JPH07138825A - 糸条のサンプリング装置 - Google Patents

糸条のサンプリング装置

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Publication number
JPH07138825A
JPH07138825A JP30587893A JP30587893A JPH07138825A JP H07138825 A JPH07138825 A JP H07138825A JP 30587893 A JP30587893 A JP 30587893A JP 30587893 A JP30587893 A JP 30587893A JP H07138825 A JPH07138825 A JP H07138825A
Authority
JP
Japan
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yarn
package
thread
sampling
surface layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP30587893A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Noda
耕之 野田
Akihiko Takeda
明彦 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07138825A publication Critical patent/JPH07138825A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H69/00Methods of, or devices for, interconnecting successive lengths of material; Knot-tying devices ;Control of the correct working of the interconnecting device
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種試験のためにパッケージから所定長の糸
条をサンプリングする作業が自動的に行える糸条のサン
プリング装置を提供する。 【構成】 パッケージP表層の糸端を吸引する第1吸引
手段13と、吸引された糸をパッケージPの長手方向に
向かって持ち上げる手段14,15と、持ち上げられた
糸を吸引してパッケージ表層糸を解舒する第2吸引手段
16と、解舒された糸を糸継ぎ装置19に導く糸寄せ手
段18とを備えてなり、表層糸を短時間に解舒しつつ吸
い込んで正規の糸にし、この正規の糸を糸継ぎ装置に導
いて連続的な検査に供するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、延伸仮撚機等で加工さ
れたパッケージから各種検査のための糸を自動的にサン
プリングするための糸条のサンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば延伸仮撚機は、紡糸工場からの給
糸パッケージの供給を受け、延伸仮撚加工を施し、合繊
パッケージに巻き上げる。この合繊パッケージの玉揚は
オートドッファーにより自動的に行われる。このオート
ドッファーは、巻取中の糸を切り、その糸端を吸い込む
状態にし、合繊パッケージを延伸仮撚機の周囲に装備さ
れたパッケージキャリアに移載し、代わりに空紙管を装
着し、糸掛け及びバンチ巻きを施すものである。パッケ
ージキャリアに移載された合繊パッケージは延伸仮撚機
のドライブエンドまで自動的に搬送され、移載装置によ
り予め用意されたピントラック等に移載される。
【0003】このようにピントラックに移載された合繊
パッケージは、所定場所まで運ばれた後に、検査工程及
び梱包工程を経て出荷される。
【0004】ところで、延伸仮撚機上がりの合繊パッケ
ージの加工程度は均一なものとは限らず、各錘の機械的
条件や設定条件の差異に起因して未解撚部分等が多発す
る合繊パッケージが含まれることがある。この未解撚部
分の出現は一定の周期で出現することが多く、布にする
と未解撚部分の存在とその程度が一目瞭然に判る。
【0005】そこで、各合繊パッケージから一定量の糸
を採取し、この糸を順次糸継ぎして連続糸にし、これを
筒編機で試験編みし、この試編布によって未解撚部分の
多い不良パッケージの有無を調べることが行われる。合
繊パッケージに求められる試験は、試験編みに限らず、
引っ張り試験、捲縮度試験又は単糸染色試験等が求めら
れることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した各種試験を施
すためには、各合繊パッケージから正規の加工が施され
た糸をサンプリング糸として取り出す必要がある。従
来、このサンプリング作業は手作業で行われていた。そ
のため、各種試験は抜き取り検査に止まっていた。近年
ように、高品質の加工糸が求められるようになると、全
部の合繊パッケージについて、必要な検査を施すという
ニーズが生じるに至った。全数検査となると、順次搬送
される合繊パッケージから所定長の糸をサンプリングす
る必要を生じるが、そのための適切な装置が無かった。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、各種試験のためにパッケージから所定長の糸条
をサンプリングする作業が自動的に行える糸条のサンプ
リング装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の糸条のサンプリング装置は、パッケージ表層の糸端を
吸引する第1吸引手段と、吸引された糸をパッケージの
長手方向に向かって持ち上げる手段と、持ち上げられた
糸を吸引してパッケージ表層糸を解舒する第2吸引手段
と、解舒された糸を糸継ぎ装置に導く糸寄せ手段とを備
えてなるものである。
【0009】
【作用】パッケージ表層の糸端を吸引してパッケージ長
手方向に持ち上げると、高速解舒が可能になり、第2吸
引手段で表層糸を短時間に吸い込んで正規の糸にし、こ
の正規の糸を糸継ぎ装置に導いて連続的な検査に供す
る。このように表層糸を捨てるのは、玉揚時に各種のガ
イドが糸を案内する動作によって、糸に傷が入っている
場合があり、また玉揚時にオイリング装置から外す場合
には、オイリングされていない状態になっているからで
ある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1は、本発明のサンプリング装置が組
み込まれたパッケージ搬送ラインを示す図であり、同図
(a)は、正面図、同図(b)は、上面図である。
【0011】図1(a)において、搬送ライン1の途中
に、表層糸解舒ステーションS1と、サンプリングステ
ーションS2と、糸結びステーションS3とが順に配設
されている。各ステーションS1,S2,S3において
パッケージPを挿立したペグトレイ3が停止可能なよう
にストッパー6a,6b,6cが突出自在に設けられて
いる。搬送ライン1は図示のようにスリップ可能な駆動
ローラが列設されて構成されるが、表層糸解舒ステーシ
ョンS1にはパッケージを持ち上げて回転させる回転装
置12が設けられる関係上、チェーンコンベアが用いら
れるている。
【0012】表層糸解舒ステーションS1には、回転装
置12と、第1吸引手段としてのサクションマウス13
と、持ち上げ手段としての可動の第1糸掛けレバー14
と固定の第2糸掛けレバー15と、第2吸引手段しての
サクションウパイプ16と、カッター17と、糸寄せレ
バー18が設けられている。そして、サンプリングステ
ーションS2には糸継ぎ装置19が設けられている。両
ステーションS1,S2に設けられた上記各機器がサン
プリング装置を構成している。また、糸継ぎ装置19で
継がれた糸は各種検査装置側の引込手段でその所定長さ
が取り込まれるようになっている。
【0013】サクションマウス13はパッケージPの側
面に沿った細長い開口13aを有して吸引可能なもので
あり、トレイ回転装置12で回転するパッケージPの表
層にくっついている糸端を吸引する。表層糸は綾巻きさ
れており、糸端がくっついている場所は決まっていない
が、細長い開口13aの何処かで吸われる。糸端が吸引
され始めると、開口13aを糸端が上下しながら吸われ
る。そして、パッケージPに接線方向に入る糸が開口1
3aの端を擦って上下し、開口13aの途中にある窪み
13bの中に糸が係止される。また、この窪み13b内
の糸を検知する第1センサ13cと、開口13aがパッ
ケージPに接近したことを検知する第2センサ13dが
取り付けられている。図1(b)に示すように、このサ
クションマウス13は旋回レバー13eに固設され、軸
13fを中心としてモータ13gで矢印81のように旋
回運動が可能になっている。そして、開口13aは、パ
ッケージPに隙間εだけ接近した二点鎖線位置(この位
置は第2センサ13dが検知する)と、実線のホームポ
ジション位置をとりうる。そして、パッケージPから開
口13aに至る糸部分82を次ぎに述べる第1糸掛けレ
バー14が引っ掛けて持ち上げる。
【0014】つぎに、第1糸掛けレバー14の詳細を図
2により説明する。図2(a)は正面図、図2(b)は
上面図、図2(c)はレバー本体の斜視図である。同図
(c)のように、レバー本体は、短レバー14aと長レ
バー14bとを上面視でコの字型に折り曲げ成形で形成
したものであり、同図(a)のくの字型の連結体14c
の側面に固設されている。連結体14cの下端は案内棒
14dを摺動する摺動体14eにA点(同図(a)参
照)を支点として回転自在に支持され、連結体14cの
上端はチェーン14fに連結された金具14fのB点
(同図(a)参照)を支点として回転自在に支持されて
いる。同図(a)に示されるように、チェーン14fは
駆動スプロケット14hと従動スプロケット14iに巻
回され、モータ14j(同図(b)参照)の駆動により
回転走行する。
【0015】実線のように斜め上向きになった姿勢の第
1糸掛けレバー14の位置がホームポジションである。
チェーン14fが矢印83方向に駆動され、B点が従動
スプロケット14iに沿ってB1位置に至ると、A点は
A1位置に至り、連結体14cの姿勢が変わって第1糸
掛けレバー14の先端は矢印84のように移動し、緩や
かな傾斜となる。B点がB2位置に至ると、A点はA2
位置に至り、第1糸掛けレバー14の先端は矢印85の
ように移動し、水平姿勢となる。そして、水平姿勢の第
1糸掛けレバー14はサクションマウス13の窪み13
bに係止された糸部分82(同図(b)参照)を引っ掛
け、B点がB3位置、A点がA3位置に至るまで矢印8
6のように上昇する。
【0016】B点がB4位置、A点がA4位置に至ると
矢印87のように第1糸掛けレバー14は起き上がるよ
うに先端が傾斜する。B点がB5位置、A点がA5位置
に至ると矢印88のように第1糸掛けレバー14の傾斜
が最大となり、掛けられた糸は斜面を滑り落ちようとす
る。そして、傾斜した姿勢の第1糸掛けレバー14はそ
のままの姿勢で下降する。B点がB3→B4→B5に至
る途中に、同図(c)の短レバー14aと長レバー14
bの間に固定の第2糸掛けレバー15が差し込まれたよ
うになり、糸部分が第2糸掛けレバー15に乗り移る。
【0017】そして、第2糸掛けレバー15の窪み15
aに向かって矢印90のように糸部分82(同図(b)
参照)が滑り落ちる。その途中に、カッター17が待ち
構えており、糸部分82が切断され、同時に糸端がサク
ションパイプ16に吸引され、同図(b)のような糸部
分91の軌跡に変わる。そして、糸寄せレバー18が矢
印92のように180°回転すると、サクションバイプ
16に吸われていた糸が糸継ぎ装置19に導かれる。
【0018】つぎに、図3の断面図により、回転装置1
2の構造を説明する。トレイ3は両側配置のチェーン1
2aの金具12bの上に載って搬送される。このトレイ
3には窪み3aが形成されており、この窪み3aに入る
パッド12cがギア部12eと共にチェーン12a,1
2aの間に配設されている。このパッド12cは昇降体
12eに回転自在に軸支されている。この昇降体12e
は一対のスライドバー12f,12fに沿って摺動し、
矢印92のように空圧シリンダ12gによってトレイ3
の窪み3aにパッド12cが入って、トレイ3の全体を
持ち上げる。また、ギア部12eにはピニオン12hが
噛み合っており、モータ12gによりパッド12cが矢
印93のようにトレイ3を回転させる。
【0019】つぎに、上述したサンプリング装置の作動
を図1及び図2により説明する。図1(a)において、
ストッパー6aでパッケージPが表層糸解舒ステーショ
ンS1の所定位置に停止する。すると、回転装置12が
パッケージPを矢印95のように持ち上げ、更に矢印9
6のようにパッケージPを回転させる。つぎに、図1
(b)の二点鎖線のように、サクションマウス13がパ
ッケージPに向かって旋回する。センサ13dがパッケ
ージPを検出して、マウス13の旋回が止まり、所望の
間隔εが確保される。そして、サクションマウス13が
糸端の吸引を行う。糸端が吸引されると、パッケージP
が回転しているので、糸端は解舒されながら上下に綾振
りする。そして、図1(a)の窪み13bに係止され、
この係止された糸をセンサ13cが検出して、サクショ
ンマウス13が図1(b)の実線位置まで後退する。そ
して、パッケージPから開口13aに至る糸部分82が
形成される。
【0020】そして、図2(a)の第1糸掛けレバー1
4が、矢印84→矢印85→矢印86のように移動し、
糸部分82を引っ掛けて上昇する。この第1糸掛けレバ
ー14は、矢印87→矢印88のように倒れるように傾
斜し、掛けられた糸部分82を固定の第2糸掛けレバー
15に乗り移らせる。第2糸掛けレバー15の斜面15
bを滑り落ちる途中でカッター17が作動して、糸部分
82を切断し、パッケージに至る糸端がサクションパイ
プ16に吸引される。この吸引を例えば2.5秒行う
と、25m程度の糸が高速解舒され、正規の糸になる。
すなわち、パッケージPから持ち上げられた糸を吸引す
るため、解舒は高速で行われ、短時間に表層糸が除去さ
れる。表層糸は玉揚の際の糸端処理で傷付いている場合
があり、オイリングされていない場合もあるので、屑糸
として除去する。なお、第1糸掛けレバー14は矢印8
9のように下がって、実線のホームポジションに落ち着
く。
【0021】そして、パッケージPからの糸が正規のも
のになると、糸寄せレバー18が180°旋回して、糸
を糸継ぎ装置19の中心線まで寄せる。同時に、パッケ
ージPは図1(a)のサンプリングステーションS1へ
と移動している。そして、糸継ぎ装置19に残る上糸と
パッケージPからの下糸が糸継ぎされ、所望の長さの糸
が固定ガイド20を経て試編み機等へと引き込まれる。
そして、サンプリングが終わったパッケージPは糸結び
ステーションS3へと送られ、糸継ぎ装置19で切断さ
れた糸端が矢印97のように旋回するサクションマウス
21で糸結び装置30へと運ばれ、糸結び装置30の矢
印98の如き回転及び往復動で所望の結び目31が形成
される。
【0022】このサンプリングステーションS1では、
搬送ライン1で送られるパッケージPの順次の糸継ぎだ
けではなく、比較のための標準糸が巻かれたパッケージ
P2や区切りのための着色糸が巻かれたパッケージP3
に切り換え可能となっている。そのため、糸継ぎ装置1
9に対して、中継パイプ22とシフタ23とが設けられ
ている。この切り換え構造を図4の斜視図で説明する。
【0023】図4において、シフタ23は軸23aで回
動自在に支持されており、引っ張りバネ23bとシフト
カム23cに当たるローラフォロア23dで決まる位置
に停止している。シフトカム23cがモータ23dで回
転すると、シフタ23は実線のX1位置と、二点鎖線で
示されるX0位置及びX2位置とをとりうる。シフタ2
3の先端には、第1糸クランプ23fとサンプル用糸ガ
イド23gと第2糸クランプ23hが設けられている。
また、シフタ23の先端板23iには、第1孔23jと
糸ガイド23kと第2孔23lが設けられている。パッ
ケージP1からの標準糸Y1はパイプ23mを経て第2
孔23lを通り、第2クランプ23hで把持される構造
になっている(図示例では第2クランプ23hが開い
て、次ぎに述べる中継パイプ22に吸われて運ばれてい
る)。パッケージP2からの着色糸Y2はパイプ23n
を経て第1孔23jを通り、第1クランプ23fで把持
される構造になっている(図示例では第1クランプ23
fが閉じ、糸Y2を保持している)。
【0024】中継パイプ23は中心軸22aの回りで矢
印98のように回動自在であり、中継パイプ23が下向
きに回転していると、クランプ23f,23hのいずれ
かで把持された糸を吸引すると共に把持し、実線位置ま
で回転することで糸を引き出し、糸継ぎ装置19に導く
ものである。なお、糸継ぎ装置19は糸継ぎノズル60
の下側に固定ガイド73を有し、固定ガイド73にはク
ランプカッタ74が取り付けられている。このクランプ
カッタ74はパッケージPからサンプリングされた糸Y
を切断し、上糸YUとして保持する機能を有している。
【0025】つぎに、このシフタ23と中継パイプ22
による糸の切り換え作動を説明する。パッケージPから
糸Yをサンプリングしている状態では、シフタ23はX
0位置にあり、糸Yは糸ガイド23k,23gで案内さ
れつつ、固定ガイド20を経て試編み機等に導入されて
いる。糸Yのサンプリングが終わると、クランプカッリ
74が作動して、パッケージPからの糸Yを切断し、図
示のように上糸YUとして保持する。そして、標準糸Y
1に切り換える場合、シフタ23を実線位置にシフトさ
せる。そして、第2クランプ23hで把持された標準糸
Y1を解放すると同時に、中継パイプ22で標準糸Y1
を吸って把持する。そして、矢印98のように中継パイ
プ22が回転し、標準糸Y1が糸継ぎ装置19に導入さ
れ、上糸YUと糸継ぎされる。そして、所望長の標準糸
Y1が繰り出される。そして、糸継ぎ装置19のクラン
プカッタ73が作動し、標準糸Y1の上糸YUが保持さ
れ、同時に第1クランプ23hが閉じて標準糸Y1を把
持する状態に戻る。つぎに、パッケージP2の着色糸Y
2に切り換える場合、シフタ23はX2位置までシフト
し、第2クランプ23fで把持された糸Y2が中継パイ
プ22の前になり、上述した動作で着色糸Y2が上糸Y
Uと糸継ぎされ、所定長の着色糸Y2が繰り出される。
同様に、繰り出しが終わると、上糸YUが残り、第2ク
ランプ23fが着色糸Y2を把持する状態に戻る。新た
なパッケージPが搬送れれると、図1及び図2で説明し
た手順で、最終的に糸寄せレバー18が糸継ぎ装置19
にサンプリング糸Yを導入する。
【0026】上述した手順で試験編みされた布の展開図
を図5で説明する。例えば10個のパッケージからのサ
ンプリング糸を糸継ぎして筒編みすると、10区分され
たサンプル布33の連続が形成される。この10区分の
後に標準部36とカラー部35が続く、10区分のサン
プル布33を標準部36と比較することで、糸欠陥の有
無を検査する。そして、欠陥を生じているサンプリング
布33の番号を特定するために、標準部36と10区分
のサンプリング布33の群を見分け易くするためにカラ
ー部35が挿入されている。
【0027】それでも、サンプリング布33同士の間の
区別は糸継ぎ部が点となって膨れる程度を極めて判り難
い。そこで、糸継ぎ部37が図示の如く線となって浮き
出るような糸継ぎ装置と糸継ぎ方法を図6により説明す
る。
【0028】図6(a)において、YDは下糸であり、
YUは上糸である。そして、糸継装置19は、糸継ぎノ
ズル60の上流側に、第1上糸寄せレバー61と、吸い
込みノズル71と、下糸カッター63と、第2上糸寄せ
レバー64と、上糸クランプ65とを順に配設し、糸継
ぎノズル60の下流側に、第1下糸寄せレバー66と、
吸い込みノズル72と、第2下糸寄せレバー68と、下
糸クランプ69と、上糸カッター70とを順に配設した
ものである。特に、上下のカッター63,64の位置が
異なっており、上糸カッター69の糸継ぎノズル60迄
の距離L2は、下糸カッター63の糸継ぎノズル60迄
の距離L1より長くなっている。このL1とL2の比は
1:2以上であって、好ましくは1:3程度に設定され
る。
【0029】つぎに、この糸継装置19による糸継ぎ方
法を説明する。図6(a)において、上糸YUと下糸Y
Dとを引き揃えてテイルを上下に延ばした状態で第2上
糸寄せレバー64及び第2下糸寄せレバー68で糸継ぎ
ノズル60に押し込み、上糸YUと下糸YDをそれぞれ
上クランプ65と下クランプ69で挟持し、上糸Y1と
下糸Y2のテイルをそれぞれ下糸カッター63と上糸カ
ッター70で切断する。この切断前から吸い込みノズル
71,72が作動しており、切断された長い方のテイル
34のみならず、短い方のテイルも吸い込みノズル7
1,72に吸い込まれて引っ張られた状態になる。
【0030】図6(b)において、第2上糸寄せレバー
64及び第2下糸寄せレバー68が更に押し込まれ、切
断された下糸YUのテイルはその殆どが糸継ぎノズル6
0に引き込まれるが、切断された上糸YDのテイルは糸
継ぎノズル60に引き込まれるものの、図示のようにテ
イル34は吸い込みノズル71で引っ張られた状態を保
っている。つぎに、第1上糸寄せレバー61と第1下糸
寄せレバー66で糸を押さえた後に、糸継ぎノズル60
内に圧縮空気が噴出し、テイル同時が絡み合い互いに撚
りが掛けられて糸継ぎが完了する。この糸継ぎが完了す
るまで、吸い込みノズル71,72の作動が続いてお
り、糸継ぎノズル60による撚り掛けの影響を受けて特
に長い方のテイル34がチリチリになることが防止され
る。そして、吸い込みノズル71の作動を止めて、図6
(b)の状態から解放すると、図6(c)のように、糸
継ぎ部32の下流が独立したテイル34となって残る。
このようなテイル34を有する糸を編み上げると、図5
の継ぎ目37のように線となって目立ち、未解撚糸のよ
うな不良パッケージを特定できる。また、糸が採取され
るパッケージを載せるペグトレイにおけるバーコードの
ようなIDとの対応で、不良パッケージを特定し、この
不良パッケージは自動的に検査ステーションで識別され
排出されるシステムにすることができる。
【0031】つぎに、上述したサンプリング装置が組み
込まれた合繊搬送ラインを図7及び図8により説明す
る。図7はライン全体の平面図、図6はライン要部の斜
視図である。図7において、1は、四角形で循環可能な
搬送ラインであり、2は、バイパスラインである。この
搬送ライン1とバイパスライン2はコンベアを接続した
ものであり、その上をパッケージを載せることができる
ペグトレイ3が矢印方向に搬送される。そして、コンベ
ア上の突出可能なストッパー4,5でペグトレイ3を所
定場所に停止させることもできる。
【0032】この搬送ライン1の搬送方向に沿って、移
載ステーションS0、表層糸解舒ステーションS1、編
検ステーションS2、表層糸結びステーションS3、検
査ステーションS4、梱包ステーションS5が順に配設
されている。なお、バイパスライン2は検査ステーショ
ンS4の下流から上流に至るラインであり、検査ステー
ションS4で検出された不良なパッケージをバイパスラ
イン2に一時的に貯溜し、手直し後のパッケージを再び
搬送ライン1に戻すことができるようになっている。
【0033】移載ステーションS0には移載装置10が
設けられ、天井搬送車のキャリア11に保持されるパッ
ケージPを図示されないチャック付ペグ軸に受け取り、
水平姿勢から垂直姿勢に変換し、ペグトレイ3の上から
挿入するようにパッケージPを移載するものである。
【0034】図8に示されるように、サンプリングステ
ーションS2には糸継装置19が設けられ、このサンプ
リングステーションS2に試編機26が接続され、糸継
装置19で糸継ぎされ採取された糸は試編機26に導入
される。サンプリングステーションS2に接続される試
編機26は、フィーダー27と第1筒編み装置28と第
2筒編み装置29とを備えている。フィーダー27は糸
継ぎ後の糸を巻回するドラムを有し、所定量の糸を引き
込んで貯溜し、筒編み装置28,29に連続的に糸を供
給する。筒編み装置28,29は一本の糸を筒状に編み
上げるものであり、糸の太さで編み目の大きさを変える
必要があるので、細目用の第1筒編み装置28と太目の
第2筒編み装置29とのいずれかが使用される。
【0035】なお、パッケージPの試験は、試編による
ものに限らず、引っ張り試験機21、捲縮度測定装置4
2、単糸染色装置43でも検査される。そのため、採取
された糸は切換装置44で他の検査装置に切り換え状態
で導入可能になっているか、又は試編機26に代えてい
ずれかの一つの試験機が接続される。
【0036】また、表層糸結びステーションS3は、ス
テーションS3のパッケージの糸端を図示されないサク
ションパイプが糸継ぎ装置19から糸端を運び、パッケ
ージPの回りを回転及び往復動する糸結び装置25でパ
ッケージ外周に結び目26を作る。
【0037】図8において、解舒ステーションS1に新
たなパッケージPが供給され、サンプリングステーショ
ンS2ではパッケージPが試編機16に向かって引き出
されている。糸結びステーションS3では採取の終わっ
たパッケージPの糸結びが行われている。このように、
パッケージPは一個ずつずれるだけで、連続工程でサン
プリングが行われる。
【0038】さらに、上述した合繊搬送ラインが含まれ
る延伸仮撚機試験工場のレイアウト例を図9により説明
する。50は給糸開梱ステーション、51は延伸仮撚
機、52は合繊搬送ラインである。そして、延伸仮撚機
51には、給糸交換装置53とパッケージキャリア54
が配設されている。そして、給糸開梱ステーション50
と、パッケージキャリア54の端のステーション54a
と、給糸交換装置53のホームポジション横のステーシ
ョン53aと、合繊処理ライン52の移載ステーション
S0とは天井レール55で結ばれ、二台の天井搬送車5
6,57がこの天井レール55を走行自在である。天井
搬送車56は延伸仮撚機51上がりの合繊パッケージを
合繊搬送ラインに搬送する。天井搬送車57は給糸パッ
ケージP′を延伸仮撚機51に対する給糸交換装置53
に供給する。以上のレイアウトによると、延伸仮撚機か
らの合繊パッケージは自動的に合繊搬送ラインで検査梱
包されるまでの間に、試編みによる検査も行われる。
【0039】
【発明の効果】本発明の糸条のサンプリング装置は、パ
ッケージ表層の糸端を吸引してパッケージ長手方向に持
ち上げ、第2吸引手段で表層糸を短時間に吸い込む高速
解舒を行って正規の糸にし、この正規の糸を糸継ぎ装置
に導いて連続的な検査に供するので、全数のパッケージ
について自動的な検査を行うことができる。また、表層
糸の傷が入っているかもしれない部分やオイリングされ
ていなかもしれない部分は自動的に除去され正規の糸が
サンプリングされるため、各種検査の結果も信頼性を有
するものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンプリング装置が組み込まれた搬送
ライン要部を示す図である。
【図2】本発明の糸条のサンプリング装置を示す図であ
る。
【図3】パッケージの回転装置の断面図である。
【図4】糸継ぎ装置への糸の切り換えを示す斜視図であ
る。
【図5】試験編みされた布の展開図である。
【図6】糸継ぎ装置の構造と作動を示す図である。
【図7】サンプリング装置が組み込まれた合繊搬送ライ
ンの平面図である。
【図8】サンプリング装置が組み込まれた合繊搬送ライ
ン要部の斜視図である。
【図9】この種の合繊搬送ラインを有する延伸仮撚機工
場のレイアウト図である。
【符号の説明】
13 サクションマウス(第1吸引手段) 14 第1糸掛けレバー(持ち上げ手段) 15 第2糸掛けレバー(持ち上げ手段) 16 サクションパイプ(第2吸引手段) 18 糸寄せレバー 19 糸継ぎ装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージ表層の糸端を吸引する第1吸
    引手段と、吸引された糸をパッケージの長手方向に向か
    って持ち上げる手段と、持ち上げられた糸を吸引してパ
    ッケージ表層糸を解舒する第2吸引手段と、解舒された
    糸を糸継ぎ装置に導く糸寄せ手段とを備えてなる糸条の
    サンプリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103388200A (zh) * 2013-07-17 2013-11-13 南通纺织职业技术学院 组合纺纱制线小样机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103388200A (zh) * 2013-07-17 2013-11-13 南通纺织职业技术学院 组合纺纱制线小样机
CN103388200B (zh) * 2013-07-17 2015-05-27 南通纺织职业技术学院 组合纺纱制线小样机

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