JPH0713476A - ホログラム作成方法 - Google Patents

ホログラム作成方法

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JPH0713476A
JPH0713476A JP15309593A JP15309593A JPH0713476A JP H0713476 A JPH0713476 A JP H0713476A JP 15309593 A JP15309593 A JP 15309593A JP 15309593 A JP15309593 A JP 15309593A JP H0713476 A JPH0713476 A JP H0713476A
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hologram
dry plate
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順二 富田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面レリーフ型のホログラム作成方法に関し、
溝の深さを調整して回折効率の分布を任意に制御可能と
する。 【構成】基板1に第1ポジレジスト2を塗布し、レーザ
光3,4により干渉露光し、現像処理で十分に深い第1
溝形状7を作成する。次に第1溝形状7を、所望の回折
効率を与える空間周波数によって決まる最適な深さに深
さを調整する。これは第1溝形状7に紫外線9を照射し
て光硬化させた後、新たに第2ポジレジストを塗布して
溝を埋め尽す。続いて1光束の照明光11を照射して露
光量で調整する溝の深さを決め、最終的に現像して第2
溝形状13を作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コヒーレントな2光束
により乾板を干渉露光してホログラム干渉縞の溝形状を
フォトエッチングにより作成する表面レリーフ型のホロ
グラム作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面レリーフ型のホログラム作成
方法にあっては、レーザ光などのコヒーレントな2光束
によりレジスト(感光性材料)を塗布したホログラム乾
板を干渉露光する。続いて干渉露光が済んだホログラム
乾板を現像すると、露光量に応じてレジストの除去が行
われ、ホログラム干渉縞に応じた溝形状をホログラム乾
板の表面に作成することができる。こうして作成したホ
ログラムの溝形状から金型としてのスタンパを作成し、
スタンパを用いてホログラムを複製する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のホログラム作成方法にあっては、ホログラム
乾板に与える露光量の分布にムラがあり、現像処理した
パターンの溝深さの分布に変化を生じている。そのた
め、ホログラムの回折効率の分布は一様とはならない。
ホログラムは種々の光学素子に用いられるが、回折効率
の分布にムラのあるホログラムを、レーザプリンタ、バ
ーコードリーダ等の光走査装置に用いると、印字の濃淡
ムラや、バーコードの読取性能の低下を生ずる。
【0004】この問題を解決するため、従来、濃淡分布
のあるフィルタに光束を通して光強度を均一にし、均一
な露光量分布を得ている。または、光束を大きく広げ、
広げた光束の一部を用いて均一に近い露光量分布をホロ
グラム乾板に与えるようにしている。しかし、この方法
では、逆にホログラム乾板に任意の露光量分布を与え、
任意の回折効率の分布をもったホログラムを作成するこ
とが困難であった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、ホログラム干渉縞を形成する溝の深
さを調整して回折効率の分布を任意に制御できる表面レ
リーフ型のホログラム作成方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の表面レリーフ型のホログラム作成方法は、
十分に深い溝のホログラムを作成する第1過程と、第1
過程で作成した溝を埋めて深さを調整する第2過程を備
えたことを特徴とする。具体的に第1過程は、次の3つ
の過程を備える。
【0007】[第1乾板作成過程] 基板上に感光体材
料を用いた第1溶解物質(レジスト)を塗布して第1乾
板を作成する。 [露光過程] 第1乾板を、コヒーレントな2
光束により干渉露光する。 [第1溶解過程] 第1乾板の第1溶解物質を溶解
処理してホログラム干渉縞を形成する第1溝形状を生成
する。この場合、最終的に作成する溝の深さより十分に
深い溝を作成する。
【0008】また第2過程は次の2つの過程を備える。 [第2乾板作成過程] 第1溝形状を埋めるように感光
体材料を用いた第2溶解物質を塗布して第2乾板を作成
する。 [第2溶解過程] 第2乾板の第2溶解物質を溶解
処理して第2溝形状を生成する。
【0009】ここで、第2乾板作成過程と第2溶解処理
過程の間に、第2乾板に光を照射して露光する光照射過
程を設け、溶解処理で得る第2溝形状の深さを露光量に
より制御する。また光照射過程は、第2乾板に照射する
光強度の分布を変えて露光量に所定の分布、例えばガウ
ス分布などを持たせることができる。光照射過程で第2
乾板に照射する露光量に所定の分布を与える他の方法と
しては、 レンズはフィルタを用いて露光量に所定の分布を与え
る方法、 第2乾板に照射する光束を移動して露光量に所定の分
布を与える方法、 第2乾板に光束を固定して照射し、第2乾板を移動し
て露光量に所定の分布を与える方法、 第2乾板と光束の間に少なくとも1つの開口部を備え
た光遮蔽装置を配置し、第2乾板または開口部を時間的
に移動して露光量に所定の分布を与える方法、 がある。
【0010】第2乾板に塗布する第2溶解物質として
は、露光量に応じて溶解量が変化する感光溶解型のフォ
トポリマー材料または露光量に応じて硬化量が変化する
感光硬化型のフォトポリマー材料を用いる。感光硬化型
のフォトポリマー材料を用いた場合、第2乾板に対する
光照射過程を不要とし、第2溶解過程のみによって第2
溝形状の深さを制御することもできる。
【0011】さらに、第1溶解過程と第2乾板作成過程
との間に、第1溝形状を硬化させる溝保持過程を設け
る。この溝保持過程は、 紫外線を第1溝形状に照射した光硬化させる方法、 第1溝形状を加熱処理して熱硬化させる方法、 第1溝形状に金属被膜を蒸着により形成する方法、 がある。
【0012】
【作用】このような本発明のホログラム作成方法によれ
ば次の作用が得られる。まずレリーフ型ホログラムの回
折効率は、溝深さによって変化する。従って本発明は、
溝の深さを任意に制御することによって、回折効率の制
御を可能とする。このため本発明は、まず溝の深いホロ
グラムを作成する第1過程と、この溝を埋めて深さを調
節する第2過程とを備え、これによって回折効率を制御
することを基本とする。
【0013】第1過程では、ガラスなどの透明な基板に
第1感光体(第1レジスト)を塗布し、第1ホログラム
乾板を作成する。次に第1ホログラム乾板に、コヒーレ
ントな2つの光束を干渉して照射し、干渉縞をホログラ
ム乾板に干渉露光により記録する。続いて現像処理を行
い第1溝形状をもつホログラムパターンを作成する。こ
こで、第1ホログラム乾板は第1溝形状の溝が十分深く
作成されるような条件で露光する。
【0014】ホログラムの回折効率は、空間周波数によ
って最適な溝深さが存在し、溝が深すぎると低下してし
まう。そこで第2過程で溝の深さを調整する。まず第1
感光体で作成した深い第1溝形状のホログラムパターン
に紫外線を照射して、光硬化させる。硬化した感光体は
不活性になり、現像液に溶解されなくなる。硬化処理の
後、新たな第2感光体(第2レジスト)を塗布し、溝を
埋めつくして第2ホログラム乾板を作成する。この第2
ホログラム乾板に目的とする深さの溝を得るための最適
な露光量で光を照射し、現像処理を行って新たな深さの
第2溝形状をもったホログラムパターンが作成される。
2回目の露光は、1光束でよく、またコヒーレント光で
ある必要はない。溝の深さを調整するための露光系が簡
単になり、再現性、操作性等が向上し、部分的、段階的
な露光も可能となる。その結果、任意の溝深さを任意の
分布で作成することが可能となる。
【0015】最終的に、溝深さを制御した第2ホログラ
ム乾板に金属を蒸着して電極膜を形成し、金属メッキす
ることによりスタンパを作成し、そのスタンパからホロ
グラムを複製することによって、回折効率を制御したホ
ログラムを作成することが可能となる。
【0016】
【実施例】図1は本発明による表面レリーフ型のホログ
ラムの作成方法を示した説明図であり、感光体材料とし
て感光溶解型のポジレジスト、例えば感光溶解型フォト
ポリマー材料を使用している。本発明のホログラム製造
方法は 第1乾板作成過程 露光過程 第1溶解過程(第1現像過程) 保持過程(硬化過程) 第2乾板作成過程 光照射過程 第2溶解過程(第2現像過程) で構成される。各過程を詳細に説明すると、まず第1乾
板作成過程は図1(a)に示すように、ガラス基板1上
に感光溶解型フォトポリマー材料を用いた第1ポジレジ
スト2を均一に塗布する。続いて露光過程に入り、コヒ
ーレントな2つの光束による干渉露光を行う。即ち、レ
ーザ光3,4をレンズ5,6のそれぞれを介してガラス
基板1上の第1ポジレジスト2に照射し、2つのレーザ
光3,4の干渉による干渉縞を露光量の分布として記録
する。
【0017】続いて図1(b)の第1溶解過程に進み、
現像処理を行って、第1溝形状7をもつホログラムパタ
ーンを作成する。このような第1乾板作成過程,露光過
程及び第1溶解過程は十分な深さをもつ第1溝形状7を
形成する過程となる。このため、図1(a)の露光過程
にあっては、最終的に作成する溝形状に対し十分な深さ
をもつ第1溝形状7が得られるように露光量を制御す
る。
【0018】続いて図1(c)に示す保持過程で紫外線
ランプ8より紫外線9を第1溝形状7を作成した第1ポ
ジレジスト2に照射し、光硬化させる。この紫外線9の
照射により、第1溝形状7を作成している第1ポジレジ
スト2は現像処理に使用するアルカリ現像液に対し溶解
しにくくなり、第1溝形状7を保持することができる。
図1(c)の保持過程は紫外線9の照射による光硬化以
外に180℃程度の熱を、第1溝形状7を作成している
第1ポジレジスト2に加えることによって、熱硬化させ
てもよい。また、第1溝形状7の表面に金属膜を蒸着法
によりコーティングさせてもよい。
【0019】続いて図1(d)の第2乾板作成過程に進
む。この第2乾板作成過程にあっては、保持過程で紫外
線9の照射により硬化が済んだ第1溝形状7を埋めるよ
うに第2ポジレジスト10を塗布する。この第2ポジレ
ジスト10も第1ポジレジスト2と同様、感光溶解型の
フォトポリマー材料を使用する。続いて光照射過程に進
み、第1溝形状7を埋めて塗布した第2ポジレジスト1
0に対し、1光束の照明光11をレンズ12を介して照
射し、第2ポジレジスト10を露光する。最終的に、図
1(e)の第2溶解過程(第2現像過程)に進み、露光
が済んだ乾板をアルカリ現像液により現像処理し、任意
の深さの第2溝形状13をもつホログラムパターンを作
成する。
【0020】図1(c)〜(e)に示した保持過程,第
2乾板作成過程,光照射過程及び第2溶解過程が、その
前の第1過程で作成した第1溝形状7を埋めて深さを調
整して、意図する回折効率に制御するための第2過程と
なる。ここで、図1(d)の光照射過程で照射する照明
光11の光強度分布(露光量分布)を適宜に制御した露
光を行うことにより、第2ポジレジスト10の現像にお
ける溶解速度の差から任意の溝の深さの分布をもったホ
ログラムパターンを作成することができる。
【0021】また、図1(e)の第2溶解過程における
現像条件の最適化によって最終的に形成される第2溝形
状13の深さを最適な深さとし、高い回折効率をもった
ホログラムを作成することができる。換言すると、図1
(b)の光照射過程でホログラム干渉縞における溝の深
さの分布を制御し、また図1(e)における溶解過程で
最終的に得る第2溝形状13の深さを制御することがで
きる。
【0022】次に図1(b)の光照射過程で任意の光強
度分布パターンを得るための露光方法を説明する。図2
はガウス分布をもつ光強度分布を得るための露光方法を
示す。この露光光学系は図2(a)に示すように、照明
光11をレンズ12で変換し、図2(b)に示す光軸中
心でピーク値をもつガウス分布の露光強度で第2ポジレ
ジスト10を照射する。
【0023】ここで、レンズ12の焦点距離,配置位置
等を任意に選択することによって、意図するガウス分布
の露光強度が得られる。このガウス分布をもつ露光強度
により露光された第2ポジレジスト10を現像すると、
図2(c)に示すように、中央で溝が深く外側に向かう
に従って溝が浅くなるガウス分布に従った第2溝形状1
3を作成することができる。
【0024】図3はフィルタを使用して任意の光強度分
布の露光を行う実施例を示す。図3(a)に示すよう
に、レンズ11で拡散した照明光をフィルタ14を透過
して第2ポジレジスト10に照射する。フィルタ14は
例えば図3(b)に示すフィルタ透過率をもっており、
その結果、図3(c)に示す光強度の分布が得られる。
このようなフィルタ14を使用した露光後に第2ポジレ
ジスト10を現像すると、図3(b)に示す、中央で溝
が浅く両側に向かうに従って溝が深くなった第2溝形状
13を発生することができる。
【0025】図4は光ビームの走査により任意の光強度
分布を得る露光方法を示す。この場合には、照明光11
をレンズ14,15によりホログラム乾板より小さな光
ビーム16として照射する。そして、光ビーム16また
はホログラム乾板側を移動させながら、光ビーム16に
より第2ポジレジスト10の部分的な露光を行う。この
部分的な露光の際に照明光11の光強度を変えること
で、任意の分布をもった露光量を実現できる。
【0026】図5はスリット開口を用いて任意の光強度
分布を得る露光方法を示す。この実施例では、照明光1
1を照射するレンズ12と第2ポジレジスト10を塗布
したホログラム乾板との間に、スリット開口25を備え
た遮蔽板24を配置する。スリット開口25は第2ポジ
レジスト10に対する照明光の照射範囲を限定する。そ
こで、遮蔽板24によりスリット開口25を移動しなが
ら、あるいはスリット開口25を固定した状態でホログ
ラム乾板側を移動させながら部分的に第2ポジレジスト
10の露光を行い、この露光操作の際に照明光11の光
強度を変化させることで任意の光強度分布をもった露光
を行うことができる。
【0027】図6は本発明のホログラム作成方法の第2
実施例を示したもので、この実施例にあっては干渉露光
に使用する感光体材料として感光硬化型の例えばフォト
ポリマー材料、所謂ネガレジストを使用したことを特徴
とする。ネガレジストは光の照射によって硬化し、現像
液に対し難溶解性を示すようになる。このようなネガレ
ジストを感光体材料に用いた図6の実施例にあっては、
図6(a)の第1乾板作成過程でガラス基板1上に第1
ネガレジスト17を塗布する点が図1の第1実施例と異
なる。次の2つのレーザ光3,4による干渉露光、図6
(b)の第1溶解過程による第1溝形状7の形成、更に
図6(c)の紫外線9の照射による光硬化は図1と同じ
になる。
【0028】図6(d)の第2乾板作成過程にあって
は、第1溝形状7を埋めるように第2ネガレジスト18
を塗布する点が図1の実施例と相違し、更にネガレジス
トを使用していることから、図1で次に行っている光照
射過程は省かれている。第2乾板作成過程で塗布した第
2ネガレジスト18に対しては図6(e)に示すよう
に、露光を行うことなく第2溶解過程に入る。この現像
処理によって一様に第2ネガレジスト18を溶解し、最
適な溝の深さをもった第2溝形状13を作成する。この
ようにネガレジストを用いた場合には、第2溝形状13
を露光する必要がないことから処理が更に簡単になる。
【0029】更に、図6(d)で塗布した第2ネガレジ
スト18について、任意の回折効率の分布を得るために
は、図1(d)の照明過程と同様、1つの光束の照射に
よる光強度分布を変えて第2ネガレジスト18を露光す
ることで、最終的に作成する第2溝形状13の深さを制
御することもできる。この場合の露光方法は図2,図
3,図4及び図5に示したと同じ方法を採用することが
できる。但し、ネガレジストであることから、ポジレジ
ストの場合とは逆に露光強度の強い部分の溝の深さが浅
くなり、露光強度の低い部分の溝の深さが深くなる関係
にある。
【0030】図7は本発明により作成したホログラムパ
ターンから更にスタンパを作成するまでの過程を示して
いる。図7(a)は本発明の第1過程でガラス基板1上
に作成された第1溝形状7を示し、この実施例にあって
は第1溝形状7に対し蒸着法により金属蒸着膜19を形
成して硬化させている。続いて図7(b)に示すよう
に、第2過程により制御された深さをもつ第2溝形状1
3を形成し、この第2溝形状13についても図7(c)
に示すように、蒸着法により金属被膜20を形成して硬
化させる。
【0031】次に図7(d)に示すように、第2溝形状
13の金属蒸着膜20上に金属メッキ層21を形成し、
更に裏打ち部材22で補強する。続いて図7(e)に進
み、ガラス基板1を外し、次の図7(f)で現像液によ
り第1溝形状7を形成しているネガレジストまたはポジ
レジストを除去する。この実施例にあっては、図7
(a)に示すように第1溝形状7の硬化は紫外線照射に
よる光硬化でないことから、図7(f)の現像により簡
単に第1溝形状7を形作っているレジストを除去するこ
とができる。
【0032】続いて図7(g)に進み、金属蒸着膜19
を選択的に除去する。ここで、図7(a)で蒸着した金
属蒸着膜19と、図7(c)で蒸着した金属蒸着膜20
を異なる物質としており、従って図7(g)におけるエ
ッチングで選択的に金属蒸着膜19のみを除去すること
ができる。続いて図7(g)に示すように、第2溝形状
13の作成に使用して残っているポジレジストまたはネ
ガレジストを現像液により処理して除去し、最終的に図
7(h)に示すスタンパを得ることができる。
【0033】このようにして作成したスタンパのホログ
ラムパターン面に紫外線硬化樹脂を塗布し、続いてガラ
ス基板を配置し、ガラス基板側からの紫外線の照射で硬
化させた後にスタンパから分離することで、ホログラム
の複製を作ることができる。尚、図7にあっては、現像
により形成した溝形状を硬化させる被覆として金属蒸着
膜を使用しているが、金属蒸着膜以外にシリコン膜等の
非金属膜であってもよいことは勿論である。また第1溝
形状と第2溝形状のフォトポリマー材料の組み合わせに
ついて、上記の実施例では同一型レジストを用いている
が、これを含めた以下の組み合わせが可能である。
【0034】 [第1溝形状] [第2溝形状] ポジ型レジスト ポジ型レジスト ポジ型レジスト ネガ型レジスト ネガ型レジスト ポジ型レジスト ネガ型レジスト ネガ型レジスト
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、溝の深いホログラムを作成し、次に溝を埋めて深さ
を調整することによって、ホログラムパターンにおける
溝の深さの分布を任意に制御でき、ホログラムの回折効
率の分布を適切に制御した最適化したホログラムを作成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光溶解型のポジレジストを用いた本発明によ
るホログラムの製造過程を示した説明図
【図2】レンズを用いて回折効率の分布を制御する本発
明の光照射過程の説明図
【図3】フィルタを用いて回折効率の分布を制御する本
発明の光照射過程の説明図
【図4】光束を走査して回折効率の分布を制御する本発
明の光照射過程の説明図
【図5】スリットを走査して回折効率の分布を制御する
本発明の光照射過程の説明図
【図6】感光硬化型のネガレジストを用いた本発明によ
るホログラムの製造過程を示した説明図
【図7】本発明におけるスタンパの作成過程を示した説
明図
【符号の説明】 1:ガラス基板(基板) 2:第1ポジレジスト(感光溶解型の感光体材料) 3,4:レーザ光 5,6,12,14,15:レンズ 7:第1溝形状 8:紫外線ランプ 9:紫外線 10:第2ポジレジスト(感光溶解型の感光体材料) 11:照明光 13:第2溝形状 14:フィルタ 16:光ビーム 17:第1ネガレジスト(感光硬化型の感光体材料) 18:第2ネガレジスト(感光硬化型の感光体材料) 19,20:金属蒸着膜 21:金属メッキ層 24:遮蔽板 25:スリット開口

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面レリーフ型のホログラム作成方法に於
    いて、十分に深い溝のホログラムを作成する第1過程
    と、前記第1過程で作成した溝を埋めて深さを調整する
    第2過程を備えたことを特徴とするホログラム作成方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のホログラム作成方法に於い
    て、 前記第1過程は、 基板上に感光体材料を用いた第1溶解物質を塗布して第
    1乾板を作成する第1乾板作成過程と、 前記第1乾板をコヒーレントな2光束により干渉露光す
    る露光過程と、 前記第2乾板の第1溶解物質を溶解処理し、ホログラム
    干渉縞を形成する十分に深い第1溝形状を生成する第1
    溶解過程と、を備え、 前記第2過程は、 前記第1溝形状を埋めるように感光体材料を用いた第2
    溶解物質を塗布して第2乾板を作成する第2乾板作成過
    程と、 前記第2乾板の第2溶解物質を溶解処理して深さが調整
    された第2溝形状を生成する第2溶解過程と、を備えた
    ことを特徴とするホログラム作成方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のホログラム作成方法に於い
    て、前記第2乾板作成過程と第2溶解処理過程の間に、
    前記第2乾板に光を照射する光照射過程を設けたことを
    特徴とするホログラム作成方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のホログラム作成方法に於い
    て、前記光照射過程は、前記第2乾板に照射する光強度
    の分布を変えて露光量に所定の分布を持たせたことを特
    徴とするホログラム作成方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載のホログラム作成方法に於い
    て、前記光照射過程は、レンズ又はフィルタを用いて前
    記第2乾板に照射する露光量に所定の分布を与えること
    を特徴とするホログラム作成方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載のホログラム作成方法に於い
    て、前記光照射過程は、前記第2乾板に照射する光束を
    移動して露光量に所定の分布を与えることを特徴とする
    ホログラム作成方法。
  7. 【請求項7】請求項4記載のホログラム作成方法に於い
    て、前記光照射過程は、前記第2乾板に光束を固定して
    照射し、前記第2乾板を移動して露光量に所定の分布を
    与えることを特徴とするホログラム作成方法。
  8. 【請求項8】請求項4記載のホログラム作成方法に於い
    て、前記光照射過程は、前記第2乾板と光束の間に、少
    なくとも1つの開口部を備えた光遮蔽装置を配置し、前
    記第2乾板または前記開口部を時間的に移動して露光量
    に所定の分布を与えることを特徴とするホログラム作成
    方法。
  9. 【請求項9】請求項2記載のホログラム作成方法に於い
    て、前記第2溶解物質として露光量に応じて溶解量が変
    化する感光溶解型のフォトポリマー材料、または露光量
    に応じて硬化量が変化する感光硬化型のフォトポリマー
    材料を用いたことを特徴するホログラム作成方法。
  10. 【請求項10】請求項2記載のホログラム作成方法に於
    いて、前記第1溶解過程と前記第2乾板作成過程との間
    に、前記第1溝形状を硬化させる溝保持過程を設けたこ
    とを特徴とするホログラム作成方法。
  11. 【請求項11】請求項10記載のホログラム作成方法に
    於いて、前記溝保持過程は、紫外線を前記第1溝形状に
    照射した光硬化させることを特徴とするホログラム作成
    方法。
  12. 【請求項12】請求項10記載のホログラム作成方法に
    於いて、前記溝保持過程は、前記第1溝形状を加熱処理
    して熱硬化させることを特徴とするホログラム作成方
    法。
  13. 【請求項13】請求項9記載のホログラム作成方法に於
    いて、前記第1溝形状に金属被膜を蒸着により形成する
    ことを特徴とするホログラム作成方法。
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