JPH07135256A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH07135256A JPH07135256A JP5153637A JP15363793A JPH07135256A JP H07135256 A JPH07135256 A JP H07135256A JP 5153637 A JP5153637 A JP 5153637A JP 15363793 A JP15363793 A JP 15363793A JP H07135256 A JPH07135256 A JP H07135256A
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- well
- film
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- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 相補形MOSトランジスタを製造することに
ある。 【構成】 まず、フィールド酸化膜4で素子分離された
基板1の表面に、ゲート酸化膜5及びこの上にゲート電
極6を形成する(図1(a))。次いで、この上に酸化
膜8を堆積させる(図1(b))。次いで、nウェル3
の上部にのみ、フォトレジスト9をパターン形成した
後、露出した酸化膜8に対して、リンをイオン注入する
(図1(c))。次いで、nウェル3上部のフォトレジ
スト9を除去した後、pウェル2の上部にのみ、フォト
レジスト9をパターン形成する。そして、nウェル3の
上部に露出した酸化膜8に対して、ボロンをイオン注入
する(図1(d))。この後、酸化膜8に熱処理を施
し、この酸化膜8中に注入された各不純物を、基板1中
に同時に拡散させる。
ある。 【構成】 まず、フィールド酸化膜4で素子分離された
基板1の表面に、ゲート酸化膜5及びこの上にゲート電
極6を形成する(図1(a))。次いで、この上に酸化
膜8を堆積させる(図1(b))。次いで、nウェル3
の上部にのみ、フォトレジスト9をパターン形成した
後、露出した酸化膜8に対して、リンをイオン注入する
(図1(c))。次いで、nウェル3上部のフォトレジ
スト9を除去した後、pウェル2の上部にのみ、フォト
レジスト9をパターン形成する。そして、nウェル3の
上部に露出した酸化膜8に対して、ボロンをイオン注入
する(図1(d))。この後、酸化膜8に熱処理を施
し、この酸化膜8中に注入された各不純物を、基板1中
に同時に拡散させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特に、LDD構造を有するMOS型トランジスタ
の製造方法に関する。
関し、特に、LDD構造を有するMOS型トランジスタ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から行われているMOS型トランジ
スタのLDD(Lightly Doped Drain)構造の製造方法
を図4に示す。まず、不純物濃度1×1015cm-3程度
のP型シリコン基板1上に厚さ100〜300オングス
トロームのゲート酸化膜5を形成し、2500〜500
0オングストローム程度のゲートとなるN型多結晶シリ
コン7を選択的に形成する(図4(a))。次に、フォ
トレジスト9をマスクとして、N型多結晶シリコンの囲
りに、N型不純物であるリン又はヒ素を選択的にイオン
注入する(図4(b))。イオン注入のドープ量は、1
×1012〜1×1013cm-2で注入エネルギーは30k
eV程度が適当である。このようにして低濃度N型拡散
領域11を形成する。次に、常圧CVD法を用いてシリ
コン酸化膜8を成長させる(図4(c))。その膜厚は
2000〜4000オングストロームである。次に、異
方性エッチングで酸化膜8を除去することにより、N型
多結晶シリコン3の側壁にのみ酸化膜を残す(図4
(d))。次に、再びフォトレジスト9をマスクとし
て、ヒ素をイオン注入して高濃度N型多結晶13を形成
し、ソース及びドレイン領域を形成する。
スタのLDD(Lightly Doped Drain)構造の製造方法
を図4に示す。まず、不純物濃度1×1015cm-3程度
のP型シリコン基板1上に厚さ100〜300オングス
トロームのゲート酸化膜5を形成し、2500〜500
0オングストローム程度のゲートとなるN型多結晶シリ
コン7を選択的に形成する(図4(a))。次に、フォ
トレジスト9をマスクとして、N型多結晶シリコンの囲
りに、N型不純物であるリン又はヒ素を選択的にイオン
注入する(図4(b))。イオン注入のドープ量は、1
×1012〜1×1013cm-2で注入エネルギーは30k
eV程度が適当である。このようにして低濃度N型拡散
領域11を形成する。次に、常圧CVD法を用いてシリ
コン酸化膜8を成長させる(図4(c))。その膜厚は
2000〜4000オングストロームである。次に、異
方性エッチングで酸化膜8を除去することにより、N型
多結晶シリコン3の側壁にのみ酸化膜を残す(図4
(d))。次に、再びフォトレジスト9をマスクとし
て、ヒ素をイオン注入して高濃度N型多結晶13を形成
し、ソース及びドレイン領域を形成する。
【0003】また、微細化に伴い、非常に浅い低濃度拡
散層接合が必要となりつつある。これを実現した製造方
法は、Saito.M氏等により、1992 International
Electron Devices Meeting Technical Digest pp901
〜pp904(1992) に示されている。すなわち、まず、ゲー
トになるN型多結晶シリコン7を選択的に形成する(図
5(a))。次に、BSG膜10を常圧CVD法で堆積
させる(図5(b))。膜厚は2000〜4000オン
グストロームである。続いて、異方性エッチングでBS
G膜10を除去し、N型多結晶シリコン7の側壁にのみ
残す(図5(c))。次に、1000℃、15秒の条件
で、残存したBSG膜10よりボロンを基板1中に浅く
拡散させ、低濃度p型拡散層12を形成する(図5
(d))。最後に、フォトレジスト9をマスクとしてボ
ロンをイオン注入して高濃度p型拡散層14を形成し、
ソース及びドレイン領域を形成する(図5(e))。
散層接合が必要となりつつある。これを実現した製造方
法は、Saito.M氏等により、1992 International
Electron Devices Meeting Technical Digest pp901
〜pp904(1992) に示されている。すなわち、まず、ゲー
トになるN型多結晶シリコン7を選択的に形成する(図
5(a))。次に、BSG膜10を常圧CVD法で堆積
させる(図5(b))。膜厚は2000〜4000オン
グストロームである。続いて、異方性エッチングでBS
G膜10を除去し、N型多結晶シリコン7の側壁にのみ
残す(図5(c))。次に、1000℃、15秒の条件
で、残存したBSG膜10よりボロンを基板1中に浅く
拡散させ、低濃度p型拡散層12を形成する(図5
(d))。最後に、フォトレジスト9をマスクとしてボ
ロンをイオン注入して高濃度p型拡散層14を形成し、
ソース及びドレイン領域を形成する(図5(e))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のLDD構造の製
造方法では、単純にイオン注入の条件を変えるだけで
は、浅い接合をつくることができないという問題があっ
た。
造方法では、単純にイオン注入の条件を変えるだけで
は、浅い接合をつくることができないという問題があっ
た。
【0005】また、図5に例示したような、非常に浅い
接合をつくる製造方法では、n型領域にのみLDD構造
を形成することはできるが、相補形MOSトランジスタ
は、製造することができないという欠点があった。
接合をつくる製造方法では、n型領域にのみLDD構造
を形成することはできるが、相補形MOSトランジスタ
は、製造することができないという欠点があった。
【0006】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたものであり、その目的は、浅い接合を制御性良く
形成できる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。また、他の目的は、この製造方法を利用し、相補形
MOSトランジスタを製造することにある。
されたものであり、その目的は、浅い接合を制御性良く
形成できる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。また、他の目的は、この製造方法を利用し、相補形
MOSトランジスタを製造することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置の製造方法は、第1導電領域を有する半導体基板の表
面に、ゲート酸化膜を形成すると共に、この上にゲート
電極を形成する第1工程と、この第1工程を経た半導体
基板の表面に、酸化膜を堆積させる第2工程と、この酸
化膜に対して、第2導電形の不純物を注入する第3工程
と、この酸化膜に熱処理を施し、酸化膜中に注入された
第2導電形の不純物を、半導体基板内に拡散させる第4
工程とを含むことを特徴とする。
置の製造方法は、第1導電領域を有する半導体基板の表
面に、ゲート酸化膜を形成すると共に、この上にゲート
電極を形成する第1工程と、この第1工程を経た半導体
基板の表面に、酸化膜を堆積させる第2工程と、この酸
化膜に対して、第2導電形の不純物を注入する第3工程
と、この酸化膜に熱処理を施し、酸化膜中に注入された
第2導電形の不純物を、半導体基板内に拡散させる第4
工程とを含むことを特徴とする。
【0008】また、この第3工程を経た酸化膜に対して
異方性エッチングを施し、ゲート電極の両側にサイドウ
ォールを形成した後、この第4工程を実施しても良い。
異方性エッチングを施し、ゲート電極の両側にサイドウ
ォールを形成した後、この第4工程を実施しても良い。
【0009】さらに、相補形MOSトランジスタを製造
する場合には、第1工程として、フィールド酸化膜によ
って互いに分離された第1導電領域及び第2導電領域の
表面にそれぞれゲート酸化膜を形成すると共に、この各
ゲート酸化膜上にゲート電極を形成する。次いで、第2
工程として、この第1工程を経た半導体基板の表面に、
酸化膜を堆積させる。次いで、第3工程として、第1導
電領域上に位置する酸化膜に対して第1保護膜を形成し
た後、第2導電領域上に位置する酸化膜に対して、第1
導電形の不純物を注入する。次いで、第4工程として、
この第1保護膜を除去すると共に、第2導電領域上に位
置する酸化膜に対して第2保護膜を形成した後、第1導
電領域上に位置する酸化膜に対して、第2導電形の不純
物を注入する。次いで、第5工程として、この第2保護
膜を除去した後、この酸化膜に熱処理を施すことによ
り、この酸化膜中に注入された第1及び第2導電形の不
純物を、半導体基板内に拡散させる工程を含むことを特
徴とする。
する場合には、第1工程として、フィールド酸化膜によ
って互いに分離された第1導電領域及び第2導電領域の
表面にそれぞれゲート酸化膜を形成すると共に、この各
ゲート酸化膜上にゲート電極を形成する。次いで、第2
工程として、この第1工程を経た半導体基板の表面に、
酸化膜を堆積させる。次いで、第3工程として、第1導
電領域上に位置する酸化膜に対して第1保護膜を形成し
た後、第2導電領域上に位置する酸化膜に対して、第1
導電形の不純物を注入する。次いで、第4工程として、
この第1保護膜を除去すると共に、第2導電領域上に位
置する酸化膜に対して第2保護膜を形成した後、第1導
電領域上に位置する酸化膜に対して、第2導電形の不純
物を注入する。次いで、第5工程として、この第2保護
膜を除去した後、この酸化膜に熱処理を施すことによ
り、この酸化膜中に注入された第1及び第2導電形の不
純物を、半導体基板内に拡散させる工程を含むことを特
徴とする。
【0010】なお、この第5工程では、第2保護膜を除
去した後、この表面の酸化膜に対して異方性エッチング
を施し、各ゲート電極の両側に、それぞれサイドウォー
ルを形成した後、熱処理を施しても良い。
去した後、この表面の酸化膜に対して異方性エッチング
を施し、各ゲート電極の両側に、それぞれサイドウォー
ルを形成した後、熱処理を施しても良い。
【0011】
【作用】第1の半導体装置の製造方法では、MOSトラ
ンジスタの導電形に応じたp形或いはn形の不純物を、
酸化膜中に一旦注入し、この後、この酸化膜に熱処理を
施す。この熱処理によって、酸化膜中に注入されたp形
或いはn形の導電形の不純物が、半導体基板内に拡散さ
れる。
ンジスタの導電形に応じたp形或いはn形の不純物を、
酸化膜中に一旦注入し、この後、この酸化膜に熱処理を
施す。この熱処理によって、酸化膜中に注入されたp形
或いはn形の導電形の不純物が、半導体基板内に拡散さ
れる。
【0012】また、第2の半導体装置の製造方法では、
酸化膜の一部を第1保護膜、或いは第2保護膜で被覆
し、非被覆部分に所望の導電形不純物を注入する。これ
によって、酸化膜には、p形の不純物が注入された領域
とn形の不純物が注入された領域が存在することとな
る。これに熱処理を施すことにより、これらの不純物が
それぞれ半導体基板内に拡散され、pMOS領域とnM
OS領域との双方に、浅い接合領域が同時に形成され
る。
酸化膜の一部を第1保護膜、或いは第2保護膜で被覆
し、非被覆部分に所望の導電形不純物を注入する。これ
によって、酸化膜には、p形の不純物が注入された領域
とn形の不純物が注入された領域が存在することとな
る。これに熱処理を施すことにより、これらの不純物が
それぞれ半導体基板内に拡散され、pMOS領域とnM
OS領域との双方に、浅い接合領域が同時に形成され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明にかかる半導体装置の製造方法
を、添付図面に基づいて工程順に説明する。
を、添付図面に基づいて工程順に説明する。
【0014】まず、図1(a)を参照して、単結晶p型
シリコン(Si)の基板1上に、pウェル2、nウェル
3を形成し、さらに素子間を分離するためのフィールド
酸化膜4を形成する。次いで、このフィールド酸化膜4
を含む基板1表面に、熱酸化によって、絶縁膜となるゲ
ート酸化膜5を、膜厚100〜300オングストローム
程度に形成する。その後、減圧CVD法によって、ゲー
ト電極となる多結晶シリコンを2000〜4000オン
グストローム程度の膜厚に形成する(図示せず)。そし
て、この多結晶シリコン膜を低抵抗化するために、リン
等の不純物を熱拡散法或いはイオン注入法によって、3
×1020〜6×1020cm-3程度の高濃度にドープした
後、通常のフォトリソグラフィー技術を利用すると共
に、レジストをマスクとしたエッチングを行い、ゲート
電極7のパターニングを行う。
シリコン(Si)の基板1上に、pウェル2、nウェル
3を形成し、さらに素子間を分離するためのフィールド
酸化膜4を形成する。次いで、このフィールド酸化膜4
を含む基板1表面に、熱酸化によって、絶縁膜となるゲ
ート酸化膜5を、膜厚100〜300オングストローム
程度に形成する。その後、減圧CVD法によって、ゲー
ト電極となる多結晶シリコンを2000〜4000オン
グストローム程度の膜厚に形成する(図示せず)。そし
て、この多結晶シリコン膜を低抵抗化するために、リン
等の不純物を熱拡散法或いはイオン注入法によって、3
×1020〜6×1020cm-3程度の高濃度にドープした
後、通常のフォトリソグラフィー技術を利用すると共
に、レジストをマスクとしたエッチングを行い、ゲート
電極7のパターニングを行う。
【0015】次に、常圧CVD法により、2000〜3
000オングストロームの酸化膜8を成長させる(図1
(b))。
000オングストロームの酸化膜8を成長させる(図1
(b))。
【0016】次に、nウェル3の上部にのみ、フォトレ
ジスト9をパターン形成した後、pウェル2の上部に露
出した酸化膜8に対して、リンをイオン注入する(図1
(c))。注入条件は90〜150keV、1×1014
〜1×1015cm-2である。
ジスト9をパターン形成した後、pウェル2の上部に露
出した酸化膜8に対して、リンをイオン注入する(図1
(c))。注入条件は90〜150keV、1×1014
〜1×1015cm-2である。
【0017】次に、nウェル3上部のフォトレジスト9
を除去した後、こんどは、pウェル2の上部にのみ、フ
ォトレジスト9をパターン形成する。そして、nウェル
3の上部に露出した酸化膜8に対して、ボロンをイオン
注入する(図1(d))。注入条件は、30〜50ke
V、1×1014〜1×1015cm-2程度である。
を除去した後、こんどは、pウェル2の上部にのみ、フ
ォトレジスト9をパターン形成する。そして、nウェル
3の上部に露出した酸化膜8に対して、ボロンをイオン
注入する(図1(d))。注入条件は、30〜50ke
V、1×1014〜1×1015cm-2程度である。
【0018】次に、このpウェル2上部のフォトレジス
ト9を除去した後、酸化膜8全体に熱処理を施し、この
酸化膜8中に注入された各不純物を、基板1中に同時に
拡散させる。この拡散は、例えば1000℃、15〜3
0秒程度のRTA法を用いる。この熱処理によって、p
ウェル2の表面には、低濃度n型拡散層11が形成さ
れ、nウェル3の表面には、低濃度p型拡散層12が形
成され、それぞれ厚さが30〜40mm程度の非常に浅
い接合が形成される(図2(e))。
ト9を除去した後、酸化膜8全体に熱処理を施し、この
酸化膜8中に注入された各不純物を、基板1中に同時に
拡散させる。この拡散は、例えば1000℃、15〜3
0秒程度のRTA法を用いる。この熱処理によって、p
ウェル2の表面には、低濃度n型拡散層11が形成さ
れ、nウェル3の表面には、低濃度p型拡散層12が形
成され、それぞれ厚さが30〜40mm程度の非常に浅
い接合が形成される(図2(e))。
【0019】次に、この酸化膜8に対して異方性エッチ
ングを施し、ゲート電極7の側壁にのみ酸化膜8を残す
(図2(f))。
ングを施し、ゲート電極7の側壁にのみ酸化膜8を残す
(図2(f))。
【0020】以下、通常の製造方法と同様に、pMOS
部をフォトレジストで覆った後、nMOS部にヒ素をイ
オン注入し、また、nMOS部をフォトレジストで覆っ
た後、pMOS部にボロンをイオン注入する。これによ
って、高濃度n型拡散層13、及び高濃度p型拡散層1
4を形成し、それぞれソース及びドレイン領域を形成す
る(図2(g))。これ以降の工程は従来と同様であ
り、特に図示は省略するが、中間絶縁膜の形成、コンタ
クトホールの形成、メタル配線の形成及び保護膜の形成
を経て、n型及びp型トランジスタを同一基板上に有す
る相補型MOSトランジスタが完成する。
部をフォトレジストで覆った後、nMOS部にヒ素をイ
オン注入し、また、nMOS部をフォトレジストで覆っ
た後、pMOS部にボロンをイオン注入する。これによ
って、高濃度n型拡散層13、及び高濃度p型拡散層1
4を形成し、それぞれソース及びドレイン領域を形成す
る(図2(g))。これ以降の工程は従来と同様であ
り、特に図示は省略するが、中間絶縁膜の形成、コンタ
クトホールの形成、メタル配線の形成及び保護膜の形成
を経て、n型及びp型トランジスタを同一基板上に有す
る相補型MOSトランジスタが完成する。
【0021】また、他の実施例を示す。この製造方法
は、前述した図1(d)まで形成した後、図3(e´)
のように、酸化膜8に対して異方性エッチングを施し、
この酸化膜8をゲート電極7の側壁部にだけ残して除去
する。次に、熱処理により酸化膜8中の不純物を基板1
中に拡散させ、低濃度n型拡散層11、低濃度p型拡散
層12を形成する(図3(f´))。
は、前述した図1(d)まで形成した後、図3(e´)
のように、酸化膜8に対して異方性エッチングを施し、
この酸化膜8をゲート電極7の側壁部にだけ残して除去
する。次に、熱処理により酸化膜8中の不純物を基板1
中に拡散させ、低濃度n型拡散層11、低濃度p型拡散
層12を形成する(図3(f´))。
【0022】以下、前述の方法と同様に、高濃度n型拡
散層13、及び高濃度p型拡散層14を形成し、それぞ
れソース及びドレイン領域を形成する(図3(g
´))。これ以降の工程は従来と同様であり、特に図示
は省略するが、中間絶縁膜の形成、コンタクトホールの
形成、メタル配線の形成及び保護膜の形成を経て、相補
型MOSトランジスタが完成する。
散層13、及び高濃度p型拡散層14を形成し、それぞ
れソース及びドレイン領域を形成する(図3(g
´))。これ以降の工程は従来と同様であり、特に図示
は省略するが、中間絶縁膜の形成、コンタクトホールの
形成、メタル配線の形成及び保護膜の形成を経て、相補
型MOSトランジスタが完成する。
【0023】以上説明した各実施例は、相補型MOSト
ランジスタを製造する場合を例示したが、同様の方法に
よって、nMOSトランジスタ、或いはpMOSトラン
ジスタを製造することも勿論可能である。この場合に
は、図1(c)、(d)で示すフォトレジスト9のパタ
ーン形成/除去の工程は不要であるが、それ以外の工程
は実質的に同一であり、説明は省略する。
ランジスタを製造する場合を例示したが、同様の方法に
よって、nMOSトランジスタ、或いはpMOSトラン
ジスタを製造することも勿論可能である。この場合に
は、図1(c)、(d)で示すフォトレジスト9のパタ
ーン形成/除去の工程は不要であるが、それ以外の工程
は実質的に同一であり、説明は省略する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる第
1の半導体装置の製造方法では、酸化膜に対して、第1
或いは第2導電形の不純物を注入することとしたので、
所定の領域にのみ、これらの不純物を注入できることと
なる。
1の半導体装置の製造方法では、酸化膜に対して、第1
或いは第2導電形の不純物を注入することとしたので、
所定の領域にのみ、これらの不純物を注入できることと
なる。
【0025】また、第2の半導体装置の製造方法では、
この方法を利用して、酸化膜の一部を第1保護膜、或い
は第2保護膜で被覆し、非被覆部分に所望の導電形不純
物を注入するので、酸化膜中に、p形の不純物が注入さ
れた領域とn形の不純物が注入された領域を形成でき
る。また、これに熱処理を施すことで、これらの不純物
がそれぞれ半導体基板内に拡散され、pMOS領域とn
MOS領域との双方に、浅い接合領域が同時に形成され
るため、浅い接合をもつ相補形MOSトランジスタを製
造することが可能となる。
この方法を利用して、酸化膜の一部を第1保護膜、或い
は第2保護膜で被覆し、非被覆部分に所望の導電形不純
物を注入するので、酸化膜中に、p形の不純物が注入さ
れた領域とn形の不純物が注入された領域を形成でき
る。また、これに熱処理を施すことで、これらの不純物
がそれぞれ半導体基板内に拡散され、pMOS領域とn
MOS領域との双方に、浅い接合領域が同時に形成され
るため、浅い接合をもつ相補形MOSトランジスタを製
造することが可能となる。
【図1】(a)〜(d)は、本発明にかかる半導体装置
の製造方法を順に示す工程図である。
の製造方法を順に示す工程図である。
【図2】(e)〜(g)は、図1に続く工程を順に示す
工程図である。
工程図である。
【図3】(e´)〜(g´)は、他の実施例を示す工程
図である。
図である。
【図4】(a)〜(e)は、従来のLDD構造トランジ
スタの製造方法を示す工程図である。
スタの製造方法を示す工程図である。
【図5】(a)〜(e)は、従来のLDD構造トランジ
スタの製造方法を示す工程図である。
スタの製造方法を示す工程図である。
1…基板、2…pウェル、3…nウェル、4…フィール
ド酸化膜、5…ゲート酸化膜、7…ゲート電極、8…酸
化膜、9…フォトレジスト(第1、第2保護膜)、11
…低濃度n型拡散層、12…低濃度p型拡散層、13…
高濃度n型拡散層、14…高濃度p型拡散層。
ド酸化膜、5…ゲート酸化膜、7…ゲート電極、8…酸
化膜、9…フォトレジスト(第1、第2保護膜)、11
…低濃度n型拡散層、12…低濃度p型拡散層、13…
高濃度n型拡散層、14…高濃度p型拡散層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78
Claims (4)
- 【請求項1】 第1導電領域を有する半導体基板の表面
に、ゲート酸化膜を形成すると共に、この上にゲート電
極を形成する第1工程と、 この第1工程を経た半導体基板の表面に、酸化膜を堆積
させる第2工程と、 前記酸化膜に対して、第2導電形の不純物を注入する第
3工程と、 前記酸化膜に熱処理を施し、この酸化膜中に注入された
第2導電形の不純物を、前記半導体基板内に拡散させる
第4工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第3工程を経た酸化膜に対して異方
性エッチングを施し、前記ゲート電極の両側にサイドウ
ォールを形成した後、前記第4工程を実施することを特
徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 フィールド酸化膜によって互いに分離さ
れた第1導電領域及び第2導電領域の表面にそれぞれゲ
ート酸化膜を形成すると共に、この各ゲート酸化膜上に
ゲート電極を形成する第1工程と、 この第1工程を経た半導体基板の表面に、酸化膜を堆積
させる第2工程と、 第1導電領域上に位置する前記酸化膜に対して第1保護
膜を形成した後、第2導電領域上に位置する前記酸化膜
に対して、第1導電形の不純物を注入する第3工程と、 この第1保護膜を除去すると共に、第2導電領域上に位
置する前記酸化膜に対して第2保護膜を形成した後、第
1導電領域上に位置する前記酸化膜に対して、第2導電
形の不純物を注入する第4工程と、 この第2保護膜を除去した後、この酸化膜に熱処理を施
すことにより、この酸化膜中に注入された第1及び第2
導電形の不純物を、前記半導体基板内に拡散させる第5
工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第5工程では、前記第2保護膜を除
去した後、この表面の前記酸化膜に対して異方性エッチ
ングを施し、前記各ゲート電極の両側に、それぞれサイ
ドウォールを形成した後、熱処理を施すことを特徴とす
る請求項3記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153637A JPH07135256A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153637A JPH07135256A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07135256A true JPH07135256A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=15566874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5153637A Pending JPH07135256A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07135256A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100268920B1 (ko) * | 1997-04-21 | 2000-12-01 | 김영환 | 반도체소자의제조방법 |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP5153637A patent/JPH07135256A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100268920B1 (ko) * | 1997-04-21 | 2000-12-01 | 김영환 | 반도체소자의제조방법 |
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