JPH07138062A - 注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組成物 - Google Patents
注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組成物Info
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- JPH07138062A JPH07138062A JP5312446A JP31244693A JPH07138062A JP H07138062 A JPH07138062 A JP H07138062A JP 5312446 A JP5312446 A JP 5312446A JP 31244693 A JP31244693 A JP 31244693A JP H07138062 A JPH07138062 A JP H07138062A
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/72—Repairing or restoring existing buildings or building materials
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリマーセメントモルタル組成物を一粉型と
して現場配合の問題を解決し、併せて硬化体の強度の低
下を防止した注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組
成物を提供する。 【構成】 セメント 1
00重量部 砂 10〜150重量部 再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末 2〜40重量部 粉末状流動化剤 0.1〜3重量部 粉末状消泡剤 0.02〜0.8重量部 を混合してなる注入用一粉型ポリマーセメントモルタル
組成物である。
して現場配合の問題を解決し、併せて硬化体の強度の低
下を防止した注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組
成物を提供する。 【構成】 セメント 1
00重量部 砂 10〜150重量部 再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末 2〜40重量部 粉末状流動化剤 0.1〜3重量部 粉末状消泡剤 0.02〜0.8重量部 を混合してなる注入用一粉型ポリマーセメントモルタル
組成物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物の補強、補修、
道路舗装の補強、土木現場での注入材として使用する、
注入用ポリマーセメントモルタル組成物に関し、さらに
詳細には一粉型の組成物に関する。
道路舗装の補強、土木現場での注入材として使用する、
注入用ポリマーセメントモルタル組成物に関し、さらに
詳細には一粉型の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】注入用ポリマーセメントモルタルは、構
造物の補強及び補修、アスファルト舗装の補強、土木現
場での注入材として用いられている。従来の注入用ポリ
マーセメントモルタルは、使用材料を現場で添加する方
法がとられており、ポリマーとしては水性エマルジョン
を添加している。このような方法では調合の手間がかか
り、かつ、計量ミスを起し易く所望の強度が得られない
ことが発生している。さらに最近では、使用済の材料の
廃缶の処理の問題もある。さらに、添加方法として、水
性エマルジョンにセメントを添加すると、セメントの分
散が不良となり、セメントの凝集物が発生し易い欠点が
あり、又あらかじめ水とセメントを混練し、水性エマル
ジョンを添加すると、セメントの金属イオンのため、水
性エマルジョンの分散が不良となり、水性エマルジョン
の凝集物が発明し易いという欠点があり、実際に使用す
るためには混練後ふるいを通して凝集物を取り除く必要
があった。このような問題を解決するため再乳化性合成
樹脂エマルジョン粉末を使用することが提案されたが、
水性エマルジョンを再乳化性エマルジョンに置き換えた
だけでは硬化したコンクリートやモルタル構造体の強度
が低下するので実用上問題がある。
造物の補強及び補修、アスファルト舗装の補強、土木現
場での注入材として用いられている。従来の注入用ポリ
マーセメントモルタルは、使用材料を現場で添加する方
法がとられており、ポリマーとしては水性エマルジョン
を添加している。このような方法では調合の手間がかか
り、かつ、計量ミスを起し易く所望の強度が得られない
ことが発生している。さらに最近では、使用済の材料の
廃缶の処理の問題もある。さらに、添加方法として、水
性エマルジョンにセメントを添加すると、セメントの分
散が不良となり、セメントの凝集物が発生し易い欠点が
あり、又あらかじめ水とセメントを混練し、水性エマル
ジョンを添加すると、セメントの金属イオンのため、水
性エマルジョンの分散が不良となり、水性エマルジョン
の凝集物が発明し易いという欠点があり、実際に使用す
るためには混練後ふるいを通して凝集物を取り除く必要
があった。このような問題を解決するため再乳化性合成
樹脂エマルジョン粉末を使用することが提案されたが、
水性エマルジョンを再乳化性エマルジョンに置き換えた
だけでは硬化したコンクリートやモルタル構造体の強度
が低下するので実用上問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は一粉型のポリ
マーセメントモルタル組成物とすることにより、現場配
合や水性エマルジョンを使用することによる問題を解決
するとともに再乳化性合成樹脂エマルジョンを使用する
ことにより発生する強度低下の問題をも解決した。
マーセメントモルタル組成物とすることにより、現場配
合や水性エマルジョンを使用することによる問題を解決
するとともに再乳化性合成樹脂エマルジョンを使用する
ことにより発生する強度低下の問題をも解決した。
【0004】
【課題を解決した手段】本発明は、 「1. セメント 100重量部 砂 10〜150重量部 再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末 2〜40垂量部 粉末状流動化剤 0.1〜3重量部 粉末状消泡剤 0.02〜0.8重量部 を混合してなる注入用一粉型ポリマーセメントモルタル
組成物。 2. 再乳化性樹脂エマルジョン粉末が、保護コロイド
を用いて乳化重合した合成樹脂エマルジョンを噴霧乾燥
した粉末である、1項に記載された注入用一粉型ポリマ
ーセメントモルタル組成物。 3. 混練後の分離防止剤として水溶性セルローズ誘導
体を添加した、1項または2項に記載された注入用一粉
型ポリマーセメントモルタル組成物。 4. 無機質混和材を配合した、1項ないし3項のいず
れか1項に記載された注入用一粉型ポリマーセメントモ
ルタル組成物。 5. 凝固、硬化時間調整剤を添加した、1項ないし4
項のいずれか1項に記載された注入用一粉型ポリマーセ
メントモルタル組成物。」に関する。
組成物。 2. 再乳化性樹脂エマルジョン粉末が、保護コロイド
を用いて乳化重合した合成樹脂エマルジョンを噴霧乾燥
した粉末である、1項に記載された注入用一粉型ポリマ
ーセメントモルタル組成物。 3. 混練後の分離防止剤として水溶性セルローズ誘導
体を添加した、1項または2項に記載された注入用一粉
型ポリマーセメントモルタル組成物。 4. 無機質混和材を配合した、1項ないし3項のいず
れか1項に記載された注入用一粉型ポリマーセメントモ
ルタル組成物。 5. 凝固、硬化時間調整剤を添加した、1項ないし4
項のいずれか1項に記載された注入用一粉型ポリマーセ
メントモルタル組成物。」に関する。
【0005】
【作用】本発明の特徴は、硬化生成体の強度が大きいこ
とである。この作用は本発明の特定の組成によって奏さ
れる。
とである。この作用は本発明の特定の組成によって奏さ
れる。
【0006】本発明者の研究により、水性エマルジョン
に換えて再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末を使用した
ときに発生する硬化生成体の強度低下はその中に包含さ
れる気泡によることが明らかとなった。再乳化性合成樹
脂エマルジョン粉末を配合し、再乳化させるためには充
分な撹拌が必要となる。再乳化とは単に粉末が分散する
のではなく、ほぼもとのエマルジョンの粉末の大きさに
分散することであり、こうならないとエマルジョン添加
の効果が得られない。そのため充分な撹拌が必要となる
が、同時に多くの泡が発生し、この気泡がセメントモル
タルの硬化物中に持込まれる。したがって、乳化性合成
樹脂エマルジョン粉末の再乳化撹拌により発生した気泡
を取り除くことが必要であることがわかった。そのた
め、本発明は粉末状の消泡剤を配合しておくのである。
さらに研究した結果セメントモルタル組成物の流動性を
大きくすると気泡の除去が良好となることがわかったの
で、本発明は粉末状の流動化剤を配合するのである。こ
のような組成であるので、本発明のポリマーセメントモ
ルタル組成物は再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末を再
乳化させるために充分撹拌しても、発生する気泡は消泡
剤により消泡され、また混練している組成物中に持込ま
れても流動性が良いので外部に持出され、硬化物中に気
泡が存在しないので強度の低下は生じない。
に換えて再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末を使用した
ときに発生する硬化生成体の強度低下はその中に包含さ
れる気泡によることが明らかとなった。再乳化性合成樹
脂エマルジョン粉末を配合し、再乳化させるためには充
分な撹拌が必要となる。再乳化とは単に粉末が分散する
のではなく、ほぼもとのエマルジョンの粉末の大きさに
分散することであり、こうならないとエマルジョン添加
の効果が得られない。そのため充分な撹拌が必要となる
が、同時に多くの泡が発生し、この気泡がセメントモル
タルの硬化物中に持込まれる。したがって、乳化性合成
樹脂エマルジョン粉末の再乳化撹拌により発生した気泡
を取り除くことが必要であることがわかった。そのた
め、本発明は粉末状の消泡剤を配合しておくのである。
さらに研究した結果セメントモルタル組成物の流動性を
大きくすると気泡の除去が良好となることがわかったの
で、本発明は粉末状の流動化剤を配合するのである。こ
のような組成であるので、本発明のポリマーセメントモ
ルタル組成物は再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末を再
乳化させるために充分撹拌しても、発生する気泡は消泡
剤により消泡され、また混練している組成物中に持込ま
れても流動性が良いので外部に持出され、硬化物中に気
泡が存在しないので強度の低下は生じない。
【0007】本発明で使用する再乳化性粉末樹脂につい
て説明する。本発明で使用される再乳化性合成樹脂エマ
ルジョン粉末は、乳化重合によって得られた合成樹脂エ
マルジョンを粒子状態で乾燥して得られた粉末で、特に
水に添加し撹拌すると再乳化する粉末である。再乳化と
は、水中に分散された再乳化性合成樹脂エマルジョン粉
末が粉末状態での粒子の大きさで単に分散するのではな
く、更に細かい元の合成樹脂エマルジョンの樹脂粒子の
大きさとほとんど同じ大きさの粒子となって乳化するこ
とであり、再乳化した液が、元の合成樹脂エマルジョン
とほぼ同様な性質を有することが必要である。通常はビ
ニル系樹脂の合成樹脂エマルジョンを噴霧乾燥すること
によって得られる。ビニル系樹脂としては、酢酸ビニ
ル、バーサテイク酸ビニルエステル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、スチレン、塩化ビニル等の
重合体や共重合体が例示される。特にエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体及び酢酸ビニル−バーサテイク酸ビニルエ
ステル共重合体がセメントとの混和性が良好なことによ
り好ましい。また、耐アルカリ性が要求される場合は、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの共重合体
が良い結果を奏する。再乳化性粉末樹脂がポリビニルア
ルコールなどの水溶性高分子を保護コロイドとし乳化重
合したものは、噴霧乾燥時に粒子がブロッキングしづら
く、再乳化性の面から本発明には適している。合成樹脂
エマルジョンの種類によっては、噴霧乾燥中や、噴霧乾
燥後の保存中に再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末の粒
子同志が結合し、ブロッキングしやすいものがあり、ブ
ロッキングすると再乳化性が悪くなり充分な効果が得ら
れない。ブロッキングしやすい合成樹脂エマルジョン
は、抗粘結剤の存在下に噴霧乾燥した再乳化性合成樹脂
エマルジョン粉末として用いることが好ましい。抗粘結
剤としては珪酸アルミニウム、シリカ、炭酸カルシウム
などの微粒子粉末が使用される。再乳化性合成樹脂エマ
ルジョン粉末の使用量は、セメントに対して2〜40重
量%の範囲で使用され注入材の強度や接着力を著しく向
上することが出来る。
て説明する。本発明で使用される再乳化性合成樹脂エマ
ルジョン粉末は、乳化重合によって得られた合成樹脂エ
マルジョンを粒子状態で乾燥して得られた粉末で、特に
水に添加し撹拌すると再乳化する粉末である。再乳化と
は、水中に分散された再乳化性合成樹脂エマルジョン粉
末が粉末状態での粒子の大きさで単に分散するのではな
く、更に細かい元の合成樹脂エマルジョンの樹脂粒子の
大きさとほとんど同じ大きさの粒子となって乳化するこ
とであり、再乳化した液が、元の合成樹脂エマルジョン
とほぼ同様な性質を有することが必要である。通常はビ
ニル系樹脂の合成樹脂エマルジョンを噴霧乾燥すること
によって得られる。ビニル系樹脂としては、酢酸ビニ
ル、バーサテイク酸ビニルエステル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、スチレン、塩化ビニル等の
重合体や共重合体が例示される。特にエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体及び酢酸ビニル−バーサテイク酸ビニルエ
ステル共重合体がセメントとの混和性が良好なことによ
り好ましい。また、耐アルカリ性が要求される場合は、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの共重合体
が良い結果を奏する。再乳化性粉末樹脂がポリビニルア
ルコールなどの水溶性高分子を保護コロイドとし乳化重
合したものは、噴霧乾燥時に粒子がブロッキングしづら
く、再乳化性の面から本発明には適している。合成樹脂
エマルジョンの種類によっては、噴霧乾燥中や、噴霧乾
燥後の保存中に再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末の粒
子同志が結合し、ブロッキングしやすいものがあり、ブ
ロッキングすると再乳化性が悪くなり充分な効果が得ら
れない。ブロッキングしやすい合成樹脂エマルジョン
は、抗粘結剤の存在下に噴霧乾燥した再乳化性合成樹脂
エマルジョン粉末として用いることが好ましい。抗粘結
剤としては珪酸アルミニウム、シリカ、炭酸カルシウム
などの微粒子粉末が使用される。再乳化性合成樹脂エマ
ルジョン粉末の使用量は、セメントに対して2〜40重
量%の範囲で使用され注入材の強度や接着力を著しく向
上することが出来る。
【0008】本発明で使用する流動化剤としては、β−
ナフタレンスルホン酸縮合物塩、クレオソート油スルホ
ン酸縮合物塩、メラミン樹脂スルホン酸縮合物塩、グル
コン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン
ノニルフェニールエーテル、ポリカルボン酸塩などが挙
げられる。流動化剤の使用量はセメントに対し0.1〜
3重量%で0.1重量%より少ないと充分な流動性が得
られない、3重量%より多いと材料の分離及び硬化遅延
を生じる恐れがある。
ナフタレンスルホン酸縮合物塩、クレオソート油スルホ
ン酸縮合物塩、メラミン樹脂スルホン酸縮合物塩、グル
コン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン
ノニルフェニールエーテル、ポリカルボン酸塩などが挙
げられる。流動化剤の使用量はセメントに対し0.1〜
3重量%で0.1重量%より少ないと充分な流動性が得
られない、3重量%より多いと材料の分離及び硬化遅延
を生じる恐れがある。
【0009】本発明で使用する粉末状消泡剤には、エー
テル類、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸金属石
ケン、高級アルコール、高重合グリコール類、有機リン
酸塩、シリコーン類などがある。本発明に関しては、非
イオン系またはシリコーン系が好ましい。その使用量
は、セメントに対し0.02〜0.8重量%で0.02
重量%より少ないと充分な消泡効果が得られず、0.8
重量%より多いと消泡効果は充分であるが、セメントの
硬化に悪影響を与える。
テル類、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸金属石
ケン、高級アルコール、高重合グリコール類、有機リン
酸塩、シリコーン類などがある。本発明に関しては、非
イオン系またはシリコーン系が好ましい。その使用量
は、セメントに対し0.02〜0.8重量%で0.02
重量%より少ないと充分な消泡効果が得られず、0.8
重量%より多いと消泡効果は充分であるが、セメントの
硬化に悪影響を与える。
【0010】本発明で使用されるセメントは通常のポル
トランドセメントでもよく、他の水硬性セメントである
アルミナセメント、水硬性石灰、天然セメント、高炉セ
メント、シリカセメント、フライ・アッシュ・セメント
などを使用したり、併用したりすることが出来る。
トランドセメントでもよく、他の水硬性セメントである
アルミナセメント、水硬性石灰、天然セメント、高炉セ
メント、シリカセメント、フライ・アッシュ・セメント
などを使用したり、併用したりすることが出来る。
【0011】本発明で使用する砂としては、川砂、山
砂、海砂、珪砂、人工細骨材が用いられる。山砂、海砂
を用いる時は、水洗されたものを充分乾燥させて使用す
ることが好ましい。粘性調整、保水性の向上、混練後分
離防止のためセルロース系誘導体が使用される。本発明
で使用するセルロース系誘導体としては、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等が挙げられる。
砂、海砂、珪砂、人工細骨材が用いられる。山砂、海砂
を用いる時は、水洗されたものを充分乾燥させて使用す
ることが好ましい。粘性調整、保水性の向上、混練後分
離防止のためセルロース系誘導体が使用される。本発明
で使用するセルロース系誘導体としては、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等が挙げられる。
【0012】本発明で使用される凝固、硬化時間調整剤
について説明する。凝結調整剤としては、炭酸アルカリ
塩、硫酸アルミニウム、クエン酸、グルコン酸等のヒド
ロキシカルボン酸類等を用いることが出来る。硫酸塩と
しては、二水石膏、半水石膏、アルカリ金属の硫酸塩等
が用いられ、これ等は球状水硬化性粉末中の12CaO
・7Al2O3がCa(OH)2やCaSO4の存在下
で水和することにより、エトリンガイト(3CaO・A
l2O3・CaSO4・32H2O)やモノサルフェー
ト(3CaO・Al2O3・CaSO4・12H2O)
を生成して急硬性を示す時に、SO4 2−を供給する目
的で用いられる。
について説明する。凝結調整剤としては、炭酸アルカリ
塩、硫酸アルミニウム、クエン酸、グルコン酸等のヒド
ロキシカルボン酸類等を用いることが出来る。硫酸塩と
しては、二水石膏、半水石膏、アルカリ金属の硫酸塩等
が用いられ、これ等は球状水硬化性粉末中の12CaO
・7Al2O3がCa(OH)2やCaSO4の存在下
で水和することにより、エトリンガイト(3CaO・A
l2O3・CaSO4・32H2O)やモノサルフェー
ト(3CaO・Al2O3・CaSO4・12H2O)
を生成して急硬性を示す時に、SO4 2−を供給する目
的で用いられる。
【0013】所望により、無機質系混和材が使用でき
る。例えば、シリカフラワー、シリカヒュームが挙げら
れる。シリカフラワーの添加により流動性が向上し、そ
れにより混和水量が減量され最終強度が向上する。シリ
カヒュームの添加により、モルタルが緻密になり、強度
などの物性が向上する。
る。例えば、シリカフラワー、シリカヒュームが挙げら
れる。シリカフラワーの添加により流動性が向上し、そ
れにより混和水量が減量され最終強度が向上する。シリ
カヒュームの添加により、モルタルが緻密になり、強度
などの物性が向上する。
【0014】
【実施例】次に本発明を実施例について具体的に説明す
る。
る。
【0015】実施例1 普通ポルトランドセメント 100重量部 珪砂 7号 25重量部 珪砂粉 10重量部 酢酸ビニル/ベオバ(シェル化学株式会社のビニルエステル)共重合再乳化性 合成樹脂エマルジョン粉末 3重量部 メラミン系粉末状減水剤 0.2重量部 非イオン系粉末状消泡剤 0.05重量部 これを混合して注入用一粉型ポリマーセメントモルタル
組成物を得た。使用時にこの注入用一粉型ポリマーセメ
ントモルタル組成物に水60重量部を添加し練混ぜ機に
より均一に混合して注入材とした。
組成物を得た。使用時にこの注入用一粉型ポリマーセメ
ントモルタル組成物に水60重量部を添加し練混ぜ機に
より均一に混合して注入材とした。
【0016】実施例2 普通ポルトランドセメント 100重量部 珪砂 7号 25重量部 珪砂粉 10重量部 酢酸ビニル/ベオバ(シェル化学株式会社のビニルエステル)共重合再乳化性 合成樹脂エマルジョン粉末 5重量部 メラミン系粉末状減水剤 0.33重量部 シリコン系粉末状消泡剤 0.05重量部 ヒドロキシエチルセルロース 0.2重量部 これを混合して注入用一粉型ポリマーセメントモルタル
組成物を得た。使用時にこの注入用一粉型ポリマーセメ
ントモルタル組成物に水60重量部を添加し練混ぜ機に
より均一に混合して注入材とした。
組成物を得た。使用時にこの注入用一粉型ポリマーセメ
ントモルタル組成物に水60重量部を添加し練混ぜ機に
より均一に混合して注入材とした。
【0017】実施例3 普通ポルトランドセメント 100重量部 珪砂 7号 25重量部 酢酸ビニル/ベオバ(シェル化学株式会社のビニルエステル)共重合再乳化性 合成樹脂エマルジョン粉末 3.5重量部 メラミン系粉末状減水剤 0.2重量部 非イオン系粉末状消泡剤 0.08重量部 ヒドロキシエチルセルロース 0.13重量部 フライアッシュ 11重量部 これを混合して注入用一粉型ポリマーセメントモルタル
組成物を得た。使用時にこの注入用一粉型ポリマーセメ
ントモルタル組成物に水60重量部を添加し練混ぜ機に
より均一に混合して注入材とした。
組成物を得た。使用時にこの注入用一粉型ポリマーセメ
ントモルタル組成物に水60重量部を添加し練混ぜ機に
より均一に混合して注入材とした。
【0018】比較例1 普通ポルトランドセメント 100重量部 珪砂 7号 25重量部 珪砂粉 10重量部 酢酸ビニル/ベオバ(シェル化学株式会社のビニルエステル)共重合再乳化性 合成樹脂エマルジョン粉末 5重量部 非イオン系粉末状消泡剤 0.05重量部 ヒドロキシエチルセルロース 0.2重量部 この注入用ポリマーセメントモルタル組成物に水60重
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は減水剤を使用しないので後の表1で示
すように、フロー性が悪い。
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は減水剤を使用しないので後の表1で示
すように、フロー性が悪い。
【0019】比較例2 普通ポルトランドセメント 100重量部 珪砂 7号 25重量部 珪砂粉 10重量部 酢酸ビニル/ベオバ(シェル化学株式会社のビニルエステル)共重合再乳化性 合成樹脂エマルジョン粉末 5重量部 メラミン系粉末状減水剤 3.3重量部 非イオン系粉末状消泡剤 0.05重量部 ヒドロキシエチルセルロース 0.2重量部 この注入用ポリマーセメントモルタル組成物に水60重
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は減水剤を過剰に使用したので表1で示
すように分離が起こり強度も低い。
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は減水剤を過剰に使用したので表1で示
すように分離が起こり強度も低い。
【0020】比較例3 普通ポルトランドセメント 100重量部 珪砂 7号 25重量部 珪砂粉 10重量部 エチレン/酢酸ビニル系水性 エマルジョン(濃度50%) 10重量部 この注入用ポリマーセメントモルタル組成物に水55重
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は水性エマルジョンを使用したので凝集
物が発生した。また減水剤を使用しないのでフローも悪
く、消泡剤を使用しないので発泡があった。
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は水性エマルジョンを使用したので凝集
物が発生した。また減水剤を使用しないのでフローも悪
く、消泡剤を使用しないので発泡があった。
【0021】比較例4 普通ポルトランドセメント 100重量部 珪砂 7号 25重量部 珪砂粉 10重量部 エチレン/酢酸ビニル系水性 エマルジョン(濃度50%) 10重量部 シリコン系消泡剤 0.02重量部 この注入用ポリマーセメントモルタル組成物に水55重
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は比較例3に消泡剤を添加した例で発泡
はなくなったが、凝集物、フローの悪さは改善されてい
ない。
量部を添加し練混ぜ機により均一に混合して注入材とし
た。この比較例は比較例3に消泡剤を添加した例で発泡
はなくなったが、凝集物、フローの悪さは改善されてい
ない。
【0022】試験 注入材の状態 (1)フロー値 Pロート法によりプレパックコンクリート用Pロートを
用いて測定する。 (2)凝集物 凝集物の有無を目視にて確認する。 (3)分離 静置して分離の有無を目視にて確認する。 (4)気泡 気泡の有無を目視にて確認する。 注入材の物性 供試体の作成 注入材を枠型に流し込み20℃で1週間の湿空養生を行
って供試体寸法160×40×40mmの供試体を作成
した。 (1)曲げ強さ試験 JIS R 5201に準じて曲げ強さを測定した。 (2)圧縮強さ試験 JIS R 5201に準じて圧縮強さを測定した。 試験結果を表1に示す。
用いて測定する。 (2)凝集物 凝集物の有無を目視にて確認する。 (3)分離 静置して分離の有無を目視にて確認する。 (4)気泡 気泡の有無を目視にて確認する。 注入材の物性 供試体の作成 注入材を枠型に流し込み20℃で1週間の湿空養生を行
って供試体寸法160×40×40mmの供試体を作成
した。 (1)曲げ強さ試験 JIS R 5201に準じて曲げ強さを測定した。 (2)圧縮強さ試験 JIS R 5201に準じて圧縮強さを測定した。 試験結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明は再乳化性合成樹脂エマルジョン
を用いて粉末状注入用一粉型のポリマーセメントモルタ
ル組成物としたことにより現場配合によるセメントの分
散不良、セメントの凝集体の発生、水性エマルジョンの
凝集物の発生等の問題を解決し、さらに混合中の気泡の
発生と気泡の持込みを防止して、硬化体の強度の低下を
防止した効果を奏する。
を用いて粉末状注入用一粉型のポリマーセメントモルタ
ル組成物としたことにより現場配合によるセメントの分
散不良、セメントの凝集体の発生、水性エマルジョンの
凝集物の発生等の問題を解決し、さらに混合中の気泡の
発生と気泡の持込みを防止して、硬化体の強度の低下を
防止した効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 17/48 P 17/50 P //(C04B 28/02 24:26 A 14:06 Z 24:30 D 24:42) A 103:30 103:50 C09K 103:00
Claims (5)
- 【請求項1】 セメント 100重量部 砂 10〜150重量部 再乳化性合成樹脂エマルジョン粉末 2〜40重量部 粉末状流動化剤 0.1〜3重量部 粉末状消泡剤 0.02〜0.8重量部 を混合してなる注入用一粉型ポリマーセメントモルタル
組成物。 - 【請求項2】 再乳化性樹脂エマルジョン粉末が、保護
コロイドを用いて乳化重合した合成樹脂エマルジョンを
噴霧乾燥した粉末である、請求項1に記載された注入用
一粉型ポリマーセメントモルタル組成物。 - 【請求項3】 混練後の分離防止剤として水溶性セルロ
ーズ誘導体を添加した、請求項1または2に記載された
注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組成物。 - 【請求項4】 無機質混和材を配合した、請求項1ない
し3のいずれか1項に記載された注入用一粉型ポリマー
セメントモルタル組成物。 - 【請求項5】 凝固、硬化時間調整剤を添加した、請求
項1ないし4のいずれか1項に記載された注入用一粉型
ポリマーセメントモルタル組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312446A JPH07138062A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312446A JPH07138062A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138062A true JPH07138062A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=18029297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5312446A Pending JPH07138062A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 注入用一粉型ポリマーセメントモルタル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07138062A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006036607A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Taiheiyo Cement Corp | ポリマーセメントモルタル硬化体 |
JP2006044949A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-16 | Mitsubishi Materials Corp | ポリマーセメントモルタル組成物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS569259A (en) * | 1979-07-04 | 1981-01-30 | Hoechst Gosei Kk | Blended cement composition |
JPH03109245A (ja) * | 1989-09-21 | 1991-05-09 | Nippon Cement Co Ltd | コンクリート構造物の補修用注入材 |
JPH03295905A (ja) * | 1990-04-13 | 1991-12-26 | Nippon Ratetsukusu Kako Kk | 半たわみ舗装用一粉型ポリマーセメント組成物及びその施工法 |
JPH04164848A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-10 | Mitsubishi Yuka Badische Co Ltd | ポリマーセメントモルタル組成物 |
JPH0517196A (ja) * | 1991-07-11 | 1993-01-26 | Nippon Cement Co Ltd | コンクリート構造物の補修用注入材 |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP5312446A patent/JPH07138062A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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