JPH07136725A - 金型装置等におけるガイドポスト構造 - Google Patents

金型装置等におけるガイドポスト構造

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JPH07136725A
JPH07136725A JP29028793A JP29028793A JPH07136725A JP H07136725 A JPH07136725 A JP H07136725A JP 29028793 A JP29028793 A JP 29028793A JP 29028793 A JP29028793 A JP 29028793A JP H07136725 A JPH07136725 A JP H07136725A
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JP
Japan
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guide post
guide
guide bush
retainer
pressure receiving
Prior art date
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Pending
Application number
JP29028793A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Mitsui
孝昭 三井
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Mitsui High Tec Inc
Original Assignee
Mitsui High Tec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドブッシュの内面研削を必要とすること
なく高い精度での動作が維持できる金型装置用等のガイ
ドポスト構造を提供すること。 【構成】 ガイドポストの外周の一部を直線状にカット
してリテーナを受ける受圧面とし、ガイドブッシュを中
空の外郭部材とその内周に沿って組み込まれる複数の受
けブロックとから構成し、この受けブロックをガイドポ
ストの受圧面に対応した横断面形状とすると共に受圧面
部分にリテーナを介装する。また、隣合う受けブロック
の間にスペーサブロックを差し込む配置とし、これらの
受けブロック及びスペーサブロックをガイドブッシュの
外郭部材に対して焼きばめ法によって一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばIC装置用の
リードフレームを順に打抜き加工していく金型装置にお
いて、上型の昇降動作を高い精度で昇降案内させるため
のガイドポストの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばIC装置用のリードフレームや
各種の他の製品の製造に用いられる金型装置では、ワー
クの位置と金型との位置関係の精度が非常に重要であ
り、パンチとパンチプレートやパンチプレートとパンチ
ホルダとの間のそれぞれの位置精度を高く保つ必要があ
る。また、上型又は金型の昇降動作についても振動や微
小な位置ずれがないようにすることが最大の課題であ
る。
【0003】IC装置用のリードフレーム等のように比
較的装置が小型のものでは、上型及び下型の昇降動作を
安定させる機構として、従来では上型又は下型をダイセ
ット等の固定部材に連結するものとしてボールガイドが
利用されている。
【0004】このボールガイドは、図8に示すように、
ダイセット等の固定側に組み込まれる中空円筒状のガイ
ドブッシュ50,下型又は上型等の可動側に備える円柱
状のガイドポスト51及びこれらの間に介装されるボー
ル53付きのリテーナ52の組合せとしたものである。
【0005】ボール53のリテーナ52への組み込み構
造は、ボール53がその中心周りに三次元的に回転でき
るようにしたものである。このため、ガイドポスト51
とガイドブッシュ50はそれぞれその円周方向への自由
度を持つことになって回転を伴いやすい。したがって、
部材の偏摩耗を生じて、加工精度や稼働率の低下を招
き、製品の歩留りへの影響も大きい。
【0006】これに対し、ガイドブッシュとガイドポス
トの外周を円形状とするのに代えて、中心方向へ直線状
に伸びる平面を数カ所に備えた横断面形状とし、中心軸
周りでのガイドブッシュ及びガイドポストの回転ずれを
防ぐようにしたものも既に開発されている。すなわち、
この方式はガイドブッシュとガイドポストとを恰もスプ
ライン係合によって連接し、軸線方向への相対移動は可
能であるが軸線周りの回転を拘束しようとしたものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガイドブッ
シュの内周やガイドポストの外周面をスプライン状に機
械加工するには、内面研削加工が必要である。この加工
方法では、かなりの時間が費やされることは避けられな
いばかりか、その寸法や表面精度にも上限がある。した
がって、軸線周りでのガイドブッシュやガイドポストの
回転はないものの、リテーナのボールが転動する面の精
度が不良なことから、高い精度が要求される金型装置へ
の最適化には困難さがある。
【0008】本発明において解決すべき課題は、ガイド
ブッシュの内面研削を必要とすることなく高い精度での
動作が維持できるガイドポスト構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガイドブッシ
ュの中にリテーナを介してガイドポストをその軸線方向
に移動可能とし、前記ガイドポストの外周の一部を直線
状にカットして前記リテーナを受ける受圧面としたガイ
ドポスト構造であって、前記ガイドブッシュは中空の外
郭部材を備えると共に前記ガイドポストの受圧面に対応
する形状の複数の受けブロックを前記外郭部材の中に一
体に組み込んでなり、これらの受けブロックと前記受圧
面との間にリテーナを介装してなることを特徴とする。
【0010】また、複数の受けブロックの隣接し合うも
のどうしの間にスペーサブロックを介装し、これらの受
けブロック及びスペーサブロックを焼きばめ法によって
外郭部材に一体化した構成とすることもできる。
【0011】
【作用】ガイドポストの直線状の受圧面に対してガイド
ブッシュがリテーナを介して連接されるので、ガイドブ
ッシュ及びガイドポストの間には周方向の動きの規制が
働き、周方向のずれによる損耗が防止される。
【0012】また、ガイドブッシュには別体の受けブロ
ックを組み込むことによってガイドポストの受圧面に対
応した横断面形状を持つことができ、内面研削加工等を
施す必要もない。
【0013】
【実施例】図1は本発明のガイドポストの一実施例であ
ってその一部を分解して示す斜視図である。
【0014】図において、ガイドポストは従来例でも説
明したように、ガイドブッシュ1,リテーナ2及びガイ
ドポスト3の部材の組合せである。そして、たとえば半
導体装置のリードフレームのプレス加工用の金型装置等
では、ガイドブッシュ1及びガイドポスト3のいずれか
一方が上型に連接され、他方が下型に連接されてこれら
の上型及び下型のそれぞれの動作をガイドする。
【0015】ガイドブッシュ1は、中空円筒状の外郭部
材1aとその内周に沿って配置した6個の受けブロック
1b〜1gを備え、これらの各受けブロック1b〜1g
の間にスペーサブロック1hを配置したものである。受
けブロック1b〜1gは、たとえば高速度鋼,スチール
及びタングステンカーバイト等の各種の素材によって成
形したもので、それぞれガイドブッシュ1の中心側に向
く面にはリテーナ2のニードルローラ又はボール(後
述)が転動可能な受圧面を形成する。
【0016】図示の例では、受けブロック1b,1d,
1fには、外郭部材1aの半径方向と直交する1面の受
圧面1b−1,1d−1,1f−1を設ける。また、残
りの受けブロック1c,1e,1gには、外郭部材1a
の中心方向に鋭角状に突き出るような横断面形状を持つ
2面の受圧面1c−1,1c−2,1e−1,1e−
2,1g−1,1e−2を設ける。
【0017】各受けブロック1b〜1gはその周方向の
端面を直線状にカットし、隣接し合う受けブロック1b
〜1gの間に挟み込まれるスペーサブロック1hはその
周方向の両端を平行にカットした形状を持つ。そして、
ガイドブッシュ1の製造は、外郭部材1aに対して、こ
れらの受けブロック1b〜1g及びスペーサブロック1
hは、焼きばめ法によって一体化する。
【0018】このような製造に際しては、各受けブロッ
ク1b〜1g及びスペーサブロック1hを成形すると
き、たとえばワイヤーカットや放電加工等によってこれ
らの部材を成形し、その後表面をラップ仕上げする。こ
れにより、各部材を高い精度で加工して準備することが
でき、焼きばめ法によって外郭1a内に配置して組み込
んでも、精度が損なわれることはない。したがって、従
来のように、ガイドブッシュの内壁に平面ができるよう
な研削加工を施すことは不要となり、その製造が格段に
簡単になる。
【0019】ガイドポスト3は、ガイドブッシュ1内の
各受けブロック1b〜1gが造る平面プロフィルと相似
の関係を持つ横断面形状とした中実体である。また、各
受けブロック1b〜1gの受圧面1b−1〜1g−2の
それぞれに対応するように、合計9面の平坦な受圧面3
aを形成している。そして、ガイドブッシュ1の中に差
し込んだときには、その同軸姿勢のときにガイドブッシ
ュ1の各受圧面1b−1〜1g−2とガイドポスト3の
受圧面3aとの間に平行な一様な幅の隙間ができるよう
に、こららのガイドブッシュ1とガイドポスト3の寸法
関係とする。
【0020】リテーナ2は、各受圧面1b−1〜1g−
2と受圧面3aとの間に介装される平板状のベース2a
とこれに組み込むニードルローラ又はボールを備えたも
のであり、これらの例を図2及び図3に示す。
【0021】図2はベース2aにニードルローラ2bを
備えた例である。ベース2aに対して軸線周りに回転自
在な各ニードルローラ2bは、その軸線がガイドブッシ
ュ1とガイドポスト3のストローク方向と直交する姿勢
として一定のピッチで配置されている。なお、図1では
このニードルローラ2bを備える例として示す。
【0022】また、図3はベース2aにボール2cを組
み込んだ例であり、ニードルローラ2bの場合と同様に
平板状のベース2aに多数のボール2cが千鳥配列で回
転自在に組み込まれている。このボール2cはその中心
周りに三次元的な回転が可能であり、受圧面1b−1〜
1g−2,3aに対して点接触することは従来例のもの
と同様である。
【0023】図4はガイドブッシュ1の中にガイドポス
ト3をニードルローラ2b付きのリテーナ2と共に組み
込んだとき横断面図、図5はリテーナ2及びガイドポス
ト3の一部を外部に臨ませて示す図である。
【0024】合計8枚のリテーナ2がガイドブッシュ1
側の受圧面1b−1〜1g−2とガイドポスト3側の受
圧面3aとの間に組み込まれ、これらの受圧面1b−1
〜1g−2,3aとの間には全てニードルローラ2aが
介在して線接触している。したがって、ガイドポスト3
がガイドブッシュ1に対して相対的に軸線方向に移動す
るときには、これらのニードルローラ2aの転動によっ
て速やかな動作が行われる。
【0025】ここで、受けブロック1c,1e,1gの
それぞれの2面の受圧面1c−1〜1g−2によって、
受けブロック1c,1e,1gは図4から明らかなよう
にその先端側がガイドポスト3の中心側に食い込むうよ
うな配置となる。このため、ガイドブッシュ1とガイド
ポスト3との間に回転しようとする外力が作用しても、
これらの受圧面1c−1〜1g−2が中心周りの動作を
規制し、ガイドブッシュ1とガイドポスト3との間の相
対的な回動は完全に防止される。
【0026】このような回動防止によって、従来のボー
ルガイドでは防止できなかった偏摩耗等が防止され、高
い精度での金型装置の駆動が可能となる。
【0027】図6は受圧面の形状配置を変えた例を示す
要部の横断面図、図7はガイドポストの一部を外に臨ま
せたときの図である。
【0028】この例では、ガイドブッシュ1の外郭部材
1aの中に組み込む6本の受けブロック4a〜4fを全
て共通の部材とし、これらを一定のピッチ間隔で配列さ
せるような6枚の共通のスペーサブロック5a〜5fを
備えている。そして、先の例と同様に、これらの受けブ
ロック4a〜4f及びスペーサブロック5a〜5fは焼
きばめ法によって図6に示す配置として外郭部材1aの
中に一体に組み込まれる。
【0029】またガイドポスト6は、受けブロック4a
〜4fに対向する部分に合計6面の受圧面6aを形成し
たものである。そして、これらの受圧面6aと受けブロ
ック4a〜4fの面との間には、たとえば図2に示した
ニードルローラ2b付きのリテーナ2が組み込まれる。
【0030】この例でも、ガイドポスト6の受圧面6a
に対してその周りの受けブロック4a〜4fのいずれも
が求心的な拘束力を持つので、ガイドポスト6とガイド
ブッシュ1との間の相対的な回動を抑えた連接が可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明では、ガイドブッシュの内面に研
削加工を施すことなくガイドポストの直線状の受圧面に
対応した構造を得ることができるので、製作が格段に簡
単になる。
【0032】また、受けブロックやスペーサブロックの
ガイドブッシュの外郭部材への組み込みを焼きばめ法に
よって行えば、組立て後の精度が低下することもなく、
高い精度のガイド機能の維持が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイドポスト構造の一実施例であって
ガイドブッシュ,ガイドポスト及びリテーナの一部の分
解斜視図である。
【図2】ニードルローラを組み込んだリテーナの例であ
って、同図の(a)は部分正面図、同図の(b)は同図
(a)のA−A線矢視による縦断面図である。
【図3】ボールを組み込んだリテーナの例であって、同
図の(a)は部分正面図、同図の(b)は同図(a)の
B−B線矢視による縦断面図である。
【図4】ガイドポストとガイドブッシュとを組立て連結
したときの横断面図である。
【図5】ポストガイドの一部を外に臨ませて示す図4の
場合の外観図である。
【図6】他の実施例であってガイドポストとガイドブッ
シュとを組立てたときの要部の横断面図である。
【図7】ポストガイドの一部を外に臨ませて示す図6の
場合の外観図である。
【図8】ボールガイドの従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドブッシュ 1a 外郭部材 1b〜1g 受けブロック 1h スペーサブロック 1b−1〜1g−2 受圧面 2 リテーナ 2a ベース 2b ニードルローラ 2c ボール 3 ガイドポスト 3a 受圧面 4a〜4f 受けブロック 5a〜5f スペーサブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドブッシュの中にリテーナを介して
    ガイドポストをその軸線方向に移動可能とし、前記ガイ
    ドポストの外周の一部を直線状にカットして前記リテー
    ナを受ける受圧面としたガイドポスト構造であって、前
    記ガイドブッシュは中空の外郭部材を備えると共に前記
    ガイドポストの受圧面に対応する形状の複数の受けブロ
    ックを前記外郭部材の中に一体に組み込んでなり、これ
    らの受けブロックと前記受圧面との間にリテーナを介装
    してなる金型装置におけるガイドポスト構造。
  2. 【請求項2】 前記複数の受けブロックの隣接し合うも
    のどうしの間にスペーサブロックを介装し、これらの受
    けブロック及びスペーサブロックを焼きばめ法によって
    前記外郭部材に一体化してなる請求項1記載の金型装置
    におけるガイドポスト構造。
JP29028793A 1993-11-19 1993-11-19 金型装置等におけるガイドポスト構造 Pending JPH07136725A (ja)

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JP29028793A JPH07136725A (ja) 1993-11-19 1993-11-19 金型装置等におけるガイドポスト構造

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JP29028793A JPH07136725A (ja) 1993-11-19 1993-11-19 金型装置等におけるガイドポスト構造

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JPH07136725A true JPH07136725A (ja) 1995-05-30

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JP29028793A Pending JPH07136725A (ja) 1993-11-19 1993-11-19 金型装置等におけるガイドポスト構造

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JP (1) JPH07136725A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108246883A (zh) * 2018-02-12 2018-07-06 珠海格力精密模具有限公司 冲头固定结构及具有其的冲头组件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108246883A (zh) * 2018-02-12 2018-07-06 珠海格力精密模具有限公司 冲头固定结构及具有其的冲头组件

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