JPH07136982A - カッティング装置におけるカッティング制御方法 - Google Patents

カッティング装置におけるカッティング制御方法

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JPH07136982A
JPH07136982A JP31289993A JP31289993A JPH07136982A JP H07136982 A JPH07136982 A JP H07136982A JP 31289993 A JP31289993 A JP 31289993A JP 31289993 A JP31289993 A JP 31289993A JP H07136982 A JPH07136982 A JP H07136982A
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JP
Japan
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cutting
sheet
cutter
start point
cut
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JP31289993A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Ichikawa
正光 市川
Morihiro Kageyama
守弘 影山
Fumiyoshi Iwase
文良 岩瀬
Kenichi Matsushita
賢一 松下
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Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カッティング装置において、カッティング開始
時における切り残しを生じることなくカッティングを行
うことができるようにする。また、カッティング開始点
とカッティング終了点とが一致するカッティング・デー
タを処理した場合において、カッティング開始点とカッ
ティング終了点との間に、切り残しを生じることなくカ
ッティングを行うことができるようにする。 【構成】カッターを被カッティング物に対して相対的に
X−Y方向あるいはX−Y−Z方向に移動して、被カッ
ティング物を所定の形状にカッティングするカッティン
グ装置におけるカッティング制御方法において、被カッ
ティング物をカッティング開始点とカッティング終了点
とが一致する閉じた形状にカッティングする際に、カッ
ティング終了点までカッターが移動したときに、カッタ
ーにカッティング開始点から開始される移動を所定距離
だけ再度行わせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カッティング・プロッ
タや彫刻機あるいはモデリング・マシンなどのカッティ
ング装置におけるカッティング制御方法に関し、さらに
詳細には、カッティング・プロッタによって比較的肉厚
の厚いシートなどの被カッティング物を所定の形状に切
り抜くためのカッティングをしたり、彫刻機あるいはモ
デリング・マシンなどによって所定形状の造形物を形成
するためのカッティングをしたりする際の制御などに用
いて好適な、カッティング装置におけるカッティング制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロ・コンピュータの制
御によって作動され、被カッティング物として屋外看板
やショー・ウィンドウ・ガラスの装飾などに用いられる
紙やマーキング・フィルムのようなシートなどを、予め
設定された任意の図形、文字あるいは記号などの形状に
カッティングするための装置たるカッティング・プロッ
タが、広く一般に用いられている。こうしたカッティン
グ・プロッタとしては、面積の広い基台上にシートを固
定的に載置する、所謂、フラット・ベッド型カッティン
グ・プロッタと、基台に対してシートを移動可能に載置
する、所謂、シート移動(ペーパー・ムーブ)型カッテ
ィング・プロッタとの二種類のものが知られている。
【0003】カッティング・プロッタとしては上記した
二種類のものが知られているが、いずれのタイプのカッ
ティング・プロッタであっても、ホスト・コンピュータ
から出力されるカッティング・データ(カッターのアッ
プ・データ/ダウン・データならびにカッティング方向
およびカッティング長さを示すベクタ・データ)に基づ
き、カッターをシートに対して相対的にZ方向にアップ
/ダウンさせるとともに、カッターをシートに対して相
対的にX−Y方向に移動させることにより、ホスト・コ
ンピュータから出力されるカッティング・データによっ
て指示される所定の形状にシートをカッティングするも
のである。
【0004】即ち、カッティング開始時には、ホスト・
コンピュータから出力されるベクタ・データに基づきカ
ッティングすべき形状の始点となるシート上の所定位置
にカッターを位置決めし、その後にホスト・コンピュー
タから出力されるダウン・データに基づきカッターをシ
ート上に下降する。それから、ホスト・コンピュータか
ら出力されるベクタ・データに基づき、カッターを移動
させてシートのカッティングを行う。そして、ホスト・
コンピュータから出力されるアップ・データを読み出し
た際には、当該アップ・データの直前のベクタ・データ
によるカッティングの終点においてカッターを上昇する
ものである。このような処理により、ホスト・コンピュ
ータから出力されるカッティング・データによって指示
される所定の形状にシートがカッティングされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記したよう
なカッティング・プロッタにより、所定の図形の形状に
シートをカッティングして当該シートから当該図形を切
り抜く場合には、ダウン・データに基づくカッターの下
降から当該ダウン・データに対応するアップ・データに
基づくカッターの上昇までの間に存在するベクタ・デー
タによって、所謂、一筆で図形をカッティングして切り
抜くように、カッティング・データが構成されている。
【0006】例えば、図3において斜線で示すような略
四角形の図形Sをカッティングする場合には、カッター
10の刃部10aの先端が軸心から偏心していて、カッ
ター・ホルダー13を把持したキャリッジ14の移動方
向に刃部10aが自動的に常に向くようにされたカッタ
ー10を、ダウン・データ1に基づきキャリッジ14を
下降させることによりシート12上のカッティング開始
点Aに下降させる。それから、連続するベクタ・データ
2、ベクタ・データ3、ベクタ・データ4およびベクタ
・データ5によりシート12のカッティングを行う。こ
の際に、ベクタ・データ5の終点(カッティング終了点
B)はカッティング開始点Aと一致するものであり、こ
うしてシート12から略四角形の図形Sが切り抜かれ
る。その後に、ベクタ・データ5に続くアップ・データ
6に基づきキャリッジ14を上昇させることにより、カ
ッター10をシート12上に上昇させる。
【0007】ところが、図4に示すように、シート12
が比較的肉厚の厚いシート(厚さt)である場合には、
カッター10がダウン・データ1に基づきカッティング
開始点Aに下降されたときに、刃部10aがシート12
の底面12aまで到達していないことがある。そして、
カッティングが開始されてカッター10が移動されるに
従って、刃部10aの移動経路Lに示すように刃部10
aがシート12の下方へ切り込んで行き、シート12の
底面12aに到達し、その時点から図形Sはシート12
から完全に切り離されることになる。
【0008】このため、カッティング開始点Aから刃部
10aがシート12の底面に到達するまでの間の距離l
(一般的には、約1mm程度である。)に関しては、図
形Sがシート12から完全に切り離されていない切り残
しが生じることとなるため、カッティングした図形Sを
シート12から取り離す際に、この切り残し部分(距離
l)を人手により切り離さなくてはならないので作業が
煩雑化するとともに、人手により切り離した面が汚くな
るという問題点があった。
【0009】また、カッティング・プロッタのキャリッ
ジ14を駆動する駆動系は、ギアの噛み合いにより構成
されているため、ギアのバックラッシュや構造部の剛性
たわみによってカッティング開始点Aとカッティング終
了点Bとが若干ずれてしまい、カッティング開始点Aと
カッティング終了点Bとの間に、カッティングされない
切り残し部分を生じる恐れがあるという問題点もあっ
た。
【0010】一方、カッティング・プロッタにおけるカ
ッターのX−Y方向の位置制御およびX−Y方向に直交
するZ方向のアップ/ダウン制御に代えて、彫刻用のカ
ッターのX−Y方向およびZ方向の位置制御を行って、
当該彫刻用カッターによりゴムや印材などをカッティン
グして、所定の形状の造形物や印鑑などを彫刻する彫刻
機やモデリング・マシンが知られている。
【0011】こうした彫刻機やモデリング・マシンにお
いても、彫刻用のカッターを取り付けたキャリッジを駆
動する駆動系がギアの噛み合いにより構成されているの
で、カッティング開始点とカッティング終了点とを一致
するような造形物をカッティングする場合には、ギアの
バックラッシュによって当該カッティング開始点と当該
カッティング終了点とが若干ずれてしまい、当該カッテ
ィング開始点と当該カッティング終了点との間にカッテ
ィングが行われていない切り残し部分を生じる恐れがあ
るという問題点があった。
【0012】本発明は、従来の技術の有する上記したよ
うな種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、カッティング・プロッタや彫刻機あ
るいはモデリング・マシンなどのカッティング装置にお
いて、カッティング開始時における切り残しを生じるこ
となくカッティングを行うことができるようにしたカッ
ティング装置おけるカッティング制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】また、本発明は、カッティング開始点とカ
ッティング終了点とが一致するカッティング・データを
処理した場合において、カッティング開始点とカッティ
ング終了点との間に、切り残しを生じることなくカッテ
ィングを行うことができるようにしたカッティング装置
おけるカッティング制御方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるカッティング装置おけるカッティング
制御方法は、カッターを被カッティング物に対して相対
的にX−Y方向あるいはX−Y−Z方向に移動して、上
記被カッティング物を所定の形状にカッティングするカ
ッティング装置におけるカッティング制御方法におい
て、被カッティング物をカッティング開始点とカッティ
ング終了点とが一致する閉じた形状にカッティングする
際に、上記カッティング終了点まで上記カッターが移動
したときに、上記カッターに上記カッティング開始点か
ら開始される移動を所定距離だけ再度行わせるようにし
たものである。
【0015】
【作用】カッティング開始点の直後に切り残し部分があ
った場合にも、カッティング終了点までカッターが移動
したときに、カッターがカッティング開始点から開始さ
れる移動を所定距離だけ再び行うので、所定距離を適宜
設定することにより、切り残し部分の重ね切りを行うこ
とができる。このため、当該切り残し部分を確実にカッ
ティングすることができる。
【0016】また、カッティング開始点とカッティング
終了点との位置ずれにより、カッティング開始点とカッ
ティング終了点との間に切り残し部分が生じた場合に
も、カッティング終了点までカッターが移動したとき
に、カッターがカッティング開始点から開始される移動
を所定距離だけ再び行うので、所定距離を適宜設定する
ことにより、切り残し部分のカッティングを行うことが
できる。このため、当該切り残し部分を確実カッティン
グすることができる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるカッテ
ィング装置におけるカッティング制御方法の一実施例を
詳細に説明するものとする。なお、図3ならびに図4に
おいて説明した従来の構成と同一あるいは相当する構成
に関しては、図3ならびに図4において用いた符号と同
一の符号を付して示すことにより、詳細な構成および作
用の説明は省略する。
【0018】図1には、本発明によるカッティング装置
におけるカッティング方法を適用したシート移動型カッ
ティング・プロッタの構成説明図が示されている。
【0019】このシート移動型カッティング・プロッタ
は、左右方向、即ち、X方向に軸方向が延長した断面が
円弧状の基台20の両脇下方に、ドライブ・ローラ22
を、その一部周面を基台20上に露出した状態で、基台
20の前後方向、即ち、Y方向に回転可能に配設してい
る。
【0020】また、基台20の両脇のドライブ・ローラ
22の上方には、その一部周面をドライブ・ローラ22
の基台20上に露出された周面に当接した状態でドライ
ブ・ローラ22に対向させて、基台20のY方向に回転
自在なピンチ・ローラ24を配設している。
【0021】そして、ドライブ・ローラ22には、これ
らをY方向に同期回転させるYモータ26が、Yモータ
26の回転力をドライブ・ローラ22に伝達するギア機
構などからなる伝達手段(図示せず)を介して連結され
ている。
【0022】一方、基台20上には、キャリッジ14
が、ガイド・レールなどの支持手段(図示せず)により
X方向に移動可能に支持されている。このキャリッジ1
4には、これをX方向に移動するXモータ28が、Xモ
ータ28の回転力をキャリッジ14に伝達するギア機構
などからなる伝達手段(図示せず)を介して連結されて
いる。
【0023】さらにキャリッジ14には、これをZ方向
にアップ/ダウンするZモータ30が、Zモータ30の
回転力をキャリッジ14に伝達するギア機構などからな
る伝達手段(図示せず)を介して連結されている。
【0024】また、キャリッジ14は、先端にシートを
カッティングするための刃部10aが形成されたカッタ
ー10を、カッター・ホルダー13を介して自転可能に
保持している。
【0025】そして、このシート移動型カッティング・
プロッタは、その全体の動作の制御を、マイクロ・コン
ピュータ32を用いて制御するように構成されている。
マイクロ・コンピュータ32は、中央処理装置(CP
U)32a、CPU32aによる全体の動作の制御や後
述する処理を実行するための所定のプログラムを格納し
たリード・オンリ・メモリ(ROM)32bおよびホス
ト・コンピュータ34から出力されるカッティング・デ
ータを一時記憶するバッファ・メモリやCPU32aに
よるプログラムの実行時に必要な各種レジスタ(ダウン
・データの直後のベクタ・データを記憶するレジスタな
どがある。)などが設定されたワーキング・エリアとし
てのランダム・アクセス・メモリ(RAM)32cとよ
り構成されている。
【0026】CPU32aには、上記したホスト・コン
ピュータ34と、ROM32bと、RAM32cとがバ
スを介して接続されているほかに、Xモータ28、Yモ
ータ26およびZモータ30の励磁のオン/オフならび
にオン時における駆動の制御を行うドライバ36と、電
源のオン/オフを行うためのスイッチなどが配設された
操作子部38と、Xモータ28、Yモータ26およびZ
モータ30にそれぞれ接続されたエンコーダ40、4
2、44とが接続されている。
【0027】以上の構成において、このシート移動型カ
ッティング・プロッタは、公知の技術に基づき、ホスト
・コンピュータ34から出力されたカッティング・デー
タを、RAM32cのバッファ・メモリに読み込み記憶
する。
【0028】そして、CPU32aがRAM32cのバ
ッファ・メモリに記憶されたカッティング・データを順
次読み出し、読み出したカッティング・データに従って
ドライバ36を制御してXモータ28、Yモータ26お
よびZモータ30を駆動する。こうしたXモータ28、
Yモータ26およびZモータ30の駆動により、キャリ
ッジ14がシート12に対して相対的にZ方向にアップ
/ダウンされるとともに、X−Y方向に相対的に移動さ
れることになり、キャリッジ14に把持させたカッタ1
0によりシート12をカッティングすることができる。
【0029】そして、カッティング開始点とカッティン
グ終了点とが一致する閉じた形状を切り抜くためのカッ
ティング・データを処理する場合には、図2のフローチ
ャートに示される制御ルーチンに基づき処理が行われ
る。
【0030】即ち、まずステップS202において、ダ
ウン・データに基づきキャリッジ14をシート12に対
して相対的にZ方向に下降させることにより、カッター
10をシート12の所定位置に位置させる。
【0031】ステップS202の処理を終了すると、ス
テップS204へ進み、ダウン・データの直後のベクタ
・データを、RAM32cの所定のレジスタに記憶す
る。
【0032】ステップS204の処理を終了すると、ス
テップS206へ進み、CPU32aによって読み出さ
れるカッティング・データがベクタ・データであるか、
あるいはアップ・データであるかを判断する。
【0033】ステップS206においてカッティング・
データがベクタ・データであると判断された場合には、
ステップS208へ進み、当該ベクタ・データに基づき
キャリッジ14をシート12に対して相対的にX−Y方
向に移動し、シート12のカッティングを行った後にス
テップS206へ戻り、ステップS206以降の処理を
繰り返す。
【0034】また、ステップS206においてカッティ
ング・データがアップ・データであると判断された場合
には、ステップS210へ進む。
【0035】ステップS210では、ステップS204
においてRAM32cの所定のレジスタに記憶したベク
タ・データを読み出し、アップ・データの直前のベクタ
・データによるカッティングの終了点から、RAM32
cの所定のレジスタに記憶したベクタ・データに基づき
キャリッジ14をシート12に対して相対的にX−Y方
向に移動し、シート12のカッティングを行う。
【0036】ステップS210の処理を終了すると、ス
テップS212へ進み、アップ・データに基づきシート
12に対して相対的にZ方向にキャリッジ14を上昇さ
せることにより、カッター10をシート12から上昇さ
せて処理を終了する。
【0037】従って、カッティング開始点とカッティン
グ終了点とが一致する閉じた形状を切り抜く場合には、
アップ・データの直前のベクタ・データに基づいて、カ
ッター10がカッティング開始点と一致するカッティン
グ終了点に到達したときに、カッター10をシート12
からアップすることなく、刃部10aがシート12の底
面12aに到達したままの状態で、ダウン・データの直
後のカッティング開始点からのカッティングを行うベク
タ・データに基づき、シート12のカッティングを行
う。このため、ダウン・データの直後のカッティング開
始点からのカッティングを行うベクタ・データに基づき
カッティングされた箇所が、再度カッティングされるこ
とになるので、最初のカッティングにおいて図4に示す
ようにカッティング開始点からの切り残し部分(距離
l)があった場合などでも、その切り残し部分を確実の
カッティングしてシート12から切り離すことができ
る。
【0038】また、カッティング開始点とカッティング
終了点とが一致する閉じた形状を切り抜く際に、Xモー
タ28、Yモータ26ならびにZモータ30の駆動力を
伝達するギアのバックラッシュにより、カッティング開
始点とカッティング終了点とにずれが生じた場合におい
ても、ステップS210において、カッティング終了点
に到達したときにカッター10をシート12からアップ
することなく、刃部10aがシート12の底面12aに
到達したままの状態で、ダウン・データの直後のカッテ
ィング開始点からのカッティングを行うベクタ・データ
に基づき、シート12のカッティングが行われる。この
ため、カッティング開始点とカッティング終了点とのず
れによる切り残し部分のために、シート12からカッテ
ィングした所望の図形Sが切り離せない場合でも、ステ
ップS210におけるカッティングにより、シート12
から所望の図形Sを確実に切り離すことができるように
なる。
【0039】なお、こうしたギアのバックラッシュによ
るカッティング開始点とカッティング終了点とのずれ
は、極めて小さなものであるので、カッティング終了点
を起点としてダウン・データの直後のカッティング開始
点からのカッティングを行っても、実用上は何等の不都
合も生じない。
【0040】また、上記した実施例においては、ステッ
プS210のカッティングにおいては、ダウン・データ
の直後のベクタ・データに基づきカッティングを行うよ
うにしたが、カッティングの方向のみ当該ベクタ・デー
タと同一とし、カッティングの距離に関しては、予め所
定の距離を設定しておくようにしてもよい。また、この
所定の距離は、操作子などにより任意に設定できるよう
にしてもよい。
【0041】さらに、上記した実施例においては、本発
明をシート移動型カッティング・プロッタに適用した場
合を説明したが、フラット・ベッド型カッティング・プ
ロッタや彫刻機ならびにモデリング・マシンなどのカッ
ティング装置に、本発明を適用してもよいことは勿論で
ある。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0043】カッターを被カッティング物に対して相対
的にX−Y方向あるいはX−Y−Z方向に移動して、被
カッティング物を所定の形状にカッティングするカッテ
ィング装置におけるカッティング制御方法において、被
カッティング物をカッティング開始点とカッティング終
了点とが一致する閉じた形状にカッティングする際に、
カッティング終了点までカッターが移動したときに、カ
ッターにカッティング開始点から開始される移動を所定
距離だけ再度行わせるようにしたため、カッティング開
始点の直後に切り残し部分があった場合にも、カッティ
ング終了点までカッターが移動したときに、カッターが
カッティング開始点から開始される移動を所定距離だけ
再び行うので、所定距離を適宜設定することにより、切
り残し部分の重ね切りが行われることになり、当該切り
残し部分を確実にカッティングすることができる。
【0044】また、カッティング開始点とカッティング
終了点との間のずれにより、カッティング開始点とカッ
ティング終了点との間に切り残し部分が生じた場合に
も、カッティング終了点までカッターが移動したとき
に、カッターがカッティング開始点から開始される移動
を所定距離だけ再び行うので、所定距離を適宜設定する
ことにより、切り残し部分のカッティングが行われるこ
とになり、当該切り残し部分を確実カッティングするこ
とができる。
【0045】従って、本発明によれば、カッティング開
始時における切り残しを生じることなくカッティングを
行うことができるようになり、またカッティング開始点
とカッティング終了点とが一致するカッティング・デー
タを処理する場合において、カッティング開始点とカッ
ティング終了点との間に切り残しを生じることなくカッ
ティングを行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカッティング装置におけるカッテ
ィング方法を適用したシート移動型カッティング・プロ
ッタの構成説明図である。
【図2】カッティング開始点とカッティング終了点とが
一致する閉じた形状を切り抜くためのカッティング・デ
ータを処理する場合の制御ルーチンのフローチャートで
ある。
【図3】従来のカッティング・プロッタによるシートの
カッティング方法を示す説明図である。
【図4】図3のIV−IV線による要部断面図である。
【符号の説明】
10 カッター 10a 刃部 12 シート 13 カッター・ホルダー 14 キャリッジ 20 基台 26 Yモータ 28 Xモータ 30 Zモータ 32 マイクロ・コンピュータ 32a CPU 32b ROM 32c RAM 34 ホスト・コンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 松下 賢一 静岡県浜松市大久保町1227 ローランド ディー. ジー. 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターを被カッティング物に対して相
    対的にX−Y方向あるいはX−Y−Z方向に移動して、
    前記被カッティング物を所定の形状にカッティングする
    カッティング装置におけるカッティング制御方法におい
    て、 被カッティング物をカッティング開始点とカッティング
    終了点とが一致する閉じた形状にカッティングする際
    に、前記カッティング終了点まで前記カッターが移動し
    たときに、前記カッターに前記カッティング開始点から
    開始される移動を所定距離だけ再度行わせることを特徴
    とするカッティング装置におけるカッティング制御方
    法。
JP31289993A 1993-11-19 1993-11-19 カッティング装置におけるカッティング制御方法 Pending JPH07136982A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011171562A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Lintec Corp シート貼付装置及び貼付方法、並びに、シート切断装置及び切断方法
JP2011171561A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Lintec Corp シート貼付装置及び貼付方法、並びに、シート切断装置及び切断方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011171562A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Lintec Corp シート貼付装置及び貼付方法、並びに、シート切断装置及び切断方法
JP2011171561A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Lintec Corp シート貼付装置及び貼付方法、並びに、シート切断装置及び切断方法

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