JPH07136513A - 排ガス処理用酸化触媒 - Google Patents

排ガス処理用酸化触媒

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JPH07136513A
JPH07136513A JP5288144A JP28814493A JPH07136513A JP H07136513 A JPH07136513 A JP H07136513A JP 5288144 A JP5288144 A JP 5288144A JP 28814493 A JP28814493 A JP 28814493A JP H07136513 A JPH07136513 A JP H07136513A
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JP
Japan
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oxidation catalyst
exhaust gas
carrier
titania
alumina
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Application number
JP5288144A
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English (en)
Inventor
Masahiro Nitta
昌弘 新田
Yoshiki Ueda
美喜 上田
Shigeru Tominaga
成 富永
Ikuhisa Hamada
幾久 浜田
Yoshio Matsuo
宣雄 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業排ガス中の可燃分を燃焼させる酸化触媒
において、高い耐熱性と耐被毒性を有し、且つ高活性な
酸化触媒を提供すること 【構成】 排ガス中の可燃成分を燃焼せしめ、酸化触媒
の形状を保持する基体と、この基体上に設けられた担体
と、この担体上に担持された貴金属粒子とを有する排ガ
ス処理用酸化触媒において、前記貴金属粒子はパラジウ
ム又は白金であり、前記担体はアルミナであり、アルカ
リ土類金属元素であるバリウム、ストロンチウム及び希
土類元素であるランタン、セリウムのいずれか一つ以上
の元素を含有し、基体はハニカム状又は格子状のセラミ
ック体又は金属体、フォーム状のセラミック体、金属発
泡体、メタルラスのいずれか一つであり、この酸化触媒
の表面はチタニアで被覆された排ガス処理用酸化触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業排ガスの不燃分を
燃焼せしめる酸化触媒に係り、特に触媒毒成分を含有す
る産業排ガスを長期間にわたって有効に燃焼浄化処理す
る触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー資源を効率的に使用す
るため、排ガス中の可燃成分(水素、炭化水素、一酸化
炭素、アルコール、アルデヒド、ケトン、アミン及び有
機酸等)を燃焼させ、熱回収することが望まれている。
又、これら排ガス中には有害、悪臭成分が含有されるこ
とも多く、これらの燃焼による無害化、無臭化も望まれ
ている。
【0003】しかしながら、一般に、排ガス中の可燃分
濃度は極めて低く、このままでは着火、燃焼困難という
問題があった。そこで、従来は燃料と空気の混合物をス
パークプラグ等により着火燃焼せしめ、そこに排ガス中
の可燃分を導入し、燃焼させる方法があった。しかし、
この方法では燃焼器内に部分的に1500℃を越える高
温部が存在し、この高温部においてNOxが多量に生成
し、大気汚染等の問題を生ずることが知られていた。こ
のような問題を解決するために酸化触媒を用いて排ガス
中の可燃分を燃焼させる触媒燃焼法が開発されている。
(特公昭63−15015号公報、特公平4−9581
号公報)。この触媒燃焼法によれば、希薄燃焼、低温着
火が可能であり、且つNOxが生成しない温度(150
0℃以下)で完全燃焼させ、排ガスを無害化できる。
【0004】現在、触媒燃焼法に使用される酸化触媒と
しては、白金、パラジウム等の貴金属が主である。この
ような貴金属は、例えば図2に示したように、一定の形
状を保持し、且つ機械的強度を有する基体2上に、担体
3としてアルミナ、シリカ等を塗布し、これに貴金属粒
子4を担持させたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
貴金属系酸化触媒は、その耐熱温度が通常700℃とい
われており、それ以上の温度域では触媒活性が急激に低
下し、使用不能になるという問題を有していた。700
℃以上の高温に曝されると担体や貴金属粒子のシンタリ
ングにより、それらの比表面積が減少したり、粒子が粗
大化するため、触媒活性点の数が減少し、活性の低下に
至ると考えられている。
【0006】更に、貴金属系酸化触媒は、排ガス中に含
まれる触媒毒成分(S、Pb、As、P、Hg、Zn等
の化合物)により被毒し、失活するという問題を有して
いた。これは、触媒毒が活性点と結合するため反応物が
吸着できず、触媒作用を発現し得ないことによると考え
られている。そこで、担持貴金属系酸化触媒の耐熱性を
向上させるため担体のアルミナに種々の酸化物を添加
し、担体のシンタリングを防止することが行われている
(特開昭62−117629号公報)。又、耐被毒性付
与に対しては、担体にチタニアを用いることにより耐硫
黄性を向上させていた例がある(特公昭61−4756
8号公報)。しかしながら、高い耐熱性及び広範な耐被
毒性を同時に有し、且つ高活性な触媒は見出されていな
かった。
【0007】本発明の目的は、多くの触媒毒物質を含有
する排ガスに対して、800〜1000℃の温度域にお
いても、高い耐熱性及び耐被毒性を同時に有し、且つ高
活性な酸化触媒を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、触媒毒物質
を含有する排ガスに対して、高温において長期間使用可
能な触媒について鋭意研究を行った結果、(1)アルカ
リ土類金属元素(Ba、Sr、Ca又はMg等)或いは
希土類元素(La又はCe等)を添加したアルミナの耐
熱性が高いこと、(2)チタニアで表面を被覆した酸化
触媒は耐熱性及び活性が向上することの二点を見出し、
この二点を組み合わせて、担体層に触媒活性成分である
貴金属粒子を担持させ、その上にチタニアを被覆するこ
とにより更に触媒の耐熱性及び耐被毒性を高くすること
を達成するに至った。
【0009】本第1発明は、排ガス中の可燃成分を燃焼
させる酸化触媒であって、該酸化触媒の形状を保持する
基体と、該基体上に設けられた担体と、該担体上に担持
された貴金属粒子とを有する排ガス処理用酸化触媒にお
いて、該排ガス処理用酸化触媒は、チタニアで表面を被
覆されたことである。
【0010】本第2発明は、本第1発明において、前記
チタニアは、前記排ガス処理用酸化触媒1リットル当た
り5〜100g被覆されたことである。
【0011】本第3発明は、本第1発明又は第2発明に
おいて、前記担体は、アルミナである。
【0012】本第4発明は、本第3発明において、前記
アルミナは、アルカリ土類金属元素及び希土類元素のい
ずれか一つ以上の元素を含有することである。
【0013】本第5発明は、本第4発明において、前記
アルカリ土類金属元素は、バリウム又はストロンチウム
であり、前記希土類元素は、ランタン又はセリウムであ
る。
【0014】本第6発明は、本第1発明〜第5発明のい
ずれかにおいて、前記貴金属粒子は、パラジウム及び白
金のいずれか一つ以上の金属である。
【0015】本第7発明は、本第1発明〜第6発明のい
ずれかにおいて、前記基体は、ハニカム状又は格子状の
セラミック体又は金属体、フォーム(Foam)状のセ
ラミック体、金属発泡体及びメタルラスのいずれか一つ
である。
【0016】更に、本第4発明〜第7発明のいずれかに
おいて、前記アルカリ土類金属元素又は希土類元素は、
アルミナに対して、各々1〜14mol%、1〜8mo
l%含有されたことである。
【0017】更に、本第1発明〜第7発明のいずれかに
おいて、前記貴金属粒子は、排ガス処理用酸化触媒1リ
ットル当たり、合計で1〜10g担持されたことであ
る。
【0018】
【作用】本発明によれば、酸化触媒は、チタニアで表面
を被覆されたことであるので、高温においても、担体の
表面層粒子と貴金属粒子の凝集が防止されて、担体や貴
金属粒子の比表面積や触媒活性点の減少が防止されるた
め、耐熱性と活性が向上する。
【0019】前記チタニアは、前記排ガス処理用酸化触
媒1リットル当たり5〜100g被覆されたことである
ので、本発明酸化触媒は、必要最低限以上の耐熱性を持
つと共に、被覆過大による触媒の活性低下がない。
【0020】前記担体は、アルミナであるので、担体自
体は耐熱性を有し、上記チタニアの被覆と相俟って耐熱
性と耐被毒性を兼ね備える。
【0021】前記アルミナは、アルカリ土類金属元素及
び希土類元素のいずれか一つ以上の元素を含有するの
で、アルミナの耐熱性は、更に高まる。
【0022】前記アルカリ土類金属元素は、バリウム又
はストロンチウムであり、前記希土類元素は、ランタン
又はセリウムであるので、上記アルミナの耐熱性を向上
させる作用と共に、これら元素は比較的入手し易く、実
用に供し易い。
【0023】前記貴金属粒子は、パラジウム及び白金の
いずれか一つ以上の金属であるので、これら金属は比較
的入手し易く実用的である。
【0024】前記基体は、ハニカム状又は格子状のセラ
ミック体又は金属体、フォーム状のセラミック体、金属
発泡体、メタルラスのいずれか一つであるので、基体と
しての形状保持と強度が高く、且つ排ガスと酸化触媒成
分との接触面積が大きく効率が良い。
【0025】
【実施例】以下、図面と表に基づいて本発明を更に詳し
く説明する。図1は、本発明に係る排ガス処理用酸化触
媒の一実施例を模式的に表わした断面図である。本発明
に係る排ガス処理用酸化触媒は、酸化触媒の形状を保持
する役目を担う基体2と、この基体2上に設けられた担
体3と、担体3上に担持された貴金属粒子4と、更に、
担体3と貴金属粒子4とを被覆するチタニア層5を設け
たものである。
【0026】基体2は、1500℃程度の高温酸化性雰
囲気中においても酸化触媒の形状を保持する強度があ
り、安定な性質を有するもので、この具体例としては、
コージーライト、ムライト、アルミナ(αアルミナを含
む)、ジルコニア及びチタニア等のハニカム状のセラミ
ック体又は金属体、フォーム状のセラミック体、金属発
泡体、メタルラス等が挙げられる。
【0027】担体3は、アルミナ又はシリカのうち、本
実施例ではアルミナを用いている。本発明に係る担体3
は、アルミナ単体でも良いが、他の金属元素を含有する
アルミナならば更に良く、担体3の形成量は基体2に対
して、その見かけ体積当たり20〜200g/L(Lは
リットルを表し、以下同様とする。)であることが好ま
しく、50〜100g/Lであることがより好ましい。
他の金属元素を含有するアルミナは触媒担体として、よ
り好ましい機能を有するものである。アルミナに添加さ
れる金属元素の量は、その酸化物として、アルカリ土類
金属については、アルミナに対して1〜14mol%で
あることが好ましく、3〜7mol%であることがより
好ましい。又、希土類元素については、アルミナに対し
て1〜8mol%であることが好ましく、2〜4mol
%であることがさらに好ましい。アルミナに添加する金
属酸化物の量が上記範囲より少ない場合には、耐熱性の
向上が認められず、一方、多い場合には金属酸化物が担
体中に多量に析出し、担体の比表面積が低下すると共
に、担体の強度も低下してしまうことになる。
【0028】触媒活性成分である貴金属粒子4について
は、基体2を含めた完成酸化触媒、即ち排ガス処理用触
媒に対し、その見かけ体積当たり、1〜10g/Lであ
ることが好ましい。1g/L未満では、活性が低く、1
0g/Lより多くても活性及び耐久性の増大には寄与せ
ず、経済的に不利ともなる。更に、チタニアの被覆量は
排ガス処理用酸化触媒に対し、5〜100g/Lである
ことが好ましく、10〜80g/Lであることがより好
ましい。特に、100g/Lを越えると触媒の活性低下
が顕著になる。
【0029】上記本発明の酸化触媒1は、例えば、次の
ようにして製造することが出来る。先ず、Al23を2
0wt%含有するアルミナゾルに所定量のアルカリ土類
金属酸化物量に相当するその金属の硝酸塩、塩化物等若
しくはその水溶液を加え、混合する。この担体3成分溶
液を基体2に付着せしめ、室温で乾燥後、例えば120
0℃で2時間焼成する(担体3がアルミナのみの場合
は、900℃、2時間焼成する)。次に、所定量の貴金
属粒子4を含む、例えば塩化物、硝酸塩等の水溶液中に
担体3が設けられた基体2を浸漬する等の操作により、
貴金属化合物を全量担持せしめる。これを室温で十分乾
燥した後、例えば600℃で2時間焼成することにより
貴金属粒子担持触媒を得ることができる。最後に、上記
触媒体をチタニアゾル(TiO2:30wt%含有)中
に浸漬する等の操作によりチタニアを被覆せしめ、次に
エアガン等で余分に被覆したチタニアゾルを吹き飛ばす
等して被覆量を調節する。これを室温で乾燥後、例えば
600℃、2時間程度焼成することにより本発明の酸化
触媒を得ることが出来る。
【0030】上記構成による本発明の酸化触媒が高温耐
熱性を有する理由は必ずしも明らかではないが、次の様
に考えられる。アルミナ担体表面に貴金属粒子を担持さ
せ、その表面をチタニアの薄層で覆うことにより高温に
おいても担体の表面層粒子と貴金属粒子の凝集が防止さ
れて、担体や貴金属粒子の比表面積や触媒活性点の減少
が防止されるため、活性低下が抑制されることになり、
耐熱性が向上するものと考えられる。アルカリ土類金属
酸化物或いは希土類酸化物を含有したアルミナは耐熱性
が高く、これに貴金属粒子を担持した触媒の耐熱性が良
いことは知られているが、このアルミナとアルカリ土類
金属酸化物或いは希土類酸化物とから成る担体層に貴金
属粒子を担持させたものに、更にチタニアを被覆させる
ことにより担体と貴金属粒子の凝集の防止効果が大にな
るため耐熱性に著しい向上がある。
【0031】又、本発明の酸化触媒が排ガスの触媒毒成
分に対し、高い耐被毒性を示す理由は、例えば硫黄被毒
に対しては、次の様に考えられる。貴金属粒子を担持し
たアルミナ等の担体上に形成されたチタニア層は貴金属
粒子を覆い、貴金属粒子と結合し易い硫黄化合物を貴金
属粒子に容易に近づけさせない役割を果たしている。更
に、チタニア自体が硫黄化合物と結合し難いので、表層
のチタニアの細孔を閉塞することはない。硫黄化合物以
外の被毒成分に対しても同様に考えることが出来る。
【0032】更に、チタニア被覆は、特定の反応に対
し、触媒活性の増大効果を伴う。その理由は、次の様に
説明できる。触媒作用は反応分子(可燃成分分子と酸素
分子)が活性点上に吸着することにより生ずるが、可燃
成分分子の吸着が強いと酸素分子の吸着が妨げられ、酸
化反応が進まなくなる。活性点をチタニアで覆うとチタ
ニア層の細孔構造により、一般に酸素分子は小さいの
で、大きい可燃成分分子の拡散が阻害され、可燃成分分
子の吸着をある程度抑制し、酸素分子の吸着を推進させ
ることになる。従って、双方の分子が適量に吸着する結
果、反応が促進されることになる。
【0033】次に、本発明に係る排ガス処理用酸化触媒
についての実施例及び比較例について表1〜3に示す。
表1は実施例17種、表2は比較例5種、表3は比較例
3種をそれぞれ示す。それぞれの酸化触媒について、触
媒活性及び耐久性について試験を行なった。その結果を
CO酸化率(%)で各表の右欄に示す。CO酸化率は、
初期活性、500時間後活性及び1000℃、100時
間空気中加熱処理後活性について行なった。試験装置は
固定床流通管式反応装置を用いた。又、試験の供試ガス
は、次の様である。
【0034】 表1〜3から明らかなように、本発明の酸化触媒(表
1)は比較例の酸化触媒(表2、3)と比べて触媒の耐
熱性、耐被毒性指標となるCO酸化率が優れていること
が認められる。 尚、これら25種の酸化触媒調製方法
は、下記の様である。
【0035】実施例1、比較例1〜3 アルミナゾルをハニカム状のコージーライト製セラミッ
ク体(200セル/in2)の表面に含浸付着させる。
これを室温乾燥後、900℃、2時間焼成してアルミナ
を設けた中間体を得た。次いで、硝酸パラジウムとジニ
トロジアミン白金の混合水溶液(Pd/Ptの重量比が
2/1となるような組成にする)にアルミナを設けた中
間体を浸漬させ、引き上げて150℃で乾燥後、600
℃で2時間焼成して、触媒活性成分を担持した酸化触媒
中間体とした。次いで、チタニアゾルをアルミナと貴金
属粒子を設けた酸化触媒中間体に流しかけて、余分のチ
タニアゾルを取り除き、室温で乾燥後、600℃、2時
間焼成して実施例1の酸化触媒(表1)とした。得られ
た酸化触媒のアルミナ(Al23)の含浸付着量は、基
体1リットル当たり100g、パラジウム(Pd)、白
金(Pt)及びチタニア(TiO2)の担持量は排ガス
用酸化触媒1リットル当たり、それぞれ2g、1g及び
20gである。同様に、上記酸化触媒において、チタニ
アを被覆しないものを比較例1の酸化触媒とした(表
2)。又、上記調整法と同様な方法でチタニアの被覆量
を3g/L及び120g/Lにしたものを比較例2、3
として示した(表2)。
【0036】実施例2〜4 前記実施例1において、アルミナゾルに代えて、アルミ
ナゾルと硝酸ストロンチウム水溶液の混合溶液を用い、
担体3を含浸、付着させた中間体の焼成温度を900℃
に代えて、1200℃にし、他は同条件にして、実施例
2とした(表1)。この酸化触媒の担体組成は、酸化ス
トロンチウム(SrO)、Al23がそれぞれ1mol
%、99mol%であり、担体含浸、付着量は基体1リ
ットル当たり、100gである。
【0037】同様に、上記調整方法で酸化ストロンチウ
ムの含有率を7mol%及び14mol%にしたもの
を、実施例3、4として示した(表1)。
【0038】実施例5〜7 前記実施例2において、硝酸ストロンチウム水溶液に代
えて、酢酸バリウム水溶液を用い、実施例5、6及び7
とした(表1)。担体中の酸化バリウム(BaO)の含
有率はそれぞれ1、5及び10mol%である。
【0039】実施例8〜10、比較例4〜8 前記実施例2において、硝酸ストロンチウム水溶液に代
えて、硝酸ランタン水溶液を用い、実施例8、9及び1
0とした(表1)。担体中の酸化ランタン(La23
の含有率はそれぞれ1、3及び8mol%である。
【0040】同様に、上記酸化触媒の調整方法におい
て、チタニア被覆量を4g/L及び120g/Lにした
ものを比較例4及び5として示した(表2)。
【0041】又、実施例9の貴金属粒子担持量3g/L
を0.75g/Lにしたものを、比較例6及び7として
示した(表3)。但し、Pd/Pt重量比はそれぞれ2
及び0.5である。更に、貴金属粒子担持量を12g/
L(Pd/Pt重量比2)にしたものを比較例8として
示した(表3)。
【0042】実施例11〜12 前記実施例2において、硝酸ストロンチウム水溶液に代
えて、硝酸セリウム水溶液を用い、担体中の酸化セリウ
ム(CeO2)の含有率をそれぞれ2及び4mol%と
したものを、実施例11及び12として示した(表
1)。
【0043】実施例13〜15 前記実施例6において、チタニア被覆量20g/Lを
5、50及び100g/Lにしたものを、実施例13、
14及び15に示した(表1)。
【0044】実施例16〜17 前記実施例9において、貴金属粒子担持量Pd+Pt=
3g/Lを、実施例16はPd=3g/L、実施例17
はPt=3g/Lとして、実施例16、17に示した
(表1)。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】尚、上記実施例においては、ハニカム状の
セラミック体の基体を使用したが、格子状のセラミック
体又は金属体、フォーム状のセラミック体、金属発泡体
及びメタルラス等の基体を用いた場合にも同様に本発明
酸化触媒の優れた効果を示す。
【0049】
【発明の効果】本第1発明によれば、排ガス用酸化触媒
は、チタニアで表面を被覆されたものであるので、高温
の燃焼に対し酸化触媒の耐熱性が改善されると共に、更
に、硫黄化合物等触媒毒物質を含有する排ガスの酸化燃
焼処理において、触媒の耐被毒性を大きく増大させる。
更に、吸着性の強い反応物質の酸化に対しては反応促進
効果もある。従って、酸化触媒は長期間の使用に耐え、
エネルギー及び資源の効率的利用を可能にし、NOxを
発生させることもなく、燃焼処理が可能である。
【0050】本第2発明によれば、チタニアは、排ガス
処理用酸化触媒1リットル当たり5〜100g被覆され
るので、本第1発明の効果に加え、必要最低限以上の耐
熱性を持つと共に、被覆過大による触媒の活性低下がな
い。
【0051】本第3発明によれば、担体は、アルミナで
あるので、担体自体は耐熱性を有し、本第1発明又は第
2発明の効果に加え、上記チタニアの被覆と相俟って耐
熱性と耐被毒性を兼ね備え、経済的で入手し易い原料で
ある。
【0052】本第4発明によれば、アルミナは、アルカ
リ土類金属元素及び希土類元素のいずれか一つ以上の元
素を含有するので、本第3発明の効果に加え、アルミナ
の耐熱性は、更に高まる。
【0053】本第5発明によれば、アルカリ土類金属元
素は、バリウム又はストロンチウムであり、希土類元素
は、ランタン又はセリウムであるので、本第4発明の効
果に加え、これら元素は比較的入手し易く、実用に供し
易い。
【0054】本第6発明によれば、貴金属粒子は、パラ
ジウム及び白金のいずれか一つ以上の金属であるので、
本第1発明〜第5発明のいずれかの効果に加え、これら
金属は比較的入手し易く実用的である。
【0055】本第7発明によれば、基体は、ハニカム状
又は格子状のセラミック体又は金属体、フォーム状のセ
ラミック体、金属発泡体、メタルラスのいずれか一つで
あるので、本第1発明〜第6発明のいずれかの効果に加
え、高温においても基体としての形状保持と強度が高
く、且つ排ガスと貴金属粒子との接触面積が大きく効率
が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排ガス処理用酸化触媒の一実施例
を模式的に表した断面図である。
【図2】従来技術に係る、図1に相当する断面図であ
る。
【符号の説明】
1 酸化触媒 2 基体 3 担体 4 貴金属粒子 5 チタニア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/94 B01J 23/58 ZAB A 8017−4G 33/00 ZAB C 8017−4G B01D 53/36 104 Z 8017−4G B01J 23/56 ZAB (72)発明者 浜田 幾久 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 松尾 宣雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中の可燃成分を燃焼させる酸化触
    媒であって、該酸化触媒の形状を保持する基体と、該基
    体上に設けられた担体と、該担体上に担持された貴金属
    粒子とを有する排ガス処理用酸化触媒において、該排ガ
    ス処理用酸化触媒は、チタニアで表面を被覆されたこと
    を特徴とする排ガス処理用酸化触媒。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記チタニアは、前
    記排ガス処理用酸化触媒1リットル当たり5〜100g
    被覆されたことを特徴とする排ガス処理用酸化触媒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記担体は、
    アルミナであることを特徴とする排ガス処理用酸化触
    媒。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記アルミナは、ア
    ルカリ土類金属元素及び希土類元素のいずれか一つ以上
    の元素を含有することを特徴とする排ガス処理用酸化触
    媒。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記アルカリ土類金
    属元素は、バリウム又はストロンチウムであり、前記希
    土類元素は、ランタン又はセリウムであることを特徴と
    する排ガス処理用酸化触媒。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記
    貴金属粒子は、パラジウム及び白金のいずれか一つ以上
    の金属であることを特徴とする排ガス処理用酸化触媒。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
    基体は、ハニカム状又は格子状のセラミック体又は金属
    体、フォーム状のセラミック体、金属発泡体、メタルラ
    スのいずれか一つであることを特徴とする排ガス処理用
    酸化触媒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100403097B1 (ko) * 2001-04-18 2003-10-23 김동현 금속 발포체에 광촉매가 담지된 광촉매체, 그의 제조방법, 및 그를 사용한 오염물질 처리 방법
CN1311903C (zh) * 2004-12-09 2007-04-25 天津化工研究设计院 一种稀土基高性能三效催化剂的制备方法
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