、圧力差が最大のときが全体的な効果が一層顕著と
なる。
【0025】「圧縮不足」状態では、正のdRisに係
わる漏れがスクロールに対する慣性負荷を減少させ、負
のdRisに係わる漏れが慣性負荷を増加させる。これ
らの状態に対して、漏れに係わる慣性は機械的力に係わ
る慣性とは反対方向に作用する。スクロールが圧縮過度
のような状態ではガス力は反対の結果をもたらす。
【0026】図6は、初期旋回半径バイアスが、正の初
期旋回半径バイアスを有している機械(固定スクロール
が零の初期旋回半径エラーを有し、軌道運動スクロール
が負の初期旋回半径ラーを有している)における圧力慣
性を変える態様を示し、図7は負の初期旋回半径バイア
スを有している機械(固定スクロールが零の初期旋回半
径エラーを有し、軌道運動スクロールが正の初期旋回半
径エラーを有している)における同様の態様を示す。C
Vは排出圧状態の中央容積であり、V2AとV2Bとは
次の外方の中間圧縮容積すなわち室である。空隙D′が
正の初期旋回半径バイアスであるので、CVとV2A
の間で漏れが発生し、V2Aの圧力はV2Bの圧力と相
違する。V2Aからの圧力はD′からE′までの軌道運
動スクロールの外側ラップフランクに対して作用する。
2Bからの圧力がCからBまでの軌道運動スクロール
の内側ラップフランクに対して作用する。
【0027】前記圧力から発生するガス圧はライン1
8、20の双方に平行で、並びにそれらに対して垂直に
軌道運動スクロールに作用する。平行の成分は、軌道運
動スクロールには平行のガス力成分があるところではど
こでも軌道運動スクロールには力が等しいか、反対方向
か、あるいは共線である別の個所があるので全て均衡す
る。このことは、正、負および零Ris並びにRにバ
イアスされた機械についてもいえる。垂直方向のガス成
分を検討すると、図6においてライン18、20上のセ
グメント30、32で指示する個所を除いて、前記の平
行のラインに対して直角の方向において力が均衡する。
BからCまでのセグメント30は、相殺する均等、反対
方向および共線の力が他の個所に無くて、右方に作用し
ているV2Bからのガス力を有する内側ラップフランク
の投影幅を示している。D′からE′までのセグメント
32は、相殺する均等、反対方向および共線の力が他の
個所に無くて右方へ作用しているV2Aからのガス力を
有する外側ラップフランクの投影幅を示す。これらのセ
グメントの長さはインボリユートラップのピッチであ
る。これらの圧力不均衡のセグメントがFおよびF
を発生させる。これらの力の大きさは、それぞれの圧
力、ラップピッチの倍数、羽根高さの倍数に等しい。各
々の力は、圧力成分の配分中心である、図6に示すセグ
メントの中間点に位置される。これらの2種類の力は、
固定スクロールと軌道運動スクロールとの創成円14、
16の間の中間点から均等距離にある。
【0028】Fは軌道運動スクロールの外側ラップフ
ランク上のポケットV2Aによる力であり、Fは、軌
道運動スクロールの内側ラップフランク上のポケットV
2Bによる力である。ポケットV2AとV2Bとが圧力
が均等であるときは、軌道運動スクロールに対する正味
の力は均等である。これは基本設計の場合のことであ
る。しかしながらFはFのそれより一軌道半径分だ
け長い慣性アームを有している。従って、軌道運動スク
ロールの中心(軌道運動スクロールの創成円の中心)の
周りの慣性の総和がラップのその特定の巻き方向におい
て時計方向に作用する慣性を発生させる。それは、これ
らのポケットにおける圧力のために、基本設計における
軌道運動スクロールと反回転装置に対する通常の慣性で
ある。
【0029】正の初期旋回半径バイアスおよび圧縮不足
状態による圧力の作用を、CVがコンプレッサにおいて
最高圧力にあり、D′を介してポケットV2Aへガスを
逆流して漏らし、その圧力をポケットV2Bの圧力以上
に増加させている図6において表現することができる。
従って、正味の力FはFよりも大きくなり、その結
果慣性の総和は、圧力差が十分大きい場合通常の時計方
向の慣性が低下され、消去され、あるいは反転されてい
ることを示す。
【0030】負の初期旋回半径バイアスおよび圧縮不足
状態による圧力の作用が、CVがコンプレッサにおいて
最大圧力にあり、C′を介してガスをポケットV2B
逆流して漏らせ、その圧力をポケットV2Aの圧力以上
に増加させている図7において表現することができる。
従って、正味の力FはFより大きくなり、そのため
慣性の総和は通常の時計方向の慣性が増加したことを示
す。
【0031】圧縮過渡状態に対しては、より大きい空隙
を備えたポケットは、前述の状態とは反対に、CV中へ
より多くのガスを漏洩させるので圧力が低下する。従っ
て、正の初期旋回半径バイアスによって導入される漏洩
は軌道運動スクロールおよび反回転装置に対する好まし
い慣性負荷を増加させる傾向がある、一方負の初期旋回
半径バイアスによて導入される漏洩は好ましい慣性負荷
を低下させる傾向がある。
【0032】創成半径バイアス 創成半径バイアスは、一方あるいは双方のラップに対し
て創成円の半径中へ正または負のエラーを導入すること
に起因する。定量的には、dRはdRisと同じ全体
的効果を慣性負荷に対して有している。定量的には、機
械的力およびガス力の変動は、dRisとは異なり、d
の作用はラップ角の関数であるため相違する。しか
しながら、2種類のバイアスは独立しており、軌道運動
スクロールに対する慣性負荷を最適化するために共に使
用することができる。本明細書で使用するdRとは、
もしも固定スクロールが軌道運動スクロールよりも大き
いRを有する場合は正である。
【0033】所定のラップに対する正の創成半径エラー
のプロフィルの効果が図8に示されており、点線は「ず
れた」プロフィルを示す。図9は均等の負の創成半径エ
ラープロフィルを示す。エラーがあると、局部的なエラ
ーはラップ角の増大と共に増大し、一方Risエラーが
あると局部的なエラーはラップ角に対して一定であるこ
とが判る。
【0034】本明細書で用いる正の創成半径バイアスd
とは固定スクロールが軌道運動スクロールより大き
い創成半径Rを有していることを意味し、これは一方
あるいは双方のラップにRエラーを導入することによ
り達成される。本明細書で用いるエラーとは基本値から
の相違を意味する。このように、固定スクロールは零ま
たは負のRエラーを有し、軌道運動スクロールはより
大きい負のRエラーを有するか、あるいは固定スクロ
ールが正のRエラーを有し、軌道運動スクロールが零
またはより少ない正のRエラーを有するようにしう
る。同様に、逆に負の創成半径バイアスdRを得るこ
とができる。
【0035】零dRisを有するスクロールのセットに
対する正のdRおよび負のdRの効果が、それぞれ
「圧縮不足」の場合に対して図10および図11に示さ
れている。正のdRの場合に対して、軌道運動スクロ
ールに対して負のRエラーを提供することによってバ
イアスが得られ、負のdRの場合に対して、軌道運動
スクロールに対して正のRエラーを提供することによ
りバイアスが得られる。固定スクロールは零Rエラー
を有している。以下の説明に対して、スクロールのフラ
ンクの弾性たわみは無視しうるものと想定する。図10
から判るように、唯一の真正接触点はAにあり、それぞ
れ点BからFまで空隙が徐々に増大している。逆に負の
dRに対しては、唯一の真正接触点はFにあり、それ
ぞれEからAまでに空隙が徐々に増大する。
【0036】dRを導入することによりdRisの場
合と同様に機械的力を変動させる。図10から、点Aに
おける接触力と摩擦力とは軌道運動スクロールの中心の
周りで時計方向の慣性を発生させることが判る。逆に図
11においては、接触力と摩擦力とは反時計方向の慣性
を発生させる。圧力過程に係わるガス慣性は依然として
時計方向にあり、そのため正のバイアスが導入されると
慣性負荷を増加させ、負のバイアスが導入されると慣性
負荷を低下させる。
【0037】ガス力に対するdRの全体的な効果はd
isのそれと同様である。しかしながら漏洩の軌道が
ポケットの若干でなく、全てにおいて導入されるのでd
の場合は僅かに相違している。漏洩軌道(空隙)の
大きさは相違するので、漏洩は依然としてコンプレッサ
における圧力の対称性を喪失させる。図10に示す場
合、空隙C′は空隙D′より小さい。「圧縮不足」状態
に対してはV28中へよりもV2A中へCVからより多
くの漏洩があり、V2Aの圧力はV2Bの圧力より高
い。その結果、正味の力Fは従って、正の初期旋回半
径バイアスの場合と同様Fよりも大きくなり、漏れは
軌道運動スクロールと反回転装置とに対する好ましい慣
性負荷を低下させる傾向がある。図11に示す場合に対
しては、空隙D′は空隙C′よりも小さく、そのためC
VからV2A中へよりもV2B中へより多くの漏洩があ
り、V2Bの圧力はV2Aの圧力より高くなる。従っ
て、正味の力Fは負の初期旋回半径バイアスの場合と
同様Fよりも大きくなり、漏れは軌道運動スクロール
に対する好ましい慣性負荷を増加させる傾向がある。
【0038】dRsおよびdRの相互作用 図12は、各正および負の値に対してdRおよびdR
isの間に存在することを本出願人が発見した関係をグ
ラフで示す。数値はミリ表示であり、各軸に対して、固
定スクロールのエラーから軌道運動スクロールのエラー
を差し引いたものよって規定されるバイアスの量を示
す。前記グラフは、各スクロール部材に対して831度
の作用ラップを有する、前記の米国特許に示す一般形式
の機械に対して特定のものである。ゾーン1は、点Fに
おいてコンプレッサの吸引領域において固定スクロール
の内側ラップのフランクが軌道運動スクロールの外側ラ
ップフランクと係合するものである(図13参照)。ゾ
ーン2は、点Dにおいて排出ポート領域において固定ス
クロールのラップフランクが軌道運動スクロールの外側
ラップフランクと係合するものである(図14参照)。
ゾーン3は、点Aにおいて吸引領域において固定スクロ
ールの外側ラップフランクが軌道運動スクロールの内側
ラップフランクと係合するものである(図15参照)。
ゾーン4は点Cにおいて、排出ポート領域で固定スクロ
ールの外側ラップのフランクが軌道運動スクロールの内
側ラップのフランクと係合するものである(図16参
照)。ライン62および64で画成されている、クロス
ハッチングの領域60、66は接触点が変動している遷
移ゾーンを示す。クロスハッチングされた領域において
得られたスクロールのセットはクランクの種々の回転位
置における隣接ゾーンの各々の間で交番している接触を
示す。
【0039】スクロール部材の衝撃と分離の衝動 騒音の別の発生源は、スクロールのラップフランクの接
触事象および分離事象である。前記事象が短かい時間で
あると、それ自体の騒音を発生させるのみならず、広範
囲の他の振動、特に近傍の要素の自然振動を励振させう
る衝撃力を発生させる。これらの衝撃事象は、同じ創成
半径を共有しないスクロールのセットから結果するもの
である。創成半径バイアスのある接触フランクはクラン
クの回転を通して軌道の半径を変動させる。軌道半径
は、クランクのある回転位置からその位置の直前まで徐
々に増大するか、あるいは減少する。
【0040】前記事象の1つは軌道半径がクランクの回
転と共に増大するときに発生する。開始位置および軌道
半径まで戻るために、機械的干渉により軌道運動スクリ
ーンの内方運動が急激に発生するよう強制する。この衝
撃に係わる衝動力によって1回転1回の騒音を発生さ
せ、その近傍の要素を振動させる。特定の対象点および
接触が吸引閉鎖時羽根によって設定されたものである場
合、過度に騒音のある吸引閉鎖時衝撃が発生する。
【0041】その他の事象は軌道半径がクランクの回転
と共に減少しているとき発生する。軌道運動しているス
クロールは、開始点でのクランク角に戻るまで半径方向
内方に運動する。そこで、前記スクロールは(遠心力の
作用により)、開始時の軌道半径に達するまで急に解放
されて外方へ「落下」する。前記スクロールは次の接触
点によって「捕捉」され、次に、同じ手順が繰り返され
る。急に解放された羽根は、引き抜かれた紐に似た衝動
を受け、1回転1回の騒音を発生させ、かつその周りの
要素を、それらの自然振動を励起させる能力に応じて振
動させる。特定の点および分離が排出開放時羽根が起し
たものである場合、過度に騒音の高い排出開放解放が行
われる。
【0042】本発明の例1 製作時、RよりもRisを調整あるいは変更しやすい
ことが判明した。従って、ゾーン4にて設計する場合、
達成可能の製作制限内で正の摩擦負荷慣性の利点を得る
ことができる。これは、Rバイアスによるガス慣性が
負であるゾーンであるが、このガス漏洩の作用は負のR
バイアスを提供することによっても低下させることが
できる。このためライン20に沿った空隙を閉鎖しよう
とし、また正のガス慣性を提供する。さらに、排出領域
において漏れが発生するので容量に対する影響は最小で
ある。この実施例による発見は、外側ラップ上の吸引ポ
ケットの閉鎖中の軌道半径の変動を最小にするので、騒
音を著しく減衰させることである。
【0043】吸引閉鎖時の衝撃は同等の移動量の排出開
放解放よりも大きな騒音を発生させるものと考えられて
いる。創成半径バイアスを有していないフランク部分に
接触すると、前記双方の種類の事象を排除するので最良
の解決法を提供する。クランク回転のいずれの位置にお
いても軌道半径の急激な変動は無い。製作された部品の
変動によって、クランクの一位置において軌道半径を急
激に変化させるような創成半径バイアスを発生させる場
合、最良の選択は吸引閉鎖時衝撃を排除し、排出開放解
放を許容することである。従って、この騒音を最小にす
る上でゾーン2およびゾーン4の方がゾーン1およびゾ
ーン3よりも好ましい。
【0044】平均的なサイズの居住用空調あるいはヒー
トポンプ用コンプレッサに対しては、理想的は目標値
は、公差+/−0.0002ミリの負の創成半径バイア
ス0.0002ミリと組み合わせた、公差+/−0.0
10ミリの正のRisバイアス0.015ミリである。
目標点は図17において40で示され、公差は42で示
されている。この例の公差範囲42を零のRバイアス
ライン以下に保つことが極めて重要であることが考えら
れる。この大体の目標領域に対してdRisを表現する
より一般的な(機械のサイズに依存することの少ない)
方法はRについて表現することである。このように、
dRisはRの0.000から0.012倍、好まし
くはRの概ね0.006倍となるよう選択することが
できる。
【0045】本発明の例2 図8は、創成半径に関する本出願人の別の発見を示す。
図18は、固定スクロールの外側ラップフランクが点A
において吸引領域で軌道運動スクロールの内側ラップフ
ランクと係合する点において図15と類似である。図1
8の図15との相違点は、点Aから図15のスクロール
の反対側までライン18およびライン20に沿って徐々
に空隙が増大するが、空隙は点Aから図18におけるス
クロールの反対側までライン18およびライン20に沿
って徐々に増大しないことである。例えば、空隙C′は
空隙D′より大きいことが注目される。このことは各面
のピッチを局部的に変えるようスクロールのラップの少
なくとも1個において多数の創成半径を採用することに
よって達成される。各フランクは特定の創成半径から始
まり、フランクに沿ったある位置において、フランクを
創成するために使用される創成半径の寸法が変化する。
【0046】空隙D′より大きい空隙C′を有すること
により、創成半径バイアスと、ポケットV2AおよびV
2Bの漏れ、圧力およびガス慣性の非対称との間の前述
の関係を修正する。この独特の特徴を補完するために初
期旋回半径バイアスを適当に選択することにより、空隙
C′を空隙D′と等しくすることができ中立効果を提供
し、あるいは空隙D′より十分大きくすることにより反
回転装置に通常の慣性を追加するガス慣性を発生させる
ことができる。このような設計により正のガス慣性を得
ることも、また正の接触および摩擦慣性を得ることもで
きる。
【0047】空隙C′を大きくすることは性能に対して
さらに負の衝撃を与えるものと考えることができる。し
かしながら、それは空隙D′E′およびF′を低減させ
ることにより補正される。実際には、バイアスした多数
の創成半径とバイアスされた初期旋回半径とを何らか組
み合わせることにより優れた性能の範囲は、単一の創成
半径と初期旋回半径とをバイアスすることにより得られ
た組合せよりも大きいものと評価された。
【0048】図18に示す特定の例においては、固定ス
クロールのラップは標準的なものであって、単一の創成
半径によって描かれている。軌道運動スクロールのラッ
プは、固定スクロールのラップと組み合わされると、ス
クロールのセットが負の初期旋回半径バイアスと、固定
スクロールのラップと軌道運動スクロールのラップの外
方部分との間の正の創成半径バイアスと、ラップの外方
部分より小さい、軌道運動スクロールのラップに対する
正の創成半径とを有するように設計される。軌道運動ス
クロール上での一方の創成半径から他方の創成半径への
変化は、例えば図18の点xおよびyのような吸引閉鎖
後の完全な一ラップより僅かに越えたところで発生す
る。
【0049】図19は、創成半径を採用したフランクに
対して存在することを本出願人が発見した別の利点、す
なわち吸引閉鎖時の衝撃および排出解放時の衝動の無い
ことを示している。図19は、空隙D′が、空隙F′よ
り大きい空隙E′よりも大きい点において図16に示す
例1の実施例と類似している。また、前記の二葉の図は
固定スクロールの外側ラップのフランクが軌道運動スク
ロールの内側ラップフランクと係合する点、さらに双方
共空隙A′を有している点で類似している。図19と図
16との相違点は、図16においては排出点Cで接触が
なされているのに対して図19ではラップの中間、すな
わち点Bにおいて接触がなされていることである。この
ことは、各面のピッチを局部的に変えるためにスクロー
ルのラップの少なくとも1個において多数の創成半径を
採用することによって達成される。各フランクはある特
定の創成半径において始まり、フランクに沿ったある点
において、そのフランクを創成するために使用される創
成半径の寸法が変化する。
【0050】図19は、多数の創成半径を採用すること
により、フランクの接触がラップの中間部分に限定しう
ることを示している。単一の創成半径を用いて作ったフ
ランクと異なり、ラップの終りにおいて常に空隙を有す
る初期旋回半径バイアスと創成半径バイアスとの組合せ
のゾーンがある。このことは、吸引閉鎖から排出開放ま
で移動する接触点を検討すれば理解できる。実際の接触
は、シール点が端部から内方に移動した後初めて発生す
る。ラップの排出端において、排出時対向するフランク
から外れることにより接触が急激に負荷を解放する前
に、負荷を接触部に移し、接触部は吸引から内方に動く
につれてフランクの負荷を受け取る。排出接触部がラッ
プの内端に近づき続けるにつれて、僅かな空隙を作り、
事実上再びシールが解除される。従って接触は、設計に
より強度および剛性がより均一なラップの部分に限定さ
れ、曲率半径の大きい、従って接触応力が最大のラップ
の部分から外れうるようにしうる。この設計は同じ結果
を提供するので、(例えば本発明の譲受人の米国特許第
4,927,341号に開示のような)フランクのフエ
ザリングに対する必要性を排除する。
【0051】図19に示す特定の例においては、固定ス
クロールのラップは標準的なものであり、単一の創成半
径によって描かれている。軌道運動スクロールのラップ
は、固定スクロールと組み合わされると、スクロールの
セットが正の初期旋回半径バイアスと、固定スクロール
のラップと軌道運動スクロールのラップの外方部分との
間で負の創成半径バイアスと、ラップの外方部分よりも
小さい軌道運動スクロールのラップの内方部分に対する
創成半径とを有するように設計される。このより小さい
創成半径によって軌道運動スクロールのラップの内方部
分と固定スクロールとの間で正の創成半径バイアスを発
生させる。軌道運動スクロール上の一方の創成半径から
他方の創成半径への遷移は、例えば図19の点xおよび
yにおけるように、吸引閉鎖後、完全一ラップより僅か
に越えたところで発生する。
【0052】図19に示す接触を達成するために図16
に示すものに追加して必要とされる幾何学的要件があ
る。これらの要件は(例えば、固定スクロールの外側フ
ランクと、軌道運動スクロールの内側フランクとして図
19に示すような)接触しているフランクに対して多数
の創成半径バイアスが採用される態様に係わるものであ
る。一般的概念は衝動力を発生させることなく一方の接
触点から次の接触点までフランクの負荷を滑からに転移
させることである。このためには、2個のフランクが接
触する個所と、次の接触のために空隙が閉じられる個所
との間の形態関数がその空隙を出来るだけ滑らかに縮小
させる必要がある。創成半径バイアスがクランクの一方
の位置から別の位置まで軌道の半径を変えていくことを
想起すれば、軌道運動スクロールは、フランクの負荷を
受け取る次の接触の半径内方になければならず、軌道運
動スクロールは最高速度で運動している間固定スクロー
ルに対して静かに合せられる必要がある。次に軌道運動
スクロールは羽根の端部から外れる前に接触から静かに
持ち上げられる必要がある。接触を行うラップの各部分
は前記抑制のある接触から逃れる必要がある。従って、
ラップの各部分は連続した接触の部分上で軌道半径を減
少したり、増大したりする必要がある。詳しくは、創成
半径バイアスは、連続した接触をしているラップのいず
れかの部分の外方部分(吸引側により近い部分)と内方
部分(排出側により近い部分)との間で符号を変える必
要がある。固定スクロールの外側ラップフランクと軌道
運動スクロールの内側ラップフランクとの間の接触に対
して、創成半径バイアスはラップの外方部分においては
負で、ラップの内方部分では正に変わる必要がある。固
定スクロールの内側ラップフランクと軌道運動スクロー
ルの外側ラップフランクとの間の接触については逆のこ
とがいえる。相合する面のプロフィルは、ラップの中央
部分において、クランクの全ての位置においてラップの
端部を強制的に空隙を開けるに十分な材料を有する必要
がある。連続した接触を行う各ラップ部分は、次の接触
を要する部分の内方となるまで軌道半径(2個のスクロ
ール部材の創成円の半径方向分離)を減少させ、次に接
触の転移が行われるまで軌道半径を増大する必要があ
る。
【0053】図20は図18と図19とに示す発見を組
み合わせた産物を示す。従って、図20に示す実施例
は、(a)正の摩擦慣性を有し、(b)正の漏洩慣性を
有し、(c)吸引閉鎖の衝撃が無く(d)排出接触解放
の衝撃が無い、そして(e)効率が良好なため騒音の最
大減衰を達成するために理論的に優れた設計であること
が判明したものを示している。
【0054】図20に示す特定例においては、固定スク
ロールのラップは標準的なものであり、単一の創成半径
によって描かれている。軌道運動スクロールのラップ
は、固定スクロールと組み合わされると、スクロールの
セットが負の初期旋回半径バイアスと、固定スクロール
のラップと軌道運動スクロールのラップの外方部分との
間の負の創成半径バイアスと、ラップの外方部分より小
さい軌道運動スクロールのラップの内方部分に対する創
成半径とを有するように設計される。このより小さい創
成半径は軌道運動スクロールのラップの内方部分と固定
スクロールとの間で正の創成半径バイアスを発生させ
る。軌道運動スクロール上の一方の創成半径から他方の
創成半径への遷移は、例えば図20の点xおよびyのよ
うな、吸引閉鎖後の完全一ラップより僅かに越えたとこ
ろで発生する。
【0055】一般に、多数の創成半径を固定スクロー
ル、軌道運動スクロール、あるいはその双方に採用する
ことができる。ラップの各部分に対する創成半径間の差
は前述のように希望する接点および空隙の配置を達成す
るよう選択される。しかしながら、その差は比較的小さ
いこと、すなわち好ましくはRの0.1%以下である
べきである。創成半径の遷移は、提供された創成半径の
最大の変動にわたって有効であるようにラップのフラン
クの端部から離れたところで起る必要がある。吸引ポケ
ットの漏洩による容積の減少を最小にするために、吸引
部により近いところで遷移部を有することが好ましい。
再圧縮作業の動力消費を最小にするために排出部により
近いところで遷移部を有することが好ましい。証明され
たところでは前記遷移部のための一般的に最良の位置は
作用ラップの角度方向中心に近くであることを示してい
る。
【0056】従来の技術 本発明に関する限り、従来技術についての本出願人の知
識は本発明の譲受人によって製造されたスクロールコン
プレッサの設計に限定される。1990年9月より以前
は、RisバイアスおよびRバイアスの意義について
は何ら認識されず、全ての製造は零バイアスを目標とし
ていた。しかしながら、1990年9月以降は、本出願
人の譲受人により製造されたスクロールコンプレッサ
は、図12と類似の図21の点70である零Rおよび
0.012ミリの正のdRisを用いて製造することを
目標とした。公差は+/−0.024ミリdRisおよ
び+/−0.002ミリdRであって、72で指示す
る領域はコンプレッサの製造の目標とするところであ
る。その時点では、前記コンプレッサはより一貫性があ
り好ましいフランク接触を提供するのでより良好な騒音
減衰性を提供するものと考えられた。またこれらコンプ
レッサの中の多くの騒音レベルは改良されたが、一方多
くのものはそうでないことも判明した。次に実験による
調査が行われ、負のdRisと僅かに負のdRとがよ
り一貫性のある基準で許容しうる騒音レベルを提供する
ことが結論づけられた。従って、1991年10月から
始めて、バイアスは−0.006ミリdRis(+/−
0.007ミリ)および−0.0002ミリdR(+
/−0.0002ミリ)を目標とした。目標点は図21
において74で示され、公差の領域は76で示されてい
る。その結果得られたコンプレッサは、望ましい目標で
ある性能の一貫性ははるかに良くなったが騒音レベルは
それ程低くないことが判明した。このことは、本出願人
が希望する騒音減衰を達成するためにバイアス値を用い
る最良の方法を依然として実際に殆んど認識していなか
ったことを示している。その結果、極めて深く詳細な分
析が行われたがその結果は前述の通りである。この分析
は極めて綿密なレベルで行われ、各種パラメータの効果
を評価するためにダイナミックモデルソフトウエアが開
発された。本出願人の発見したことは、あるパラメータ
の重大性と、その好適値と、それらを正確に制御する方
法であった。以前の調査は他のパラメータを含めて単に
実験であり、余りにも粗いレベルで行われたので、バイ
アスを以前得た値に目標を合わせても望ましい結果を達
成しないことが判明した。他方、その後の調査では、前
記二例において記載の要領でdRisおよびdRを正
確に制御すると驚異的で、かつ顕著な利点を提供するこ
とが判明した。本出願人は以前は、前述の要領でdR
およびdRを単に制御することによって騒音レベルの
驚異的改良を達成しうることに気が付かなかった。
【0057】今日までの本出願人の製造の全期間を通し
て、前述したRisおよびRのバイアスの全ては、端
板上のスクロールのラップのプロフィルを変えることに
より達成された。この時間中、オルダム継手機構全体
(全てのキーおよびスロット)の全ての要素は零Ris
バイアスを目標とし、固定スクロールと軌道運動スクロ
ールの整合も零Risバイアスを目標とした。
【0058】適用可能なコンプレッサ設計 図22から図26までには、本発明が適用可能な形式の
スクロールコンプレッサが開示されている。特に図22
を参照すれば、コンプレッサ110は、上端にはキャッ
プ114が溶接され、下端には、複数の一体形成された
取付け脚(図示せず)を有する基部116を溶接してい
る全体的に円筒形の気密カバー112を含むものとして
示されている。キャップ114には、通常の排出弁(図
示せず)を有することのできる冷媒排出装具118が設
けられている。前記カバーに固定されたその他の主要な
要素は、キャップ114がカバー112に溶接されてい
るのと同じ点においてその周囲で溶接されている横方向
に延びている仕切り122と、カバー112に適当に固
定されている主ベアリング ハウジング124と、各々
カバー112に適当に固定されている複数の半径方向外
方に延びている脚を有する下方のベアリング ハウジン
グ126とを含む。断面が全体的に四角であり、隅部が
丸くされているモータステータ128が予めカバー11
2に装嵌されている。セテータの丸味をつけた隅部の間
の平坦部はステータとカバーとの間の通路を提供し、潤
滑剤をカバーの頂部から底部まで流れやすくする。
【0059】上端に偏心クランクピン132を有する駆
動軸すなわちクランクシャフト130が主ベアリング
ハウジング124内のベアリング134と、下方のベア
リング ハウジング126内の第2のベアリング136
とに回転可能に支承されている。クランクシャフト13
0はその下端において比較的大径の求心孔138を有し
ており、該求心孔は、そこからクランクシャフトの頂部
まで上方に延在している半径方向外方に傾いた小径の孔
140と連通している。カバー112の下部分は潤滑油
で充たされ、孔138は潤滑流体をクランクシャフトの
中を上方へ、かつ通路140へ、そして最終的に潤滑を
必要とするコンプレッサの諸々の部分へ押し上げるポン
プとして作用する。
【0060】クランクシャフト130は、ステータ12
8、ステータを通るコイル144、クランクシャフト1
30に圧入され、それぞれ上下のカウンタウエイト14
8、150を有するロータ146とを含む電動モータに
より回転駆動される。油だめ内の油中で施回するカウン
タウエイト150によって生じる仕事損失を低減するた
めにカウンタウエイト用シールド152を設けてもよ
い。
【0061】主ベアリング ハウジング124の全体的
に円筒形の上部分151が平坦なスラストベアリング面
153を画成し、その上に、端板155と上面から突出
したらせん状羽根すなわちラップ156とを含む軌道運
動スクロール154が支持されている。軌道運動スクロ
ール154の端板の下面から、ジャーナルベアリング1
58を有し、その中に、クランクピン132が駆動配置
されている内孔162を有する駆動ブッシュ160が回
転可能に配置されている円筒形ハブが下方に突出してい
る。クランクピン132は、その開示を参考のために本
明細書に含めている本発明の譲受人の米国特許第4,8
77,382号に開示のような半径方向に適合する駆動
装置を提供するよう孔162の一部に形成された平坦面
(図示せず)と駆動係合する平坦部を一方の面において
有している。
【0062】また、端板165と、該板から突出しスク
ロール154のラップと噛合い係合するよう位置したラ
ップ166とを有する非軌道運動スクロール部材164
も設けられている。非軌道運動スクロール164は中央
配置の排出通路175を有し、該通路は、キャップ11
4と仕切り122とによって画成された排出マフラ室1
79と流体連通している上方に開放したくぼみ177と
連通している。また、非軌道運動スクロール164には
環状のくぼみ181が設けられ、該くぼみ内にシール組
立体183が配置されている。くぼみ177と181並
びにシール組立体183は協働して軸圧力バイアス室を
画成し、該室は、ラップ156、166によって圧縮さ
れつつある加圧された流体を受け取り非軌道運動スクロ
ール部材164に軸線方向のバイアス力を加えることに
より各ラップ156、166の先端を対向する端板の面
とシール係合するよう弾圧する。
【0063】図23を参照すれば最良に判るように、非
軌道運動スクロール部材164は、該スクロール部材1
64に一体形成された半径方向外方に突出するフランジ
部分174に設けた孔172に滑合されている各ブッシ
ュ170を貫通する複数の円周方向に離隔されたボルト
168によってベアリング ハウジング124に取り付
けるように設計されている。ブッシュ170の長さはボ
ルト168の頭の下面とフランジ部分174の上面との
間に僅かな空隙を設けることによってスクロール部材1
54から離れる方向にスクロール部材164が僅かに軸
線方向に運動しうるようにする長さである。このような
取付け装置並びにその他の代替的な取付け装置は「スク
ロール機械用の非軌道運動スクロールの取付け装置」
(“Non−Orbiting Scroll Mou
nting Arrangements For A
Scroll Machine”)という名称の本発明
の譲受人の前述の米国特許第5,102,316号に詳
しく開示されている。その他の代替的な取付装置は本発
明の譲受人の前述の米国特許第4,877,382号に
開示されている。
【0064】スクロール部材154、164間の相対回
転を阻止するために、オルダム継手176が主ベアリン
グ ハウジング124の円筒形部分151(図22)を
囲繞するような関係で、スクロール部材154の端板の
すぐ下方に位置されて設けられている。
【0065】図27および図28を参照すれば最良に判
るように、オルダム継手176は環状リング部分178
を含み、その円周部は非円形で、それぞれ概ね一定の半
径Rを有し、両端が長さLの概ね真直のセグメント18
4、186によって相互に接続されている2個の全体的
に円弧形のセグメント180、182によって画成され
ている。円弧180、182の半径Rは主ベアリング
ハウジング124に設けられた円筒形部分の半径に小さ
い空隙分を加えたものと概ね等しい。直線セグメント1
84、186の長さLは、軌道運動スクロール部材15
4の軌道半径の2倍に僅かな空隙を加えたものと概ね等
しいことが好ましい。
【0066】一対のキー188、190が直径方向に整
合し、面192から軸線方向上方に突出して環状リング
178に設けられている。また、第2の対のキー19
4、196も、面192から軸線方向上方に突出して設
けられている。キー194、196は、キー188、1
90がそれに沿って整合している直径に対して概ね垂直
であるが、キー190に向かって半径方向に移行してい
る線に沿って整合している。さらに、キー194、19
6は外方に突出したフランジ部分に位置している。キー
194、196を半径方向に移行させることと、外方に
位置させることとが協働して、所定サイズのコンプレッ
サおよび関連のカバーの直径に対してオルダム継手17
6のサイズを最小に保ち、一方スラスト面153のサイ
ズを同コンプレッサに対して最大とし、かつ軌道運動ス
クロール部材154のラップ156の位置および範囲と
干渉しないようにしうる。
【0067】図24に示すように、軌道運動スクロール
部材154の端板155には一対の外方に突出したフラ
ンジ部分198、200が設けられており、該フランジ
の各々には外方に開放したスロット202が設けられて
いる。スロット202は同じ線上で整合しており、各キ
ー194、196を摺動可能に受け入れるサイズとされ
ている。キー194、196は軌道運動スクロール部材
154の端板155の上面より上方に突出しない軸線方
向長さ、すなわち高さを有している。
【0068】再び図22を参照すれば、非軌道運動スク
ロール164にも同様に一対の半径方向に延びるスロッ
ト204、206が設けられ、該スロットは同じ線上で
整合され、各キー188、190を受け入れる設計とさ
れている。キー188、190はキー194、196よ
り著しく長く、かつスクロール154の端板155の上
方へ突出し、前述の非軌道運動スクロール164の限定
された軸線方向運動を通してスロット204、206と
の係合状態に留まるに十分な長さとされている。しかし
ながら、スクロール部材164がスクロール部材154
に対して完全に着壁すると各キー188、190の端部
と各スロット204、206の上面との間に好ましくは
僅かな空隙が設けられることによって各スクロール部材
間の先端シールとの何らかの干渉の可能性を排除するこ
と注目すべきである。
【0069】オルダム継手176は、各スロット20
2、204および206並びに関連のキー、194、1
96、および188、190によって提供される当接面
の協働作用により、スクロール部材154、164を相
互に接続し、かつそれらの間の相対回転を阻止するよう
作用する。同様に、ベアリング ハウジング124にス
クロール164を取り付ける装置はベアリング ハウジ
ング124に対するスクロール部材164の相対回転を
有効に阻止し、また、ベアリング ハウジング124に
対するスクロール部材154の相対回転を阻止するよう
作動する。この時点までの説明では、オルダム継手装置
は基本設計のコンプレッサ用である。
【0070】本発明の適用 従来技術の図面の全てを本出願人が検討してきたやり方
は、個々のラップやラップのセットを図22において固
定あるいは非軌道運動スクロール部材を通して見下ろす
ことである。本発明により求められている施回半径バイ
アスを容易に提供するために図22のコンプレッサの設
計を機械的に変えるには多数の方法がある。例えば、
(非軌道運動スクロール164に対して反時計方向に軌
道運動スクロール154を有効に回転させる)非軌道運
動スクロール部材164におけるオルダム継手のスロッ
ト204、206の反時計方向回転は希望する程度の正
のRisバイアスを提供する。このことは、新しく位置
されたスロットが204′および206′で指示されて
いる、非軌道運動スクロールを上から視た図27を参照
すれば判る。代替的に、軌道運動スクロールを下方に視
た図28において202′で示す位置まで軌道運動スク
ロールのスロット202を時計方向に回転させることに
より正のRisバイアスも容易に得ることができる。こ
のため軌道運動スクロールを非軌道運動スクロールに対
して反時計方向に回転させる。図27および図28の双
方においては、オルダム継手は何ら変更されておらず、
双方の対のキーはそれぞれ垂直の線に配置されている。
【0071】非軌道運動スクロール部材あるいは軌道運
動スクロール部材のいずれかを変更することなく正のR
isバイアスを得る別の方法は軌道運動スクロールのオ
ルダムキー194および196を図29から視て反時計
方向に回転させることである。非軌道運動スクロールの
オルダムキー188、190を図30から視て時計方向
に回転することにより同様の結果を得ることができる。
双方の図において、プライム符号は各キーの新しい位置
を示す。
【0072】本発明の以前は旋回半径バイアスはオルダ
ム継手機構の各当接面の計算された非整合を提供するこ
とによって得られることは認められなかった。初期旋回
半径バイアスを発生させる各当接面の計算された非整合
は大きさが比較的小さく、従ってコンプレッサの作動を
阻害しない。非整合はオルダム継手の移動をスクロール
の移動より大きくさせるが、非整合スクロールの運動を
阻止はしない。
【0073】別の適用可能なコンプレッサ設計 図31から図34までにおいては、本発明が適用可能の
別のスクロールコンプレッサの上部分が示されている。
このコンプレッサは本発明の譲受人の前述の特許第4,
877,382号に詳細に開示されている。この設計と
図22から図30までに示す設計との間の顕著な相違
は、この設計においては、非軌道運動スクロールでなく
むしろ軌道運動スクロールが主ベアリング ハウジング
にキー止めされていることである。図を参照すれば、本
機械は一般的に3個の主要な全体装置、すなわち、円筒
形の鋼製シエル312を有する中央組立体と、シエル3
12の上端および下端にそれぞれ溶接され、該シエルを
閉鎖し、かつシールする上方組立体314と底部組立体
(図示せず)とを含む。シエル312は、一般的に、シ
エル312に圧入され(従来のコイル322やプロテク
タ323を備えた)ステータ320を有する電動モータ
318と、クランクシャフト328に固定されたモータ
ロータ324と、例えば332のような複数の円周方向
に隔置された位置においてシエル312に溶接されるこ
とが好ましく、希望するフランクプロフィルのスクロー
ルラップ335を有する軌道運動スクロール部材334
を支持しているコンプレッサ本体すなわち主ベアリング
ハウジング330と、従来のツーピースベアリング構
造の上方クランクシャフトベアリング339と、通常の
要領でラップ335と噛み合っている希望するフランク
プロフィルのスクロールラップ337を有する非軌道運
動の軸線方向に柔軟なスクロール部材336と、スクロ
ール部材336における排出ポート341と、スクロー
ル部材334とハウジング330との間に配置されスク
ロール部材334の回転を阻止するオルダムリング33
8と、吸引ガスをコンプレッサ入口まで導く案内吸引組
立体342と、クランクシャフトの下端が支承されてい
る下方クランクシャフトベアリング(図示せず)を支持
している下方ベアリング支持ブラケット(図示せず)と
を含む、本機械の主要要素を収容している。シエルの下
端は潤滑油(図示せず)を充てんした油だめを有してい
る。
【0074】上方組立体314は、シエル312の上端
に360で溶接され、該シエルを閉鎖し、かつシールし
ている下方の型押しされたシエル閉鎖部材358を含む
排出マフラーである。閉鎖部材358は直立する周囲の
フランジ362を有し、その中央領域において、複数の
開口368はその壁に有する軸線方向に配置の円筒形の
室366を画成する。環状ガス排出室372が、376
において外周でフランジ362に溶接され、378にお
いて内周で円筒形室366の外壁に溶接されている環状
マフラ部材374によって閉鎖部材358の上方に画成
されている。排出ポート341からの圧縮されたガスは
開口368を通り室372へ入り、そこから通常は排出
装具380を介して排出される。前述の特許に記載の要
領で非軌道運動スクロール部材の流体圧によるバイアス
が行われる。
【0075】軌道運動スクロール部材334は、全体的
に平坦の平行の上面および下面を有する端板402を含
み、下面の方は本体330の平坦で円形のスラストベア
リング面408と摺動係合している。スラストベアリン
グ面408は、前述の特許に記載の要領でクランクシャ
フト328の通路394から油を受け取る環状溝410
によって潤滑される。前述の特許に詳細に記載のように
半径方向に適合する駆動装置とその潤滑系とを中に回転
可能に支承させた軸線方向孔を有するハブ418がスク
ロール部材334から一体垂下している。クランクシャ
フト328が回転することによってスクロール部材33
4を円軌道において運動させる。
【0076】本体330およびスクロール部材336に
対するスクロール部材334の回転は、本体330の直
径方向に対向した半径方向スロット436に摺動可能に
配置された2個の下方に突出した直径方向に対向した一
体のキー434と、該キーから90度離され、スクロー
ル334の直径方向に対向した半径方向スロット440
(その中の一方を図31に示す)に摺動可能に配置され
た2個の上方向に突出した直径方向に対向の2個の一体
キー438とを有するリング338からなるオルダム継
手によって阻止される。
【0077】リング338は、スラストベアリングの周
縁には当らない最小の内径寸法の全体的に楕円、すなわ
ち「トラック」状である。リング338の内周壁は、中
心xからとった半径Rの一端442と、中心yからとっ
た同じ半径Rの反対側端444を含み、中間の壁部分は
446、448で示すように概ね真直である。中心点x
とyとはスクロール部材334の軌道半径の2倍に等し
い距離だけ離隔され、かつキー434と半径方向スロッ
ト436の中心を通る線に位置され、半径Rはスラスト
ベアリングの面408の半径に所定の最小空隙を加えた
ものに等しい。
【0078】本発明のその他の適用 図31から図34に示す機械において、dRisは前述
の実施例と同様に容易に達成しうる。例えば、軌道運動
スクロールのスロットは図28に示す要領で、あるいは
本体330のスロット436は図27に示す要領で非軌
道運動スクロール部材に対して整合し直すことができ
る。代替的に(あるいは、さらに)キー438またはキ
ー434は図29および図30に示す要領で整合し直す
ことができる。前述のように、角度方向の再整合の方向
によりバイアスを正とするか、負とするか制御する。
【0079】軌道運動スクロール部材がオルダム継手を
介して主ベアリング ハウジングにキー止めされている
ような機械におけるdRisを達成する別の方法が図3
5に示され、該図では、460は非軌道運動スクロール
部材で、462は軌道運動スクロール部材で、464は
主ベアリング ハウジングである。非軌道運動スクロー
ル部材460は、適当な組立て固定具(図示せず)にお
いて第1の対の位置決めピン469を受け入れるよにさ
れた一対の正確に位置された軸線方向整合孔468を有
する取付けフランジ468を有している。同様に、主ベ
アリング ハウジング464は初期組立ての間、これも
組立固定具の一部を形成する第2の対の位置決めピン4
72を受け入れるようにされ、そのため2個のスクロー
ル部材が組み立てる際その間の極めて正確な整合を設定
する一対の正確に位置された軸線方向の取付け、および
整合孔470を有している。軸474は孔468の軸で
あり、軸476は孔470の軸であり、aは基本コンプ
レッサに対するその間の角度である。従って、角度aを
a′に増大するように例えば軸474′で示す角度aを
僅かに増大あるいは減少させることにより初期旋回半径
バイアスを容易に導入することができる。このことは、
孔468を(例えば468′で示すように)整合し直
し、あるいは孔470(図示せず)を整合し直すことに
より、あるいは双方の孔を整合し直すことにより、ある
いは一対あるいは双方の対の整合ピン469および/ま
たは472を整合し直すことにより容易に達成すること
ができる。
【0080】別の適用可能なコンプレッサ設計 本発明はdRisに関する限りその他の形式のスクロー
ル機械に容易適用しうる。例えば図36〜図38は、ス
クロール部材の相対回転を阻止するために複数の小さい
クランクを用いているスクロール機を概略図示する。こ
の考えは当該技術においては周知である(クランクは相
対運動を軌道運動のみに制限する)。このように、図3
6においては、それぞれのラップを通常の要領で噛み合
わせている第1のスクロール部材500と第2のスクロ
ール部材502とが概略図示されている。各スクロール
部材には複数(3個)のクランク504が相互に接続さ
れており、各クランクはスクロール部材500の適当な
孔に回転可能に配置された一方のアーム506と、スク
ロール部材502の適当な孔に第2のアーム508を有
し、複数の皿穴510がスクロール部材500に設けら
れ各クランクを通す空隙を提供する。同じ方法の少なく
とも3個のクランクが、各々同じ方向(例えば平行に)
整合されて用いられているので、スクロール部材間の相
対運動が軌道運動に制限される。
【0081】図37はクランクアーム508の断面を示
し、実線部分は基本設計のコンプレッサにおける位置で
クランクアーム508を示している。図36および図3
7に示す実施例において、dRisは、前述の教示に基
けば当該技術分野の専門家には容易に明らかとなるよう
に、負のRisが所望されているのか、正のRisが所
望されているのかに応じて鎖線512、514で示すよ
うに、スクロール部材502のクランク受入れ孔の各々
を時計方向あるいは反時計方向の周方向に同じ距離だけ
動かせることによって容易に達成しうる。代替的に(あ
るいはさらに)クランクアーム506を受け入れるスク
ロール部材500の孔は図37に示すのと同様に希望方
向に周方向に整合し直すことができる。
【0082】別のクランクタイプの機械が図38に概略
図示され、クランク520が、非軌道運動スクロール
(図示せず)に対するよりもむしろ固定ハウジング部材
524に対する軌道運動スクロール522の運動を制御
する。このような装置においては、各フランク520は
一方のアーム526が軌道運動部材522の適当な孔に
回転可能に配置され、他方のアーム528はハウジング
524の適当な孔に回転可能に配置され、ハウジングは
各クランクを通すための空隙を適用する複数の皿穴53
0を有している。正および負のdRisは図36に示す
ものと同様に、クランクアーム526またはクランクア
ーム528のいずれかを受け入れる孔を時計方向半時計
方向に周方向に僅かに整合し直すことにより容易に得る
ことができる。代替的に双方のセットの孔は整合し直し
できる。
【0083】結 論 本明細書において説明した装置は以下の利点を有してい
る。(軌道運動スクロールによって加えられる比較的一
定の遠心力に対抗するガス分離力が少ないので)圧縮ガ
ス負荷が減少するにつれてフランクの力が増加すること
によりこれらの状態における慣性負荷の損失と相殺する
ようにさせる。慣性を増大させるためにフランクの力を
用いることは摩擦損失を変えることなく慣性アームを変
えることによるので性能に対する影響は無い。潤滑問題
に起因する摩擦の増加は、摩擦が正の作用を有するので
慣性負荷には何ら悪影響を与えず、一方ガス負荷によっ
て発生したフランクの接触力が依然として介在するので
摩擦損失は全体にフランク負荷の約半分に減少するだけ
である。漏洩を最小にすることにより容積効率と、従っ
て(ある実施例においては)性能とを向上させる。圧縮
ガス負荷の減少と共に漏れが減少し、これらの状態での
慣性負荷に対する悪影響を低下させる。漏れ力は摩擦と
共に作用しフランク負荷を増加させるので、コンプレッ
サが「圧縮過度」状態で作動する場合何ら付加的な問題
が導入されない。この方法は、既存のスクロール機械の
設計の製造過程における比較的簡単な変更により実行す
ることができる。
【0084】本発明の原理は、モーター、複式回転スク
ロール部材を有するスクロールコンプレッサのような他
の形式のスクロール機械並びにスクロールの相対回転を
阻止するためにクランク、ボールあるいはその他の装置
を用いているスクロール機械にも適用される。さらに固
定スクロールは本当に固定される必要はなく、軸線方向
に柔軟であってもよい。さらに、本発明は、軌道運動ス
クロールを全ての正常な作動条件下において負荷しうる
程度まで遠心力を増大させる方向と大きさとでなければ
クランク角度オフセット(すなわち、クランクピン上の
ドライブフラット角)とは、無関係であるものと考えら
れる。
【0085】本明細書に記載以外は、本発明は吸引およ
び排出過程において起こりうる不可避であるが僅かな不
均衡は別として、設計が基本あるいは対称的でないもの
である。本発明によって加えられる負荷によって、その
ような僅かな不均衡が本明細書で扱っている種類の騒音
レベルを増大させないよう保証する。また、本機械は、
軌道運動駆動機構が少なくとも一点でフランクの接触を
許容するという意味で半径方向の適応性があると思われ
る。
【0086】前述の本発明の好適実施例は前述の利点や
特徴を提供するよう十分計算されていることは明らかで
あるが、一方、本発明は特許請求の範囲に記載の適正な
範囲あるいは公正な意味から逸脱することなく修正、変
形および変更が可能なことが認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】適当なスクロール形状を画定するために用いら
れる単一スクロールラップの内部分の概略図。
【図2】基本的な場合にスクロール部材に作用する力を
規定する、接触状態の相合スクロール対を示す図。
【図3】力の作用線を明確にするために用いた図2に示
す内部分の拡大図。
【図4】正の初期旋回半径エラーの作用を点線で強調し
て示す概略図。
【図5】負の初期旋回半径エラーの作用を点線で強調し
て示す概略図。
【図6】軌道運動スクロールに対する負の初期旋回半径
エラーによって発生した正の初期旋回半径バイアスのス
クロールのセットに対する作用を強調して示す概略図。
【図7】軌道運動スクロールに対して正の初期旋回半径
エラーを提供することによる、負の初期旋回半径バイア
スを用するスクロールのセットに対する作用を強調して
示す概略図。
【図8】正の創成半径エラーによる作用を点線で強調し
て示す概略図。
【図9】負の創成半径エラーによる作用を点線で強調し
て示す概略図。
【図10】軌道運動スクロールに負の創成エラーを提供
することによって発生する正の創成半径バイアスのスク
ロールのセットに対する作用を強調して示す概略図。
【図11】軌道運動スクロールに正の創成半径エラーを
提供することによって発生する負の創成エラーバイアス
のスクロールのセットに対する作用を強調して示す概略
図。
【図12】創成半径バイアスと初期旋回半径バイアスと
の相互関係を示すグラフ。
【図13】図12のゾーン1に位置したスクロールのセ
ットに対する作用を強調して示す概略図。
【図14】図12のゾーン2に位置したスクロールのセ
ットに対する作用を強調して示す概略図。
【図15】図12のゾーン3に位置したスクロールのセ
ットに対する作用を強調して示す概略図。
【図16】図12のゾーン4に位置したスクロールのセ
ットに対する作用を強調して示す概略図。
【図17】図12と類似であるが、本発明の好適実施例
に対する目標領域を示す図。
【図18】本発明の別の実施例を組み入れたスクロール
のセットを極めて強調して示す図。
【図19】本発明の別の実施例を組み入れたスクロール
のセットを極めて強調して示す図。
【図20】本発明の別の実施例を組み入れたスクロール
のセットを極めて強調して示す図。
【図21】従来技術の関係を示す図12に類似の図。
【図22】本発明の実行に適当なスクロール形式の冷凍
コンプレッサの縦断面図。
【図23】図22と類似であるが、全て本発明による非
軌道運動スクロールを通る平面に沿って視た断面図であ
る部分断面図。
【図24】図22の線24−24に沿って視た断面図。
【図25】図22から図24までに示す冷凍コンプレッ
サに組み込まれたオルダム継手の上面図。
【図26】図25に示すオルダム継手の側面図。
【図27】図22に示す非軌道運動スクロール部材の修
正版の底面図。
【図28】図22に示す軌道運動スクロール部材の修正
版の上面図。
【図29】図22に示すオルダム継手の修正版の上面
図。
【図30】図22に示すオルダム継手の修正版の上面
図。
【図31】本発明の原理が適用可能な別のスクロールコ
ンプレッサの一部破断した部分断面図。
【図32】図31と類似であるが、ある部材を僅かに回
転させて示す部分断面図。
【図33】図31に示すオルダムリングの上面図。
【図34】図33に示すオルダムリングの側面図。
【図35】コンプレッサの組立て中スクロール部材の初
期整合を通して初期旋回半径バイアスを達成する方法を
強調して示す、図31から図34までのそれと類似のス
クロールのセットの分解斜視図。
【図36】スクロール部材の間を延びる複数の小さいク
ランクを用いることによりスクロール部材の相対回転が
阻止される、スクロール機械の概略図。
【図37】図36の線37−37に沿って視た断面図。
【図38】図36と類似であるが、クランクが軌道運動
スクロール部材と主ベアリングハウジングとの間で作動
するような装置を示す図。
【符号の説明】
10 固定スクロール 12 軌道運動スクロール 14、16 創成円 18、20 シールライン 110 コンプレッサ 112 カバー 124 主ベアリング ハウジング 154 軌道運動スクロール 164 非軌道運動スクロール 176 オルダム継手 178 リング 188、190 キー 194、196 キー 202 スロット 204、206 スロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケント アーネスト ローガン アメリカ合衆国オハイオ州エングルウッ ド,エネスココート 6601 (72)発明者 マーク バス アメリカ合衆国オハイオ州シドニー,ウェ ルズ ドライブ 2231 (72)発明者 スチーブン クレイグ フェアーバンクス アメリカ合衆国オハイオ州シドニー,ルナ ー ドライブ 241 (72)発明者 ジャン − ルック ケイラ アメリカ合衆国オハイオ州デイトン,セッ トルメントウエイ 7001

Claims (115)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)各々スパイラルラップをその上に
    配置させている第1と第2のスクロール部材であって、
    前記ラップを相互に係合させてその間で軌道運動するよ
    う取り付けられているスクロール部材と、 (b)前記スクロール部材の一方を他方のスクロール部
    材に対して軌道運動させて、徐々に容積の変わるポケッ
    トを発生させる手段と、 (c)前記スクロール部材間の相対運動を阻止する反回
    転手段であって、前記ラップ間の接触力によって前記ス
    クロール部材に付加的な慣性を発生させる初期旋回半径
    バイアスを提供する角度量だけ基準スクロール機械の正
    常の角度方向整合からは非整合の関係に第1と第2のス
    クロール部材を保持する反回転手段とを含む騒音減衰を
    改良したスクロール機械。
  2. 【請求項2】 前記バイアスが正の初期旋回半径バイア
    スである、請求項1に記載のスクロール機械。
  3. 【請求項3】 前記バイアスが負の初期旋回半径バイア
    スである、請求項1に記載のスクロール機械。
  4. 【請求項4】 前記ラップの少なくとも一方が基準スク
    ロール機械のそれと比較して創成半径エラーを有するプ
    ロフィルを有しており、前記エラーが、前記ラップの間
    の接触力により前記スクロール機械に付加的な慣性を発
    生させる、請求項1に記載のスクロール機械。
  5. 【請求項5】 前記反回転手段が前記第1と第2のスク
    ロール部材間の相対回転運動を阻止するオルダム継手で
    あって、前記オルダム継手が環状のリングと、前記第1
    のスクロール部材の第1の対をなす整合した当接面と作
    動関連し前記継手と前記第1のスクロール部材との間の
    相対回転を阻止する前記リング上の第1の対をなす整合
    した当接面と、前記第2のスクロール部材上の第二の対
    をなす整合した当接面と作動関連し、前記継手と前記第
    2のスクロール部材との間の相対回転を阻止する前記リ
    ング上の第2の対をなす整合する当接面とを含む、請求
    項1に記載のスクロール機械。
  6. 【請求項6】 前記リング上の前記第1の対の当接面
    が、スクロール機械が、前記初期旋回半径バイアスを提
    供するように選定されたバイアス角を基準角に加えたも
    ので作動しうるようにする角度で前記リング上の第2の
    対の当接面と整合している、請求項5に記載のスクロー
    ル機械。
  7. 【請求項7】 前記バイアスが正である、請求項6に記
    載のスクロール機械。
  8. 【請求項8】 前記バイアスが負である、請求項6に記
    載のスクロール機械。
  9. 【請求項9】 前記リング上の前記第1と第2の対の当
    接面が基準作動を提供する角度で整合しており、前記第
    1のスクロール部材上の前記対の当接面が、前記初期旋
    回半径バイアスを提供するに十分な量だけ、基準スクロ
    ール機械においてとる位置に対して角度方向に非整合で
    ある、請求項5に記載のスクロール機械。
  10. 【請求項10】 前記非整合が正のバイアスを提供す
    る、請求項9に記載のスクロール機械。
  11. 【請求項11】 前記非整合が負のバイアスを提供す
    る、請求項9に記載のスクロール機械。
  12. 【請求項12】 前記リング上の前記第1と第2の対の
    当接面が基準作動を提供する角度で整合しており、前記
    第2のスクロール部材の前記対の当接面が、初期旋回半
    径バイアスを提供するに十分な量だけ、基準スクロール
    機械においてとる位置に対して角度方向に非整合であ
    る、請求項5に記載のスクロール機械。
  13. 【請求項13】 前記非整合が正のバイアスを提供す
    る、請求項12に記載のスクロール機械。
  14. 【請求項14】 前記非整合が負のバイアスを提供す
    る、請求項12に記載のスクロール機械。
  15. 【請求項15】 さらに固定ハウジングを含み、前記第
    1のスクロール部材が前記ハウジングによって支持され
    た軌道運動スクロール部材であり、前記反回転手段が前
    記第1のスクロール部材と前記ハウジングとの間の相対
    回転運動を阻止するオルダム継手であり、前記オルダム
    継手は環状のリングと、前記継手と前記第1のスクロー
    ル部材との間の相対回転を阻止するよう前記第1のスク
    ロール部材の第1の対をなす整合された当接面と作動関
    連した前記リング上の第1の対をなす整合した当接面
    と、前記継手と前記ハウジングとの間の相対回転を阻止
    する前記ハウジング上の第2の対をなす当接面と作動関
    連している前記リング上の第2の対をなす整合した当接
    面とを含む、請求項1に記載のスクロール機械。
  16. 【請求項16】 前記リング上の前記第1の対の当接面
    が、スクロール機械が、前記初期旋回半径バイアスを提
    供するように選択されたバイアス角を基準角に加えたも
    ので作動するようにしうる角度で前記リング上の第2の
    対の当接面と整合している、請求項15に記載のスクロ
    ール機械。
  17. 【請求項17】 前記バイアスが正である、請求項16
    に記載のスクロール機械。
  18. 【請求項18】 前記バイアスが負である、請求項16
    に記載のスクロール機械。
  19. 【請求項19】 前記のリング上の前記第1と第2の対
    の当接面が基準作動を提供する角度で整合しており、前
    記第1のスクロール部材上の前記対の整合面が前記初期
    旋回半径バイアスを提供するに十分な量だけ、基準スク
    ロール機械においてとる位置に対して角度方向に非整合
    である、請求項15に記載のスクロール機械。
  20. 【請求項20】 前記非整合が正のバイアスを提供す
    る、請求項19に記載のスクロール機械。
  21. 【請求項21】 前記非整合が負のバイアスを提供す
    る、請求項19に記載のスクロール機械。
  22. 【請求項22】 前記リング上の第1と第2の対の当接
    面が基準作動を提供する角度で整合され、前記ハウジン
    グ上の前記対の当接面が、前記初期半径バイアスを提供
    するに十分な量だけ基準スクロール機械においてとる位
    置に対して角度方向に非整合である、請求項15に記載
    のスクロール機械。
  23. 【請求項23】 前記非整合が正のバイアスを提供す
    る、請求項22に記載のスクロール機械。
  24. 【請求項24】 前記非整合が負のバイアスを提供す
    る、請求項22に記載のスクロール機械。
  25. 【請求項25】 前記反回転手段が前記第1と第2のス
    クロール部材との間の相対運動を阻止する複数のクラン
    クを含み、各クランクは前記第1のスクロール部材の孔
    に回転可能に配置された第1のクランクアームと、前記
    第2のスクロール部材の孔に回転可能に配置された第2
    のクランクアームとを有している、請求項1に記載のス
    クロール機械。
  26. 【請求項26】 前記第1のスクロール部材の孔が機械
    の基準作動を提供する角度で整合され、前記第2のスク
    ロール部材の孔が前記初期旋回半径バイアスを提供する
    に十分な量だけ基準スクロール機械においてとる位置に
    対して角度方向に非整合である、請求項25に記載のス
    クロール機械。
  27. 【請求項27】 前記非整合が正のバイアスを提供す
    る、請求項26に記載のスクロール機械。
  28. 【請求項28】 前記非整合が負のバイアスを提供す
    る、請求項26に記載のスクロール機械。
  29. 【請求項29】 前記ラップの少なくとも1個が基準ス
    クロール機械のそれに対比される創成半径エラーを有す
    るプロフィルを有している、請求項25に記載のスクロ
    ール機械。
  30. 【請求項30】 固定ハウジングをさらに含み、前記第
    1のスクロール部材が前記ハウジングによって支持され
    る軌道運動スクロール部材であり、前記反回転手段が前
    記第1のスクロール部材と前記ハウジングとの間の相対
    運動を阻止する複数のクランクを含み、各クランクが前
    記第1のスクロール部材の孔に回転可能に配置された第
    1のクランクアームと、前記ハウジングの孔に回転可能
    に配置された第2のクランクアームとを有する、請求項
    1に記載のスクロール機械。
  31. 【請求項31】 前記第1のスクロール部材の前記孔が
    スクロール機械の基準作動を提供する角度で整合され、
    前記ハウジングの前記孔が、前記初期旋回半径バイアス
    を提供するに十分な量だけ、基準スクロール機械におい
    てとる位置に対して角度方向に非整合である、請求項3
    0に記載のスクロール機械。
  32. 【請求項32】 前記非整合が正のバイアスを提供す
    る、請求項31に記載のスクロール機械。
  33. 【請求項33】 前記非整合が負のバイアスを提供す
    る、請求項31に記載のスクロール機械。
  34. 【請求項34】 前記ラップの少なくとも1個は基準ス
    クロール機械のそれと対比される創成半径エラーを有す
    るプロフィルを有している、請求項30に記載のスクロ
    ール機械。
  35. 【請求項35】 固定ハウジングをさらに含み、前記第
    2のスクロール部材が前記ハウジングに固定された非軌
    道運動スクロール部材であり、前記第2のスクロール部
    材が前記旋回半径バイアスを提供するに十分な量だけ、
    基準スクロール機械においてとる位置に対して、前記ハ
    ウジングに対して角度方向に非整合である、請求項1に
    記載のスクロール機械。
  36. 【請求項36】 前記非整合が正のバイアスを提供す
    る、請求項35に記載のスクロール機械。
  37. 【請求項37】 前記非整合が負のバイアスを提供す
    る、請求項35に記載のスクロール機械。
  38. 【請求項38】 前記ラップの少なくとも1個が基準ス
    クロール機械のそれに対比される創成半径エラーを有す
    るプロフィルを有する、請求項35に記載のスクロール
    機械。
  39. 【請求項39】 第1と第2の係合したスクロールラッ
    プを有する第1と第2のスクロール部材を有するスクロ
    ール機械のためのオルダム継手であって、前記第1と第
    2のスクロール部材間の相対回転運動を阻止するオルダ
    ム継手において、環状リングと、前記継手と第1のスク
    ロール部材との間の相対回転を阻止するよう前記第1の
    スクロール部材上の第1の対をなす整合した当接面と作
    動関連した前記リング上の第1の対をなす整合した当接
    面と、前記継手と前記第2のスクロール部材との間の相
    対回転を阻止するように前記第2のスクロール部材上の
    第2の対をなす整合した当接面と作動関連した前記リン
    グ上の第2の対をなす整合した当接面とを含み、前記リ
    ング上の前記第1の対の当接面が、前記ラップの間の接
    触力により前記スクロール部材に付加的な慣性を発生さ
    せる初期旋回半径バイアスを提供するように選択された
    バイアス角に基準角を加えたものでスクロール機械を作
    動させうるようにする角度で前記リング上の第2の対の
    当接面と整合している、オルダム継手。
  40. 【請求項40】 前記バイアスが正である、請求項39
    に記載のオルダム継手。
  41. 【請求項41】 前記バイアスが負である、請求項39
    に記載のオルダム継手。
  42. 【請求項42】 前記ラップの少なくとも1個が基準ス
    クロール機械のそれに対比される創成半径エラーを有す
    るプロフィルを有する、請求項39に記載のスクロール
    機械。
  43. 【請求項43】 軌道運動スクロール部材と、非軌道運
    動スクロール部材とを有し、前記スクロール部材が第1
    と第2の係合したスクロールラップと、前記軌道運動ス
    クロール部材を支持する固定ハウジングとを有している
    スクロール機械用のオルダム継手であって、前記軌道運
    動スクロール部材と前記ハウジングとの間の相対回転運
    動を阻止するよう作動するオルダム継手において、環状
    リングと、前記継手と前記軌道運動スクロール部材との
    間の相対回転を阻止するよう前記軌道運動スクロール部
    材上の第1の対をなす整合した当接面と作動関連してい
    る前記リング上の第1の対をなす整合した当接面と、前
    記継手と前記ハウジングとの間の相対回転を阻止するよ
    う前記ハウジング上の第2の対をなす整合した当接面と
    作動関連している前記リング上の第2の対をなす整合し
    た当接面とを含み、前記リング上の前記第1の対の当接
    面が、前記ラップの間の接触力により前記スクロール部
    材に付加的な慣性を発生させる旋回半径バイアスを提供
    するように選択されたバイアス角を加えた基準角でスク
    ロール機械が作動しうるようにする角度で前記リング上
    の前記第2の対の当接面と整合している、オルダム継
    手。
  44. 【請求項44】 前記バイアスが正である、請求項43
    に記載のオルダム継手。
  45. 【請求項45】 前記バイアスが負である、請求項43
    に記載のオルダム継手。
  46. 【請求項46】 前記ラップの少なくとも1個が基準ス
    クロール機械のそれと対比される創成半径エラーを有す
    るプロフィルを有している、請求項43に記載のスクロ
    ール機械。
  47. 【請求項47】 それぞれらせん状のラップを配置して
    いる第1と第2のスクロール部材を含み、前記スクロー
    ル部材が前記ラップを相互に係合させてスクロールのセ
    ットを画成するようにしてその間で相対軌道運動するよ
    う取り付けられ前記ラップが前記軌道運動に応答して容
    積が徐々に変わるポケットを形成するような機械で、騒
    音減衰を改良させたスクロール機械を製作する方法にお
    いて、前記スクロール機械の作動中前記ラップ間の接触
    力により前記スクロール部材上に付加的な慣性を発生さ
    せる、初期旋回半径バイアス(dRis)と創成半径バ
    イアス(dR)との間の目標とする関係を保つようス
    クロール機械の各要素の製作の間dRisとdRとを
    正確に制御する段階と、目標とするdRisとdR
    を保つようスクロール機械を組み立てる段階とを含む、
    スクロール機械を製作する方法。
  48. 【請求項48】 dRが吸引閉鎖時衝撃を避けるよう
    選択される、請求項47に記載のスクロール機械を製作
    する方法。
  49. 【請求項49】 dRが排出開放時の解放を提供する
    よう選択される、請求項47に記載のスクロール機械を
    製作する方法。
  50. 【請求項50】 dRが前記ラップにおける慣性負荷
    を増大させるよう選択される、請求項47に記載のスク
    ロール機械を製作する方法。
  51. 【請求項51】 dRisが正の慣性負荷を提供するよ
    うに選択される、請求項47に記載のスクロール機械を
    製作する方法。
  52. 【請求項52】 正の慣性負荷を提供するに十分な正の
    dRisが提供され、正のdRisによって生じたフラ
    ンクの間のガス漏洩を低下させるよう負のdRが提供
    される、請求項47に記載のスクロール機械を製作する
    方法。
  53. 【請求項53】 前記dRisが正であり、約0.00
    5〜0.025ミリを目標している、請求項47に記載
    のスクロール機械を製作する方法。
  54. 【請求項54】 前記dRが負であり、約0.000
    〜0.0004ミリを目標にしている、請求項47に記
    載のスクロール機械を製作する方法。
  55. 【請求項55】 前記dRisが正であり、約0.00
    5〜0.025ミリを目標にしている、請求項54に記
    載のスクロール機械を製作する方法。
  56. 【請求項56】 前記dRisが正であり、約0.01
    5ミリを目標にしている、請求項47に記載のスクロー
    ル機械を製作する方法。
  57. 【請求項57】 前記dRが負であり、約0.000
    2ミリを目標にしている、請求項47に記載のスクロー
    ル機械を製作する方法。
  58. 【請求項58】 前記dRisが正であり、約0.01
    5ミリを目標にしている、請求項57に記載のスクロー
    ル機械を製作する方法。
  59. 【請求項59】 前記dRisが正であり、Rの約
    0.000〜0.012倍を目標にしている、請求項4
    7に記載のスクロール機械を製作する方法。
  60. 【請求項60】 前記dRisが正であり、Rの約
    0.006倍を目標にしている、請求項47に記載のス
    クロール機械を製作する方法。
  61. 【請求項61】 前記dRsが正であり、前記dR
    負である、請求項47に記載のスクロール機械を製作す
    る方法。
  62. 【請求項62】 前記dRisが負であり、前記dR
    か正である、請求項47に記載のスクロール機械を製作
    する方法。
  63. 【請求項63】 前記ラップがスクロールのセットを画
    成し、前記dRが前記スクロールのセットの内側部分
    において第1のdRを、前記スクロールのセットの外
    側部分において第2のdRを含む、請求項47に記載
    のスクロール機械を製作する方法。
  64. 【請求項64】 前記第1のdRが前記第2のdR
    より小さい、請求項63に記載のスクロール機械を製作
    する方法。
  65. 【請求項65】 前記第1のdRが正で、前記dR
    が負である、請求項63に記載のスクロール機械を製作
    する方法。
  66. 【請求項66】 前記第1のdRが前記第2のdR
    よりも小さい、請求項65に記載のスクロール機械を製
    作する方法。
  67. 【請求項67】 前記第1のdRと前記第2のdR
    とは双方共正である、請求項63に記載のスクロール機
    械を製作する方法。
  68. 【請求項68】 前記スクロールのセットがラップのセ
    ットの全長に対し単一のdRisが構成されている、請
    求項63に記載のスクロール機械を製作する方法。
  69. 【請求項69】 前記第2のdRが、作用しているラ
    ップのセットの角度中心まで概ね延びている、請求項6
    3に記載のスクロール機械を製作する方法。
  70. 【請求項70】 前記dRisが正である、請求項63
    に記載のスクロール機械を製作する方法。
  71. 【請求項71】 前記dRisが負である、請求項63
    に記載の請求項63に記載のスクロール機械を製作する
    方法。
  72. 【請求項72】 請求項47に記載の方法により製作さ
    れるスクロール機械。
  73. 【請求項73】 各々らせん状のラップを配置している
    第1と第2のスクロール部材を含み、前記スクロール部
    材が、前記ラップを相互に係合させてスクロールのセッ
    トを画成するようにさせて相互に相対的な軌道運動する
    ように取り付けられて、前記軌道運動に応答して、容積
    が徐々に変わるポケットを作るスクロール機械であって
    騒音減衰性を改良させたスクロール機械を製作する方法
    において、スクロール機械の正常作動の間前記スクロー
    ルセットの幾何学的中心の一方の側のみにおいて前記ラ
    ップが相互に接触するようにさせる初期旋回半径バイア
    ス(dRis)と創成半径バイアス(dR)との間の
    目標とした関係を保つよう、スクロール機械の各要素の
    製作の間dRisとdRとを正確に制御する段階と、
    目標とされたdRisとdRとを保つようにスクロー
    ル機械を組み立てる段階とを含む、スクロール機械を製
    作する方法。
  74. 【請求項74】 dRが吸引閉鎖時の衝撃を避けるよ
    うに選択される、請求項73に記載のスクロール機械を
    製作する方法。
  75. 【請求項75】 dRが排出解放時の解放を提供する
    ように選択される、請求項73に記載のスクロール機械
    を製作する方法。
  76. 【請求項76】 dRが前記ラップに対する慣性負荷
    を増大させるように選択される、請求項73に記載のス
    クロール機械を製作する方法。
  77. 【請求項77】 dRisが正の慣性負荷を提供するよ
    うに選択されている、請求項73に記載のスクロール機
    械を製作する方法。
  78. 【請求項78】 正の慣性負荷を提供するに十分な正の
    dRisが提供され、正のdRisによって起因するフ
    ランク間のガス漏洩を低下させるよう負のdRが提供
    される、請求項73に記載のスクロール機械を製作する
    方法。
  79. 【請求項79】 前記dRisが正であり、約0.00
    5〜0.025ミリを目標としている、請求項73に記
    載のスクロール機械を製作する方法。
  80. 【請求項80】 前記dRが正であり、約0.000
    〜0.0004ミリを目標にしている、請求項73に記
    載のスクロール機械を製作する方法。
  81. 【請求項81】 前記dRisが正であり、約0.00
    5〜0.025ミリを目標にしている、請求項80に記
    載のスクロール機械を製作する方法。
  82. 【請求項82】 前記dRisが正であり、約0.01
    5ミリを目標にしている、請求項73に記載のスクロー
    ル機械を製作する方法。
  83. 【請求項83】 前記dRが負であり、約0.000
    2ミリを目標にしている、請求項73に記載のスクロー
    ル機械を製作する方法。
  84. 【請求項84】 前記dRisが正であり、約0.01
    5ミリを目標にしている、請求項73に記載のスクロー
    ル機械を製作する方法。
  85. 【請求項85】 前記dRisが正であり、Rの約
    0.000〜0.012倍を目標にしている、請求項7
    3に記載のスクロール機械を製作する方法。
  86. 【請求項86】 前記dRisが正であり、Rの約
    0.006倍を目標にしている、請求項73に記載のス
    クロール機械を製作する方法。
  87. 【請求項87】 前記dRsが正であり、前記dR
    負である、請求項73に記載のスクロール機械を製作す
    る方法。
  88. 【請求項88】 前記dRisが負であり、前記dR
    が正である、請求項68に記載のスクロール機械を製作
    する方法。
  89. 【請求項89】 前記ラップがスクロールのセットを画
    成し、前記dRが前記ラップのセットの内側部分で第
    1のdRと、前記スクロールのセットの外側部分で第
    2のdRを含む、請求項73に記載のスクロール機械
    を製作する方法。
  90. 【請求項90】 前記第1のdRが前記第2のdR
    より小さい、請求項89に記載のスクロール機械を製作
    する方法。
  91. 【請求項91】 前記第1のdRが正であり、前記第
    2のdRが負である、請求項89に記載のスクロール
    機械を製作する方法。
  92. 【請求項92】 前記第1のdRが前記第2のdR
    より小さい、請求項91に記載のスクロール機械を製作
    する方法。
  93. 【請求項93】 前記第1のdRおよび前記第2のd
    が双方共正である、請求項89に記載のスクロール
    機械を製作する方法。
  94. 【請求項94】 前記スクロールのセットがラップのセ
    ットの全長にわたり単一のdRisによって構成されて
    いる、請求項89に記載のスクロール機械を製作する方
    法。
  95. 【請求項95】 前記第2のdRが作用しているラッ
    プのセットの角度中心まで延びる、請求項89に記載の
    スクロール機械を製作する方法。
  96. 【請求項96】 前記dRisが正である、請求項89
    に記載のスクロール機械を製作する方法。
  97. 【請求項97】 前記dRisが負である、請求項89
    に記載のスクロール機械を製作する方法。
  98. 【請求項98】 請求項73に記載の方法により製作さ
    れたスクロール機械。
  99. 【請求項99】 (a)各々らせん状ラップをその上に
    配置させた第1と第2のスクロール部材であって、前記
    スクロール部材が前記ラップを相互に係合させてスクロ
    ールのセットを形成するようにしてその間で相対的軌道
    運動すように取り付けられており、前記スクロールのセ
    ットは、初期旋回半径バイアス(dRis)と、前記ス
    クロールのセットの内側部分に第1のdRを、外側部
    分に第2のdRを含む多数の創成半径バイアス(dR
    )とを有するように構成されている第1と第2のスク
    ロール部材と、(b)前記のスクロップ部材の一方を他
    方のスクロール部材に対して軌道運動させ容積が徐々に
    変わるポケットを形成する手段とを含む、騒音減衰性を
    改良したスクロール機械。
  100. 【請求項100】 前記第1のdRが前記第2のdR
    より小さい、請求項99に記載のスクロール機械。
  101. 【請求項101】 前記第1のdRが正であり、前記
    第2のdRが負である、請求項99に記載のスクロー
    ル機械。
  102. 【請求項102】 前記第1のdRが前記第2のdR
    より小さい、請求項101に記載のスクロール機械。
  103. 【請求項103】 前記第1のdRと前記第2のdR
    が双方共正である、請求項99に記載のスクロール機
    械を製作する方法。
  104. 【請求項104】 前記dRisが正である、請求項9
    9に記載のスクロール機械を製作する方法。
  105. 【請求項105】 前記dRisが負である、請求項9
    9に記載のスクロール機械を製作する方法。
  106. 【請求項106】 前記スクロールのセットがラップの
    セットの全長にわたり単一のdRisで構成されてい
    る、請求項99に記載のスクロール機械。
  107. 【請求項107】 前記第2のdRが、作用している
    ラップのセットの角度中心まで概ね延びている、請求項
    99に記載のスクロール機械。
  108. 【請求項108】 前記第1と第2のdRとの間の遷
    移点が吸引閉鎖後の完全一ラップ(360度のラップ
    角)を僅かに越えたところにある、請求項99に記載の
    スクロール機械。
  109. 【請求項109】 各々がらせん状のラップを配置させ
    ている第1と第2のスクロール部材を含み、前記スクロ
    ール部材がラップを相互に係合させてスクロールのセッ
    トを画成するようその間で軌道運動するよう取り付けら
    れ前記軌道運動に応答して容積が徐々に変わるポケット
    を発生させるスクロール機械であって、騒音減衰性を改
    良したスクロール機械を製作する方法において、スクロ
    ール機械の作動の間ラップの間の接触力によりスクロー
    ル部材上に付加的な慣性を発生させるdRの目標値を
    保つためにスクロール機械の各要素の製作の間創成半径
    バイアス(dR)を正確に制御する段階と、スクロー
    ル機械を目標dRを保つように組み立てる段階とを含
    むスクロール機械を製作する方法。
  110. 【請求項110】 請求項109に記載の方法により製
    作したスクロール機械。
  111. 【請求項111】 前記第1のスクロール部材が軌道運
    動スクロール部材であり、前記第2のスクロール部材が
    軸線方向に柔軟性のある非軌道運動スクロール部材であ
    り、さらに、第2のスクロール部材のdRを零の目標
    値に制御する段階を含む、請求項109に記載のスクロ
    ール機械を製作する方法。
  112. 【請求項112】 各々がらせん状ラップを配置してい
    る第1と第2のスクロール部材を含み、前記スクロール
    部材が前記ラップが相互に係合してスクロールのセット
    を画成するようにしてその間で相対軌道運動するように
    取り付けられ、そのため前記ラップが前記軌道運動に応
    答し容積が徐々に変わるポケットを発生させるスクロー
    ル機械であって、騒音減衰性を改良したスクロール機械
    を製作する方法において、スクロール機械の正常作動の
    間前記スクロールのセットの幾何学的中心の一方の側の
    みにおいて前記ラップを相互に接触させるdRの目標
    値を保つためにスクロール機械の各要素の製作の間創成
    半径バイアス(dR)を正確に制御する段階と、目標
    dRを保持するようにスクロール機械を組み立てる段
    階とを含む、スクロール機械を製作する方法。
  113. 【請求項113】 請求項112に記載の方法により製
    作したスクロール機械。
  114. 【請求項114】 前記第1のスクロール部材が軌道運
    動スクロール部材であり、前記第2のスクロール部材が
    軸線方向に柔軟性の非軌道運動スクロール部材であり、
    さらに前記第2のスクロール部材のdRを零の目標値
    に制御する段階を含む、請求の範囲112に記載のスク
    ロール機械を製作する方法。
  115. 【請求項115】 (a)各々がらせん状ラップを配置
    した第1と第2のスクロール部材であって、前記ラップ
    を相互に係合させてスクロールのセットを形成するよう
    にさせてその間で相対的軌道運動をするように取り付け
    られ、前記スクロールのセットが初期旋回半径バイアス
    (dRis)と、前記スクロールのセットの内側部分に
    第1のdRと外側部分に第2のdRとを含む多数の
    創成半径バイアス(dR)とを有するように構成され
    ている第1と第2のスクロール部材と、 (b)前記ラップが容積が徐々に変わるポケットを発生
    させるように前記スクロール部材の中の一方を他方に対
    して軌道運動させる手段とを含む、騒音減衰性を改良し
    たスクロール機械。
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