JPH0713628A - 無人車両操舵方法及びその装置 - Google Patents

無人車両操舵方法及びその装置

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JPH0713628A
JPH0713628A JP5177388A JP17738893A JPH0713628A JP H0713628 A JPH0713628 A JP H0713628A JP 5177388 A JP5177388 A JP 5177388A JP 17738893 A JP17738893 A JP 17738893A JP H0713628 A JPH0713628 A JP H0713628A
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Keita Fukumori
啓太 福森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔操縦される無人車両の後進走行時に当該
無人車両自体が操縦用ケーブルに沿って円滑に後進走行
することを可能とする。 【構成】 遠隔操縦車両1の前輪2を操舵するステアリ
ング用モータ64と、車両後進方向へ突出状態に且つ車
体幅方向へ揺動自在に車体後部に支持されると共にケー
ブル4をガイドする第1アーム28と、第1アーム28
の車軸に対する相対的な角度変化を検出する振れ角検出
用ポテンショメータ29と、車両後進時に第1アーム2
8が後進方向右側に振れている時はステアリング用モー
タ64の動作を制御して前輪2を後進方向右側に操舵さ
せ,第1アーム28が後進方向左側へ振れている時はス
テアリング用モータ64の動作を制御して前輪2を後進
方向左側へ操舵させるステアリングサーボ比較制御部6
3とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人車両操舵方法及び
その装置に係り、特に、無人車両を当該車両に接続され
た操縦用ケーブルに沿って円滑に走行させる場合に好適
な無人車両操舵方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の操縦基地に設置した操縦装
置によりケーブルを介して遠隔操縦される有線式の遠隔
操縦車両(無人車両)が開発されているが、この種の無
人車両を移動させる場合には、遠隔操縦により有線遠隔
操縦車両に搭載してあるケーブルドラムからケーブルを
繰出したり当該ケーブルドラムへケーブルを巻取ったり
することにより、移動させるようになっている。従っ
て、この種の遠隔操縦車両は、前述した機構上からその
移動に制約が生ずるため、直線的な往復移動を行う特殊
な移動クレーン車両や,移動距離及び姿勢変化等が少な
い作業車両等としてのみ使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の有線式の遠隔操縦車両の場合、前進走行させる時は
ケーブルドラムから当該車両の走行速度や走行距離等に
応じてケーブルを繰出しながら走行させ、他方、後進走
行させる時や操縦基地まで帰還させる時にはケーブルド
ラムにケーブルを巻取りながら且つケーブルに沿って走
行させる必要がある。しかしながら、従来の遠隔操縦車
両においては、当該車両を自由に前進走行させることは
可能であるが、後進時や帰還時には当該車両をケーブル
に沿って円滑に走行させることができない,即ち操舵性
が良くないという問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、ケーブルを介して遠隔操縦される無人車
両の後進走行時において当該無人車両自体がケーブルに
沿って円滑に後進走行することを可能とした無人車両操
舵方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における無人車両
操舵方法では、所定の操縦装置へ接続されたケーブルを
介して遠隔操縦される無人車両の後進時に、前記ケーブ
ルをガイドする腕木状のガイド機構の前記無人車両車軸
に対する相対的な角度変化を検出し、検出した前記ガイ
ド機構の前記車軸に対する相対的な角度変化に基づき当
該ガイド機構が後進方向右側に振れているか又は後進方
向左側に振れているかを検出すると共に、該検出された
情報に基づいて前記ガイド機構が後進方向右側に振れて
いる時は前記無人車両の操舵輪を後進方向右側に操舵
し、前記ガイド機構が後進方向左側に振れている時は前
記操舵輪を後進方向左側に操舵する、という手法を採用
している。
【0006】また、本発明の無人車両操舵方法を具体化
する無人車両操舵装置としては、所定の操縦装置へ接続
されたケーブルを介して遠隔操縦される無人車両の操舵
輪を操舵する操舵用モータと、前記無人車両の後進方向
へ突出状態に且つ車体幅方向へ揺動自在に車体後部に支
持されると共に前記ケーブルをガイドする腕木状のガイ
ド機構と、該ガイド機構の前記無人車両車軸に対する相
対的な角度変化を検出する角度変化検出手段と、該角度
変化検出手段による検出結果に基づき前記操舵用モータ
の動作を制御する制御手段とを備え、該制御手段が、前
記無人車両の後進時に前記角度変化検出手段により検出
された前記ガイド機構の前記車軸に対する相対的な角度
変化に基づき当該ガイド機構が後進方向右側に振れてい
るか又は後進方向左側に振れているかを判定する振れ方
向判定機能と,前記ガイド機構が後進方向右側に振れて
いる時は前記操舵用モータの動作を制御して前記操舵輪
を後進方向右側に操舵させ,前記ガイド機構が後進方向
左側に振れている時は前記操舵用モータの動作を制御し
て前記操舵輪を後進方向左側に操舵させる操舵制御機能
とを具備する、という構成を採っている。これによって
前述した目的を達成しようとするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、無人車両の後進時において、
角度変化検出手段が、ケーブルをガイドするガイド機構
の無人車両車軸に対する相対的な角度変化を検出する
と、制御手段は、角度変化検出手段により検出したガイ
ド機構の車軸に対する相対的な角度変化に基づき、ガイ
ド機構が後進方向右側へ振れているか後進方向左側へ振
れているかを判定する。そして、制御手段は、ガイド機
構が後進方向右側へ振れていると判定した場合には、操
舵用モータの動作を制御することにより操舵輪を後進方
向右側へ操舵させ、ガイド機構が後進方向左側へ振れて
いると判定した場合には、操舵用モータの動作を制御す
ることにより操舵輪を後進方向左側へ操舵させる。これ
により、無人車両をケーブルに沿って円滑に後進走行さ
せることが可能となるため、無人車両の走行性を向上さ
せることが可能となり、従って、例えば無人車両により
所定の屋外作業等を行う場合等に際しては作業性の向上
を図ることも可能となる
【0008】
【実施例】以下、本発明の無人車両操舵方法及びその装
置を適用してなる実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】本実施例における遠隔操縦車両の構成を図
1に基づき説明すると、遠隔操縦車両1は、遠隔操縦で
1個の前輪2と,2個の後輪3により屋外を走行するよ
うになっており、電力線・信号線等を収納したケーブル
4の巻取り/繰出しを行うケーブルドラム5,前輪2を
操舵するステアリング機構,後輪3を回転させる後輪用
モータ等の駆動機構(図示略),及び後述する第1アー
ム28,第2アーム45,キャスタ61等を装備した構
成となっている。
【0010】本実施例における遠隔操縦車両1は、前進
走行時には,所定の操縦基地に設置された操縦装置(図
示略)の遠隔操縦により前進走行が制御され、後進走行
時(または操縦基地への帰還時)には,遠隔操縦車両自
体がケーブル4に沿って自動的に後進走行するようにな
っている点が特徴となっている。
【0011】遠隔操縦車両1の構成を詳述すると、車体
6の上面部には、1対の支持板7,8が一体に垂設され
ると共に、両支持板7,8の間には、取付軸9が水平に
配設されており、取付軸9には、ケーブルドラム5が取
付軸9と一体に回転自在に支持されている。また、両支
持板7,8の間には、ガイド軸10,11が水平に配設
されており、ガイド軸10,11には、トラバーサ12
が当該ガイド軸方向へ移動自在に支持されている。トラ
バーサ12は、ガイド軸10,11の軸方向へ移動して
ケーブル4をケーブルドラム5の回転に応じ当該軸方向
へ適宜移動させることにより、ケーブル4がケーブルド
ラム5に偏った状態で巻取られることを防止するように
なっている。
【0012】トラバーサ12の近傍には、図2に示す如
く、取付軸14を介してケーブル密着プーリ15が配設
されると共に、取付軸16を介して一方向回転抵抗プー
リ17及び一方向クラッチ付ロータリダンパ18が配設
されている。ケーブル密着プーリ15は、一方向回転抵
抗プーリ17と協働してケーブル4を挟持すると共にケ
ーブル4を一方向回転抵抗プーリ17側へ常時付勢する
ようになっている。一方向回転抵抗プーリ17は、ケー
ブル繰出時にはケーブル4を円滑に通過させ、ケーブル
巻取時にはロータリダンパ18の作用によりケーブル4
に適度な張力を付与するようになっている。
【0013】車体6の上面部のケーブルドラム近傍に
は、ケーブルドラム及びトラバーサ駆動用のドラム用モ
ータ19が配設されており、ドラム用モータ19の駆動
軸20に装着されたプーリ21とケーブルドラム5の取
付軸9に装着されたプーリ22との間には、無端ベルト
23が掛け渡されると共に、取付軸9に装着されたプー
リ24とガイド軸10に装着されたプーリ25との間に
は、無端ベルト26が掛け渡されている。ドラム用モー
タ19の駆動時には、前述した機構によりケーブルドラ
ム5が回転すると共にトラバーサ12がガイド軸方向へ
移動するようになっている。
【0014】車体6の後端部には、支持機構27を介し
て第1アーム28が配設されており、遠隔操縦車両1の
旋回時等においてケーブル4の動きに応じて図中矢印方
向へ揺動するようになっている。支持機構27の下方部
には、振れ角検出用ポテンショメータ29が配設されて
おり、第1アーム28の振れ角を検出するようになって
いる。第1アーム28の基端部側上面部には、協働して
ケーブル4をガイドする1対のガイドプーリ30,31
が取付軸32,32’を介して配設されると共に、第1
アーム28の中央側上面部には、取付軸33,取付部材
34,取付軸35を介してダンスローラ36が配設され
ている。
【0015】第1アーム28の取付軸33には、ダンス
ローラ36のハンチング防止用のロータリダンパ37が
配設されると共に、取付軸33の下方部には、張力検出
用ポテンショメータ38が配設されており、ケーブル4
の張力を検出するようになっている。また、第1アーム
28の先端部側上面部には、協働してケーブル4をガイ
ドする1対のガイドプーリ39,40が取付軸41,4
2を介して配設されている。更に、第1アーム28の先
端部側と取付部材34との間には、スプリング43が張
設されている。
【0016】第1アーム28の先端部には、取付軸44
を介して第2アーム45が上下方向へ回動自在に配設さ
れており、第2アーム45の基端部側と第1アーム28
の先端部側との間には、振動吸収用のサスペンション4
6が装着されている。第2アーム45の基端部側の側面
部には、協働してケーブル4をガイドする1対のガイド
プーリ47,48が取付軸49,50を介して配設され
ている。
【0017】ガイドプーリ47の取付軸49と第2アー
ム45に固定された支持部材51との間には、ガイドプ
ーリ47をガイドプーリ48側へ付勢するバネ52が張
設され、ガイドプーリ50の取付軸50には、プーリ用
モータ53が取付けられている。プーリ用モータ53
は、図中時計方向へ正転駆動又は図中反時計方向へ逆転
駆動されるようになっており、正転時にはケーブル4が
ケーブルドラム5へ巻取られ、逆転時にはケーブル4が
ケーブルドラム5から繰出されるようになっている。
【0018】第2アーム45の中央部側には、取付軸5
4が配設されると共に、取付軸54には、たるみ量検出
用ポテンショメータ55が配設されており、ケーブル4
のたるみ量を検出するようになっている。また、取付軸
54には、協働してケーブル4をガイドする1対のガイ
ドローラ56,57が1対の取付部材58,58’を介
して配設されている。
【0019】更に、第2アーム45の先端部側には、取
付部材59及び取付軸60を介してキャスタ61が配設
されており、遠隔操縦車両1が走行する地面上のケーブ
ル4をガイドするようになっている。この場合、キャス
タ61の取付機構は、遠隔操縦車両1の前進走行時或い
は後進走行時において当該キャスタ61が180度旋回
することを防止する機構となっている。
【0020】本実施例では、遠隔操縦車両1の後進走行
時には、遠隔操縦車両1に搭載した後述する制御ボック
ス62及びステアリングサーボモータ部66が、振れ角
検出用ポテンショメータ29で検出した第1アーム28
の振れ角に基づき前輪2を操舵制御することにより、遠
隔操縦車両1をケーブル4に沿って自動的に後進走行さ
せるようになっている。この場合、操縦基地の操縦装置
によりマニュアル操縦で遠隔操縦車両1をケーブル4に
沿って後進走行させることもできるようになっている。
【0021】遠隔操縦車両1の後進走行制御の具体例を
説明すると、図3(a)に示す如く第1アーム28の軸
が車体6の車軸と一致している場合には前輪2のステア
リング機構をニュートラル状態とし、図3(b)に示す
如く第1アーム28の軸が車体6の車軸に対して後進方
向右側へ振れている場合には両軸が一致するように(平
行となるように)前輪2のステアリング機構を操舵制御
し、図3(c)に示す如く第1アーム28の軸が車体6
の車軸に対して後進方向左側へ振れている場合には両軸
が一致するように(平行となるように)前輪2のステア
リング機構を操舵制御するようになっている。
【0022】次に、遠隔操縦車両1の前輪2におけるス
テアリング制御の原理を図4に基づき説明すると、該制
御系は、操縦基地の操縦装置からケーブル4を介して操
縦指令が入力されると共に遠隔操縦車両各部を制御する
制御ボックス62と、ステアリングサーボ比較制御部6
3,前輪2のステアリング機構を駆動するステアリング
用モータ64,該ステアリング用モータ64の回転を検
出するステアリング用ポテンショメータ65を有するス
テアリングサーボモータ部66と、コイル67及び接点
68を有するリレー69と、第1アーム28の振れ角を
検出する振れ角検出用ポテンショメータ29とから構成
されている。図中符号70は加算点を示す。
【0023】遠隔操縦車両1の前進走行時には、制御ボ
ックス62は、操縦基地の操縦装置から入力される振れ
角検出用ポテンショメータ切離し指令に基づき、リレー
69をオフ状態として振れ角検出用ポテンショメータ2
9をステアリングサーボモータ部66から切離すように
なっており、操縦基地の操縦装置から入力されるステア
リング指令のみに基づき、ステアリングサーボモータ部
66を作動させ、遠隔操縦車両1の前輪2を操舵制御し
ながら前進走行させるようになっている。
【0024】即ち、ステアリングサーボモータ部66の
ステアリングサーボ比較制御部63は、ステアリング指
令が入力された制御ボックス62から制御信号が供給さ
れると、ステアリング機構駆動用のステアリング用モー
タ64を駆動制御すると共に、ステアリング用ポテンシ
ョメータ65から出力される検出信号が制御信号に一致
するようにフィードバック制御を行うようになってい
る。
【0025】他方、遠隔操縦車両1の後進走行時には、
制御ボックス62は、操縦基地の操縦装置から入力され
る後進指令に基づき、リレー69をオン状態として振れ
角検出用ポテンショメータ29をステアリングサーボモ
ータ部66へ接続するようになっている。
【0026】即ち、ステアリングサーボモータ部66の
ステアリングサーボ比較制御部63は、後進指令が入力
された制御ボックス62から制御信号が供給されると、
ステアリング機構駆動用のステアリング用モータ64を
駆動制御すると共に、ステアリング用ポテンショメータ
65から出力される検出信号及び振れ角検出用ポテンシ
ョメータ29から出力される検出信号を加算点70で加
算した加算検出信号が制御信号に一致するようにフィー
ドバック制御を行うようになっている。
【0027】この場合、操縦基地の操縦装置から制御ボ
ックス62へステアリング操舵指令が入力された時は、
振れ角検出用ポテンショメータ29の検出信号の変化に
伴う操舵角に上乗せした操舵角に対応する信号をステア
リング用モータ64へ供給するようになっている。
【0028】次に、遠隔操縦車両1の前輪2におけるス
テアリング制御系の実際の構成を図5に基づき説明する
と、当該制御系は、制御ボックス62と、ステアリング
サーボ比較制御部63,ステアリング用モータ64,ス
テアリング用ポテンショメータ65,ステアリング用モ
ータ64の回転をステアリング用ポテンショメータ65
へ伝達する1対のギヤ71,72,前輪2のステアリン
グ機構をロッド(図示略)等を介して作動させるレバー
73を有するステアリングサーボモータ部66と、コイ
ル67,接点68,接点74を有するリレー69と、接
点74とステアリング用ポテンショメータ65との間に
介挿された調整抵抗75と、第1アーム28の振れ角を
検出する振れ角検出用ポテンショメータ29とから構成
されている。
【0029】操縦基地の操縦装置から遠隔操縦車両1の
制御ボックス62へ前進指令または後進指令が入力され
ると、制御ボックス62は、リレー69をオフ状態また
はオン状態とするようになっている。リレー69のオフ
時には、振れ角検出用ポテンショメータ29及び調整抵
抗75がステアリングサーボモータ部66から切り離さ
れ、リレー69のオン時には、振れ角検出用ポテンショ
メータ29及び調整抵抗75がステアリングサーボモー
タ部66へ接続されるようになっている。
【0030】上記により、遠隔操縦車両1の後進時に
は、遠隔操縦車両1の後進動作(直行後進,右側方向後
進,左側方向後進)に伴って揺動する第1アーム28の
振れ角に応じて、遠隔操縦車両1の制御ボックス62及
びステアリングサーボモータ部66は、前輪2のステア
リング機構を上記図3で示したように操舵し、遠隔操縦
車両1をケーブル4に沿って自動的に後進走行させるよ
うになっている。
【0031】次に、上記の如く構成した本実施例におけ
る遠隔操縦車両のケーブルドラム回転制御,プーリ用モ
ータ制御,後進時ステアリング制御の各処理を図6乃至
図8に基づき説明する。
【0032】「ケーブルドラム回転制御」(図6) 遠隔操縦車両1の制御ボックス62は、第1アーム28
の張力検出用ポテンショメータ38により検出されたケ
ーブル4の張力に対応した検出電圧値を入力した後(ス
テップSA1)、前輪2のステアリング機構がニュート
ラル状態か否か判定し(ステップSA2)、ニュートラ
ル状態の場合はステップSA1の処理へ戻る一方、ニュ
ートラル状態でない場合はステップSA3の処理へ移行
する。
【0033】前輪2のステアリング機構がニュートラル
状態でない場合は、ステップSA1で入力した張力検出
用ポテンショメータ38の検出電圧値に基づき、ケーブ
ル4の張力が予め設定してある所定張力より低いか又は
高いかを判定する(ステップSA3)。
【0034】ケーブル4の張力が予め設定した所定張力
より低い場合は、張力検出用ポテンショメータ38の検
出電圧値に応じてドラム用モータ19の回転数を制御す
ることにより、ケーブル4をケーブルドラム5へ所定長
さ分だけ巻取る(ステップSA4)。他方、ケーブル4
の張力が予め設定した所定張力より高い場合は、張力検
出用ポテンショメータ38の検出電圧値に応じてドラム
用モータ19の回転数を制御することにより、ケーブル
4をケーブルドラム5から所定長さ分だけ繰出す(ステ
ップSA5)。
【0035】「プーリ用モータ制御」(図7) 遠隔操縦車両1の制御ボックス62は、第2アーム45
のたるみ量検出用ポテンショメータ55により検出され
たケーブル4のたるみ量に対応した検出電圧値を入力し
た後(ステップSB1)、前輪2のステアリング機構が
ニュートラル状態か否か判定し(ステップSB2)、ニ
ュートラル状態の場合はステップSB1の処理へ戻る一
方、ニュートラル状態でない場合はステップSB3の処
理へ移行する。
【0036】前輪2のステアリング機構がニュートラル
状態でない場合は、ステップSB1で入力したたるみ量
検出用ポテンショメータ55の検出電圧値に基づき、ケ
ーブル4のたるみ量が予め設定してある所定たるみ量よ
り少ないか又は多いかを判定する(ステップSB3)。
【0037】ケーブル4のたるみ量が予め設定した所定
たるみ量より少ない場合は、たるみ量検出用ポテンショ
メータ55の検出電圧値に応じてプーリ用モータ53を
逆転駆動することにより、ケーブル4をケーブルドラム
5から所定長さ分だけ繰出す(ステップSB4)。他
方、ケーブル4のたるみ量が予め設定した所定たるみ量
より多い場合は、たるみ量検出用ポテンショメータ55
の検出電圧値に応じてプーリ用モータ53を正転駆動す
ることにより、ケーブル4をケーブルドラム5へ所定長
さ分だけ巻取る(ステップSB5)。
【0038】「後進時ステアリング制御」(図8) 遠隔操縦車両1の制御ボックス62は、第1アーム28
の振れ角検出用ポテンショメータ29により検出された
第1アーム28の揺動に伴う振れ角に対応した検出電圧
値を入力した後(ステップSC1)、前輪2のステアリ
ング機構がニュートラル状態か否か判定し(ステップS
C2)、ニュートラル状態の場合はステップSC1の処
理へ戻る一方、ニュートラル状態でない場合はステップ
SC3の処理へ移行する。
【0039】前輪2のステアリング機構がニュートラル
状態でない場合は、ステップSC1で入力した振れ角検
出用ポテンショメータ29の検出電圧値に基づき、第1
アーム28が遠隔操縦車両1の後進方向左側へ振れてい
るか又は後進方向右側へ振れているかを判定する(ステ
ップSC3)。
【0040】第1アーム28が遠隔操縦車両1の後進方
向左側へ振れている場合は、ステアリングサーボ比較制
御部63は、振れ角検出用ポテンショメータ28の検出
電圧値に応じステアリング用モータ64を駆動して前輪
2の操舵角を制御することにより、前輪2を後進方向左
側へステアリング操舵する(ステップSB4)。
【0041】他方、第1アーム28が遠隔操縦車両1の
後進方向右側へ振れている場合は、ステアリングサーボ
比較制御部63は、振れ角検出用ポテンショメータ28
の検出電圧値に応じステアリング用モータ64を駆動し
て前輪2の操舵角を制御することにより、前輪2を後進
方向右側へステアリング操舵する(ステップSB5)。
【0042】上述したように、本実施例によれば、特に
遠隔操縦車両1の後進時において、第1アーム28が車
両後進方向左側へ振れている場合には,ステアリング用
モータ64を介して前輪2を車両後進方向左側へ操舵
し、第1アーム28が車両後進方向右側へ振れている場
合には,ステアリング用モータ64を介して前輪2を車
両後進方向右側へ操舵するため、遠隔操縦車両1をケー
ブル4に沿って円滑に後進走行させることが可能とな
る。
【0043】上記により、遠隔操縦車両1を前進させる
場合は言うに及ばず、遠隔操縦車両1を後進させる場合
や操縦基地へ帰還させる場合においても遠隔操縦車両1
をケーブル4に沿った状態で円滑かつ適正に後進あるい
は帰還させることが可能となる。従って、遠隔操縦車両
1の走行性を向上させることができるため、例えば遠隔
操縦車両1により所定の屋外作業等を行う場合に際して
は作業性の向上を図ることも可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無人車両の後進時に,ケーブルをガイドするガイド機構
の無人車両車軸に対する相対的な角度変化を検出し,検
出した相対的な角度変化に基づきガイド機構が後進方向
右側に振れているか又は後進方向左側に振れているかを
検出すると共に,該検出された情報に基づきガイド機構
が後進方向右側に振れている時は無人車両の操舵輪を後
進方向右側に操舵し,ガイド機構が後進方向左側へ振れ
ている時は操舵輪を後進方向左側へ操舵するため、無人
車両をケーブルに沿って円滑に後進走行させることが可
能となり、この結果、無人車両の走行性を向上させるこ
とが可能となるため、例えば無人車両により所定の屋外
作業等を行う場合等に際しては作業性の向上を図ること
も可能となる、という優れた効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における遠隔操縦車
両の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本実施例におけるケーブル密着プーリ・一方向
回転抵抗プーリ・一方向クラッチ付ロータリダンパの取
付状態を示す説明図である。
【図3】本実施例における遠隔操縦車両の後進動作を示
し、図3(a)は直行後進を示す説明図、図3(b)は
右側方向後進を示す説明図、図3(c)左側方向後進を
示す説明図である。
【図4】本実施例における後進時ステアリング制御の原
理を示すブロック図である。
【図5】本実施例における後進時ステアリング制御の実
際を示すブロック図である。
【図6】本実施例におけるケーブルドラム回転制御を示
す流れ図である。
【図7】本実施例におけるプーリ用モータ制御を示す流
れ図である。
【図8】本実施例における後進時ステアリング制御を示
す流れ図である。
【符号の説明】
1 遠隔操縦車両 2 操舵輪としての前輪 4 ケーブル 6 車体 28 ガイド機構としての第1アーム 29 角度変化検出手段としての振れ角検出用ポテンシ
ョメータ 63 制御手段としてのステアリングサーボ比較制御部 64 操舵用モータとしてのステアリング用モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の操縦装置へ接続されたケーブルを
    介して遠隔操縦される無人車両の後進時に、前記ケーブ
    ルをガイドする腕木状のガイド機構の前記無人車両車軸
    に対する相対的な角度変化を検出し、検出した前記ガイ
    ド機構の前記車軸に対する相対的な角度変化に基づき当
    該ガイド機構が後進方向右側に振れているか又は後進方
    向左側に振れているかを検出すると共に、 該検出された情報に基づいて前記ガイド機構が後進方向
    右側に振れている時は前記無人車両の操舵輪を後進方向
    右側に操舵し、前記ガイド機構が後進方向左側に振れて
    いる時は前記操舵輪を後進方向左側に操舵することを特
    徴とする無人車両操舵方法。
  2. 【請求項2】 所定の操縦装置へ接続されたケーブルを
    介して遠隔操縦される無人車両の操舵輪を操舵する操舵
    用モータと、前記無人車両の後進方向へ突出状態に且つ
    車体幅方向へ揺動自在に車体後部に支持されると共に前
    記ケーブルをガイドする腕木状のガイド機構と、該ガイ
    ド機構の前記無人車両車軸に対する相対的な角度変化を
    検出する角度変化検出手段と、該角度変化検出手段によ
    る検出結果に基づき前記操舵用モータの動作を制御する
    制御手段とを備え、 該制御手段が、前記無人車両の後進時に前記角度変化検
    出手段により検出された前記ガイド機構の前記車軸に対
    する相対的な角度変化に基づき当該ガイド機構が後進方
    向右側に振れているか又は後進方向左側に振れているか
    を判定する振れ方向判定機能と,前記ガイド機構が後進
    方向右側に振れている時は前記操舵用モータの動作を制
    御して前記操舵輪を後進方向右側に操舵させ,前記ガイ
    ド機構が後進方向左側に振れている時は前記操舵用モー
    タの動作を制御して前記操舵輪を後進方向左側に操舵さ
    せる操舵制御機能とを具備したことを特徴とする無人車
    両操舵装置。
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