JPH07135766A - 直流チョッパ装置 - Google Patents
直流チョッパ装置Info
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- JPH07135766A JPH07135766A JP27855593A JP27855593A JPH07135766A JP H07135766 A JPH07135766 A JP H07135766A JP 27855593 A JP27855593 A JP 27855593A JP 27855593 A JP27855593 A JP 27855593A JP H07135766 A JPH07135766 A JP H07135766A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自己消弧型デバイスを用いた自励式変換回路
スナバーコンデンサに吸収されたエネルギーを直流側に
返還する直流チョッパ装置において、制御無駄時間を小
さくして、直流電圧の跳ね上がりを抑え、直流コンデン
サの容量および耐圧を回生電力に見合った適正なものに
する。 【構成】 直流チョッパ装置の主回路に流入する電流を
予測する固定信号を出力する起動補償手段、上記自己消
弧形デバイスのスイッチング周波数に比例する信号を出
力するスイッチング周波数補償手段、上記直流チョッパ
装置へ流入する電流を検出する電流検出手段からなる回
生入力補償手段を設け、該回生入力補償手段の出力を上
記電圧制御手段もしくは上記電流制御手段の入力に加算
するようにした。
スナバーコンデンサに吸収されたエネルギーを直流側に
返還する直流チョッパ装置において、制御無駄時間を小
さくして、直流電圧の跳ね上がりを抑え、直流コンデン
サの容量および耐圧を回生電力に見合った適正なものに
する。 【構成】 直流チョッパ装置の主回路に流入する電流を
予測する固定信号を出力する起動補償手段、上記自己消
弧形デバイスのスイッチング周波数に比例する信号を出
力するスイッチング周波数補償手段、上記直流チョッパ
装置へ流入する電流を検出する電流検出手段からなる回
生入力補償手段を設け、該回生入力補償手段の出力を上
記電圧制御手段もしくは上記電流制御手段の入力に加算
するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はある直流電力を入力とし
てもう一つの直流電力へ変換する直流チョッパ装置に関
する。さらに詳しくは、自己消弧型デバイスを用いた自
励式変換回路に内蔵され、その自励式変換回路のスナバ
ーコンデンサに吸収されたエネルギーを直流側に返還す
る直流チョッパ装置に関するものである。
てもう一つの直流電力へ変換する直流チョッパ装置に関
する。さらに詳しくは、自己消弧型デバイスを用いた自
励式変換回路に内蔵され、その自励式変換回路のスナバ
ーコンデンサに吸収されたエネルギーを直流側に返還す
る直流チョッパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、1987年3月に社団法人電気
学会発行「半導体電力変換回路」に示された自己消弧型
デバイスを用いた自励式変換回路のスナバーコンデンサ
に吸収されたエネルギーを直流側に返還する従来の直流
チョッパ回路の構成を示すブロック図、図9は図8の定
電流源の構成を説明するための自励式変換回路のブロッ
ク図、図10は図8に示す直流チョッパ回路の動作を示
すタイミングチャートである。
学会発行「半導体電力変換回路」に示された自己消弧型
デバイスを用いた自励式変換回路のスナバーコンデンサ
に吸収されたエネルギーを直流側に返還する従来の直流
チョッパ回路の構成を示すブロック図、図9は図8の定
電流源の構成を説明するための自励式変換回路のブロッ
ク図、図10は図8に示す直流チョッパ回路の動作を示
すタイミングチャートである。
【0003】図において、11は例えばGTOなどの自
己消弧形半導体スイッチ、12は半導体スイッチ11が
オフした時リアクトル電流を還流させる還流ダイオー
ド、13は電流平滑用の直流リアクトル、14は説明の
ための入力電源を示す定電流源、15は半導体スイッチ
1の入力を低インピーダンスにするための直流コンデン
サ、16は説明のための出力側電力を示すための定電圧
源、17は直流コンデンサ15の直流電圧Ec を検出
するための電圧検出手段、18は直流電流IL を検出
するための電流検出手段、19は半導体スイッチ11を
制御するための半導体スイッチ駆動回路であり、11か
ら19で直流チョッパ装置の主回路1を構成する。21
は直流コンデンサ15の設定電圧Ec *を出力するための
電圧設定手段、22は直流電圧Ec と設定電圧Ec *の偏
差を検出する加算器、23は加算器22の出力に基づい
て直流コンデンサ15の直流電圧を制御するための電圧
制御手段、24は電流検出手段18の出力IL と電圧制
御手段23の出力IL *を加算する加算器、25は加算器
24の出力に基づいて直流リアクトル13の電流IL を
制御するための信号Vchp を出力する電流制御手段、2
6は半導体スイッチ11のオンオフ周期を制御するため
の三角波信号Vosc を出力する搬送波発生手段、27は
信号Vchp と信号Vosc を加算する加算器、28は加算
器27の出力に基づいて信号Vchp と信号Vosc を比較
する比較器であり、その出力は半導体スイッチ駆動回路
19を介して半導体スイッチ11に作用する。21から
28で直流チョッパ装置の制御回路2を構成する。
己消弧形半導体スイッチ、12は半導体スイッチ11が
オフした時リアクトル電流を還流させる還流ダイオー
ド、13は電流平滑用の直流リアクトル、14は説明の
ための入力電源を示す定電流源、15は半導体スイッチ
1の入力を低インピーダンスにするための直流コンデン
サ、16は説明のための出力側電力を示すための定電圧
源、17は直流コンデンサ15の直流電圧Ec を検出
するための電圧検出手段、18は直流電流IL を検出
するための電流検出手段、19は半導体スイッチ11を
制御するための半導体スイッチ駆動回路であり、11か
ら19で直流チョッパ装置の主回路1を構成する。21
は直流コンデンサ15の設定電圧Ec *を出力するための
電圧設定手段、22は直流電圧Ec と設定電圧Ec *の偏
差を検出する加算器、23は加算器22の出力に基づい
て直流コンデンサ15の直流電圧を制御するための電圧
制御手段、24は電流検出手段18の出力IL と電圧制
御手段23の出力IL *を加算する加算器、25は加算器
24の出力に基づいて直流リアクトル13の電流IL を
制御するための信号Vchp を出力する電流制御手段、2
6は半導体スイッチ11のオンオフ周期を制御するため
の三角波信号Vosc を出力する搬送波発生手段、27は
信号Vchp と信号Vosc を加算する加算器、28は加算
器27の出力に基づいて信号Vchp と信号Vosc を比較
する比較器であり、その出力は半導体スイッチ駆動回路
19を介して半導体スイッチ11に作用する。21から
28で直流チョッパ装置の制御回路2を構成する。
【0004】次に動作について説明する。図8で半導体
スイッチ11が導通している期間Tonの間、半導体スイ
ッチ11の出力Eout は入力電圧Ec と等しくなり、半
導体スイッチ11が導通しない期間Toff の間は還流ダ
イオード12が導通して電圧Eout は零となる。この電
圧は直流リアクトル13で平滑されるから、入力電圧E
c と出力電圧Ed の関係は次式のようになる。 Ed=Ec×Ton/(Ton+Toff) 式1 あるいは Ec=Ed×(Ton+Toff)/Ton 式2 ここで α=Ton/(Ton+Toff) 式3 を半導体スイッチの導通率αと呼ぶ。
スイッチ11が導通している期間Tonの間、半導体スイ
ッチ11の出力Eout は入力電圧Ec と等しくなり、半
導体スイッチ11が導通しない期間Toff の間は還流ダ
イオード12が導通して電圧Eout は零となる。この電
圧は直流リアクトル13で平滑されるから、入力電圧E
c と出力電圧Ed の関係は次式のようになる。 Ed=Ec×Ton/(Ton+Toff) 式1 あるいは Ec=Ed×(Ton+Toff)/Ton 式2 ここで α=Ton/(Ton+Toff) 式3 を半導体スイッチの導通率αと呼ぶ。
【0005】例えば出力電圧Ed を一定としたとき、定
電流電源14で充電される直流コンデンサの電圧Ec は
導通率αを制御することにより一定の値に制御できる。
直流電圧Ec の制御のため、直流電圧Ec を設定するた
めの電圧設定手段21と電圧制御手段23が設けられ、
電圧検出手段17の出力として得られる入力電圧Ecを
一定になるように制御する。電圧制御手段23の出力I
L *は電流制御手段25に作用して、電流検出手段18の
出力として得られる直流リアクトル13の電流IL を直
流電圧Ec が一定になるように制御する。すなわち、電
流制御手段25の出力Vchp は導通率αに相当する。電
流制御手段25の出力Vchp は、搬送波発生手段26の
出力と比較器28で比較され、半導体スイッチ11のO
N/OFF信号となって、駆動回路19を介して、半導
体スイッチ11に作用する。以上の説明の中で用いた、
入力電源を示す定電流電源14について詳細に説明す
る。図9は、上記の文献「半導体電力変換回路」に示さ
れた従来の自己消弧型デバイスを用いた自励式変換回路
の構成を示すブロック図である。なお、この図は3相交
流回路のうちの1相分だけを抽出して示したものであ
る。図において、51a、51bは例えばGTOなどか
らなる自己消弧形の変換回路半導体スイッチ、52a、
52bは変換回路帰還ダイオード、53a、53bは変
換回路リアクトル、54a、54bはスナバーダイオー
ド、55a、55bはスナバーコンデンサ、56a、5
6bはダイオード、57は変換回路直流電源、58は変
換回路交流出力端子、59a、59bは直流チョッパ装
置1へ接続される回生電力出力端子、60は自励式変換
回路5の出力電圧を決定する変換回路出力電圧指令手
段、61は同じく自励式変換回路5のスイッチング周期
を決定する信号を発生する変換回路搬送波発生手段、6
2は加算器、63は比較手段、64a、64bは信号を
絶縁増幅して半導体スイッチ56a、56bを駆動する
ための変換回路駆動手段であり、51から64で自励式
変換回路5を構成するとともに回生電力出力端子59
a、59bは、図8における直流チョッパ装置主回路1
の定電流源14を構成する。
電流電源14で充電される直流コンデンサの電圧Ec は
導通率αを制御することにより一定の値に制御できる。
直流電圧Ec の制御のため、直流電圧Ec を設定するた
めの電圧設定手段21と電圧制御手段23が設けられ、
電圧検出手段17の出力として得られる入力電圧Ecを
一定になるように制御する。電圧制御手段23の出力I
L *は電流制御手段25に作用して、電流検出手段18の
出力として得られる直流リアクトル13の電流IL を直
流電圧Ec が一定になるように制御する。すなわち、電
流制御手段25の出力Vchp は導通率αに相当する。電
流制御手段25の出力Vchp は、搬送波発生手段26の
出力と比較器28で比較され、半導体スイッチ11のO
N/OFF信号となって、駆動回路19を介して、半導
体スイッチ11に作用する。以上の説明の中で用いた、
入力電源を示す定電流電源14について詳細に説明す
る。図9は、上記の文献「半導体電力変換回路」に示さ
れた従来の自己消弧型デバイスを用いた自励式変換回路
の構成を示すブロック図である。なお、この図は3相交
流回路のうちの1相分だけを抽出して示したものであ
る。図において、51a、51bは例えばGTOなどか
らなる自己消弧形の変換回路半導体スイッチ、52a、
52bは変換回路帰還ダイオード、53a、53bは変
換回路リアクトル、54a、54bはスナバーダイオー
ド、55a、55bはスナバーコンデンサ、56a、5
6bはダイオード、57は変換回路直流電源、58は変
換回路交流出力端子、59a、59bは直流チョッパ装
置1へ接続される回生電力出力端子、60は自励式変換
回路5の出力電圧を決定する変換回路出力電圧指令手
段、61は同じく自励式変換回路5のスイッチング周期
を決定する信号を発生する変換回路搬送波発生手段、6
2は加算器、63は比較手段、64a、64bは信号を
絶縁増幅して半導体スイッチ56a、56bを駆動する
ための変換回路駆動手段であり、51から64で自励式
変換回路5を構成するとともに回生電力出力端子59
a、59bは、図8における直流チョッパ装置主回路1
の定電流源14を構成する。
【0006】次に動作について説明する。図において変
換回路出力電圧指令手段60と変換回路搬送波発生手段
61の出力を比較手段63で比較し、その極性に応じて
変換回路半導体スイッチ56a、56bをON/OFF
するいわゆるPWM制御を行っている。この種の装置
は、変換回路リアクトル53a、53bのリアクタンス
が比較的大きく、変換回路半導体スイッチ51a、51
bのON/OFFに伴って変換回路リアクトル53a、
53bに蓄えられたエネルギーをいかに処理するかが問
題となる。通常このエネルギーはスナバーダイオード5
4a、54bを介してスナバーコンデンサ55a、55
bに蓄えられ、その後ダイオード56a、56bを介し
て回生電力出力端子59a、59bに導かれる。回生電
力出力端子59a、59bが図8における直流チョッパ
装置主回路1の定電流電源4の詳細構成である。
換回路出力電圧指令手段60と変換回路搬送波発生手段
61の出力を比較手段63で比較し、その極性に応じて
変換回路半導体スイッチ56a、56bをON/OFF
するいわゆるPWM制御を行っている。この種の装置
は、変換回路リアクトル53a、53bのリアクタンス
が比較的大きく、変換回路半導体スイッチ51a、51
bのON/OFFに伴って変換回路リアクトル53a、
53bに蓄えられたエネルギーをいかに処理するかが問
題となる。通常このエネルギーはスナバーダイオード5
4a、54bを介してスナバーコンデンサ55a、55
bに蓄えられ、その後ダイオード56a、56bを介し
て回生電力出力端子59a、59bに導かれる。回生電
力出力端子59a、59bが図8における直流チョッパ
装置主回路1の定電流電源4の詳細構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の自励式変換回路
に内蔵された直流チョッパ装置は以上のように構成され
ており、図10のタイミングチャートに示されるように
動作するため、以下に述べるような不具合が生じる場合
があり、この対策のため直流コンデンサ15の容量を十
分に大きくする等の必要が生じ、装置が不経済になると
いう問題があった。不具合1 図10のタイムチャートにおいて、時刻t1 で、例えば
自励式変換回路5側で変換回路搬送波発生手段61の出
力周波数がステップ状に変化し、その結果定電流電源1
4からの入力電流Iinがステップ状に増加した場合に
は、回生電流もこの変化に応じて急変する必要がある。
しかし実際には (1)入力電流Iin増加 (2)直流電圧Ec 増加 (3)直流電圧基準Ec との偏差発生 (4)電圧制御手段23の出力IL *増加 (5)電流制御手段25の出力Vchp 増加 (6)導通率α増加 (7)回生電流IL 増加 の経過を繰り返して、直流電圧Ec が直流電圧基準値と
等しくなるまで制御されるため、制御無駄時間が大き
く、その間直流電圧Ec が大きく跳ね上がる。これを抑
えるために、直流コンデンサ15をより大容量とする
か、より高耐圧のものとしたり、さらには制御系の応答
を上げるために、半導体スイッチ11のスイッチング周
波数を上げることがなされている。この結果半導体スイ
ッチ11の損失が増加するなどの欠点を生じていた。
に内蔵された直流チョッパ装置は以上のように構成され
ており、図10のタイミングチャートに示されるように
動作するため、以下に述べるような不具合が生じる場合
があり、この対策のため直流コンデンサ15の容量を十
分に大きくする等の必要が生じ、装置が不経済になると
いう問題があった。不具合1 図10のタイムチャートにおいて、時刻t1 で、例えば
自励式変換回路5側で変換回路搬送波発生手段61の出
力周波数がステップ状に変化し、その結果定電流電源1
4からの入力電流Iinがステップ状に増加した場合に
は、回生電流もこの変化に応じて急変する必要がある。
しかし実際には (1)入力電流Iin増加 (2)直流電圧Ec 増加 (3)直流電圧基準Ec との偏差発生 (4)電圧制御手段23の出力IL *増加 (5)電流制御手段25の出力Vchp 増加 (6)導通率α増加 (7)回生電流IL 増加 の経過を繰り返して、直流電圧Ec が直流電圧基準値と
等しくなるまで制御されるため、制御無駄時間が大き
く、その間直流電圧Ec が大きく跳ね上がる。これを抑
えるために、直流コンデンサ15をより大容量とする
か、より高耐圧のものとしたり、さらには制御系の応答
を上げるために、半導体スイッチ11のスイッチング周
波数を上げることがなされている。この結果半導体スイ
ッチ11の損失が増加するなどの欠点を生じていた。
【0008】不具合2 図10のタイムチャートにおいて、時刻t2 で定電流電
源14からの入力電流Iinがステップ状に低下した場合
には、導通率αを多少大きくして回生電流ILをこれに
見合って抑制する必要がある。しかし実際にはこれも不
具合1の場合と同様に電圧制御手段23の出力IL *が入
力電流Iinに見合って低下するまでに制御系の応答時間
に比例した遅れが生じるため、直流電圧Ec が大きく低
下する。これを抑えるために、直流コンデンサをより大
容量にするか、半導体スイッチ11をより高耐圧のもの
としたり、さらには制御系の応答を上げるために、半導
体スイッチ11のスイッチング周波数を上げることがな
されている。この結果半導体スイッチ11の損失が増加
するなどの欠点を生じていた。
源14からの入力電流Iinがステップ状に低下した場合
には、導通率αを多少大きくして回生電流ILをこれに
見合って抑制する必要がある。しかし実際にはこれも不
具合1の場合と同様に電圧制御手段23の出力IL *が入
力電流Iinに見合って低下するまでに制御系の応答時間
に比例した遅れが生じるため、直流電圧Ec が大きく低
下する。これを抑えるために、直流コンデンサをより大
容量にするか、半導体スイッチ11をより高耐圧のもの
としたり、さらには制御系の応答を上げるために、半導
体スイッチ11のスイッチング周波数を上げることがな
されている。この結果半導体スイッチ11の損失が増加
するなどの欠点を生じていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる直流チ
ョッパ装置は、自己消弧型デバイスを用いた自励式変換
回路と組合せて使用され、自励式変換回路のスイッチン
グ周波数が変化したり、電流が変化することによって回
生すべきスナバーエネルギーが変化したときでも、それ
に見合うように電圧制御信号あるいは電流制御信号を補
償する手段を設けたものである。
ョッパ装置は、自己消弧型デバイスを用いた自励式変換
回路と組合せて使用され、自励式変換回路のスイッチン
グ周波数が変化したり、電流が変化することによって回
生すべきスナバーエネルギーが変化したときでも、それ
に見合うように電圧制御信号あるいは電流制御信号を補
償する手段を設けたものである。
【0010】
【作用】この発明に係る直流チョッパ装置は、回生電力
補償手段を設け、その出力を直流チョッパ装置の電流制
御手段あるいは電圧制御手段に入力することにより、チ
ョッパ周波数あるいは回生電流の急変時にも電流制御手
段からの基準信号を回生エネルギーの変化に見合うよう
に速やかに変化させるようにしたものである。
補償手段を設け、その出力を直流チョッパ装置の電流制
御手段あるいは電圧制御手段に入力することにより、チ
ョッパ周波数あるいは回生電流の急変時にも電流制御手
段からの基準信号を回生エネルギーの変化に見合うよう
に速やかに変化させるようにしたものである。
【0011】
実施例1.この発明を、図によって説明する。図1は本
発明による直流チョッパ装置の一実施例の構成を示すブ
ロック図、図2は動作状態補償手段の構成を示すブロッ
ク図、図3、図4は動作状態補償手段の変形例を示すブ
ロック図、図6、図7は図1に示す直流チョッパ装置の
動作を示すタイミングチャートである。図中、上述した
従来例におけると同一もしくは相当する部分には同一の
符号を付し、特に必要のないかぎり説明を省略する。
発明による直流チョッパ装置の一実施例の構成を示すブ
ロック図、図2は動作状態補償手段の構成を示すブロッ
ク図、図3、図4は動作状態補償手段の変形例を示すブ
ロック図、図6、図7は図1に示す直流チョッパ装置の
動作を示すタイミングチャートである。図中、上述した
従来例におけると同一もしくは相当する部分には同一の
符号を付し、特に必要のないかぎり説明を省略する。
【0012】図1および図2(a)において、29は回
生電力補償手段、30は入力電流検出手段、31は動作
状態補償手段、32は加算器である。また、33aは周
波数/電圧変換器であり、変換回路5における比較手段
63の出力を周波数/電圧変換して変換回路5のスイッ
チング周波数に比例した直流電圧を出力する。33bは
係数器、33cは変換回路5の動作中に閉じる接点であ
り、33a、33bおよび33cで変換回路スイッチン
グ周波数補償手段33を構成する。さらに、34aは可
変抵抗器からなる分圧器、34bは33cと同じく変換
回路5の動作中に閉じる接点であり、34aと34bと
で起動補償手段33を構成している。35は加算器であ
り、33、34および35とで動作状態補償手段31を
構成している。
生電力補償手段、30は入力電流検出手段、31は動作
状態補償手段、32は加算器である。また、33aは周
波数/電圧変換器であり、変換回路5における比較手段
63の出力を周波数/電圧変換して変換回路5のスイッ
チング周波数に比例した直流電圧を出力する。33bは
係数器、33cは変換回路5の動作中に閉じる接点であ
り、33a、33bおよび33cで変換回路スイッチン
グ周波数補償手段33を構成する。さらに、34aは可
変抵抗器からなる分圧器、34bは33cと同じく変換
回路5の動作中に閉じる接点であり、34aと34bと
で起動補償手段33を構成している。35は加算器であ
り、33、34および35とで動作状態補償手段31を
構成している。
【0013】次に動作について説明する。まず、直流チ
ョッパ装置の主回路1および制御回路2について、入力
電流ILだけが何らかの原因で変化した場合について述
べる。ある時点で入力電流Iinが急激に変化したとす
ると、この時点で電流制御手段23の入力には入力電流
検出手段30からの信号が回生電力補償信号として加算
される。すなわち、入力電流Iinが急激に変化して、直
流チョッパ装置の電流が変化しても、電流制御手段の電
流指令がこれに見合って変化するため、リアクトル電流
IL も入力電流Iinに見合って流れることができる。こ
のため、直流電圧Ec も変動が抑えられ、その結果、従
来の直流チョッパ装置に比較して、より小型で経済性、
応答性に優れた装置が実現できる。
ョッパ装置の主回路1および制御回路2について、入力
電流ILだけが何らかの原因で変化した場合について述
べる。ある時点で入力電流Iinが急激に変化したとす
ると、この時点で電流制御手段23の入力には入力電流
検出手段30からの信号が回生電力補償信号として加算
される。すなわち、入力電流Iinが急激に変化して、直
流チョッパ装置の電流が変化しても、電流制御手段の電
流指令がこれに見合って変化するため、リアクトル電流
IL も入力電流Iinに見合って流れることができる。こ
のため、直流電圧Ec も変動が抑えられ、その結果、従
来の直流チョッパ装置に比較して、より小型で経済性、
応答性に優れた装置が実現できる。
【0014】このように、入力電流Iinが急激に変化し
て、直流チョッパ装置の電流も急激に変化しても、従来
の装置であれば、図8に示すようにリアクトル電流IL *
の変化は電圧制御手段22の出力IL の変化に見合って
ゆっくりと変化するため、リアクトル電流IL が入力電
流Iinに見合って流れることができず、結果として、直
流電圧Ec が大きく変動していたが、本発明では、回生
電力補償手段29から入力電流Iinに見合った回生電力
補償信号が与えられるため、従来のような不具合は生じ
ない。
て、直流チョッパ装置の電流も急激に変化しても、従来
の装置であれば、図8に示すようにリアクトル電流IL *
の変化は電圧制御手段22の出力IL の変化に見合って
ゆっくりと変化するため、リアクトル電流IL が入力電
流Iinに見合って流れることができず、結果として、直
流電圧Ec が大きく変動していたが、本発明では、回生
電力補償手段29から入力電流Iinに見合った回生電力
補償信号が与えられるため、従来のような不具合は生じ
ない。
【0015】次に、何らかの原因で変換回路5の主回路
搬送波発生手段61の周波数が変化した場合について述
べる。この場合のタイミングチャート図6において、時
刻t1 で変換回路搬送波発生手段61の周波数が例えば
ステップ状に増加したとする。この時点で電流制御手段
23の入力にはスイッチング周波数補償手段33からの
信号が回生電力補償信号としてステップ状に加算され
る。すなわち、変換回路搬送波発生手段61の周波数が
ステップ状に変化して、直流チョッパ装置の回生電力が
急変しても、電流制御手段の電流指令がこれに見合って
ステップ状に変化するため、リアクトル電流IL も主回
路搬送波発生手段61の周波数にほぼ比例する回生電力
に見合って流すことができる。このため、直流電圧Ec
も変動が抑えられる。また、時刻t2 〜t3 の間のよう
に搬送波よりも出力電圧指令が大きくなる期間は、回生
電力がなくなると同時に周波数/電圧変換器の出力もな
くなるため回生電力の変化に電流制御手段の電流指令が
これに見合って変化する。その結果、従来の直流チョッ
パ装置に比較して、より小型で経済性、応答性に優れた
装置が実現できる。
搬送波発生手段61の周波数が変化した場合について述
べる。この場合のタイミングチャート図6において、時
刻t1 で変換回路搬送波発生手段61の周波数が例えば
ステップ状に増加したとする。この時点で電流制御手段
23の入力にはスイッチング周波数補償手段33からの
信号が回生電力補償信号としてステップ状に加算され
る。すなわち、変換回路搬送波発生手段61の周波数が
ステップ状に変化して、直流チョッパ装置の回生電力が
急変しても、電流制御手段の電流指令がこれに見合って
ステップ状に変化するため、リアクトル電流IL も主回
路搬送波発生手段61の周波数にほぼ比例する回生電力
に見合って流すことができる。このため、直流電圧Ec
も変動が抑えられる。また、時刻t2 〜t3 の間のよう
に搬送波よりも出力電圧指令が大きくなる期間は、回生
電力がなくなると同時に周波数/電圧変換器の出力もな
くなるため回生電力の変化に電流制御手段の電流指令が
これに見合って変化する。その結果、従来の直流チョッ
パ装置に比較して、より小型で経済性、応答性に優れた
装置が実現できる。
【0016】このように、変換回路半導体スイッチのス
イッチング周波数がステップ状に変化して、この周波数
にほぼ比例する回生電力がステップ状に変化し、直流チ
ョッパ装置の電流が急変しても、従来の装置であれば、
図8に示すようにリアクトル電流IL *の変化は電圧制御
手段22の出力IL の変化に見合ってゆっくりと変化す
るため、リアクトル電流IL が入力電流Iinに見合って
流れることができず、結果として、直流電圧Ec が大き
く変動していたが、本発明によれば、回生電力補償手段
29から変換回路半導体スイッチのスイッチング周波数
変化に見合った回生電力補償信号がステップ状に与えら
れるため、従来のような不具合は生じない。
イッチング周波数がステップ状に変化して、この周波数
にほぼ比例する回生電力がステップ状に変化し、直流チ
ョッパ装置の電流が急変しても、従来の装置であれば、
図8に示すようにリアクトル電流IL *の変化は電圧制御
手段22の出力IL の変化に見合ってゆっくりと変化す
るため、リアクトル電流IL が入力電流Iinに見合って
流れることができず、結果として、直流電圧Ec が大き
く変動していたが、本発明によれば、回生電力補償手段
29から変換回路半導体スイッチのスイッチング周波数
変化に見合った回生電力補償信号がステップ状に与えら
れるため、従来のような不具合は生じない。
【0017】以上の説明では、変換回路搬送波発生手段
61の周波数がステップ状に変化した場合について述べ
たが、連続的に変化する場合においても同様に作用する
ことは言うまでもない。なお、自励式変換回路のスナバ
ー回路に吸収されるエネルギーは自励式変換回路の主回
路に流れる電流に比例するため、自励式変換回路の主回
路電流を検出して、上記した周波数/電圧変換器の出力
とを周知の乗算手段によって乗算し、これを新たな変換
回路スイッチング周波数補償信号とすれば、より正確な
補償が行えるという利点がある。
61の周波数がステップ状に変化した場合について述べ
たが、連続的に変化する場合においても同様に作用する
ことは言うまでもない。なお、自励式変換回路のスナバ
ー回路に吸収されるエネルギーは自励式変換回路の主回
路に流れる電流に比例するため、自励式変換回路の主回
路電流を検出して、上記した周波数/電圧変換器の出力
とを周知の乗算手段によって乗算し、これを新たな変換
回路スイッチング周波数補償信号とすれば、より正確な
補償が行えるという利点がある。
【0018】また、自励式変換回路の起動時においても
チョッパ装置の電流制御手段25出力は速やかに応答で
きるため直流電圧Ec が大きく変動することが避けられ
るという利点もある。なお、自励式変換回路5の起動時
には起動補償回路34から予め予測値に基づいて設定さ
れる起動補償信号が与えられるようになっているため、
チョッパ装置の電流制御手段25の出力は瞬時に応答で
きる。起動補償回路34単独の作用による動作をタイミ
ングチャート図7(a)に示す。ここで、起動補償回路
34に微分回路36を追加し、図2(b)のように構成
することによって、起動補償信号が起動時には起動補償
回路34単独設置の場合と同様に作用するが、定常状態
には全く影響を与えなくなるという利点が生じる。この
場合のタイミングチャートを図7(b)に示す。
チョッパ装置の電流制御手段25出力は速やかに応答で
きるため直流電圧Ec が大きく変動することが避けられ
るという利点もある。なお、自励式変換回路5の起動時
には起動補償回路34から予め予測値に基づいて設定さ
れる起動補償信号が与えられるようになっているため、
チョッパ装置の電流制御手段25の出力は瞬時に応答で
きる。起動補償回路34単独の作用による動作をタイミ
ングチャート図7(a)に示す。ここで、起動補償回路
34に微分回路36を追加し、図2(b)のように構成
することによって、起動補償信号が起動時には起動補償
回路34単独設置の場合と同様に作用するが、定常状態
には全く影響を与えなくなるという利点が生じる。この
場合のタイミングチャートを図7(b)に示す。
【0019】以上の説明では、回生電力補償手段が負荷
電流検出手段、変換回路スイッチング周波数補償手段、
起動補償手段から構成されているものとしているが、動
作の説明からも明らかなように、負荷電流検出手段、変
換回路スイッチング周波数補償手段、起動補償手段はそ
れぞれ単独で使用するか、あるいは任意の2つの要素を
組合せて使用することによって、従来のチョッパー装置
における不具合を解消できる。どのような組合せを用い
るかは自励式変換回路5の負荷条件等によって適宜選択
すればよい。
電流検出手段、変換回路スイッチング周波数補償手段、
起動補償手段から構成されているものとしているが、動
作の説明からも明らかなように、負荷電流検出手段、変
換回路スイッチング周波数補償手段、起動補償手段はそ
れぞれ単独で使用するか、あるいは任意の2つの要素を
組合せて使用することによって、従来のチョッパー装置
における不具合を解消できる。どのような組合せを用い
るかは自励式変換回路5の負荷条件等によって適宜選択
すればよい。
【0020】回生電力補償手段の変形例を図3、図4に
示す。図3は本発明による回生電力補償手段の第1の変
形例であって、図1においては負荷電流検出手段30の
出力が動作状態補償手段と加算されて電流制御手段25
に与えられていたのに対して、ここでは、電圧制御手段
23に与えられている。この場合の動作は第1図の場合
と同様で、また同様の効果がある。また、この変形例で
は電圧制御手段23の出力が直流チョッパ装置の電流指
令と対応するため直流チョッパ装置の電流IL は電圧制
御手段22の上限値で抑えられ過電流になりにくいとい
う別の効果がある。なお、図1においては回生電力補償
手段29の出力は加算器24に加えられているが、回生
電力補償手段29の各要素の信号は単独にあるいはすべ
てを加算器22に加えることができることは言うまでも
な
示す。図3は本発明による回生電力補償手段の第1の変
形例であって、図1においては負荷電流検出手段30の
出力が動作状態補償手段と加算されて電流制御手段25
に与えられていたのに対して、ここでは、電圧制御手段
23に与えられている。この場合の動作は第1図の場合
と同様で、また同様の効果がある。また、この変形例で
は電圧制御手段23の出力が直流チョッパ装置の電流指
令と対応するため直流チョッパ装置の電流IL は電圧制
御手段22の上限値で抑えられ過電流になりにくいとい
う別の効果がある。なお、図1においては回生電力補償
手段29の出力は加算器24に加えられているが、回生
電力補償手段29の各要素の信号は単独にあるいはすべ
てを加算器22に加えることができることは言うまでも
な
【0021】図4は、本発明による回生電力補償手段の
第2の変形例であって、電圧制御手段23は電圧検出手
段17、電圧設定手段21、起動補償回路34からの各
出力信号が適当なインピーダンス232 、233 、2
34 で接続されるとともに、帰還回路にインピーダン
ス235 を有する演算増幅器231 で構成されてい
る。なお、図1と相違する部分のみを抽出して示したも
のである。インピーダンス234 と235 は通常同一
定数でよい。この場合の動作も第1図の場合と同様であ
る。
第2の変形例であって、電圧制御手段23は電圧検出手
段17、電圧設定手段21、起動補償回路34からの各
出力信号が適当なインピーダンス232 、233 、2
34 で接続されるとともに、帰還回路にインピーダン
ス235 を有する演算増幅器231 で構成されてい
る。なお、図1と相違する部分のみを抽出して示したも
のである。インピーダンス234 と235 は通常同一
定数でよい。この場合の動作も第1図の場合と同様であ
る。
【0022】実施例2.図5は本発明による直流チョッ
パ装置の電圧制御回路の第2の実施例であり、図1との
相違点のみを抽出したものである。図中141 、142
‥‥‥14n は自励式変換回路のn個のスナバー回路か
らなる定電流源、291 、292 ‥‥‥29n はn個の
定電流源141 、142 ‥‥‥14n に接続されたn個
の回生電力補償手段を示す。
パ装置の電圧制御回路の第2の実施例であり、図1との
相違点のみを抽出したものである。図中141 、142
‥‥‥14n は自励式変換回路のn個のスナバー回路か
らなる定電流源、291 、292 ‥‥‥29n はn個の
定電流源141 、142 ‥‥‥14n に接続されたn個
の回生電力補償手段を示す。
【0023】次に動作について説明する。従来の装置で
はn台の自励式変換回路のスナバーエネルギー回生のた
め、少なくともn個の直流チョッパ装置を設けていた。
この実施例ではn個の自励式変換回路のスナバーエネル
ギー回生のため、少なくとも1台の直流チョッパ装置を
設けるとともにn個の回生電力補償手段291 、292
‥‥‥29n の出力を加算して電流制御手段23の入力
に導くようにした。このため、n個の自励式変換回路5
それぞれの動作モードが変化してもn個の回生電力補償
手段が直流チョッパ装置の入力電流の変化を補償する回
生入力補償信号を電流制御手段の入力に与えているた
め、リアクトル電流ILは入力電流Iinに見合って流れ
直流電圧Ec の変動も抑えるられるとともに、直流チョ
ッパ装置の個数も低減することができ、経済性に優れて
いる装置を提供することができる。この場合、実施例1
における回生電力補償手段の第1の変形例のように、回
生電力補償手段29の各要素の信号は単独にあるいはす
べてを加算器22に加えることができることは言うまで
もない。
はn台の自励式変換回路のスナバーエネルギー回生のた
め、少なくともn個の直流チョッパ装置を設けていた。
この実施例ではn個の自励式変換回路のスナバーエネル
ギー回生のため、少なくとも1台の直流チョッパ装置を
設けるとともにn個の回生電力補償手段291 、292
‥‥‥29n の出力を加算して電流制御手段23の入力
に導くようにした。このため、n個の自励式変換回路5
それぞれの動作モードが変化してもn個の回生電力補償
手段が直流チョッパ装置の入力電流の変化を補償する回
生入力補償信号を電流制御手段の入力に与えているた
め、リアクトル電流ILは入力電流Iinに見合って流れ
直流電圧Ec の変動も抑えるられるとともに、直流チョ
ッパ装置の個数も低減することができ、経済性に優れて
いる装置を提供することができる。この場合、実施例1
における回生電力補償手段の第1の変形例のように、回
生電力補償手段29の各要素の信号は単独にあるいはす
べてを加算器22に加えることができることは言うまで
もない。
【0024】
【発明の効果】この発明に係わる直流チョッパ装置は、
自励式変換回路のスイッチング周波数が変化したり、電
流が変化することによって回生すべきスナバーエネルギ
ーが変化したときでも、それに見合うように電圧制御信
号あるいは電流制御信号を補償する手段を設けたので、
回生電力が変化しても電圧制御手段あるいは電流制御手
段の出力に時間遅れが生じることがなく、直流コンデン
サの容量や、半導体スイッチの耐圧を回生電力に見合っ
た適正なものにすることが可能となり、従来の直流チョ
ッパ装置と比較して、より小型で経済性、応答性ともに
優れたチョッパ装置を実現できる。
自励式変換回路のスイッチング周波数が変化したり、電
流が変化することによって回生すべきスナバーエネルギ
ーが変化したときでも、それに見合うように電圧制御信
号あるいは電流制御信号を補償する手段を設けたので、
回生電力が変化しても電圧制御手段あるいは電流制御手
段の出力に時間遅れが生じることがなく、直流コンデン
サの容量や、半導体スイッチの耐圧を回生電力に見合っ
た適正なものにすることが可能となり、従来の直流チョ
ッパ装置と比較して、より小型で経済性、応答性ともに
優れたチョッパ装置を実現できる。
【図1】この発明の直流チョッパ装置の第1の実施例に
おけるブロック図である。
おけるブロック図である。
【図2】この発明の動作状態補償手段のブロック図であ
る。
る。
【図3】この発明の動作状態補償手段の第1の変形例の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】この発明の動作状態補償手段の第2の変形例の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】この発明の直流チョッパ装置の第2の実施例の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】この発明の直流チョッパ装置における第1のタ
イミングチャートである。
イミングチャートである。
【図7】この発明の直流チョッパ装置における第2のタ
イミングチャートである。
イミングチャートである。
【図8】従来の直流チョッパ装置におけるブロック図で
ある。
ある。
【図9】従来の自励式変換回路のブロック図である。
【図10】従来の直流チョッパ回路におけるタイミング
チャートである。
チャートである。
1:直流チョッパ装置主回路 11:自己消孤形半導体スイッチ 12:還流ダイオード 13:直流リアクトル 14:定電流源 15:直流コンデンサ 16:定電圧源 17:電圧検出手段 18:電流検出手段 19:半導体スイッチ駆動回路 2:制御回路 21:電圧設定手段 22:加算器 23:電圧制御手段 24:加算器 25:電流制御手段 26:搬送波発生手段 27:加算器 28:比較器 29:回生電力補償手段 30:負荷電流検出手段 31:動作状態補償手段 32:加算器 33:変換回路スイッチング周波数補償手段 33a:周波数/電圧変換器 33b:係数器 33c:接点 34:起動補償回路 34a:分圧器 34b:接点 35:加算器 5:自励式変換回路
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体スイッチ、リアクトル、直流電圧
検出手段および直流電流検出手段を有する主回路と、直
流電圧を制御するための電圧制御手段および直流電流を
制御するための電流制御手段を有する制御回路とを具備
し、自励式変換回路における自己消弧形デバイスの転流
時に、この自己消弧形デバイスに並列に接続されたスナ
バー回路で吸収されるエネルギーを入力として電力回生
を行う直流チョッパ装置において、上記直流チョッパ装
置の主回路に流入する電流を予測する固定信号を出力す
る起動補償手段、上記自己消弧形デバイスのスイッチン
グ周波数に比例する信号を出力するスイッチング周波数
補償手段、上記直流チョッパ装置への入力電流を検出す
る入力電流検出手段のいずれかの出力を上記電圧制御手
段もしくは上記電流制御手段の入力に加算するようにし
たことを特徴とする直流チョッパ装置。 - 【請求項2】 半導体スイッチ、リアクトル、直流電圧
検出手段および直流電流検出手段を有する主回路と、直
流電圧を制御するための電圧制御手段および直流電流を
制御するための電流制御手段を有する制御回路とを具備
し、自励式変換回路における自己消弧形デバイスの転流
時に、この自己消弧形デバイスに並列に接続されたスナ
バー回路で吸収されるエネルギーを入力として電力回生
を行う直流チョッパ装置において、上記直流チョッパ装
置の主回路に流入する電流を予測する固定信号を出力す
る起動補償手段、上記自己消弧形デバイスのスイッチン
グ周波数に比例する信号を出力するスイッチング周波数
補償手段、上記直流チョッパ装置への入力電流を検出す
る入力電流検出手段の任意の組合せからの信号を加算し
て出力する回生入力補償手段を設け、該回生入力補償手
段の出力を上記電圧制御手段もしくは上記電流制御手段
の入力に加算するようにしたことを特徴とする直流チョ
ッパ装置。 - 【請求項3】 半導体スイッチ、リアクトル、直流電圧
検出手段および直流電流検出手段を有する主回路と、直
流電圧を制御するための電圧制御手段および直流電流を
制御するための電流制御手段を有する制御回路とを具備
し、自励式変換回路における自己消弧形デバイスの転流
時に、この自己消弧形デバイスに並列に接続されたスナ
バー回路で吸収されるエネルギーを入力として電力回生
を行う直流チョッパ装置において、複数の自励式変換回
路に接続された上記各スナバー回路を並列に接続すると
ともに上記各スナバー回路毎に設けられて、上記直流チ
ョッパ装置の主回路への入力電流を予測する固定信号を
出力する起動補償手段、上記自己消弧形デバイスのスイ
ッチング周波数に比例する信号を出力するスイッチング
周波数補償手段、上記直流チョッパ装置への入力電流を
検出する入力電流検出手段のいずれか、もしくは該起動
補償手段、スイッチング周波数補償手段、入力電流検出
手段の任意の組合せからなる回生入力補償手段を設け、
該回生入力補償手段の出力を上記電圧制御手段もしくは
上記電流制御手段の入力に加算し、上記複数の自励式変
換回路からのエネルギーを1台の直流チョッパ装置で電
力回生を行うようにしたことを特徴とする直流チョッパ
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27855593A JP2836458B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 直流チョッパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27855593A JP2836458B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 直流チョッパ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07135766A true JPH07135766A (ja) | 1995-05-23 |
JP2836458B2 JP2836458B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=17598899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27855593A Expired - Fee Related JP2836458B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 直流チョッパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2836458B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001103739A (ja) * | 1999-09-23 | 2001-04-13 | Texas Instr Inc <Ti> | ヒステリシススイッチモード電源の周波数制御 |
JP2001197745A (ja) * | 2000-01-07 | 2001-07-19 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置の保護制御方法および保護制御装置 |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP27855593A patent/JP2836458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001103739A (ja) * | 1999-09-23 | 2001-04-13 | Texas Instr Inc <Ti> | ヒステリシススイッチモード電源の周波数制御 |
JP2001197745A (ja) * | 2000-01-07 | 2001-07-19 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置の保護制御方法および保護制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2836458B2 (ja) | 1998-12-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |