JPH07136940A - 切断ボルトの取外し方法 - Google Patents
切断ボルトの取外し方法Info
- Publication number
- JPH07136940A JPH07136940A JP28696593A JP28696593A JPH07136940A JP H07136940 A JPH07136940 A JP H07136940A JP 28696593 A JP28696593 A JP 28696593A JP 28696593 A JP28696593 A JP 28696593A JP H07136940 A JPH07136940 A JP H07136940A
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- JP
- Japan
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- bolt
- transmitting member
- torque transmitting
- tip
- cut
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 切断ボルトを簡単に、かつ確実に取外しでき
るようにした取外し方法を提供する。 【構成】 切断ボルト11の切断面に筒状のトルク伝達
部材1の先端を当接し、そのトルク伝達部材1の内側か
ら先端内周を溶接して切断ボルト11にトルク伝達部材
1を固着したのちトルク伝達部材1を回転させる。
るようにした取外し方法を提供する。 【構成】 切断ボルト11の切断面に筒状のトルク伝達
部材1の先端を当接し、そのトルク伝達部材1の内側か
ら先端内周を溶接して切断ボルト11にトルク伝達部材
1を固着したのちトルク伝達部材1を回転させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、折損したボルトの取
外し方法およびその取外しに用いるトルク伝達部材に関
するものである。
外し方法およびその取外しに用いるトルク伝達部材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレス機械や各種の工作機械
は、ボルトの締付けによって固定されている。ところ
で、上記ボルトには、機械の稼働時における振動が常に
加わるため折損し易い。
は、ボルトの締付けによって固定されている。ところ
で、上記ボルトには、機械の稼働時における振動が常に
加わるため折損し易い。
【0003】切断したボルトの取外し方法として、図3
(I)に示すように、ねじ孔10に残るボルト11の切
断面に、ねじ孔10より小径の軸材20の先端を当接
し、その軸材20の先端をボルト11に溶接したのち、
軸材20を回転させるようにした方法や、図3(II)に
示すように、ボルト11の切断面にタップを立て、形成
されたねじ孔21にボルト22をねじ込み、そのボルト
22を回転させるようにした方法が従来から知られてい
る。
(I)に示すように、ねじ孔10に残るボルト11の切
断面に、ねじ孔10より小径の軸材20の先端を当接
し、その軸材20の先端をボルト11に溶接したのち、
軸材20を回転させるようにした方法や、図3(II)に
示すように、ボルト11の切断面にタップを立て、形成
されたねじ孔21にボルト22をねじ込み、そのボルト
22を回転させるようにした方法が従来から知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボルト11
に軸材20を溶接して軸材20を回転させる取外し方法
においては、軸材20の外径面とねじ孔10の内径面間
に形成される小さな隙間に溶接棒を挿入して溶接を施す
必要があるため、作業性が悪く、しかも、溶接時のスパ
ークによってねじ孔10のねじ山が溶損し、あるいはね
じ山に肉盛りが形成されてねじ山が潰れることが多く、
切断ボルト10を確実に取り除くことができない問題が
ある。
に軸材20を溶接して軸材20を回転させる取外し方法
においては、軸材20の外径面とねじ孔10の内径面間
に形成される小さな隙間に溶接棒を挿入して溶接を施す
必要があるため、作業性が悪く、しかも、溶接時のスパ
ークによってねじ孔10のねじ山が溶損し、あるいはね
じ山に肉盛りが形成されてねじ山が潰れることが多く、
切断ボルト10を確実に取り除くことができない問題が
ある。
【0005】一方、ボルト11の切断面にタップ立てを
行ない、形成されたねじ孔21にボルト22をねじ込む
ボルトの取外しにおいては、切断ボルト11の切断面に
下孔を形成してからタップ立てを行なう必要があるた
め、非常に手間がかかるという問題がある。
行ない、形成されたねじ孔21にボルト22をねじ込む
ボルトの取外しにおいては、切断ボルト11の切断面に
下孔を形成してからタップ立てを行なう必要があるた
め、非常に手間がかかるという問題がある。
【0006】この発明の課題は、きわめて簡単な作業に
よって切断ボルトを確実に取り外せるようにした取外し
方法およびその取外しに用いるトルク伝達部材を提供す
ることである。
よって切断ボルトを確実に取り外せるようにした取外し
方法およびその取外しに用いるトルク伝達部材を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、ボルトの切断面に筒状のトル
ク伝達部材の先端を当接し、そのトルク伝達部材の内側
から先端部内周をボルトの切断面に溶接して、上記トル
ク伝達部材をボルトの弛み方向に回転させる構成を採用
している。
め、この発明においては、ボルトの切断面に筒状のトル
ク伝達部材の先端を当接し、そのトルク伝達部材の内側
から先端部内周をボルトの切断面に溶接して、上記トル
ク伝達部材をボルトの弛み方向に回転させる構成を採用
している。
【0008】そして、上記方法に用いる取外し具は、ね
じ孔に挿入可能な小径筒部の後端にテーパ筒部を連成
し、そのテーパ筒部の後端にトルクレンチが係合可能な
ソケット部を連成した構成としている。
じ孔に挿入可能な小径筒部の後端にテーパ筒部を連成
し、そのテーパ筒部の後端にトルクレンチが係合可能な
ソケット部を連成した構成としている。
【0009】
【作用】上記のように、ボルトの切断面に当接した筒状
のトルク伝達部材の先端内周を溶接してボルトにトルク
伝達部材を固着することにより、溶接時のスパークによ
ってねじ孔のねじ山が溶融し、あるいはねじ山に肉盛り
が形成されるという不都合の発生は皆無であり、トルク
伝達部材の回転によって切断ボルトを確実に取外すこと
ができる。
のトルク伝達部材の先端内周を溶接してボルトにトルク
伝達部材を固着することにより、溶接時のスパークによ
ってねじ孔のねじ山が溶融し、あるいはねじ山に肉盛り
が形成されるという不都合の発生は皆無であり、トルク
伝達部材の回転によって切断ボルトを確実に取外すこと
ができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1および図2に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0011】図1は、切断ボルトの取外しに用いるトル
ク伝達部材を示す。このトルク伝達部材1は小径筒部2
の後端にテーパ筒部3を連成し、そのテーパ筒部3の後
端にソケット部4を連成した筒状をなし、鉄等の溶接可
能な材料から形成されている。
ク伝達部材を示す。このトルク伝達部材1は小径筒部2
の後端にテーパ筒部3を連成し、そのテーパ筒部3の後
端にソケット部4を連成した筒状をなし、鉄等の溶接可
能な材料から形成されている。
【0012】ソケット部4は、内周および外周が角形と
され、モンキーレンチ、ソケットレンチ、スパナ等のト
ルクレンチが係合可能なレンチ係合部とされている。
され、モンキーレンチ、ソケットレンチ、スパナ等のト
ルクレンチが係合可能なレンチ係合部とされている。
【0013】上記取外し具を用いる切断ボルトの取外し
に際しては、図2に示すように、ねじ孔10に残る切断
ボルト11の切断面にトルク伝達部材1の小径筒部2の
先端を当接し、その小径筒部2の先端内周を溶接して切
断ボルト11にトルク伝達部材1を固着する。
に際しては、図2に示すように、ねじ孔10に残る切断
ボルト11の切断面にトルク伝達部材1の小径筒部2の
先端を当接し、その小径筒部2の先端内周を溶接して切
断ボルト11にトルク伝達部材1を固着する。
【0014】ここで、トルク伝達部材1の溶接時、その
トルク伝達部材1にはテーパ筒部3が形成されているた
め、トルク伝達部材1の内側に溶接棒を挿入すると、そ
の溶接棒はテーパ筒部3の内径面に案内されて小径筒部
2内に挿入されることになる。このため、溶接棒の先端
を小径筒部2の先端内周の位置まで簡単に挿入すること
ができ、溶接作業をスムーズに行なうことができる。
トルク伝達部材1にはテーパ筒部3が形成されているた
め、トルク伝達部材1の内側に溶接棒を挿入すると、そ
の溶接棒はテーパ筒部3の内径面に案内されて小径筒部
2内に挿入されることになる。このため、溶接棒の先端
を小径筒部2の先端内周の位置まで簡単に挿入すること
ができ、溶接作業をスムーズに行なうことができる。
【0015】また、小径筒部2の先端の溶接時、溶接作
業は小径筒部2の内側で行なわれるため、ねじ孔10の
ねじ山にスパークが生じることがなく、また、ねじ山に
肉盛りが形成されるという不都合の発生はない。
業は小径筒部2の内側で行なわれるため、ねじ孔10の
ねじ山にスパークが生じることがなく、また、ねじ山に
肉盛りが形成されるという不都合の発生はない。
【0016】したがって、トルク伝達部材1の溶接によ
ってねじ山を潰すことはなく、上記トルク伝達部材1の
ソケット部4にトルクレンチを係合してトルク伝達部材
1をボルト弛め方向に回転させることにより、切断ボル
ト11を確実に取外すことができる。
ってねじ山を潰すことはなく、上記トルク伝達部材1の
ソケット部4にトルクレンチを係合してトルク伝達部材
1をボルト弛め方向に回転させることにより、切断ボル
ト11を確実に取外すことができる。
【0017】なお、切断ボルト11の取外しに際し、図
1に示すトルク伝達部材1に代えて、軸方向の全体にわ
たって同一径とした筒状のトルク伝達部材や、テーパ状
のトルク伝達部材を用いるようにしてもよく、そのトル
ク伝達部材の後端部に外周一例から他側に貫通する孔を
形成し、その孔をレンチ係合部としてもよい。この場
合、レンチ係合部に棒を挿入してトルク伝達部材を回転
させる。
1に示すトルク伝達部材1に代えて、軸方向の全体にわ
たって同一径とした筒状のトルク伝達部材や、テーパ状
のトルク伝達部材を用いるようにしてもよく、そのトル
ク伝達部材の後端部に外周一例から他側に貫通する孔を
形成し、その孔をレンチ係合部としてもよい。この場
合、レンチ係合部に棒を挿入してトルク伝達部材を回転
させる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、切
断ボルトの切断面に筒状のトルク伝達部材を溶接し、そ
のトルク伝達部材を回転させる簡単な作業によって切断
ボルトを取外すことができると共に、トルク伝達部材の
内側からトルク伝達部材の先端内周を溶接するため、溶
接時のスパークによってねじ孔のねじ山が溶損し、ある
いはねじ山に肉盛りが生じる等の不都合の発生はなく、
切断ボルトを確実に取外すことができる。
断ボルトの切断面に筒状のトルク伝達部材を溶接し、そ
のトルク伝達部材を回転させる簡単な作業によって切断
ボルトを取外すことができると共に、トルク伝達部材の
内側からトルク伝達部材の先端内周を溶接するため、溶
接時のスパークによってねじ孔のねじ山が溶損し、ある
いはねじ山に肉盛りが生じる等の不都合の発生はなく、
切断ボルトを確実に取外すことができる。
【0019】また、筒状のトルク伝達部材にテーパ筒部
を設けたことにより、そのテーパ筒部の内径面で溶接棒
の先端の挿入を案内することができるため、切断ボルト
に対してトルク伝達部材をきわめて容易に溶接すること
ができる。
を設けたことにより、そのテーパ筒部の内径面で溶接棒
の先端の挿入を案内することができるため、切断ボルト
に対してトルク伝達部材をきわめて容易に溶接すること
ができる。
【図1】この発明に係る取外し方法に用いるトルク伝達
部材の一実施例を示す斜視図
部材の一実施例を示す斜視図
【図2】同上のトルク伝達部材を切断ボルトに固着した
状態の断面図
状態の断面図
【図3】(I)、(II)は従来のボルト取外し方法を示
す断面図
す断面図
1 トルク伝達部材 2 小径筒部 3 テーパ筒部 4 ソケット部 10 ねじ孔 11 ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 ボルトの切断面に筒状のトルク伝達部材
の先端を当接し、そのトルク伝達部材の内側から先端部
内周をボルトの切断面に溶接して、上記トルク伝達部材
をボルトの弛み方向に回転させる切断ボルトの取外し方
法。 - 【請求項2】 ねじ孔に挿入可能な小径筒部の後端にテ
ーパ筒部を連成し、そのテーパ筒部の後端にトルクレン
チが係合可能なソケット部を連成した切断ボルトの取外
し用トルク伝達部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28696593A JPH07136940A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 切断ボルトの取外し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28696593A JPH07136940A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 切断ボルトの取外し方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07136940A true JPH07136940A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17711252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28696593A Pending JPH07136940A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 切断ボルトの取外し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07136940A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013087558A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | East Japan Railway Co | Tボルト除去装置およびtボルト除去方法 |
CN105500285A (zh) * | 2016-01-04 | 2016-04-20 | 安徽经天金属表面处理科技有限公司 | 一种取带有螺丝胶的锈死断头螺丝的工艺 |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP28696593A patent/JPH07136940A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013087558A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | East Japan Railway Co | Tボルト除去装置およびtボルト除去方法 |
CN105500285A (zh) * | 2016-01-04 | 2016-04-20 | 安徽经天金属表面处理科技有限公司 | 一种取带有螺丝胶的锈死断头螺丝的工艺 |
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