JPH07137409A - 書き換え可能なゴム印 - Google Patents

書き換え可能なゴム印

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JPH07137409A
JPH07137409A JP28289993A JP28289993A JPH07137409A JP H07137409 A JPH07137409 A JP H07137409A JP 28289993 A JP28289993 A JP 28289993A JP 28289993 A JP28289993 A JP 28289993A JP H07137409 A JPH07137409 A JP H07137409A
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英紀 友野
Minoru Morikawa
穣 森川
Yasuo Katano
泰男 片野
Shinji Tanaka
田中  慎二
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の文字を何度でも形成でき、壊れにくい
書き換え可能なゴム印を提供すること。 【構成】 スタンプ台のインクに記録体1の面を押しつ
け、その状態で書き込みたい文字に応じてヒータ3を加
熱すると、加熱した部分は、後退接触角が変化し、イン
クが付着しやすい状態(潜像)となる。ゴム印をスタン
プ台から離すと、潜像にインクが付着しているので、普
通のゴム印と同じように、印などの対象物に捺印する。
インクは対象物に付着して、記録体1の面上のインクは
除去される。捺印後、記録時に発熱させたヒータ3を空
気中で発熱させて潜像を消去(除像)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書き換え可能なゴム印
に関し、より詳細には、任意の文字を何度も形成可能と
し、壊れにくくした書き換え可能なゴム印に関する。
【0002】
【従来の技術】企業内で使うゴム印には社名,住所,部
署名,社員名などのゴム印や、識別のためのゴム印
(“マル秘”,“サンプル”,“済”など)など、さまざ
まなものがあり、一つの部署で多数のゴム印を持たなけ
ればならないという問題点があった。また、個人の日付
印は、毎日、手動で日付を直すという煩雑な作業をしな
ければならないという問題点があった。
【0003】このような問題点を解決するために、従
来、いくつかのタイプの書き換え可能なスタンプが提案
されている。以下、種々のタイプについて説明する。 熱転写による製版を作成するもの(例えば、特開平4
−224964号公報)。この公報のものは、容易に所
望の文字や絵柄を得ることを可能とする電子スタンプ装
置に関するもので、サーマルヘッドの発熱によって、親
油性転写層を溶融させて、親水性被転写層上に転写し、
得られた版をスタンプ台に接着してスタンプを得、該ス
タンプに親油性、あるいは親水性のインクをつけてスタ
ンプを紙などに押すことにより、スタンプ像を得るもの
である。
【0004】 ドットインパクトタイプのもの(例え
ば、特開平4−125168号公報)。この公報のもの
は、定形の書画を捺印する印判装置に関するもので、捺
印する書画情報を入力し、入力された書画情報を記憶
し、記憶された書画情報を表示し、表示された書画情報
をドットインパクト型の印字機構により印字するもので
ある。 7セグメント表示の各セグメントを突出させるもの
(例えば、特開平3−219991号公報)。この公報
のものは、内蔵したタイマにより日づけを自動更新する
日づけ付印鑑に関するもので、日づけの付いている印鑑
の日づけ部分に、内蔵のタイマによって自動カウントア
ップする機能を付加したものである。
【0005】また、記録体に関しては、例えば、特開平
3−178478号公報がある。この公報のものは、加
熱状態で、かつ、液体と接触させた場合に、後退接触角
が低下する表面を有する記録体の表面と、液体,蒸気又
は記録体にいう後退接触角の低下開示温度以下で液体と
なるか、液体もしくは蒸気を発生する固体とを接触させ
た状態で選択的に加熱し、又は、記録体の表面を選択的
に加熱した状態で接触材料と接触させることにより、記
録体の表面に加熱温度に応じた後退接触角を示す領域
(潜像)を形成せしめるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
熱転写による製版では、被転写フィルムが使い捨てとな
るため、コスト高となる。また、ドットインパクトタイ
プや、セグメントを突出させるタイプのものは、機械的
な可動部分があるため、壊れやすいという欠点があっ
た。
【0007】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、低コストで任意の文字を何度でも形成で
き、しかも壊れにくい書き換え可能なゴム印を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)表面に、液体、蒸気又は加熱によ
って液体となる固体と接した状態で加熱することによ
り、該加熱温度に応じた後退接触角を形成する記録体
と、該記録体を加熱する加熱手段と、該加熱手段を制御
する制御手段と、画像を入力する入力手段とを備えたこ
と、或いは、(2)表面に、液体、蒸気又は加熱によっ
て液体となる固体と接した状態で加熱することにより、
該加熱温度に応じた後退接触角を形成する記録体と、該
記録体を加熱する加熱手段とを備えたゴム印本体と、該
加熱手段を制御する制御手段と、画像を入力する入力手
段とを前記ゴム印本体の外部に備えたこと、更には、
(3)前記(1)又は(2)において、ゴム印本体をス
タンプ台に押し当てたときに、前記加熱手段を駆動して
記録体への書き込みを行い、前記ゴム印本体を捺印した
後に、空気中で前記加熱手段を駆動して書き込んだ内容
を消去すること、或いは、(4)表面に、液体、蒸気又
は加熱によって液体となる固体と接した状態で加熱する
ことにより、該加熱温度に応じた後退接触角を形成する
記録体を備えたゴム印本体と、該記録体を加熱する加熱
手段と、該加熱手段を制御する制御手段と、画像を入力
する入力手段と、前記記録体の表面をクリーニングする
クリーニング手段と、空気中で記録体の表面を加熱して
書き込んだ内容を消去する消去手段とを備えたスタンプ
台とからなること、更には、(5)前記(1)〜(4)
のいずれかにおいて、前記記録体の再生機構を設けたこ
と、更には、(6)前記(1)〜(5)のいずれかにお
いて、前記加熱手段として記録体またはインクに電流を
流すことによって、記録体又はインクを発熱させるこ
と、更には、(7)前記(1)〜(5)のいずれかにお
いて、前記加熱手段としてレーザを用いること、更に
は、(8)前記(1)〜(7)のいずれかにおいて、前
記インク,クリーニング液,記録体再生液の蒸発を抑え
る機構を設けたこと、更には、(9)前記(1)〜
(8)のいずれかにおいて、時計を内蔵し、日付が変わ
ると記録体上の古い日付を自動的に消去し、新しい日付
を書き込むこと、更には、(10)前記(1)〜(9)
のいずれかにおいて、通常のゴム印の部分と、記録体を
形成した書き換え可能なゴム印の部分との両方を有する
こと、更には、(11)前記(1)〜(10)のいずれ
かにおいて、パソコンやワープロなどに接続可能で、該
パソコンやワープロなどからの信号によって加熱手段を
駆動し、記録体に書き込みを行うことを特徴としたもの
である。
【0009】
【作用】本発明で用いる記録体は、その表面に、液体、
蒸気又は加熱によって液体となる固体を接した状態で加
熱することにより、該加熱温度に応じて後退接触角が変
化し、さらに空気中で加熱することにより、後退接触角
が初期の値に復帰する性質を有する材料である。スタン
プ台のインクに記録体の面を押しつけ、その状態で書き
込みたい文字に応じてヒータ3を加熱すると、加熱した
部分は、後退接触角が変化し、インクが付着しやすい状
態(潜像)となる。ゴム印をスタンプ台から離すと、潜
像にインクが付着しているので、普通のゴム印と同じよ
うに、紙などの対象物に捺印する。インクは対象物に付
着して、記録体の面上のインクは除去される。捺印後、
記録時に発熱させたヒータを空気中で発熱させて潜像を
消去(除像)する。このようにして、書き換え可能なゴ
ム印を実現する。
【0010】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による書き換え可能なゴム印の一
実施例を説明するための構成図で、図中、1は記録体、
2はゴム、3はヒータ、4はヒータ制御回路、5は入力
機構である。
【0011】ゴム2のベースの上に加熱用のヒータ3を
設け、更にその上に記録体1を形成する。前記ヒータ3
にはサーマルヘッドに使われるような熱素子をマトリッ
クス状に配置したものを用いることができる。また、漢
字など、複雑な文字を作らないのならば、図2に示すよ
うなセグメント状のヒータ3を用いることもできる。こ
れらのヒータ3の制御回路4や文字などの入力機構5な
どもゴム印本体に組み込まれている。また、図3に示す
ように、ヒータ制御回路4や入力機構5などをゴム印本
体の外に設け、ケーブル、無線または光通信などの手段
でゴム印のヒータ3を制御すれば、ゴム印本体を小型化
できる。
【0012】次に、本発明による書き換え可能なゴム印
の動作について説明する。まず、スタンプ台のインクに
記録体1の面を押しつけ、その状態で書き込みたい文字
に応じてヒータ3を加熱すると、加熱した部分は、後退
接触角が変化し、インクが付着しやすい状態となる。こ
のインクが付着しやすい状態の部分を以下、潜像と言
う。ゴム印をスタンプ台から離すと、潜像にインクが付
着しているので、普通のゴム印と同じように、紙などの
対象物に捺印する。
【0013】捺印すると、インクは対象物に付着して、
記録体1の面上のインクは除去される。捺印後、記録時
に発熱させたヒータ3を空気中で発熱させて潜像を消去
(除像)する。このとき、記録時に発熱させたヒータ3
だけでなく、マトリックス状に配置された全ヒータを発
熱させても良い。また、記録体1の表面にわずかにイン
クが残っている可能性もあるので、除像前に記録体1の
表面をクリーニングしても良い。クリーニング方法とし
ては、インクを溶解する液体を含浸させた布やスポンジ
などで記録体表面を拭く方法などが挙げられる。以上の
ように、画像を書き込むために、可動部分を必要としな
いため、壊れにくい。
【0014】図4は、本発明による書き換え可能なゴム
印の他の実施例を示す図で、図中、6はスタンプパッ
ド、7はクリーニング部材、8は除像用ヒータ、9はエ
アギャップで、その他、図1と同じ作用をする部分は同
一の符号を付してある。ゴム印には、ゴム2のベース上
に記録体1を形成したものを用いる。一方、スタンプ台
にはインクパッド6の下にヒータ3を設けた書き込み部
と、インクを溶解する液体を含浸させた布またはスポン
ジなどで構成されたクリーニング部7、および記録体1
の全面を加熱する除像部8とが設けられている。除像部
8は、記録体1と除像用ヒータ8とが接触しない状態、
すなわち記録体1と除像用ヒータ8との間にエアギャッ
プ9を設けた状態で記録体1の表面を加熱できる構成と
なっている。また、これらヒータ3の制御回路4や入力
機構5などもスタンプ台に設けられている。
【0015】図5は、図4の更に他の実施例を示す図
で、図中、10は差し込み穴で、その他、図5と同じ作
用をする部分は同一の符号を付してある。図4は、書き
込み部とクリーニング部と除像部とが別になっている構
成の例であったが、図5は、書き込み部とクリーニング
部と除像部がひとつになっている構成の例である。すな
わち、スタンプ台の差し込み穴10には、スタンプパッ
ド6が設けられ、該スタンプパッド6にはヒータ3が設
けられている。クリーニング部材7及び除像用ヒータ8
は、前記スタンプパッド6に隣接して平板状にひとつに
まとめて設けられている。なお、図4,図5ともにクリ
ーニング部材や除像用ヒータを平板状に描いているが、
フレキシブルな素材を用いて巻とり式または折り畳み式
など、スペースをとらない構成にしてもかまわない。
【0016】図6(a)〜(c)は、図5に示す実施例
の動作を説明するための図である。なお、図4の構成で
も基本的には同じ動作をする。まず、差し込み穴10に
書き込み部がきている状態でゴム印をスタンプ台にセッ
トする。次に、図6(a)に示すように、書き込みたい
文字に応じてヒータ3を加熱して記録体1の表面に潜像
を書き込む。ゴム印をスタンプ台から離すと、記録体1
の表面の潜像にはインクが付着している。これを、紙な
どの対象物に捺印する。ゴム印をスタンプ台の差し込み
穴10に戻すと、図6(b)に示すように、クリーニン
グ部7がスライドして記録体1の表面を拭き取り、次
に、図6(c)に示すように、除像部8によって潜像が
消去されて、記録体1は再書き込み可能な状態になる。
なお、何度も同じ文字を捺印する場合には、クリーニン
グ,除像を行わず、潜像部にインクをつけ直して捺印す
れば良い。
【0017】図7(a),(b)は、本発明による書き
換え可能なゴム印の更に他の実施例を示す図で、図中、
11は通常のゴム印部分、12は書き換え可能部分で、
その他、図1と同じ作用をする部分は同一の符号を付し
てある。図7(a)に示すゴム印は、普通のゴム印の部
分11と書き換え可能な部分12との両方を備えてい
る。この場合、書き換えの必要のない部分を凸版などの
通常のゴム印とし、書き換える必要のある部分のみに記
録体を用いている。例えば、図7(b)のように、個人
用の日付印の場合、個人名は通常のゴム印とし、日付部
のみを書き換え可能なゴム印とする。なお、この場合の
構成は、図1,図3,図4,図5のいずれであってもか
まわない。更に、時計の機能を内蔵させ、日付が変わる
と自動的に古い日付を消去し、新しい日付を書き込むよ
うにしても良い。
【0018】図8は、本発明による書き換え可能なゴム
印の更に他の実施例を示す図で、図中、13はパソコン
又はワープロで、その他、図1と同じ作用をする部分は
同一の符号を付してある。図8に示す実施例では、外部
からのデータ入力端子を設け、パソコンやワープロ13
など、外部の編集機器による文字などを記録体に書き込
めるようにしたものである。記録体1は、徐々に摩耗す
るので、図9に示すように、記録体の再生機構14を設
けると更に良い。記録体の再生機構14としては、記録
体溶液を含浸させたスポンジなどにゴム印表面を押しつ
けて記録体1を再コートするなどの方法が挙げられる。
【0019】インクパッドやクリーニング液,記録体溶
液などは、放置しておくと蒸発してしまい、濃度変化,
さらには乾燥してしまうという問題が生じる。そこで、
それら液体の蒸発を抑えるために蒸発防止機構、例えば
蓋などを設けると良い。記録体加熱手段としての熱素子
は構成が複雑なので、コストが高くなる恐れがある。そ
こで、熱素子などのヒータ以外の加熱手段として、記録
体またはインクに電流を流して記録層またはインクを直
接加熱する通電加熱を用いても良い。また、加熱手段と
してレーザを用いると、より解像度の高い画像を容易に
形成することができる。次に、具体的な実施例について
説明する。
【0020】実施例1 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈し
たものをゴム上にコートする。 構成:図1 ヒータ:図2のような7セグメント状の熱素子を用い
る。 スタンプ台:市販のスタンプ台を用いる。 結果:任意の数字のゴム印を作ることができた。更に、
空気中で加熱することによって潜像を消去し、記録体表
面を初期状態に戻すことができた。
【0021】実施例2 記録体:含フッ素アクリレート材料ビスコート17F
(大阪有機化学工業製)を溶液重合(溶液:1−1−1
トリクロロエタン)したものをフレオン113で希釈
し、ゴム上にコートする。 構成:図3 ヒータ:熱素子をマトリックス状に配置する。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 結果:任意の文字のゴム印を作ることができた。更に、
空気中で加熱することによって潜像を消去し、記録体表
面を初期状態に戻すことができた。
【0022】実施例3 記録体:含フッ素アクリレート材料ビスコート17F
(大阪有機化学工業製)を溶液重合(溶液:1−1−1
トリクロロエタン)したものをフレオン113で希釈
し、ゴム上にコートする。 構成:図4ヒータ:熱素子をマトリックス状に配置す
る。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 クリーニング部:クリーニング液(水)をスポンジに含
浸させたものを用いる。 結果:任意の文字のゴム印を作ることができ、その後、
クリーニング,除像を行い、記録体表面を初期状態に戻
すことができた。
【0023】実施例4 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈し
たものをゴム上にコートする。 構成:図5 ヒータ:熱素子をマトリックス状に配置する。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 クリーニング部:クリーニング液(水)をスポンジに含
浸させたものを用いる。 結果:任意の数字のゴム印を作ることができた。更に、
空気中で加熱することによって潜像を消去し、記録体表
面を初期状態に戻すことができた。
【0024】実施例5 記録体:含フッ素アクリレート材料ビスコート17F
(大阪有機化学工業製)を溶液重合(溶液:1−1−1
トリクロロエタン)したものをフレオン113で希釈
し、ゴム上にコートする。 構成:図7(全体の構成は図5) ヒータ:熱素子をマトリックス状に配置する。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 クリーニング部:クリーニング液(水)をスポンジに含
浸させたものを用いる。 結果:書き換え可能部分に任意の文字を何度も書き込む
ことができた。
【0025】実施例6 記録体:含フッ素アクリレート材料ビスコート17F
(大阪有機化学工業製)を溶液重合(溶液:1−1−1
トリクロロエタン)したものをフレオン113で希釈
し、ゴム上にコートする。 構成:図7。名前入りの日付印で時計を内蔵し、自動的
に日付が変わるようにした(全体の構成は図5)。 ヒータ:図2のような7セグメント状の熱素子を用い
る。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 クリーニング部:クリーニング液(水)をスポンジに含
浸させたものを用いる。 結果:自動的に日付を変える日付印を作ることができ
た。
【0026】実施例7 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈し
たものをゴム上にコートする。 構成:図8(全体の構成は図5) ヒータ:熱素子をマトリックス状に配置する。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 クリーニング部:クリーニング液(水)をスポンジに含
浸させたものを用いる。 結果:パソコンやワープロからの信号で画像を入力でき
るゴム印ができた。
【0027】実施例8 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈し
たものをゴム上にコートする。 構成:図9(全体の構成は図5) ヒータ:熱素子をマトリックス状に配置する。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 クリーニング部:クリーニング液(水)をスポンジに含
浸させたものを用いる。 記録体コート部:記録体溶液をスポンジに含浸させたも
のを用いる。 結果:記録体が劣化すると記録体を再生するので、ゴム
印の寿命が長くなった。
【0028】実施例9 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈し
たものをゴム上にコートする。 構成:図5 ヒータ:熱素子をマトリックス状に配置する。 スタンプパッド:スポンジに水性スタンプインクを含浸
させたものを用いる。 クリーニング部:クリーニング液(水)をスポンジに含
浸させたものを用いる。 結果:スタンプ台のゴム印を差し込む部分に蓋を設けた
ので、インクやクリーニング液などの蒸発を抑えること
ができ、スタンプ台の寿命をのばすことができた。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:書き換え可能な記録体
を用いてゴム印を作っているので、低コストでさまざま
な文字の壊れにくいゴム印を作ることができる。 (2)請求項2に対応する効果:請求項1の効果に加
え、ゴム印に入力機構やヒータ制御回路を組み込まない
ので、ゴム印の大きさを小さくすることができる。 (3)請求項3に対応する効果:ゴム印をスタンプ台に
押し当てたときに書き込みを行い、捺印後空気中で加熱
して潜像を消去しているので、一つのゴム印でさまざま
な文字を捺印できる。 (4)請求項4に対応する効果:請求項1の効果に加
え、ゴム印に入力機構やヒータ制御回路を組み込まない
ので、ゴム印の大きさを小さくすることができる。 (5)請求項5に対応する効果:記録体再生機構を設け
たので、ゴム印の寿命をのばすことができる。 (6)請求項6に対応する効果:加熱手段の構成が簡素
となるので、コストを下げることができる。 (7)請求項7に対応する効果:加熱手段としてレーザ
を用いるので、解像度の高い画像を容易に作ることがで
きる。 (8)請求項8に対応する効果:インク,クリーニング
液などの蒸発防止機構を設けたので、インクやクリーニ
ング液の保存性が向上する。 (9)請求項9に対応する効果:ゴム印の日付が自動的
に変わるので、手動で日付を直す煩雑さが解消できる。 (10)構成10に対応する効果:ゴム印に書き換え可
能な部分と換き換えられない部分とを設けたので、必要
な部分のみを書き換えることができ、そのため、書き換
えのエネルギーを抑えられ、また、固定部分の書き換え
ミスを防ぐことができる。 (11)構成11に対応する効果:パソコン,ワープロ
からの信号を入力することができるので、既存の入力装
置を用いて画像を入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による書き換え可能なゴム印の一実施
例を説明するための構成図である。
【図2】 本発明におけるセグメント状のヒータを示す
図である。
【図3】 図1の他の実施例を示す図である。
【図4】 本発明による書き換え可能なゴム印の他の実
施例を示す図である。
【図5】 図4の更に他の実施例を示す図である。
【図6】 図5に示す実施例の動作を説明するための図
である。
【図7】 本発明による書き換え可能なゴム印の更に他
の実施例を示す図である。
【図8】 本発明による書き換え可能なゴム印の更に他
の実施例を示す図である。
【図9】 本発明における記録体の再生機構を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…記録体、2…ゴム、3…ヒータ、4…ヒータ制御回
路、5…入力機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 慎二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に、液体、蒸気又は加熱によって液
    体となる固体と接した状態で加熱することにより、該加
    熱温度に応じた後退接触角を形成する記録体と、該記録
    体を加熱する加熱手段と、該加熱手段を制御する制御手
    段と、画像を入力する入力手段とを備えたことを特徴と
    する書き換え可能なゴム印。
  2. 【請求項2】 表面に、液体、蒸気又は加熱によって液
    体となる固体と接した状態で加熱することにより、該加
    熱温度に応じた後退接触角を形成する記録体と、該記録
    体を加熱する加熱手段とを備えたゴム印本体と、該加熱
    手段を制御する制御手段と、画像を入力する入力手段と
    を前記ゴム印本体の外部に備えたことを特徴とする書き
    換え可能なゴム印。
  3. 【請求項3】 前記ゴム印本体をスタンプ台に押し当て
    たときに、前記加熱手段を駆動して記録体への書き込み
    を行い、前記ゴム印本体を捺印した後に、空気中で前記
    加熱手段を駆動して書き込んだ内容を消去することを特
    徴とする請求項1又は2記載の書き換え可能なゴム印。
  4. 【請求項4】 表面に、液体、蒸気又は加熱によって液
    体となる固体と接した状態で加熱することにより、該加
    熱温度に応じた後退接触角を形成する記録体を備えたゴ
    ム印本体と、該記録体を加熱する加熱手段と、該加熱手
    段を制御する制御手段と、画像を入力する入力手段と、
    前記記録体の表面をクリーニングするクリーニング手段
    と、空気中で記録体の表面を加熱して書き込んだ内容を
    消去する消去手段とを備えたスタンプ台とからなること
    を特徴とする書き換え可能なゴム印。
  5. 【請求項5】 前記記録体の再生機構を設けたことを特
    徴とする請求項1,2,3又は4記載の書き換え可能なゴ
    ム印。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段として記録体またはインク
    に電流を流すことによって、記録体又はインクを発熱さ
    せることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載
    の書き換え可能なゴム印。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段としてレーザを用いること
    を特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の書き換
    え可能なゴム印。
  8. 【請求項8】 前記インク,クリーニング液,記録体再
    生液の蒸発を抑える機構を設けたことを特徴とする請求
    項1〜7いずれか1項に記載の書き換え可能なゴム印。
  9. 【請求項9】 時計を内蔵し、日付が変わると記録体上
    の古い日付を自動的に消去し、新しい日付を書き込むこ
    とを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の書き
    換え可能なゴム印。
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