JPH07133946A - 空調システム - Google Patents
空調システムInfo
- Publication number
- JPH07133946A JPH07133946A JP30474893A JP30474893A JPH07133946A JP H07133946 A JPH07133946 A JP H07133946A JP 30474893 A JP30474893 A JP 30474893A JP 30474893 A JP30474893 A JP 30474893A JP H07133946 A JPH07133946 A JP H07133946A
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- JP
- Japan
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- refrigerant
- storage tank
- indoor unit
- circuit
- control valve
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価な時間帯の電力によって蓄熱した冷熱を
使用して電力消費の平準化を図ることができるととも
に、同じシステムで冷暖房並行運転をすることができる
空調システムを提供すること。 【構成】 圧縮機及び熱交換器を有する室外ユニット、
氷蓄熱槽、一台又は複数台の室内ユニット、前記圧縮機
及び熱交換器と氷蓄熱槽を接続する冷媒の循環配管、前
記循環配管と前記室内ユニットを接続する液管及び蒸気
管とを備えたヒートポンプ回路からなる第1の冷媒回路
と、前記室内ユニットよりも高所に設置された凝縮器、
及びこの凝縮器と前記室内ユニットとを接続する液管並
びに蒸気管とを備えた冷媒の自然循環回路からなる第2
の冷媒回路と、前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記
凝縮器へ供給する冷熱源回路とを備えている。
使用して電力消費の平準化を図ることができるととも
に、同じシステムで冷暖房並行運転をすることができる
空調システムを提供すること。 【構成】 圧縮機及び熱交換器を有する室外ユニット、
氷蓄熱槽、一台又は複数台の室内ユニット、前記圧縮機
及び熱交換器と氷蓄熱槽を接続する冷媒の循環配管、前
記循環配管と前記室内ユニットを接続する液管及び蒸気
管とを備えたヒートポンプ回路からなる第1の冷媒回路
と、前記室内ユニットよりも高所に設置された凝縮器、
及びこの凝縮器と前記室内ユニットとを接続する液管並
びに蒸気管とを備えた冷媒の自然循環回路からなる第2
の冷媒回路と、前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記
凝縮器へ供給する冷熱源回路とを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には建物内の
冷暖房のための空調システムに関するものであり、さら
に特別には、冷房運転において、電力消費の少ない時間
帯の電力によって蓄熱された冷熱を利用する空調システ
ムに関するものである。
冷暖房のための空調システムに関するものであり、さら
に特別には、冷房運転において、電力消費の少ない時間
帯の電力によって蓄熱された冷熱を利用する空調システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のビル等の建物においては、断熱性
の向上やOA機器の大量導入により、冷房負荷の割合が
暖房負荷の割合よりも多くなる傾向にあり、特にOA機
器が高密度に設置されている領域では、冬季においても
冷房運転が必要になることが少なくない。また、各部屋
ないし領域によって負荷の割合が異なるために、各部屋
単位ないしパーティション等で仕切られたスペース単位
(個人単位)で個別に冷暖房運転を行うことができる空
調システムが求められている。
の向上やOA機器の大量導入により、冷房負荷の割合が
暖房負荷の割合よりも多くなる傾向にあり、特にOA機
器が高密度に設置されている領域では、冬季においても
冷房運転が必要になることが少なくない。また、各部屋
ないし領域によって負荷の割合が異なるために、各部屋
単位ないしパーティション等で仕切られたスペース単位
(個人単位)で個別に冷暖房運転を行うことができる空
調システムが求められている。
【0003】従来のビルの空調システムは、一般にヒー
トポンプやボイラ等の熱源機器で温水や冷水をつくり、
これらをポンプで各室内の空調ユニットの熱交換器へ循
環させる単相の顕熱輸送方式を採用したものが多い。こ
の空調システムは、ビル全体を一括して冷房又は暖房す
る場合には比較的有効であるが、冷暖房並行運転を行う
場合には、各設備を冷房と暖房とで別々に設置しなけれ
ばならないので、大きな設置スペースが必要になるとと
もに設備費も増大する。また、冷温水を循環するための
ポンプの運転によってシステムの運転費用も高額になる
ほか、ビルのOA化に伴って漏水の影響も問題となって
いる。
トポンプやボイラ等の熱源機器で温水や冷水をつくり、
これらをポンプで各室内の空調ユニットの熱交換器へ循
環させる単相の顕熱輸送方式を採用したものが多い。こ
の空調システムは、ビル全体を一括して冷房又は暖房す
る場合には比較的有効であるが、冷暖房並行運転を行う
場合には、各設備を冷房と暖房とで別々に設置しなけれ
ばならないので、大きな設置スペースが必要になるとと
もに設備費も増大する。また、冷温水を循環するための
ポンプの運転によってシステムの運転費用も高額になる
ほか、ビルのOA化に伴って漏水の影響も問題となって
いる。
【0004】前述のような問題を解決するものとして、
例えば図7のような空調システムが提案されている。こ
の空調システムは、室外ユニット1内の熱交換器10と
圧縮機11とを、高圧蒸気管1a,低圧蒸気管1b及び
液管1cにより、切換え器3aを介して複数台の室内ユ
ニット2aへ接続し、切換え器3a及び切換え弁4aの
操作により、各室内ユニット2aを個別的に冷房又は暖
房に切り換えて選択的に運転できるように構成してい
る。
例えば図7のような空調システムが提案されている。こ
の空調システムは、室外ユニット1内の熱交換器10と
圧縮機11とを、高圧蒸気管1a,低圧蒸気管1b及び
液管1cにより、切換え器3aを介して複数台の室内ユ
ニット2aへ接続し、切換え器3a及び切換え弁4aの
操作により、各室内ユニット2aを個別的に冷房又は暖
房に切り換えて選択的に運転できるように構成してい
る。
【0005】また、安価な深夜電力を利用するものとし
ては、図8のように、室外ユニット1内の熱交換器10
と圧縮機11とを、蒸気管1dと、氷蓄熱槽2を通過す
る液管1cとで複数の室内ユニット2aへ接続した冷房
システムが提案されている。この冷房システムは、切換
え弁4aの操作により、深夜には蓄熱運転して氷蓄熱槽
2で氷をつくり、昼間には熱交換器10で凝縮させた冷
媒を氷蓄熱槽2へ蓄熱された冷熱によりさらに冷却さ
せ、これを各室内ユニット2aへ供給することにより、
各室内ユニットでの冷房能力をより向上させる。
ては、図8のように、室外ユニット1内の熱交換器10
と圧縮機11とを、蒸気管1dと、氷蓄熱槽2を通過す
る液管1cとで複数の室内ユニット2aへ接続した冷房
システムが提案されている。この冷房システムは、切換
え弁4aの操作により、深夜には蓄熱運転して氷蓄熱槽
2で氷をつくり、昼間には熱交換器10で凝縮させた冷
媒を氷蓄熱槽2へ蓄熱された冷熱によりさらに冷却さ
せ、これを各室内ユニット2aへ供給することにより、
各室内ユニットでの冷房能力をより向上させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7の空調システム
は、各室内ユニット2aを個別的に冷房と暖房とに選択
的に運転することができる利点があるが、運転中(冷
房,暖房を問わず)は必ず圧縮機11を運転しなければ
ならない。したがって、電力消費の少ない安価な夜間電
力を利用することができず、昼間の電力消費ピーク時に
大量の電力を使用するので、電力消費の平準化に貢献す
ることができない。また、図8のシステムは、凝縮した
冷媒を氷蓄熱槽2の蓄熱された冷熱により過冷却させる
ので、その分だけ冷却能力を向上させることはできる
が、暖房運転をすることができないだけでなく、運転中
は必ず圧縮機11を運転しなければならないので、電力
消費の平準化にはさほど貢献できない。この発明の目的
は、安価な時間帯の電力によって蓄熱した冷熱を使用し
て、電力消費の大きい時間帯において冷房運転を可能に
することにより、電力消費の平準化を図ることができる
とともに、各部屋単位ないし個別空間単位で冷暖房運転
を行うことができる空調システムを提供することにあ
る。
は、各室内ユニット2aを個別的に冷房と暖房とに選択
的に運転することができる利点があるが、運転中(冷
房,暖房を問わず)は必ず圧縮機11を運転しなければ
ならない。したがって、電力消費の少ない安価な夜間電
力を利用することができず、昼間の電力消費ピーク時に
大量の電力を使用するので、電力消費の平準化に貢献す
ることができない。また、図8のシステムは、凝縮した
冷媒を氷蓄熱槽2の蓄熱された冷熱により過冷却させる
ので、その分だけ冷却能力を向上させることはできる
が、暖房運転をすることができないだけでなく、運転中
は必ず圧縮機11を運転しなければならないので、電力
消費の平準化にはさほど貢献できない。この発明の目的
は、安価な時間帯の電力によって蓄熱した冷熱を使用し
て、電力消費の大きい時間帯において冷房運転を可能に
することにより、電力消費の平準化を図ることができる
とともに、各部屋単位ないし個別空間単位で冷暖房運転
を行うことができる空調システムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の空
調システムは、前述の目的を達成するため、圧縮機及び
熱交換器を有する室外ユニット、氷蓄熱槽、一台又は複
数台の室内ユニット、前記圧縮機及び熱交換器と氷蓄熱
槽を接続する冷媒の循環配管、前記氷蓄熱槽への冷媒の
流れを止める第1の制御弁、前記循環配管と前記室内ユ
ニットとを接続する液管及び蒸気管、前記冷媒の流れを
前記熱交換器及び圧縮機を経て前記蒸気管へ導く切換え
用配管並びに切換え弁、及び前記室内ユニットへの冷媒
の流れを制御する第2の制御弁とを有するヒートポンプ
回路からなる第1の冷媒回路と、高所に設置された凝縮
器、及びこの凝縮器よりも低所に設置された一台又は復
数台の室内ユニットと前記凝縮器とを接続する液管並び
に蒸気管とを有する冷媒の自然循環回路からなる第2の
冷媒回路と、前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記凝
縮器へ供給する冷熱源回路とを備えたことを特徴として
いる。
調システムは、前述の目的を達成するため、圧縮機及び
熱交換器を有する室外ユニット、氷蓄熱槽、一台又は複
数台の室内ユニット、前記圧縮機及び熱交換器と氷蓄熱
槽を接続する冷媒の循環配管、前記氷蓄熱槽への冷媒の
流れを止める第1の制御弁、前記循環配管と前記室内ユ
ニットとを接続する液管及び蒸気管、前記冷媒の流れを
前記熱交換器及び圧縮機を経て前記蒸気管へ導く切換え
用配管並びに切換え弁、及び前記室内ユニットへの冷媒
の流れを制御する第2の制御弁とを有するヒートポンプ
回路からなる第1の冷媒回路と、高所に設置された凝縮
器、及びこの凝縮器よりも低所に設置された一台又は復
数台の室内ユニットと前記凝縮器とを接続する液管並び
に蒸気管とを有する冷媒の自然循環回路からなる第2の
冷媒回路と、前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記凝
縮器へ供給する冷熱源回路とを備えたことを特徴として
いる。
【0008】この発明による第2の空調システムは、前
記循環配管に、前記氷蓄熱槽を経た冷媒を前記圧縮機を
経て前記蒸気管へ導く第2の切換え用配管及び第2の切
換え弁を備えている。
記循環配管に、前記氷蓄熱槽を経た冷媒を前記圧縮機を
経て前記蒸気管へ導く第2の切換え用配管及び第2の切
換え弁を備えている。
【0009】この発明による第3の空調システムは、圧
縮機及び熱交換器を有する室外ユニット、氷蓄熱槽、複
数台の室内ユニット、前記圧縮機及び熱交換器と氷蓄熱
槽を接続する冷媒の循環配管、前記氷蓄熱槽への冷媒の
流れを止める第1の制御弁、前記循環配管と前記室内ユ
ニットとを接続する液管,高圧蒸気管及び低圧蒸気管、
前記冷媒の流れを前記熱交換器及び圧縮機を経て前記高
圧蒸気管へ導く切換え用配管並びに切換え弁、前記室内
ユニットへの冷媒液の流れを制御する第2の制御弁、及
び前記室内ユニット側において、冷媒の流れを高圧蒸気
管と低圧蒸気管のいずれかに選択し、又は高圧蒸気管と
低圧蒸気管を別々に開閉する第3の制御弁とを有するヒ
ートポンプ回路からなる第1の冷媒回路と、高所に設置
された凝縮器、及びこの凝縮器と当該凝縮器よりも低所
に設置された室内ユニットとを接続する液管並びに蒸気
管とを有する冷媒の自然循環回路からなる第2の冷媒回
路と、前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記凝縮器へ
供給する冷熱源回路とを備えたことを特徴としている。
縮機及び熱交換器を有する室外ユニット、氷蓄熱槽、複
数台の室内ユニット、前記圧縮機及び熱交換器と氷蓄熱
槽を接続する冷媒の循環配管、前記氷蓄熱槽への冷媒の
流れを止める第1の制御弁、前記循環配管と前記室内ユ
ニットとを接続する液管,高圧蒸気管及び低圧蒸気管、
前記冷媒の流れを前記熱交換器及び圧縮機を経て前記高
圧蒸気管へ導く切換え用配管並びに切換え弁、前記室内
ユニットへの冷媒液の流れを制御する第2の制御弁、及
び前記室内ユニット側において、冷媒の流れを高圧蒸気
管と低圧蒸気管のいずれかに選択し、又は高圧蒸気管と
低圧蒸気管を別々に開閉する第3の制御弁とを有するヒ
ートポンプ回路からなる第1の冷媒回路と、高所に設置
された凝縮器、及びこの凝縮器と当該凝縮器よりも低所
に設置された室内ユニットとを接続する液管並びに蒸気
管とを有する冷媒の自然循環回路からなる第2の冷媒回
路と、前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記凝縮器へ
供給する冷熱源回路とを備えたことを特徴としている。
【0010】前記の各空調システムにおいては、第1の
冷媒回路の室内ユニットと第2の冷媒回路の室内ユニッ
トとを共通とし、当該室内ユニットには第1のコイルと
第2のコイルとを設置し、第1のコイルを前記第1の冷
媒回路と接続するとともに、第2のコイルを前記第2の
冷媒回路と接続するのが好ましい。この場合において、
室内ユニットを復数台設置するときは、各室内ユニット
全部について第1のコイルと第2のコイルとを設置して
もよいし、一部の室内ユニットについて第1のコイルと
第2のコイルとを設置してもよい。
冷媒回路の室内ユニットと第2の冷媒回路の室内ユニッ
トとを共通とし、当該室内ユニットには第1のコイルと
第2のコイルとを設置し、第1のコイルを前記第1の冷
媒回路と接続するとともに、第2のコイルを前記第2の
冷媒回路と接続するのが好ましい。この場合において、
室内ユニットを復数台設置するときは、各室内ユニット
全部について第1のコイルと第2のコイルとを設置して
もよいし、一部の室内ユニットについて第1のコイルと
第2のコイルとを設置してもよい。
【0011】また、前記第2の冷媒回路中には、当該第
2の冷媒回路における室内ユニットへ供給する冷媒の液
量を調節する液面調節器を設置するのが好ましい。
2の冷媒回路における室内ユニットへ供給する冷媒の液
量を調節する液面調節器を設置するのが好ましい。
【0012】
【作用】第1の空調システムによれば、深夜その他電力
消費の少ない時間帯においては、第1の冷媒回路におけ
る第1の制御弁を開くとともに第2の制御弁を閉じ、当
該時間帯の電力により室外ユニットの圧縮機を作動させ
て蓄熱槽へ冷熱を蓄熱する。他方、電力消費の多い時間
帯その他において、冷房を必要とするときは、冷熱源回
路により氷蓄熱槽に蓄熱された冷熱を第2の冷媒回路の
凝縮器へ供給し、第2の冷媒回路により冷房運転する。
第2の冷媒回路では、室内ユニットで蒸発した冷媒蒸気
は凝縮器で凝縮され、自然循環作用により再び室内ユニ
ットへ供給されるので、冷媒を循環させるための搬送動
力は不要である。また、熱源として蓄熱槽の冷熱を利用
するので使用電力を平準化することができる。さらに、
室内負荷が増大して第2の冷媒回路への冷熱の供給が追
いつかない場合には、第1の制御弁を閉じるとともに第
2の制御弁を開いて第1の冷媒回路を運転することによ
り、冷熱供給の不足を補うことができる。他方、暖房を
必要とするときは前記切換え弁を操作し、第1の冷媒回
路により暖房運転を実施する。室内ユニットが複数設置
されている場合、前述の冷房運転及び暖房運転は、各室
内ユニットごとに選択できるため、個別に冷暖房を行わ
なければならない建物に設置するのに適する。
消費の少ない時間帯においては、第1の冷媒回路におけ
る第1の制御弁を開くとともに第2の制御弁を閉じ、当
該時間帯の電力により室外ユニットの圧縮機を作動させ
て蓄熱槽へ冷熱を蓄熱する。他方、電力消費の多い時間
帯その他において、冷房を必要とするときは、冷熱源回
路により氷蓄熱槽に蓄熱された冷熱を第2の冷媒回路の
凝縮器へ供給し、第2の冷媒回路により冷房運転する。
第2の冷媒回路では、室内ユニットで蒸発した冷媒蒸気
は凝縮器で凝縮され、自然循環作用により再び室内ユニ
ットへ供給されるので、冷媒を循環させるための搬送動
力は不要である。また、熱源として蓄熱槽の冷熱を利用
するので使用電力を平準化することができる。さらに、
室内負荷が増大して第2の冷媒回路への冷熱の供給が追
いつかない場合には、第1の制御弁を閉じるとともに第
2の制御弁を開いて第1の冷媒回路を運転することによ
り、冷熱供給の不足を補うことができる。他方、暖房を
必要とするときは前記切換え弁を操作し、第1の冷媒回
路により暖房運転を実施する。室内ユニットが複数設置
されている場合、前述の冷房運転及び暖房運転は、各室
内ユニットごとに選択できるため、個別に冷暖房を行わ
なければならない建物に設置するのに適する。
【0013】第2の空調システムによれば、第1の空調
システムとほぼ同様に運転することができるほか、第1
の冷媒回路によって暖房運転を行う場合、第1の制御弁
と第2の制御弁を開き、第2の切換え弁を操作すること
により、冷媒を氷蓄熱槽→圧縮機→室内ユニット→氷蓄
熱槽のように循環させ、暖房運転をしながら蓄熱運転を
行うことができる。すなわち、暖房と並行して熱回収運
転を行うことができるから、消費電力はさらに節約され
る。
システムとほぼ同様に運転することができるほか、第1
の冷媒回路によって暖房運転を行う場合、第1の制御弁
と第2の制御弁を開き、第2の切換え弁を操作すること
により、冷媒を氷蓄熱槽→圧縮機→室内ユニット→氷蓄
熱槽のように循環させ、暖房運転をしながら蓄熱運転を
行うことができる。すなわち、暖房と並行して熱回収運
転を行うことができるから、消費電力はさらに節約され
る。
【0014】第3の空調システムの作用は、第1の空調
システムの場合とほぼ同様であるが、第1の冷媒回路の
切換え弁,第2の制御弁及び第3の制御弁の操作によ
り、冷暖房の同時運転をすることができる点が異なる。
システムの場合とほぼ同様であるが、第1の冷媒回路の
切換え弁,第2の制御弁及び第3の制御弁の操作によ
り、冷暖房の同時運転をすることができる点が異なる。
【0015】
【実施例】以下図1〜図6を参照しながら、この発明に
よる空調システムの好ましい実施例を説明する。図1は
この発明による空調システムの実施例を示す一部省略模
式図、図2はこの発明による空調システムの他の実施例
を示す一部省略模式図、図3はこの発明による空調シス
テムのさらに他の実施例を示す一部省略模式図、図4は
この発明による空調システムのさらに他の実施例を示す
一部省略模式図、図5はこの発明による空調システムの
さらに他の実施例を示す一部省略模式図、図6はこの発
明による空調システムのさらに他の実施例を示す一部省
略模式図である。
よる空調システムの好ましい実施例を説明する。図1は
この発明による空調システムの実施例を示す一部省略模
式図、図2はこの発明による空調システムの他の実施例
を示す一部省略模式図、図3はこの発明による空調シス
テムのさらに他の実施例を示す一部省略模式図、図4は
この発明による空調システムのさらに他の実施例を示す
一部省略模式図、図5はこの発明による空調システムの
さらに他の実施例を示す一部省略模式図、図6はこの発
明による空調システムのさらに他の実施例を示す一部省
略模式図である。
【0016】図1において、1は熱交換器10及び圧縮
機11を備えた室外ユニット、2は氷蓄熱槽であり、熱
交換器10,圧縮機11及び氷蓄熱槽2は冷媒の循環配
管30で接続されている。この室外ユニット1と氷蓄熱
槽2及び循環配管30はビルの屋上aに設置されてい
る。前記循環配管30中には、冷房運転,蓄熱運転のと
きに熱交換器10を凝縮器(放熱器)として、また暖房
運転のときに熱交換器10を蒸発器(吸熱器)としてそ
れぞれ機能させるため、第1の切換え用配管40、四方
弁からなる第1の切換え弁4及び第1の制御弁20とが
設置されている。
機11を備えた室外ユニット、2は氷蓄熱槽であり、熱
交換器10,圧縮機11及び氷蓄熱槽2は冷媒の循環配
管30で接続されている。この室外ユニット1と氷蓄熱
槽2及び循環配管30はビルの屋上aに設置されてい
る。前記循環配管30中には、冷房運転,蓄熱運転のと
きに熱交換器10を凝縮器(放熱器)として、また暖房
運転のときに熱交換器10を蒸発器(吸熱器)としてそ
れぞれ機能させるため、第1の切換え用配管40、四方
弁からなる第1の切換え弁4及び第1の制御弁20とが
設置されている。
【0017】一方、ビルの各階bには、複数台の室内ユ
ニット5が設置され、各室内ユニット5は第1コイル5
0と第2コイル51を備えている。また、各室内ユニッ
ト5の第1コイル50は、蒸気管31及び液管32によ
り前記循環配管30と接続され、液管32には第2の制
御弁55が、それぞれの第1コイル50に対応して設置
されている。
ニット5が設置され、各室内ユニット5は第1コイル5
0と第2コイル51を備えている。また、各室内ユニッ
ト5の第1コイル50は、蒸気管31及び液管32によ
り前記循環配管30と接続され、液管32には第2の制
御弁55が、それぞれの第1コイル50に対応して設置
されている。
【0018】前述の熱交換器10,圧縮機11、氷蓄熱
槽2、循環配管30,蒸気管31,液管32、各第1コ
イル50、切換え弁4,切換え用配管40、制御弁20
及び各制御弁55は、ヒートポンプ回路からなる第1の
冷媒回路を構成している。この実施例における制御弁2
0,55は、膨張弁としての機能を兼ねている。したが
って、制御弁20,55は通常の開閉弁と膨張弁とを併
設した構造でも実施することができる。この点は、以下
の他の実施例においても同様である。
槽2、循環配管30,蒸気管31,液管32、各第1コ
イル50、切換え弁4,切換え用配管40、制御弁20
及び各制御弁55は、ヒートポンプ回路からなる第1の
冷媒回路を構成している。この実施例における制御弁2
0,55は、膨張弁としての機能を兼ねている。したが
って、制御弁20,55は通常の開閉弁と膨張弁とを併
設した構造でも実施することができる。この点は、以下
の他の実施例においても同様である。
【0019】6は自然循環回路からなる第2の冷媒回路
であり、室内ユニット5よりも高所に設置された各階b
に対応する凝縮器60、この凝縮器60と前記室内ユニ
ット5の第2コイル51とを接続する蒸気管61及び液
管62によって構成されている。63は各液管62の途
中に設置された受液器、64は弁である。そして、各凝
縮器60には、ポンプ70を有する冷熱源回路7によ
り、氷蓄熱槽2に蓄えられた冷熱が供給されるように構
成されている。第2の冷媒回路6には、各第2コイル5
1に対応して図示しない弁を設置し、各第2コイル51
を独自に作動できるように構成している。また、第2の
冷媒回路6には、室内ユニット5への凝縮液の供給液量
を調節する液面調節器65を設置するのが好ましい。
であり、室内ユニット5よりも高所に設置された各階b
に対応する凝縮器60、この凝縮器60と前記室内ユニ
ット5の第2コイル51とを接続する蒸気管61及び液
管62によって構成されている。63は各液管62の途
中に設置された受液器、64は弁である。そして、各凝
縮器60には、ポンプ70を有する冷熱源回路7によ
り、氷蓄熱槽2に蓄えられた冷熱が供給されるように構
成されている。第2の冷媒回路6には、各第2コイル5
1に対応して図示しない弁を設置し、各第2コイル51
を独自に作動できるように構成している。また、第2の
冷媒回路6には、室内ユニット5への凝縮液の供給液量
を調節する液面調節器65を設置するのが好ましい。
【0020】この実施例の空調システムによれば、深夜
などの余剰電力が豊富でビル内を冷房する必要がない時
間帯においては、制御弁20を開いて膨張弁として機能
させるとともに、制御弁55を閉じ、前記余剰電力を利
用して圧縮機11を作動させ、第1の冷媒回路3の循環
配管30で蓄熱運転を行い、氷蓄熱槽2で氷をつくり冷
熱を蓄える。そして、例えば昼間など冷房を要しかつ消
費電力が多い時間帯では、蓄熱運転を行わず、深夜に氷
蓄熱槽2に蓄熱した冷熱を冷熱源回路7により凝縮器6
0へ供給し、第2の冷媒回路6により、冷房を要する領
域に設置されている室内ユニットの第2コイルへ、凝縮
器60で凝縮した冷媒を供給して冷房運転を行う。
などの余剰電力が豊富でビル内を冷房する必要がない時
間帯においては、制御弁20を開いて膨張弁として機能
させるとともに、制御弁55を閉じ、前記余剰電力を利
用して圧縮機11を作動させ、第1の冷媒回路3の循環
配管30で蓄熱運転を行い、氷蓄熱槽2で氷をつくり冷
熱を蓄える。そして、例えば昼間など冷房を要しかつ消
費電力が多い時間帯では、蓄熱運転を行わず、深夜に氷
蓄熱槽2に蓄熱した冷熱を冷熱源回路7により凝縮器6
0へ供給し、第2の冷媒回路6により、冷房を要する領
域に設置されている室内ユニットの第2コイルへ、凝縮
器60で凝縮した冷媒を供給して冷房運転を行う。
【0021】第2の冷媒回路6による冷房運転中、室内
負荷の増大により、氷蓄熱槽2に蓄熱されている冷熱の
みでは間に合わなくなった場合には、制御弁20を閉じ
て必要な室内ユニット5の制御弁55を開き、これを膨
張弁として機能させるとともに、供給される電力により
圧縮機11を作動させて、第1の冷媒回路3により冷房
運転を行う。あるいは、制御弁20を開いて室内ユニッ
ト5の制御弁55を閉じ、供給される電力により圧縮機
を作動させて、氷蓄熱槽2で不足した冷熱を供給するい
わゆる追いかけ運転を行うこともできる。
負荷の増大により、氷蓄熱槽2に蓄熱されている冷熱の
みでは間に合わなくなった場合には、制御弁20を閉じ
て必要な室内ユニット5の制御弁55を開き、これを膨
張弁として機能させるとともに、供給される電力により
圧縮機11を作動させて、第1の冷媒回路3により冷房
運転を行う。あるいは、制御弁20を開いて室内ユニッ
ト5の制御弁55を閉じ、供給される電力により圧縮機
を作動させて、氷蓄熱槽2で不足した冷熱を供給するい
わゆる追いかけ運転を行うこともできる。
【0022】ビル内で全部又は一部の室内ユニットにつ
いて暖房運転が必要な場合は、第1の制御弁20を閉
じ、暖房が必要な領域における室内ユニット5に対応す
る第2の制御弁55を開き、切換え弁4を図示の状態の
逆に操作して冷媒蒸気を蒸気管31へ導き、第1の冷媒
回路3により必要な領域の暖房を行う。第2の冷媒回路
6による冷房運転中に、ビル内で部分的に暖房の必要が
生じた場合も同様に操作することにより、ビル内の一部
の領域について暖房運転を行い、他の領域については第
2の冷媒回路6による冷房運転を継続する。
いて暖房運転が必要な場合は、第1の制御弁20を閉
じ、暖房が必要な領域における室内ユニット5に対応す
る第2の制御弁55を開き、切換え弁4を図示の状態の
逆に操作して冷媒蒸気を蒸気管31へ導き、第1の冷媒
回路3により必要な領域の暖房を行う。第2の冷媒回路
6による冷房運転中に、ビル内で部分的に暖房の必要が
生じた場合も同様に操作することにより、ビル内の一部
の領域について暖房運転を行い、他の領域については第
2の冷媒回路6による冷房運転を継続する。
【0023】前述の実施例の空調システムによれば、夜
間電力を利用した前述の蓄熱運転と、蓄わえられた冷熱
を利用した第2の冷媒回路6による冷房運転(圧縮機1
1を使用しない冷房運転)とにより、電力消費の平準化
を図ることができるとともに冷房運転費用を節減するこ
とができる。また、同一の室内ユニットを冷房と暖房と
に選択的に切り換えて運転することができるとともに、
一部の室内ユニットを冷房運転し他の一部の室内ユニッ
トを暖房運転する、いわゆる冷暖房並行運転をすること
ができる。
間電力を利用した前述の蓄熱運転と、蓄わえられた冷熱
を利用した第2の冷媒回路6による冷房運転(圧縮機1
1を使用しない冷房運転)とにより、電力消費の平準化
を図ることができるとともに冷房運転費用を節減するこ
とができる。また、同一の室内ユニットを冷房と暖房と
に選択的に切り換えて運転することができるとともに、
一部の室内ユニットを冷房運転し他の一部の室内ユニッ
トを暖房運転する、いわゆる冷暖房並行運転をすること
ができる。
【0024】図1の実施例では、同一室内ユニット5に
第1コイル50と第2コイル51を設置し、第1コイル
50は第1の冷媒回路3中に配置し、第2コイル51は
第2の冷媒回路6中に配置するように構成したが、この
ような構成に代えて、例えば図2のように、一台又は複
数台の第1の室内ユニット53を第1の冷媒回路3中に
配置し、一台又は複数の第2の室内ユニット54を第2
の冷媒回路3中に配置した構成にしてもよい。あるい
は、一部の室内ユニット5には第1コイルと第2コイル
とを設置し、他の室内ユニット5には一つのコイルを設
置してもよい。なお、符号65は液面調節器である。
第1コイル50と第2コイル51を設置し、第1コイル
50は第1の冷媒回路3中に配置し、第2コイル51は
第2の冷媒回路6中に配置するように構成したが、この
ような構成に代えて、例えば図2のように、一台又は複
数台の第1の室内ユニット53を第1の冷媒回路3中に
配置し、一台又は複数の第2の室内ユニット54を第2
の冷媒回路3中に配置した構成にしてもよい。あるい
は、一部の室内ユニット5には第1コイルと第2コイル
とを設置し、他の室内ユニット5には一つのコイルを設
置してもよい。なお、符号65は液面調節器である。
【0025】図2の実施例の空調システムでは、第1の
室内ユニット53は冷房と暖房に選択的に運転を切り換
えられるが、第2の室内ユニット54は冷房運転のみ可
能である。図2の実施例の空調システムの他の構成や作
用は図1の空調システムと同様であるから、同じ符号を
付してそれらの説明は省略する。
室内ユニット53は冷房と暖房に選択的に運転を切り換
えられるが、第2の室内ユニット54は冷房運転のみ可
能である。図2の実施例の空調システムの他の構成や作
用は図1の空調システムと同様であるから、同じ符号を
付してそれらの説明は省略する。
【0026】図3の実施例は、図2の実施例の空調シス
テムにおいて、循環配管3における氷蓄熱槽2の出口側
に、三方弁からなる第2の切換え弁43と、圧縮機11
に通じる第2の切換え用配管42とを設置したものであ
る。この実施例では、暖房運転の場合に図2の空調シス
テムと同様に運転することができるほか、第1の制御弁
20と第2の制御弁55を開き、第1の制御弁20を膨
張弁として機能させるとともに、第1の切換え弁4と第
2の切換え弁43を操作し、室内ユニット53側の熱交
換器を通過した冷媒を氷蓄熱槽2へ供給することによ
り、暖房運転と蓄熱運転とを並行して行うことができ
る。この実施例の空調システムは、このように、暖房運
転しながら室内ユニット53側の冷熱を氷蓄熱槽2へ熱
回収することができるから、電力をさらに節約すること
ができる。
テムにおいて、循環配管3における氷蓄熱槽2の出口側
に、三方弁からなる第2の切換え弁43と、圧縮機11
に通じる第2の切換え用配管42とを設置したものであ
る。この実施例では、暖房運転の場合に図2の空調シス
テムと同様に運転することができるほか、第1の制御弁
20と第2の制御弁55を開き、第1の制御弁20を膨
張弁として機能させるとともに、第1の切換え弁4と第
2の切換え弁43を操作し、室内ユニット53側の熱交
換器を通過した冷媒を氷蓄熱槽2へ供給することによ
り、暖房運転と蓄熱運転とを並行して行うことができ
る。この実施例の空調システムは、このように、暖房運
転しながら室内ユニット53側の冷熱を氷蓄熱槽2へ熱
回収することができるから、電力をさらに節約すること
ができる。
【0027】図2の実施例の空調システムの第1の冷媒
回路3を、例えば図4のように構成すれば、一部の第1
の室内ユニット53については冷房運転を、他の第1の
室内ユニット53については暖房運転を実施する要領
で、冷暖房並行運転を行うことができる。図4の空調シ
ステムにおける第1の冷媒回路3が、図2の空調システ
ムの冷媒回路3と異なるところは、図2の蒸気管31に
代えて、循環配管30と各第1の室内ユニット53とを
高圧蒸気管33と低圧蒸気管34とで接続し、高圧蒸気
管33及び低圧蒸気管34へ、それぞれの室内ユニット
53に対応して第3の制御弁52,52を設置し、熱交
換器10からの冷媒蒸気を圧縮機11側へ導く切換え用
配管41及び切換え弁4を設けている点である。
回路3を、例えば図4のように構成すれば、一部の第1
の室内ユニット53については冷房運転を、他の第1の
室内ユニット53については暖房運転を実施する要領
で、冷暖房並行運転を行うことができる。図4の空調シ
ステムにおける第1の冷媒回路3が、図2の空調システ
ムの冷媒回路3と異なるところは、図2の蒸気管31に
代えて、循環配管30と各第1の室内ユニット53とを
高圧蒸気管33と低圧蒸気管34とで接続し、高圧蒸気
管33及び低圧蒸気管34へ、それぞれの室内ユニット
53に対応して第3の制御弁52,52を設置し、熱交
換器10からの冷媒蒸気を圧縮機11側へ導く切換え用
配管41及び切換え弁4を設けている点である。
【0028】図4の空調システムにおいて、第1の室内
ユニット53全部を冷房運転するときは、切換え弁4
を、圧縮機11からの冷媒蒸気を熱交換器10へ供給す
るように操作し、第1の制御弁20を閉じ、第2の制御
弁55を開いて膨張弁として機能させるとともに、低圧
蒸気管34側の第3の制御弁52を開いて高圧蒸気管3
3側の制御弁52を閉じ、圧縮機11を作動させて凝縮
液を各室内ユニット53へ供給し、低圧蒸気管34を通
じて冷媒蒸気を回収する。
ユニット53全部を冷房運転するときは、切換え弁4
を、圧縮機11からの冷媒蒸気を熱交換器10へ供給す
るように操作し、第1の制御弁20を閉じ、第2の制御
弁55を開いて膨張弁として機能させるとともに、低圧
蒸気管34側の第3の制御弁52を開いて高圧蒸気管3
3側の制御弁52を閉じ、圧縮機11を作動させて凝縮
液を各室内ユニット53へ供給し、低圧蒸気管34を通
じて冷媒蒸気を回収する。
【0029】例えば、図4の第1の室内ユニット53の
一台について暖房運転し、他の二台について冷房運転を
する要領で、システムを冷房主体に運転する場合は、一
台の室内ユニット53に対応する高圧蒸気管33側の制
御弁52を開いて低圧蒸気管34側の制御弁52を閉
じ、他は全部冷房運転の場合と同様にして運転する。こ
の場合には、暖房運転をしている一台の室内ユニット5
3で凝縮した冷媒は冷房運転している他の室内ユニット
53の一部に供給される。したがって、いわゆる熱回収
運転が行えるとともに、圧縮機11の動力を少なくする
ことができるので、電力が節約される。
一台について暖房運転し、他の二台について冷房運転を
する要領で、システムを冷房主体に運転する場合は、一
台の室内ユニット53に対応する高圧蒸気管33側の制
御弁52を開いて低圧蒸気管34側の制御弁52を閉
じ、他は全部冷房運転の場合と同様にして運転する。こ
の場合には、暖房運転をしている一台の室内ユニット5
3で凝縮した冷媒は冷房運転している他の室内ユニット
53の一部に供給される。したがって、いわゆる熱回収
運転が行えるとともに、圧縮機11の動力を少なくする
ことができるので、電力が節約される。
【0030】図4の空調システムにおいて、例えば第1
の室内ユニット53全部を暖房運転するときは、切換え
弁4を、熱交換器10で蒸発した冷媒蒸気が圧縮機11
へ供給されるように操作し、第1の制御弁20,低圧蒸
気管34側の第3の各制御弁52を閉め、高圧配管33
側の第2の各制御弁52及び各制御弁55を開いて運転
する。また、図の第1の室内ユニット53の一台につい
て冷房運転し、他の二台について暖房運転する要領で、
システムを暖房主体に運転する場合は、一台の室内ユニ
ット53については高圧蒸気管33側の制御弁52を閉
じて低圧蒸気管34側の制御弁52を開き、制御弁55
を膨張弁として機能させ、他は全部暖房運転の場合と同
様にして運転することができる。
の室内ユニット53全部を暖房運転するときは、切換え
弁4を、熱交換器10で蒸発した冷媒蒸気が圧縮機11
へ供給されるように操作し、第1の制御弁20,低圧蒸
気管34側の第3の各制御弁52を閉め、高圧配管33
側の第2の各制御弁52及び各制御弁55を開いて運転
する。また、図の第1の室内ユニット53の一台につい
て冷房運転し、他の二台について暖房運転する要領で、
システムを暖房主体に運転する場合は、一台の室内ユニ
ット53については高圧蒸気管33側の制御弁52を閉
じて低圧蒸気管34側の制御弁52を開き、制御弁55
を膨張弁として機能させ、他は全部暖房運転の場合と同
様にして運転することができる。
【0031】さらに、図4の空調システムでは、暖房運
転又は暖房主体の運転の場合には、第1の制御弁20を
開いて膨張弁として機能させ、暖房運転をしている室内
ユニット53で凝縮した冷媒を、氷蓄熱槽2で蒸発させ
るように操作することによって、暖房運転をしながら蓄
熱運転をすることもできる。このように運転する場合に
は、暖房によって室内ユニット53側で生じた冷熱は氷
蓄熱槽2へ回収されるので、電力消費はさらに節約され
る。
転又は暖房主体の運転の場合には、第1の制御弁20を
開いて膨張弁として機能させ、暖房運転をしている室内
ユニット53で凝縮した冷媒を、氷蓄熱槽2で蒸発させ
るように操作することによって、暖房運転をしながら蓄
熱運転をすることもできる。このように運転する場合に
は、暖房によって室内ユニット53側で生じた冷熱は氷
蓄熱槽2へ回収されるので、電力消費はさらに節約され
る。
【0032】図4の空調システムにおいて、切換え弁4
は配管の途中2箇所pに通常の開閉弁を設置してこれに
代えることができる。図4の空調システムの他の構成及
び作用は、図2の空調システムと同様であるので説明を
省略する。
は配管の途中2箇所pに通常の開閉弁を設置してこれに
代えることができる。図4の空調システムの他の構成及
び作用は、図2の空調システムと同様であるので説明を
省略する。
【0033】図1の空調システムにおいては、その第1
の冷媒回路3を図5のように構成してもよい。図5の第
1の冷媒回路3は、図4の空調システムにおける第1の
冷媒回路3において、各室内ユニット53を図1の各室
内ユニット5の第1コイル50と置き換えた構成になっ
ている。図5の空調システムは、各室内ユニット5を冷
房又は暖房で運転ができる点を除いては、図4の空調シ
ステムと同様な作用であり、その他の構成は図1の空調
システムと同様なので、それらの説明は省略する。図5
の空調システムは、蓄熱された冷熱がなくなった場合
に、システムを冷房運転したり、暖房と冷房との並行運
転ができる利点がある。
の冷媒回路3を図5のように構成してもよい。図5の第
1の冷媒回路3は、図4の空調システムにおける第1の
冷媒回路3において、各室内ユニット53を図1の各室
内ユニット5の第1コイル50と置き換えた構成になっ
ている。図5の空調システムは、各室内ユニット5を冷
房又は暖房で運転ができる点を除いては、図4の空調シ
ステムと同様な作用であり、その他の構成は図1の空調
システムと同様なので、それらの説明は省略する。図5
の空調システムは、蓄熱された冷熱がなくなった場合
に、システムを冷房運転したり、暖房と冷房との並行運
転ができる利点がある。
【0034】この発明における氷蓄熱槽2は、室外ユニ
ット1又は凝縮器60と1対1で対応している必要はな
く、例えば図6のように屋上に氷蓄熱槽2を一台設置
し、各階毎に対応する数の室外ユニット1と循環配管3
0とを設置することもできる。また、氷蓄熱槽2は、前
記各実施例のものに限定されるものではなく、例えば製
氷器と蓄熱槽とを独立に構成したダイナミック型のもの
を採用することができるほか、水以外の潜熱蓄熱材を利
用するなど、潜熱を利用した蓄熱手段であればよい。図
4及び図5の空調システムにおいて、第3の制御弁5
2,52には、冷媒の流れを高圧蒸気管33側と低圧蒸
気管34側へ選択的に切り換える一個の三方弁に代えて
もよい。
ット1又は凝縮器60と1対1で対応している必要はな
く、例えば図6のように屋上に氷蓄熱槽2を一台設置
し、各階毎に対応する数の室外ユニット1と循環配管3
0とを設置することもできる。また、氷蓄熱槽2は、前
記各実施例のものに限定されるものではなく、例えば製
氷器と蓄熱槽とを独立に構成したダイナミック型のもの
を採用することができるほか、水以外の潜熱蓄熱材を利
用するなど、潜熱を利用した蓄熱手段であればよい。図
4及び図5の空調システムにおいて、第3の制御弁5
2,52には、冷媒の流れを高圧蒸気管33側と低圧蒸
気管34側へ選択的に切り換える一個の三方弁に代えて
もよい。
【0035】
【発明の効果】この発明による空調システムは、電力消
費の少ない時間帯(夜間)に蓄えた冷熱を用いて、電力
消費の多い時間帯(昼間)に冷媒搬送動力が不要な自然
循環式の冷媒回路で冷房運転を行うことができるため、
電力消費の平準化や冷房運転の費用の節約を図ることが
できる。また、同一システムで冷暖房並行運転や熱回収
運転を行うことができる。
費の少ない時間帯(夜間)に蓄えた冷熱を用いて、電力
消費の多い時間帯(昼間)に冷媒搬送動力が不要な自然
循環式の冷媒回路で冷房運転を行うことができるため、
電力消費の平準化や冷房運転の費用の節約を図ることが
できる。また、同一システムで冷暖房並行運転や熱回収
運転を行うことができる。
【図1】この発明による空調システムの実施例を示す一
部省略模式図である。
部省略模式図である。
【図2】この発明による空調システムの他の実施例を示
す一部省略模式図である。
す一部省略模式図である。
【図3】空調システムのさらに他の実施例を示す一部省
略模式図である。
略模式図である。
【図4】空調システムのさらに他の実施例を示す一部省
略模式図である。
略模式図である。
【図5】空調システムのさらに他の実施例を示す一部省
略模式図である。
略模式図である。
【図6】空調システムのさらに他の実施例を示す一部省
略模式図である。
略模式図である。
【図7】従来の空調システムの模式図である。
【図8】従来の冷房システムの模式図である。
1 室外ユニット 10 熱交換器 11 圧縮機 2 氷蓄熱槽 20 第1の制御弁 3 第1の冷媒回路 30 循環配管 31,1d 蒸気管 32,1c 液管 33,1a 高圧蒸気管 34,1b 低圧蒸気管 3a 切換え器 4,4a,43 切換え弁 40,41,42 切換え用配管 5 室内ユニット 50 第1コイル 51 第2コイル 52 第3の制御弁 53 第1の室内ユニット 54 第2の室内ユニット 55 第2の制御弁 64 弁 6 第2の冷媒回路 60 凝縮器 61 蒸気管 62 液管 63 受液器 65 液面調節器 7 冷熱源回路 70 ポンプ
Claims (5)
- 【請求項1】 圧縮機及び熱交換器を有する室外ユニッ
ト、氷蓄熱槽、一台又は複数台の室内ユニット、前記圧
縮機及び熱交換器と氷蓄熱槽を接続する冷媒の循環配
管、前記氷蓄熱槽への冷媒の流れを止める第1の制御
弁、前記循環配管と前記室内ユニットとを接続する液管
及び蒸気管、前記冷媒の流れを前記熱交換器及び圧縮機
を経て前記蒸気管へ導く切換え用配管並びに切換え弁、
及び前記室内ユニットへの冷媒の流れを制御する第2の
制御弁とを有するヒートポンプ回路からなる第1の冷媒
回路と、 高所に設置された凝縮器、及びこの凝縮器よりも低所に
設置された一台又は復数台の室内ユニットと前記凝縮器
とを接続する液管並びに蒸気管とを有する冷媒の自然循
環回路からなる第2の冷媒回路と、 前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記凝縮器へ供給す
る冷熱源回路、 とを備えたことを特徴とする空調システム。 - 【請求項2】 前記循環配管には、前記氷蓄熱槽を経た
冷媒を前記圧縮機を経て前記蒸気管へ導く第2の切換え
用配管及び第2の切換え弁を備えた、請求項1に記載の
空調システム。 - 【請求項3】 圧縮機及び熱交換器を有する室外ユニッ
ト、氷蓄熱槽、複数台の室内ユニット、前記圧縮機及び
熱交換器と氷蓄熱槽を接続する冷媒の循環配管、前記氷
蓄熱槽への冷媒の流れを止める第1の制御弁、前記循環
配管と前記室内ユニットとを接続する液管,高圧蒸気管
及び低圧蒸気管、前記冷媒の流れを前記熱交換器及び圧
縮機を経て前記高圧蒸気管へ導く切換え用配管並びに切
換え弁、前記室内ユニットへの冷媒の流れを制御する第
2の制御弁、及び前記室内ユニット側において、冷媒の
流れを高圧蒸気管と低圧蒸気管のいずれかに選択し、又
は高圧蒸気管と低圧蒸気管を別々に開閉する第3の制御
弁とを有するヒートポンプ回路からなる第1の冷媒回路
と、 高所に設置された凝縮器、及びこの凝縮器と当該凝縮器
よりも低所に設置された室内ユニットとを接続する液管
並びに蒸気管とを有する冷媒の自然循環回路からなる第
2の冷媒回路と、 前記氷蓄熱槽の冷熱をポンプにより前記凝縮器へ供給す
る冷熱源回路、 とを備えたことを特徴とする空調システム。 - 【請求項4】 前記第1の冷媒回路の室内ユニットと第
2の冷媒回路の室内ユニットとが共通であって、当該室
内ユニットには第1のコイルと第2のコイルとが設置さ
れており、第1のコイルは前記第1の冷媒回路と接続さ
れ、第2のコイルは前記第2の冷媒回路と接続されてい
ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
空調システム。 - 【請求項5】 前記第2の冷媒回路中に、当該第2の冷
媒回路における室内ユニットへ供給する冷媒の液量を調
節する液面調節器を備えた、請求項1〜4のいずれかに
記載の空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30474893A JPH07133946A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30474893A JPH07133946A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 空調システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07133946A true JPH07133946A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17936751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30474893A Pending JPH07133946A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07133946A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002181396A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-26 | Nakano Refrigerators Co Ltd | 低温蓄熱式冷却システム及びユニットクーラー |
JP2012068008A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-04-05 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 複数階を有する施設の空調システム及び空調システムの運転方法 |
JP2012220169A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Hitachi Appliances Inc | 蓄熱式空気調和装置 |
CN115070017A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-09-20 | 北京航空航天大学 | 一种反重力铸造设备双循环无延时冷却系统 |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP30474893A patent/JPH07133946A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002181396A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-26 | Nakano Refrigerators Co Ltd | 低温蓄熱式冷却システム及びユニットクーラー |
JP2012068008A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-04-05 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 複数階を有する施設の空調システム及び空調システムの運転方法 |
JP2012220169A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Hitachi Appliances Inc | 蓄熱式空気調和装置 |
CN115070017A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-09-20 | 北京航空航天大学 | 一种反重力铸造设备双循环无延时冷却系统 |
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