JPH07134126A - トリオキサン誘導体標識抗体・抗原および免疫測定方法 - Google Patents

トリオキサン誘導体標識抗体・抗原および免疫測定方法

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JPH07134126A
JPH07134126A JP17362193A JP17362193A JPH07134126A JP H07134126 A JPH07134126 A JP H07134126A JP 17362193 A JP17362193 A JP 17362193A JP 17362193 A JP17362193 A JP 17362193A JP H07134126 A JPH07134126 A JP H07134126A
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antigen
antibody
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specific
complex
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Application number
JP17362193A
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English (en)
Inventor
Hidejiro Sakaki
秀次郎 榊
Yuko Miyazaki
祐子 宮崎
Motohiro Mitani
元宏 三谷
Hideji Ichikawa
秀二 市川
Yasuyoshi Koinuma
康美 鯉沼
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 トリオキサン誘導体標識抗体、抗原および免
疫測定方法を提供する。 【構成】 一般式(1)又は一般式(2) (これらの式中Xは2価の有機残基を示し、Rはカルボ
キシル基などを示し、そしてR1 及びR2 は同一または
異って、それぞれ置換又は非置換の脂肪族炭化水素基を
示す。また、X1 とX2 とは、それぞれ独立して2価の
有機残基を示し、かつR3 及びR4 はそれぞれ独立して
カルボキシル基などを示す。R5 は水素原子、またはハ
ロゲン原子などを示す。)で表わされるトリオキサン誘
導体と、特定の抗体または抗原とが共有結合しているこ
とを特徴とする標識抗体または標識抗原、並びにこれら
を使用する免疫測定方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なトリオキサン誘導
体が標識された抗体、抗原およびそれを用いる免疫測定
方法に関する。本発明の標識抗体および標識抗原は各種
診断薬として利用される。
【0002】
【従来の技術】化学発光とは、原子ないし分子が化学反
応によって生ずるエネルギーによって励起されて光を発
する現象をいう。化学発光性化合物として現在までに種
々の骨格を有するものが開発されており、ルミノール、
ルシゲニン、ロフィン、アクリジニウムエステル、シュ
ウ酸エステル、そしてトリオキサン骨格を有する5−
(9−アントリルアミノ)−3−イソプロピル−6,6−
ジメチル−1,2,4−トリオキサンにも化学発光能がある
ことが知られている(「生物発光と化学発光」今井一洋
編、広川書店出版、75〜150ページ、1989
年)。
【0003】現在までに化学発光物質が標識された抗体
(または抗原)については、ルミノールを標識するもの
が特開昭62−124446、特開平1−149773
に、アクリジニウムエステルを標識物質として用いる方
法として特開昭60−146155、63−5757
2、63−112564、特開平1−261461、1
−199949、2−96567、2−133469、
3−501772に、フェナントリジニウムエステルを
用いる方法として特開昭61−76464が開示されて
いる。しかしながらルミノールは発光量子収率が一般に
低く、微量物質の検出に用いるのは困難である。またア
クリジニウムエステルやフェナントリジニウムエステル
は発光量子収率は比較的高いが、加水分解を受け易くこ
れによって化学発光能を失うという欠点を有している。
従ってこれらのアクリジニウムエステル類を診断用の標
識物質として使用した場合、徐々に化学発光能の低下が
生じ信頼性に欠ける結果を与える。
【0004】従って、高感度でかつ安定であって、しか
も再現性のよい診断薬および免疫測定方法の開発が望ま
れているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、高感度でかつ安定であって、しかも再現性
のよい診断薬および免疫測定方法に用いることができる
標識抗体および標識抗原を提供することである。
【0006】本発明が解決しようとする別の課題は、高
感度でかつ安定であって、しかも再現性のよい免疫測定
方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】(式中Xは2価の有機残基を示し、Rはカ
ルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基またはメルカ
プト基を示し、そしてR1 及びR2 は同一または異っ
て、それぞれ炭素原子1乃至3個の置換又は非置換の脂
肪族炭化水素基を示す)
【0010】で表わされるトリオキサン誘導体と、特定
の抗体または抗原とが共有結合していることを特徴とす
る標識抗体または標識抗原に関する。
【0011】また、本発明は一般式(2)
【0012】
【化4】
【0013】(式中X1 とX2 とは、それぞれ独立して
2価の有機残基を示し、R3 及びR4はそれぞれ独立し
てカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基またはメ
ルカプト基を示す。さらにX2 −R4 は、メチル基、エ
チル基またはプロピル基であってもよい。R5 は水素原
子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、またはプロピ
ル基を示す)
【0014】で表わされるトリオキサン誘導体と、特定
の抗体または抗原とが共有結合していることを特徴とす
る標識抗体または標識抗原に関する。
【0015】さらに本発明によれば前記一般式(1)お
よび(2)で表わされるトリオキサン誘導体を標識した
抗体および抗原を用いる種々の免疫測定方法に関する。
以下(A)〜(H)に、これらを列挙する。
【0016】(A)一般式(1)または一般式(2)に
示される標識抗体または標識抗原と、試料中の測定対象
物、いわゆる被検物との免疫複合体を形成させ、しかる
後、化学発光法により該被検物を定量することを特徴と
する免疫測定方法。
【0017】(B)特定の抗原(または抗体)を定量す
る免疫測定方法であって、一般式(1)または一般式
(2)に示される標識抗体(または抗原)を用いること
を特徴とする 抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)複合
体、もしくは 抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)複合
体に含まれていない標識抗体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
体)を定量する免疫測定方法。
【0018】(C)特定の抗体(または抗原)を用いて
特定の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方法であ
って、一般式(1)または一般式(2)に示される標識
抗体(または抗原)を用いることを特徴とする 抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−標識抗
体(または抗原)複合体、もしくは 抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−標識抗
体(または抗原)複合体に含まれていない標識抗体(ま
たは抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
体)を定量する免疫測定方法。
【0019】(D)特定の固相化抗体(または抗原)を
用いて特定の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方
法であって、一般式(1)または一般式(2)に示され
る標識抗体(または抗原)を用いることを特徴とする 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
標識抗体(または抗原)複合体、もしくは 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
標識抗体(または抗原)複合体に含まれていない標識抗
体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
体)を定量する免疫測定方法。
【0020】(E)特定の固相化抗体(または抗原)と
特定の抗体(または抗原)を用いて特定の抗原(または
抗体)を定量する免疫測定方法であって、一般式(1)
または一般式(2)に示される標識抗体(または抗原)
を用いることを特徴とする 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合体、
もしくは 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合体に
含まれていない標識抗体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
体)を定量する免疫測定方法。
【0021】(F)特定の固相化抗原(または抗体)を
用いて特定の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方
法であって、一般式(1)または一般式(2)に示され
る標識抗体(または抗原)を用いることを特徴とする 固相化抗原(または抗体)−標識抗体(または抗
原)複合体、もしくは 固相化抗原(または抗体)−標識抗体(または抗
原)複合体に含まれていない抗原(または抗体)−標識
抗体(または抗原)複合体 の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
体)を定量する免疫測定方法。
【0022】(G)特定の固相化抗原(または抗体)と
特定の抗体(または抗原)を用いて特定の抗原(または
抗体)を定量する免疫測定方法であって、一般式(1)
または一般式(2)に示される標識抗体(または抗原)
を用いることを特徴とする 固相化抗原(または抗体)−抗体(または抗原)−
標識抗体(または抗原)複合体、もしくは 固相化抗原(または抗体)−抗体(または抗原)−
標識抗体(または抗原)複合体に含まれていない標識抗
体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
体)を定量する免疫測定方法。
【0023】(H)特定の固相化抗体(または抗原)を
用いて特定の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方
法であって、一般式(1)または一般式(2)に示され
る標識抗原(または抗体)を用いることを特徴とする 固相化抗体(または抗原)−標識抗原(または抗
体)複合体、もしくは 固相化抗体(または抗原)−標識抗原(または抗
体)複合体に含まれていない標識抗原(または抗体) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
体)を定量する免疫測定方法。
【0024】以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0025】一般式(1)または一般式(2)に示され
るトリオキサン誘導体、例えば5−(1−ナフチルアミ
ノ)−3−イソプロピル−6,6−ジメチル−1,2,4−ト
リオキサン誘導体、5−(2−ナフチルアミノ)−3−
イソプロピル−6,6−ジメチル−1,2,4−トリオキサン
誘導体、などにおいて、Xは2価の有機残基であって、
次のものを列挙することができる。
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】これらの式でm及びnは1から10までの
整数を示し、そしてYは低級アルキル基、Zは低級アル
キレン基を示す。
【0041】また、一般式(1)において、Rはカルボ
キシル基、アミノ基、ヒドロキシル基またはメルカプト
基を示す。したがって、−X−Rとしてはたとえば2−
カルボキシエチル、2−(2−アミノエトキシ)エチ
ル、4−〔N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイ
ル〕ブチル、3−メルカプトプロピル等があり得る。
【0042】また、一般式(1)において、R1 及びR
2 は、同一または異って、それぞれ炭素原子1乃至3個
を有する置換または非置換の低級脂肪族炭化水素基であ
って、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基な
ど、及びその置換された基である。
【0043】本発明の一般式(2)に示されるトリオキ
サン誘導体、例えば5−(1−ナフチルアミノ)−3−置
換イソプロピル−6,6−ジ置換メチル−1,2,4−トリオ
キサン誘導体、5−(2−ナフチルアミノ)−3−置換イ
ソプロピル−6,6−ジ置換メチル−1,2,4−トリオ
キサン誘導体などにおいて、X1 、X2 は2価の有機残
基であって、前記〔化5〕から〔化15〕と同様であ
る。
【0044】また、一般式(2)において、R3 とR4
とはそれぞれ独立してカルボキシル基、アミノ基、ヒド
ロキシル基またはメルカプト基を示す。したがって、−
1−R3 、−X2 −R4 としてはたとえば5−カルボ
キシペンチル、4−(2−アミノエトキシ)ブチル、4−
〔N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル〕ブチル等
があり得る。またX2 −R4 はメチル基、エチル基、又
はプロピル基であってもよい。さらに一般式(2)にお
いて、R5 は水素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原
子、フッ素原子、メチル基、エチル基またはプロピル基
を挙げることができる。
【0045】本発明の標識抗体または標識抗原は、一般
式(1)また(2)で表わされるトリオキサン誘導体を
様々な結合様式で抗体および抗原に標識することにより
製造される。
【0046】本発明において標識抗体とすることができ
る抗体は、各種抗原に対する全ての抗体を使用すること
ができ、たとえば、各種ステロイドホルモンに対する抗
体、各種腫瘍マーカーに対する抗体、各種感染症に対す
る抗体、各種ペプチドホルモンに対する抗体、各種薬剤
に対する抗体、その他各種の抗体などである。
【0047】前記において、ステロイドホルモンとして
は、たとえば、T4 、T3 、T3 U、TSH、TBG、
FT4 、FT3 、サイクログロブリン、コーチゾール、
エストラジオール、エストリオール、プロゲステロン、
テストステロン、17−OHP、エストロゲンなどが挙
げられる。
【0048】腫瘍マーカーとしては、たとえば、CE
A、AFP、β2−M、フェリチン、SCC、PAP、
SPan、γ−Sm、CA19−9、CA125、CA
50、NSE、PSA、TPAなどが挙げられる。
【0049】感染症としては、たとえば、HAAb、H
A(IgM)Ab、HBsAb、HBsAg、HBeA
b、HBcAg、HBcAb、HBc(IgM)Ab、
HDVAb、HIV、CMV、ATL、RSV、風疹、
クラミディアAb、淋菌、梅毒、マイコプラズマなどが
挙げられる。
【0050】ペプチドホルモンとしては、たとえば、P
TH、PRL、インスリン、グリカゴン、ガストリン、
FSH、LH、HCG、PF4 、セクレチン、C−ペプ
チド、レニン、PSTI、カルトシン、ソマトメジン、
HGH、ACTH、ADHなどが挙げられる。
【0051】薬剤としては、たとえば、フェニトイン、
フェノバルビタール、カルバマゼピン、バルプロ酸、プ
リミドン、エトサクシミド、トブラマイシン、リドカイ
ン、プロカインアミド、NAPA、ゲンタマイシン、カ
ナマイシン、ジベカシン、ストレプトマイシン、ネチル
マイシン、アミカシン、ジゴキシン、ジギトキシン、キ
ニジン、テオフィリン、メソトレキセート、アセトアミ
ノフェン、サリチル酸、シクロスポリンなどが挙げられ
る。
【0052】その他の抗体としては、たとえば、Ig
E、アルゲニン特異IgE、CK−MB、免疫複合体
(C3d−、C1q−)、ミオグロビン、IgG、Ig
A、IgM、C3、C4、抗サイクログロブリン抗体、
抗マイクロソーム抗体、RF、ANA、便潜血、D−ダ
イマー、ヒスタミンなどが挙げられる。
【0053】本発明において標識抗原とすることができ
る抗原は、たとえば、各種ステロイドホルモン、各種腫
瘍マーカー、各種ペプチドホルモン、その他各種の抗原
などである。
【0054】前記において、ステロイドホルモンは、た
とえば、甲状腺刺激ホルモン(TSH)などである。
【0055】腫瘍マーカーは、たとえば、癌胎児性抗原
(CEA)、AFP、フェリチン、CA19−9などで
ある。
【0056】ペプチドホルモンは、たとえば、ヒトプロ
ラクチン(PRL)、インスリン(IRI)、黄体形成
ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)などで
ある。
【0057】薬剤は、たとえば、フェニトイン、フェノ
バルビタール、カルバマゼピン、バルプロ酸、プリミド
ン、エトサクシミド、トラマイシン、リドカイン、プロ
カインアミド、NAPA、ゲンクマイシン、カナマイシ
ン、ジベカシン、ストレプトマイシン、ネチルマイシ
ン、アミカシン、ジゴキシン、ジギトキシン、キニジ
ン、テオフィリン、メソトレキセート、アセトアミノフ
ェン、サリチル酸、シクロスポリンなどである。
【0058】その他の抗原としては、たとえば、抗原と
して作用するIgE、IgG、IgA、IgM、C3
4 などである。
【0059】一般式(1)または(2)で表わされるト
リオキサン誘導体は、直接もしくはスペーサーを介する
ことにより抗体および抗原に結合することが可能であ
る。なお「酵素免疫測定法、編集石川栄治、河合忠、宮
井潔、医学書院(1987)」や「生物化学実験法27、
酵素標識法、石川栄治著、学会出版センター(199
1)」に例示されている結合様式および標識方法を用いて
製造することができる。
【0060】前記結合様式を以下具体例を挙げて説明す
る。ただし、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0061】
【化19】
【0062】
【化20】
【0063】
【化21】
【0064】
【化22】
【0065】
【化23】
【0066】
【化24】
【0067】
【化25】
【0068】
【化26】
【0069】
【化27】
【0070】
【化28】
【0071】
【化29】
【0072】
【化30】
【0073】式中、Aはトリオキサン誘導体、Bは抗体
または抗原、Rはメチレン、エチレン、プロピレン等の
2価の有機残基を示し、mは1から10までの整数を示
す。
【0074】本発明の第1(A)の免疫測定方法は、被
分析物である抗原(または抗体)と特異的に結合するこ
とができるトリオキサン誘導体標識抗体(または抗原)
〔以下標識抗体(または抗原)と称す〕を用いるアッセ
イ法であって、抗原(または抗体)と過剰の標識抗体
(または抗原)は、抗原抗体反応を行い抗原(または抗
体)−標識抗体(または抗原)複合体を形成し、また形
成に関与しない標識抗体(または抗原)は残存する。こ
れらを分離した後、抗原(または抗体)−標識抗体(ま
たは抗原)複合体または残存した標識抗体(または抗
原)にそれぞれ特定の塩基を反応させて化学発光を検出
する。
【0075】この場合、被分析物中の抗原(または抗
体)の量の増加に伴い抗原(または抗体)−標識抗体
(または抗原)複合体の発光量は増加し、標識抗体(ま
たは抗原)の発光量は減少する。
【0076】本発明の第2(B)の免疫測定方法は、被
分析物である抗原(または抗体)と特異的に結合するこ
とができる特定の抗体(または抗原)及び標識抗体(ま
たは抗原)を用いるアッセイ法であって、まず特定の抗
体(または抗原)と抗原(または抗体)が抗原抗体反応
を行い抗体(または抗原)−抗原(または抗体)複合体
を形成し、さらに抗体(または抗原)−抗原(または抗
体)複合体と過剰の標識抗体(または抗原)は、抗原抗
体反応を行い抗体(または抗原)−抗原(または抗体)
−標識抗体(または抗原)複合体を形成し、また形成に
関与しない標識抗体(または抗原)は残存する。これら
を分離した後、抗原(または抗体)−標識抗体(または
抗原)複合体または残存した標識抗体(または抗原)に
それぞれ特定の塩基を反応させて化学発光を検出する。
【0077】この場合、抗原(または抗体)の量の増加
に伴い抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−標識
抗体(または抗原)複合体の発光量は増加し、標識抗体
(または抗原)の発光量は減少する。
【0078】本発明の第3(C)の免疫測定方法は、被
分析物である抗原(または抗体)と特異的に結合するこ
とができる特定の固相化抗体(または抗原)及び標識抗
体(または抗原)を用いるアッセイ法であって、まず特
定の固相化抗体(または抗原)と抗原(または抗体)が
抗原抗体反応を行い固相化抗体(または抗原)−抗原
(または抗体)複合体を形成し、さらに固相化抗体(ま
たは抗原)−抗原(または抗体)複合体と過剰の標識抗
体(または抗原)は、抗原抗体反応を行い固相化抗体
(または抗原)−抗原(または抗体)−標識抗体(また
は抗原)複合体を形成し、また形成に関与しない標識抗
体(または抗原)は残存する。これらを分離した後、固
相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−標識抗
体(または抗原)複合体または残存した標識抗体(また
は抗原)にそれぞれ特定の塩基を反応させて化学発光を
検出する。
【0079】この場合、抗原(または抗体)の量の増加
に伴い固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)
−標識抗体(または抗原)複合体の発光量は増加し、標
識抗体(または抗原)の発光量は減少する。
【0080】本発明の第4(D)の免疫測定方法は、被分
析物である抗原(または抗体)と特異的に結合すること
ができる特定の固相化抗体(または抗原)及び特定の抗
体(または抗原)を用い、特定の抗体(または抗原)と
特異的に結合することのできる標識抗体(または抗原)
を用いるアッセイ法であって、まず特定の固相化抗体
(または抗原)と抗原(または抗体)が抗原抗体反応を
行い固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)複
合体を形成し、さらに固相化抗体(または抗原)−抗原
(または抗体)複合体と特定の抗体(または抗原)が抗
原抗体反応を行い固相化抗体(または抗原)−抗原(ま
たは抗体)−抗体(または抗原)複合体を形成する。こ
れに過剰の標識抗体(または抗原)を反応させると、固
相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−抗体
(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合体を形成
し、形成に関与しない標識抗体(または抗原)は残存す
る。これらを分離した後、固相化抗体(または抗原)−
抗原(または抗体)−抗体(または抗原)−標識抗体
(または抗原)複合体または残存した標識抗体(または
抗原)にそれぞれ特定の塩基を反応させて化学発光を検
出する。
【0081】この場合、抗原(または抗体)の量の増加
に伴い固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)
−抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合体
の発光量は増加し、標識抗体(または抗原)の発光量は
減少する。
【0082】本発明の第5(E)の免疫測定方法は、被
分析物である抗原(または抗体)と特異的に結合するこ
とができる標識抗体(または抗原)、被分析物である抗
原(または抗体)を標識した固相化抗原(または抗体)
を用いるアッセイ法であって、まず抗原(または抗体)
と過剰の標識抗体(または抗原)が抗原抗体反応を行い
抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)複合体を
形成する。これに過剰の固相化抗原(または抗体)を反
応させると、残存する標識抗体(または抗原)が抗原抗
体反応を行い固相化抗原(または抗体)−標識抗体(ま
たは抗原)複合体を形成する。これらを分離した後、固
相化抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)複合
体または抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)
複合体にそれぞれ特定の塩基を反応させて化学発光を検
出する。
【0083】この場合、抗原(または抗体)の量の増加
に伴い固相化抗原(または抗体)−標識抗体(または抗
原)複合体の発光量は減少し、抗原(または抗体)−標
識抗体(または抗原)複合体の発光量は増加する。
【0084】本発明の第6(F)の免疫測定方法は、被
分析物である抗原(または抗体)と特異的に結合するこ
とができる特定の抗体(または抗原)、特定の抗体(ま
たは抗原)と特異的に結合することができる標識抗体
(または抗原)、被分析物である抗原(または抗体)を
標識した固相化抗原(または抗体)を用いるアッセイ法
であって、まず抗原(または抗体)と過剰の特定の抗体
(または抗原)が抗原抗体反応を行い、抗原(または抗
体)−抗体(または抗原)複合体を形成する。これに過
剰の固相化抗原(または抗体)を反応させると、残存す
る特定の抗体(または抗原)が抗原抗体反応を行い固相
化抗原(または抗体)−抗体(または抗原)複合体を形
成する。これらを分離した後、固相化抗原(または抗
体)−抗体(または抗原)複合体に過剰の標識抗体(ま
たは抗原)を反応させると、固相化抗原(または抗体)
−抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合体
を形成し、形成に関与しない標識抗体(または抗原)は
残存する。これらを分離した後、固相化抗原(または抗
体)−抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複
合体または残存した標識抗体(または抗原)にそれぞれ
特定の塩基を反応させて化学発光を検出する。
【0085】この場合、抗原(または抗体)の量が増加
するに伴い固相化抗原(または抗体)−抗体(または抗
原)−標識抗体(または抗原)複合体の発光量は減少
し、標識抗体(または抗原)複合体の発光量は増加す
る。
【0086】本発明の第7(G)の免疫測定方法は、被
分析物である抗原(または抗体)と特異的に結合するこ
とができる固相化抗体(または抗原)、被分析物である
抗原(または抗体)にトリオキサン誘導体を標識した標
識抗原(または抗体)〔以下、標識抗原(または抗体)
と称す〕を用いるアッセイ法であって、抗原(または抗
体)と一定量の標識抗原(または抗体)の混合物を固相
化抗体(または抗原)と反応させると、固相化抗体(ま
たは抗原)−標識抗原(または抗体)複合体と固相化抗
体(または抗原)−抗原(または抗体)複合体を形成
し、形成に関与しない標識抗原(または抗体)と抗原
(または抗体)は残存する。固相(前者)と液相(後
者)を分離した後、それぞれに特定の塩基を反応させて
化学発光を検出する。
【0087】この場合、抗原(または抗体)の量が増加
するに伴い固相(前者)の発光量は減少し、液相(後
者)の発光量は増加する。
【0088】本発明の第1(A)ないし第7(G)の免
疫測定方法において、発光量から被分析物中の抗原(ま
たは抗体)量を定量するためには、予めこれらの方法に
おいて濃度が明確化された抗原(または抗体)を用いて
検量線を作製することが必要である。
【0089】本発明の第1(A)ないし第7(G)に記
載の、抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)複
合体、抗原(または抗体)−抗体(または抗原)複合
体、抗原(または抗体)−固相化抗体(または抗原)複
合体、抗原(または抗体)−抗体(または抗原)複合
体、抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合
体、固相化抗原(または抗体)−標識抗体(または抗
原)複合体、固相化抗原(または抗体)−抗体(または
抗原)複合体、固相化抗体(または抗原)−標識抗原
(または抗体)複合体の形成において、水溶液中で反応
させることが望ましい。前記反応させる際のpHは、一
般にpH4〜10の範囲が好ましく、抗原抗体反応を阻
害しないpHで反応させるのが好ましい。
【0090】前記反応を行う際のpHの調製は、公知の酸
性からアルカリ性の水溶液、または緩衝液等により行う
ことができる。前記水溶液または緩衝液としては、例え
ば塩酸、炭酸、酢酸、リン酸、ホウ酸等の水溶液、酢酸
ナトリウム緩衝液、トリスヒドロキシアミノメタン緩衝
液、コハク酸緩衝液、2−ヒドロキシ−1,2,4−プロパ
ントリカルボン酸緩衝液、モノフタル酸カリウム緩衝
液、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸緩衝液、
リン酸ナトリウム緩衝液、リン酸カリウム緩衝液、炭酸
水素ナトリウム緩衝液、イミダゾール緩衝液等を挙げる
ことができ、使用に際しては単独もしくは混合物として
用いることができる。また反応温度は一般に0〜50℃
の範囲であることが望ましく、特に4〜40℃の範囲で
あることが望ましい。前記温度以外では、反応が阻害さ
れる傾向にあるため好ましくない。
【0091】本発明のアッセイ法において被分析物と標
識抗体もしくは抗原を含む複合体と複合体の形成に関与
しない標識抗体もしくは抗原は分離させることが望まし
い。分離操作を行わずに化学発光を測定した場合は、被
分析物の量に応じた発光量を得ることが困難である。前
記分離操作は、公知の方法を用いることができ、沈澱
法、ゲル濾過法、各種クロマトグラフィー、電気泳動
法、固相化抗体もしくは固相化抗原を用いる方法等を用
いることができる。
【0092】さらに本発明のアッセイ法において用いる
化学発光を測定するためには、公知の化学発光測定装置
「光電子増倍管(フォトマルチプライヤー)」を用いる
ことにより容易に測定することができる。
【0093】さらに本発明に用いる固相化抗原もしくは
固相化抗体に使用される固相は、ポリマービーズ、ポリ
マーチューブ、ポリマーシート、ガラスビーズ、ガラス
チューブ、ガラスシート、紙等を挙げることができる
が、これらに限定されない。
【0094】本発明の免疫測定方法に用いる化学発光の
検出は、様々なアルカリ条件下で行うことができる。好
ましくはpH10以上の条件にすることが好ましい。p
H10以下ではトリオキサン誘導体の分解が進行し難
く、発光を観測するのが難しい。さらに化学発光検出の
際に用いる溶媒は、水、緩衝液のみならず各種有機溶媒
を用いることが可能である。前記有機溶媒としては極性
溶媒が好ましく、例えばジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、HMPA、ジオキサン、アセトニトリ
ル、メチルアルコール、エチルアルコール、t−ブチル
アルコールまたはニトロメタンなどを用いることができ
る。また本発明の検出系に用いる塩基としては、例えば
カリウム−t−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド等を
用いることができ、さらに前記塩基を含む水溶液もしく
は有機溶媒を用いることができる。
【0095】
【発明の効果】本発明のトリオキサン誘導体標識抗体お
よび標識抗原は、抗原抗体反応に基づく免疫測定方法に
用いることが可能である。さらに、本発明の免疫測定方
法により被分析物の検出と定量を高感度に再現性良く行
うことができる。
【0096】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例に基づいて具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0097】実施例1 トリオキサン誘導体(I)標識抗TSH−IgGの調整
【0098】構造式(I)
【0099】
【化31】
【0100】で表されるトリオキサン誘導体(I)1.7
3mg(5μmol)を、ジメチルホルムアミド20μ
lに溶解させた後、ジシクロヘキシルカルボジイミド
1.1mg(5μmol)を含むジメチルホルムアミド溶
液20μlと、N−ヒドロキシスクシンイミド0.6mg
(5μmol)を含むジメチルホルムアミド溶液20μl
とを加え、−20℃にて2時間、さらに室温にて一晩反
応させた。次に、この反応溶液を、予め抗TSH−Ig
Gの8mg(50nmol)を含む10mM炭酸バッファ
ー(pH9.0)1ml中に添加し、室温で30分間、そ
して4℃で一晩反応させた。反応終了後、ファルマシア
社製セファデックスG−25カラム〔溶離溶媒10mM
炭酸バッファー(pH9.0)〕を用いてIgG分画を取
り出した。
【0101】実施例2 抗TSH−IgG固相化試験管の調製
【0102】ポリスチレンチューブ(13×72mm)
に抗TSH−IgGの60μgを含む10mM炭酸バッ
ファー(pH9.0 )200μlを加え、4℃にて一昼夜
放置させた。内容物を除去した後、0.05%(W/V)T
ween20を含む0.15M食塩水にて洗浄し、ウサギI
gG 60μgを含む10mM炭酸バッファー(pH9.
0 )300μlを加え、4℃にて一昼夜放置させた。内
容物を除去した後、0.1 mol/lのNaCl、1g/
l ウシアルブミン、1g/l ナトリウムアジドを含
む10mMリン酸バッファー(pH7.0 )にて洗浄した
後、4℃にて保存した。
【0103】実施例3 TSHの検量線作製
【0104】実施例2において調製した抗TSH−Ig
G固相化試験管に、濃度が明確化されたTSHの標準血
清溶液(予めTSHを除いた血清に特定量のTSHを加
えて調製したもの)200μlを加えて、室温にて2時
間軽く振盪させた。次に0.05%(W/V)Tween2
0を含む10mMリン酸バッファー(pH7.0 )2ml
で3回洗浄し、実施例1にて調製したトリオキサン誘導
体(1)標識抗TSH−IgGの炭酸バッファー溶液
(pH9.0 )200μlを加え、室温にて2時間反応さ
せた。0.05%(W/V)Tween20を含む10mM
リン酸バッファー(pH7.0 )2mlで3回洗浄した
後、固相化試験管にジメチルスルホキシド200μlを
加え、続いて 10mM カリウムt−ブトキシドを含
むジメチルスルホキシド溶液 200μlを加え化学発
光させた。この発光を東北電子産業社製 CLD−10
0を用いて測定した。
【0105】各種TSHの量に対する化学発光量を図1
に示す。
【0106】実施例4 血清中に含まれるTSHの定量
【0107】TSH濃度未定の血清を4サンプル用意し
た。TSHの標準血清溶液の代わりに血清を用いた以外
は実施例3と同様に反応させ、それぞれのサンプルにつ
いて2回測定を行った。得られた化学発光の結果と実施
例3において作製した検量線から求めたTSHの量を表
1に示す。
【0108】
【表1】
【0109】2回測定の値より同時再現性が非常に高い
ことが明らかである。
【0110】実施例5 血清中に含まれるTSHの定量
【0111】実施例4と同様の操作を実施例4の測定か
ら1週間後に改めて行った。その結果を表2に示す。
【0112】
【表2】
【0113】実施例4で得られた結果と非常によく一致
しており、日差再現性に高いことが明らかである。
【0114】(比較例1)4−(2−スクシンイミジロ
キシカルボニルエチル)フェニル−10−メチルアクリ
ジニウム−9−カルボキシレート フルオロスルホネー
ト(アクリジニウム−Iと略称する)(株式会社同仁化
学研究所製)2.9mg(5μmol)のジメチルホルム
アミド60μl溶液を、予め抗TSH−IgG 8mg
(50nmol)を含む10mMリン酸バッファー(p
H7.0)1ml中に添加し、室温で30分間、更に4℃
で一昼夜反応させた。反応終了後、ファルマシア社製セ
ファデックスG−25カラム〔溶離溶媒10mMリン酸
バッファー(pH7.0)〕を用いてIgG分画を取り出
した。
【0115】(比較例2)検量線の作製
【0116】トリオキサン誘導体(1)標識抗TSH−
IgGの10mM炭酸バッファー溶液の代わりにアクリ
ジニウム−I標識抗TSH−IgGの10mMリン酸バ
ッファーを用いた以外は、実施例4と同様に反応を行い
検量線を作製した。その結果を図1に併せて示す。
【0117】(比較例3)血清中に含まれているTSH
の定量
【0118】実施例4に用いた血清を比較例2と同様に
反応させ、それぞれのサンプルについて2回測定を行
い、比較例2において作製した検量線から求めたTSH
の量を表1に併せて示す。
【0119】同時再現性は比較的高い値を示している。
【0120】(比較例4)血清中に含まれているTSH
の定量
【0121】比較例3と同様の操作を比較例3を実施し
てから1週間後に改めて行った。その結果を表2に併せ
て示す。
【0122】前回測定値よりも下回る結果が得られてお
り、日差再現性に乏しいことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TSH検量線を示すグラフ図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正内容】
【0116】実施例2において調整した抗TSH−Ig
G固相化試験管に、濃度が明確化されたTSHの標準血
清溶液(予めTSHを除いた血清に特定量のTSHを加
えて調整したもの)200μlを加えて、室温にて2時
間軽く振盪させた。次に0.05%(W/V)Twee
n20を含む10mMリン酸バッファー(pH7.0)
2mlで3回洗浄し、比較例1アクリジニウム−I標識
抗TSH−IgGのリン酸バッファー溶液(pH7.
0)200μlを加え、室温にて2時間反応させた。
0.05%(W/V)Tween20を含む10mMリ
ン酸バッファー(pH7.0)2mlで3回洗浄した
後、固相化試験管に10mMリン酸20mMクエン酸バ
ッファー(pH5.0)200μlを加え、続いて
0.3wt%Hを含む1M水酸化ナトリウム水溶
液200μlを加え化学発光させた。この発光を東北電
子産業社製 CLD−100を用いて測定し検量線を作
成した。その結果を図1に併せて示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中Xは2価の有機残基を示し、Rはカルボキシル
    基、アミノ基、ヒドロキシル基またはメルカプト基を示
    し、そしてR1 及びR2 は同一または異って、それぞれ
    炭素原子1乃至3個の置換又は非置換の脂肪族炭化水素
    基を示す)で表わされるトリオキサン誘導体と、特定の
    抗体または抗原とが共有結合していることを特徴とする
    標識抗体または標識抗原。
  2. 【請求項2】 下記一般式(2) 【化2】 (式中X1 とX2 とは、それぞれ独立して2価の有機残
    基を示し、R3 及びR4はそれぞれ独立してカルボキシ
    ル基、アミノ基、ヒドロキシル基またはメルカプト基を
    示す。さらにX2 −R4 は、メチル基、エチル基または
    プロピル基であってもよい。R5 は水素原子、ハロゲン
    原子、メチル基、エチル基、またはプロピル基を示す)
    で表わされるトリオキサン誘導体と、特定の抗体または
    抗原とが共有結合していることを特徴とする標識抗体ま
    たは標識抗原。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の標識抗体また
    は標識抗原と、試料中の測定対象物との免疫複合体を形
    成させ、しかる後、化学発光法により試料中の測定対象
    物を定量することを特徴とする免疫測定方法。
  4. 【請求項4】 特定の抗原(または抗体)を定量する免
    疫測定方法であって、請求項1または2に記載の標識抗
    体(または抗原)を用いることを特徴とする 抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)複合
    体、もしくは 抗原(または抗体)−標識抗体(または抗原)複合
    体に含まれていない標識抗体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法。
  5. 【請求項5】 特定の抗体(または抗原)を用いて特定
    の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方法であっ
    て、請求項1または2に記載の標識抗体(または抗原)
    を用いることを特徴とする 抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−標識抗
    体(または抗原)複合体、もしくは 抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−標識抗
    体(または抗原)複合体に含まれていない標識抗体(ま
    たは抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法。
  6. 【請求項6】 特定の固相化抗体(または抗原)を用い
    て特定の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方法で
    あって、請求項1または2に記載の標識抗体(または抗
    原)を用いることを特徴とする 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
    標識抗体(または抗原)複合体、もしくは 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
    標識抗体(または抗原)複合体に含まれていない標識抗
    体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法。
  7. 【請求項7】 特定の固相化抗体(または抗原)と特定
    の抗体(または抗原)を用いて特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法であって、請求項1または
    2に記載の標識抗体(または抗原)を用いることを特徴
    とする 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
    抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合体、
    もしくは 固相化抗体(または抗原)−抗原(または抗体)−
    抗体(または抗原)−標識抗体(または抗原)複合体に
    含まれていない標識抗体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法。
  8. 【請求項8】 特定の固相化抗原(または抗体)を用い
    て特定の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方法で
    あって、請求項1または2に記載の標識抗体(または抗
    原)を用いることを特徴とする 固相化抗原(または抗体)−標識抗体(または抗
    原)複合体、もしくは 固相化抗原(または抗体)−標識抗体(または抗
    原)複合体に含まれていない抗原(または抗体)−標識
    抗体(または抗原)複合体 の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法。
  9. 【請求項9】 特定の固相化抗原(または抗体)と特定
    の抗体(または抗原)を用いて特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法であって、請求項1または
    2に記載の標識抗体(または抗原)を用いることを特徴
    とする 固相化抗原(または抗体)−抗体(または抗原)−
    標識抗体(または抗原)複合体、もしくは 固相化抗原(または抗体)−抗体(または抗原)−
    標識抗体(または抗原)複合体に含まれていない標識抗
    体(または抗原) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法。
  10. 【請求項10】 特定の固相化抗体(または抗原)を用
    いて特定の抗原(または抗体)を定量する免疫測定方法
    であって、請求項1記載の標識抗原(または抗体)を用
    いることを特徴とする 固相化抗体(または抗原)−標識抗原(または抗
    体)複合体、もしくは 固相化抗体(または抗原)−標識抗原(または抗
    体)複合体に含まれていない標識抗原(または抗体) の化学発光を測定することにより特定の抗原(または抗
    体)を定量する免疫測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009133876A (ja) * 1999-05-05 2009-06-18 David A Benaron 光学コントラスト因子を使用して生体内の内部の現場を検出し、位置測定し、及び目標定めする方法及び装置

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JP2009133876A (ja) * 1999-05-05 2009-06-18 David A Benaron 光学コントラスト因子を使用して生体内の内部の現場を検出し、位置測定し、及び目標定めする方法及び装置

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