JPH07135117A - 薄形トランス,電源装置あるいは情報処理装置 - Google Patents

薄形トランス,電源装置あるいは情報処理装置

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JPH07135117A
JPH07135117A JP27928093A JP27928093A JPH07135117A JP H07135117 A JPH07135117 A JP H07135117A JP 27928093 A JP27928093 A JP 27928093A JP 27928093 A JP27928093 A JP 27928093A JP H07135117 A JPH07135117 A JP H07135117A
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JP
Japan
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conductor
coils
transformer
primary
insulated
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JP27928093A
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English (en)
Inventor
正 ▲高▼橋
Tadashi Takahashi
Tamahiko Kanouda
玲彦 叶田
Kazuhiro Takizawa
和広 滝沢
Tetsuya Obara
哲也 小原
Makoto Kawamura
誠 川村
Masami Joraku
雅美 常楽
Yoshio Miyamoto
良雄 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Mizusawa Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は高周波で安定して動作し、損失の少な
い薄形の電圧変換器及び電気的な絶縁装置を目的として
おり、さらにこれらを搭載した薄形電源及び薄形のパー
ソナル機器を提供することを目的とする。 【構成】複数の絶縁導線又は導体間に絶縁物Is1,Is2
を介して絶縁した導体C1,C2ものを密着すると共に
常に交差しない様に平行に配置し、複数の導線の一部を
絶縁導線C1又は絶縁導線C2として残りを絶縁導線C
2又は絶縁導線C1とし、隣接する絶縁導線C1の電流
の方向が常に同じ方向となるように巻回配置したことに
より、薄形トランス及びそれを用いた情報処理装置を構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄形のトランス及びそれ
を用いた電源装置及び薄形情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスは一次巻線と二次巻線が
直接結合しておらず、鉄心である磁性体を介して結合す
るものがほとんどである。また、一次巻線と二次巻線が
鉄心無しで直接結合する空心トランスとしては、特開平
4−42907号公報に記載のように幅の広い複数の箔を巻
き、それを切り出して製作するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は一次巻
線(一次導体)と二次巻線(二次導体)が直接結合して
いるものでなく、一次,二次巻線の一部に鉄心を配置し
ている。そのため、高周波で使用すると鉄心の損失が増
して、鉄心から離れた部分では部分的に洩れ磁束が大き
くなり、その結果一次導体と二次導体の結合が下がり、
トランス全体の効率が低下する。
【0004】また、円筒状に巻線を施し、それを磁性体
で全部被うような構成として結合係数を高い値に維持す
るものもあるが、厚さが厚くなり、薄形化が困難である
と共に磁性体が多くなり、重くなる。更に、上記の空心
トランスは幅の広い複数の箔を巻いてそれを切出して作
るため、トランスの巻数比が1:1又は1:2の場合は
問題ないがそれ以上の1:3より大きくしようとすると
導体数が4以上となり、一次と二次の導体が総て接触し
なくなり、一次,二次間の磁気的結合が極端に悪くなっ
てしまう問題がある。又、3出力以上の多出力を取り出
す場合も導体数が4以上となり同様の問題が生じる。パ
ーソナル機器,OA機器又はAV機器に使用されるトラ
ンスは巻数比を1:3以上かつ多出力で使用することが
多いため、上記問題があって従来は実用化されていなか
った。
【0005】更に、この従来技術は導体が角形となって
いるので一次,二次導体間の静電容量が大きくなってし
まい、高周波で使用する場合はトランスとしての磁気的
な結合の外に、この静電容量により一次,二次の結合が
生じてしまったり、またこの静電容量と回路のインダク
タンスの間で共振現象が生じてしまう。このため高周波
で動作させることは難しく、高周波で動作させると損失
が増加し高い効率が得られなかった。更に、一次と二次
の巻数比や装置内での配置,配線及び駆動回路などの問
題についてなんら検討されていなかった。以上のことに
ついて考慮されていない。
【0006】本発明は高周波で使用しても、一次,二次
導体間の結合が低下することなく、かつ、鉄損が小で、
更に静電容量による一次,二次の結合が少なく、共振等
が生せず安定して動作すると共に、一次と二次の巻数比
や装置内での配置,配線及び駆動回路などを考慮した薄
形のトランスの提供を目的としており、更にこれらを搭
載した薄形の電源装置及び、OA機器又はAV機器等の
パーソナル機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は複数の円形導線を近接させて複数段外周方向
に巻回配置したものの一部を一次導体とし、一次導体と
直接接触した他の導体を二次導体として多巻数比又は多
出力を可能にすると共にそれらの導体の一部に磁性体に
よる磁気回路を設けて薄形トランスを達成するものであ
る。
【0008】上記他の目的を達成するために前記薄形ト
ランスをパーソナルコンピュータ等の機器に使用しパー
ソナル装置の薄形化を可能にするものであると共に他の
目的を達成するために前記薄形トランスをパーソナルコ
ンピュータ等の電源装置及びパーソナル機器,OA機器
又はAV機器等の情報処理装置の小形化,薄形化を可能
にするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、トランスの構成を、複数の絶
縁導線の一次,二次を近接密着して配置するので、厚み
方向に対し隙間無く配置できるので、薄形及び小形計量
化が可能である。一次,二次の導体は近接接触して配置
するため高周波で使用する場合は鉄心から離れた部分で
も、一次,二次導線に高周波電流が流れるので表皮効果
により密着した一次,二次導体の電流の流れる間隔が近
付き、磁気的な結合が良くなる。このため、磁性体の鉄
心が無い部分でも一次導体から誘起される磁束のほとん
どを二次導体で捕捉できるので、一次,二次導体間の結
合が高くなる。さらに、一次導体が誘起される磁束のほ
とんどを二次導体で捕捉できるので、鉄心を通る磁束が
少なくて済み鉄損が少なくなり、効率がよい。また、直
接接触した一次,二次導体は円形の絶縁導線を用いるの
で、両導体間の静電容量を最小に出来、高周波でも安定
して動作できる。
【0010】又、複数段巻回して成るコイル体あるいは
同心螺旋状に巻回した複合導線により、一次巻線の導線
の表面と接触して二次巻線の導線を複数巻回出来るの
で、上記特性を損なうこと無く、二次巻線の接続状態で
巻線比の大きいもの、あるいは多出力を得ることが出来
る。
【0011】更に、上記薄形トランスの配置を他の構成
部品との関係で分割配置や変形形状にすることで機器内
の実装密度を高くできるため、電源装置やパーソナル機
器,OA機器,AV機器の小形化,薄形化が可能にな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜3により説
明する。図1は導体断面が円形でその外周が絶縁された
2本の絶縁導線C1,C2を上下に接近、又は接触させ
て、一緒に渦巻状に巻回してコイルを形成し、この絶縁
導線C1,C2の両端にそれぞれ端子T11,T12,
T21,T22を設け、この絶縁導線C1,C2をそれ
ぞれ一次巻線,二次巻線とすることにより、トランスの
コイルを形成し、更に、図示のように上記コイルの一部
に磁性体MCの磁気回路を鉄心として設けてトランスを
構成する。このような構成は鉄心の磁性体MCで断面す
ると図1の下図のように絶縁導線C1と絶縁導線C2と
が上下に接触して2段に配置される。磁性体MCは図1
に示すように断面がE形のEEコアMC1,MC2を上
下に上,下逆にして配置した例である。もちろん磁性体
の形状は図6に示すようにE形コアMC2,I形コアM
C1としても同じである。磁性体の無い部分も一次巻線
と二次巻線の配置は全く同様である。
【0013】図2は図1の2つの絶縁導線C1,C2を
断面で見たときの磁束分布を示す。図示のように絶縁導
線C1,C2の外周は絶縁皮膜Is1,Is2が施され、両
者はその絶縁皮膜を介して近接、又は接触している。い
ま、絶縁導線であるC1に交流電流を流したとすると、
先ず、周波数の低い場合は、表皮効果が小さいため、絶
縁導線C1の断面(中心部C1L,周辺部C1H)全体に電
流が流れる。従って、低周波では図示のように一次巻線
C1のC1L,C1Hの作る磁束φ1は二次巻線C2の断面
における中心部C2L,周辺部C2Hを総て包んでいる。し
かし、磁束φ2,φ3は二次巻線のC2L,C2Hを総て包
んでいないので、全体として一次巻線の作る磁束を二次
巻線が総て捕捉(鎖交)できない。ところが、周波数が
高くなると表皮効果のため導体の中心部C1Lには電流が
流れなくなり、導体周辺部C1Hに集中して電流が流れる
ようになる。このため、一次巻線の作る磁束が二次巻線
に捕捉され易くなる。また、二次巻線でも一次と同様に
高周波では表皮効果のため導体の表面のC2Hしか電流が
流れない。この結果、高周波では図示のように配線C1H
の作る磁束φ1〜φ3は総て二次巻線C2Hを包むので、
二次巻線が磁束を総て捕捉でき、一次と二次の結合が良
くなり、その結果一次と二次の電圧変換効率が良くな
る。また、図1のように渦巻状に巻回することで、渦巻
の内側を通る磁束は総ての導体と鎖交するため、更に結
合係数が良くなり、電圧変換効率が向上する。更に、こ
の2つの巻線間に磁性体による磁気回路を構成すると一
次と二次の結合がさらに良くなり、その結果一次と二次
の電圧変換効率が更に良くなる。
【0014】図3は図1の磁性体MCが無い空心状態の
場合の周波数に対する一次,二次の結合係数の1例を示
す。図示のように周波数が10kH以上では結合係数が
急に良くなり、100kH以上では90%に近くなるこ
とがわかる。すなわち高周波では鉄心が無くてもある程
度の結合を得ることが出来るので、これに磁性体MCを
つけた図1の本発明によれば高周波で鉄損が少なく効率
の高い薄形構造のトランスを得ることが出来る。
【0015】図4は本発明の他の実施例で3本の絶縁導
線を使用した例である。絶縁導線C1,C2,C3を上
下に接近、又は接触させて、一緒に渦巻状に巻回して3
個のコイルを形成している。この絶縁導線C1,C3を
一次巻線,C2を二次巻線とし、一次と二次が互いに接
触するように配置して一次,二次間の結合が良くなるよ
うにしている。また、一次巻線C1,C3を直列接続す
れば、巻数比2:1のトランスを形成できる。また一次
巻線と二次巻線を反対にすれば巻数比1:2のトランス
となる。
【0016】図5は本発明の他の実施例で5本の絶縁導
線を使用した例である。絶縁導線C1,C2,C3,C
4,C5を上下に接近、又は接触させて、一緒に渦巻状
に巻回して5個のコイルを形成している。この絶縁導線
C1,C3,C5を一次巻線,C2,C4を二次巻線と
し、一次と二次が互いに接触するように配置して一次,
二次間の結合が良くなるようにしている。また、一次巻
線C1,C3,C5を並列接続して二次巻線C2,C4
を直列接続することにより巻数比1:2のトランスを形
成できる。また一次巻線と二次巻線を反対にすれば巻数
比2:1のトランスとなり、一次巻線を直列にし、二次
巻線を並列に接続すれば巻数比3:1,一次,二次を逆
にして巻数比1:3のトランスとなる。
【0017】図6は薄形が可能なその他の実施例であ
る。2本の絶縁導線C1,C2を接近、又は接触させ
て、同一平面状に渦巻状に巻回してコイルを形成し、こ
の絶縁導線C1,C2の両端にそれぞれ端子T11,T
12,T21,T22を設け、この絶縁導線C1,C2
をそれぞれ一次巻線,二次巻線とすることにより、トラ
ンスのコイルを形成し、更に、図示のように上記コイル
の一部に磁性体MCの磁気回路を鉄心として設けてトラ
ンスを構成する。このような構成は鉄心の磁性体MCで
断面すると図6の下図のように一次導線C1と二次導線
C2とが1個おきに接触しているため、図1と同様一次
巻線,二次巻線間の結合係数を良好に出来、その結果、
電圧変換効率が向上する。図示の様に2つの巻線間に磁
性体による磁気回路を構成すると一次と二次の結合が更
に良くなり、その結果一次と二次の電圧変換効率がさら
に良くなる。
【0018】図7はその他の実施例である。図示のよう
に一次巻線と二次巻線で構成したコイルCの一部を被う
磁性体MCを磁性粉末を混入した接着剤で固めた例であ
る。この様にするとコイルに磁性体が密着するので、一
次と二次巻線間の電圧変換効率が更に良くなると共に磁
性体を薄くでき、トランスの薄形化が可能になる。
【0019】図8はその他の実施例である。図示のよう
に一次巻線と二次巻線で構成したコイルCの一部を磁性
体MC1〜MC3によって囲った形状である。コイルに
磁性体を取り付ける場合に磁性体MC2の上にコイルC
を乗せ、磁性体MC3をコイルの中心穴に入れ、最後に
磁性体MC1を被せて組立てることが出来るので、組立
てが簡単になり、自動組立てが可能である。図1に比較
すると、磁性体が完全な閉磁路になってないが、磁束が
集中する中心部と磁気回路の長い両側に磁性体があるの
で、トランスとしての電圧変換効率を充分高くとれる。
【0020】図9は図1の変形例である。図1では磁性
体2本の絶縁導線C1,C2を上下に並べて接触させ
て、一緒に渦巻状に巻回してコイルを形成していたが、
この例では絶縁導線C1,C2を導線の半径分左右にず
らして配置した物を巻回してコイルを形成している。す
なわち、内径の異なるコイルで構成したことになる。こ
れは絶縁導線C1のコイルの内径をC2のコイルの内径
より半径方向で導体径の半分,直径で導体径だけ小さく
したことになる。絶縁導線C1を一次巻線とし、絶縁導
線C2を二次巻線としてトランスを構成する。この様に
すれば、一次巻線と二次巻線がより近くなり、一次,二
次巻線間の結合を更に良好に出来る。更に、図示のよう
に一次導体の間に二次導体が配置され、二次導体の間に
一次導体が配置されるため、コイルの厚みも薄くでき
る。
【0021】図10は図6と図9の変形例である。4本
の絶縁導線のうちC1,C2を上に2個配置し、C3,
C4を導線径の半分ずらして下に配置し、これら4本を
巻回してコイルを形成した。絶縁導線C1を一次巻線と
し、絶縁導線C2,C3,C4を直列接続して二次巻線
とすると1:3のトランスを構成出来る。また、絶縁導
線C1とC4を一次巻線として並列接続し、絶縁導線C
2,C3を直列接続して二次巻線とすると1:2のトラ
ンスを構成出来る。何れの構成においても一次,二次間
が接触しているため、一次,二次間の結合係数が良好で
ある。又、図9と同様にコイルの厚みも薄くできる効果
がある。
【0022】図11は本発明薄形トランスを使用したD
C/DCコンバータ電源回路の実施例である。入力に直
流電圧Viを加え、これと並列に平滑用コンデンサP1
を接続する。これらに直列に薄形トランスの一次導体C
1とスイッチング素子PTを接続する。トランスの二次
導体C2に直列にダイオードD1を接続し、この両端に
ダイオードD2を接続し、このダイオードD2に並列に
チョークコイルChとコンデンサP2を接続する。コン
デンサP2の両端から出力V0を得る。又、出力電圧V
0を安定化するため出力電圧V0を制御回路SCに入力
し、制御回路SCは出力V0の間に抵抗R1とR2を接
続し、その接続点から増幅器OPに入力する。更に増幅
器OPの他の入力端子には基準電圧VSを接続する。増
幅器OPの出力にはフォトカップラーPCの入力に接続
する。フォトカップラーPCの出力はパルス幅変調器発
信器(PWM OSC)PWを接続し、その出力にはス
イッチング素子PTのベースに接続する。この様な構成
なので制御回路SCでは出力電圧V0を基準電圧VSと
比較してそれとの差電圧によりパルス幅変調器発信器P
Wで発信周波数のdutyを変化してスイッチング素子
PTを制御する。又、フォトカップラーPCは入力側と
出力側を絶縁するために使用している。この回路例はフ
ォワード形で、スイッチング素子PTをオンにして薄形
トランスの一次導体C1に電流を流したときエネルギー
を二次導体C2に移してコンデンサP2に充電する様に
動作する。尚、絶縁導線C1と絶縁導線C2の上方に付
してある「・」マークは両導体が同極性であることを示
している。
【0023】図12は薄形トランスを用いた電源装置の
実施例である。この例は配線基板Bd上に薄形トランス
の一次,二次の導体ブロックCを配置した例である。チ
ョークコイルCh,パワー素子D1やダイオードD2,
制御回路SCやコンデンサP1,P2,P3を図示のよ
うに配置し、外部接続用の端子Tmを配置している。
【0024】図13は図11,図12に示した電源装置
を用いたパーソナルコンピュータの実施例を示す。パー
ソナルコンピュータのケースPCMで、DIはディスプ
レイであり、KBはキーボードである。図示のように電
源装置PSは装置の底の狭いスペースに配置されてい
る。
【0025】図14は図31,図32に示した電源装置
を用いたパーソナルコンピュータの実施例を示す。パー
ソナルコンピュータのケースPCMで、DIはディスプ
レイであり、KBはキーボードである。図示のように電
源装置PSは装置の底の狭いスペースに配置されてい
る。この様に薄形トランス及びチョークコイルを用いる
と電源装置全体が薄形に出来、パーソナル機器などの狭
いところにも簡単に配置できる。
【0026】図15はパーソナル機器に本発明電源装置
を配置する場合の実施例を示す。この図は機器の断面
で、キーボードKBとケースCAとの間に機器の部品B
Hと電源装置の駆動回路PCを配置し、薄形トランスC
はケースの底の部分に埋め込んでいる。この様にすると
パーソナル機器用電源装置の配置の自由度が増し、機器
の小形,薄形が可能になる。
【0027】図16は配線付きの実施例である。図1
4,図15に示した薄形トランスCとその配線を一緒に
した例を示す。端子T11とT21からの導体によって
構成した配線C1HとC2Hを接近配置し、これを配線部と
して使用してその先に2本の導体を巻回した電圧変換部
C1,C2を構成している。この例では配線C1HとC2H
を薄形トランスC1,C2と同じ導体を使用し、各導体
を近接して接近配置させている。この様にすると一次配
線部C1Hと二次配線部C2Hの結合が良くなり、この部分
でも電圧変換部として働くので有効に利用できる。又、
配線部の導体を薄形トランスと異なるものを使用しても
近接配置すれば同じ効果が得られる。
【0028】図17は図1のトランスの他の実施例であ
る。磁性体MCがコイルの一部分に配置されている以外
は図1と同じ構成である。図示のように磁性体MCはコ
の字形をした2つのコアを用いた例であり、この様にす
ればコアの部分が小さくなり、電源として実装する場合
配置する自由度が大きくなる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、一次及び二次導体が総
て近接接触しているため、磁性体を一部にしか使用しな
くても、高周波で一次,二次間の結合が良く、一次,二
次の絶縁及び電圧変換が可能である。このため、高周波
でも鉄損の少ない効率の高いトランスを薄形で小形軽量
にできる効果がある。また、2本の導体を一緒に巻回
し、その一部に磁性体を配置するだけで簡単に製作出来
るので、量産性に適し、安価にできる。更に、巻数比も
変化できるし、多出力も可能なので実用的である。更に
又、薄くできるので、装置に配置する場合も狭いところ
に配置できるし、機器のケースなどの構造物に埋め込ん
で配置することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の導体配置図である。
【図2】図1の導体配置の断面図である。
【図3】巻線のみで構成したトランスの特性図である。
【図4】本発明の他の実施例の導体配置図である。
【図5】本発明のその他の実施例の5本の導体配置図で
ある。
【図6】本発明のその他の実施例の導体配置図である。
【図7】本発明のその他の実施例の配置図である。
【図8】本発明のその他の実施例の配置図である。
【図9】本発明のその他の実施例の導体配置図である。
【図10】本発明のその他の実施例の4本の導体配置図
である。
【図11】本発明の一実施例の電源装置の配置図であ
る。
【図12】本発明の一実施例の電源の配置図である。
【図13】本発明の一実施例のパーソナルコンピュータ
の配置図である。
【図14】本発明の一実施例の電源の配置図である。
【図15】本発明の他の一実施例の電源の配置図であ
る。
【図16】本発明の他の一実施例の導体の構成図であ
る。
【図17】本発明の他の一実施例の導体配置図である。
【符号の説明】 C,C1,C11,C12,C13,C14…絶縁導
線、T1,T2,T11,T12,T21,T22…端
子、φ1,φ2,φ3…磁束、Ch1,Ch2…チョー
クコイル、SC…制御回路、Bd…基板、P1,P2…
コンデンサ、Tm…外部端子、PCM…パーソナルコン
ピュータのケース、PS…電源装置、KB…キーボー
ド、DI…ディスプレイ。
フロントページの続き (72)発明者 滝沢 和広 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内 (72)発明者 小原 哲也 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内 (72)発明者 川村 誠 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内 (72)発明者 常楽 雅美 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所情報映像メディア事業部 内 (72)発明者 宮本 良雄 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所情報映像メディア事業部 内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ同じ長さの複数の絶縁導線を上下方向
    に配列し、その複数の絶縁導線を外周方向に渦巻状に巻
    回配列して複数のコイルを構成し、その複数のコイルの
    一部を一次導体とし、残りのコイルを二次導体とすると
    共に複数のコイルの一部分を強磁性体の鉄心で被ったこ
    とを特徴とする薄形トランス。
  2. 【請求項2】絶縁導線を外周方向に渦巻状に巻回配列し
    てコイルを構成し、そのコイルを複数個上下方向に積み
    重ね、その奇数番のコイルを一次導体又は二次導体と
    し、偶数番のコイルを二次導体又は一次導体とすると共
    にその一部を強磁性体の鉄心で被ったことを特徴とする
    薄形トランス。
  3. 【請求項3】ほぼ同じ長さの複数の接触した絶縁導線を
    外周方向に渦巻状に巻回配列し、その導線の一部を一次
    導体として残りを二次導体としたコイルの一部を強磁性
    体の鉄心で被ったことを特徴とする薄形トランス。
  4. 【請求項4】前記請求項1において、 上下方向に配列した複数の絶縁導線の奇数番の導線と偶
    数番の導線とはコイルの最内径を約導線径だけ異なる様
    に外周方向に渦巻状に巻回したことを特徴とする薄形ト
    ランス。
  5. 【請求項5】前記請求項1において、 複数のコイルの一部分を強磁性体粉末を混ぜた接着剤等
    で固めたことを特徴とする薄形トランス。
  6. 【請求項6】前記請求項1において、 複数のコイルの中心部と上下の一部分に強磁性体を取り
    付けたことを特徴とする薄形トランス。
  7. 【請求項7】前記請求項1において、 その複数のコイルの一部を一次導体とし、残りのコイル
    を二次導体とすると共に近接接触した一次導体と二次導
    体をリード線としたことを特徴とする薄形トランス。
  8. 【請求項8】ほぼ同じ長さの複数の絶縁導線を上下方向
    に配列し、その複数の絶縁導線を外周方向に渦巻状に巻
    回配列して複数のコイルを構成し、その複数のコイルの
    一部を一次導体とし、残りのコイルを二次導体とする共
    に複数のコイルの一部分を強磁性体の鉄心で被った薄形
    トランスと、このトランスの一次側に接続された入力電
    源と、同じくこのトランスの二次側に接続した出力端子
    とを具備した電源装置。
  9. 【請求項9】前記請求項8において、 薄形トランスと電源回路部品とを同一基板上に配置した
    ことを特徴とする電源装置。
  10. 【請求項10】本体ケースと、このケースに設けられた
    キーボードと、同じくこのケースに開閉自在に設けられ
    たディスプレイと、ほぼ同じ長さの複数の絶縁導線を上
    下方向に配列し、その複数の絶縁導線を外周方向に渦巻
    状に巻回配列して複数のコイルを構成し、その複数のコ
    イルの一部を一次導体とし、残りのコイルを二次導体と
    する共に複数のコイルの一部分を強磁性体の鉄心で被っ
    た薄形トランスと、このトランスの一次側に接続された
    入力電源と、同じくこのトランスの二次側に接続した出
    力端子とを具備した電源装置とを有し、この電源装置を
    前記ケースに配置したことを特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】前記請求項10において、 前記薄形トランスをケースに埋め込んで配置したことを
    特徴とする情報処理装置。
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