JPH07138693A - 焼結磁性合金の製造方法 - Google Patents
焼結磁性合金の製造方法Info
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- JPH07138693A JPH07138693A JP30751793A JP30751793A JPH07138693A JP H07138693 A JPH07138693 A JP H07138693A JP 30751793 A JP30751793 A JP 30751793A JP 30751793 A JP30751793 A JP 30751793A JP H07138693 A JPH07138693 A JP H07138693A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】鉄クロム系焼結磁性合金において、交流磁気特
性を向上させることを目的とする。 【構成】重量基準でC:0.03%以下,Si:0.1
〜6.0%,Mn:0.5%以下,Cu:1%以下,N
i:2%以下,Cr:9〜25%,Mo:10%以下,
残部実質的にFeから成る鉄クロム系焼結合金用粉末に
シリコン酸化物,カルシウム酸化物,アルミニウム酸化
物その他の金属酸化物,金属フッ化物等の非導電性物質
を単体又はそれらの混合物若しくは化合物の形態で1種
又は2種以上該粉末中に0.01〜3.0%の範囲で添
加混合し、これを焼結する。
性を向上させることを目的とする。 【構成】重量基準でC:0.03%以下,Si:0.1
〜6.0%,Mn:0.5%以下,Cu:1%以下,N
i:2%以下,Cr:9〜25%,Mo:10%以下,
残部実質的にFeから成る鉄クロム系焼結合金用粉末に
シリコン酸化物,カルシウム酸化物,アルミニウム酸化
物その他の金属酸化物,金属フッ化物等の非導電性物質
を単体又はそれらの混合物若しくは化合物の形態で1種
又は2種以上該粉末中に0.01〜3.0%の範囲で添
加混合し、これを焼結する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は焼結磁性合金の製造方
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】鉄クロ
ム系磁性合金は錆び難い軟質磁性合金として開発され、
電磁ステンレスとも称されて、電磁バルブや家庭用のチ
ャイム、その他電磁鉄心や磁気遮蔽用等の用途に広く使
用されている。粉末を焼結して成る焼結鉄クロム磁性合
金についても実用化が進んでおり、各種研究が行われて
いる。
ム系磁性合金は錆び難い軟質磁性合金として開発され、
電磁ステンレスとも称されて、電磁バルブや家庭用のチ
ャイム、その他電磁鉄心や磁気遮蔽用等の用途に広く使
用されている。粉末を焼結して成る焼結鉄クロム磁性合
金についても実用化が進んでおり、各種研究が行われて
いる。
【0003】ところで焼結体としての鉄クロム磁性合金
の場合、そこに存在する気孔(ポア)によって電気抵抗
率が増大し、これにより優れた交流磁気特性を示す特徴
のあることが本発明者等によって確認されている。
の場合、そこに存在する気孔(ポア)によって電気抵抗
率が増大し、これにより優れた交流磁気特性を示す特徴
のあることが本発明者等によって確認されている。
【0004】即ち本発明者等が焼結鉄クロム磁性合金に
おける交流磁気特性を調べるべく、13%クロムと少量
のシリコンを含有する鉄クロム合金粉末について(具体
的な組成は0.01%C−0.80%Si−12.5%
Cr)プレス成形及び焼結処理を施し、その際のプレス
成形圧力及び焼結温度の影響を調べたところ、図2のよ
うな結果が得られた。
おける交流磁気特性を調べるべく、13%クロムと少量
のシリコンを含有する鉄クロム合金粉末について(具体
的な組成は0.01%C−0.80%Si−12.5%
Cr)プレス成形及び焼結処理を施し、その際のプレス
成形圧力及び焼結温度の影響を調べたところ、図2のよ
うな結果が得られた。
【0005】この結果に見られるように、焼結磁性合金
の場合、焼結密度が7.2g/cm3以下となる、通常
では必ずしも充分と言えないような成形圧力,焼結条件
の下において比較的高い交流磁気特性(振幅比透磁率)
が得られている。
の場合、焼結密度が7.2g/cm3以下となる、通常
では必ずしも充分と言えないような成形圧力,焼結条件
の下において比較的高い交流磁気特性(振幅比透磁率)
が得られている。
【0006】このように焼結磁性合金が優れた交流磁気
特性を有するのは、焼結磁性合金においては気孔の存在
によって電流の流れる際の有効断面積が減少し、これに
より電気抵抗が高くなることと,気孔によるピン止め効
果によって結晶粒が溶製材に比べて微細であることによ
るところが大きいと考えられる。
特性を有するのは、焼結磁性合金においては気孔の存在
によって電流の流れる際の有効断面積が減少し、これに
より電気抵抗が高くなることと,気孔によるピン止め効
果によって結晶粒が溶製材に比べて微細であることによ
るところが大きいと考えられる。
【0007】従ってかかる焼結磁性合金の場合、磁気特
性を向上すべく焼結密度を高くした場合、気孔が減少し
て結晶粒は粗大化し、却って交流磁気特性が損なわれる
ことが本発明者等によって明らかにされている。
性を向上すべく焼結密度を高くした場合、気孔が減少し
て結晶粒は粗大化し、却って交流磁気特性が損なわれる
ことが本発明者等によって明らかにされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
事情の下になされたもので、焼結磁性合金の焼結密度を
高めつつ交流磁気特性を併せて向上させることを目的と
する。而して本願の発明は、重量基準でC:0.03%
以下,Si:0.1〜6.0%,Mn:0.5%以下,
Cu:1%以下,Ni:2%以下,Cr:9〜25%,
Mo:10%以下,残部実質的にFeから成る鉄クロム
系焼結合金用粉末にシリコン酸化物,カルシウム酸化
物,アルミニウム酸化物その他の金属酸化物,金属フッ
化物等の非導電性物質を単体又はそれらの混合物若しく
は化合物の形態で1種又は2種以上該粉末中に0.01
〜3.0%の範囲で添加混合し、その混合粉末を焼結す
ることを特徴とする。
事情の下になされたもので、焼結磁性合金の焼結密度を
高めつつ交流磁気特性を併せて向上させることを目的と
する。而して本願の発明は、重量基準でC:0.03%
以下,Si:0.1〜6.0%,Mn:0.5%以下,
Cu:1%以下,Ni:2%以下,Cr:9〜25%,
Mo:10%以下,残部実質的にFeから成る鉄クロム
系焼結合金用粉末にシリコン酸化物,カルシウム酸化
物,アルミニウム酸化物その他の金属酸化物,金属フッ
化物等の非導電性物質を単体又はそれらの混合物若しく
は化合物の形態で1種又は2種以上該粉末中に0.01
〜3.0%の範囲で添加混合し、その混合粉末を焼結す
ることを特徴とする。
【0009】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、上記実
験結果を更に発展させ、そして気孔の代用として非導電
性物質を単体又はそれらの混合物若しくは化合物の形態
で鉄クロム系焼結合金用粉末中に添加混合し、これを焼
結するものである。
験結果を更に発展させ、そして気孔の代用として非導電
性物質を単体又はそれらの混合物若しくは化合物の形態
で鉄クロム系焼結合金用粉末中に添加混合し、これを焼
結するものである。
【0010】本発明に従って非導電性物質を含有する粉
末を焼結した場合、焼結体中にかかる非導電性物質が分
散した状態となって、磁性合金における電流通過のため
の有効断面積が減少し、また非導電性物質によるピン止
め効果によって結晶粒が微細化する。この結果優れた交
流磁気特性が得られる。
末を焼結した場合、焼結体中にかかる非導電性物質が分
散した状態となって、磁性合金における電流通過のため
の有効断面積が減少し、また非導電性物質によるピン止
め効果によって結晶粒が微細化する。この結果優れた交
流磁気特性が得られる。
【0011】本発明において、交流磁気特性向上のため
に鉄クロム系焼結合金用粉末に添加混合する物質として
は、基本的に電気抵抗を増大せしめる非導電性物質であ
ることが必要であり、その具体例としてシリコン酸化
物,カルシウム酸化物,アルミニウム酸化物等の金属酸
化物、或いは金属フッ化物等を挙げることができる。こ
れらは単体状態で混合することもできるし、またそれら
の混合物又は化合物の形態で添加混合することもでき
る。
に鉄クロム系焼結合金用粉末に添加混合する物質として
は、基本的に電気抵抗を増大せしめる非導電性物質であ
ることが必要であり、その具体例としてシリコン酸化
物,カルシウム酸化物,アルミニウム酸化物等の金属酸
化物、或いは金属フッ化物等を挙げることができる。こ
れらは単体状態で混合することもできるし、またそれら
の混合物又は化合物の形態で添加混合することもでき
る。
【0012】而してその際の添加混合量は0.01〜
3.0%の範囲である。その理由は、0.01%未満で
は添加の効果が殆ど現われず、また逆に3.0%を超え
ると磁気特性の低下をもたらすからである。
3.0%の範囲である。その理由は、0.01%未満で
は添加の効果が殆ど現われず、また逆に3.0%を超え
ると磁気特性の低下をもたらすからである。
【0013】本発明においては、特にシリコン酸化物,
カルシウム酸化物,アルミニウム酸化物を所定の割合で
混合し或いはそれらの化合物としたものを加えたときに
特に有利な結果の得られることが確認されている。
カルシウム酸化物,アルミニウム酸化物を所定の割合で
混合し或いはそれらの化合物としたものを加えたときに
特に有利な結果の得られることが確認されている。
【0014】具体的には、これら酸化物の比率をアノル
サイト(CaO・Al2O3・2SiO2)組成比率又は
その近隣組成比率としてその混合物又は化合物を添加し
た場合、それら酸化物が加熱の際に共融反応を起して融
点が低下する。例えば一般に金属酸化物の融点は150
0℃以上であるが、これらが共融反応を起すと融点が低
下し、場合によって上記金属粉末の焼結温度近くまで若
しくはこれより低くなる。この結果金属粉末の焼結の際
にそれらが共融して合金の結晶粒界に拡散浸透し易くな
り、以て効果的に電気抵抗値が高められ、交流磁気特性
が向上する。
サイト(CaO・Al2O3・2SiO2)組成比率又は
その近隣組成比率としてその混合物又は化合物を添加し
た場合、それら酸化物が加熱の際に共融反応を起して融
点が低下する。例えば一般に金属酸化物の融点は150
0℃以上であるが、これらが共融反応を起すと融点が低
下し、場合によって上記金属粉末の焼結温度近くまで若
しくはこれより低くなる。この結果金属粉末の焼結の際
にそれらが共融して合金の結晶粒界に拡散浸透し易くな
り、以て効果的に電気抵抗値が高められ、交流磁気特性
が向上する。
【0015】ここでシリコン酸化物,カルシウム酸化
物,アルミニウム酸化物をそれらの化合物の形態で添加
混合する場合は、アノルサイト又はアノルサイトとトリ
ジマイト(SiO2)及びシュードワラストナイト(C
aO・SiO2)の共融物質,アノルサイトとシュード
ワラストナイト及びゲーレナイト(2CaO・Al2O3
・SiO2)の共融物質のうちの1種又は2種以上を合
計で0.01〜3.0%の範囲で添加することができ
る。この場合酸化物の融点が金属の焼結温度に近くな
り、焼結性維持に効果があるとともに酸化物が結晶粒界
に浸透し易くなり、電気抵抗値が効果的に増大する。
物,アルミニウム酸化物をそれらの化合物の形態で添加
混合する場合は、アノルサイト又はアノルサイトとトリ
ジマイト(SiO2)及びシュードワラストナイト(C
aO・SiO2)の共融物質,アノルサイトとシュード
ワラストナイト及びゲーレナイト(2CaO・Al2O3
・SiO2)の共融物質のうちの1種又は2種以上を合
計で0.01〜3.0%の範囲で添加することができ
る。この場合酸化物の融点が金属の焼結温度に近くな
り、焼結性維持に効果があるとともに酸化物が結晶粒界
に浸透し易くなり、電気抵抗値が効果的に増大する。
【0016】また上記のような共融反応を生ぜしめるに
必要な酸化物の混合比率は、シリコン酸化物:30〜7
0%,カルシウム酸化物:15〜50%,アルミニウム
酸化物:10〜25%である。
必要な酸化物の混合比率は、シリコン酸化物:30〜7
0%,カルシウム酸化物:15〜50%,アルミニウム
酸化物:10〜25%である。
【0017】本発明は上記した特定成分の焼結磁性合金
用粉末に対して適用される。以下に各成分の限定理由を
詳述する。
用粉末に対して適用される。以下に各成分の限定理由を
詳述する。
【0018】C:0.03%以下 Cは0.03%より多くすると磁気特性が悪くなり、且
つ成形性及び耐食性も悪くなるため、0.03%以下と
した。
つ成形性及び耐食性も悪くなるため、0.03%以下と
した。
【0019】Si:0.1〜6.0% Siは0.1%より少ないと粉末の酸化量が多くなり、
球状化するため成形性と焼結性が悪くなる。一方多量に
添加すると粉末が硬くなって成形性が悪くなるため6.
0%以下に限定した。
球状化するため成形性と焼結性が悪くなる。一方多量に
添加すると粉末が硬くなって成形性が悪くなるため6.
0%以下に限定した。
【0020】Mn:0.5%以下 Mnは多量に添加すると表面酸化が多くなり成形性が悪
くなるため0.5%以下に限定した。
くなるため0.5%以下に限定した。
【0021】Cu:1%以下 微量添加は磁気特性,耐食性の向上に効果があるが、多
量に添加すると磁気特性は低下するため1%以下に限定
した。
量に添加すると磁気特性は低下するため1%以下に限定
した。
【0022】Ni:2%以下 微量添加は磁気特性の向上に効果があるが、多量に添加
すると逆に磁気特性が低下するため2%以下に限定し
た。
すると逆に磁気特性が低下するため2%以下に限定し
た。
【0023】Cr:9〜25% Crは焼結合金の耐食性を確保するのに必要な成分であ
るとともに電気抵抗に影響を及ぼし、この結果交流磁気
特性を向上させる。Crはこれを9%含有させた場合に
おいて良好な交流磁気特性が得られるため、本発明では
下限値を9%とした。またCrの含有量を増すと電気抵
抗値が増大し、その増大の割合は徐々に低下するが、2
5%までは尚交流磁気特性の向上が認められる。そこで
本発明では上限を25%とした。
るとともに電気抵抗に影響を及ぼし、この結果交流磁気
特性を向上させる。Crはこれを9%含有させた場合に
おいて良好な交流磁気特性が得られるため、本発明では
下限値を9%とした。またCrの含有量を増すと電気抵
抗値が増大し、その増大の割合は徐々に低下するが、2
5%までは尚交流磁気特性の向上が認められる。そこで
本発明では上限を25%とした。
【0024】Mo:10%以下 Moは合金の電気抵抗率の増大に有効であり、その効果
は10%まで認められる。そこで本発明では上限を10
%とした。
は10%まで認められる。そこで本発明では上限を10
%とした。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を詳述する。非導電性物
質としてのアルミニウム酸化物(Al2O3),シリコン
酸化物(SiO2),カルシウム酸化物(CaO)を1
4%:62%:24%の比率で混合するとともに、これ
をC:0.01%,Si:0.80%,Mn:0.23
%,Cu:0.3%,Mo:1.45%,Ni:0.0
9%,Cr:12.45%,Fe:残部から成る組成の
金属粉末中に添加して充分に混合し、これをプレス圧力
7t/cm2,焼結温度1240℃の条件の下でプレス
成形及び焼結処理した。
質としてのアルミニウム酸化物(Al2O3),シリコン
酸化物(SiO2),カルシウム酸化物(CaO)を1
4%:62%:24%の比率で混合するとともに、これ
をC:0.01%,Si:0.80%,Mn:0.23
%,Cu:0.3%,Mo:1.45%,Ni:0.0
9%,Cr:12.45%,Fe:残部から成る組成の
金属粉末中に添加して充分に混合し、これをプレス圧力
7t/cm2,焼結温度1240℃の条件の下でプレス
成形及び焼結処理した。
【0026】これにより得られた焼結体の交流磁気特性
(振幅比透磁率μa)を測定したところ、図1に示す結
果が得られた。
(振幅比透磁率μa)を測定したところ、図1に示す結
果が得られた。
【0027】この結果から、1kHzにおいては0.1
〜0.2%の添加量で、また10kHz及び40kHz
においては0.1%の添加量で明らかに振幅比透磁率μ
aの向上が認められた。この結果では、低周波において
有効添加量範囲が広く、高周波になると有効添加量が少
なくなっている。
〜0.2%の添加量で、また10kHz及び40kHz
においては0.1%の添加量で明らかに振幅比透磁率μ
aの向上が認められた。この結果では、低周波において
有効添加量範囲が広く、高周波になると有効添加量が少
なくなっている。
【0028】[実施例2]上記組成の金属粉末中に表1
に示す各種の非導電性物質を添加混合し、その混合体を
上記と同様の条件で成形及び焼結し、得られた焼結体の
交流磁気特性を測定した。結果が同表に併せて示してあ
る。
に示す各種の非導電性物質を添加混合し、その混合体を
上記と同様の条件で成形及び焼結し、得られた焼結体の
交流磁気特性を測定した。結果が同表に併せて示してあ
る。
【0029】
【表1】
【0030】この結果から、非導電性物質の添加によっ
て交流磁気特性が向上することが分る。
て交流磁気特性が向上することが分る。
【0031】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき種々変更を加えた態
様で実施可能である。
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき種々変更を加えた態
様で実施可能である。
【図1】本発明の実施例において得られた金属酸化物の
添加量と振幅比透磁率との関係を示す図である。
添加量と振幅比透磁率との関係を示す図である。
【図2】焼結磁性合金において焼結温度,焼結密度の振
幅比透磁率に及ぼす影響を示す図である。
幅比透磁率に及ぼす影響を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を詳述する。非導電性物
質としてのアルミニウム酸化物(Al2O3),シリコン
酸化物(SiO2),カルシウム酸化物(CaO)の各
粉末を14%:62%:24%の比率でC:0.01
%,Si:0.80%,Mn:0.23%,Cu:0.
3%,Mo:1.45%,Ni:0.09%,Cr:1
2.45%,Fe:残部から成る組成の金属粉末中に添
加して充分に混合し、これをプレス圧力7t/cm2,
焼結温度1240℃の条件の下でプレス成形及び焼結処
理した。
質としてのアルミニウム酸化物(Al2O3),シリコン
酸化物(SiO2),カルシウム酸化物(CaO)の各
粉末を14%:62%:24%の比率でC:0.01
%,Si:0.80%,Mn:0.23%,Cu:0.
3%,Mo:1.45%,Ni:0.09%,Cr:1
2.45%,Fe:残部から成る組成の金属粉末中に添
加して充分に混合し、これをプレス圧力7t/cm2,
焼結温度1240℃の条件の下でプレス成形及び焼結処
理した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (2)
- 【請求項1】 重量基準でC:0.03%以下,Si:
0.1〜6.0%,Mn:0.5%以下,Cu:1%以
下,Ni:2%以下,Cr:9〜25%,Mo:10%
以下,残部実質的にFeから成る鉄クロム系焼結合金用
粉末にシリコン酸化物,カルシウム酸化物,アルミニウ
ム酸化物その他の金属酸化物,金属フッ化物等の非導電
性物質を単体又はそれらの混合物若しくは化合物の形態
で1種又は2種以上該粉末中に0.01〜3.0%の範
囲で添加混合し、その混合粉末を焼結することを特徴と
する焼結磁性合金の製造方法。 - 【請求項2】 重量基準でC:0.03%以下,Si:
0.1〜6.0%,Mn:0.5%以下,Cu:1%以
下,Ni:2%以下,Cr:9〜25%,Mo:10%
以下,残部実質的にFeから成る鉄クロム系焼結合金用
粉末に、シリコン酸化物:30〜70%,カルシウム酸
化物:15〜50%,アルミニウム酸化物:10〜25
%から成る混合粉末又は化合物粉末を0.01〜3.0
%の範囲で添加混合し、これを焼結することを特徴とす
る焼結磁性合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30751793A JPH07138693A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 焼結磁性合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30751793A JPH07138693A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 焼結磁性合金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138693A true JPH07138693A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17970039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30751793A Pending JPH07138693A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 焼結磁性合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07138693A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035796A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Kobe Steel Ltd | 粉末冶金用鉄系混合粉末および鉄粉焼結体 |
JP2013216969A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Sulzer Metco Ag | 超フェライト系鉄基化合物を伴う溶射用粉末、及び基板、特に溶射層を伴うブレーキディスク |
CN107614157A (zh) * | 2015-05-27 | 2018-01-19 | 株式会社神户制钢所 | 铁基粉末冶金用混合粉和使用其制作的烧结体 |
JP2018206835A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | Tdk株式会社 | 軟磁性合金粒子および電子部品 |
JP2018206836A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | Tdk株式会社 | 積層型インダクタ |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP30751793A patent/JPH07138693A/ja active Pending
Cited By (7)
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---|---|---|---|---|
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