JP3932093B2 - プリンタ、及び、その制御方法 - Google Patents

プリンタ、及び、その制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、及び、その制御方法に関し、特に、印刷媒体を切断するカッター等の切断手段を有する、プリンタ、及び、その制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に普及しているプリンタの中には、印刷用紙として、印刷方向に連続的に形成された用紙を巻き付けて構成されたロール紙を用いるものがある。このようなロール紙をプリンタで印刷した場合、印刷終了後にユーザが、適切な位置でロール紙を切断する必要がある。すなわち、カッターやはさみ等の切断器具を用いて、ユーザが、印刷終了後に印刷用紙を切断する作業を行う必要がある。
【0003】
また、このようなロール紙を印刷できるプリンタの中には、自動的にロール紙を指定の箇所で切断するカッターが、設けられているものもある。このようなタイプのプリンタの場合、ロール紙が切断されるべき箇所にくると、カッターが自動的に動作して、ロール紙を切断する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリンタのカッターの取り付け精度は、必ずしも高いとは限らない。例えば、カッターがオプション装着のプリンタの場合、カッターを製品完成後に取り付けるので、カッターを実際に取り付けた位置と、プリンタに予め設定されている位置とに、僅かながら誤差が生じてしまうこともある。この誤差は、可能な限り小さい方が望ましい。
【0005】
従来のプリンタにおいては、この誤差を補正するための補正機構を有するプリンタもある。この補正機構を用いる場合、カスタマーエンジニア又はユーザ等は、実際にロール紙に何らかの印刷を行った上で、プリンタに設けられているカッターを用いた切断を行い、そのずれ量を物差し等で測定する。そして、その測定結果に基づいて、そのずれ量を補正値としてプリンタに入力する。補正値が入力されている場合には、プリンタは、この補正値に基づく補正した位置で、ロール紙の切断を行う。
【0006】
しかし、実際にロール紙を印刷しただけでは、どれくらいの補正値をプリンタに入力すべきか、カスタマーエンジニアやユーザ等には分からず、適正な補正値をプリンタに入力することが困難であった。また、印刷された印刷用紙のずれ量を、物差し等で測定するのも、煩わしいという問題もあった。
【0007】
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、カスタマーエンジニアやユーザ等が、ずれ量を補正値として、プリンタに容易に入力できるプリンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るプリンタは、
連続的に形成されている印刷媒体に印刷を行う、印刷手段と、
前記印刷手段による印刷にともなって、印刷媒体を、この印刷媒体が連続的に形成されている連続方向に移動させる、印刷媒体移動手段と、
前記印刷媒体移動手段で移動した印刷媒体を、前記連続方向と交差する方向に切断する、切断手段と、
前記切断手段が実際に取り付けられている位置と、設計上の取り付け位置との誤差を、補正値として保持する、補正値保持手段と、
前記切断手段が印刷媒体を切断する際に、前記印刷媒体移動手段により、前記補正値に基づく補正をした位置に印刷媒体を移動させた後、前記切断手段に印刷媒体の切断を指示する、切断制御手段と、
前記補正値を設定する際に、入力すべきずれ量を特定するための情報である入力ずれ量情報を、前記補正値保持手段に保持されている補正値に基づく補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線からのずれ量を表す数値として印刷するとともに、前記補正値保持手段に保持されている補正値に基づく補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線で切断を行うように前記切断手段に指示する、入力ずれ量情報印刷切断手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
この場合、前記入力ずれ量情報は、入力すべきずれ量を目盛りで表現した目盛り情報も備えるようにしてもよい。
【0010】
また、前記入力ずれ量情報印刷切断手段は、その実行命令を外部から入力された場合に、前記入力ずれ量情報の印刷及び前記切断を行うようにしてもよい。
【0011】
さらにこの実行命令は、当該プリンタに接続されたコンピュータから入力されるようにしてもよい。
【0012】
また、プリンタは、前記入力ずれ量情報印刷切断手段で印刷された前記入力ずれ量情報とその切断位置とに基づいて知得した、ずれ量を入力させる、ずれ量入力手段と、前記ずれ量入力手段で入力された前記ずれ量を、既存の前記補正値に加算して、新たな補正値として前記補正値保持手段に保持させる、補正値更新手段と、をさらに備えるようにしてもよい。
【0013】
さらに、前記印刷媒体は、印刷用紙がロール状に巻かれて構成されているロール紙であるようにしてもよい。
【0014】
本発明に係るプリンタの制御方法は、
連続的に形成されている印刷媒体に印刷を行う、印刷手段と、
前記印刷手段による印刷にともなって、印刷媒体を、この印刷媒体が連続的に形成されている連続方向に移動させる、印刷媒体移動手段と、
前記印刷媒体移動手段で移動した印刷媒体を、前記連続方向と交差する方向に切断する、切断手段と、
前記切断手段が実際に取り付けられている位置と、設計上の取り付け位置との誤差を、補正値として保持する、補正値保持手段と、
前記切断手段が印刷媒体を切断する際に、前記印刷媒体移動手段により、前記補正値に基づく補正をした位置に印刷媒体を移動させた後、前記切断手段に印刷媒体の切断を指示する、切断制御手段と、
を備えるプリンタの制御方法であって、
前記補正値を設定する際に、入力すべきずれ量を特定するための情報である入力ずれ量情報を、前記補正値保持手段に保持されている補正値に基づく補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線からのずれ量を表す数値として印刷する、入力ずれ量情報印刷工程と、
前記補正値保持手段に保持されている補正値を用いた補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線で切断を行うように前記切断手段に指示して、印刷媒体の切断を行う、切断工程と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
この場合、さらに、印刷された前記入力ずれ量情報とその切断位置とに基づいて知得した、ずれ量を入力させる、ずれ量入力工程と、前記ずれ量入力手段で入力された前記ずれ量を、既存の前記補正値に加算して、新たな補正値として前記補正値保持手段に保持させる、補正値更新工程と、を備えるようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態では、カスタマーエンジニア又はユーザ等が、カッター取り付け位置の誤差を調整するたの補正値をプリンタに設定しようとする際には、プリンタに目盛及びそのずれ量が表示されたずれ量読み取りパターンを印刷させて、これをカッターで切断させる。そして、カスタマーエンジニア又はユーザ等は、そのずれ量読み取りパターンの切断位置を読み取るだけで、容易に入力すべきずれ量を知得することができ、容易にプリンタの補正値を設定することができるようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0017】
まず、図1及び図2に基づいて、本実施形態に係るプリンタPRNの紙送り切断機構について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタPRNの紙送り切断機構を断面方向から説明する概念図であり、図2は、これを上面方向から説明する概念図である。
【0018】
これら図1及び図2に示すように、本実施形態に係るプリンタPRNはロール紙を印刷用紙として用いることの可能なプリンタであり、ロール部10にロール状に巻かれた印刷用紙が装着されている。そして、このロール部10から印刷用紙の一端側が引き出されることにより、紙経路に印刷用紙12が供給される。なお、本実施形態においては、印刷用紙12が紙経路に送り出される方向を排紙方向といい、これとは反対に、ロール部10に戻る方向を給紙方向ということとする。また、この排紙方向及び給紙方向に沿う方向を、ロール紙の連続方向ということとする。
【0019】
印刷用紙12の排紙方向への移動、及び、給紙方向への移動は、ゴムローラー20とゴムローラ22とが駆動回転することにより、行われる。すなわち、これらのゴムローラ20、22は駆動モータ24に駆動接続されており、この駆動モータ24が駆動するとこのゴムローラ20、22も駆動する。
【0020】
ゴムローラ20の位置では、印刷用紙12は、このゴムローラ20とプラスチック支持部26とで挟まされいる。また、ゴムローラ22の位置では、印刷用紙12は、このゴムローラ22とギザローラ28とで挟まれている。このため、ゴムローラ20、22が回転すると、その摩擦により、印刷用紙12は排紙方向及び給紙方向に移動する。本実施形態においては、印刷用紙12を排紙方向に移動させる場合には、駆動モータ22を時計方向に回転させ、印刷用紙12を給紙方向に移動させる場合には、駆動モータ22を反時計方向に回転させる。
【0021】
ゴムローラ20の位置から排紙方向に送り出された印刷用紙12は、印刷ヘッド30の位置でインクを吐出する印刷が行われる。具体的には、印刷ヘッド30はキャリッジ32に搭載されており、このキャリッジ32がホームポジションからライトポジションに移動することにより、また、ライトポジションからホームポジションに移動することにより、印刷ヘッド30を用いた印刷が行われる。印刷ヘッド30はこの移動の間、印刷用紙12の印刷面(図1における上面)にインクを突出して印刷を行う。
【0022】
さらにこの紙経路上を排紙方向に送り出された印刷用紙12は、ギザローラ28の位置に到達する。図1に示すように、本実施形態においては、ギザローラ28には、その周囲表面に、滑り止めのために歯車状の溝が彫り込まれている。また、図2に示すように、本実施形態においては、ギザローラ28はゴムローラ22に沿って4カ所設けられている。
【0023】
さらにこのギザローラ28から排紙方向に送り出された印刷用紙12は、カッター50の位置に到達する。カッター50は、印刷用紙12を切断するための刃部54と、この刃部54を支持する刃支持部52とを備えている。このカッター50が印刷用紙12を切断する際には、図1の点線で示す位置までカッター50が下側に降下し、刃部54の先端が印刷用紙12の下側に位置するようになる。この状態で、図2に示すように、カッター50がホームポジションからライトポジションまで移動することにより、刃部52により印刷用紙12が切断される。つまり、印刷用紙12における連続方向と交差する方向に、カッター50が移動することにより、切断動作が行われる。特に本実施形態においては、カッター50は、連続方向と直交する方向に移動する。
【0024】
また、図1に示すように、カッター50の給紙方向側には、カッター押さえ60、60が設けられている。このカッター押さえ60、60は、通常の印刷において印刷用紙12が排紙方向及び給紙方向に送られる際には、印刷用紙12の移動を妨げないように、印刷用紙12を挟み込まない状態になっている。すなわち、図1に示すように、印刷用紙12上側のカッター押さえ60と、下側のカッター押さえ60とは、互いに離間された状態になっている。
【0025】
そして、カッター50がホームポジションからライトポジションに移動して印刷用紙12を切断する際には、上側のカッター押さえ60と下側のカッター押さえ60との間が狭まり、印刷用紙12を挟み込んで支持する状態になる。これにより、カッター50による切断を、印刷用紙12がずれることなく円滑に行うことができる。
【0026】
次に、図3に基づいて、本実施形態に係る印刷システムのプリンタPRNとホストコンピュータCOMの構成を説明する。この図3は、本実施形態に係る印刷システムが備えているプリンタPRNとホストコンピュータCOMのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0027】
図3に示すように、プリンタPRNは主として、CPU100とRAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)104と、機械制御部106と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)108と、インターフェース110とを備えており、これらは互いに内部バス120を介して接続されている。
【0028】
CPU100は、RAM102やROM104に格納されている各種のプログラムを読み込んで、これを実行する。また、実行に際して必要であれば、RAM102やROM104やEEPROM108に格納されているデータを読み出して、これを使用する。詳しくは後述するが、本実施形態においては、EEPROM108にカッター補正値が格納されており、CPU100や機械制御部106がカッター50を動作させる際には、このカッター補正値をEEPROM108から読み出す。
【0029】
また、図1及び図2に示した各機械部分を動作させたり、停止させたりする必要があるときは、CPU100は機械制御部106にその命令を送信する。機械制御部106は、受信した命令に基づいて、必要な機械部の制御を行う。例えば、カッター50を動作させて印刷用紙12を切断する命令を受信した機械制御部106は、そのために必要な制御信号を生成して、印刷用紙12をカッター押さえ60、60で挟んだ状態で、カッター50をホームポジションからライトポジションまで移動させて、切断動作を実行させる。また、駆動モータ24を時計方向に600ステップ回転させる命令を受信した機械制御部106は、そのために必要な制御信号を生成して、駆動モータ24を時計方向に600ステップ回転させる。
【0030】
このプリンタPRNは、インターフェース110を介して、ホストコンピュータCOMに接続されている。具体的には、プリンタPRNのインターフェース110が、ホストコンピュータCOMのインターフェース200に接続されている。プリンタPRNとホストコンピュータCOMとの間の接続は、USB等を用いたローカル接続であってもよいし、イーサネット等を用いたネットワーク接続であってもよい。
【0031】
ホストコンピュータCOMは、このインターフェース200と、CPU202と、RAM204と、ROM206とを備えており、これらは相互に内部バス210を介して接続されている。本実施形態においては、ユーザは、通常、このホストコンピュータCOMにより印刷データを作成し、プリンタPRNにこの印刷データを送信して、プリンタPRNで印刷する。
【0032】
次に、図4に基づいて、本実施形態に係るプリンタPRNが備える切断位置補正機構について説明する。この図4は、本実施形態に係る切断位置補正機構の概念を説明するための図である。
【0033】
図4に示すように、ロール紙から引き出された印刷用紙12は、印刷ヘッド30の位置で印刷が行われ、カッター50の位置で切断が行われる。すなわち、印刷位置と切断位置では、距離的な隔たりがある。この距離的な隔たりを、本実施形態ではカッター・ヘッドギャップと呼ぶこととする。このカッター・ヘッドギャップは、本実施形態では6416/1440インチ(約113.17mm)である。なお、本実施形態に係るプリンタでは、印刷用紙12の移動を1/1440インチ(約0.018mm)単位で制御しているものとする。
【0034】
また、本実施形態に係るプリンタPRNは、EEPROM108にカッター補正値を記憶保持している。このカッター補正値は、プリンタPRNが算出した切断位置(つまり、設計上のカッター50の取り付け位置)と、実際のカッター50の取り付け位置との誤差を補正するための数値である。すなわち、プリンタPRNが算出した切断位置に、カッター補正値を加算した位置が、カッター50が切断動作をする位置になる。この図4の例では、カッター補正値として、−10/1440インチ(約−0.18mm)がEEPROM108に格納されているものとする。
【0035】
例えば、図4において、印刷用紙12の移動の基準となるページトップの位置(垂直印刷位置)が2000であったとする。そして、プリンタPRNの切断しようとする位置が、ページトップから250/1440インチ(約4.41mm)だけ排紙方向に進んだ位置であるとする。この場合、プリンタは2000+250+6416−10=8656/1440インチの位置に、印刷用紙12を移動した後、カッター50を動作させればよいこととなる。
【0036】
次に、図5に基づいて、カスタマーエンジニア又はユーザ等が、このずれ量を取得して、プリンタPRNにカッター補正値を設定入力する際の処理を説明する。この図5は、カスタマーエンジニア又はユーザ等が、ずれ量を知得して、プリンタPRNのカッター補正値を設定入力する際のホストコンピュータCOM及びプリンタPRNの処理を説明するフローチャートである。
【0037】
図5に示すように、まず、カスタマーエンジニア又はユーザ等は、ホストコンピュータCOMを操作して、プリンタPRNにカッター調整コマンドを送信する(ステップS10)。具体的には、カスタマーエンジニア又はユーザ等は、ホストコンピュータCOMを操作して、ずれ量読み取りパターンを印刷させるためのカッター調整コマンドを、プリンタPRNに送信するように、ホストコンピュータCOMに指示をする。この指示を受けたホストコンピュータCOMは、インターフェース200を介して、プリンタPRNのインターフェース110に、カッター調整コマンドを送信する。
【0038】
このカッター調整コマンドを受信したプリンタPRNは、ずれ量読み取りパターンを印刷用紙12に印刷する(ステップS11)。図6は、本実施形態に係るプリンタPRNが印刷するずれ量読み取りパターンの一例を示す図である。この図6に示すように、本実施形態に係るずれ量読み取りパターンは、ゼロ点となる基準線300と、正側の補正用目盛310と、負側の補正用目盛320とが、印刷される。また、補正用目盛310、320には、入力すべきずれ量がミリ単位の数値で印刷される。
【0039】
次に、再び図5に示すように、プリンタPRNは、ゼロ点となる基準線300を基準にして、カッター・ヘッドギャップに、その時点でEEPROM108に格納されているカッター補正値を加えた距離だけ、印刷用紙12を排紙方向に移動する(ステップS12)。次に、プリンタPRNは、カッター50により切断を行う(ステップS13)。具体的には、カッター50をホームポジションからライトポジションに移動させて、印刷用紙12の切断を行い、再びカッター50をライトポジションからホームポジションに戻す動作を行う。この切断動作によれば、適正なカッター補正値がEEPROM108に保持されていれば、その切断位置は、ゼロ点となる基準線300の位置になるはずである。
【0040】
次に、プリンタPRNは、印刷用紙12の排出動作を行う(ステップS14)。具体的には、印刷用紙12を所定量だけ排紙方向にさらに移動した後、カッター50により印刷用紙12の切断を行う。
【0041】
次に、カスタマーエンジニア又はユーザ等は、この印刷されたずれ量読み取りパターンを観察し、カッター50の切断された位置を特定し、ずれ量を把握する。例えば、図6において、印刷用紙12が一点鎖線の位置で切断されていた場合には、カスタマーエンジニア又はユーザ等は、そのずれ量が+2mmであると知ることができる。
【0042】
このため、ホストコンピュータCOMは、カスタマーエンジニア又はユーザ等に、ずれ量を入力させる(ステップS15)。すなわち、カスタマーエンジニア又はユーザ等は、ホストコンピュータCOMを操作して、ホストコンピュータCOMにずれ量を入力する。この例では、+2mmをずれ量として入力する。ずれ量が入力されたホストコンピュータCOMは、このずれ量を、補正値変更コマンドとともに、プリンタPRNに送信する(ステップS16)。
【0043】
補正値変更コマンドとともにずれ量を受信したプリンタPRNは、現時点のカッター補正値にこのずれ量を加えた値を、新たなカッター補正値にして、これをEEPROM108に格納する(ステップS17)。図6の例では、+2mmの位置をカッター50が切断したということは、あと2mmだけ排紙方向に印刷用紙12を移動させれば、ゼロ点となる基準線300の位置で切断が行われることを意味している。したがって、既存のカッター補正値に、入力されたずれ量を加算すれば、適正なカッター補正値が算出できるのである。
【0044】
また、本実施形態においては、プリンタPRNは、ミリ単位で受信したずれ量をインチ単位に換算する。例えば、+2mmのずれ量を、113/1440インチに変換する。そして、それまでのカッター補正値である10/1440インチに、ずれ量である113/1440インチを加算して、新たなカッター補正値として123/1440インチを算出する。そして、この新たなカッター補正値123/1440インチを、EEPROM108に格納する。なお、ミリ単位からインチ単位への換算は、ホストコンピュータCOM側で行った上で、プリンタPRNに送信するようにしてもよい。以上により、本実施形態に係る印刷システムにおけるカッター調整処理が終了する。
【0045】
以上のように、本実施形態に係る印刷システムによれば、カスタマーエンジニア又はユーザ等が、プリンタPRNのカッター補正値を適正な値に設定しようとする際には、プリンタPRNにずれ量読み取りパターンを印刷させて、これをカッター50を用いて切断させる。そして、カッター50が切断した位置をずれ量読み取りパターンから読み取って、この読み取った値をそのまま、ずれ量として、ホストコンピュータCOMに入力すれば足りる。すなわち、図6に示すずれ量読み取りパターンの切断された位置を読み取るだけで、ホストコンピュータCOMに入力すべきずれ量を知得することができる。このため、カスタマーエンジニア又はユーザ等がカッター補正値を設定する際に要する労力を、大幅に軽減することができる。
【0046】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態においては、ずれ量読み取りパターンの印刷実行命令であるカッター調整コマンドを、ホストコンピュータCOMから入力することとしたが、プリンタPRNのコントロールパネル等を操作して、直接、プリンタPRNに入力するようにしてもよい。また同様に、上述した実施形態においては、ずれ量をホストコンピュータCOMから入力することとしたが、プリンタPRNのコントロールパネル等から直接入力するようにしてもよい。
【0047】
また、上述した実施形態においては、カスタマーエンジニア又はユーザ等が入力すべきずれ量を、入力ずれ量情報として、補正用目盛310、320とその数値の双方を印刷したが、いずれか一方のみを印刷するようにしてもよい。すなわち、入力ずれ量情報は、補正用目盛310、320で構成してもよいし、補正用の数値で構成してもよい。
【0048】
また、上述した実施形態においては、連続的に形成されている印刷媒体として、ロール紙を例に説明したが、印刷媒体はロール紙に限るものではなく、例えばOHP透明シートなどが連続的に形成されている印刷媒体に対しても、本発明を適用することができる。さらに、上述した実施形態においては、プリンタの一例として、インクジェットプリンタを説明したが、連続的に形成されている印刷媒体に印刷を行うプリンタであれば、本発明を適用することができる。
【0049】
また、上述した実施形態においては、切断手段として、カッター50を例示したが、印刷用紙12を切断する機能を有するものであれば、その切断手法や切断器具はこれに限定されるものではない。
【0050】
さらに、上述した実施形態で説明した各処理については、これら各処理を実行するためのプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、このプログラムが記録された記録媒体をプリンタPRNやホストコンピュータCOMに読み込ませ、実行させることにより、上述した実施形態を実現することができる。
【0051】
また、プリンタPRNやホストコンピュータCOMは、オペレーティングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場合、プリンタPRNやホストコンピュータCOMの備える他のプログラムを活用し、記録媒体にはそのプログラムの中から、本実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を記録するようにしてもよい。
【0052】
さらに、このようなプログラムは、記録媒体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形で伝送されたプログラムは、プリンタPRNやホストコンピュータCOMに取り込まれて、このプログラムを実行することにより上述した実施形態を実現することができる。
【0053】
また、記録媒体にプログラムを記録する際や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラムを読み込んだプリンタPRNやホストコンピュータCOMは、そのプログラムの復号化や伸張化を行った上で、実行する必要がある。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプリンタよれば、カスタマーエンジニア又はユーザ等が、切断手段が設けられている位置と、その設計上の位置との誤差を補正するための補正値を設定する際の労力を、大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタにおける紙送り切断機構を説明するための横断面方向からの概念図。
【図2】本発明の一実施形態に係るプリンタにおける紙送り切断機構を説明するための上面方向からの概念図。
【図3】本実施形態に係る印刷システムが備えるプリンタとホストコンピュータの構成を説明するためのブロック図。
【図4】本実施形態に係るプリンタが行うカッター補正値に基づく切断位置の補正の概要を説明する概念図。
【図5】本実施形態に係る印刷システムにおいて、カッター補正値を設定する際に、ホストコンピュータとプリンタの間で行われる処理を説明するフローチャートを示す図。
【図6】本実施形態に係るプリンタが印刷する、ずれ量読み取りパターンの一例を示す図。
【符号の説明】
10 ロール部
12 印刷用紙
20 ゴムローラ
22 ゴムローラ
24 駆動モータ
26 プラスチック支持部
28 ギザローラ
30 印刷ヘッド
32 キャリッジ
50 カッター
52 刃支持部
54 刃部
60、60 カッター押さえ
PRN プリンタ
COM ホストコンピュータ

Claims (8)

  1. 連続的に形成されている印刷媒体に印刷を行う、印刷手段と、
    前記印刷手段による印刷にともなって、印刷媒体を、この印刷媒体が連続的に形成されている連続方向に移動させる、印刷媒体移動手段と、
    前記印刷媒体移動手段で移動した印刷媒体を、前記連続方向と交差する方向に切断する、切断手段と、
    前記切断手段が実際に取り付けられている位置と、設計上の取り付け位置との誤差を、補正値として保持する、補正値保持手段と、
    前記切断手段が印刷媒体を切断する際に、前記印刷媒体移動手段により、前記補正値に基づく補正をした位置に印刷媒体を移動させた後、前記切断手段に印刷媒体の切断を指示する、切断制御手段と、
    前記補正値を設定する際に、入力すべきずれ量を特定するための情報である入力ずれ量情報を、前記補正値保持手段に保持されている補正値に基づく補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線からのずれ量を表す数値として印刷するとともに、前記補正値保持手段に保持されている補正値に基づく補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線で切断を行うように前記切断手段に指示する、入力ずれ量情報印刷切断手段と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記入力ずれ量情報は、入力すべきずれ量を目盛で表現した目盛情報も備えている、ことを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
  3. 前記入力ずれ量情報印刷切断手段は、その実行命令を外部から入力された場合に、前記入力ずれ量情報の印刷及び前記切断を行う、ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載のプリンタ。
  4. 前記入力ずれ量情報印刷切断手段の実行命令は、当該プリンタに接続されたコンピュータから入力される、ことを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
  5. 前記入力ずれ量情報印刷切断手段で印刷された前記入力ずれ量情報とその切断位置とに基づいて知得した、ずれ量を入力させる、ずれ量入力手段と、
    前記ずれ量入力手段で入力された前記ずれ量を、既存の前記補正値に加算して、新たな補正値として前記補正値保持手段に保持させる、補正値更新手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のプリンタ。
  6. 前記印刷媒体は、印刷用紙がロール状に巻かれて構成されているロール紙である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のプリンタ。
  7. 連続的に形成されている印刷媒体に印刷を行う、印刷手段と、
    前記印刷手段による印刷にともなって、印刷媒体を、この印刷媒体が連続的に形成されている連続方向に移動させる、印刷媒体移動手段と、
    前記印刷媒体移動手段で移動した印刷媒体を、前記連続方向と交差する方向に切断する、切断手段と、
    前記切断手段が実際に取り付けられている位置と、設計上の取り付け位置との誤差を、補正値として保持する、補正値保持手段と、
    前記切断手段が印刷媒体を切断する際に、前記印刷媒体移動手段により、前記補正値に基づく補正をした位置に印刷媒体を移動させた後、前記切断手段に印刷媒体の切断を指示する、切断制御手段と、
    を備えるプリンタの制御方法であって、
    前記補正値を設定する際に、入力すべきずれ量を特定するための情報である入力ずれ量情報を、前記補正値保持手段に保持されている補正値に基づく補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線からのずれ量を表す数値として印刷する、入力ずれ量情報印刷工程と、
    前記補正値保持手段に保持されている補正値を用いた補正をした上で、前記入力ずれ量情報のゼロ点となる基準線で切断を行うように前記切断手段に指示して、印刷媒体の切断を行う、切断工程と、
    を備えることを特徴とするプリンタの制御方法。
  8. 印刷された前記入力ずれ量情報とその切断位置とに基づいて知得した、ずれ量を入力させる、ずれ量入力工程と、
    前記ずれ量入力手段で入力された前記ずれ量を、既存の前記補正値に加算して、新たな補正値として前記補正値保持手段に保持させる、補正値更新工程と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のプリンタの制御方法。
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