JPH07136857A - ワイヤ放電加工機 - Google Patents

ワイヤ放電加工機

Info

Publication number
JPH07136857A
JPH07136857A JP5314434A JP31443493A JPH07136857A JP H07136857 A JPH07136857 A JP H07136857A JP 5314434 A JP5314434 A JP 5314434A JP 31443493 A JP31443493 A JP 31443493A JP H07136857 A JPH07136857 A JP H07136857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining
coordinate
workpiece
position coordinate
movable table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5314434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3036337B2 (ja
Inventor
Takayuki Koyasu
隆幸 子安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP5314434A priority Critical patent/JP3036337B2/ja
Priority to US08/342,696 priority patent/US5563797A/en
Publication of JPH07136857A publication Critical patent/JPH07136857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3036337B2 publication Critical patent/JP3036337B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/406Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by monitoring or safety
    • G05B19/4067Restoring data or position after power failure or other interruption
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/37Measurements
    • G05B2219/37092Display position actual and or target
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45043EDM machine, wire cutting
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/50Machine tool, machine tool null till machine tool work handling
    • G05B2219/50111Retract tool along path, reengage along same path

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤ放電加工機において、被加工物を現在位
置から加工特異点に復帰させるにあたり、被加工物の治
具等の付属部材とノズル等の構成部材との間の干渉を起
こさないように、同構成部材に対し被加工物を相対移動
させる。 【構成】被加工物30の加工開始位置Sが開始位置座標
S(Xs,Ys)として記憶され、ワイヤ電極断線時の
被加工物30の停止加工位置が現在位置座標C(Xc
c,Ycc)として記憶され、この現在位置座標C(X
cc,Ycc)に対する開始位置座標S(Xs,Ys)
の相対座標値(Xcc─Xs,Ycc─Ys)が計算さ
れて表示装置に表示される。操作盤から表示装置の表示
相対座標値のX座標成分及びY座標成分がX軸及びY軸
の各移動指令データとして時を異にして入力されると、
被加工物30が加工停止位置Bから点Pにて示す位置ま
で移動した後加工開始位置Sまで移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ電極と被加工物
との間の放電を利用して、被加工物をワイヤ電極により
くり抜き加工等の各種の加工を行うに適したワイヤ放電
加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のワイヤ放電加工機におい
ては、例えば、可動テーブル上に治具により位置決め固
定した被加工物をワイヤ電極により加工するにあたり、
ワイヤ電極と被加工物との間でパルス状の放電を繰り返
し発生させながら、ワイヤ電極と被加工物とを相対的に
移動させることにより、加工を施すようにしたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ワイヤ放電加工機においては、加工中の放電エネルギー
や放電周期等の加工条件に適正な値が設定されていない
と、ワイヤ電極が断線する場合がある。これに対して
は、例えば、特公平2ー27089号公報にて示す加工
開始点自動復帰装置を採用して、ワイヤ電極の被加工物
に対する加工開始位置を表す加工開始位置座標を予め設
定しておき、ワイヤ電極による被加工物の加工中にワイ
ヤ電極が断線したときこの座標位置を現在位置座標とし
て記憶し、加工開始位置座標のX座標に対する現在位置
座標のX座標との差をX方向長として求めるとともに加
工開始位置座標のY座標に対する現在位置座標のY座標
との差をY方向長として求め、これらX方向長及びY方
向長に基づき被加工物を上述のワイヤ電極断線位置から
加工開始位置に一致させるように復帰させて、ワイヤ電
極を被加工物の加工開始位置の挿通穴に挿通し直すよう
にすることも考えられる。
【0004】しかしながら、被加工物を固定した治具
が、被加工物のワイヤ電極断線位置と加工開始位置とを
結ぶ直線上にまで、延出している場合には、被加工物を
ワイヤ電極断線位置から加工開始位置に向け直線的に移
動するように復帰させると、その復帰途中において、被
加工物の加工位置に向けて加工液を噴射する位置にある
ノズルに上述の治具が衝突してノズルを破損させてしま
うおそれがある。このようなことは、上述のノズルの位
置をワイヤ断線位置から加工開始位置に復帰させる場合
でも同様である。そこで、本発明は、このようなことに
対処すべく、ワイヤ放電加工機において、被加工物を現
在位置から加工特異点に復帰させるにあたり、被加工物
の治具等の付属部材とノズル等の構成部材との間の干渉
を起こさないように、同構成部材に対し被加工物を相対
移動させるようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明においては、図1にて例示するごとく、被加
工物を固定してなる互いに直交する二軸の方向に移動可
能な可動テーブルと、この可動テーブルを前記二軸の方
向に駆動する駆動手段1と、加工データに基づき、前記
可動テーブルをワイヤ電極に対し相対的に移動させつ
つ、前記被加工物に前記ワイヤ電極により所望の放電加
工を施すように、駆動手段1を駆動制御する制御手段2
とを備えたワイヤ放電加工機において、以下のように構
成したことにその特徴がある。即ち、本発明の構成上の
特徴は、前記被加工物のプログラム運転中における加工
特異点を、その通過時に、加工特異位置座標として読み
取る加工特異位置座標読み取り手段3と、前記加工特異
位置座標を記憶する加工特異位置座標記憶手段4と、現
在位置を現在位置座標として読み取る現在位置座標読み
取り手段5と、前記現在位置座標と前記記憶加工特異位
置座標との前記二軸の座標の差を相対座標値として算出
する相対座標値算出手段6と、前記相対座標値を表示す
る表示手段7と、この表示手段7による表示相対座標値
を視認して、同表示相対座標値の任意の軸の座標成分を
移動データとして入力する移動データ入力手段8とを備
え、制御手段2が、前記移動データに応じて前記可動テ
ーブルを移動させるように、駆動手段1を駆動制御する
ことにある。
【0006】
【作用】このように本発明を構成したことにより、駆動
手段1が制御手段2により前記加工データに基づき駆動
制御されて前記可動テーブルをワイヤ電極に対し相対的
に移動させ、所望の放電加工が前記ワイヤ電極により前
記被加工物に施されている状態において、加工特異位置
座標読み取り手段3が、前記加工特異点を、その通過時
に、加工特異位置座標として読み取り、加工特異位置座
標記憶手段4が前記加工特異位置座標を記憶し、また、
現在位置座標読み取り手段5が前記現在位置を現在位置
座標として読み取る。すると、相対座標値算出手段6
が、前記現在位置座標と加工特異位置座標記憶手段4に
よる記憶加工特異位置座標との前記二軸の座標の差を相
対座標値として算出し、表示手段7が同相対座標値を表
示する。しかして、この表示手段7による表示相対座標
値を視認して、同表示相対座標値の任意の軸の座標成分
を移動データ入力手段8により移動データとして入力す
ると、制御手段2が、同移動データに応じて前記可動テ
ーブルを移動させるように、駆動手段1を駆動制御す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図3は、本発明に係るワイヤ放電加工機の一例を
示している。このワイヤ放電加工機は、可動テーブル1
0を備えており、この可動テーブル10は、XY座標面
内にてX軸方向及び(又は)Y軸方向へ移動可能に配設
されている。この可動テーブル10は、加工槽20内に
収容されており、この可動テーブル10の上面には被加
工物30が治具11(図2参照)により固定されてい
る。加工槽20は加工液41を貯えるもので、この加工
液41は、加工液タンク40内の加工液41を濾過用フ
ィルタ42及び流路43を通しポンプ44により汲み上
げられ、流路45を通し圧送され、同流路45の先端部
に設けたノズル46(被加工物30の直上にて固定され
ている。)から被加工物30の加工部分に向け噴射され
て加工槽20内に貯えられる。なお、加工槽20内の加
工液41は、配管47を通して加工液タンク40内に排
出される。
【0008】ワイヤ電極50は、被加工物30を加工す
るためのもので、このワイヤ電極50は、ワイヤボビン
51から繰り出され、被加工物30の上方及び下方にそ
れぞれ配置された上ワイヤガイド52及び下ワイヤガイ
ド53により支持され、テンションローラ54による張
力発生作用のもとにワイヤ電極駆動モータ55により下
方へ走行されて、ワイヤ排出部56内に排出される。ま
た、ワイヤ電極50の上ワイヤガイド52の上方の移動
経路及び下ワイヤガイド53より下方の移動経路には、
上給電部57及び下給電部58が、ワイヤ電極50に放
電用パルス電圧を印加すべくそれぞれ配設されている。
これら各給電部57、58は、加工電源部60からパル
ス電圧を印加されて、被加工物30を加工すべく同被加
工物30とワイヤ電極50との間に放電を発生させる。
なお、加工電源部60は、後述する制御装置70により
制御される放電パルス制御部61により制御されて、上
述の放電用パルス電圧を発生する。
【0009】制御装置70は、図4にて示すごとく、マ
イクロコンピュータ71を有しており、このマイクロコ
ンピュータ71は、コンピュータプログラムを、図5乃
至図7にて示すフローチャートに従い極間電圧検出回路
62や操作盤72等との協働により実行し、この実行中
において、表示装置73、X軸サーボモータ74及びY
軸サーボモータ75を駆動制御するための演算処理を行
う。極間電圧検出回路62は、ワイヤ電極50及び被加
工物30との間の電圧を、加工電源部60の出力段を介
して検出する。表示装置73は、マイクロコンピュータ
71からの被加工物30の加工位置に相当するXY座標
データに基づき同XY座標データ等を表示する。また、
X軸サーボモータ74は可動テーブル10をX軸方向に
駆動し、一方、Y軸サーボモータ75は可動テーブル1
0をY軸方向に駆動する。但し、コンピュータプログラ
ムは、マイクロコンピュータ71のメモリ内に予め記憶
されている。また、前記メモリ内にマイクロコンピュー
タ71の演算処理過程にて記憶された各種のデータは電
源の遮断時や停電時に消去されないようにバックアップ
される。なお、制御装置70は、ポンプ44、テンショ
ンローラ54、ワイヤ電極駆動モータ55、加工電源部
60、及び放電パルス制御部61を制御する。
【0010】以上のように構成した本実施例において、
加工プログラムデータに基づくプログラム経路R(図2
にて図示実線及び破線参照)に沿って被加工物30を加
工する例につき説明する。かかる場合、加工プログラム
データに基づくプログラム経路Rに従う加工指令は、操
作盤72からマイクロコンピュータ71に入力されるよ
うになっている。本ワイヤ放電加工機を動作させれば、
マイクロコンピュータ71が、コンピュータプログラム
の実行を、図5乃至図7のフローチャートに従いステッ
プ100にて開始する。このとき、被加工物30の加工
位置は、加工開始位置S(図2参照)にあるものとす
る。しかして、操作盤72からその開始キーの操作によ
り開始操作指令を制御装置70に入力すれば、マイクロ
コンピュータ71が、ステップ110にて「YES」と
判別し、次のステップ111にて被加工物30の加工開
始位置Sを表す開始位置座標S(Xs,Ys)をX軸サ
ーボモータ74及びY軸サーボモータ75の各回転角に
応じて読み取り前記メモリ内に記憶する。
【0011】ついで、マイクロコンピュータ71が、ス
テップ112にて、操作盤72からの加工プログラムデ
ータに基づく加工指令に応じて、被加工物30を加工す
べくX軸サーボモータ74及びY軸サーボモータ75の
駆動制御に要する演算処理を開始すると、制御装置70
が同演算処理データをX軸サーボモータ74及びY軸サ
ーボモータ75に出力する。このため、X軸サーボモー
タ74及びY軸サーボモータ75が駆動制御されて可動
テーブル10の軸移動を開始する。これにより、被加工
物30に対するワイヤ電極50による加工が加工プログ
ラムデータに従い開始される。然る後、マイクロコンピ
ュータ71が、ステップ120にて、加工プログラムデ
ータによる処理未終了に基づき「NO」と判別し、ステ
ップ121にて、被加工物30の現在の加工位置を表す
現在位置座標C(Xc,Yc)をX軸サーボモータ74
及びY軸サーボモータ75の各回転角に応じて読み取り
前記メモリ内に記憶する。ついで、マイクロコンピュー
タ71が、ステップ122にて、開始位置座標S及び現
在位置座標Cに基づき、X軸方向及びY軸方向の相対座
標値(Xc─Xs,Yc─Ys)を算出し、ステップ1
23にて同相対座標値(Xc─Xs,Yc─Ys)を表
示データとして表示装置73に出力する。このため、同
表示装置73が現段階における相対座標値(Xc─X
s,Yc─Ys)を表示する。
【0012】このようにワイヤ電極50の断線がなく正
常に被加工物30の加工が進行し各ステップ130、1
20、121、122及び123を通る演算処理を繰り
返している間において、ワイヤ電極50が、図2にて示
す加工位置Bにて断線したとすると、極間電圧検出部6
2からの検出電圧が異常値を示す。このため、コンピュ
ータプログラムがステップ130に達したとき、マイク
ロコンピュータ71が、極間電圧検出部62からの検出
電圧異常値に基づき「YES」と判別し、ステップ13
1にて、可動テーブル10の軸移動を停止させるに要す
る演算処理をする。このため、制御装置70が、同軸移
動停止演算処理データに基づき、X軸サーボモータ74
及びY軸サーボモータ75を即座に停止させる。これに
より、ワイヤ電極50の断線時における被加工物30の
加工位置が精度よく維持され得る。
【0013】上述のようにステップ131における演算
処理が終了すると、マイクロコンピュータ71が、ステ
ップ132にて、被加工物30の上述の停止加工位置
を、X軸サーボモータ74及びY軸サーボモータ75の
各停止回転角に基づき読み取り、現段階における現在位
置座標C(Xcc,Ycc)として前記メモリに記憶
し、ステップ133にて、この現在位置座標C(Xc
c,Ycc)に対する開始位置座標S(Xs,Ys)の
現段階における相対座標値(Xcc─Xs,Ycc─Y
s)を計算し、ステップ134にて、同相対座標値(X
cc─Xs,Ycc─Ys)を前記メモリに記憶すると
ともに表示データとして出力する。このため、表示装置
73が、図8にて示すごとく、相対座標値(Xcc─X
s,Ycc─Ys)を表示する。その結果、ワイヤ電極
50の断線に伴い被加工物30を加工開始位置に復帰さ
せるに要する移動データを目視により認識し得る。
【0014】このような状態にて、可動テーブル10、
即ち被加工物30をワイヤ電極50の断線時の停止加工
位置から加工開始位置まで復帰させるにあたり、操作盤
72からそのキー操作により、表示装置73の表示デー
タである相対座標値(Xcc─Xs,Ycc─Ys)の
うち、X座標成分(Xcc─Xs)をX軸移動指令デー
タとして入力すると、マイクロコンピュータ71がステ
ップ140にて「YES」と判別し、ステップ141に
て、同X軸移動指令データを受けて前記メモリに記憶す
るとともに、ステップ142にて表示装置73に同X軸
移動指令データを表示させる(図8参照)。然る後、マ
イクロコンピュータ71が、ステップ143にて、可動
テーブル10即ち被加工物30をX軸移動指令データに
応じて停止加工位置BからX軸方向に点P(図2参照)
まで移動させるに要するX軸サーボモータ74の回転角
を演算処理しこれを回転角演算処理データとして出力す
る。このため、制御装置70が、同回転角演算処理デー
タに基づきX軸サーボモータ74を駆動制御する。その
結果、被加工物30が加工位置Bから図2にて図示破線
に沿い点Pにて示す位置まで移動する。
【0015】このような段階にて、操作盤72からその
キー操作により、表示装置73の表示データである相対
座標値(Xcc─Xs,Ycc─Ys)のうち、Y座標
成分(Ycc─Ys)をY軸移動指令データとして入力
すると、マイクロコンピュータ71が、ステップ150
にて「YES」と判別し、ステップ151にて、同Y軸
移動指令データを入力されて前記メモリに記憶するとと
もに、ステップ152にて表示装置73に同Y軸移動指
令データを表示させる(図8参照)。然る後、マイクロ
コンピュータ71が、ステップ153にて、可動テーブ
ル10即ち被加工物30をY軸移動指令データに応じて
点PからY軸方向に加工開始位置Sまで移動させるに要
するY軸サーボモータ75の回転角を演算処理しこれを
回転角演算処理データとして出力する。このため、制御
装置70が、同回転角演算処理データに基づきY軸サー
ボモータ75を駆動制御する。その結果、被加工物30
が点Pから図2にて図示破線に沿い加工開始位置Sまで
移動する。
【0016】以上説明したように、本実施例において
は、ワイヤ電極50の断線時には、表示装置73に相対
座標値(Xcc─Xs,Ycc─Ys)を表示し、この
表示相対座標値のうちのX軸移動データを視認した上で
同データをマイクロコンピュータ71に入力することに
より、可動テーブル10を同データ分だけX軸方向に移
動し、然る後、表示相対座標値のうちのY軸移動データ
を視認した上で同データをマイクロコンピュータ71に
入力することにより、可動テーブル10を同データ分だ
けY軸方向に移動することにより被加工物30を加工開
始位置まで復帰させるようにした。このため、治具11
が図2にて示す位置に存在しても、同治具11を迂回す
るようにして被加工物30を加工開始位置Sまで復帰さ
せるので、治具11がノズル等と衝突することなく、被
加工物30の復帰が可能となる。従って、被加工物30
のワイヤ電極50の断線による加工開始位置への復帰時
に、治具11により前記ノズルを破損させることはな
い。
【0017】なお、本発明の実施にあたっては、X軸移
動データのマイクロコンピュータ71への入力により可
動テーブル10をX軸移動データ分だけX軸方向に移動
させた後、Y軸移動データをマイクロコンピュータ71
への入力により可動テーブル10をY軸移動データ分だ
けY軸方向に移動させるするようにしたが、これに代え
て、X軸移動データ及びY軸移動データを連続してマイ
クロコンピュータ71に予め入力し、然る後、可動テー
ブル10をX軸移動データ分だけX軸方向に移動させた
後にY軸移動データ分だけY軸方向に移動させるように
実施してもよい。かかる場合、X軸移動データ及びY軸
移動データの操作盤72による入力は、数字キー等の複
数のキーによって行うようにしてもよく、或いは何らか
の単一のキー入力でもって一括して行うようにしてもよ
い。
【0018】また、本発明の実施にあたっては、可動テ
ーブル10を有するワイヤ放電加工機に限ることなく、
互いに直交するU軸、V軸及びB軸の各軸方向に可動な
可動テーブルを有するワイヤ放電加工機にも本発明を適
用して実施してもよい。また、前記実施例においては、
被加工物30を、ワイヤ電極50の断線位置に相当する
停止加工位置Bから加工開始位置Sまで復帰させるにあ
たり、本発明を適用した例について説明したが、これに
限らず、例えば、被加工物30の停止加工位置Bから加
工中断位置等の各種の特異点への復帰にあたり、本発明
を適用して実施してもよい。
【0019】
【発明の効果】上述のような本発明の構成及び作用によ
れば、オペレータが、表示手段による表示相対座標値を
視認した上で、同表示相対座標値の任意の軸の座標成分
を移動データとして入力することができる。従って、前
記被加工物の治具等の付属部材とワイヤ放電加工機のノ
ズル等の構成部材とが相互に干渉しないように、前記移
動データの入力を上述の任意の軸の座標成分毎に行え
ば、前記可動テーブル即ち被加工物の加工特異点への復
帰が、前記被加工物の治具等の付属部材とワイヤ放電加
工機のノズル等の構成部材とが相互に干渉しないように
なされ得る。その結果、前記被加工物の加工特異点への
復帰時に、治具等の付属部材により前記ノズルの構成部
材を破損させることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】特許請求の範囲の記載に対する対応図である。
【図2】図3の被加工物、治具及びプログラムデータに
よる加工経路の位置関係を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示す概略全体構成図であ
る。
【図4】同実施例における電気回路構成図である。
【図5】図4のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの前段部である。
【図6】同フローチャートの中段部である。
【図7】同フローチャートの後段部である。
【図8】図4の表示装置に表示される例示表示図であ
る。
【符号の説明】
10・・・可動テーブル、11・・・治具、30・・・
被加工物、46・・・ノズル、50・・・ワイヤ電極、
70・・・マイクロコンピュータ、72・・・操作盤、
73・・・表示装置、74・・・X軸サーボモータ、7
5・・・Y軸サーボモータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物を固定してなる互いに直交する二
    軸の方向に移動可能な可動テーブルと、 この可動テーブルを前記二軸の方向に駆動する駆動手段
    と、 加工データに基づき、前記可動テーブルをワイヤ電極に
    対し相対的に移動させつつ、前記被加工物に前記ワイヤ
    電極により所望の放電加工を施すように、前記駆動手段
    を駆動制御する制御手段とを備えたワイヤ放電加工機に
    おいて、 前記被加工物のプログラム運転中における加工特異点
    を、その通過時に、加工特異位置座標として読み取る加
    工特異位置座標読み取り手段と、 前記加工特異位置座標を記憶する加工特異位置座標記憶
    手段と、 現在位置を現在位置座標として読み取る現在位置座標読
    み取り手段と、 前記現在位置座標と前記記憶加工特異位置座標との前記
    二軸の座標の差を相対座標値として算出する相対座標値
    算出手段と、 前記相対座標値を表示する表示手段と、 この表示手段による表示相対座標値を視認して、同表示
    相対座標値の任意の軸の座標成分を移動データとして入
    力する移動データ入力手段とを備え、 前記制御手段が、前記移動データに応じて前記可動テー
    ブルを移動させるように、前記駆動手段を駆動制御する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
JP5314434A 1993-11-19 1993-11-19 ワイヤ放電加工機 Expired - Lifetime JP3036337B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5314434A JP3036337B2 (ja) 1993-11-19 1993-11-19 ワイヤ放電加工機
US08/342,696 US5563797A (en) 1993-11-19 1994-11-21 Wire-cut discharge machine having a display for guiding returning of workpiece to machining start position

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5314434A JP3036337B2 (ja) 1993-11-19 1993-11-19 ワイヤ放電加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07136857A true JPH07136857A (ja) 1995-05-30
JP3036337B2 JP3036337B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=18053318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5314434A Expired - Lifetime JP3036337B2 (ja) 1993-11-19 1993-11-19 ワイヤ放電加工機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5563797A (ja)
JP (1) JP3036337B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7216257B1 (ja) * 2022-07-27 2023-01-31 ファナック株式会社 ワイヤ放電加工機の制御装置および表示方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3996812B2 (ja) * 2002-08-06 2007-10-24 ファナック株式会社 ワイヤカット放電加工機のワイヤ接触・非接触境界位置検出装置
EP1840686B1 (en) * 2005-01-19 2013-05-08 Mitsubishi Electric Corporation Positioning device and positioning method
JP5108132B1 (ja) * 2011-06-10 2012-12-26 ファナック株式会社 被加工物を傾けてテーパ加工を行うワイヤ放電加工機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5766825A (en) * 1980-10-14 1982-04-23 Fanuc Ltd Processing initiating point automatic return system in wire cutting discharge processing machine
JPS60155322A (ja) * 1984-01-17 1985-08-15 Mitsubishi Electric Corp ワイヤカツト放電加工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7216257B1 (ja) * 2022-07-27 2023-01-31 ファナック株式会社 ワイヤ放電加工機の制御装置および表示方法
WO2024023973A1 (ja) * 2022-07-27 2024-02-01 ファナック株式会社 ワイヤ放電加工機の制御装置および表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5563797A (en) 1996-10-08
JP3036337B2 (ja) 2000-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5959339A (ja) 工具を工作物から後退させたり、工作物へ戻す方法及びこの方法を実施する数値制御される機械加工装置
KR101199810B1 (ko) 와이어 컷 방전 가공기에 있어서의 단선 수복 방법
JP2682310B2 (ja) ワイヤ放電加工方法及びその装置
KR102550278B1 (ko) 와이어 방전 가공기, 가공 프로그램 편집 장치, 와이어 전극의 이동 방법, 및 가공 프로그램의 편집 방법
JPH07136857A (ja) ワイヤ放電加工機
JPH0227089B2 (ja)
WO1999029458A1 (fr) Appareil de sectionnement de fils par decharge electrique et son procede de commande
JPH08263113A (ja) 異常処理制御装置
US5113051A (en) Method of returning a wire electrode when broken in a wire cut electric discharging machine
KR20160072789A (ko) 방전 가공기
EP0649697B1 (en) Apparatus for electric discharge machining, and method for setting machining condition for the apparatus
JP2885228B2 (ja) ワイヤ放電加工方法及び装置
JP4233559B2 (ja) 数値制御工作機械
JPS6085830A (ja) ワイヤ放電加工方法
JPH02152748A (ja) 数値制御用工作機械のストロークエンドチェック装置
KR0155014B1 (ko) 수치 제어 장치
JPH07204940A (ja) ワイヤカット放電加工機の自動結線異常検出方法
JP3032336B2 (ja) 放電加工方法
JPH04237582A (ja) レーザ加工機
JP7092842B2 (ja) 数値制御装置
WO2022039142A1 (ja) 数値制御装置、工作機械、および工作機械の制御方法
JP4348791B2 (ja) ワイヤ放電加工機及びワイヤ放電加工機の原点復帰方法
CN112925269A (zh) 一种汽车喷油器喷油孔加工数控电火花穿孔机床控制系统
JPH03133591A (ja) レーザ加工機等における干渉剣山ピンの検出方法
KR100254778B1 (ko) 씨엔씨(cnc)제어기의가공중단점기억방법