JPH07138489A - 軸受用樹脂組成物 - Google Patents
軸受用樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07138489A JPH07138489A JP5288048A JP28804893A JPH07138489A JP H07138489 A JPH07138489 A JP H07138489A JP 5288048 A JP5288048 A JP 5288048A JP 28804893 A JP28804893 A JP 28804893A JP H07138489 A JPH07138489 A JP H07138489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- bearing
- silicone rubber
- bearings
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複写機現像部のようなトナーが介在する状況
下で使用されても、摩擦摩耗特性および耐衝撃性に優れ
た性能を発揮する軸受用樹脂組成物を提供する。 【構成】 1〜15容積%をシリコーンゴムとし、残部
容積%を合成樹脂としている。
下で使用されても、摩擦摩耗特性および耐衝撃性に優れ
た性能を発揮する軸受用樹脂組成物を提供する。 【構成】 1〜15容積%をシリコーンゴムとし、残部
容積%を合成樹脂としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸受用樹脂組成物に関
し、特に複写機現像部に好適な無給油軸受用樹脂組成物
に関する。
し、特に複写機現像部に好適な無給油軸受用樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、無給油軸受用樹脂組成物としては、ポリアミド、ポ
リアセタール、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロ
エチレン等の合成樹脂が知られている。しかし、これら
は複写機現像部のようなトナー介在下で使用されると、
軸受部にトナーが侵入し、回転トルクの上昇や異音の発
生といった問題が生じる。係る問題を解決するものとし
て、大量の潤滑油を保持し、かつトナーの介在下でも十
分に使用できる軸受として、特公昭59−24284
号、特公昭59−24286号または特公昭60−19
796号に開示されたものがある。しかしながら、これ
らの公報に開示された軸受は耐衝撃性に劣る。
来、無給油軸受用樹脂組成物としては、ポリアミド、ポ
リアセタール、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロ
エチレン等の合成樹脂が知られている。しかし、これら
は複写機現像部のようなトナー介在下で使用されると、
軸受部にトナーが侵入し、回転トルクの上昇や異音の発
生といった問題が生じる。係る問題を解決するものとし
て、大量の潤滑油を保持し、かつトナーの介在下でも十
分に使用できる軸受として、特公昭59−24284
号、特公昭59−24286号または特公昭60−19
796号に開示されたものがある。しかしながら、これ
らの公報に開示された軸受は耐衝撃性に劣る。
【0003】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、複写
機現像部のようなトナーが介在する状況下で使用されて
も、摩擦摩耗特性および耐衝撃性に優れた性能を発揮す
る軸受用樹脂組成物を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、複写
機現像部のようなトナーが介在する状況下で使用されて
も、摩擦摩耗特性および耐衝撃性に優れた性能を発揮す
る軸受用樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、1〜15容積%をシリコーンゴムと
し、残部容積%を合成樹脂とすることを特徴とする軸受
用樹脂組成物にある。
に本発明の要旨は、1〜15容積%をシリコーンゴムと
し、残部容積%を合成樹脂とすることを特徴とする軸受
用樹脂組成物にある。
【0005】シリコーンゴムとしては、ジメチル系、メ
チルビニル系、メチルフェニルビニル系、メチルクロロ
アルキル系等のいずれでもよい。合成樹脂としては、ポ
リアミド、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリブチレ
ンテレフタレート等を挙げることができる。また、導電
性を必要とする場合はカーボンブラック、黒鉛、炭素繊
維等を添加することができる。
チルビニル系、メチルフェニルビニル系、メチルクロロ
アルキル系等のいずれでもよい。合成樹脂としては、ポ
リアミド、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリブチレ
ンテレフタレート等を挙げることができる。また、導電
性を必要とする場合はカーボンブラック、黒鉛、炭素繊
維等を添加することができる。
【0006】
【作用】シリコーンゴムは耐摩耗性、耐衝撃性に優れ、
しかもトナーに対しては非付着性である。しかし、シリ
コーンゴムが1容積%未満では、上記効果が十分に期待
できない。一方、シリコーンゴムが15容積%超になる
と、成形時の流動性が阻害され、安定成形できなくな
る。
しかもトナーに対しては非付着性である。しかし、シリ
コーンゴムが1容積%未満では、上記効果が十分に期待
できない。一方、シリコーンゴムが15容積%超になる
と、成形時の流動性が阻害され、安定成形できなくな
る。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例を説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。以下の表1の
ように配合した各実施例および比較例のものから、内径
6mm×外径12mm×長さ10mmの樹脂製軸受を作製し、
以下に示す試験条件で走行試験を行い、摩擦係数の推移
を調査した。その結果を図1に示す。また、表2には各
実施例および比較例のものの機械的特性を示す。なお、
表1の配合は容積%を示す。
これら実施例に限定されるものではない。以下の表1の
ように配合した各実施例および比較例のものから、内径
6mm×外径12mm×長さ10mmの樹脂製軸受を作製し、
以下に示す試験条件で走行試験を行い、摩擦係数の推移
を調査した。その結果を図1に示す。また、表2には各
実施例および比較例のものの機械的特性を示す。なお、
表1の配合は容積%を示す。
【0008】〔試験条件〕荷重=2kg/cm2、速度=10
m/min、温度=23±2℃、相手材=SUS303、ト
ナー=一成分系トナー、クリアランス=40μm、走行
形式=ジャーナル、運転様式=連続走行とした。
m/min、温度=23±2℃、相手材=SUS303、ト
ナー=一成分系トナー、クリアランス=40μm、走行
形式=ジャーナル、運転様式=連続走行とした。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】比較例1のものには潤滑油が添加されてい
るので、図1に示すように、摩擦係数の変化が少ない。
しかし、表2に示すように、衝撃強度が低く、軸受の組
み付け時または振動を受けた場合に割れる恐れがある。
また、比較例2のものにはシリコーンゴムも潤滑油も添
加されていないので、図1に示すように、摩擦係数の変
動が大きく、走行時に異音が発生した(図中に「*」で
示す)。また、表2に示すように、摩耗量が多い。しか
し、本実施例に係るものは、図1に示すようにトナー介
在下でも摩擦係数の変動が殆どなく、表2に示すよう
に、衝撃強度が高く、摩耗量も少ない。
るので、図1に示すように、摩擦係数の変化が少ない。
しかし、表2に示すように、衝撃強度が低く、軸受の組
み付け時または振動を受けた場合に割れる恐れがある。
また、比較例2のものにはシリコーンゴムも潤滑油も添
加されていないので、図1に示すように、摩擦係数の変
動が大きく、走行時に異音が発生した(図中に「*」で
示す)。また、表2に示すように、摩耗量が多い。しか
し、本実施例に係るものは、図1に示すようにトナー介
在下でも摩擦係数の変動が殆どなく、表2に示すよう
に、衝撃強度が高く、摩耗量も少ない。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る軸受用樹脂組成物は、摩擦
摩耗特性に優れ、耐衝撃性に優れているから、軸受材と
して好適に用いることができる。特に、複写機現像部に
用いた場合に優れた効果が期待できる。
摩耗特性に優れ、耐衝撃性に優れているから、軸受材と
して好適に用いることができる。特に、複写機現像部に
用いた場合に優れた効果が期待できる。
【図1】ジャーナル形式走行試験における軸受の摩擦係
数の推移を示す図である。
数の推移を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C10M 107/00 107:12 107:20 107:40 107:50) C10N 40:02
Claims (1)
- 【請求項1】 1〜15容積%をシリコーンゴムとし、
残部容積%を合成樹脂とすることを特徴とする軸受用樹
脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5288048A JPH07138489A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 軸受用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5288048A JPH07138489A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 軸受用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138489A true JPH07138489A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17725165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5288048A Pending JPH07138489A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 軸受用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07138489A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5165161A (ja) * | 1974-12-04 | 1976-06-05 | Sumitomo Electric Industries | Ganyunannenseihoribuchirenterefutareetono seiho |
JPS6317967A (ja) * | 1986-07-10 | 1988-01-25 | Yobea Rulon Kogyo Kk | 潤滑性樹脂組成物 |
JPS63221165A (ja) * | 1987-03-11 | 1988-09-14 | Teijin Ltd | 樹脂組成物 |
JPH02305884A (ja) * | 1989-05-19 | 1990-12-19 | N O K Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk | オイルシール用シール部材およびその製造方法 |
JPH0472333A (ja) * | 1990-07-11 | 1992-03-06 | Kanebo Ltd | 化粧品容器または化粧雑貨品 |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP5288048A patent/JPH07138489A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5165161A (ja) * | 1974-12-04 | 1976-06-05 | Sumitomo Electric Industries | Ganyunannenseihoribuchirenterefutareetono seiho |
JPS6317967A (ja) * | 1986-07-10 | 1988-01-25 | Yobea Rulon Kogyo Kk | 潤滑性樹脂組成物 |
JPS63221165A (ja) * | 1987-03-11 | 1988-09-14 | Teijin Ltd | 樹脂組成物 |
JPH02305884A (ja) * | 1989-05-19 | 1990-12-19 | N O K Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk | オイルシール用シール部材およびその製造方法 |
JPH0472333A (ja) * | 1990-07-11 | 1992-03-06 | Kanebo Ltd | 化粧品容器または化粧雑貨品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4877813A (en) | Bearing resin material | |
KR960003860A (ko) | 소결접동부재 | |
JPH02155958A (ja) | 潤滑用被覆組成物 | |
JPH0576514B2 (ja) | ||
BR0015951A (pt) | Combinação de lubrificante e processo para preparação da mesma | |
EP0740745B1 (en) | FRICTION MATERIAL FOR USE WITH Al.ALLOY ROTOR | |
JPH07138489A (ja) | 軸受用樹脂組成物 | |
JPH0238636B2 (ja) | ||
JPH07138488A (ja) | 導電性軸受用樹脂組成物 | |
JP2802418B2 (ja) | 摺動用樹脂組成物 | |
JPH05112723A (ja) | 導電性摺動部材組成物 | |
Stephen Bernard et al. | Friction and wear properties of bio-based abrasive in a high-friction composite material | |
JP2001296767A (ja) | 定着ローラ用断熱スリーブ | |
JPH0261983B2 (ja) | ||
JPH04234450A (ja) | ポリアセタール樹脂組成物および摺動部材 | |
JPS63162727A (ja) | 摺動材料 | |
JP2003020408A (ja) | 電子複写機等の耐トナー性軸受用樹脂組成物 | |
JP3481838B2 (ja) | フェノール樹脂製摺動用部材 | |
JP3029029B2 (ja) | 含油樹脂組成物及びこれを用いた含油樹脂軸受 | |
JP2905901B2 (ja) | ドアチェック | |
JP2872797B2 (ja) | 摩擦材 | |
JPH1078112A (ja) | 動力伝達部材 | |
JPH0674810B2 (ja) | しゅう動部材料 | |
JPH0238814B2 (ja) | ||
JPS62258235A (ja) | ブレ−キ用非石綿系摩擦材料 |