JPH07128066A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
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- JPH07128066A JPH07128066A JP5278313A JP27831393A JPH07128066A JP H07128066 A JPH07128066 A JP H07128066A JP 5278313 A JP5278313 A JP 5278313A JP 27831393 A JP27831393 A JP 27831393A JP H07128066 A JPH07128066 A JP H07128066A
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Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 x軸方向の共振振動数とy軸方向の共振振動
数とを、極めて簡単に一致させることにより良好な特性
を得る。 【構成】 振動子1のx軸方向及びy軸方向に位置する
頂角部1a、1bの2箇所を支持線5に固定させる。 【効果】 これにより、x軸、y軸両方向の振動バラン
スを保つことができるので、x軸、y軸両方向の共振振
動数を一致させる調整が極めて簡単になり、工数の低減
を図ることができる。また、x軸、y軸両方向の対称
性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を安定させる
ことができる。
数とを、極めて簡単に一致させることにより良好な特性
を得る。 【構成】 振動子1のx軸方向及びy軸方向に位置する
頂角部1a、1bの2箇所を支持線5に固定させる。 【効果】 これにより、x軸、y軸両方向の振動バラン
スを保つことができるので、x軸、y軸両方向の共振振
動数を一致させる調整が極めて簡単になり、工数の低減
を図ることができる。また、x軸、y軸両方向の対称
性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を安定させる
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は飛行体、船舶、車両、
ロボットなどの位置、姿勢制御に適した振動ジャイロに
係わり、特に、x軸、y軸両方向の対称性、支持面積、
x軸、y軸両方向の共振振動数、メカニカルQ等の支持
特性を向上させて振動子を確実に支持するようにした振
動ジャイロに関する。
ロボットなどの位置、姿勢制御に適した振動ジャイロに
係わり、特に、x軸、y軸両方向の対称性、支持面積、
x軸、y軸両方向の共振振動数、メカニカルQ等の支持
特性を向上させて振動子を確実に支持するようにした振
動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3に示すように振動子21
のx軸面21x、y軸面21yにトランスデューサ22、
23を貼着し、x軸方向に運動している物体21にz軸
回りに角速度Ωが加わるとy軸方向にコリオリの力Fc
が発生することが知られている。この原理を利用し、物
体をx軸方向に屈曲振動を起こさせて速度を与え、z軸
回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリ
オリの力Fcにより起きる振動を検知することにより、
この角速度Ωを測定する振動ジャイロが提案されている
(特開昭62−106315号、特開平1−25001
4号、特開平2−51066号、特開平2−80911
号、特開平2−82164号、特開平2−187621
号、特開平2−187622号、特開平2−20121
8号公報)。
のx軸面21x、y軸面21yにトランスデューサ22、
23を貼着し、x軸方向に運動している物体21にz軸
回りに角速度Ωが加わるとy軸方向にコリオリの力Fc
が発生することが知られている。この原理を利用し、物
体をx軸方向に屈曲振動を起こさせて速度を与え、z軸
回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリ
オリの力Fcにより起きる振動を検知することにより、
この角速度Ωを測定する振動ジャイロが提案されている
(特開昭62−106315号、特開平1−25001
4号、特開平2−51066号、特開平2−80911
号、特開平2−82164号、特開平2−187621
号、特開平2−187622号、特開平2−20121
8号公報)。
【0003】これらの振動ジャイロには、その振動子に
着目すれば両端自由の音片型、音又型等色々の種類があ
るが、その振動子は横断面形状が正n角形(nは3以上
の正の整数)から成る角柱形状で、両端自由の音片型で
は支持用ピン20でケーシング内で支持される。この両
端自由の音片型の振動ジャイロに関して言えば、音片の
長手方向両端間をLとすれば両端から0.224Lの位
置に振動の変位零点、即ち振動の節があり、振動子はこ
の位置を支持点として支持用ピン20により担持され
る。この両端自由の音片型の振動子を支持するには、理
想的には支持面積が零であって、音片の屈曲振動に影響
を与えず、音片の断面のx軸、y軸両方向に対して対称
性であることが必要である。
着目すれば両端自由の音片型、音又型等色々の種類があ
るが、その振動子は横断面形状が正n角形(nは3以上
の正の整数)から成る角柱形状で、両端自由の音片型で
は支持用ピン20でケーシング内で支持される。この両
端自由の音片型の振動ジャイロに関して言えば、音片の
長手方向両端間をLとすれば両端から0.224Lの位
置に振動の変位零点、即ち振動の節があり、振動子はこ
の位置を支持点として支持用ピン20により担持され
る。この両端自由の音片型の振動子を支持するには、理
想的には支持面積が零であって、音片の屈曲振動に影響
を与えず、音片の断面のx軸、y軸両方向に対して対称
性であることが必要である。
【0004】この両端自由の音片型では振動子は上述の
ように振動の変位零点で支持されるが、その支持手段と
しては支持ピンを支持点において振動子に溶接等で固定
して支持する溶接法が考えられている。このような振動
ジャイロは図4(a)、(b)に示すように、振動子3
1の面31Aにトランスデューサ32、面31Bにトラ
ンスデューサ33を貼着し、この振動子31の稜部31
aを固定基板34に固定された支持線35に溶接等で固
定して支持したものであり、例えばx軸方向に加振し、
この励振方向に対して直交方向に励起されたコリオリの
力Fcによる屈曲運動を検出測定することで、角速度セ
ンサとして利用できるわけである。
ように振動の変位零点で支持されるが、その支持手段と
しては支持ピンを支持点において振動子に溶接等で固定
して支持する溶接法が考えられている。このような振動
ジャイロは図4(a)、(b)に示すように、振動子3
1の面31Aにトランスデューサ32、面31Bにトラ
ンスデューサ33を貼着し、この振動子31の稜部31
aを固定基板34に固定された支持線35に溶接等で固
定して支持したものであり、例えばx軸方向に加振し、
この励振方向に対して直交方向に励起されたコリオリの
力Fcによる屈曲運動を検出測定することで、角速度セ
ンサとして利用できるわけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、振動子31の
稜部31aを溶接等で固定する支持法においては、振動
子31と支持線35との固定箇所がy軸方向の稜部31
a、1箇所のみなので、x軸、y軸両方向の振動バラン
スが崩れることによりx軸、y軸両方向の共振振動数を
一致させる調整が極めて困難になり、コリオリの力によ
る屈曲振動から角速度を検出する感度の低下を招き、良
好な特性をもつ振動ジャイロが得られないという不都合
があった。
稜部31aを溶接等で固定する支持法においては、振動
子31と支持線35との固定箇所がy軸方向の稜部31
a、1箇所のみなので、x軸、y軸両方向の振動バラン
スが崩れることによりx軸、y軸両方向の共振振動数を
一致させる調整が極めて困難になり、コリオリの力によ
る屈曲振動から角速度を検出する感度の低下を招き、良
好な特性をもつ振動ジャイロが得られないという不都合
があった。
【0006】
【目的】本発明は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、x軸、y軸両方向の共振振動数
を極めて簡単に一致させることにより良好な特性を得る
ことができる振動ジャイロを提供することを目的とす
る。
ためになされたもので、x軸、y軸両方向の共振振動数
を極めて簡単に一致させることにより良好な特性を得る
ことができる振動ジャイロを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の振動ジャイロは、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、振
動子の変位零点位置の稜部に交差して設けらた支持線
と、振動子を支持線により非接触状態に保持して実装さ
れる基板とから構成される振動ジャイロにおいて、振動
子は変位零点位置の少なくとも2カ所の稜部が支持線の
異なる部位にそれぞれ固定されているものである。
に本発明の振動ジャイロは、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、振
動子の変位零点位置の稜部に交差して設けらた支持線
と、振動子を支持線により非接触状態に保持して実装さ
れる基板とから構成される振動ジャイロにおいて、振動
子は変位零点位置の少なくとも2カ所の稜部が支持線の
異なる部位にそれぞれ固定されているものである。
【0008】
【作用】この振動ジャイロでは、振動子の変位零点位置
の少なくとも2カ所の稜部を支持線の異なる部位に固定
させることにより、x軸、y軸両方向の振動バランスを
保つことができるので、x軸、y軸両方向の共振振動数
を一致させる調整が極めて簡単になり、工数の削減を図
ることができる。また、これによりx軸、y軸両方向の
対称性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を安定さ
せることができる。
の少なくとも2カ所の稜部を支持線の異なる部位に固定
させることにより、x軸、y軸両方向の振動バランスを
保つことができるので、x軸、y軸両方向の共振振動数
を一致させる調整が極めて簡単になり、工数の削減を図
ることができる。また、これによりx軸、y軸両方向の
対称性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を安定さ
せることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の振動ジャイロを両端自由の音
片型に適用した実施例につき図面を参照して説明する。
図2において、振動ジャイロは横断面4角形の直方体の
音片で構成された振動子1をx軸方向に屈曲運動を起こ
させて速度を与え、z軸回りに角速度Ωを受けたときに
y軸方向に発生するコリオリの力Fcにより起きる屈曲
運動を検知することにより、この角速度Ωを測定するも
のである。
片型に適用した実施例につき図面を参照して説明する。
図2において、振動ジャイロは横断面4角形の直方体の
音片で構成された振動子1をx軸方向に屈曲運動を起こ
させて速度を与え、z軸回りに角速度Ωを受けたときに
y軸方向に発生するコリオリの力Fcにより起きる屈曲
運動を検知することにより、この角速度Ωを測定するも
のである。
【0010】本発明の振動ジャイロにおいて、振動子
は、メカニカルQ、ヤング率、密度の温度係数、線膨張
係数、等方性などの諸特性を考慮して恒弾性材料が使用
されているNi−SPAN−CまたはCo−エリンバ等
の恒弾性金属材料やガラス、セラミック等の恒弾性電気
絶縁物で構成される。後者の恒弾性電気絶縁物としては
ヤング率の温度係数が小さく線膨張係数が小さい絶縁物
で、特殊ガラスが好適に採用される。特殊ガラスは恒弾
性である他、メカニカルQが大きく等方的であり、振動
子として必要な特性を備えている。特殊ガラスとして
は、低膨張の鉛を含むガラスが特に好ましい。例えば、
PbO-SiO2、PbO-B2O3、PbO-P2O5系、R2O-PbO-SiO2、R2O-
CaO-PbO-SiO2、R2O-ZnO-PbO-SiO2、R2O-BaO-PbO-SiO2、
R2O-Al2O3-PbO-SiO2(R2O:Na2O、K2O)系またはこれらのS
iO2分をB2O3若しくはP2O5で置換した系が採用できる。
鉛を含むこれらのガラスは恒弾性であって低線膨張係数
を有しており振動ジャイロに必要な特性を具備してい
る。
は、メカニカルQ、ヤング率、密度の温度係数、線膨張
係数、等方性などの諸特性を考慮して恒弾性材料が使用
されているNi−SPAN−CまたはCo−エリンバ等
の恒弾性金属材料やガラス、セラミック等の恒弾性電気
絶縁物で構成される。後者の恒弾性電気絶縁物としては
ヤング率の温度係数が小さく線膨張係数が小さい絶縁物
で、特殊ガラスが好適に採用される。特殊ガラスは恒弾
性である他、メカニカルQが大きく等方的であり、振動
子として必要な特性を備えている。特殊ガラスとして
は、低膨張の鉛を含むガラスが特に好ましい。例えば、
PbO-SiO2、PbO-B2O3、PbO-P2O5系、R2O-PbO-SiO2、R2O-
CaO-PbO-SiO2、R2O-ZnO-PbO-SiO2、R2O-BaO-PbO-SiO2、
R2O-Al2O3-PbO-SiO2(R2O:Na2O、K2O)系またはこれらのS
iO2分をB2O3若しくはP2O5で置換した系が採用できる。
鉛を含むこれらのガラスは恒弾性であって低線膨張係数
を有しており振動ジャイロに必要な特性を具備してい
る。
【0011】一般に、振動ジャイロに使用する振動子は
特に断面2次モーメントの関係で厳密に正n角形(nは
3以上の正の整数)である必要があるので、断面の角度
精度、寸法精度等を厳格に規定するため、切削、研磨し
て調整を行なう際に、恒弾性絶縁物、特にガラスではそ
の作業が容易である。このような恒弾性電気絶縁物で構
成された振動子1は図1(a)、(b)に示すように、
振動子の共振振動数でx軸方向に振動させて速度を与え
るために、x軸、y軸に対して45゜の軸線に平行な面
1Aに圧電トランスデューサ2、x軸、y軸に対して4
5゜の軸線に直交する軸線に平行な面1Bに圧電トラン
スデューサ3が貼着されている。また、この圧電トラン
スデューサ2、3にはy軸方向に発生するコリオリの力
Fcによる振動を検知するために、LC発振回路や移相
型発振回路に接続されている。
特に断面2次モーメントの関係で厳密に正n角形(nは
3以上の正の整数)である必要があるので、断面の角度
精度、寸法精度等を厳格に規定するため、切削、研磨し
て調整を行なう際に、恒弾性絶縁物、特にガラスではそ
の作業が容易である。このような恒弾性電気絶縁物で構
成された振動子1は図1(a)、(b)に示すように、
振動子の共振振動数でx軸方向に振動させて速度を与え
るために、x軸、y軸に対して45゜の軸線に平行な面
1Aに圧電トランスデューサ2、x軸、y軸に対して4
5゜の軸線に直交する軸線に平行な面1Bに圧電トラン
スデューサ3が貼着されている。また、この圧電トラン
スデューサ2、3にはy軸方向に発生するコリオリの力
Fcによる振動を検知するために、LC発振回路や移相
型発振回路に接続されている。
【0012】この圧電トランスデューサ2、圧電トラン
スデューサ3に駆動信号を印加し振動子1のx軸方向に
励振させ、z軸回りに角速度Ωを受けることによりこの
励振方向に90°の位相差をもつコリオリの力Fcが発
生する。この励振方向に対して直交方向に励起されたコ
リオリの力Fcによる屈曲振動を圧電トランスデューサ
2、3によって検出測定することができる。
スデューサ3に駆動信号を印加し振動子1のx軸方向に
励振させ、z軸回りに角速度Ωを受けることによりこの
励振方向に90°の位相差をもつコリオリの力Fcが発
生する。この励振方向に対して直交方向に励起されたコ
リオリの力Fcによる屈曲振動を圧電トランスデューサ
2、3によって検出測定することができる。
【0013】さて、図示の振動ジャイロにおいて、振動
子1は断面が正方形であり、この振動子1をケーシング
(図示せず)内において支持する手段として、固定基板
4に溶接等で固定された金属線等からなる支持線5に、
x軸方向に位置する稜部1aとy軸方向に位置する稜部
1bとを、例えばスポット溶接することによって2点で
支持されている。なお、この振動ジャイロは両端自由の
音片型なので、音片の長手方向両端間をLとすれば両端
から0.224Lの位置に振動の変位零点、即ち振動の
節があり、振動子はこの位置を支持点として支持線5が
2本溶接される。
子1は断面が正方形であり、この振動子1をケーシング
(図示せず)内において支持する手段として、固定基板
4に溶接等で固定された金属線等からなる支持線5に、
x軸方向に位置する稜部1aとy軸方向に位置する稜部
1bとを、例えばスポット溶接することによって2点で
支持されている。なお、この振動ジャイロは両端自由の
音片型なので、音片の長手方向両端間をLとすれば両端
から0.224Lの位置に振動の変位零点、即ち振動の
節があり、振動子はこの位置を支持点として支持線5が
2本溶接される。
【0014】こうして得られた振動ジャイロによれば、
振動子1は支持線5に対して稜部1a、1bの2点で固
定されることにより、x軸、y軸両方向の振動バランス
を保つことができるので、x軸、y軸両方向の共振振動
数を極めて簡単に一致させることができ、振動ジャイロ
の支持手段として理想条件を満足するものである。な
お、本実施例では、圧電トランスデューサ2、3に励振
と検出とを同時に兼ねるような配置、即ち振動方向が振
動子1に対して対角方向になる振動ジャイロについて説
明したが、これに限らず、x軸方向に振動させて速度を
与える駆動用圧電トランスデューサと、y軸方向に発生
するコリオリの力を検知する検出用圧電トランスデュー
サとが、それぞれ振動子のx軸面、y軸面に貼着されて
いる振動ジャイロについても等しく適用できる。
振動子1は支持線5に対して稜部1a、1bの2点で固
定されることにより、x軸、y軸両方向の振動バランス
を保つことができるので、x軸、y軸両方向の共振振動
数を極めて簡単に一致させることができ、振動ジャイロ
の支持手段として理想条件を満足するものである。な
お、本実施例では、圧電トランスデューサ2、3に励振
と検出とを同時に兼ねるような配置、即ち振動方向が振
動子1に対して対角方向になる振動ジャイロについて説
明したが、これに限らず、x軸方向に振動させて速度を
与える駆動用圧電トランスデューサと、y軸方向に発生
するコリオリの力を検知する検出用圧電トランスデュー
サとが、それぞれ振動子のx軸面、y軸面に貼着されて
いる振動ジャイロについても等しく適用できる。
【0015】また、本実施例では、振動ジャイロを4角
形の直方体振動子を使用した音片型に適用した例につい
て説明したが、本発明の振動ジャイロは横断面n角形
(nは3以上の正の整数)の多辺体の音片型にも適用で
き、音又片等に応用する場合についても等しく適用でき
る。この場合、x軸方向、y軸方向とはその横断面n角
形のx軸方向、y軸方向成分をいうものとする。
形の直方体振動子を使用した音片型に適用した例につい
て説明したが、本発明の振動ジャイロは横断面n角形
(nは3以上の正の整数)の多辺体の音片型にも適用で
き、音又片等に応用する場合についても等しく適用でき
る。この場合、x軸方向、y軸方向とはその横断面n角
形のx軸方向、y軸方向成分をいうものとする。
【0016】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように本発
明の振動ジャイロによれば、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、振
動子の変位零点位置の稜部に交差して設けらた支持線
と、振動子を支持線により非接触状態に保持して実装さ
れる基板とから構成される振動ジャイロにおいて、振動
子は変位零点位置の少なくとも2カ所の稜部が支持線の
異なる部位にそれぞれ固定されていることにより、x
軸、y軸両方向の振動バランスを保つことができるの
で、x軸、y軸両方向の共振振動数を一致させる調整が
極めて簡単になり、工数の削減を図ることができる。ま
た、構造的にバランスがとれているので、x軸、y軸両
方向の対称性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を
安定させることができる。
明の振動ジャイロによれば、横断面形状が正n角形(n
は3以上の正の整数)の角柱形状から成る振動子と、振
動子の変位零点位置の稜部に交差して設けらた支持線
と、振動子を支持線により非接触状態に保持して実装さ
れる基板とから構成される振動ジャイロにおいて、振動
子は変位零点位置の少なくとも2カ所の稜部が支持線の
異なる部位にそれぞれ固定されていることにより、x
軸、y軸両方向の振動バランスを保つことができるの
で、x軸、y軸両方向の共振振動数を一致させる調整が
極めて簡単になり、工数の削減を図ることができる。ま
た、構造的にバランスがとれているので、x軸、y軸両
方向の対称性、支持面積、メカニカルQ等の支持特性を
安定させることができる。
【図1】本発明の振動ジャイロを示す図で、(a)は斜
視図、(b)は平面図。
視図、(b)は平面図。
【図2】本発明の振動ジャイロを示す斜視図。
【図3】従来の振動ジャイロを示す平面図。
【図4】従来の振動ジャイロを示す図で、(a)は斜視
図、(b)は平面図。
図、(b)は平面図。
1‥‥振動子 2、3‥‥圧電トランスデューサ 4‥‥固定基板 5‥‥支持線 Ω……角速度 Fc……コリオリの力
Claims (1)
- 【請求項1】横断面形状が正n角形(nは3以上の正の
整数)の角柱形状から成る振動子と、前記振動子の変位
零点位置の稜部に交差して設けらた支持線と、前記振動
子を前記支持線により非接触状態に保持して実装される
基板とから構成される振動ジャイロにおいて、前記振動
子は変位零点位置の少なくとも2カ所の稜部が前記支持
線の異なる部位にそれぞれ固定されていることを特徴と
する振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5278313A JPH07128066A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5278313A JPH07128066A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128066A true JPH07128066A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17595603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5278313A Withdrawn JPH07128066A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07128066A (ja) |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP5278313A patent/JPH07128066A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |