JPH0713742U - 包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 商品説明書等を容易に添付し得るようにした
包装容器を提供することにある。 【構成】 胴部２の下部に環状凹溝３を外周向きに開口
した容器本体１と、該本体１の下部に嵌合係止する付属
体５より構成され、付属体５が本体胴部２の外側に巻付
け可能となる円弧壁６の中間部に、本体胴部２と適宜間
隔を有して相対する囲板７を設けると共に、円弧壁６の
先に本体胴部２の環状凹溝３に係止する鈎爪８を設け、
本体胴部２と付属体囲板７の間に商品説明書９を格納し
得るようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、商品説明書等を添付し得るようにした包装容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来包装容器の多くは、本体胴部の外面を凹凸し、収納商品に関連する絵文字 を直接浮彫形成するか、本体胴部の外面に直接印刷表示し、或いは収納商品に関 する絵文字表示レッテルやラベルを別に作成し、該レッテル等を本体胴部の外面 に貼着していた。又他の商品表示手段として、容器口部に螺合するキャップに印 刷表示したり、収納商品に関する絵文字を表示した札を別に作成し、その札を容 器首部に吊下げたりしていた。

【０００３】 医薬品等の包装容器にあっては、本体胴部に収納商品に関する表示を成すと共 に、医薬品の使用方法等を詳細に明記した使用説明書を別に添付しなければなら ない。この使用説明書等の添付手段として、本体胴部の外周に外筒を嵌挿し、該 外筒に切り起し可能な弾性押え片を設け、その押え片と本体胴部の間に使用説明 書を差込み、使用説明書を挟持する包装容器も工夫されている。 （例えば実開平2-126645号公報）

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

包装容器と別に使用説明書を添付した場合、容器に収納されている医薬品を飲 み終えるまでに、使用説明書を紛失する問題点があった。又本体胴部と押え片の 間に使用説明書を挟持する包装容器にあつては、使用説明書の紛失を防止し得る が、製造ラインにおいて使用説明書を自動嵌挿し得ない問題点があった。 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするところは、商品説明書等を容易に添付し得るようにした包装容器 を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における包装容器は、胴部の下部に外周向 きに開口する環状凹溝を設けた容器本体と、該本体の下部に嵌合係止する付属体 より構成され、付属体が本体胴部の外側に巻付く円弧壁の中間部に、本体胴部と 適宜間隔を有して相対する囲板を設けると共に、円弧壁の先に本体下部の環状凹 溝に係止する鈎爪を設け、本体胴部と囲板の間に商品説明書を格納し得るように したものである。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案における包装容器の構造を図１乃至図３に基づき説明すれば、胴 部２の下部に外周向きに開口する環状凹溝３を設けた容器本体１と、該本体１の 下部に嵌合係止する馬蹄形の付属体５より構成され、付属体５が本体胴部２の外 側に巻付く円弧壁６の中間部に、本体胴部２と適宜間隔を有して相対する囲板７ を、円弧壁６の先に胴部２下部の環状凹溝３に係止する鈎爪８を設け、本体胴部 ２と囲板７の間に商品説明書９を格納し得るようにしたものである。

【０００７】 容器本体１は胴部２を円筒状に形成し、該胴部２の下部に側方向きに開口した 環状凹溝３を形成するもので、環状凹溝３の形状として、例えば胴部外周面2aよ り内部に向けて略水平に食込む溝側面3aと、溝側面3aの先に向けて円弧に食込む 弧面3bから形成し、その環状凹溝３を本体胴部２の全周に亘り、或いは部分的に 形成するものである。 この容器本体１は合成樹脂にて形成するものである。

【０００８】 付属体５は本体胴部２の外周に１８０度以上の範囲で巻き付く円弧壁６の中間 部に囲板７を設け、円弧壁６の上端部に環状凹溝３に係止する鈎爪８を形成し、 全体が馬蹄形状を成すもので、囲板７は本体胴部２と適宜間隔を有して相対する 弧状壁7aの両側に、本体胴部２に向けて突出する内向突条7bを設け、弧状壁7aの 下端に本体胴部２に向けて突出する内向片7cを有している。 この付属体５は透明合成樹脂にて形成し、容器本体１を透視し得るようにする ことが望ましい。

【０００９】 図６の付属体５は、２００度以上の範囲で彎曲する円弧壁６の中間部に、本体 胴部２と適宜間隔を有して相対する囲板７を設け、円弧壁６の上端部に容器本体 １の環状凹溝３に係止する鈎爪８を設ける一方、円弧壁６の下端に容器本体１の 下方まで達する内向底片6aを設け、且つ囲板７の内向片7cを内向底片6aの先まで 延長し、内向底片6aと連続するようにされている。

【００１０】 尚、本考案の包装容器は上記構造に限定されるものではなく、例えば図５の如 く付属体５の円弧壁６に設ける鈎爪８を分散して形成しても同様の目的を達成す るし、図６の如く付属体囲板７の弧状壁7aに覗窓17を穿設すれば、付属体５を有 色合成樹脂にて形成することも可能である。又、容器本体１の下部に設ける環状 凹溝３と、該凹溝３に係止する付属体５の鈎爪８の形状構造は、本案の要旨に反 しない限り適宜変更可能である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の包装容器は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を 奏する。 容器本体の下部に、容器本体と別個に形成した付属体を、弾力を利用して嵌合 するものであるから、付属体の嵌脱が実に簡単容易で、しかも商品説明書の添付 も自動化し得るばかりか、包装容器を従来技術によって簡単に形成し得る。 本体胴部に突起物がないので、印刷表示も容易であるし、レッテルやラベル等 の貼着も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】の（Ａ）（Ｂ）本案包装容器の構造例を示す平
面図と一部切欠正面図である。

【図２】の（Ａ）（Ｂ）容器本体の正面図とそのＥ部拡
大断面図である。

【図３】容器本体の横断面図である。

【図４】の（Ａ）（Ｂ）付属体の平面図と縦断面図であ
る。

【図５】の（Ａ）（Ｂ）付属体の構造例を示す平面図と
縦断面図である。

【図６】付属体の斜視図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 本体胴部 ３ 環状凹溝 ５ 付属体 ６ 円弧壁、6a 内向底片 ７ 囲板、7a 弧状壁、7b 内向突条、7c 内向片 ８ 鈎爪 ９ 商品説明書 17 覗窓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴部（２）の下部に外周向きに開口する
   環状凹溝（３）を設けた容器本体（１）と、該本体の下
   部に嵌合係止する付属体（５）より成り、付属体が本体
   胴部の外側に巻付く円弧壁（６）の中間部に、本体胴部
   と適宜間隔を有して相対する囲板（７）を設けると共
   に、円弧壁の先に本体下部の環状凹溝に係止する鈎爪
   （８）を設け、本体胴部と囲板の間に商品説明書（９）
   を格納し得るようにした包装容器。