JPH07134397A - 位相シフトマスクの修正方法と位相シフトマスク用基板 - Google Patents

位相シフトマスクの修正方法と位相シフトマスク用基板

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JPH07134397A
JPH07134397A JP27913293A JP27913293A JPH07134397A JP H07134397 A JPH07134397 A JP H07134397A JP 27913293 A JP27913293 A JP 27913293A JP 27913293 A JP27913293 A JP 27913293A JP H07134397 A JPH07134397 A JP H07134397A
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Makio Fukita
牧夫 吹田
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Fujitsu Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相シフトマスクの修正方法と位相シフトマ
スク用基板に関し、位相シフターのエッチング量を高精
度で制御する手段を提供する。 【構成】 透明基板1の上に、第1のエッチング法に対
し透明基板よりエッチングレートが大きく、露光光の位
相を実質的に180°遅らせる膜厚の第1の透明物質層
2と、第2のエッチング法に対し第1の透明物質層より
エッチングレートが大きく、露光光の位相を実質的に1
80°遅らせる膜厚の第2の透明物質層3を順次形成し
た位相シフトマスク用基板を用い、第2の透明物質層3
を第1の透明物質層2をエッチングストッパーとしてエ
ッチングし、第1の透明物質層2を透明基板1をエッチ
ングストッパーとしてエッチングして、透明物質層に生
じた凸型の欠陥を除去し、凹型の欠陥を、その下の透明
物質層とともに除去して、エッジ部で隣接する露光光の
位相を実質的に±180°異ならせるように位相シフト
マスクを修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置等
の製造工程で用いる位相シフトマスクの修正方法と位相
シフトマスク用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】位相シフトマスクを用いた露光技術は、
原理的には位相シフトマスクを用いない白黒マスクのほ
ぼ2倍の解像性能が得られるため、将来の高密度で微細
なパターンを用いる半導体集積回路装置の製造技術とし
て期待されている。
【0003】図3は、位相シフトマスクを用いる露光方
法の原理説明図であり、(A)は位相シフトマスクを用
いる場合を示し、(B)は位相シフトマスクを用いない
場合を示している。この図において、a,a’は露光マ
スク、b,b’はマスク上の光振幅分布、c,c’はウ
ェーハ上の光振幅分布、d,d’はウェーハ上の光強度
分布を示し、21はマスク基板、22は遮光パターン、
23は位相シフターを示す。
【0004】この図に示されているように、位相シフト
マスクを用いない場合(図3(B)参照)においては、
マスク基板21の上に遮光パターン22が形成された露
光マスクa’を透過した露光光のマスク上の光振幅分布
b’は、透過する部分と透過しない部分とからなる矩形
状であるが、遮光パターン22の間隔が微小化すると、
ウェーハ上の光振幅分布c’は隣接する透過部分を透過
した露光光が同位相で干渉するため鈍化してしまい、そ
のウェーハ上の光強度分布d’も鈍化し高解像度が得ら
れない。
【0005】ところが、前記のマスク基板21の上に遮
光パターン22が形成された露光マスクに、例えばSi
2 等の透明物質を露光光の位相を実質的に180°だ
け遅らせる厚さの位相シフター23を付加した位相シフ
トマスクを用いる場合(図3(A)参照)においては、
露光マスクaを透過した露光光のマスク上の光振幅分布
bは、位相シフターがない部分を透過する光と、位相シ
フターがある部分を透過する光の位相が実質的に180
°異なっている。
【0006】そして、遮光パターン22の間隔が微小化
すると、ウェーハ上の光振幅分布cは、隣接する位相シ
フターがない部分を透過する光と位相シフターがある部
分を透過する光が互いに干渉するが、位相シフターがな
い部分を透過する光と位相シフターがある部分を透過す
る光とは位相が実質的に180°異なっているため、隣
接する部分では互いに相殺される。したがって、ウェー
ハ上の光強度分布dも、位相シフターがないマスクを用
いる場合に比較すると高解像度が得られる。
【0007】位相シフトマスクはこのような光学的現象
を利用しているため、位相シフターに欠陥が生じた場合
は、その形状と厚さを含めて修正することが必要であ
る。
【0008】図4は、従来の位相シフターの修正方法の
説明図であり、(A),(B)は凸状の欠陥が生じた場
合の修正方法、(C),(D)は凹状の欠陥が生じた場
合の修正方法を示している。この図において、31は露
光マスク基板、311 ,325 は開口、32は位相シフ
ター層、321 ,323 は位相シフター、322 は凸状
の欠陥、324 は凹状の欠陥、33は遮光膜、331
332 ,333 ,334 は遮光パターンである。
【0009】(1)位相シフター層が残存して凸状の欠
陥を生じた場合の従来の修正方法(図4(A),(B)
参照) この露光マスクにおいては、透明な露光マスク基板31
の上に露光光の位相を実質的に180°遅らせる厚さの
位相シフター層32と遮光膜33を形成した位相シフタ
ー用基板を用い、遮光膜33をフォトリソグラフィー技
術を適用してパターニングすることによって遮光パター
ン331 ,332 を形成し、遮光パターン331 と33
2 の間の位相シフター層32を除去して位相シフター3
1 を残し、遮光パターン331 と332 の間を透過す
る露光光と、位相シフター321を透過する露光光の位
相を実質的に180°異ならせることによってエッジ強
調型の位相シフト効果をもたせることを意図している。
【0010】ところが、遮光パターン331 ,332
間の位相シフター層32をエッチングして除去する際、
この図に示されているように、位相シフター層32の一
部が残留して凸状の欠陥322 を生じることがある。
【0011】この場合は、凸状の欠陥322 が完全に消
失するまでエッチングして除去することによって、遮光
パターン331 ,332 の間の全面を透過する露光光と
位相シフター321 を透過する露光光の位相を実質的に
180°異ならせてエッジ強調型の位相シフト効果をも
たせるように修正する。
【0012】(2)位相シフター層が損傷を受けて凹状
の欠陥を生じた場合の従来の修正方法(図4(C),
(D)参照) この露光マスクにおいては、透明な露光マスク基板31
の上に露光光の位相を実質的に180°遅らせる厚さの
位相シフター層32と遮光膜33を形成した位相シフタ
ー用基板を用い、遮光膜33をフォトリソグラフィー技
術を適用してパターニングすることによって遮光パター
ン333 ,334 を形成し、遮光パターン333 ,33
4 の間の位相シフター層32を残して位相シフター32
3 とし、遮光パターン333 と334 の間を除く部分の
位相シフター層32を除去して、遮光パターン333
334 の間の位相シフター323 の全域を透過する露光
光と遮光パターン333 ,334 の間を除く部分を透過
する露光光の位相を実質的に180°異ならせることに
よってエッジ強調型の位相シフト効果をもたせることを
意図している。
【0013】ところが、遮光パターン333 ,334
間の位相シフター層32の一部に損傷を受けて、この図
に示されているように、位相シフター323 に凹状の欠
陥324 を生じることがある。
【0014】この場合は、位相シフター323 の凹状の
欠陥324 を含む領域をエッチングして除去することに
よって開口325 を形成し、さらに、その下の露光マス
ク基板31を露光光の位相を実質的に180°遅らせる
深さだけエッチング除去して開口311 を形成して、遮
光パターン333 ,334 の間の位相シフター323
全域を透過する露光光と遮光パターン333 ,334
間を除く部分を透過する露光光の位相を実質的に±18
0°異ならせてエッジ強調型の位相シフト効果をもたせ
るように修正する。
【0015】この場合、反応性ガスを流しながら、エッ
チングしたい部分に収束イオンビーム(FIB)照射す
る収束イオンビーム(FIB)エッチング装置を用い
て、位相シフター層32や露光マスク基板31をエッチ
ングすることができる。
【0016】図5は、収束イオンビーム(FIB)エッ
チング装置の概略説明図である。この図において、41
はチャンバー、42は反応ガス供給管、43は反応ガス
ボンベ、44は流量調節弁、45はイオンビーム装置、
46はイオンビーム、47は排気管、48はXYステー
ジ、49は被処理基板である。
【0017】この収束イオンビーム(FIB)エッチン
グ装置においては、チャンバー41内のXYステージ4
8に被処理基板49を載置し、反応ガスボンベ43の反
応ガスを流量調節弁44によって流量を調節して、反応
ガス供給管42によって被処理基板49近傍に供給し、
排気管47を通してチャンバー41内のガスを排気しな
がら、XYステージ48を駆動して被処理基板49のエ
ッチングすべき位置にイオンビーム装置45によって発
生するイオンビーム46を照射することによって被処理
基板49の表面を局部的にエッチングする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、位相シフタ
ーの膜厚は、位相角で±10°程度に制御しなければな
らず、これは露光光がi−線である場合、SiO2 の約
70Åに対応する。上述した従来の位相シフターを修正
する際に用いるエッチングする方法には、エッチングス
トッパーがないため、エッチング時間を管理することに
よってエッチング量を制御しなければならないが、この
方法では100Å以下の精度を実現することは困難であ
る。
【0019】本発明は、位相シフターのエッチング量を
高精度で制御し得る位相シフトマスクの修正方法とその
修正方法に用いる位相シフトマスク用基板を提供するこ
とを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる位相シフ
トマスクの修正方法においては、透明基板と、この透明
基板の上に形成され、第1のエッチング法に対し該透明
基板よりエッチングレートが大きく、露光光の位相を実
質的に180°遅らせる膜厚の第1の透明物質層と、第
1の透明物質層の上に形成され、第2のエッチング法に
対し第1の透明物質層よりエッチングレートが大きく、
露光光の位相を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の
透明物質層を有する位相シフトマスク用基板を用い、第
2の透明物質層の一部を第2のエッチング法によって選
択的にエッチング除去し、エッチング除去されなかった
部分によって位相シフターを形成し、第1の透明物質層
の上に第2の透明物質層の残渣が生じた場合には、第2
のエッチング法によって第2の透明物質層の残渣のみを
選択的にエッチング除去する工程を採用した。
【0021】また、本発明にかかる他の位相シフトマス
クの修正方法においては、透明基板と、この透明基板の
上に形成され、第1のエッチング法に対しこの透明基板
よりエッチングレートが大きく、露光光の位相を実質的
に180°遅らせる膜厚の第1の透明物質層と、第1の
透明物質層の上に形成され、第2のエッチング法に対し
第1の透明物質層よりエッチングレートが大きく、露光
光の位相を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の透明
物質層を有する位相シフトマスク用基板を用い、第2の
透明物質層によって位相シフターを形成し、第2の透明
物質層の位相シフターに凹状の欠陥が生じた場合には、
第2の透明物質層のこの欠陥を含む領域を第2のエッチ
ング法によってエッチング除去して開口を形成し、次い
で、この開口内に露出する第1の透明物質層を第1のエ
ッチング法によってエッチング除去する工程を採用し
た。
【0022】これらの場合、透明物質層を、エッチング
を反応性ガスを流しながらイオンビームを被エッチング
物質に照射する収束イオンビームエッチング法によって
エッチングし、この際、第1の透明物質層をAl2 3
とし、これをエッチングする第1のエッチング法に塩素
系のガスを用い、第2の透明物質層をSiO2 とし、こ
れをエッチングする第2のエッチング法にフッ素系のガ
スを用いて、透明物質層を局部的にエッチングすること
ができる。
【0023】また、本発明にかかる位相シフトマスク用
基板においては、透明基板と、該透明基板の上に形成さ
れ、第1のエッチング法に対し該透明基板よりエッチン
グレートが大きく、露光波長の位相を実質的に180°
遅らせる膜厚の第1の透明物質層と、該第1の透明物質
層の上に形成され、第2のエッチング法に対し該第1の
透明物質層よりエッチングレートが大きく、露光波長の
位相を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の透明物質
層を有する構成を採用した。
【0024】この場合、第1の透明物質層と第2の透明
物質層を概ね等しい屈折率を有する物質、例えばAl2
3 とSiO2 によって構成し、その界面での反射を低
減することができる。
【0025】
【作用】図1は、本発明の位相シフトマスクの修正方法
の原理説明図であり、(A),(B)は凸状の欠陥が生
じた場合の修正方法、(C)〜(E)は凹状の欠陥が生
じた場合の修正方法を示している。この図において、1
は透明基板、2は第1の透明物質層、3は第2の透明物
質層、31 ,33 は位相シフター、32 は凸状の欠陥、
4 は凹状の欠陥、21 ,35 は開口、4は遮光膜、4
1 ,42 ,43 ,44 は遮光パターンである。
【0026】(1)第2の透明物質層が残存して凸状の
欠陥を生じた場合の修正方法(図1(A),(B)参
照) この露光マスクにおいては、透明基板1の上に、第1の
エッチング法に対し透明基板1よりエッチングレートが
大きく、露光波長の位相を実質的に180°遅らせる膜
厚の第1の透明物質層2と、第2のエッチング法に対し
第1の透明物質層2よりエッチングレートが大きく、露
光波長の位相を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の
透明物質層3が形成され、さらにその上に遮光膜4が形
成された位相シフトマスク用基板を用い、遮光膜4を電
子ビームフォトリソグラフィー技術あるいはフォトリソ
グラフィー技術を適用してパターニングすることによっ
て遮光パターン41 ,42 を形成し、遮光パターン
1 ,42 の間の第2の透明物質層3を第2のエッチン
グ法によって選択的にエッチング除去して第2の透明物
質層3からなる位相シフター31 を残し、遮光パターン
1 と42 の間を透過する露光光と位相シフター31
透過する露光光の位相を実質的に180°異ならせてエ
ッジ強調型の位相シフト効果をもたせる。この第2の透
明物質層3のエッチングに際して、第1の透明物質層2
はエッチングストッパーとして機能し、第1の透明物質
層2の表面が平坦に露出した状態でエッチングは自動的
に停止する。
【0027】ところが、遮光パターン41 と42 の間の
第2の透明物質層3を第2のエッチング法によってエッ
チングする際、この図に示されているように、第2の透
明物質層3の一部が残留して凸状の欠陥32 を生じるこ
とがある。
【0028】この場合は、第2のエッチング法によっ
て、第2の透明物質層3の一部である凸状の欠陥32
完全に消失するまでエッチングして、遮光パターン41
と42の間の全面を透過する露光光と位相シフター31
を透過する露光光の位相を実質的に180°異ならせて
エッジ強調型の位相シフト効果をもたせる。
【0029】この場合、第1および第2のエッチング法
として、前記の収束イオンビーム(FIB)エッチング
法を用いることもでき、また、レジストをエッチングマ
スクとして用いるドライエッチング法またはウェットエ
ッチング法を用いることもできる。
【0030】(2)第2の透明物質層が損傷を受けて凹
状の欠陥を生じた場合の従来の修正方法(図4(C),
(D)参照) この露光マスクにおいては、透明基板1の上に、第1の
エッチング法に対し透明基板1よりエッチングレートが
大きく、露光波長の位相を実質的に180°遅らせる膜
厚の第1の透明物質層2と、第2のエッチング法に対し
第1の透明物質層2よりエッチングレートが大きく、露
光波長の位相を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の
透明物質層3が形成され、さらにその上に遮光膜4が形
成された位相シフトマスク用基板を用い、遮光膜4をフ
ォトリソグラフィー技術を適用してパターニングするこ
とによって遮光パターン43 ,44 を形成し、遮光パタ
ーン43 と44 の間の第2の透明物質層3を残して位相
シフター33 とし、遮光パターン43 と44 の間の第2
の透明物質層3をエッチング除去して、遮光パターン4
3 と44 の間を透過する露光光と位相シフター33 を透
過する露光光の位相を実質的に180°異ならせてエッ
ジ強調型の位相シフト効果をもたせる。この第2の透明
物質層3のエッチングに際して、第1の透明物質層2が
エッチングストッパーとして機能し、第1の透明物質層
2の表面が平坦に露出した状態でエッチングは自動的に
停止する。
【0031】ところが、遮光パターン43 と44 の間の
第2の透明物質層3によって位相シフター33 を形成す
るために、遮光パターン43 と44 の間にない第2の透
明物質層3を第2のエッチング法によってエッチングす
る際、この図に示されているように、第2の透明物質層
3の表面が損傷を受けて凹状の欠陥34 を生じることが
ある。
【0032】この場合は、第2の透明物質層3の凹状の
欠陥34 を含む領域を第2のエッチング法によってエッ
チングして、開口35 を形成する。この第2の透明物質
層3のエッチングに際しても、第1の透明物質層2がエ
ッチングストッパーとして機能し、第1の透明物質層2
の表面が露出した状態でエッチングは自動的に停止す
る。
【0033】次いで、第2の透明物質層3の開口35
に露出する第1の透明物質層2を第1のエッチング法に
よってエッチングして、開口21 を形成する。この第1
の透明物質層2のエッチングに際して、透明基板1がエ
ッチングストッパーとして機能し、透明基板1の表面が
露出した状態でエッチングは自動的に停止する。
【0034】前記の工程の結果、遮光パターン43 と4
4 の間を除く領域を透過する露光光の位相と、遮光パタ
ーン43 と44 の間の全領域を透過する露光光の位相を
実質的に±180°異ならせて、エッジ強調型の位相シ
フト効果をもたせるように修正することができる。
【0035】この場合、第1および第2のエッチング法
として、前記の収束イオンビーム(FIB)エッチング
法を用いることもでき、また、レジストをエッチングマ
スクとして用いるドライエッチング法またはウェットエ
ッチング法を用いることもできる。また、開口35 ,2
1 を形成する範囲は、少なくとも凹状の欠陥34 を含ん
でいればよく、孤立した領域である場合は、その領域全
体に開口35 ,21 を形成することもできる。
【0036】本発明の位相シフトマスクの修正方法によ
ると、第2の透明物質層3のエッチングに際して、第1
の透明物質層2がエッチングストッパーとして機能し、
第1の透明物質層2のエッチングに際して、透明基板1
がエッチングストッパーとして機能するため、エッチン
グの制御が容易で、露光光の位相値の精度は、第2の透
明物質層3または第1の透明物質層2の膜厚の精度で決
定されるが、従来知られている蒸着法によっても100
Å以下の膜厚の制御は充分可能であるため、この方法
で、露光光の位相値まで含めた高精度の修正することが
できる。また、上記のように、凹型の欠陥に対しても、
凸型の欠陥に対しても、同じ工程によって修正を行うこ
とができるため効率よく修正することができる。
【0037】
【実施例】図2は、本発明の一実施例の位相シフトマス
クの修正方法の説明図であり、(A)〜(C)は各工程
を示している。この図において、11は透明基板、12
はAlO3 膜、121 ,135 は開口、13はSiO2
膜、131 ,133 は位相シフター、132 は凸型の欠
陥、134 は凹型の欠陥、14はCr膜、141 ,14
2 は遮光パターンである。
【0038】この実施例の位相シフトマスクは、石英か
らなる透明基板11の上に、AlO 3 膜12、SiO2
膜13、Cr膜14を形成した位相シフトマスク用基板
を用いる。AlO3 膜12のi−線に対する屈折率は
1.79であるから、i−線の180°の位相に対応す
る膜厚は約2300Åである。また、SiO2 膜13の
i−線の180°の位相に対応する膜厚は約4000Å
である。
【0039】このCr膜14をフォトリソグラフィー技
術を用いてパターニングすることによって、遮光パター
ン141 ,142 を形成し、次いで、フォトリソグラフ
ィー技術を用いて遮光パターン141 ,142 の間のS
iO2 膜13を除去して、この領域を透過するi−線の
位相と、位相シフター131 ,133 がある領域を透過
するi−線の位相が実質的に180°異なる位相シフト
マスクを完成する。
【0040】このようにして完成した位相シフトマスク
のAlO3 膜12の上にSiO2 膜13の一部が残って
凸型の欠陥132 が生じた場合は、XeF2 等のフッ素
系ガスを流しながら、凸型の欠陥132 にGaイオンを
照射することによって、凸型の欠陥132 をエッチング
して完全に除去する。この場合、SiO2 のAlO3
対するエッチング選択比が約4〜5倍であるから、Al
3 膜12を削らないで、SiO2 からなる凸型の欠陥
132 のみを完全に除去することができる。
【0041】また、前記のようにして完成した位相シフ
トマスクのSiO2 からなる位相シフター133 が損傷
を受けて凹型の欠陥134 を生じている場合は、まず、
位相シフター133 の凹型の欠陥134 を含む領域を完
全にエッチング除去して開口135 を形成する。する。
このエッチングは、XeF2 等のフッ素系ガスを流しな
がら、Gaイオンを被エッチング領域に照射することに
よって行われる。この場合、前記と同様に、SiO2
AlO3 に対するエッチング選択比が約4〜5倍である
から、AlO3 からなるAlO3 膜12を削らないで、
SiO2からなる位相シフター133 のみが完全に除去
される。
【0042】その後、エッチングガスをCCl4 等の塩
素系ガスに変えて、開口135 内に露出しているAlO
3 膜12を透明基板11までエッチングして開口121
を形成することによって修正を完了する。この場合も、
AlO3 の石英に対するエッチング選択比が約4〜5倍
であるため、石英からなる透明基板11を削らないで、
AlO3 膜12だけを完全に除去することができる。
【0043】以上説明した位相シフトマスクの修正方法
は、AlO3 とSiO2 のエッチング選択比がよいこと
によって成立している。したがって、よい選択比をもっ
た二つの材質を組み合わせることによって、AlO3
SiO2 と同様の効果をもたせることができ、AlO3
に代えることができる材料としては、MgO,MgF2
等が考えられる。
【0044】また、材料の組合せによっては、各透明物
質層の境界における多重反射に起因して透過率が低下す
る恐れがあるが、AlO3 膜12とSiO2 膜13の屈
折率の差が殆どなく、10-4程度であるため多重反射は
問題にならない。透明物質層の選択に際しては、屈折率
の差が小さいことも留意することが必要である。
【0045】前記の本発明の原理説明、および実施例に
おいては、透明基板の上に2層の透明物質層を形成した
位相シフトマスク用基板を用いたが、透明物質層をそれ
以上の多層にし、前記と同様のエッチング工程を用いて
位相シフターを修正することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
位相シフトマスクを位相値まで含めて高精度で制御性よ
く修正することができ、事実上欠陥がない位相シフトマ
スクを供給することができ、高密度集積回路装置の製造
技術分野において寄与することろが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相シフトマスクの修正方法の原理説
明図であり、(A),(B)は凸状の欠陥が生じた場合
の修正方法、(C)〜(E)は凹状の欠陥が生じた場合
の修正方法を示している。
【図2】本発明の一実施例の位相シフトマスクの修正方
法の説明図であり、(A)〜(C)は各工程を示してい
る。
【図3】位相シフトマスクを用いる露光方法の原理説明
図であり、(A)は位相シフトマスクを用いる場合を示
し、(B)は位相シフトマスクを用いない場合を示して
いる。
【図4】従来の位相シフターの修正方法の説明図であ
り、(A),(B)は凸状の欠陥が生じた場合の修正方
法、(C),(D)は凹状の欠陥が生じた場合の修正方
法を示している。
【図5】収束イオンビーム(FIB)エッチング装置の
概略説明図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 第1の透明物質層 3 第2の透明物質層 31 ,33 位相シフター 32 凸状の欠陥 34 凹状の欠陥 21 ,35 開口 4 遮光膜 41 ,42 ,43 ,44 遮光パターン 11 透明基板 12 AlO3 膜 121 ,135 開口 13 SiO2 膜 131 ,133 位相シフター 132 凸型の欠陥 134 凹型の欠陥 14 Cr膜 141 ,142 遮光パターン a,a’ 露光マスク b,b’ マスク上の光振幅分布 c,c’ ウェーハ上の光振幅分布 d,d’ ウェーハ上の光強度分布 21 マスク基板 22 遮光パターン 23 位相シフター 31 露光マスク基板 311 ,325 開口 32 位相シフター層 321 ,323 位相シフター 322 凸状の欠陥 324 凹状の欠陥 33 遮光膜 331 ,332 ,333 ,334 遮光パターン 41 チャンバー 42 反応ガス供給管 43 反応ガスボンベ 44 流量調節弁 45 イオンビーム装置 46 イオンビーム 47 排気管 48 XYステージ 49 被処理基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7352−4M H01L 21/30 528

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、該透明基板の上に形成さ
    れ、第1のエッチング法に対し該透明基板よりエッチン
    グレートが大きく、露光光の位相を実質的に180°遅
    らせる膜厚の第1の透明物質層と、該第1の透明物質層
    の上に形成され、第2のエッチング法に対し該第1の透
    明物質層よりエッチングレートが大きく、露光光の位相
    を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の透明物質層を
    有する位相シフトマスク用基板を用い、該第2の透明物
    質層の一部を第2のエッチング法によって選択的にエッ
    チング除去し、エッチング除去されなかった部分によっ
    て位相シフターを形成し、該第1の透明物質層の上に第
    2の透明物質層の残渣が生じた場合には、第2のエッチ
    ング法によって第2の透明物質層の残渣のみを選択的に
    エッチング除去することを特徴とする位相シフトマスク
    の修正方法。
  2. 【請求項2】 透明基板と、該透明基板の上に形成さ
    れ、第1のエッチング法に対し該透明基板よりエッチン
    グレートが大きく、露光光の位相を実質的に180°遅
    らせる膜厚の第1の透明物質層と、該第1の透明物質層
    の上に形成され、第2のエッチング法に対し該第1の透
    明物質層よりエッチングレートが大きく、露光光の位相
    を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の透明物質層を
    有する位相シフトマスク用基板を用い、該第2の透明物
    質層によって位相シフターを形成し、該第2の透明物質
    層の位相シフターに凹状の欠陥が生じた場合には、第2
    の透明物質層の該欠陥を含む領域を第2のエッチング法
    によってエッチング除去して開口を形成し、次いで、該
    開口内の第1の透明物質層を第1のエッチング法によっ
    てエッチング除去することを特徴とする位相シフトマス
    クの修正方法。
  3. 【請求項3】 反応性ガスを流しながら、イオンビーム
    を被エッチング物質に照射することによってエッチング
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載さ
    れた位相シフトマスクの修正方法。
  4. 【請求項4】 透明基板と、該透明基板の上に形成さ
    れ、第1のエッチング法に対し該透明基板よりエッチン
    グレートが大きく、露光波長の位相を実質的に180°
    遅らせる膜厚の第1の透明物質層と、該第1の透明物質
    層の上に形成され、第2のエッチング法に対し該第1の
    透明物質層よりエッチングレートが大きく、露光波長の
    位相を実質的に180°遅らせる膜厚の第2の透明物質
    層を有する位相シフトマスク用基板。
  5. 【請求項5】 第1の透明物質層と第2の透明物質層が
    概ね等しい屈折率を有することを特徴とする請求項5に
    記載された位相シフトマスク用基板。
JP27913293A 1993-11-09 1993-11-09 位相シフトマスクの修正方法と位相シフトマスク用基板 Withdrawn JPH07134397A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0583942A3 (en) * 1992-08-18 1996-07-24 American Telephone & Telegraph Phase-shifting lithographic masks having phase-shifting layers of differing compositions
JP2007514205A (ja) * 2003-12-16 2007-05-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 薄膜に形成されたパターンの誤りの修正方法

Cited By (3)

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JP4733050B2 (ja) * 2003-12-16 2011-07-27 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 薄膜に形成されたパターンの誤りの修正方法

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