JPH10113842A - 混合加工屑分離装置 - Google Patents

混合加工屑分離装置

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JPH10113842A
JPH10113842A JP8270861A JP27086196A JPH10113842A JP H10113842 A JPH10113842 A JP H10113842A JP 8270861 A JP8270861 A JP 8270861A JP 27086196 A JP27086196 A JP 27086196A JP H10113842 A JPH10113842 A JP H10113842A
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processing
receiving tank
waste
coolant
iron
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JP8270861A
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Inventor
Yoshikazu Mabuchi
好和 馬渕
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工クーラント中に混入した鉄加工屑および
アルミニウム加工屑をそれぞれ再利用することのできる
装置を提供することを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、受入槽10内に受け入れた
ダーティー液から、混合加工屑両者のそれぞれの比重の
相違および磁性体であるか否かの相違、等々を利用し、
スクレーパコンベア40およびスラットコンベア80に
よってアルミニウム加工屑および鉄加工屑をそれぞれ分
離回収するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工クーラントを
適用した加工の際に発生する鉄加工屑とアルミニウム加
工屑との混合加工屑からそれぞれを分離するための装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属粗材に対して切削加工、
具体的には切削・研削・切断等の加工を施す加工機械に
おいては、当該金属粗材および加工工具の両者の冷却・
潤滑、さらには加工中に発生する加工屑の洗浄を図る目
的から加工クーラントを供給しながら加工を行うように
している。
【0003】通常、この種の加工機械では、加工中に供
給した加工クーラントを加工屑とともに一旦回収し、濾
過後の濾液を加工クーラントととして再利用する一方、
濾塊、つまり加工屑を再び金属粗材の原料として用いる
ことにより、それぞれの省資源化が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前にあっ
ては、金属粗材の種類毎に専用の加工クーラント、たと
えば、鉄製粗材に対しては油性の加工クーラントが用意
され、また、アルミニウム製粗材に対しては水溶性の加
工クーラントが用意されていたため、金属粗材の種類毎
に加工機械も専用のものを用意する必要があり、各加工
機械の稼働率を向上させることが困難であった。
【0005】こうした状況の中、昨今においては、加工
クーラントに種々の改良が加えられ、鉄製粗材およびア
ルミニウム粗材の両者に対して適用することが可能な水
溶性の加工クーラントが提供されるようになり、同一の
加工機械で両者の加工を行うことが可能になった。
【0006】しかしながら、同一の加工機械で鉄製粗材
およびアルミニウム製粗材の両者に加工を施した場合に
は、加工クーラント中に鉄加工屑とアルミニウム加工屑
とが混入することとなり、加工屑の再利用の点で不都合
を生じることになる。特に、加工屑がチップ状である場
合には、これを分離することは極めて困難である。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みて、加工クーラ
ント中に混入した鉄加工屑およびアルミニウム加工屑を
それぞれ再利用することのできる装置を提供することを
解決課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工クーラン
トを適用した加工の際に発生する鉄加工屑とアルミニウ
ム加工屑との混合加工屑からそれぞれを分離するための
装置であって、非磁性材によって構成し、加工クーラン
トとともに前記混合加工屑を受け入れる受入槽と、循環
駆動する無端保持体の外周部にスクレーパを具備し、か
つ前記受入槽に受け入れた加工クーラントに一部を浸漬
させる態様で該受入槽の内部に配設しており、前記スク
レーパの作用によって加工クーラント中に浮遊するアル
ミニウム加工屑を該加工クーラントから順次搬出させる
アルミニウム加工屑搬出手段と、循環駆動する無端保持
体の外周部に磁性吸着体を具備し、かつ該磁性吸着体を
前記受入槽の外壁面に対してその最底部から摺接させる
態様で前記受入槽の外部に配設しており、前記磁性吸着
体の磁気の作用により前記受入槽の壁を介して該受入槽
に受け入れた鉄加工屑を加工クーラントから順次搬出さ
せる鉄加工屑搬出手段とを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図1乃至図4は、本
発明に係る混合加工屑分離装置の一実施形態を概念的に
示したものである。ここで例示する混合加工屑分離装置
は、鉄製粗材およびアルミニウム製粗材のそれぞれに切
削加工を施す加工機械(図示せず)の加工部位に対して
共通の加工クーラント、たとえば水溶性の加工クーラン
トを順次供給する加工クーラント供給設備1に付設した
もので、加工屑の混入していない加工クーラント(以
下、単にクリーン液と称する)を貯留する貯留槽2の一
側方に、上述した図示していない加工機械から排出され
るチップ状の鉄加工屑およびチップ状のアルミニウム加
工屑が混入した加工クーラント(以下、単にダーティー
液と称する)を受け入れるための受入槽10を備えてい
る。
【0010】受入槽10は、底壁11が弧状を成し、該
底壁11から接線方向に沿って連続する一対の案内壁1
2,13が上方に向けて互いに漸次離隔する方向に傾斜
するとともに、これら一対の案内壁12,13に直交す
る一対の槽側壁14,15が互いに平行に延在したもの
で、その全体を非磁性体、たとえばステンレス鋼の薄板
によって構成しており、一方の槽側壁14,15を上述
した貯留槽2の一側壁に隣接させる態様で配設してい
る。図1からも明らかなように、この受入槽10の案内
壁12,13は、一方(以下、アルミニウム加工屑用案
内壁12と称する)の上端部が外方に向けて下方に屈曲
傾斜し、また他方(以下、鉄加工屑用案内壁13と称す
る)の上端部が弧状に湾曲し、さらにその先端部が外方
に向けて下方に傾斜している。
【0011】図には明示していないが、上記混合加工屑
分離装置では、上述したアルミニウム加工屑用案内壁1
2における上端縁部の下方域に、アルミニウム加工屑を
収容するためのアルミニウム加工屑回収容器を配置する
一方、鉄加工屑用案内壁13における上端縁部の下方域
に鉄加工屑を収容するための鉄加工屑回収容器を配置し
ている。
【0012】また、上記混合加工屑分離装置には、受入
槽10の内方側に位置する部位にメインドライブシャフ
ト20およびフィルタドラム30を配設し、かつメイン
ドライブシャフト20に固着したメインドライブスプロ
ケット21と、フィルタドラム30の外周の間に無端の
スクレーパコンベア(アルミニウム加工屑搬出手段)4
0を巻回させているとともに、該受入槽10の外方側に
位置する部位にサブドライブシャフト50、ロックシャ
フト60およびアイドラシャフト70を適宜配設し、か
つサブドライブシャフト50に固着したサブドライブス
プロケット51と、ロックシャフト60に固着したロッ
クスプロケット61と、アイドラシャフト70に固着し
た第1テンションスプロケット71との間に無端のスラ
ットコンベア(鉄加工屑搬出手段)80を巻回させてい
る。
【0013】メインドライブシャフト20は、上記受入
槽10におけるアルミニウム加工屑用案内壁12の上端
部上方に位置する部位に、該受入槽10の両槽側壁1
4,15に対して直角に貫通する態様で水平軸回りに回
転可能に配設したもので、その両端部における上記受入
槽10の両槽側壁14,15よりも内方側に位置する部
位にそれぞれ上述したメインドライブスプロケット21
を固着している。
【0014】図2に示すように、このメインドライブシ
ャフト20には、一方の槽側壁15のから突出した外端
部に伝達ドライブスプロケット22を固着し、かつ他方
の槽側壁14から突出した外端部に駆動モータ90を接
続している。
【0015】フィルタドラム30は、図1および図2に
示すように、受入槽10における底壁11の曲率半径よ
りも小さい半径を有し、かつ該受入槽10における両槽
側壁14,15間の間隙よりも短い長さを有した円筒状
を成す筒状枠体31と、この筒状枠体31の両端壁3
2,33の中心部からそれぞれ外方に向けて突設し、該
筒状枠体31の内部と外部とを連通させる細径円筒状の
ドラム軸34,35と、上記筒状枠体31の外周面に取
り付けた濾過部材36とを具備して構成したもので、該
濾過部材36によってダーティー液から加工クーラント
のみを濾液として濾過する作用を成す。
【0016】このフィルタドラム30は、上述したドラ
ム軸34,35をそれぞれ受入槽10の両槽側壁14,
15に設けた軸受部材16,17に嵌合させることによ
り、その中心軸30aが上記メインドライブシャフト2
0に平行となる状態で、上記受入槽10の下方部に当該
中心軸30a回りに回転可能に支承させている。図1か
らも明らかなように、上記フィルタドラム30を支承す
る軸受部材16,17は、その軸心16a,17aを受
入槽10における底壁11の曲率中心軸11aからアル
ミニウム加工屑用案内壁12に近接する方向に僅かにず
らした位置に配置している。また、上記軸受部材16,
17の一方、具体的にはクリーン液の貯留槽2に近接す
る側の軸受部材17は、端部が開口し、該開口(排出
口)17aを通じて貯留槽2の内部に連通している一
方、貯留槽2から離れた側の軸受部材16は、その端部
が閉塞している。
【0017】スクレーパコンベア40は、図1および図
2に示すように、一対の無端状スクレーパチェーン(無
端保持体)41の間の外周部適宜位置に複数のスクレー
パ42を互いに等間隔、かつ比較的疎に架設して構成し
たもので、アルミニウム加工屑用案内壁12に近接した
延在部分が当該アルミニウム加工屑用案内壁12に平行
となる態様でメインドライブスプロケット21とフィル
タドラム30の外周との間に巻回しており、上述した駆
動モータ90の駆動に伴ってメインドライブシャフト2
0が回転した場合に、フィルタドラム30を連動して回
転させる作用を成す。
【0018】スクレーパ42は、横断面が略L字の板状
を成し、上述した一対のスクレーパチェーン41からそ
れぞれ外方に向けて突出しており、上述した駆動モータ
90が、図1中において時計回りに回転駆動した場合
に、各外縁部が受入槽10における底壁11の内面に漸
次接近し、かつその最下方部よりも僅かに上方に位置す
る部位からアルミニウム加工屑用案内壁12の上端部に
至る内面に亘って摺接する大きさに構成している。
【0019】なお、図1中の符号100は、上記スクレ
ーパ42コンベア40におけるメインドライブスプロケ
ット21およびフィルタドラム30の間において、アル
ミニウム加工屑用案内壁12から離隔した延在部分を内
方から外方に向けて押圧することにより、該スクレーパ
42コンベア40に所要の張力を保持させるための調整
可能な第2テンションスプロケットである。
【0020】サブドライブシャフト50は、上記受入槽
10の鉄加工屑用案内壁13に構成した弧状部分13a
の下方域に、該受入槽10の両槽側壁14,15に対し
て直角に貫通する態様で水平軸回りに回転可能に配設し
たもので、その両端部における上記受入槽10の両槽側
壁14,15よりも内方側に位置する部位にそれぞれ上
述したサブドライブスプロケット51を固着している。
【0021】図2に示すように、このサブドライブシャ
フト50には、一方の外端部に伝達ドリブンスプロケッ
ト52を固着しており、該伝達ドリブンスプロケット5
2と上述したメインドライブシャフト20の伝達ドライ
ブスプロケット22との間に巻回したタイミングチェー
ン101を介して該メインドライブシャフト20を連係
している。
【0022】なお、図1中の符号102は、上記タイミ
ングチェーン101を外方から内方に向けて押圧するこ
とにより、該タイミングチェーン101に所要の張力を
保持させるための調整可能な第3テンションスプロケッ
トである。
【0023】ロックシャフト60およびアイドラシャフ
ト70は、受入槽10の両側下方部においてそれぞれ該
受入槽10の両槽側壁14,15に対して直角に貫通す
る態様で水平軸回りに回転可能に配設したもので、図3
および図4に示すように、上述したサブドライブシャフ
ト50のサブドライブスプロケット51に対応する部位
にそれぞれロックスプロケット61および第1テンショ
ンスプロケット71を固着している。
【0024】スラットコンベア80は、図1乃至図4に
示すように、一対の無端状スラットチェーン(無端保持
体)81の間の外周部適宜位置に多数のスラット82を
互いに等間隔、かつ比較的密に架設して構成したもの
で、受入槽10に近接した延在部分を該受入槽10の外
面に沿わせる態様でサブドライブスプロケット51、第
1テンションスプロケット71およびロックスプロケッ
ト61に巻回している。なお、図中の符号103,10
4,105は、これらスプロケット51,61,71の
間においてスラットチェーン81を所定の軌道に沿って
案内するためのチェーンガイドである。
【0025】スラット82は、取付板の外表面に複数の
永久磁石(磁性吸着体)83を平坦状に敷設して構成し
たもので、上述した駆動モータ90の駆動により、メイ
ンドライブシャフト20、メインドライブスプロケット
21、タイミングチェーン101およびサブドライブス
プロケット51を介してサブドライブシャフト50が、
図1中において時計回りに回転駆動した場合に、各永久
磁石83の外表面が受入槽10の下方部において上述し
たスクレーパコンベア40におけるスクレーパ42の摺
接開始点付近から底壁11を通過し、鉄加工屑用案内壁
13の上端部に構成した湾曲部分13aに至る外面に亘
って摺接する大きさに構成している。
【0026】なお、スラット82に敷設する永久磁石8
3としては、受入槽10の外面に当接させた場合に、該
受入槽10の壁を介してその磁力を内部に作用させるに
十分な磁力を有したものを適用している。
【0027】一方、上記混合加工屑分離装置は、フィル
タドラム30の内部に複数の洗浄ノズル110を備えて
いるとともに、受入槽10の内方側における鉄加工屑用
案内壁13の上端部上方域に複数の噴射ノズル120を
備えている。
【0028】これら洗浄ノズル110および噴射ノズル
120は、図5および図6に示すように、それぞれ貯留
槽2に設けた供給ポンプ3に接続する供給管路111,
121の周面から同一方向に向けて突設したもので、各
供給管路111,121に供給されたクリーン液を個々
の先端面から噴射する作用を成す。
【0029】洗浄ノズル110は、開放された軸受部材
17から洗浄用供給管路111をフィルタドラム30の
内部に水平に挿入することによって該フィルタドラム3
0の内部に配設されており、それぞれがスクレーパチェ
ーン41の巻回していない部位において濾過部材36の
内周面に向けて延在している。
【0030】噴射ノズル120は、受入槽10における
鉄加工屑用案内壁13の上端部上方域に噴射用供給管路
121を水平に配置することによって配設され、それぞ
れが鉄加工屑用案内壁13の内面に向けて下方に延在し
ている。
【0031】上記のように構成した混合加工屑分離装置
では、図示していない起動スイッチをONすると、駆動
モータ90が連続的、もしくは間欠的に回転駆動するこ
とにより、メインドライブシャフト20が図1中におい
て時計回りに回転し、メインドライブスプロケット21
を介してスクレーパコンベア40が駆動するとともに、
該スクレーパコンベア40の駆動によってフィルタドラ
ム30が図1中において時計回りに回転し、さらにメイ
ンドライブシャフト20の駆動に伴うサブドライブシャ
フト50の回転により、サブドライブスプロケット51
を介してスラットコンベア80が図1中において時計回
りに駆動することになる。
【0032】今、上述した状態から加工クーラント供給
設備1の貯留槽2に設けた供給ポンプ3を駆動すると、
貯留槽2に貯留したクリーン液が図示していない加工機
械用供給管路を通じて加工機械の加工部位に順次供給さ
れ、金属粗材および加工工具の両者の冷却・潤滑を図る
ことができるとともに、加工中に発生する加工屑の洗浄
を行うことも可能となる。
【0033】加工中に供給したクリーン液は、洗浄した
鉄加工屑およびアルミニウム加工屑とともに図示してい
ない排出通路を通じて加工機械から排出され、ダーティ
ー液となって上述した受入槽10に順次受け入れられ
る。
【0034】受入槽10に受け入れられたダーティー液
は、これに浸漬するフィルタドラム30の外周部からそ
の内部へ侵入する際に、濾過部材36によって鉄加工屑
およびアルミニウム加工屑が除去されることになり、該
フィルタドラム30の濾過部材36を通過した濾液がク
リーン液として貯留槽2に順次還流され、再び加工機械
に供給されることになる。
【0035】この間、フィルタドラム30の内部に配設
した洗浄ノズル110から連続的に、もしくは間欠的に
濾過部材36の内周面に向けてクリーン液が噴射されて
いるため、その外周面に付着した濾塊、つまり鉄加工屑
およびアルミニウム加工屑が受入槽10内に吹き飛ばさ
れることとなり、該濾過部材36に目詰りが発生する事
態を防止できる。
【0036】一方、フィルタドラム30の濾過部材36
を通過できずに受入槽10に残留した鉄加工屑とアルミ
ニウム加工屑との混合加工屑は、スラットコンベア80
およびスクレーパコンベア40の駆動により、以下に示
すように互いに分離・搬出され、それぞれが専用の回収
容器に収容される。
【0037】すなわち、受入槽10の内部に受け入れた
混合加工屑は、両者の比重の相違(アルミニウムの比重
が2.7程度であるのに対し鉄の比重が7.9程度であ
る)からダーティー液中において鉄加工屑が比較的下層
に沈殿する傾向にある一方、アルミニウム加工屑が比較
的上層に浮遊する傾向にある。
【0038】したがって、スラットコンベア80の駆動
によってスラット82が受入槽10の下方部から鉄加工
屑用案内壁13に沿って上方に摺接すると、該スラット
82に敷設した永久磁石83の磁気吸着作用により、該
スラット82の移動に伴って混合加工屑の中から鉄加工
屑のみが漸進し、やがて鉄加工屑用案内壁13の上端部
に構成した湾曲部分13aに搬送される。
【0039】鉄加工屑用案内壁13の湾曲部分13aに
達した鉄加工屑は、該湾曲部分13aの頂を越えた部位
から漸次永久磁石83の磁気吸着作用が弱まることによ
って傾斜部13bを滑り落ち、鉄加工屑回収容器(図示
せず)に収容されることになる。
【0040】この間、上記混合加工屑分離装置では、仮
に鉄加工屑とともにアルミニウム加工屑が鉄加工屑用案
内壁13を漸進した場合にも、噴射ノズル120から連
続的に、もしくは間欠的にクリーン液が噴射されている
ため、永久磁石83から磁気吸着作用を受けないアルミ
ニウム加工屑がこの噴射されたクリーン液によって洗い
流されることになり、鉄加工屑回収容器(図示せず)へ
の混入を防止することができる。
【0041】さらに、受入槽10に残ったアルミニウム
加工屑は、スクレーパコンベア40のスクレーパ42と
アルミニウム加工屑用案内壁12との間において、該ア
ルミニウム加工屑用案内壁12に沿って漸次上方に掻き
上げられ、その上端部の傾斜部12aを滑り落ちてアル
ミニウム加工屑回収容器(図示せず)に収容されること
になる。
【0042】なお、以上の説明においては便宜上、クリ
ーン液、鉄加工屑、アルミニウム加工屑の順番でダーテ
ィー液がそれぞれに分離されるかのように記載している
が、実際においてはそれぞれが同時に進行してダーティ
ー液がクリーン液、鉄加工屑およびアルミニウム加工屑
に分離されていく。
【0043】このように、上記混合加工屑分離装置によ
れば、加工機械から排出されたダーティー液をクリーン
液、鉄加工屑およびアルミニウム加工屑に分離してこれ
らを個別に回収することができるため、加工機械の稼働
率を向上させた場合にも、鉄加工屑およびアルミニウム
加工屑両者の再利用を容易に図ることができるようにな
る。
【0044】なお、上述した実施の形態では、ステンレ
ス鋼によって受入槽を構成しているが、非磁性体であれ
ば、その他の材質を適用しても構わない。また、受入槽
の底壁を弧状に構成するとともに、一対の案内壁をそれ
ぞれ傾斜配置するようにしているが、本発明はこれらに
限定されない。さらに、加工クーラント供給設備に付設
しているが、独立した分離装置として構成することもも
ちろん可能である。
【0045】また、上述した実施の形態では、フィルタ
ドラムを適用して受入槽から加工クーラントを濾過する
ようにしているが、その他の濾過手段を適用しても同様
の効果を期待することが可能である。
【0046】さらに、上述した実施の形態では、噴射ノ
ズルから加工クーラントを噴射するようにしているた
め、混合加工屑の分離能を一層向上させることが可能に
なるが、必ずしも噴射ノズルを設ける必要はない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加工クーラント中に混入した鉄加工屑およびアルミニウ
ム加工屑を分離することができるため、それぞれの再利
用を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る混合加工屑分離装置の一実施形態
を概念的に示した断面側面図である。
【図2】図1に示した混合加工屑分離装置の動力伝達系
を概念的に示した断面展開図である。
【図3】図1における III − III 線断面図である。
【図4】図1における IV − IV 線断面図である。
【図5】図1に示した混合加工屑分離装置を適用した加
工クーラント供給設備を概念的に示した平面図である。
【図6】図5に示した加工クーラント供給設備の断面正
面図である。
【図7】図5に示した加工クーラント供給設備の側面図
である。
【符号の説明】
10…受入槽 12…アルミニウム加工屑用案内壁 13…鉄加工屑用案内壁 17a…開口 30…フィルタドラム 31…筒状枠体 36…濾過部材 40…スクレーパコンベア 41…スクレーパチェーン 42…スクレーパ 80…スラットコンベア 81…スラットチェーン 83…永久磁石 110…洗浄ノズル 120…噴射ノズル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工クーラントを適用した加工の際に発
    生する鉄加工屑とアルミニウム加工屑との混合加工屑か
    らそれぞれを分離するための装置であって、 非磁性材によって構成し、加工クーラントとともに前記
    混合加工屑を受け入れる受入槽と、 循環駆動する無端保持体の外周部にスクレーパを具備
    し、かつ前記受入槽に受け入れた加工クーラントに一部
    を浸漬させる態様で該受入槽の内部に配設しており、前
    記スクレーパの作用によって加工クーラント中に浮遊す
    るアルミニウム加工屑を該加工クーラントから順次搬出
    させるアルミニウム加工屑搬出手段と、 循環駆動する無端保持体の外周部に磁性吸着体を具備
    し、かつ該磁性吸着体を前記受入槽の外壁面に対してそ
    の最底部から摺接させる態様で前記受入槽の外部に配設
    しており、前記磁性吸着体の磁気の作用により前記受入
    槽の壁を介して該受入槽に受け入れた鉄加工屑を加工ク
    ーラントから順次搬出させる鉄加工屑搬出手段とを備え
    たことを特徴とする混合加工屑分離装置。
  2. 【請求項2】 前記受入槽は、上方に向けて互いに漸次
    離隔する態様で傾斜する一対の案内壁を有しており、 前記アルミニウム加工屑搬出手段が、前記受入槽の一方
    の案内壁に対してその最下部よりも僅かに上方に位置す
    る内壁面から前記スクレーパを摺接させ、該スクレーパ
    とこの内壁面との間においてアルミニウム加工屑を搬出
    する一方、前記鉄加工屑搬出手段が、前記スクレーパの
    摺接する位置の近傍から前記受入槽の他方の案内壁に沿
    って鉄加工屑を搬出することを特徴とする請求項1記載
    の混合加工屑分離装置。
  3. 【請求項3】 前記受入槽の底壁を弧状に構成し、かつ
    前記スクレーパがこの底壁に漸次接近する態様で前記ア
    ルミニウム加工屑搬出手段の無端保持体を配設したこと
    を特徴とする請求項2記載の混合加工屑分離装置。
  4. 【請求項4】 前記受入槽において前記鉄加工屑搬出手
    段の磁性吸着体が摺接する壁の上方部に、該壁の内面に
    向けて加工クーラントを噴射する噴射ノズルを配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の混合加工屑分離装置。
  5. 【請求項5】 円筒状を成す筒状枠体の周面に濾過部材
    を具備し、かつ少なくとも一方の端面に排出口を構成し
    て成るフィルタドラムを、その軸心が水平となり、かつ
    該軸心回りに回転する態様で、前記受入槽の内部におけ
    る前記加工クーラントに浸漬する部位に配設し、 このフィルタドラムの周面を通過した前記受入槽の加工
    クーラントを、前記排出口を通じて外部に排出させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の混合加工屑分離装置。
  6. 【請求項6】 前記アルミニウム加工屑搬出手段の無端
    保持体を前記フィルタドラムに連係させ、該アルミニウ
    ム加工屑搬出手段の駆動によって前記フィルタドラムを
    回転させることことを特徴とする請求項5記載の混合加
    工屑分離装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタドラムの内部から前記濾過
    部材に向けて加工クーラントを噴射する洗浄ノズルを付
    設したことを特徴とする請求項5記載の混合加工屑分離
    装置。
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