JPH0713901Y2 - 高圧鋳造装置 - Google Patents

高圧鋳造装置

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JPH0713901Y2
JPH0713901Y2 JP1989062653U JP6265389U JPH0713901Y2 JP H0713901 Y2 JPH0713901 Y2 JP H0713901Y2 JP 1989062653 U JP1989062653 U JP 1989062653U JP 6265389 U JP6265389 U JP 6265389U JP H0713901 Y2 JPH0713901 Y2 JP H0713901Y2
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JP
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pressure
sliding pin
molding die
cavity
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恭行 荒川
章 関
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、キャビティ内の溶湯を加圧する加圧摺動ピ
ンが、成形金型に摺動自在に設けてある高圧鋳造装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、第5図から第7図までの図面に示すように、車両
用アルミホイール(製品)を鋳造する下部加圧方式の高
圧鋳造装置にあっては、ガス抜け性を向上させるため、
成形金型1のキャビティ2の製品部意匠面3側に湯口6
が設けられている。この高圧鋳造装置では、注湯時の品
質上での必要湯口6面積の確保と、湯口6折りを既存工
程のプレスで行うために必要な湯口6面積の縮少の両立
が必要である。
このように必要湯口6面積の確保と、湯口6面積の縮少
の2つの条件を満たすため、製品部意匠面3とは反対側
の製品部裏面11から、湯口6に向けて加圧方向にキャビ
ティ2内に摺動(また、戻り方向に摺動)する加圧摺動
ピン12が、成形金型1に摺動自在に設けてある。
そして、鋳造工程中の加圧摺動ピン12の作動は、高圧鋳
造装置の成形金型1の型閉め後、成形金型1のキャビテ
ィ2内にアルミ溶湯を注湯して、第5図のように、加圧
摺動ピン12を製品部裏面11に押し当て、しかる後、第6
図に示すように、加圧摺動ピン12を製品部裏面11側から
湯口6に向けて、キャビティ2内の充填溶湯に矢印イの
ように破線から実線位置まで加圧摺動させる。
ついで、第7図のように、加圧摺動ピン12を矢印ロのよ
うに破線から実線位置まで成形金型1内に戻した後、成
形金型1の型を開いて、キャビティ2から車両用アルミ
ホイール(製品)を取出す。以後、製品の製造は前述の
鋳造工程を繰り返すのである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、第5図、第6図、第7図に示す従来例の場合、
第6図のように、加圧摺動ピン12を、製品部裏面11から
湯口6に向けて、キャビティ2内のアルミ溶湯に破線か
ら実線位置まで矢印イのように加圧摺動させると、未凝
固または半凝固状態のアルミが、加圧摺動ピン12に符号
15のように、まつわり付く。このように、まつわり付い
た符号15のアルミは、第7図図示の矢印ロ方向に加圧摺
動ピン12を破線から実線位置まで成形金型1内に戻す
時、成形金型1と加圧摺動ピン12との間で、第7図図示
の符号15部分で干渉して摺動抵抗となり、加圧摺動ピン
12の摺動不良を引き起すという問題点がある。
そこで、この考案は上記問題点を解決するために、加圧
摺動ピンの成形金型への戻り時に、加圧摺動ピンにまつ
わり付いた溶湯の半凝固物等が、成形金型に干渉するの
を防ぐ型構造とすることにより、成形金型に対する加圧
摺動ピンの摺動不良を防止することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、この考案は上述の課題を、加圧摺動ピンがキ
ャビティ内の溶湯を加圧したときに付着する溶湯もしく
はこの溶湯の凝固物を、加圧摺動ピンと金型との摺動部
分に引き込まないようにして解決しようとするものであ
る。
さらに詳しくは、この考案は、キャビティ(2)内の凝
固中の溶湯に対して突出退入する加圧摺動ピン(12)
が、成形金型(1)に摺動自在に設けられた高圧鋳造装
置において、前記キャビティ(2)が、製品部分を成形
する製品キャビティ部と、この製品キャビティ部から前
記加圧摺動ピン(12)の外周面に沿って、加圧摺動ピン
(12)の摺動ストローク以上の長さに亘って延びた所定
の厚さの薄肉状のバリを形成するバリ形成凹部(14)と
を備えていることを特徴とするものである。
〔作用〕
成形金型(1)の型閉め後、キャビティ(2)内に溶湯
を注湯すると、キャビティ(2)に連続するバリ形成凹
部(14)によって形成される薄肉状のバリ(13)は薄肉
のため注湯後直ちに凝固する。そして、加圧摺動ピン
(12)を第1図の矢印イのように、破線から実線位置ま
でキャビティ(2)内の溶湯に加圧摺動させると、薄肉
状のバリ(13)と摺動する加圧摺動ピン(12)の中央部
には未凝固または半凝固状態の符号(15)で示すアルミ
は発生しない。しかし、加圧バリ(13)部分を除く加圧
摺動ピン(12)には、未凝固または半凝固状態のアルミ
が第1図の符号(15)のように、まつわり付く。
つぎに、加圧摺動ピン(12)が、第2図の矢印ロのよう
に、破線から実線位置まで成形金型(1)内に戻る時、
加圧摺動ピン(12)にまつわり付いた符号(15)で示す
アルミは、バリ形成凹部(14)によって形成される薄肉
状のバリ(13)の部分、すなわちバリ形成凹部(14)に
戻るだけで、成形金型(1)と加圧摺動ピン(12)との
摺動部分に引き込まれない。つまり、加圧摺動ピン(1
2)にまつわり付いたアルミ(15)は、第2図から分か
るように、成形金型(1)に干渉することがなくなり、
従って、加圧摺動ピン(12)と成形金型(1)との摺動
不良が未然に防止される。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて、この考案の実施例を説明す
る。第1図および第2図はこの考案の実施例を示してお
り、車両用アルミホイール(製品)を鋳造する下部加圧
方式の高圧鋳造装置は、成形金型1のキャビティ2の製
品部意匠面3側に入子リング4が設けてあって、この入
子リング4には湯口6が設けてあり、前記製品部意匠面
3の湯口6側には、下部加圧式の押湯装置7のプランジ
ャ8が設けてある。なお、第1図および第2図図示の符
号9はパンチングメダルであり、また、プランジャ8に
は射出チップ10が設けてある。
さらにまた、製品部意匠面3とは反対側の製品部裏面11
側から湯口6に向けて、キャビティ2内に加圧摺動する
加圧摺動ピン12が、成形金型1に摺動自在に設けられて
いる。
そして、製品部裏面11を形成する成形金型1の加圧摺動
ピン12近傍において、第1図に示すように、加圧摺動ピ
ン12の外周面に沿って、加圧摺動ピン12と摺動する薄肉
状の加圧バリ13を、車両用アルミホイール(製品)の製
品部裏面11に形成するため、成形金型1のキャビティ2
と連続させて加圧摺動ピン12の軸方向に向け、バリ形成
凹部14が突出形成してある。このバリ形成凹部14の凹部
深さhは、加圧摺動ピン12の摺動ストロークと同じか、
その摺動ストローク以上に設定するとともに、バリ形成
凹部14の幅寸法tは4mm以下の薄肉に設定するのが望ま
しい。
この考案は、以上のように構成されているが、成形金型
1の型閉め後、湯口6側に設けてある下部加圧式の押湯
装置7のプランジャ8を作動させ、プランジャ8に設け
てある射出チップ10を経由した溶湯が、さらにパンチン
グメダル9の小孔を通過して、湯口6から成形金型1に
形成されている車両用アルミホイール(製品)を成形す
るキャビティ2内に注湯充填されると、キャビティ2に
連続するバリ形成凹部14によって形成される薄肉状のバ
リ13は、薄肉のため注湯後直ちに凝固する。
そののち、加圧摺動ピン12を、キャビティ2の製品部裏
面11側から湯口6に向け、第1図の矢印イのように、破
線から実線位置までキャビティ2内の溶湯に加圧摺動さ
せると、すでに凝固しているバリ13と摺動する加圧摺動
ピン12の中央部分には、未凝固または半凝固状態のアル
ミのまつわり付きが発生しない。
しかし、加圧バリ13部分を除くキャビティ2溶湯内の加
圧摺動ピン12の先端部分には、未凝固または半凝固状態
のアルミが符号15のように、まつわり付くのである。
ついで、加圧摺動ピン12が第2図の矢印ロのように、破
線から実線位置まで成形金型1内に戻る時、加圧摺動ピ
ン12にまつわり付いた符号15で示すアルミは、バリ形成
凹部14によって形成される薄肉状の加圧バリ13に第2図
のように留まるから、加圧摺動ピン12にまつわり付いた
アルミ15が、成形金型1との摺動に影響を与えず、加圧
摺動ピン12のまつわり付きアルミ15が成形金型1に干渉
することがなくなり、このため、加圧摺動ピン12にまつ
わり付きアルミ15が発生するにもかかわらず、成形金型
1と加圧摺動ピン12との間における摺動不良が発生しな
くなるのである。
なお、第1図および第2図に示す加圧バリ13の形状に
は、第3図に示すように、加圧ピン戻り時にて、加圧バ
リ13の根本部13aから加圧摺動ピン12に抜勾配16を付加
しても、加圧摺動ピン12と成形金型1との間における摺
動不良が発生しない。
また、第4図に示すように、加圧バリ13の先端より抜勾
配17を付加しても、加圧摺動ピン12と成形金型1との間
における摺動不良は発生しない。
〔考案の効果〕
この考案は上述のように、金型と摺動する加圧摺動ピン
の部分に、溶湯もしくは溶湯の凝固物を付着させないよ
うにしたから、加圧摺動ピンと成形金型との間の摺動作
動不良の発生を防ぎ、安定した連続操業が実現できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図までの図面は、この考案の実施例を示
しており、第1図は加圧摺動ピン入時を示す断面図、 第2図は加圧摺動ピン戻時を示す断面図、 第3図および第4図は、加圧摺動ピンにそれぞれの抜勾
配を付加した状態を示す図面、 第5図から第7図までの図面は、従来例を示しており、
第5図は、加圧摺動ピンを製品部裏面から押し当てた状
態を示す断面図、 第6図は加圧摺動ピン入時を示す断面図、 第7図は加圧摺動ピン戻時を示す断面図である。 1……成形金型 2……キャビティ 3……製品部意匠面 4……入子リング 6……湯口 7……押湯装置 8……プランジャ 11……製品部裏面 12……加圧摺動ピン 13……バリ 14……バリ形成凹部 h……凹部深さ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−140747(JP,A) 特開 昭61−1463(JP,A) 実開 平1−60741(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ内の凝固中の溶湯に対して突出
    退入する加圧摺動ピンが、成形金型に摺動自在に設けら
    れた高圧鋳造装置において、 前記キャビティが、製品部分を成形する製品キャビティ
    部と、この製品キャビティ部から前記加圧摺動ピンの外
    周面に沿って、加圧摺動ピンの摺動ストローク以上の長
    さに亘って延びた所定の厚さの薄肉状のバリを形成する
    バリ形成凹部とを備えていることを特徴とする高圧鋳造
    装置。
JP1989062653U 1989-05-30 1989-05-30 高圧鋳造装置 Expired - Fee Related JPH0713901Y2 (ja)

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JPS63140747A (ja) * 1986-12-01 1988-06-13 Ube Ind Ltd 竪型射出方法および装置
JPH054913Y2 (ja) * 1987-10-08 1993-02-08

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