JPH07134036A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
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- JPH07134036A JPH07134036A JP5283403A JP28340393A JPH07134036A JP H07134036 A JPH07134036 A JP H07134036A JP 5283403 A JP5283403 A JP 5283403A JP 28340393 A JP28340393 A JP 28340393A JP H07134036 A JPH07134036 A JP H07134036A
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Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動子に発生する寄生振動を防止することが
でき、而も作業効率を向上させる。 【構成】 振動子1の一つの稜部1aにR形状や平面形
状等から成る切欠部を設け、このように形成された稜部
1aを基板4の中央部に設けた空間部4aに橋状に設け
られた支持線5に固定する。 【効果】 これにより、稜部1aに電流が集中し難くな
るので、安定した溶接作業を行うことができ、また、支
持線5にかかる応力を分散させることができるので支持
線5の破断等のトラブルを防止することができる。更
に、振動子1を支持する支持線5の振動幅L′を大幅に
小さくすることができ、更に振動高さH′をゼロにする
ことができるので、寄生振動を防止することができる。
でき、而も作業効率を向上させる。 【構成】 振動子1の一つの稜部1aにR形状や平面形
状等から成る切欠部を設け、このように形成された稜部
1aを基板4の中央部に設けた空間部4aに橋状に設け
られた支持線5に固定する。 【効果】 これにより、稜部1aに電流が集中し難くな
るので、安定した溶接作業を行うことができ、また、支
持線5にかかる応力を分散させることができるので支持
線5の破断等のトラブルを防止することができる。更
に、振動子1を支持する支持線5の振動幅L′を大幅に
小さくすることができ、更に振動高さH′をゼロにする
ことができるので、寄生振動を防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は飛行体、船舶、車両、
ロボットなどの位置、姿勢制御に適した振動ジャイロに
係わり、特に、x軸、y軸方向の対称性、支持面積、x
軸、y軸方向の共振周波数、メカニカルQ等の支持特性
を向上させて振動子を確実に支持するようにした振動ジ
ャイロに関する。
ロボットなどの位置、姿勢制御に適した振動ジャイロに
係わり、特に、x軸、y軸方向の対称性、支持面積、x
軸、y軸方向の共振周波数、メカニカルQ等の支持特性
を向上させて振動子を確実に支持するようにした振動ジ
ャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図4に示すように振動子21
のx軸面21x、y軸面21yにトランスデューサ22、
23を貼着し、x軸方向に運動している物体21にz軸
回りに角速度Ωが加わるとy軸方向にコリオリの力Fc
が発生することが知られている。この原理を利用し、物
体をx軸方向に屈曲振動を起こさせて速度を与え、z軸
回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリ
オリの力Fcにより起きる振動を検知することにより、
この角速度Ωを測定する振動ジャイロが提案されている
(特開昭62−106315号、特開平1−25001
4号、特開平2−51066号、特開平2−80911
号、特開平2−82164号、特開平2−187621
号、特開平2−187622号、特開平2−20121
8号公報)。
のx軸面21x、y軸面21yにトランスデューサ22、
23を貼着し、x軸方向に運動している物体21にz軸
回りに角速度Ωが加わるとy軸方向にコリオリの力Fc
が発生することが知られている。この原理を利用し、物
体をx軸方向に屈曲振動を起こさせて速度を与え、z軸
回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリ
オリの力Fcにより起きる振動を検知することにより、
この角速度Ωを測定する振動ジャイロが提案されている
(特開昭62−106315号、特開平1−25001
4号、特開平2−51066号、特開平2−80911
号、特開平2−82164号、特開平2−187621
号、特開平2−187622号、特開平2−20121
8号公報)。
【0003】これらの振動ジャイロには、その振動体に
着目すれば音又型や図示のような音片型等色々の種類が
あるが、その振動子は支持線でケーシング内で支持され
る。両端自由の音片型の振動ジャイロに関して言えば、
音片の長手方向両端間をLとすれば両端から0.224
Lの位置に振動の変位零点、即ち振動の節があり、振動
子はこの位置を支持点として支持線により担持される。
この両端自由の音片型では振動子は上述のように振動の
変位零点で支持されるが、その支持手段としては、従来
から振動子への機械的影響を少なくするために、支持線
を振動子の変位零点の稜部に溶接等で固定して支持して
いる。
着目すれば音又型や図示のような音片型等色々の種類が
あるが、その振動子は支持線でケーシング内で支持され
る。両端自由の音片型の振動ジャイロに関して言えば、
音片の長手方向両端間をLとすれば両端から0.224
Lの位置に振動の変位零点、即ち振動の節があり、振動
子はこの位置を支持点として支持線により担持される。
この両端自由の音片型では振動子は上述のように振動の
変位零点で支持されるが、その支持手段としては、従来
から振動子への機械的影響を少なくするために、支持線
を振動子の変位零点の稜部に溶接等で固定して支持して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a)、(b)に示すように振動子24の稜部24aが
鋭利なために、抵抗溶接により支持線25と振動子24
とを固定する際、電流が稜部24aに集中することによ
り溶接作業が困難になる。また、抵抗溶接により稜部2
4aに応力が集中するので支持線25が破断する虞があ
り、この支持線25の破断はアーク溶接、レーザ溶接等
他の溶接においても起こってしまう難点があった。更
に、稜部24aにおける溶接では図6(a)、(b)に
示すように、支持線25に対して振動子24が非対称に
支持され易く、振動子24の振動に悪影響を与えてい
た。
(a)、(b)に示すように振動子24の稜部24aが
鋭利なために、抵抗溶接により支持線25と振動子24
とを固定する際、電流が稜部24aに集中することによ
り溶接作業が困難になる。また、抵抗溶接により稜部2
4aに応力が集中するので支持線25が破断する虞があ
り、この支持線25の破断はアーク溶接、レーザ溶接等
他の溶接においても起こってしまう難点があった。更
に、稜部24aにおける溶接では図6(a)、(b)に
示すように、支持線25に対して振動子24が非対称に
支持され易く、振動子24の振動に悪影響を与えてい
た。
【0005】このような支持線25は振動子24を囲む
ようにコの字形に形成されており、このコの字形の支持
線25は固定基板26に固定されている。しかし、支持
線25の振動幅L、振動高さHは、振動子24に接触し
ない範囲でなければ小さくすることができないので、寄
生振動を抑えるには限界があった。従ってx軸、y軸方
向の対称性、支持面積、x軸、y軸方向の共振周波数、
メカニカルQ等の支持特性を向上させるのが困難であっ
た。また、支持線25をコの字形に加工しなければなら
ず、作業効率の向上の妨げになっていた。
ようにコの字形に形成されており、このコの字形の支持
線25は固定基板26に固定されている。しかし、支持
線25の振動幅L、振動高さHは、振動子24に接触し
ない範囲でなければ小さくすることができないので、寄
生振動を抑えるには限界があった。従ってx軸、y軸方
向の対称性、支持面積、x軸、y軸方向の共振周波数、
メカニカルQ等の支持特性を向上させるのが困難であっ
た。また、支持線25をコの字形に加工しなければなら
ず、作業効率の向上の妨げになっていた。
【0006】
【目的】本発明は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、寄生振動を防止することができ
而も作業効率を向上させる振動ジャイロを提供すること
を目的とする。
ためになされたもので、寄生振動を防止することができ
而も作業効率を向上させる振動ジャイロを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の振動ジャイロは、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、中
央部に空間部が設けられ、この空間部に橋状に導線を設
けた基板とを備え、振動子は一つの稜部に切欠部を設
け、この振動子の変位零点位置の切欠部は導線に固定さ
れているものであり、また、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、中
央部に空間部が設けられ、この空間部に少なくとも1本
以上の支持線として機能する支持部を有する導体の基板
とを備え、振動子は一つの稜部に切欠部を設け、この振
動子の変位零点位置の切欠部は支持部に固定されている
ものである。
に本発明の振動ジャイロは、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、中
央部に空間部が設けられ、この空間部に橋状に導線を設
けた基板とを備え、振動子は一つの稜部に切欠部を設
け、この振動子の変位零点位置の切欠部は導線に固定さ
れているものであり、また、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、中
央部に空間部が設けられ、この空間部に少なくとも1本
以上の支持線として機能する支持部を有する導体の基板
とを備え、振動子は一つの稜部に切欠部を設け、この振
動子の変位零点位置の切欠部は支持部に固定されている
ものである。
【0008】
【作用】この振動ジャイロは、振動子の一つの稜部に切
欠部を設けたので、この切欠部を支持線に固定する際、
稜部に電流が集中し難くなるので、安定した溶接作業を
行うことができ、また、支持線にかかる応力をある程度
分散させることができるので支持線の破断等のトラブル
を防止することができる。また、このような振動子に設
けた切欠部を、基板の中央部に設けた空間部に橋状に設
けられた導線または基板の空間部に形成される支持部に
固定させることにより、振動子の振動幅を大幅に小さく
することができ、更に振動高さをゼロにすることができ
るので、振動子に発生する寄生振動を防止することがで
きる。
欠部を設けたので、この切欠部を支持線に固定する際、
稜部に電流が集中し難くなるので、安定した溶接作業を
行うことができ、また、支持線にかかる応力をある程度
分散させることができるので支持線の破断等のトラブル
を防止することができる。また、このような振動子に設
けた切欠部を、基板の中央部に設けた空間部に橋状に設
けられた導線または基板の空間部に形成される支持部に
固定させることにより、振動子の振動幅を大幅に小さく
することができ、更に振動高さをゼロにすることができ
るので、振動子に発生する寄生振動を防止することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の振動ジャイロを両端自由の音
片型に適用した実施例につき図面を参照して説明する。
図1において、振動ジャイロは横断面4角形の直方体の
音片で構成された振動子1をx軸方向に屈曲運動を起こ
させて速度を与え、z軸回りに角速度Ωを受けたときに
y軸方向に発生するコリオリの力Fcにより起きる屈曲
運動を検知することにより、この角速度Ωを測定するも
のである。
片型に適用した実施例につき図面を参照して説明する。
図1において、振動ジャイロは横断面4角形の直方体の
音片で構成された振動子1をx軸方向に屈曲運動を起こ
させて速度を与え、z軸回りに角速度Ωを受けたときに
y軸方向に発生するコリオリの力Fcにより起きる屈曲
運動を検知することにより、この角速度Ωを測定するも
のである。
【0010】本発明の振動ジャイロにおいて、振動子
は、メカニカルQ、ヤング率、密度の温度係数、線膨張
係数、等方性などの諸特性を考慮して恒弾性材料が使用
されているNi−SPAN−CまたはCo−エリンバ等
の恒弾性金属材料やガラス、セラミック等の恒弾性電気
絶縁物で構成される。後者の恒弾性電気絶縁物としては
ヤング率の温度係数が小さく線膨張係数が小さい絶縁物
で、特殊ガラスが好適に採用される。特殊ガラスは恒弾
性である他、メカニカルQが大きく等方的であり、振動
子として必要な特性を備えている。特殊ガラスとして
は、低膨張の鉛を含むガラスが特に好ましい。例えば、
PbO-SiO2、PbO-B2O3、PbO-P2O5系、R2O-PbO-SiO2、R2O-
CaO-PbO-SiO2、R2O-ZnO-PbO-SiO2、R2O-BaO-PbO-SiO2、
R2O-Al2O3-PbO-SiO2(R2O:Na2O、K2O)系またはこれらのS
iO2分をB2O3若しくはP2O5で置換した系が採用できる。
鉛を含むこれらのガラスは恒弾性であって低線膨張係数
を有しており振動ジャイロに必要な特性を具備してい
る。
は、メカニカルQ、ヤング率、密度の温度係数、線膨張
係数、等方性などの諸特性を考慮して恒弾性材料が使用
されているNi−SPAN−CまたはCo−エリンバ等
の恒弾性金属材料やガラス、セラミック等の恒弾性電気
絶縁物で構成される。後者の恒弾性電気絶縁物としては
ヤング率の温度係数が小さく線膨張係数が小さい絶縁物
で、特殊ガラスが好適に採用される。特殊ガラスは恒弾
性である他、メカニカルQが大きく等方的であり、振動
子として必要な特性を備えている。特殊ガラスとして
は、低膨張の鉛を含むガラスが特に好ましい。例えば、
PbO-SiO2、PbO-B2O3、PbO-P2O5系、R2O-PbO-SiO2、R2O-
CaO-PbO-SiO2、R2O-ZnO-PbO-SiO2、R2O-BaO-PbO-SiO2、
R2O-Al2O3-PbO-SiO2(R2O:Na2O、K2O)系またはこれらのS
iO2分をB2O3若しくはP2O5で置換した系が採用できる。
鉛を含むこれらのガラスは恒弾性であって低線膨張係数
を有しており振動ジャイロに必要な特性を具備してい
る。
【0011】一般に、振動ジャイロに使用する振動子は
特に断面2次モーメントの関係で厳密に正n角形(nは
3以上の正の整数)である必要があるので、断面の角度
精度、寸法精度等を厳格に規定するため、切削、研磨し
て調整を行なう際に、恒弾性絶縁物、特にガラスではそ
の作業が容易である。このような恒弾性電気絶縁物で構
成された振動子1は、振動子の共振振動数でx軸方向に
振動させて速度を与えるために、x軸、y軸に対して4
5゜の軸線に平行な面1Aに圧電トランスデューサ2、
x軸、y軸に対して45゜の軸線に直交する軸線に平行
な面1Bに圧電トランスデューサ3が貼着されている。
この圧電トランスデューサ2、圧電トランスデューサ3
に駆動信号を印加し振動子1のx軸方向に励振させ、z
軸回りに角速度Ωを受けることによりこの励振方向に9
0°の位相差をもつコリオリの力Fcが発生する。この
励振方向に対して直交方向に励起されたコリオリの力F
cによる屈曲振動を圧電トランスデューサ2、3によっ
て検出測定することができる。
特に断面2次モーメントの関係で厳密に正n角形(nは
3以上の正の整数)である必要があるので、断面の角度
精度、寸法精度等を厳格に規定するため、切削、研磨し
て調整を行なう際に、恒弾性絶縁物、特にガラスではそ
の作業が容易である。このような恒弾性電気絶縁物で構
成された振動子1は、振動子の共振振動数でx軸方向に
振動させて速度を与えるために、x軸、y軸に対して4
5゜の軸線に平行な面1Aに圧電トランスデューサ2、
x軸、y軸に対して45゜の軸線に直交する軸線に平行
な面1Bに圧電トランスデューサ3が貼着されている。
この圧電トランスデューサ2、圧電トランスデューサ3
に駆動信号を印加し振動子1のx軸方向に励振させ、z
軸回りに角速度Ωを受けることによりこの励振方向に9
0°の位相差をもつコリオリの力Fcが発生する。この
励振方向に対して直交方向に励起されたコリオリの力F
cによる屈曲振動を圧電トランスデューサ2、3によっ
て検出測定することができる。
【0012】さて、図示の振動ジャイロにおいて、振動
子1は断面が正方形で且つ一つの稜部1aに切欠部を設
けている。この切欠部が設けられた稜部1aと支持線5
とを抵抗溶接、アーク溶接、レーザ溶接等により接合す
る。この切欠部の形状は支持線5への溶接を容易にし、
且つ溶接部の強度を増すためにR形状または平面形状が
好ましい。この稜部1aにR形状等の加工を施す方法は
切削加工によって稜部1aを切欠してもよいが、これに
限らずダイスによる振動子1の引き落とし加工の際、ダ
イス自体にR形状等の形状を加工して振動子1に切欠部
を設けてもよい。
子1は断面が正方形で且つ一つの稜部1aに切欠部を設
けている。この切欠部が設けられた稜部1aと支持線5
とを抵抗溶接、アーク溶接、レーザ溶接等により接合す
る。この切欠部の形状は支持線5への溶接を容易にし、
且つ溶接部の強度を増すためにR形状または平面形状が
好ましい。この稜部1aにR形状等の加工を施す方法は
切削加工によって稜部1aを切欠してもよいが、これに
限らずダイスによる振動子1の引き落とし加工の際、ダ
イス自体にR形状等の形状を加工して振動子1に切欠部
を設けてもよい。
【0013】このような切欠部の大きさは振動子1に対
して種々の影響を与える。即ち、切欠部が大きすぎる場
合は振動子1と支持線5との接合部の面積が大きくなる
ので、振動子1への機械的影響が大きくなり、電気−機
械等価回路的には機械系の支持インピーダンスに悪影響
を及ぼし、振動子1の固有共振振動数が変化することに
なる。一方、切欠部が小さすぎる場合は、鋭利な稜部と
同様に稜部1aに応力が集中するので、溶接後に支持線
5が破断する虞があり、また、支持線5に対して振動子
1が非対称に支持され易いので、振動子1の振動に悪影
響を与えることになる。従って切欠部の大きさによる振
動子1の特性の変化に鑑み、0.05mm程度の大きさの
切欠部が好ましい。尚、振動子1と支持線5との接合方
法は溶接に限らず振動子1を支持線5で支持することが
できればどのような接合方法でもよい。
して種々の影響を与える。即ち、切欠部が大きすぎる場
合は振動子1と支持線5との接合部の面積が大きくなる
ので、振動子1への機械的影響が大きくなり、電気−機
械等価回路的には機械系の支持インピーダンスに悪影響
を及ぼし、振動子1の固有共振振動数が変化することに
なる。一方、切欠部が小さすぎる場合は、鋭利な稜部と
同様に稜部1aに応力が集中するので、溶接後に支持線
5が破断する虞があり、また、支持線5に対して振動子
1が非対称に支持され易いので、振動子1の振動に悪影
響を与えることになる。従って切欠部の大きさによる振
動子1の特性の変化に鑑み、0.05mm程度の大きさの
切欠部が好ましい。尚、振動子1と支持線5との接合方
法は溶接に限らず振動子1を支持線5で支持することが
できればどのような接合方法でもよい。
【0014】このように形成された振動子1をケーシン
グ(図示せず)内において支持するには図2(a)、
(b)に示すように、振動子1の切欠部が設けられた稜
部1aを直線からなる所定長さの導線である支持線5に
溶接等で固定し、振動子1の振動を抑制しないよう空間
部4aが穿設される基板4の半田付け用電極パッド8
に、この支持線5の両端を半田付等で固定する。なお、
この振動ジャイロは両端自由の音片型なので、音片の長
手方向両端間をLとすれば両端から0.224Lの位置
に振動の変位零点、即ち振動の節があり、振動子1はこ
の位置を支持点として支持線5が2本溶接される。
グ(図示せず)内において支持するには図2(a)、
(b)に示すように、振動子1の切欠部が設けられた稜
部1aを直線からなる所定長さの導線である支持線5に
溶接等で固定し、振動子1の振動を抑制しないよう空間
部4aが穿設される基板4の半田付け用電極パッド8
に、この支持線5の両端を半田付等で固定する。なお、
この振動ジャイロは両端自由の音片型なので、音片の長
手方向両端間をLとすれば両端から0.224Lの位置
に振動の変位零点、即ち振動の節があり、振動子1はこ
の位置を支持点として支持線5が2本溶接される。
【0015】これにより振動子1の振動幅L′を大幅に
小さくすることができ、更に振動高さH′をゼロにする
ことができるので、振動子1に発生する寄生振動を防止
することができる。従ってx軸、y軸方向の対称性、支
持面積、x軸、y軸方向の共振周波数、メカニカルQ等
の支持特性を向上させることが容易になる。尚、本実施
例においては振動子1に発生する寄生振動を防止するた
めに、振動子1の振動幅L′を大幅に小さくし且つ振動
高さH′をゼロにしたが、これに限らず図3に示すよう
に導体の基板であるリードフレーム7に、振動子6の切
欠部が設けられた稜部6aの振動の変位零点の2点の支
持部7a、7bの間隔Aを形成させることができるよう
に穴を設け、このリードフレーム7に振動子6の振動を
抑制しないように半田付等で固定することにより、振動
子6の振動幅L′を大幅に小さくすることができ、更に
振動高さH′をゼロにすることができるので上記と同様
の効果を得ることができる。
小さくすることができ、更に振動高さH′をゼロにする
ことができるので、振動子1に発生する寄生振動を防止
することができる。従ってx軸、y軸方向の対称性、支
持面積、x軸、y軸方向の共振周波数、メカニカルQ等
の支持特性を向上させることが容易になる。尚、本実施
例においては振動子1に発生する寄生振動を防止するた
めに、振動子1の振動幅L′を大幅に小さくし且つ振動
高さH′をゼロにしたが、これに限らず図3に示すよう
に導体の基板であるリードフレーム7に、振動子6の切
欠部が設けられた稜部6aの振動の変位零点の2点の支
持部7a、7bの間隔Aを形成させることができるよう
に穴を設け、このリードフレーム7に振動子6の振動を
抑制しないように半田付等で固定することにより、振動
子6の振動幅L′を大幅に小さくすることができ、更に
振動高さH′をゼロにすることができるので上記と同様
の効果を得ることができる。
【0016】また、本実施例では、振動ジャイロを4角
形の直方体振動子を使用した音片型に適用した例につい
て説明したが、本発明の振動ジャイロは横断面n角形
(nは3以上の正の整数)の多辺体の音片型にも適用で
き、音又片等に応用する場合についても等しく適用でき
る。この場合、x軸方向、y軸方向とはその横断面n角
形のx軸方向、y軸方向成分をいうものとする。
形の直方体振動子を使用した音片型に適用した例につい
て説明したが、本発明の振動ジャイロは横断面n角形
(nは3以上の正の整数)の多辺体の音片型にも適用で
き、音又片等に応用する場合についても等しく適用でき
る。この場合、x軸方向、y軸方向とはその横断面n角
形のx軸方向、y軸方向成分をいうものとする。
【0017】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように本発
明の振動ジャイロによれば、振動子の一つの稜部に切欠
部を設けたので、この切欠部を支持線に固定する際、固
定部に電流が集中し難くなるので、安定した溶接作業を
行うことができ、また、支持線にかかる応力をある程度
分散させることができるので支持線の破断等のトラブル
を防止することができる。更に、振動子に設けた切欠部
を、基板の中央部に設けた空間部に橋状に設けられた導
線に固定し、或いは基板の中央部に設けた空間部に形成
される支持部に固定することにより、振動子に発生する
寄生振動を防止することができ、而も支持線の加工工程
を省くことができるので、工数の削減、作業効率の向上
を図ることができる。これによりx軸、y軸両方向の対
称性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を安定させ
ることができるので、測定効率を向上させることができ
る。
明の振動ジャイロによれば、振動子の一つの稜部に切欠
部を設けたので、この切欠部を支持線に固定する際、固
定部に電流が集中し難くなるので、安定した溶接作業を
行うことができ、また、支持線にかかる応力をある程度
分散させることができるので支持線の破断等のトラブル
を防止することができる。更に、振動子に設けた切欠部
を、基板の中央部に設けた空間部に橋状に設けられた導
線に固定し、或いは基板の中央部に設けた空間部に形成
される支持部に固定することにより、振動子に発生する
寄生振動を防止することができ、而も支持線の加工工程
を省くことができるので、工数の削減、作業効率の向上
を図ることができる。これによりx軸、y軸両方向の対
称性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を安定させ
ることができるので、測定効率を向上させることができ
る。
【図1】本発明の一実施例である振動ジャイロを示す
図。
図。
【図2】図2(a)、(b)は図1の振動ジャイロを示
す斜視図。
す斜視図。
【図3】図3は本発明の他の実施例における振動ジャイ
ロを示す斜視図。
ロを示す斜視図。
【図4】従来の振動ジャイロの斜視図。
【図5】従来の振動ジャイロの構成を示す図で、(a)
は斜視図、(b)は平面図。
は斜視図、(b)は平面図。
【図6】図6(a)、(b)は従来の振動ジャイロの特
性を示す説明図。
性を示す説明図。
1‥‥振動子 2、3‥‥圧電トランスデューサ 4‥‥基板 5‥‥支持線 Ω‥‥角速度 Fc‥‥コリオリの力
Claims (2)
- 【請求項1】横断面形状が正n角形(nは3以上の正の
整数)の角柱形状から成る振動子と、中央部に空間部が
設けられ、この空間部に橋状に導線を設けた基板とを備
え、前記振動子は一つの稜部に切欠部を設け、この振動
子の変位零点位置の前記切欠部は前記導線に固定されて
いることを特徴とする振動ジャイロ。 - 【請求項2】横断面形状が正n角形(nは3以上の正の
整数)の角柱形状から成る振動子と、中央部に空間部が
設けられ、この空間部に少なくとも1本以上の支持線と
して機能する支持部を有する導体の基板とを備え、前記
振動子は一つの稜部に切欠部を設け、この振動子の変位
零点位置の前記切欠部は前記支持部に固定されているこ
とを特徴とする振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283403A JPH07134036A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283403A JPH07134036A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07134036A true JPH07134036A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17665080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5283403A Pending JPH07134036A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07134036A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286741A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Murata Mfg Co Ltd | リードフレームおよびそれを用いた振動ジャイロの製造方法 |
JP2009094139A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-04-30 | Canon Inc | 圧電アクチュエータ及びそれを用いた液体吐出ヘッド |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP5283403A patent/JPH07134036A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286741A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Murata Mfg Co Ltd | リードフレームおよびそれを用いた振動ジャイロの製造方法 |
JP2009094139A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-04-30 | Canon Inc | 圧電アクチュエータ及びそれを用いた液体吐出ヘッド |
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