JP2004248396A - Dc/dcコンバータ制御装置 - Google Patents

Dc/dcコンバータ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明はDC/DCコンバータに関し、プロセッサの負荷を軽減すると共に負荷の変化に高速に追従でき、またDC/DCコンバータの1次側電源投入時の突入電流を外付け回路なしに抑制することができるDC/DCコンバータ制御装置を提供することを目的としている。
【解決手段】直流電圧をスイッチング動作により昇降圧変換するDC/DCコンバータ装置で、出力電圧又は出力電流をディジタルデータに変換するA/D変換器5と、該A/D変換器5の出力を受けて出力電圧又は出力電流を監視して出力電圧又は出力電流を制御するプロセッサ6とを具備するものにおいて、アナログフィードバックの経路を電圧/電流とで切り替える切替手段SW2と、該切替手段SW2の切替信号と前記プロセッサ6からの基準データを受けて定電圧/定電流特性を作り出す定電圧/定電流特性作成手段と、を有して構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はDC/DCコンバータ制御装置に関し、更に詳しくはプロセッサで出力電圧/出力電流を任意の値に制御するDC/DCコンバータにおいて、離散時間制御であっても安定した出力電圧/出力電流を作り出すことができ、離散値制御によるノイズが低く抑えられ、更に電源投入時の突入電流を抑制することができるDC/DCコンバータ制御装置に関する。
【0002】
近年、部品の集積度が著しく向上しており、DC/DCコンバータにおいては、出力制御部をLSIに内蔵して部品点数を減らすことが求められている。また、プログラムにより給電特性を任意に設定できるため、DC/DCコンバータ装置を共通化でき、製品のコストダウンの要求にも応えることができる。
【0003】
【従来の技術】
プロセッサを用いて所望の給電特性を実現する従来のDC/DCコンバータは、出力電圧或いは出力電流をA/D変換器によりディジタルデータに変換した後、目標値との誤差の大きさを考慮して離散値制御でスイッチ駆動パルスを作るDC/DCコンバータ、又は基準電圧をD/A変換器により出力し、負帰還(ネガティブフィードバック)のあるアナログ回路で駆動パルスのデューティを決定するDC/DCコンバータがある。
【0004】
また、制御回路の電源よりも後に、DC/DCコンバータの1次側電源が投入された時の突入電流に関しては、アナログ回路で駆動パルスのデューティを決定している場合、スタート時は駆動パルスが最大幅であるため、突入電流が発生する。その抑制のために外付け回路が必要である。
【0005】
従来のこの種のDC/DCコンバータとしては、2次側に電流検出回路と電圧検出回路とを設け、これら検出回路の出力をディジタルデータに変換したのち、マイクロコンピュータに入力し、該マイクロコンピュータで、出力電圧又は出力電流が一定になるような1次側電圧のスイッチング制御を行なっている技術がある(例えば特許文献1参照)。
【0006】
また、A/D変換機能とパルス幅変調機能を有したマイコンを有し、外部クロックにより励磁を行なうDC/DC変換器から供給する負荷電流を前記マイコンから設定したD/A変換器の出力に応じて変化させる技術がある(例えば特許文献2参照)。
【0007】
また、入力電圧検出部と出力電流検出部とを具備し、入力電圧上昇によりオン期間を短かく、下降によりオン時間を長く、出力電流増加によりオン期間を長く、減少によりオン期間を短かく制御するディジタル制御部を備えた技術がある(例えば特許文献3参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−215329号公報(第4頁、第5頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−84747号公報(第2頁、第3頁、図1)
【特許文献3】
特開平11−136938号公報(第4頁、第5頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
スイッチ駆動パルスをプロセッサにより離散値制御した場合、負荷の変動に高速に追従するためには、サンプリング周期を小さくし、高速な演算が可能なプロセッサを採用する必要があり、コストパフォーマンスが悪いという問題があった。
【0010】
また、アナログ回路でスイッチ駆動パルスのデューティを決定する場合、定電圧値、定電流値のどちらかしかプロセッサが制御できなかったり、両方とも制御できたとしても基準電圧を決めるD/A変換器を2つ持つ必要があった。また、突入電流の抑制には、外付け回路が必要となっていた。
【0011】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、プロセッサの負荷を軽減すると共に負荷の変化に高速に追従でき、またDC/DCコンバータの1次側電源投入時の突入電流を外付け回路なしに抑制することができるDC/DCコンバータ制御装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は、以下の通りである。図1は本発明の原理回路図である。図において、SW1は基準電圧EsをPWM(パルス幅変調)パルスでオン/オフ駆動するスイッチである。Tは前記スイッチSW1によりその1次側がオン/オフされる変換トランスである。
【0013】
1は変換トランスTの2次側に発生する交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路、2は該整流回路1の出力に接続される負荷である。3は電源供給ラインに直列に接続され、負荷2に流れる電流を検出する電流検出部、4は電源供給ラインと並列に接続され、負荷2に印加される電圧を検出する電圧検出部である。
【0014】
5は前記電流検出部3又は電圧検出部4の出力をディジタルデータに変換するA/D変換器、6は該A/D変換器5の出力を受けて、出力電圧又は出力電流を監視して出力電圧又は出力電流を制御するプロセッサである。SW2は、前記電流検出部3及び電圧検出部4の出力の内、何れか一方を選択する切替器である。該切替器SW2は、プロセッサ6により切り替え制御される。
【0015】
7は前記切替器SW2で切り替えられた切り替え信号と、前記プロセッサ6からの制御信号とを受けて前記スイッチSW1をオン/オフするPWMパルスを発生する駆動パルス発生回路である。該駆動パルス発生回路7は、プロセッサ6からの制御データを基準電圧に変換するD/A変換器を内蔵している。
【0016】
この構成によれば、負帰還の経路を定電圧/定電流で切り替え、同時に駆動パルス発生回路7に設けられているD/A変換器の出力も定電圧/定電流用に切り替えることで、定電圧/定電流特性を共に所望の値に設定することができる。必要なD/A変換器は1個で足りる。プロセッサ6は、所定の基準電圧発生用のデータを出力し、定電圧/定電流の切り替えのみを行えばよく、サンプリング間隔を長くすることができ、必要とされる演算時間も少なくすることができ、即ちプロセッサの負荷を軽減することができるのでプロセッサ資源を別のプログラムと共有することができる。
【0017】
また、この発明の構成によれば、プロセッサ6は切替器SW2を定電流側又は定電圧側の何れかに切り替えると共に、この切り替えに応じて駆動パルス発生回路7が定電流又は定電圧になるようにPWMパルスを発生してスイッチSW1をオン/オフ制御するので、負荷の変化に高速に対応することができる。
(2)請求項2記載の発明は、電源投入時の突入電流を制御する突入電流制御手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
DC/DCコンバータの制御部の電源が投入されており、DC/DCコンバータの1次側電源断時、駆動パルスはある最大値に固定となり、この時1次側電源が投入されたら過大な突入電流が発生する。本発明はこのような突入電流に対処するために、突入電流制御手段を設けたものである。
【0019】
このように構成すれば、突入電流制御手段を備えることにより、外部から外付け回路を与えることなく、突入電流を抑制することができる。
(3)請求項3記載の発明は、前記突入電流制御手段は、1次側電源断を検出すると、駆動パルス発生周波数を小さくすることを特徴とする。
【0020】
このように構成すれば、前記突入電流制御手段は、1次側電源断を検出すると、駆動パルス発生周波数を小さくするため、同一のスイッチSW1のオン幅でも、低周波数に下げればデューティが小さくなるので、突入電流を抑制することができる。
(4)請求項4記載の発明は、前記突入電流制御手段は、給電特性を小さくしておき、1次側電源投入後、駆動周波数を元に戻すと同時に給電特性も元に戻すことを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明の構成においても、周波数を元に戻す時に突入電流が発生するおそれがある。周波数を徐々に元に戻せれば問題はないが、例えば正規周波数と1/4周波数との2つのクロックソースしか持たない場合には周波数を元に戻す時に突入電流が発生するおそれがある。そこで、1次側電源投入前には給電特性を小さくしておき、その後、駆動周波数を元に戻すと同時に給電特性も元に戻すようにしたので、突入電流を抑制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。図2は本発明の一実施の形態例を示す回路図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、SW1は基準電圧Esをオン/オフするスイッチであり、ここではFETが用いられている。ここで、基準電圧Esとしては、例えば−48Vが用いられる。TはSW1でオン/オフされる変換トランスである。1は該変換トランスTの2次側に接続され、交流電圧を直流電圧に変換する整流回路であり、ダイオードDと平滑用のコンデンサCより構成されている。
【0023】
3は電源ラインに直列に接続された電流検出部、4は電源ラインに並列に接続された電圧検出部である。電流検出部3としては、例えば抵抗が用いられ、電流が流れることにより該抵抗に発生する電圧降下を電流検出信号として用いる。2は電源ラインに接続される負荷である。
【0024】
SW2は電流検出部3又は電圧検出部4の出力の内、何れか一つを選択する切替器である。該切替器SW2としては、例えばFETを用いたアナログスイッチが用いられる。ここでは、電流検出部3の出力が選択されている様子を示す。5aは電流検出部3の出力をディジタルデータに変換するA/D変換器、5bは電圧検出部4の出力をディジタルデータに変換するA/D変換器である。ここでは、それぞれの検出器毎にA/D変換器を設けた例を示しているが、切替器を用いて切り替えることにより、1個のA/D変換器で済ませることが可能である。
【0025】
6はこれらA/D変換器5a,5bの出力を受けて、出力電圧又は出力電流を制御するプロセッサである。7は切替器SW2の出力とプロセッサ6の制御出力を受けてスイッチSW1に与えるPWMパルスを発生する駆動パルス発生回路である。該駆動パルス発生回路7において、10はプロセッサ6からの基準データを受けてアナログ基準電圧に変換するD/A変換器、11は電流検出部3又は電圧検出部4の出力の何れかとD/A変換器10の基準電圧の差分を増幅する誤差増幅アンプである。
【0026】
12は60kHzと240kHzのクロックを受けて、何れか一方を選択するクロック選択回路である。該クロック選択回路12は、プロセッサ6からのクロック選択信号により、使用するクロックを切り替える。13は該クロック選択回路12の出力を受けて鋸波を発生する鋸波発生回路である。14はその一方の入力に前記誤差増幅アンプ11の出力を、他方の入力に鋸波発生回路13の出力を受けるコンパレータである。該コンパレータ14の出力がPWMパルスとなる。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0027】
電流検出部3又は電圧検出部4で出力の電圧/電流を検出し、そのどちらかをアナログスイッチSW2で選択し、誤差増幅アンプ11と接続する。図の例では、電流検出部3の出力が接続されている。また、プロセッサ6は、A/D変換器5a,5bから得られる情報を元に出力レベルを決定する。そして、プロセッサ6はD/A変換器10を使用してある基準レベルを誤差増幅アンプ11に与える。
【0028】
D/A変換器10,誤差増幅アンプ11,コンパレータ14,鋸波発生回路13,クロック選択回路12とで構成される駆動パルス発生回路7は、これら2つの入力の差分からパルス幅を決定するアナログ回路である。故に、この回路では、定電流特性を実現する構成となっている。
【0029】
クロック周波数は、プロセッサ6の制御により60kHz/240kHzのどちらかをクロック選択回路12を使用して選択できるが、定常状態では240kHzが使用される。コンパレータ14は、誤差増幅アンプ11の出力と、鋸波発生回路の出力を比較することでパルスを生成する。
【0030】
図3はPWM動作の説明図である。Aは鋸波発生回路13の出力、Bは誤差増幅アンプ11の出力である。Cはコンパレータ14の出力である。このコンパレータ14は、AがBよりも大きい範囲を“H”レベルとするPWMパルスを発生する。ここで、Bのレベルが下がってくると、Cのパルス幅は大きくなり、その分基準電圧Esを与える期間が長くなり、出力電流は増大する方向に作用する。一方、Bのレベルが上がってくると、Cのパルス幅は小さくなり、その分基準電圧Esを与える期間が短くなり、出力電流は減少する方向に作用する。
【0031】
なお、出力電圧の検出信号を駆動パルス発生回路7に接続した場合には、定電圧特性の構成となる。生成されたPWMパルスはスイッチSW1に入力され、1次側電源Esをオン/オフするスイッチとして機能する。変換トランスTにおいて、エネルギーが2次側に渡され、負荷2に任意の電圧/電流を発生する。
【0032】
定常状態では、プロセッサ6は、一定値(基準値)をD/A変換器10から出力するだけでよく、プロセッサ資源を大量に消費することはないため、一つのプロセッサを他のプログラムと共存させることが可能であり、追加に専用プロセッサを設置する必要はない。
【0033】
プロセッサ6は、DC/DCコンバータ装置の出力に接続された負荷の変化により定電圧/定電流特性を図4に示すように切り替える必要がある。図4は本発明の電流・電圧特性を示す図である。縦軸は電流、横軸は電圧である。図において、Dは電圧の如何に拘らず出力電流が一定の定電流領域、Eは出力電流の如何に拘らず出力電圧が一定の領域である。定電流領域では、検出電流をフィードバックし、定電圧領域では検出電圧をフィードバックする。定電流領域と定電圧領域とがぶつかる領域では、フィードバックする値を変更する。
【0034】
以上説明した実施の形態例によれば、負帰還の経路を定電圧/定電流で切り替え、同時に駆動パルス発生回路7で設けられているD/A変換器の出力も定電圧/定電流用に切り替えることで、定電圧/定電流特性を共に所望の値に設定することができる。必要なD/A変換器は1個で足りる。プロセッサ6は、所定の基準電圧発生用のデータを出力し、定電圧/定電流の切り替えのみを行えばよく、サンプリング間隔を長くすることができ、必要とされる演算時間も少なくすることができ、即ちプロセッサの負荷を軽減することができるのでプロセッサ資源を別のプログラムと共有することができる。
【0035】
また、この発明の構成によれば、プロセッサ6は切替器SW2を定電流側又は定電圧側の何れかに切り替えると共に、この切り替えに応じて駆動パルス発生回路7が定電流又は定電圧になるようにPWMパルスを発生してスイッチSW1をオン/オフ制御するので、負荷の変化に高速に対応することができる。
【0036】
この実施の形態例では、プロセッサ6が動作する電圧、例えば5Vと、DC/DCコンバータ装置の1次側の電源は−48Vと別電源になっている。このため、プロセッサ電源が先に入り、DC/DCコンバータの1次側電源が投入されていない間は、出力に電圧/電流も共に発生していないため、駆動パルス発生回路7は、出力を増加する向きに動作し、最大幅を出力する。この状態で1次側電源Esが投入されると、スイッチSW1のFETのオン時間が長くなり過大な突入電流が1次側に流れる。
【0037】
この1次電流抑制のために、本発明では突入電流制御手段を設けている。 DC/DCコンバータの制御部の電源が投入されており、DC/DCコンバータの1次側電源断時、駆動パルスはある最大値に固定となり、この時1次側電源が投入されたら過大な突入電流が発生する。本発明はこのような突入電流に対処するために、突入電流制御手段を設けたものである。
【0038】
このように構成すれば、突入電流制御手段を備えることにより、外部から外付け回路を与えることなく、突入電流を抑制することができる。
【0039】
突入電流を抑制するため、出力の電圧/電流を監視するか、或いはその他の方法で1次側電源断を検出し、クロック選択回路12を利用して駆動パルス発生回路7に渡すクロックを例えば1/4の60kHzとする。パルスの最大幅は変わらないが単位時間当たりのパルスの数が1/4となるため、オン時間も1/4となり、突入電流も1/4程度に減少させることができる。
【0040】
図5は突入電流の説明図である。1次側電源なしで240kHz動作をしている場合は、デューティがかなり大きいPWMパルスとなる。この状態で1次側電源Esを投入すると過大な突入電流が流れる。一方、PWM駆動パルスを図に示すような60kHzにすると、オン幅は同じでもそのデューティが小さくなるので、突入電流を1/4程度に抑制することができる。
【0041】
この実施の形態例によれば、前記突入電流制御手段は、1次側電源断を検出すると、駆動パルス発生周波数を小さくするため、同一のスイッチSW1のオン幅でも、低周波数に下げればデューティが小さくなるので、突入電流を抑制することができる。
【0042】
また、前述の小さい周波数で駆動した場合、1次側電源を投入し、駆動パルス幅が安定するまでに遅延を入れた後、動作周波数を元に戻す操作が必要になる。ただし、単純に周波数を元に戻すのみではオン時間が4倍となり、ここで別の種類の突入電流が発生することになる。
【0043】
そこで、パルス周波数が1/4の時には給電特性を図6に示すように正規特性よりも小さく設定しておいて、この状態で駆動パルス幅を安定化させてから、周波数と給電特性を同時に元に戻すことで、追加回路なしに突入電流の発生を抑制することができる。
【0044】
図6は本発明の給電特性の説明図である。縦軸は電流、横軸は電圧である。パルス周波数が1/4の時には、図に示す1/4給電特性を用いる。そして、この状態で駆動パルス幅が安定した後、周波数と給電特性を同時に元に戻す。
【0045】
図7は周波数を元に戻す時の本発明の動作説明図である。周波数を徐々に元に戻す時には問題はないが、選択できる周波数の種類が少ない場合には問題が発生する。通常の給電特性の状態から240kHzに戻すと過大な突入電流が発生する。そこで、先ず1/4の給電特性で安定化させておき、周波数を元に戻す。この結果、突入電流は抑制される。この場合において、周波数と給電特性を同時に元に戻すようにする。元に戻したら、回路は通常のフィードバック制御を行ない出力電圧又は出力電流が一定となるような制御を行なうことになる。
【0046】
この実施の構成によれば、1次側電源投入前には、給電特性を小さくしておき、その後、駆動周波数を元に戻すと同時に給電特性も元に戻すようにしたので、外部回路を設ける必要なく、突入電流を抑制することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、負帰還の経路を定電圧/定電流で切り替え、同時に駆動パルス発生回路で設けられているD/A変換器の出力も定電圧/定電流用に切り替えることで、定電圧/定電流特性を共に所望の値に設定することができる。必要なD/A変換器は1個で足りる。プロセッサは、所定の基準電圧発生用のデータを出力し、定電圧/定電流の切り替えのみを行えばよく、サンプリング間隔を長くすることができ、必要とされる演算時間も少なくすることができ、即ちプロセッサの負荷を軽減することができるのでプロセッサ資源を別のプログラムと共有することができる。
【0048】
また、この発明の構成によれば、プロセッサは切替器SW2を定電流側又は定電圧側の何れかに切り替えると共に、この切り替えに応じて駆動パルス発生回路7が定電流又は定電圧になるようにPWMパルスを発生してスイッチSW1をオン/オフ制御するので、負荷の変化に高速に対応することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、突入電流制御手段を備えることにより、外部から外付け回路を与えることなく、突入電流を抑制することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、前記突入電流制御手段は、1次側電源断を検出すると、駆動パルス発生周波数を小さくするため、同一のスイッチSW1のオン幅でも、低周波数に下げればデューティが小さくなるので、突入電流を抑制することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、1次側電源投入前には給電特性を小さくしておき、その後、駆動周波数を元に戻すと同時に給電特性も元に戻すようにしたので、突入電流を抑制することができる。
【0049】
このように、本発明によれば、プロセッサの負荷を軽減すると共に負荷の変化に高速に追従でき、またDC/DCコンバータの1次側電源投入時の突入電流を外付け回路なしに抑制することができるDC/DCコンバータ制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理回路図である。
【図2】本発明の一実施の形態例を示す回路図である。
【図3】PWM動作の説明図である。
【図4】本発明の電流・電圧特性を示す図である。
【図5】突入電流の説明図である。
【図6】本発明の給電特性の説明図である。
【図7】周波数を元に戻す時の本発明の動作説明図である。
【符号の説明】
1 整流回路
2 負荷
3 電流検出部
4 電圧検出部
5 A/D変換器
6 プロセッサ
7 駆動パルス発生回路
SW1 スイッチ
SW2 切替器

Claims (4)

  1. 直流電圧をスイッチング動作により昇降圧変換するDC/DCコンバータ装置で、出力電圧又は出力電流をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該A/D変換器の出力を受けて出力電圧又は出力電流を監視して出力電圧又は出力電流を制御するプロセッサとを具備するものにおいて、
    アナログフィードバックの経路を電圧/電流とで切り替える切替手段と、
    該切替手段の切替信号と前記プロセッサからの基準データを受けて定電圧/定電流特性を作り出す定電圧/定電流特性作成手段と、
    を有することを特徴とするDC/DCコンバータ制御装置。
  2. 電源投入時の突入電流を制御する突入電流制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ制御装置。
  3. 前記突入電流制御手段は、1次側電源断を検出すると、駆動パルス発生周波数を小さくすることを特徴とする請求項2記載のDC/DCコンバータ制御装置。
  4. 前記突入電流制御手段は、給電特性を小さくしておき、1次側電源投入後、駆動周波数を元に戻すと同時に給電特性も元に戻すことを特徴とする請求項3記載のDC/DCコンバータ制御装置。
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