JPH0713407A - 画像形成装置並びにこの装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置並びにこの装置の制御方法

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JPH0713407A
JPH0713407A JP5151973A JP15197393A JPH0713407A JP H0713407 A JPH0713407 A JP H0713407A JP 5151973 A JP5151973 A JP 5151973A JP 15197393 A JP15197393 A JP 15197393A JP H0713407 A JPH0713407 A JP H0713407A
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image
potential
photoconductor
monitoring
electrostatic latent
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JP5151973A
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English (en)
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Katsunori Kikuchi
勝則 菊池
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、経時変化の大きな感光体の
表面電位を正確に補正できる画像形成装置を提供するこ
とにある。 【構成】画像形成装置2は、感光体50即ちモータが回転
されている時間を計数するモータ回転時間計数回路86
a、感光体50が停止状態にある時間を計数するタイマ回
路88からのクロックに応じて計数するモータ停止時間カ
ウンタ86b、及び、計数回路86aとカウンタ86bからの
出力に基づいて感光体50に提供される電位を制御するC
PU80を有している。CPU80は、計数回路86aとカウ
ンタ86bとから出力されたデータに基づいて帯電装置52
のグリッドスクリーン52bに印加されるグリッドバイア
ス電圧VG を高圧電圧発生回路84を介して変化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電写真プロセスに
よって像担持体に画像を形成し、トナーによって画像を
現像して用紙に出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電写真プロセスが利用されている画像
形成装置では、光導電性を有する感光体、及び、トナー
とキャリアからなる二成分現像剤が利用される。感光体
は、一般には、回転可能な円筒状或いは無端ベルト状に
形成される。
【0003】この種の画像形成装置では、複写開始信号
が入力 (プリントスイッチがオン)されることにより感
光体が回転され、帯電装置を介して、例えば、−650
ボルトに帯電される。この帯電された感光体には、原稿
に対応したレーザ光が照射されることで、概ね、400
ボルト程度電位が低下された領域が静電潜像が形成され
る。一方、トナーとキャリアには、現像装置を介して、
概ね−450ボルトの現像バイアス電圧が供給される。
ここで、感光体のレーザ光が照射された領域、即ち、感
光体に形成された静電潜像にのみトナーが付着され、静
電潜像が現像される。
【0004】多くの場合、感光体に帯電される電位即ち
表面電位、及び、トナーとキャリアに印加される現像バ
イアス電圧などは、画像形成装置が連続して動作される
時間即ち連続使用頻度、周辺環境即ち装置が設置される
場所の温度及び湿度、あるいは、画像形成可能最大枚数
即ちライフなどを考慮して、最もバランスのよい条件に
設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た画像形成装置では、連続した画像形成によって感光体
の帯電特性が時間とともに変化し、帯電装置から供給さ
れる電位が同一である場合には、表面電位が低下される
問題がある。このことは、プリント能力が大きな高速画
像形成装置においてより顕著となり、かぶり及びトナー
消費量の増大を引き起こすことが知られている。また、
トナー消費量が増大されることは、静電潜像に付着され
るトナー量を増大させることから、解像力の低下を引き
起こす。
【0006】このため、表面電位センサを配置すること
により感光体の表面電位を逐次計測し、帯電装置から供
給される電荷の量を変化させる方法が提案されている。
しかしながら、この方法では、表面電位センサが高価で
あることから、装置のコストが増大する問題がある。
【0007】ところで、連続した画像形成にともなう感
光体の表面電位の低下は、夜間或いは装置の故障などに
よって長時間に亘って画像形成が休止された場合には、
その休止時間とともに回復することが知られている。
【0008】このことから、帯電装置から感光体へ供給
される電荷の量の補正値が最適に設定されない場合に
は、例えば、翌日或いは修理直後の複写に際し、帯電量
が過度に補正される問題がある。この発明の目的は、経
時変化の大きな感光体の表面電位を正確に補正できる画
像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、感光体に静電潜像を形成し、
この静電潜像を用いて画像を形成する画像形成装置にお
いて、上記静電潜像を形成するに先だって上記感光体に
所定の電位を供給する電位供給手段と、この電位供給手
段が電位を供給している間上記感光体を移動させる駆動
手段と、上記電位供給手段の第一の動作状態を、上記駆
動手段が付勢されている時間を計数することで監視する
第一の監視手段と、前記電位供給手段の第二の動作状態
を、上記駆動手段が停止されている時間を計数すること
で監視する第二の監視手段と、この第二の監視手段及び
上記第一の監視手段の少なくとも一方から供給される監
視データに基づいて上記電位供給手段から出力される電
位を適正化する制御手段と、を有する画像形成装置を提
供するものである。
【0010】またこの発明によれば、感光体に画像デー
タに基づいて静電潜像を形成し、この静電潜像を用いて
画像を形成する画像形成装置において、主帯電装置と、
この主帯電装置とは独立に動作可能であって、前記主帯
電装置を介して出力される電荷が上記像担持体に向かう
量を制御する抑圧格子装置とを含み、上記静電潜像を形
成するに先だって上記感光体に所定の電位を供給する電
位供給手段と、この電位供給手段が電位を供給している
間上記感光体を移動させる駆動手段と、この駆動手段が
付勢されている場合には、上記電位供給手段が付勢され
ているものと判定し、上記駆動手段が付勢されている時
間を計数する感光体回転時間計数手段と、上記駆動手段
が停止されている場合には、上記電位供給手段が停止さ
れているものと判定し、上記駆動手段が停止されている
時間を計時する計時手段と、この計時手段と上記感光体
回転時間計数手段との出力に応じて、上記電位供給手段
の抑圧格子装置を所定の補正値で付勢する帯電出力制御
手段とを有する画像形成装置が提供される。
【0011】さらに、この発明によれば、感光体に静電
潜像を形成し、この静電潜像を用いて画像を形成する画
像形成装置において、上記静電潜像を形成するに先だっ
て、上記感光体に所定の電位を供給する帯電工程と、こ
の帯電工程が実行されることで電位が供給されている間
上記感光体を移動させる感光体駆動工程と、上記帯電工
程の第一の状態を、上記感光体駆動工程が実行されてい
る時間を計数することで監視する第一の監視工程と、前
記帯電工程の第二の状態を、上記感光体駆動工程が停止
されている時間を計数することで監視する第二の監視工
程と、この第二の監視工程及び上記第一の監視工程の少
なくとも一方から供給される監視データに基づいて、上
記帯電工程において出力される電位を適正化する制御工
程と、からなる画像形成装置の制御方法が提供される。
【0012】
【作用】この発明によれば、感光体に供給される電位の
経時変化は、感光体が移動されている時間が感光体を移
動させるための駆動手段が付勢されている時間を計数す
ることによって得られる感光体回転時間に基づいて随時
補正される。また、感光体が停止されている場合には、
経時変化によって低下されることのある感光体の電位が
復帰されるために必要な時間が計数され、この計数され
た時間に基づいて感光体に供給される電位が補正され
る。従って、感光体に供給される電位の経時変化を計測
するための装置を必要とすることなく、感光体に供給さ
れる電位を一定に維持できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。図1によれば、画像形成装置即ちプリンタ式複写
装置は、画像読取部4、画像形成部6、及び、制御部8
を有している。
【0014】画像読取部4は、読取対象物即ち原稿Dが
載置される原稿台10、及び、原稿台10に対して開閉可能
に形成され、原稿台10に載置された原稿Dを原稿台10に
密着させる原稿押さえ12を有している。
【0015】原稿台10の下方には、原稿台10に載置され
た原稿Dを照明する照明ランプ22、照明ランプ22から発
生される照明光を原稿Dに集光する反射板24、及び、原
稿Dからの反射光を折曲げる第1ミラー26などが一体に
形成され、原稿Dからの反射光を (後述する) 第二キャ
リッジ30に向かって反射させる第一キャリッジ20が配置
されている。第一キャリッジ20は、原稿台10と平行に移
動可能に配置され、図示しないパルスモータによって、
原稿台10に沿って平行に移動される。
【0016】第二キャリッジ30には、第一キャリッジ20
の第1ミラー26を介して折曲げられた原稿Dからの反射
光を順に折曲げる第2ミラー32及び第3ミラー34が互い
に直角に配置されている。第二キャリッジ30は、第一キ
ャリッジ20を駆動する図示しない歯付きベルトなどよっ
て、第一キャリッジ20に対して従動されるとともに、第
一キャリッジ20に対し、1/2の速度で原稿台10に沿っ
て平行に移動される。
【0017】第一キャリッジ20の下方であって、第二キ
ャリッジ30を介して折返された光の光軸を含む面内に
は、図示しない駆動機構を介して移動可能に形成され、
第二キャリッジ30からの反射光に集束性を与えるととも
に、自身が移動することで反射光を所望の倍率で結像さ
せる結像レンズ36、及び、レンズ36を介して集束された
上記反射光を光電変換するとともに、後述する画像メモ
リに対して (原稿Dの画像が変換された) 電気信号を出
力するCCDセンサ38を有している。
【0018】画像形成部6は、光源即ち半導体レーザ42
を含み、読取部4を介して読み取られた原稿Dの画像情
報に対応してレーザ42からの光を強度変化させるととも
に、後述する記録媒体即ち感光体に向かわせる光学装置
40を有している。
【0019】光学装置40は、レーザ42から発生されたレ
ーザ光に集束性を与え、概ね円形の断面形状を有するレ
ーザ光に変換する図示しない第1レンズ、第1レンズを
介して円形の断面形状を有するレーザ光に変換された光
を後述する感光体の軸方向に沿って偏向させる光偏向装
置44、偏向されたレーザ光を後述する感光体上の所望の
位置に順次結像させるために、レーザ光の偏向角と感光
体上における光軸からビームが結像されるべき位置まで
の距離を一致させる第2レンズ46、及び、レーザ光を感
光体に向かって折返すミラー48を含んでいる。
【0020】画像形成部6の概ね中央には、光学装置40
からのレーザ光によって、静電潜像(画像) が形成され
る記録媒体即ち感光体50が配置されている。感光体50の
周囲には、感光体50に所定の電荷を帯電させる帯電装置
52、感光体50に形成された静電潜像にトナーを供給する
ことで現像する現像装置54、 (後述する) 感光体50に形
成されたトナー像を用紙Pに転写させる転写装置56、及
び、感光体50の表面に残ったトナーをかき落とすクリー
ニング装置58a及び感光体50の表面に残った電荷を除去
する除電ランプ58bからなる除電清掃装置58などが順に
配置されている。
【0021】帯電装置52は、感光体50に向かって電荷を
放射するコロナワイヤ52a、コロナワイヤ52aを介して
放射された電荷が感光体50に到達可能な量を制御するグ
リッドスクリーン52b、及び、コロナワイヤ52a及びグ
リッドスクリーン52bを包囲するとともに、コロナワイ
ヤ52aから放射された電荷が感光体50以外の方向に向か
うことを阻止するシールドケース52cなどを含んでい
る。コロナワイヤ52a及びグリッドスクリーン52bは、
それぞれ、後述する高圧電圧発生回路及びグリッドバイ
アス発生回路に接続されている。
【0022】現像装置54は、図示しないトナーとキャリ
アからなる図示しない二成分現像剤及び現像剤を搬送す
るとともに、現像剤を保持しつつトナーのみを感光体50
に形成された静電潜像に付着させる現像ローラ54a、現
像ローラ54a及び現像剤を一体的に収容する現像ハウジ
ング54bなどを含んでいる。現像ローラ54aは、後述す
る現像バイアス発生回路に接続され、後述する現像バイ
アスが印加される。
【0023】転写装置56は、感光体50に形成されたトナ
ー像を用紙Pに引き寄せるために利用される転写チャー
ジャワイヤ56a、トナー像が転写される際に感光体50に
静電的に吸着された用紙Pを感光体から分離させるため
の分離チャージャワイヤ56bを有し、それぞれ、シール
ドケース56cを介して感光体50に対向配置される。
【0024】除電清掃装置58のクリーニング装置58a
は、感光体50に圧接され、感光体50の表面のトナーを剥
き落とすブレード58c及び剥き落とされたトナーを収容
するタンク58dなどから構成される。
【0025】感光体50の下方には、感光体50に向かって
用紙P、例えば、複写用紙、OHPシートなどを供給す
るための用紙カセット60aが内挿されている。また、感
光体50が回転される方向の上流に対応する位置であっ
て、装置2の右方には、用紙カセット60aとは独立に、
さまざまな大きさを有する用紙Pを一枚づつ給送するた
めのバイパストレイ60bが挿入されている。
【0026】感光体50と用紙カセット60aとの間には、
カセット60aから用紙Pを1枚ずつ引出す給紙ローラ62
a、バイパストレイ60bから供給される用紙Pを給紙ロ
ーラ62aに向かって給送するバイパス給紙ローラ62b、
給紙ローラ62a或いはバイパス給紙ローラ62bを介して
引出された用紙Pを感光体50へ向かって送出する一対の
搬送ローラ64、搬送ローラ64から感光体50へ向かう用紙
Pをガイドする給送路66、及び、用紙Pの傾きを補正す
るとともに、感光体50上のトナー像の先端と用紙Pの先
端とを整合させ、感光体50における外周面の移動速度と
同じ速度で用紙Pを給送する一対のタイミングローラ68
が配置されている。
【0027】感光体50の回転方向下流に対応する位置に
は、感光体50上に形成されたトナー像が転写され、トナ
ーが静電的に付着している状態の用紙Pを搬送する搬送
装置70、用紙Pに転写されたトナーを加熱することで溶
融させ、用紙Pに定着させる定着装置72、及び、トナー
像が定着された用紙Pを装置2の外部へ排出させる一対
の排出ローラ74を有している。排出ローラ74のさらに左
方には、トナー像が定着された用紙Pがストックされる
排出トレイ76が配置されている。
【0028】図2には、装置2における制御部8、画像
形成部6及び画像読取部4相互間の電気的接続が概略的
に示されている。図2によれば、制御部8は、主制御装
置としてのCPU80、及び、装置2を動作させるための
図示しない多くの回路群から構成されている。CPU80
には、例えば、複写装置2を動作させるための規則或い
は図示しない操作パネルから入力される数値データなど
が記憶されるメモリ82、帯電装置52のコロナワイヤ52a
及びグリッドスクリーン52b、及び、転写装置56の転写
チャージャワイヤ56a及び分離チャージャワイヤ56b
に、それぞれ、所定の電圧を提供する高圧電圧発生回路
84、感光体50を回転させる図示しないモータが連続して
回転された時間を計数するモータ回転時間計数回路86、
及び、図示しない内部クロック回路からのクロック信号
に基いて、モータが停止されている時間を計数するタイ
マ回路88などが接続されている。
【0029】メモリ82は、例えば、装置2を動作させる
ために必要なデータ及び後述する表面電位制御テーブル
などが予め書き込まれているROM82a、及び、図示し
ない操作パネルを介して入力される複写枚数或いは複写
倍率の数値データ及び後述するモータ回転時間など一時
的に記憶する一方で、画像読取部4を介して読取られた
画像データを光学装置40のレーザをオン/オフさせるた
めのシリアルデータに変換するために利用されるRAM
82bなどから構成される。尚、メモリ82には、画像読取
部4を介して読取られた画像データを一時的に記憶する
図示しない画像メモリ、及び、転送途中の画像データを
一時的に記憶する図示しないバッファメモリなども配置
されている。
【0030】高圧電圧発生回路84は、図示しない電源回
路を介して供給される電圧を所定の電位まで昇圧させる
図示しない昇圧回路、及び、CPU80の制御に応じて、
コロナワイヤ52a、グリッドスクリーン52b、転写チャ
ージャワイヤ56a及び分離チャージャワイヤ56bのそれ
ぞれに所定の電圧を供給する出力端84a,84b,84c及
び84dを有している。尚、出力端84bを介してグリッド
スクリーン52bに供給されるグリッドバイアス電圧は、
モータ回転時間計数回路86から供給される回転時間デー
タに対応するROM82a内の制御データがCPU80を介
して読み出されることで逐次変化される。
【0031】モータ回転時間計数回路86は、感光体50を
回転させる (図示しない) モータが回転された時間を計
数して積算する第一のカウンタ86a、及び、モータが回
転された時間とは別に、モータが停止されている時間を
計数して積算する第二のカウンタ86bを含んでいる。第
一のカウンタ86aは、図示しないモータ駆動回路からモ
ータ駆動信号が発生されている間、装置2の図示しない
内部クロックを基準として、概ね1秒毎に、発生される
モータ回転表示パルスを計数する。尚、モータ回転表示
パルスとしては、例えば、モータに組込まれているエン
コーダからの出力パルスなども利用できる。一方、第二
のカウンタ86bは、モータが停止されている間、図示し
ない内部クロック回路からのクロックに基いて、概ね1
秒毎に、停止時間を計数する。
【0032】次に、この発明の実施例であるプリンタ式
複写装置2の動作について詳細に説明する。図示しない
電源スイッチが投入されることで装置2がウォームアッ
プされ、待機 (複写可能) 状態が規定される。
【0033】図示しない制御パネルを介して複写枚数、
複写倍率、拡大/縮小、用紙サイズ選択、あるいは、モ
ード選択などの複写条件データが入力され、複写が開始
される。即ち、照明ランプ22が点灯され、 (図示しな
い) 走査モータが付勢されて第一キャリッジ20及び第二
キャリッジ30が原稿台10に沿って移動されて、原稿台10
に載置された原稿Dからの反射光 (即ち画像情報) が順
次CCDセンサ38へ導かれる。
【0034】CCDセンサ38へ導かれた反射光は、図示
しない画像処理部へ供給され、アナログ信号からディジ
タル信号に変換されたのち所定の補正及び変換が施され
て、メモリ82内の図示しない画像メモリに一旦記憶され
る。この画像データは、図示しないパラレル−シリアル
変換回路を介してシリアル信号 (印字信号) に変換され
て、画像形成部6の光学装置40へ供給される。
【0035】一方、画像形成部6では、原稿Dの画像情
報の読取りが開始された時点で、図示しないモータが付
勢され、感光体50が所望の速度で回転される。同時に、
モータ回転時間計数回路86の第一のカウンタ86aに、モ
ータ回転表示パルスが供給される。このモータ回転表示
パルスは、感光体50 (モータ) が停止されるまでの間連
続して供給される。
【0036】モータ (感光体50) が回転されると同時
に、帯電装置52のコロナワイヤ52a及びグリッドスクリ
ーン52bのそれぞれが高圧電圧発生回路84を介して付勢
され、感光体50へ所望の電荷が供給される。この場合、
感光体50へ提供される表面電位は、コロナワイヤ52aか
ら感光体50へ向かって放射された電位がグリッドスクリ
ーン52bに印加されたグリッドバイアス電圧によって制
御された電位となる。一例を示すと、コロナワイヤ52a
を介して感光体50に供給される初期表面電位は、概ね、
−700ボルト、及び、グリッドスクリーン52bに印加
されるグリッドバイアス電圧は、概ね、−650ボルト
である。尚、グリッドバイアス電圧は、感光体50 (モー
タ) が回転された直後から、後述する制御方法によって
逐次変化される。
【0037】引き続いて、所定の電位に帯電された感光
体50の表面に、印字信号に応じて強度変調されたレーザ
光が露光装置40のレーザ42を介して照射され、感光体50
に、印字信号 (画像データ) に対応する静電潜像が形成
される。このようにして形成された静電潜像は、現像装
置54から供給されるトナーによって現像され、転写装置
56を介して複写用紙Pにトナー像として転写される。
【0038】複写用紙Pに転写されたトナー像は、用紙
Pとともに感光体50の表面から分離されたのち、搬送装
置70によって定着装置72へ搬送され、定着装置72を介し
て用紙Pに固着される。
【0039】トナー像が固着された用紙Pは、排出ロー
ラ74を介して装置2の外部に配置されている排出トレイ
76に、順次、排出される。用紙Pにトナー像が転写され
た後の感光体50は、引き続き回転され、除電正装置58を
介して残存トナーが取り除かれたのち除電され、引き続
いて、次の画像形成に利用される。
【0040】このようにして、一連の画像形成が繰り返
される。ところで、感光体50に供給される電荷の量が一
定である場合には、図3に示されているように、感光体
50の表面に帯電される電荷の量即ち表面電位が時間とと
もに減衰することが知られている。この減衰は、特に、
画像形成即ち感光体50へ電荷が供給され始めた直後に急
激に顕著となり、概ね、2〜8時間で飽和減衰量に達す
ることが確認されている。一方、図4から明らかなよう
に、画像形成即ち感光体50への電荷の供給が休止された
場合には、感光体50に帯電される電位の大きさは、概
ね、数十分〜2時間の間で、ほぼ、帯電が開始された直
後の電位に復帰されることが知られている。
【0041】詳細には、図3から明らかなように、帯電
装置52を介して帯電が開始された直後に、概ね、−70
0ボルトであった感光体50の表面電位は、連続した画像
形成(プリント動作即ち感光体50への帯電動作) が概ね
1時間継続された場合に、およそ、−680ボルトに
(約3%) 低下する。この場合、さらに画像形成が継続
されることで、例えば、画像形成開始から概ね2時間後
に、およそ、−670ボルトに (約4.5%) 低下す
る。
【0042】これに対して、図4に示されているよう
に、連続した画像形成が休止 (中断即ち感光体50への電
荷の供給が停止) された場合には、感光体50の表面電位
は、それまでに画像形成動作が連続された時間に拘ら
ず、概ね、10分の間に、およそ10ボルト (約1.5
%) 回復 (上昇) される。また、引き続き休止された場
合には、概ね1時間で、ほぼ、初期の表面電位に復活さ
れる。
【0043】このことから、感光体50の表面電位が画像
形成時間即ち連続して帯電されている時間に拘りなく、
一定となるように、帯電装置52のグリッドスクリーン52
bに印加されるグリッドバイアス電圧がモータ回転時間
計数回路86を介して計数された時間に応じて変化され
る。
【0044】図5には、モータ回転時間及び休止時間と
グリッドバイアス電圧が変化される量との関係が示され
ている。図5によれば、例えば、グリッドバイアス電圧
の初期値VG0が−650ボルトである場合に、連続した
画像形成 (プリント動作) の時間、即ち、画像形成時間
c に応じて感光体50に供給されるグリッドバイアス電
圧VG は、 VG = 676 + 7.51 (lntc ) ボルト で、求められる。一方、画像形成が休止されている時
間、即ち、帯電休止時間tr に応じて感光体50に供給さ
れるグリッドバイアス電圧VG は、 VG = 666 − 3.75 (lntr ) ボルト で、求められる。
【0045】図6には、グリッドスクリーン52bに印加
されるグリッドバイアス電圧VG が図5に示されている
画像形成時間tc 及び帯電休止時間tr に基づいて規定
されるための流れが示されている。
【0046】図6によれば、プリント開始信号が入力さ
れることで、モータ回転時間計数回路86の第一のカウン
タ86aがリセットされ、感光体50 (モータ) が回転され
る時間が計数される。尚、感光体50 (モータ) が回転さ
れた時点で、第二のカウンタ86bもリセットされる。
【0047】この状態で、第一のカウンタ86aを介し
て、概ね、1秒ごとに、モータが停止されるまでの間の
画像形成時間tc が計数され、帯電装置52のグリッドス
クリーン52bに印加されるグリッドバイアス電圧VG
が、 VG = VG0 + VG0 (tc ) ボルト に規定される。
【0048】一方、モータが停止された場合には、第二
のカウンタ86bを介して、次にモータが回転されるまで
の時間即ち帯電休止時間tr が計数され、帯電装置52の
グリッドスクリーン52bに印加されるグリッドバイアス
電圧VG が、 VG = VG0 + VG0 (tr ) ボルト に規定される。
【0049】図7及び図8には、図5に示されているグ
リッドバイアス電圧VG の制御を簡略できる制御テーブ
ルの一例が示されている。図7によれば、連続した画像
形成 (プリント動作) 即ち画像形成時間tc に応じて感
光体50に供給されるグリッドバイアス電圧VG は、画像
形成が開始された時点から概ね10分後、1時間後、2
時間後及び4時間後を変化点として、グリッドバイアス
電圧が、−650ボルトから次第に増大される。
【0050】図8によれば、画像形成が中断、即ち、モ
ータ (感光体50) の回転が停止された時点から経過され
た時間即ち帯電休止時間tr が概ね2分後、30分後、
6時間後及び8時間後を変化点として、グリッドバイア
ス電圧VG が、−650ボルト (初期値) まで次第に減
少される。
【0051】図9には、図5或いは図7及び図8に示さ
れているグリッドバイアス電圧VGを変化する方法と同
様の方法が示されている。図9によれば、第一のカウン
タ86aを介して計数された画像形成時間tc が、概ね、
600秒 (10分) 以上3600秒 (60分=1時間)
未満、7200秒(2時間) 未満、14400秒 (4時
間) 未満、及び、14400秒 (4時間)以上である場
合に、それぞれ、10、15、25、及び、35ボルト
だけ、グリッドバイアス電圧VG が増大される。一方、
第二のカウンタ86bを介して計数された帯電休止時間t
r が、概ね、120秒 (2分) 以内、1800秒 (3
0) 分以内、21600秒 (6時間) 以内、及び、28
800秒 (8時間) 以内である場合に、それぞれ、3
5、25、15、及び、10ボルトだけ、グリッドバイ
アス電圧VG が増大される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置によれば、感光体 (モータ) が回転されている時
間を基準に、予め決められた補正パターンでグリッドス
クリーンに印加されるグリッドバイアス電圧を変化でき
ることから、直前の画像形成動作の影響による感光体の
表面電位の変化が低減され、安定な画像濃度を有するプ
リント出力が可能になる。また、画像形成動作が長時間
休止された場合には、タイマ回路による演算によって、
グリッドバイアス電圧がさらに補正されることから、通
電直後などに生じる虞れのあった画像かぶり或いは解像
力の低下が抑制される。従って、装置が動作されている
時間に拘らず一定の画像濃度を有するプリント出力 (複
写物) が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施例が組込まれるプリン
タ式複写装置を示す概略図。
【図2】図2は、図1の複写装置の電気的接続を概略的
に示すブロック図。
【図3】図3は、連続した画像形成動作による感光体の
表面電位の低下を示すグラフ。
【図4】図4は、画像形成動作が休止されている時間に
対応する感光体の表面電位の復帰を示すグラフ。
【図5】図5は、この発明の実施例である帯電量補正特
性を示すグラフ。
【図6】図6は、図5に示されているグラフに基づいた
複写装置の動作の概略を示すフローチャート。
【図7】図7は、図5に示されている特性に基づく補正
を簡略化するための制御テーブルの一例を示す概略図。
【図8】図8は、図5に示されている特性に基づく補正
を簡略化するための制御テーブルの一例を示す概略図。
【図9】図9は、図5或いは図7及び図8に示されてい
る例よりも、より複写装置を簡略的に動作させるための
フローチャート。
【図10】図10は、図9に示されているフローチャー
トに引続く一連の流れを示すフローチャート。
【図11】図11は、図9並び図10に示されているフ
ローチャートにさらに引続く一連の流れを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
2…プリンタ式複写装置、4…画像読取部、6…画像形
成部、8…制御部、10…原稿台、12…原稿押さえ、20…
第一キャリッジ、22…照明ランプ、24…反射板、26…第
1ミラー、30…第二キャリッジ、32…第2ミラー、34…
第3ミラー、36…結像レンズ、38…CCDセンサ、40…
光学装置、42…半導体レーザ、44…光偏向装置、46…第
2レンズ、48…折返すミラー、50…感光体、52…帯電装
置、52a…コロナワイヤ、52b…グリッドスクリーン、
52c…シールドケース、54…現像装置、54a…現像ロー
ラ、54b…現像ハウジング、56…転写装置、56a…転写
チャージャワイヤ、56b…分離チャージャワイヤ、56c
…シールドケース、58…除電清掃装置、58a…クリーニ
ング装置、58b…除電ランプ、58c…ブレード、58d…
タンク、60a…用紙カセット、60b…バイパストレイ、
62a…給紙ローラ、62b…バイパス給紙ローラ、64…搬
送ローラ、66…給送路、68…タイミングローラ、70…搬
送装置、72…定着装置、74…排出ローラ、76…排出トレ
イ、80…CPU、82…メモリ、82a…ROM、82b…R
AM、84…高圧電圧発生回路、84a,84b,84c及び84
d…出力端、86…モータ回転時間計数回路、86a…第一
のカウンタ、86b…第二のカウンタ、88…タイマ回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体に静電潜像を形成し、この静電潜像
    を用いて画像を形成する画像形成装置において、 上記静電潜像を形成するに先だって上記感光体に所定の
    電位を供給する電位供給手段と、 この電位供給手段が電位を供給している間上記感光体を
    移動させる駆動手段と、 上記電位供給手段の第一の動作状態を、上記駆動手段が
    付勢されている時間を計数することで監視する第一の監
    視手段と、 前記電位供給手段の第二の動作状態を、上記駆動手段が
    停止されている時間を計数することで監視する第二の監
    視手段と、 この第二の監視手段及び上記第一の監視手段の少なくと
    も一方から供給される監視データに基づいて上記電位供
    給手段から出力される電位を適正化する制御手段と、
    を、有する画像形成装置。
  2. 【請求項2】感光体に画像データに基づいて静電潜像を
    形成し、この静電潜像を用いて画像を形成する画像形成
    装置において、 主帯電装置と、この主帯電装置とは独立に動作可能であ
    って、前記主帯電装置を介して出力される電荷が上記像
    担持体に向かう量を制御する抑圧格子装置とを含み、上
    記静電潜像を形成するに先だって上記感光体に所定の電
    位を供給する電位供給手段と、 この電位供給手段が電位を供給している間上記感光体を
    移動させる駆動手段と、 この駆動手段が付勢されている場合には、上記電位供給
    手段が付勢されているものと判定し、上記駆動手段が付
    勢されている時間を計数する感光体回転時間計数手段
    と、 上記駆動手段が停止されている場合には、上記電位供給
    手段が停止されているものと判定し、上記駆動手段が停
    止されている時間を計時する計時手段と、 この計時手段と上記感光体回転時間計数手段との出力に
    応じて、上記電位供給手段の抑圧格子装置を所定の補正
    値で付勢する帯電出力制御手段と、を、有する画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】感光体に静電潜像を形成し、この静電潜像
    を用いて画像を形成する画像形成装置において、 上記静電潜像を形成するに先だって、上記感光体に所定
    の電位を供給する帯電工程と、 この帯電工程が実行されることで電位が供給されている
    間上記感光体を移動させる感光体駆動工程と、 上記帯電工程の第一の状態を、上記感光体駆動工程が実
    行されている時間を計数することで監視する第一の監視
    工程と、 前記帯電工程の第二の状態を、上記感光体駆動工程が停
    止されている時間を計数することで監視する第二の監視
    工程と、 この第二の監視工程及び上記第一の監視工程の少なくと
    も一方から供給される監視データに基づいて、上記帯電
    工程において出力される電位を適正化する制御工程と、
    からなる画像形成装置の制御方法。
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