JP3189949B2 - 電解母板研磨装置及びそれを組み込んだ種板自動剥取システム - Google Patents

電解母板研磨装置及びそれを組み込んだ種板自動剥取システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電解金属をその両
面に析出させ、それを剥ぎ取って銅、鉛等の非鉄金属の
精錬に用いられる陰極種板として用いる電解母板の研磨
装置に係り、特に、電解母板の搬入装置、電解母板から
種板を剥ぎ取る剥取装置、離型剤塗布槽及び電解母板を
搬出する搬出装置を備えた既存の種板自動剥取ラインに
設置して電解母板の両面を研磨し、半永久的に電解母板
を使用し続けることができるようにする電解母板研磨装
置及びそれを組み込んだ種板自動剥取システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、銅の電解精錬に用いられ
る陰極種板(種板)は、電解槽中に多数のステンレス製
電解母板を浸漬し、通電することによって、その両面に
電解銅を析出し、それを剥取装置により剥ぎ取ることに
よって製造している。この電解母板は、図4に示されて
いるように、上端部に設けたクロスバー4を介して後述
する一対のチェーンコンベアに係止されて懸吊されなが
ら、図3に示されているような種板自動剥取ライン30
に沿って搬送される。
【0003】この種板自動剥取ライン30は、無端状の
搬送路35に沿って多数の電解母板1を所定間隔で吊り
下げて搬送する一対のチェーンコンベア33を電解母板
搬送手段として備えている。搬送路35には、チェーン
コンベア33の進行方向に沿って、電解母板1の搬入装
置(図示せず)、電解母板1から種板2が剥がれ易くす
るための口開け装置37、電解母板1から種板2を剥ぎ
取る剥取装置40、剥離剤塗布槽43及び電解母板搬出
装置(図示せず)が設置されている。42の位置では、
作業員が手作業で不良電解母板1をラインから取り外し
て作業台まで運搬し表面研磨作業を行っていた。一方の
面の研磨作業終了後、ホイスト等を用いて裏返し反対面
を同じ作業により研磨していた。そして、作業終了後、
再びラインまで運搬して種板自動剥取ライン30に取り
付けラインに戻していた。
【0004】かかる種板自動剥取ライン30において、
種板電解槽で1日電解して電着された電解母板数十枚
(半槽分)は、クレーンにより洗浄装置に搬送され、こ
こで温水を吹き付けることによって電解母板1の両面に
付着した電解液を洗い流す。洗浄された電解母板1は、
図示されていない搬入装置に運ばれ、一枚ずつチェーン
コンベア33に所定の間隔で載せられる。チェーンコン
ベア33は、後述する理由により定期的に一旦停止する
ように間欠運転とされる。
【0005】次に、電解母板1は、チェーンコンベア3
3により、口開け装置37に運ばれる。口開け装置37
によって、電解母板1の両面に電着した種板2の上端縁
が一部捲り上げられる。電解母板1は、続いて水平方向
から垂直上方向に移動方向を変え、剥取装置40へと送
られる。剥取装置40では、電解母板1の上端部をクラ
ンプ部材でしっかりと把持し、口開け装置37によって
捲り上げた種板2の上端部に口開け刃を押し当てる。こ
の状態で、クランプ部材及びチェーンコンベア33が上
昇すると、電解母板1のみが上昇しその両面に電着した
種板2は電解母板1から剥ぎ取られる。剥ぎ取られた種
板2は、それぞれ、ローラコンベア41によって種板自
動剥取ライン30の外に排出される。
【0006】種板2が剥がされた電解母板1は、チェー
ンコンベア33により搬送され、垂直上方向から水平方
向へ移動方向を変えられる。チェーンコンベア33は定
期的に停止し領域42において不良電解母板の有無を検
査する。不良電解母板を発見すると、作業員はラインか
ら不良電解母板を外し手作業により不良部位を研磨す
る。電解母板1は、さらに、剥離剤塗布槽43に送られ
剥離剤(石鹸)をその両面に塗布される。剥離剤の塗布
は、剥離剤塗布槽43に電解母板1をどぶ漬しても、あ
るいは、シャワで吹き付けても良い。
【0007】次に、電解母板1はチェーンコンベア33
によって搬出装置の位置に送られ、ここでチェーンコン
ベア33から一枚ずつ搬出される。搬出された電解母板
1は、搬出用チェーンコンベア上に並べられ、一定枚数
になると、クレーンにより電解槽に挿入される。これに
より、電解母板1から種板を自動的に剥ぎ取るサイクル
が終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の種板自
動剥取ライン30では、領域42における不良電解母板
の検査のために、チェーンコンベア33を定期的に停止
する必要がありライン全体としての効率が悪い欠点があ
った。さらに、旨く剥ぎ取ったとされる電解母板1に僅
かに残る電着金属の破片等により、電解槽における種板
の電着が不良なる欠点もあった。そのため、一日に一回
乃至一週間に一回程度、全ての電解母板1を研磨する作
業を行っていた。
【0009】かかる研磨作業は、作業員による手作業に
頼っているのが現状であり手間が掛かると共に、その間
ラインを停止しておかなければならないためラインの稼
働効率がさらに悪くなる欠点があった。なお、かかる電
解母板1をトロリーコンベアに係止させて懸吊しながら
水平方向に移動しつつ上記種板自動剥取ライン30とほ
ぼ同じ工程を経て電解母板1から種板を自動的に剥ぎ取
るシステムも存在する。例えば、特開平7−22899
1号においては、かかる水平移動型の種板自動剥取シス
テムに銅電解用母板の研磨装置を設置して、電解母板1
の研磨作業をも自動化している。
【0010】しかしながら、この研磨装置は、電解母板
1の両面を研磨する一対のブラシローラを上下に2組設
置してこれを電解母板1に対して直角な方向及び上下方
向に往復移動可能に構成している。そして、かかる研磨
装置の位置に電解母板1が搬送されてくる毎に、先ず全
てのブラシローラを電解母板1の両面に接触するように
接近させた後ブラシローラを回転駆動し、同時に、全て
のブラシローラを上下方向に移動することにより電解母
板1の両面をくまなく研磨する。かかる研磨装置は、構
造が複雑で機械の製造コストが高くなる欠点があると共
に研磨作業中電解母板1を停止しておかなければならず
ラインの稼働効率の点で問題となっていた。また、水平
移動型の種板自動剥取システムは、ラインの設置面積が
極めて広く、工場の建築コストが高くなる欠点を有して
いた。
【0011】従って、本発明の目的は、前述した従来の
種板自動剥取ラインの課題を解決し、簡単且つ効率的な
方法で電解母板の両面を研磨することができる電解母板
研磨装置及びそれを組み込んだ種板自動剥取システムを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様は、
電着金属が剥ぎ取られた後の電解母板をほぼ垂直に支持
した状態で上下方向に搬送しつつ、電解母板の両面にほ
ぼ幅いっぱいに接触可能な一対の円筒状研磨手段を、そ
れぞれ、該電解母板の搬送方向と同一方向で且つ搬送速
度よりも少くとも僅かに速い接線速度を有するように回
転させて該電解母板が前記一対の円筒状研磨手段により
僅かに引っ張られるような状態で研磨する電解母板研磨
装置を提供する。
【0013】本発明装置では、研磨作業中、一対の円筒
状研磨手段は電解母板の両面にほぼ幅いっぱいに接触可
能な位置で回転しているだけであり、その間を、電着金
属が剥ぎ取られた後の電解母板をほぼ垂直に支持した状
態で上下方向に搬送する。従って、電解母板の研磨の為
にラインを停止させる必要はなく、むしろ、連続的に移
動し続けるように駆動される。各円筒状研磨手段は、電
解母板の搬送方向と同一方向で且つ搬送速度よりも少く
とも僅かに速い接線速度を有するように回転するため、
電解母板は一対の円筒状研磨手段により僅かに引っ張ら
れるような状態で研磨される。このような緊張状態での
研磨により、電解母板の両面は揺れたり停滞したりする
ことなく均一に研磨される。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電解母板研磨装置において、円筒状研磨手段が、電解
母板の搬送路の両側に且つ該搬送路に対して直角な方向
に往復移動可能に一対設けられていることを特徴とす
る。
【0015】汎用の直線案内装置及びアクチュエータ等
により、電解母板の搬送路の両側に配置される円筒状研
磨手段を、搬送路に対して直角な方向に往復移動可能と
する。 請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記
載の電解母板研磨装置において、円筒状研磨手段が、円
筒状に積層された羽布から構成されてなることを特徴と
する。
【0016】円筒状に積層された羽布により、電解母板
に残る全ての電着金属の破片等を確実に研磨除去するこ
とができる。電解母板の両面は、比較的ラフな表面とな
るが、剥離剤塗布槽において剥離剤を電解母板の両面に
塗布した後電解槽で種板を電着するため、種板の製造上
問題とならない。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1−3の
いずれか1項に記載の電解母板研磨装置において、さら
に、電解母板の両面に付着した研磨屑等を洗浄するシャ
ワー装置と、そして、濡れた電解母板の両面を乾かすエ
ア噴射装置とを備えて構成されてなることを特徴とす
る。
【0018】電解母板を用いて種板を電解により電着さ
せるためには、円筒状研磨手段により研磨した電解母板
の表面に付着した研磨屑等を洗浄除去することが必要で
ある。そこで、一対の円筒状研磨手段の下流側にシャワ
ー装置を設置して、それら研磨屑等を洗浄すると共に、
シャワー装置にて用いられた洗浄水をエア噴射装置によ
り吹き飛ばし電解母板の両面を乾燥させてから剥離剤塗
布槽に送る。
【0019】本発明の第二の態様は、請求項1−4のい
ずれか1項に記載の電解母板研磨装置を、電着金属を両
面に付着させた電解母板の搬入装置、該電解母板から種
板を剥ぎ取る剥取装置、離型剤塗布槽及び電解母板を搬
出する搬出装置を備えた既存の又は新設の垂直循環型の
種板自動剥取ラインの上部空間に設置したことを特徴と
する種板自動剥取システムを提供することである。
【0020】垂直循環型の種板自動剥取ラインでは、電
解母板が上下方向に移動する領域があり、この部位、す
なわち、種板自動剥取ラインの上部空間に、請求項1−
4のいずれか1項に記載の電解母板研磨装置を設置す
る。これにより、電解母板研磨装置のための追加の設置
面積を必要としない。さらに、かかる電解母板研磨装置
は、新設の種板自動剥取ラインだけでなく、既存のもの
にも設置可能であり、僅かな設計変更で本発明の電解母
板研磨装置の効果を享受することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明に係る
電解母板研磨装置及びそれを組み込んだ種板自動剥取シ
ステムについて図示された好ましい実施形態に基いて説
明する。
【0022】図1は、本発明に係る種板自動剥取システ
ムの一実施形態の正面図である。
【0023】本発明に係る種板自動剥取システムは、基
本的に、図3に示した従来の種板自動剥取システムと同
様であり、円筒状羽布を含む左右一対の羽布装置12
と、羽布装置12の下流側に設置されるシャワー装置1
4と、そして、濡れた電解母板1の両面を乾かすエア噴
射装置16とを備えた電解母板研磨装置10をその上部
空間に設置した点のみを特徴とする。従って、従来の種
板自動剥取システムと同様の構成要素については同じ参
照番号を付する事によってその詳細な説明を省略する。
【0024】電解母板研磨装置10の羽布装置12は、
図2に詳細に示されているように、種板自動剥取ライン
30のフレーム30aに固定される断面コ字形の基台1
2aと、基台12aに固定された一対の軌道12bに沿
って滑動する合計4個の直線運動ベアリング12cに支
持されたスライド台12dと、スライド台12d上に固
定された一対のブラケット12eに回転可能に軸支され
た円筒状の羽布12fと、スライド台12d上に固定さ
れたモータ12gと、羽布12fとモータ12gとを駆
動的に連結する歯付きベルト12hと、そして、基台1
2aの裏面に固定されたアクチュエータ12iとを含ん
でいる。
【0025】アクチュエータ12iの出力ロッドの先端
部は、スライド台12dの裏面に固定されたブロック1
2jに固定されており、アクチュエータ12iを作動す
ることによりスライド台12dを電解母板1の表面に直
角な方向に往復駆動する。スライド台12dの往復駆動
機構としては、図示されたアクチュエータ12iに限ら
ず、ラック・ピニオン機構、ボールネジ機構その他従来
周知の種々の機構を用いることもできる。
【0026】また、図示された好ましい実施形態におい
ては、円筒状研磨手段として400メッシュの羽布12
fを用いたが、もちろん、ワイヤブラシ等の他の円筒状
研磨部材を採用することができる。羽布12fは、その
外周面における回転方向が電解母板1の搬送方向と同じ
で且つ電解母板1の搬送速度よりも少くとも僅かに速い
接線速度を有するように回転させる。そのため、電解母
板1は一対の羽布12fにより僅かに引っ張られるよう
な状態で研磨される。このような緊張状態での研磨によ
り、電解母板1の両面は揺れたり停滞したりすることな
く均一に研磨される利点を有する。円筒状研磨手段とし
て円筒状に積層された羽布12fを用いると、電解母板
1に残る全ての電着金属の破片等も確実に研磨除去する
ことができる利点を有する。これにより、従来の種板自
動剥取ライン30の領域42における不良電解母板の有
無の検査が不要となり、従って、ラインの間欠駆動は必
ずしも必要でなくなった。通常、チェーンコンベア33
は、連続的に移動し続けるように駆動され、ラインの稼
働効率は最高レベルに引き上げることができる。電解母
板1の両面は、比較的粗いラフな表面となるが、剥離剤
塗布槽43において剥離剤を電解母板1の両面に塗布し
た後電解槽で種板を電着するため、種板の製造上は問題
とならない。そこで、半永久的に電解母板1を人手によ
る研磨をすることなく使い続けることができる。
【0027】本発明の電解母板研磨装置10では、研磨
作業中、一対の羽布12fは電解母板1の両面にほぼ幅
いっぱいに接触可能な位置で回転しているだけであり、
その間を、電着金属が剥ぎ取られた後の電解母板1をほ
ぼ垂直に支持した状態で下方向に搬送する。
【0028】羽布装置12の下流側には、シャワー装置
14と、そして、濡れた電解母板1の両面を乾かすエア
噴射装置16とが設けられている。電解母板1を用いて
種板を電解により電着させるためには、電解母板1の両
面に付着した研磨屑等を洗浄除去することが必要である
ためである。片側に3個の温水ノズル14aを設置し、
合計で100リットル/分の温水を電解母板1の両面に
吹き掛ける。シャワー装置14は、温水が周囲に飛び散
らないようにステンレス製の防水カバー14bを着脱可
能に設けることが好ましい。防水カバー14bの底部に
集まった温水は、ポンプ14cを介して再び温水ノズル
14aに戻される。
【0029】エア噴射装置16は、シャワー装置14に
より温水を吹き付けられた電解母板1の両面を乾かす装
置で、従来の種板自動剥取ライン30に用いられていた
剥離剤塗布槽43の半分を改造して用いることができ
る。エア噴射装置16を取り囲む乾燥室16aの底部に
は、シャワー装置14より漏れだした温水を回収するド
レイン16bを設けることができる。回収した温水は、
図示されていない管路を通って温水ノズル14aに戻す
ことができる。
【0030】電解母板研磨装置10、すなわち、これら
羽布装置12、シャワー装置14及びエア噴射装置16
は、垂直方向に並んで配置することができる。さらに、
電解母板研磨装置10全体として、種板自動剥取ライン
30の上部空間に設置することができる。これにより、
電解母板研磨装置10のための追加の設置面積を必要と
しない。さらに、かかる電解母板研磨装置10は、新設
の種板自動剥取ラインだけでなく、既存のものにも設置
可能であり、僅かな設計変更で本発明の電解母板研磨装
置の効果を享受することができる利点を有している。
【0031】
【発明の効果】本発明の第一の態様に係る電解母板研磨
装置は、電着金属が剥ぎ取られた後の電解母板をほぼ垂
直に支持した状態で上下方向に搬送しつつ、電解母板の
両面にほぼ幅いっぱいに接触可能な一対の円筒状研磨手
段を、それぞれ、該電解母板の搬送方向と同一方向で且
つ搬送速度よりも少くとも僅かに速い接線速度を有する
ように回転させて研磨するため、不良電解母板の有無の
検査の為にラインを停止させる必要はなく、むしろ、連
続的に移動し続けるように駆動されラインの稼働効率を
最高レベルに引き上げることができる。
【0032】また、各円筒状研磨手段は、電解母板の搬
送方向と同一方向で且つ搬送速度よりも少くとも僅かに
速い接線速度を有するように回転するため、電解母板は
一対の円筒状研磨手段により僅かに引っ張られるような
状態で研磨される。このような緊張状態での研磨によ
り、電解母板の両面は揺れたり停滞したりすることなく
均一に研磨される。
【0033】本発明の第二の態様に係る種板自動剥取シ
ステムは、請求項1−4のいずれか1項に記載の電解母
板研磨装置を、電着金属を両面に付着させた電解母板の
搬入装置、該電解母板から種板を剥ぎ取る剥取装置、離
型剤塗布槽及び電解母板を搬出する搬出装置を備えた既
存の又は新設の垂直循環型の種板自動剥取ラインの上部
空間に設置したため、電解母板研磨装置のための追加の
設置面積を必要とせず設置面積を最小限に維持できる利
点を有する。さらに、かかる電解母板研磨装置は、新設
の種板自動剥取ラインだけでなく、既存のものにも設置
可能であり、僅かな設計変更で本発明の電解母板研磨装
置の効果を享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電解母板研磨装置を組み込んだ
種板自動剥取システムの一実施形態の正面図である。
【図2】 図1に示された電解母板研磨装置の羽布装置
を示すもので、(a)〜(c)は、それぞれ、羽布装置
の平面図、モータを除去して示した右側面図及び正面図
である。
【図3】 従来の典型的な種板自動剥取システムの正面
図である。
【図4】 電解精錬における種板を電着製造するための
電解母板の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 電解母板 2 種板 4 クロスバー 10 電解母板研磨装置 12 羽布装置 12a 基台、12b 軌道、12c 直線運動ベアリ
ング、12d スライド台、12e ブラケット、12
f 羽布、12g モータ 12h 歯付きベルト、12i アクチュエータ、12
j ブロック 14 シャワー装置 14a 温水ノズル、14b 防水カバー、14c ポ
ンプ 16 エア噴射装置 30 種板自動剥取ライン 33 チェーンコンベア 35 搬送路 37 口開け装置 40 剥取装置 43 剥離剤塗布槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−257883(JP,A) 特開 平5−65684(JP,A) 特開 昭53−87904(JP,A) 特開 平6−152107(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25C 1/00 - 7/08 B24B 41/00 - 51/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着金属が剥ぎ取られた後の電解母板を
    ほぼ垂直に支持した状態で上下方向に搬送しつつ、電解
    母板の両面にほぼ幅いっぱいに接触可能な一対の円筒状
    研磨手段を、それぞれ、該電解母板の搬送方向と同一方
    向で且つ搬送速度よりも少くとも僅かに速い接線速度を
    有するように回転させて該電解母板が前記一対の円筒状
    研磨手段により僅かに引っ張られるような状態で研磨す
    る電解母板研磨装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電解母板研磨装置にお
    いて、 前記円筒状研磨手段は、前記電解母板の搬送路の両側に
    且つ該搬送路に対して直角な方向に往復移動可能に一対
    設けられていることを特徴とする電解母板研磨装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電解母板研磨装
    置において、 前記円筒状研磨手段は、円筒状に積層された羽布から構
    成されてなることを特徴とする電解母板研磨装置。
  4. 【請求項4】 請求項1−3のいずれか1項に記載の電
    解母板研磨装置において、 さらに、前記電解母板の両面に付着した研磨屑等を洗浄
    するシャワー装置と、そして、濡れた該電解母板の両面
    を乾かすエア噴射装置とを備えて構成されてなることを
    特徴とする電解母板研磨装置。
  5. 【請求項5】 請求項1−4のいずれか1項に記載の電
    解母板研磨装置が、電着金属を両面に付着させた電解母
    板の搬入装置、該電解母板から種板を剥ぎ取る剥取装
    置、離型剤塗布槽及び電解母板を搬出する搬出装置を備
    えた既存の又は新設の垂直循環型の種板自動剥取ライン
    の上部空間に設置されていることを特徴とする種板自動
    剥取システム。
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