JPH07134929A - 電力機器 - Google Patents

電力機器

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JPH07134929A
JPH07134929A JP27834293A JP27834293A JPH07134929A JP H07134929 A JPH07134929 A JP H07134929A JP 27834293 A JP27834293 A JP 27834293A JP 27834293 A JP27834293 A JP 27834293A JP H07134929 A JPH07134929 A JP H07134929A
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JP
Japan
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magnetic
surge
power device
amorphous
ferrite
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Pending
Application number
JP27834293A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokio Yamagiwa
時生 山極
Kenji Anno
憲次 安納
Toshio Ishikawa
敏雄 石川
Fumimasa Endo
奎将 遠藤
Atsuo Morimoto
淳生 森本
Hiroshi Hayashida
弘 林田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲な高周波成分を有する断路器サージ等
の開閉サージを抑制し、小形で信頼性の高い電力機器を
提供すること。 【構成】 接地タンク1内に通電用の中心導体2,3を
絶縁スペーサ5により絶縁支持し、さらに断路器10を
設けた電力機器において、中心導体3の周囲にアモルフ
ァスからなる磁性体20とフェライトからなる磁性体3
0を装着した。磁性体20は高周波領域の開閉サージに
対して抑制効果は低いが、飽和磁束密度がフェライトに
比べて大きく、一方磁性体30は飽和磁束密度は小さい
が高周波領域の開閉サージに対して抑制効果が大きいの
で、これらの磁性体20,30を用いることにより、高
周波領域までの開閉サージに対して抑制効果が得られ、
しかも磁性体の所要量が少なくて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力機器に係り、特にS
6ガス絶縁密閉形変電所用として好適な断路器サージ
等の開閉サ−ジを抑制したガス絶縁開閉装置等の電力機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】変電所などに用いられる電力機器とし
て、ガス絶縁開閉装置が使用されている。このガス絶縁
開閉装置はSF6ガスなどの絶縁性ガスを封入した接地
金属容器(以下タンクと称す)内に遮断器、断路器、母
線及びその他の付属機器を収納して構成されている。
【0003】このようなガス絶縁機器においては、遮断
器や断路器の開閉操作により、装置内に高周波高電圧サ
ージが発生する。特に、断路器の開閉時に発生する断路
器サージは周波数が数MHzから数十MHz程度と高
く、その発生頻度も多い。この断路器サージは高周波且
つ高電圧であることから、機器の絶縁性能上絶縁耐力を
脅かすものとなり、その抑制が望まれている。特に、近
年避雷器の性能向上に伴い、雷サージ等の外来サージ
(比較的周波数が低い:数百kHz)に対する抑制が進
歩し、所要絶縁レベルの低減が図られており、高周波と
なる断路器サージ等の開閉サージを押さえることが最重
要課題となっている。
【0004】上述の断路器サージの抑制法としては、例
えば特開昭61−254011号公報に示されるよう
に、主電流通路となる導体の周囲に磁性体を配置するこ
とによる方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、磁性体の材料によっては上述の周波
数帯域において十分効果を発揮できない場合があった。
例えば、取扱の簡単なフェライト材を用いた場合には、
周波数帯域は数十MHzオーダまで効果を有するが、飽
和磁束密度が比較的小さいため、再点弧電流が大きな範
囲では効果が低減される形となっている。また、これを
解決するためにはかなり多量のフェライト材を電力機器
内に装着する必要があった。
【0006】そこで飽和磁束密度が比較的大きなアモル
ファス材を用いることが提案されているが、アモルファ
ス材を用いた場合、その構造上静電容量分が形成される
ため抑制効果は数MHzオーダまでで、数十MHz程度
の断路器サージ等に対しては抑制効果が低いことが、本
発明者等の実験によって判明した。
【0007】本発明の目的は、広範囲な高周波成分を有
する断路器サージ等の開閉サージを抑制し、小形で信頼
性の高い電力機器を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、断路器サージ等の開閉サージを抑制する
磁性体として、少なくともフェライト及びアモルファス
を含む2種類以上の磁性材料からなる磁性体を用いたこ
とを特徴とする。
【0009】すなわち、アモルファス材は飽和磁束密度
は大きいが、数十MHz程度の開閉サージに対しては抑
制効果が低い、という上記した本発明者等の知見に基い
て、上記したような材質の異なる磁性材料の有効な組合
せの磁性体を用いたものである。
【0010】
【作用】アモルファス材は、飽和磁束密度がフェライト
材の3倍以上であるため、同じ再点弧電流に対しては所
要容積が小さくて済む。しかしながら、一般にアモルフ
ァスシートと絶縁シートを重ね合わせた状態で巻回して
製作するため、静電容量がフェライト材に比べて大き
く、周波数が高くなるとこの静電容量を通して開閉サー
ジが素通りする傾向にあり、したがって抑制効果が低減
する。
【0011】一方、フェライト材は、数十MHz程度ま
での高周波領域の開閉サージに対して抑制効果がある
が、飽和磁束密度が小さいため所要容積が大きくなる。
【0012】本発明では、上記したように、少なくとも
フェライトとアモルファスを含む2種類以上の磁性材料
からなる磁性体を用いたので、再点弧電流の大きい(数
十kA)範囲で且つ周波数が数十MHz程度の高周波領
域までの開閉サージに対して抑制効果が得られ、しかも
磁性体の所要量が少なくて済む。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すもので、接地
タンク1内に通電用の導体2,3を絶縁スペーサ5によ
り絶縁支持した基本構成の電力機器が示されている。こ
のような電力機器の構成においては、可動子11、固定
子12からなる断路器10が設けられている。このよう
な構成の電力機器において、断路器10の操作が行われ
た場合には、この開閉過程において図5の(a)に示す
ような波形の高周波高電圧のサージが発生する。このサ
ージを抑制するため本実施例では導体3の周囲にアモル
ファス材からなる磁性体20とフェライト材からなる磁
性体30を装着している。
【0014】図2はこれら磁性体20、30の具体的構
造を示したものである。(a)はフェライト材からなる
磁性体30の場合であり、ドーナツ状の焼結体である。
(b)はアモルファス材からなる磁性体20の場合であ
り、アモルファスシート21と絶縁シート22を重ね合
わせた状態で巻回して製作されている。
【0015】図3は図1の等価回路を示したものであ
る。断路器10は電源40と負荷母線50(静電容量:
Co)との間の開閉をおこなう。この場合、図1で挿入
した磁性体20,30はそれぞれ図示のような等価回路
で表される。アモルファスからなる磁性体20は周波数
によって変わる抵抗Ra、インダクタンスLa、巻回し
て構成することにより形成される静電容量Caの並列体
となる。一方、フェライトからなる磁性体30は周波数
により変わる抵抗Rf、インダクタンスLfの並列体と
なる。
【0016】このような回路におけるインピーダンスZ
は磁性体20,30のインピーダンスをそれぞれZa,
Zfで表すと、図4のようになる。この図から判るよう
に、アモルファスからなる磁性体20のインピーダンス
Zaは周波数fが高くなると、静電容量Caによるイン
ピーダンスが低下するために、小さくなる傾向を示す。
すなわち、アモルファスからなる磁性体20のみでは高
周波領域のサージ抑制効果が小さくなる。これと反対に
フェライトからなる磁性体30のインピーダンスZfに
おいては高周波になるほど高くなる傾向を示している。
したがって、両者の特性を合わせることにより、断路器
サージの全周波数領域に関して良好なサージ抑制効果を
持つ磁性体が得られる。
【0017】図5はサージ抑制効果をサージ波形により
示したものである。(a)は磁性体の装着がない場合の
サージの状況である。ベースの電圧Voに対しサージ電
圧V1は大きく跳ね上がる(通常最大2〜3倍)。
(b)はアモルファスからなる磁性体を装着した場合で
ある。サージ電圧V2はV1よりも下がるが、高周波分
が残留する。(c)はアモルファスからなる磁性体とフ
ェライトからなる磁性体の両方を装着した場合である。
サージ電圧V3は高周波分も減衰するため、大幅に低減
できることがわかる。
【0018】以上、本実施例を適用することにより、断
路器サージを広帯域で抑制が可能となるため、電力機器
の絶縁信頼性を大幅に向上できる。また、断路器サージ
を考慮した部分の絶縁構造を縮小化することも可能にな
る。なお、地下変電所及びケーブルに直結される電力機
器では、架空送電線に直結される電力機器に比べて雷サ
ージ等の外部から侵入するサージが小さいため、断路器
サージ等の開閉サージが絶縁上の支配的要因になる。し
たがって、このような電力機器に本実施例を適用すると
その効果は極めて大きくなる。
【0019】図6は本発明の他の実施例を示したもので
ある。全体構成は図1と同じであるが、断路器10の両
側に磁性体20,30を分けて配置している。導体2,
3の長さが異なる場合には発生サージの周波数が変化す
る。すなわち、周波数に応じてそれぞれ最適な磁性体を
配置することにより、スペースを削減できる効果があ
る。
【0020】図7は図1における配置を断路器の両側に
用いた構造である。断路器の近傍には絶縁上重要なスペ
ーサ5等が配置される場合が多いため、これらに加わる
サージを抑制することは信頼性向上の上で極めて有効と
なる。なお、この場合、図示のようにアモルファスから
なる磁性体20を断路器10側に、フェライトからなる
磁性体30を断路器10に対して磁性体20より離れた
位置にそれぞれ配置することにより、断路器10の開閉
サージに対してまず飽和磁束密度の大きい磁性体20で
大部分抑制し、これを通過した高周波分のみを高周波領
域での抑制効果に優れた磁性体30で抑制することがで
き、極めて効果的に開閉サージを抑制することができ
る。
【0021】図8は2種の磁性体20,30を同軸状に
配置した場合である。このようにすることにより、長手
方向の小形化が可能となる。
【0022】図9は本発明で用いるアモルファスからな
る磁性体20の変形例を示したものである。アモルファ
ス材は焼鈍処理することにより飽和磁束密度を向上させ
ることができる。すなわち、焼鈍処理により磁性体20
の小形化が図れる。しかしながら、焼鈍処理することに
よりアモルファス材は脆くなる欠点がある。そこで、図
9の磁性体20では、アモルファスシート21と絶縁シ
ート22の巻回体の外側全体を樹脂25でモールドした
ものである。このように樹脂25でモールドすることに
より焼鈍処理されたアモルファス材を補強して取扱が極
めて容易に行え、組立て上の信頼性が向上する。
【0023】図10はアモルファスからなる磁性体20
だけでなく、更にフェライトからなる磁性体30も一緒
に樹脂25でモールドした変形例であり、より取扱が容
易になる。
【0024】なお、前記各実施例では、磁性体20,3
0を通電用の中心導体2,3の周囲に配置しているが、
断路器10の周囲に配置してもよい。
【0025】また、前記各実施例では断路器を備えた電
力機器に適用した場合について説明したが、遮断器等、
その他の開閉器を備えた電力機器に適用することもで
き、更には、他の電力機器からの開閉サージに対して抑
制効果を得るために、開閉器を備えていない変圧器等の
電力機器に適用することもできる。
【0026】更に、前記各実施例では、磁性体としてフ
ェライトとアモルファスの2種類の磁性材料からなる磁
性体を用いているが、例えば数十kHz〜数百kHzの
周波数の低い領域の開閉サージを抑制するために、硅素
鋼板、パーマロイなどからなる磁性体を付加する等、必
要に応じてフェライトとアモルファスに、その他の磁性
材料を加えて磁性体を構成することもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、断路器サージ等の開閉
サージを広周波数帯域で抑制することができるため、電
力機器の信頼性を向上できると共に、磁性体の所要量が
少なくて済むため、小形化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電力機器の長手方向に
沿った断面図である。
【図2】本発明で使用する各磁性体の具体的構造を示す
斜視図である。
【図3】図1の等価回路図である。
【図4】本発明の効果を説明するための特性図である。
【図5】本発明の効果を説明するためのサージ波形図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例に係る電力機器の長手方向
に沿った断面図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る電力機器の長手方向
に沿った断面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る電力機器の長手方向
に沿った断面図である。
【図9】本発明で使用する磁性体の変形例を示す一部断
面斜視図である。
【図10】本発明で使用する磁性体の変形例を示す一部
断面斜視図である。
【符号の説明】
1 接地タンク 2,3 中心導体 5 スペーサ 10 断路器 20 アモルファスからなる磁性体 30 フェライトからなる磁性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 敏雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 遠藤 奎将 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 森本 淳生 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 林田 弘 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地タンク内に通電用の中心導体を配置
    し、前記中心導体の周囲に磁性体を配置してなる電力機
    器において、前記磁性体として少なくともフェライト及
    びアモルファスを含む2種類以上の磁性材料からなる磁
    性体を用いたことを特徴とする電力機器。
  2. 【請求項2】 接地タンク内に通電用の中心導体、開閉
    器を配置し、前記中心導体あるいは開閉器の周囲に磁性
    体を配置してなる電力機器において、前記磁性体として
    少なくともフェライト及びアモルファスを含む2種類以
    上の磁性材料からなる磁性体を用いたことを特徴とする
    電力機器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記開閉器の近傍に
    アモルファスからなる磁性体を、それより離れた位置に
    フェライトからなる磁性体を配置したことを特徴とする
    電力機器。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記磁性体
    として磁性材料の周囲を樹脂によりモールドしたものを
    用いたことを特徴とする電力機器。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、前記アモル
    ファスとして焼鈍したものを用いたことを特徴とする電
    力機器。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、前記電力機
    器は地下変電所に設置されていることを特徴とする電力
    機器。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、前記電力機
    器はケーブル系に接続されていることを特徴とする電力
    機器。
JP27834293A 1993-11-08 1993-11-08 電力機器 Pending JPH07134929A (ja)

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JP27834293A JPH07134929A (ja) 1993-11-08 1993-11-08 電力機器

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