JPH07136894A - チップ及び油分除去方法及びその装置 - Google Patents
チップ及び油分除去方法及びその装置Info
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- JPH07136894A JPH07136894A JP5307557A JP30755793A JPH07136894A JP H07136894 A JPH07136894 A JP H07136894A JP 5307557 A JP5307557 A JP 5307557A JP 30755793 A JP30755793 A JP 30755793A JP H07136894 A JPH07136894 A JP H07136894A
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- oil
- chip
- coolant liquid
- used coolant
- mixed
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作機械による研削研磨時に回収した使用済
クーラント液に混入した切屑、切粉及び油分を同時に除
去できるチップ及び油分除去装置を提供する。 【構成】 クーラントタンク１に回収した使用済クーラ
ント液９には、研削・研磨時に供給したクーラント液に
切屑、切粉や加工部品に付着していた油分が混入してい
る。スプロケット３及び４に掛け渡されたループ状のロ
ーラチェーン５にオイルスキマーを兼ねたマグネット板
６を複数取り付けて矢印の向きに移動させ、クーラント
液９中を循環させる。マグネット板に吸着された切屑、
切粉及び付着した油分は板バネから成る掻き取り手段７
ａ、７ｂで掻き取られてチップ回収箱８に回収される。
マグネット板５は矢印方向下側半分が磁性を帯び、上側
半分は磁性を帯びない構造にしてチップが再びマグネッ
トに吸引されないようにする。切屑、切粉及び油分を同
時に除去でき、設置スペースが小さくて済む。
クーラント液に混入した切屑、切粉及び油分を同時に除
去できるチップ及び油分除去装置を提供する。 【構成】 クーラントタンク１に回収した使用済クーラ
ント液９には、研削・研磨時に供給したクーラント液に
切屑、切粉や加工部品に付着していた油分が混入してい
る。スプロケット３及び４に掛け渡されたループ状のロ
ーラチェーン５にオイルスキマーを兼ねたマグネット板
６を複数取り付けて矢印の向きに移動させ、クーラント
液９中を循環させる。マグネット板に吸着された切屑、
切粉及び付着した油分は板バネから成る掻き取り手段７
ａ、７ｂで掻き取られてチップ回収箱８に回収される。
マグネット板５は矢印方向下側半分が磁性を帯び、上側
半分は磁性を帯びない構造にしてチップが再びマグネッ
トに吸引されないようにする。切屑、切粉及び油分を同
時に除去でき、設置スペースが小さくて済む。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等によって金
属を切削加工、又は研削加工する際、クーラントタンク
に回収された使用済クーラント液（冷却液）に混入した
切屑や切粉（以下、チップという。）及びクーラント液
上に浮遊する油分を取り除く使用済クーラント内チップ
及び油分除去方法及び該方法を実施する装置に関する。
属を切削加工、又は研削加工する際、クーラントタンク
に回収された使用済クーラント液（冷却液）に混入した
切屑や切粉（以下、チップという。）及びクーラント液
上に浮遊する油分を取り除く使用済クーラント内チップ
及び油分除去方法及び該方法を実施する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】工作機械で金属部品を切削、研削加工す
る際、発熱による温度上昇を抑えるために切削部や研削
部にクーラント液が供給される。そして、切削や研削時
に使用したクーラント液を回収して再使用する際、この
回収したクーラント液中には前記チップや金属部品に付
着していた油分が混入しているので、チップや油分を取
り除いて再使用し、クーラント液の節約を行っている。
る際、発熱による温度上昇を抑えるために切削部や研削
部にクーラント液が供給される。そして、切削や研削時
に使用したクーラント液を回収して再使用する際、この
回収したクーラント液中には前記チップや金属部品に付
着していた油分が混入しているので、チップや油分を取
り除いて再使用し、クーラント液の節約を行っている。
【０００３】従来、クーラントタンクに回収した使用済
クーラント液に混入したチップやクーラント液上に浮遊
している油分を除くために、油分の除去とチップの除去
は別個の装置や工程で行うのが一般的であった。
クーラント液に混入したチップやクーラント液上に浮遊
している油分を除くために、油分の除去とチップの除去
は別個の装置や工程で行うのが一般的であった。
【０００４】すなわち、前記油分の除去は、クーラント
タンクに回収した使用済クーラント液中にアクリル樹脂
からなる円板状のオイルスキマー又はベルト状のオイル
スキマーを浸して回転移動させ、前記オイルスキマーに
油分を付着させて除去していた。
タンクに回収した使用済クーラント液中にアクリル樹脂
からなる円板状のオイルスキマー又はベルト状のオイル
スキマーを浸して回転移動させ、前記オイルスキマーに
油分を付着させて除去していた。
【０００５】また、チップの除去は、例えば、クーラン
トタンクを２つ隣接して設け、一方のクーラントタンク
に回収された使用済のクーラント液をポンプアップして
マグネットセパレータに供給し、クーラント液に混入し
たチップを前記マグネットセパレータ表面に吸着させ
て、その表面に接するように設けた掻き板（スクレーパ
ー）で掻き落とし、チップが除去されたクーラント液を
他方のクーラントタンクに移して再使用していた。
トタンクを２つ隣接して設け、一方のクーラントタンク
に回収された使用済のクーラント液をポンプアップして
マグネットセパレータに供給し、クーラント液に混入し
たチップを前記マグネットセパレータ表面に吸着させ
て、その表面に接するように設けた掻き板（スクレーパ
ー）で掻き落とし、チップが除去されたクーラント液を
他方のクーラントタンクに移して再使用していた。
【０００６】このように、従来はクーラント液中のチッ
プの除去とクーラント液上に浮遊した油分の除去は、そ
れぞれ別装置又は別工程で行っていたため、スペースを
必要としてコンパクトに装置を設置することができず、
合わせてその運転費用にも大きな影響を与えるものであ
った。
プの除去とクーラント液上に浮遊した油分の除去は、そ
れぞれ別装置又は別工程で行っていたため、スペースを
必要としてコンパクトに装置を設置することができず、
合わせてその運転費用にも大きな影響を与えるものであ
った。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
に鑑み、コンパクトで設置場所を取らず、クーラント液
をポンプアップすることなく使用済のクーラント液から
チップや油分を容易に除去することができる、使用済ク
ーラント液に混入したチップ及び油分除去方法及びその
装置を提案するものである。
に鑑み、コンパクトで設置場所を取らず、クーラント液
をポンプアップすることなく使用済のクーラント液から
チップや油分を容易に除去することができる、使用済ク
ーラント液に混入したチップ及び油分除去方法及びその
装置を提案するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明使用済クーラント
液に混入したチップ及び油分除去方法は、使用済クーラ
ント液中にチップ及び油分回収磁性手段を循環移動させ
て使用済クーラント液に混入したチップ及びクーラント
液上に浮遊する油分を除去することを特徴とする。
液に混入したチップ及び油分除去方法は、使用済クーラ
ント液中にチップ及び油分回収磁性手段を循環移動させ
て使用済クーラント液に混入したチップ及びクーラント
液上に浮遊する油分を除去することを特徴とする。
【０００９】前記除去方法を実施する使用済クーラント
液に混入したチップ及び油分除去装置は、前記使用済ク
ーラント液中を循環移動する搬送手段例えばローラチェ
ーンと、該搬送手段を駆動する駆動装置と、前記搬送手
段に所定間隔をおいて取り付けられ、前記クーラント液
中を循環する、チップ及び油分回収磁性手段とを備え、
前記チップ及び油分回収磁性手段は、平坦な筐体内にマ
グネットを配置し、前記平坦な筐体の両面に、磁性を帯
びた面及び磁性を帯びない面を形成する。
液に混入したチップ及び油分除去装置は、前記使用済ク
ーラント液中を循環移動する搬送手段例えばローラチェ
ーンと、該搬送手段を駆動する駆動装置と、前記搬送手
段に所定間隔をおいて取り付けられ、前記クーラント液
中を循環する、チップ及び油分回収磁性手段とを備え、
前記チップ及び油分回収磁性手段は、平坦な筐体内にマ
グネットを配置し、前記平坦な筐体の両面に、磁性を帯
びた面及び磁性を帯びない面を形成する。
【００１０】また、使用済クーラント液に混入したチッ
プ及び油分除去装置の他の例として、前記使用済クーラ
ント液中を循環移動するローラチェーンと、該ローラチ
ェーンを駆動する駆動装置と、前記ローラチェーンに取
り付けられた可撓性を有するステンレス製の帯と、該ス
テンレス製の帯の一面に等間隔をおいて取り付けられ、
前記クーラント液中を循環する、磁性手段とを備えて構
成する。前記各装置は、チップ及び油分を掻き取る掻き
取り手段及び回収容器を備えている。
プ及び油分除去装置の他の例として、前記使用済クーラ
ント液中を循環移動するローラチェーンと、該ローラチ
ェーンを駆動する駆動装置と、前記ローラチェーンに取
り付けられた可撓性を有するステンレス製の帯と、該ス
テンレス製の帯の一面に等間隔をおいて取り付けられ、
前記クーラント液中を循環する、磁性手段とを備えて構
成する。前記各装置は、チップ及び油分を掻き取る掻き
取り手段及び回収容器を備えている。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図５に基づい
て詳述する。図１は、本発明装置の概略図を示してい
る。図１において、１はクーラントタンク、２は装置の
フレーム、３は回転軸（図示せず）の左右に設けた一対
の駆動スプロケット、４は回転軸（図示せず）の左右に
設けられた一対の従動スプロケットで、これらスプロケ
ット３及び４には、ループ状のローラチェーン５が左右
一対平行に掛け渡されて歯合しており、該ループ状のロ
ーラチェーン５は後述するマグネット板の搬送手段を構
成する。
て詳述する。図１は、本発明装置の概略図を示してい
る。図１において、１はクーラントタンク、２は装置の
フレーム、３は回転軸（図示せず）の左右に設けた一対
の駆動スプロケット、４は回転軸（図示せず）の左右に
設けられた一対の従動スプロケットで、これらスプロケ
ット３及び４には、ループ状のローラチェーン５が左右
一対平行に掛け渡されて歯合しており、該ループ状のロ
ーラチェーン５は後述するマグネット板の搬送手段を構
成する。
【００１２】６は前記ループ状のローラチェーン５に取
り付けられたマグネット板で、所定間隔、例えば等間隔
をおいて複数個取り付けられている。７は前記マグネッ
ト板６に吸着されて搬送されてきたチップ及びマグネッ
ト板６に付着した油分を掻き取るための、その先端間に
所定の間隔をおいて配置された一対の板バネから成る掻
き取り手段、８は掻き取り手段７でもって前記マグネッ
ト板６から掻き取られたチップ及び油分を回収するチッ
プ回収箱である。前記説明から明らかなように、マグネ
ット板６は、チップを吸着すると共に浮遊した油分が付
着するオイルスキマーを兼ねた回収手段を構成する。
り付けられたマグネット板で、所定間隔、例えば等間隔
をおいて複数個取り付けられている。７は前記マグネッ
ト板６に吸着されて搬送されてきたチップ及びマグネッ
ト板６に付着した油分を掻き取るための、その先端間に
所定の間隔をおいて配置された一対の板バネから成る掻
き取り手段、８は掻き取り手段７でもって前記マグネッ
ト板６から掻き取られたチップ及び油分を回収するチッ
プ回収箱である。前記説明から明らかなように、マグネ
ット板６は、チップを吸着すると共に浮遊した油分が付
着するオイルスキマーを兼ねた回収手段を構成する。
【００１３】前記駆動スプロケット３は、後述するよう
にモータで駆動されて矢印で示す向きに前記ローラチェ
ーン５を回転させ、前記マグネット板６がチップ回収箱
８間を通って移動できるように構成されている。前記マ
グネット板６は、図１の（Ｂ）に示すように、前記ロー
ラチェーン５に取り付けられており、該ローラチェーン
５の回転により前記掻き取り手段７の上方から下方へ移
動する。
にモータで駆動されて矢印で示す向きに前記ローラチェ
ーン５を回転させ、前記マグネット板６がチップ回収箱
８間を通って移動できるように構成されている。前記マ
グネット板６は、図１の（Ｂ）に示すように、前記ロー
ラチェーン５に取り付けられており、該ローラチェーン
５の回転により前記掻き取り手段７の上方から下方へ移
動する。
【００１４】そして、前記マグネット板６が使用済のク
ーラント液９中を循環移動する間に、クーラント液９に
混入したチップがマグネット板６に吸着されると共に使
用済クーラント液９上に浮遊する油分が付着して前記掻
き取り手段７の上方に搬送され、チップ回収箱８上方に
設けた一対の板バネ７ａ、７ｂから成る掻き取り手段７
で、マグネット板６に付着して搬送されてきたチップ及
び油分が掻き取られてチップ回収箱８内に回収される。
ーラント液９中を循環移動する間に、クーラント液９に
混入したチップがマグネット板６に吸着されると共に使
用済クーラント液９上に浮遊する油分が付着して前記掻
き取り手段７の上方に搬送され、チップ回収箱８上方に
設けた一対の板バネ７ａ、７ｂから成る掻き取り手段７
で、マグネット板６に付着して搬送されてきたチップ及
び油分が掻き取られてチップ回収箱８内に回収される。
【００１５】ところで、前記マグネット板６の表面全体
が磁性を帯びていると、掻き取り手段７で掻き取って
も、チップは、再びマグネット板６へ吸引されるためマ
グネット板６からチップを完全に取り除くことができな
い。そこで、後述するように前記マグネット板６の表面
下半分は磁性を帯び、上半分は磁性を帯びないように構
成する。マグネット板６をこのように構成すれば、前記
掻き取り手段７で掻き取る場合、マグネット板６の下半
分に付いて運ばれてきたチップは、掻き取り手段７で掻
き取られて上半分の磁性を帯びない部分に移動し、マグ
ネットの吸引力から解放されて油分と共にチップ回収箱
８に完全に回収できる。
が磁性を帯びていると、掻き取り手段７で掻き取って
も、チップは、再びマグネット板６へ吸引されるためマ
グネット板６からチップを完全に取り除くことができな
い。そこで、後述するように前記マグネット板６の表面
下半分は磁性を帯び、上半分は磁性を帯びないように構
成する。マグネット板６をこのように構成すれば、前記
掻き取り手段７で掻き取る場合、マグネット板６の下半
分に付いて運ばれてきたチップは、掻き取り手段７で掻
き取られて上半分の磁性を帯びない部分に移動し、マグ
ネットの吸引力から解放されて油分と共にチップ回収箱
８に完全に回収できる。
【００１６】以下、前記マグネット板６の構造の一例を
図２で説明する。図２の（Ａ）は平面図を、図２の
（Ｂ）はＡーＡ’断面を、図２の（Ｃ）は正面図をそれ
ぞれ示している。図２において、１０はステンレス基板
で、その一端（図では下側）は両面テーパ状に形成され
たテーパ部１１で終端している。１２は一端がＬ字状固
着片１３を備えるステンレス製のカバーであって、ステ
ンレス基板１０とカバー１２はネジ１４で固着され、２
個のマグネット１５及び１６を収容する筐体１７を構成
する。さらにステンレス基板１０には筐体１７をローラ
チェーン５にネジ１９で取り付けるための取り付け片１
８が一体に形成されている。
図２で説明する。図２の（Ａ）は平面図を、図２の
（Ｂ）はＡーＡ’断面を、図２の（Ｃ）は正面図をそれ
ぞれ示している。図２において、１０はステンレス基板
で、その一端（図では下側）は両面テーパ状に形成され
たテーパ部１１で終端している。１２は一端がＬ字状固
着片１３を備えるステンレス製のカバーであって、ステ
ンレス基板１０とカバー１２はネジ１４で固着され、２
個のマグネット１５及び１６を収容する筐体１７を構成
する。さらにステンレス基板１０には筐体１７をローラ
チェーン５にネジ１９で取り付けるための取り付け片１
８が一体に形成されている。
【００１７】該筐体の下半分１７ａ内には、前記２枚の
板状マグネット１５、１６の一方をＮ極、他方はＳ極と
なるように配列して固定する。筐体１７内の残りの上半
分１７ｂ内にはマグネットが収容されておらず、前記し
たように筐体１７の両表面に磁性を帯びさせない面を設
けてチップを吸引しないようになされている。以下、こ
のようにマグネット１５、１６を収容した筐体１７をマ
グネットホルダー１７と呼称して説明する。
板状マグネット１５、１６の一方をＮ極、他方はＳ極と
なるように配列して固定する。筐体１７内の残りの上半
分１７ｂ内にはマグネットが収容されておらず、前記し
たように筐体１７の両表面に磁性を帯びさせない面を設
けてチップを吸引しないようになされている。以下、こ
のようにマグネット１５、１６を収容した筐体１７をマ
グネットホルダー１７と呼称して説明する。
【００１８】図３及び図４は前記マグネットホルダー１
７を前記ローラチェーン５に所定間隔をおいて複数個取
り付け、クーラント液中を循環移動させて、前記チップ
及び油分を除去するチップ及び油分回収装置の具体例を
示している。
７を前記ローラチェーン５に所定間隔をおいて複数個取
り付け、クーラント液中を循環移動させて、前記チップ
及び油分を除去するチップ及び油分回収装置の具体例を
示している。
【００１９】図３は装置の要部側面図を、図４は装置の
要部正面図を示している。図３及び図４において、２は
フレームで、該フレーム２の上部には前記ループ状のロ
ーラチェーン５を移動させるためのモータ１９が取り付
けられている。該モータ１９によりスプロケット２０及
び２１に掛け渡したローラチェーン２２で回転力を主ス
プロケット３に伝達し、主スプロケット３及び従動スプ
ロケット４が回転することにより、前記マグネットホル
ダー１７が取り付けられた一対のローラチェーン５が矢
印方向に回転移動する。
要部正面図を示している。図３及び図４において、２は
フレームで、該フレーム２の上部には前記ループ状のロ
ーラチェーン５を移動させるためのモータ１９が取り付
けられている。該モータ１９によりスプロケット２０及
び２１に掛け渡したローラチェーン２２で回転力を主ス
プロケット３に伝達し、主スプロケット３及び従動スプ
ロケット４が回転することにより、前記マグネットホル
ダー１７が取り付けられた一対のローラチェーン５が矢
印方向に回転移動する。
【００２０】前記ローラチェーン５の回転移動により該
ローラチェーン５に取り付けたマグネットホルダー１７
のテーパ部１１の先端が一対の板バネ７ａ、７ｂからな
る掻き取り手段７の上部の隙間に達し、該テーパ部１１
の先端が板バネ７ａと７ｂの隙間を通過すると、該一対
の板バネ７ａ及び７ｂの先端は、前記マグネットホルダ
ー１７の磁性を帯びた面にそれぞれ接し、マグネットホ
ルダー１７の下方への移動に従って、チップ及び油分を
掻き寄せる。
ローラチェーン５に取り付けたマグネットホルダー１７
のテーパ部１１の先端が一対の板バネ７ａ、７ｂからな
る掻き取り手段７の上部の隙間に達し、該テーパ部１１
の先端が板バネ７ａと７ｂの隙間を通過すると、該一対
の板バネ７ａ及び７ｂの先端は、前記マグネットホルダ
ー１７の磁性を帯びた面にそれぞれ接し、マグネットホ
ルダー１７の下方への移動に従って、チップ及び油分を
掻き寄せる。
【００２１】この時、前記板バネ７ａ及び７ｂの先端が
前記マグネトホルダー１７の磁性を帯びない表面に達す
ると、マグネットホルダー１７に吸着されていたチップ
はマグネット１５、１６（図２）の吸引力から解放さ
れ、チップ及び油分が前記したように掻き取られてチッ
プ回収箱８に回収される。もっとも、チップの一部及び
油分自体は前記一対の板バネで掻き寄せられている時で
も掻き取られて前記チップ回収箱８に回収されることは
言うまでもない。
前記マグネトホルダー１７の磁性を帯びない表面に達す
ると、マグネットホルダー１７に吸着されていたチップ
はマグネット１５、１６（図２）の吸引力から解放さ
れ、チップ及び油分が前記したように掻き取られてチッ
プ回収箱８に回収される。もっとも、チップの一部及び
油分自体は前記一対の板バネで掻き寄せられている時で
も掻き取られて前記チップ回収箱８に回収されることは
言うまでもない。
【００２２】前記実施例は、チップ及び油分回収磁性手
段は、マグネットホルダー単体をローラチェーンに取り
付けた構造を有するものであったが、図５に示すよう
に、可撓性を有するステンレス製の一本の帯２３をロー
ラチェーン５にループ状に取り付け、該ループ状のステ
ンレス製帯２３の内側にマグネットを入れた容器（マグ
ネットホルダー）２４を所定間隔、例えば等間隔に取り
付けて構成することもできる。この回収手段を採用した
場合は、掻き取り手段は、前記マグネットホルダー２４
が取り付けられていない側に設けて、ステンレス製帯２
３の表面に吸引されたチップ及び付着した油分を掻き取
り回収する。
段は、マグネットホルダー単体をローラチェーンに取り
付けた構造を有するものであったが、図５に示すよう
に、可撓性を有するステンレス製の一本の帯２３をロー
ラチェーン５にループ状に取り付け、該ループ状のステ
ンレス製帯２３の内側にマグネットを入れた容器（マグ
ネットホルダー）２４を所定間隔、例えば等間隔に取り
付けて構成することもできる。この回収手段を採用した
場合は、掻き取り手段は、前記マグネットホルダー２４
が取り付けられていない側に設けて、ステンレス製帯２
３の表面に吸引されたチップ及び付着した油分を掻き取
り回収する。
【００２３】また、本発明装置の運搬を容易にするため
に、フレームを軽くするのが望ましく、また回収手段が
マグネットを備えているため、チェーン及びスプロケッ
トが磁化することがあるので、チェーン及びスプロケッ
ト類は非磁性体、例えばプラスチック製にして実施する
のが好適である。前記実施例はいずれもマグネットを容
器に入れて磁性手段を構成したが、マグネットを容器に
入れずに実施することも可能である。
に、フレームを軽くするのが望ましく、また回収手段が
マグネットを備えているため、チェーン及びスプロケッ
トが磁化することがあるので、チェーン及びスプロケッ
ト類は非磁性体、例えばプラスチック製にして実施する
のが好適である。前記実施例はいずれもマグネットを容
器に入れて磁性手段を構成したが、マグネットを容器に
入れずに実施することも可能である。
【００２４】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
チップ及び油分除去方法及びその装置は、マグネットホ
ルダーをクーラントタンクに回収した使用済のクーラン
ト液中を循環させて、チップ及び油分の両者を同時に回
収除去するようにしたから、従来のように別個の装置で
それぞれチップ、油分を除去するのに比べて設置するス
ペースを必要としない。また、クーラントタンクに回収
した使用済クーラント液中に本発明装置を浸して稼働さ
せることができるので、クーラントタンクからの特別の
ポンプアップの必要がなくなる。
チップ及び油分除去方法及びその装置は、マグネットホ
ルダーをクーラントタンクに回収した使用済のクーラン
ト液中を循環させて、チップ及び油分の両者を同時に回
収除去するようにしたから、従来のように別個の装置で
それぞれチップ、油分を除去するのに比べて設置するス
ペースを必要としない。また、クーラントタンクに回収
した使用済クーラント液中に本発明装置を浸して稼働さ
せることができるので、クーラントタンクからの特別の
ポンプアップの必要がなくなる。
【図１】本発明の概略説明図である。
【図２】本発明装置に用いるチップ及び油分回収手段の
平面図（Ａ）、ＡーＡ’断面図（Ｂ）及び正面図（Ｃ）
である。
平面図（Ａ）、ＡーＡ’断面図（Ｂ）及び正面図（Ｃ）
である。
【図３】本発明実施例の要部側面図である。
【図４】本発明実施例の要部正面図である。
【図５】チップ及び油分磁性回収手段の他の実施例の説
明図である。
明図である。
１ クーラントタンク ３、４ スプロケット ５ ループ状ローラチェーン ６ マグネット板 ７、７ａ、７ｂ 掻き取り手段 ８ チップ回収箱 ９ クーラント液 １７、２４ マグネットホルダー ２３ ステンレス製帯
Claims (6)
- 【請求項１】 使用済クーラント液に混入したチップ及
び油分除去方法において、使用済クーラント液中にチッ
プ及び油分回収磁性手段を循環移動させて使用済クーラ
ント液に混入したチップ及びクーラント液上に浮遊する
油分を除去することを特徴とする使用済クーラント液に
混入したチップ及び油分除去方法。 - 【請求項２】 使用済クーラント液に混入したチップ及
び油分除去装置において、前記使用済クーラント液中を
循環移動する搬送手段と、該搬送手段を駆動する駆動装
置と、前記搬送手段に所定間隔をおいて取り付けられ、
前記クーラント液中を循環する、チップ及び油分回収磁
性手段とを備えることを特徴とする使用済クーラント液
に混入したチップ及び油分除去装置。 - 【請求項３】 前記チップ及び油分回収磁性手段は、平
坦な筐体内にマグネットを配置して成り、前記平坦な筐
体の両面に、磁性を帯びた面及び磁性を帯びない面を形
成したことを特徴とする請求項２記載の使用済クーラン
ト液に混入したチップ及び油分除去装置。 - 【請求項４】 前記チップ及び油分回収磁性手段に吸着
したチップ及び付着した油分を掻き取る掻き取り手段及
び回収容器を設けたことを特徴とする請求項２又は３記
載の使用済クーラント液に混入したチップ及び油分除去
装置。 - 【請求項５】 使用済クーラント液に混入したチップ及
び油分除去装置において、前記使用済クーラント液中を
循環移動する搬送手段と、該搬送手段を駆動する駆動装
置と、前記搬送手段に取り付けられた可撓性を有する帯
状金属板と、該可撓性を有する帯状金属板の一面に所定
間隔をおいて取り付けられ、前記クーラント液中を循環
する磁性手段とを備えることを特徴とする使用済クーラ
ント液に混入したチップ及び油分除去装置。 - 【請求項６】 前記可撓性を有する帯状金属板に吸着し
たチップ及び付着した油分を掻き取る掻き取り手段及び
回収容器を設けたことを特徴とする請求項５記載の使用
済クーラント液に混入したチップ及び油分除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5307557A JPH07136894A (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | チップ及び油分除去方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5307557A JPH07136894A (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | チップ及び油分除去方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07136894A true JPH07136894A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17970527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5307557A Withdrawn JPH07136894A (ja) | 1993-11-13 | 1993-11-13 | チップ及び油分除去方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07136894A (ja) |
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1993
- 1993-11-13 JP JP5307557A patent/JPH07136894A/ja not_active Withdrawn
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