JP3110982B2 - 熱源ユニット、その運転方法、およびその熱源ユニットを利用した空調システム - Google Patents
熱源ユニット、その運転方法、およびその熱源ユニットを利用した空調システムInfo
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Description
転方法およびその熱源ユニットを利用した空調システム
にかかり、特に個別空間ごとの空調負荷要求に柔軟に対
応することが可能であり、かつ省エネルギー、省スペー
ス、施工性に優れた空調システムに関する。
よる冷房負荷増大への対応やオフィス環境の快適化要求
に応じて、オフィスビルなどの空調システムとして、各
空調空間において要求される個別空調負荷に柔軟に対応
することができる個別分散型の空調システムに対する需
要が高まっている。
してのマルチ方式空調システムがある。このマルチ方式
空調システムでは、1台の室外ユニットに複数の室内ユ
ニットが接続され、各室内ユニットごとに個別に運転停
止や室温設定などの制御ができるように構成されてい
る。このようなマルチ方式空調システムは個別運転制御
特性に優れているため個別分散方式に最適であり、しか
も熱搬送動力を軽減することが可能なため、消費エネル
ギーを大幅に抑えることができる点でも注目されてい
る。
調設備の設置にあたっては、室内ユニットと室外ユニッ
トとを連絡する冷媒配管の長さや高低差が設置場所によ
って多様であり、さらに設置現場に応じて冷却能力の予
測、配管系の設定、オイル注入量の適正調整などを個別
に行う必要があるため、設計及び施工が煩雑であった。
また、室外ユニット用の外気空気熱源として、大きな熱
源風量が必要であった。
ボイラや冷却塔といった熱源器を用い、これに水熱源型
ヒートポンプユニットを配管を介して接続したシステム
が提案されている。しかしながら、かかる水熱源型の個
別空調システムでは、セントラル方式で熱源水を供給す
る必要があり、ある程度の熱源器の設置スペースが必要
とされ、さらに熱源器と各空調機との間の搬送動力が大
きくなりまたは配管長さが長くなるという問題があっ
た。
な従来の個別分散型の空調システムが有する問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、従
来は利用されることなくそのまま排気されていた屋内の
排気空気を熱源として利用し、従って、見かけ上、外気
空気熱源などの熱源接続が不要であるとともに、排熱回
収による省エネルギー性に優れ、しかも各個別空調空間
の部分負荷に柔軟に対応することで個別分散方式の空調
システムの構築に有効であり、冷媒配管接続や中央から
の熱源水配管接続なども不要な、新規かつ改良された熱
源ユニット、その運転方法およびその熱源ユニットを利
用した空調システムを提供することである。
に、本発明の第1の観点によれば、次のような熱源ユニ
ットが提供される。請求項1の熱源ユニットは、圧縮機
と、熱媒−水熱交換器と、熱媒の循環方向を切り換える
四方弁などの切換弁と、蓄熱槽コイルなどの熱媒−蓄熱
槽水熱交換器を備えた蓄熱槽と、熱媒−空気熱交換器
と、膨張弁とから構成され、さらに圧縮機の吐出側に熱
媒−水熱交換器を配置し、熱媒−蓄熱槽水熱交換器の一
端と熱媒空気熱交換器の一端との間に膨張弁を配置し、
切換弁の高圧側と熱媒−水熱交換器の熱媒出口、切換弁
の低圧側と圧縮機の吸込口、切換弁の第1接続口と熱媒
−蓄熱槽水熱交換器の他端、切換弁の第2接続口と熱媒
−空気熱交換器の他端とをそれぞれ接続することにより
構成される。
と、熱媒−水熱交換器と、熱媒の循環方向を切り換える
四方弁などの切換弁と、熱媒−蓄熱槽水熱交換器を備え
た蓄熱槽と、熱媒−空気熱交換器と、第1および第2の
膨張弁とから構成され、さらに、圧縮機の吐出側に熱媒
−水熱交換器を配置し、熱媒−蓄熱槽水熱交換器の一端
と熱媒空気熱交換器の一端との間に第1膨張弁を配置
し、さらに熱媒−蓄熱槽水熱交換器を迂回する迂回路を
設け、その迂回路中に第2膨張弁を配置し、切換弁の高
圧側と熱媒−水熱交換器の熱媒出口、切換弁の低圧側と
圧縮機の吸込口、切換弁の第1接続口と熱媒−蓄熱槽水
熱交換器の他端、切換弁の第2接続口と熱媒−空気熱交
換器の他端とをそれぞれ接続することにより構成され
る。
ように、蓄熱槽内の蓄熱槽水を、熱源ユニットにより熱
回収可能な熱源および/または熱源ユニットの余剰熱を
排熱可能な排熱先とするように構成することが好まし
い。
記載のように、熱媒−水熱交換器に、熱媒と熱交換可能
な熱源水と排気空気および/または外気空気との熱交換
を行う気液直接接触熱交換器を熱源水循環系を介して接
続するように構成することが好ましい。そして、請求項
5に記載のように、蓄熱槽内の蓄熱槽水を気液直接接触
熱交換器に選択的に循環させる蓄熱槽水循環系を設ける
こともできる。
ニットの運転方法が提供される。請求項6によれば、上
記熱源ユニットは、空調空間において要求される熱負荷
状態と蓄熱槽の蓄熱状態の双方、または熱負荷状態に応
じて、熱源ユニットの熱源を、熱媒−水熱交換器を通水
する熱源水および蓄熱槽内の蓄熱槽水のいずれか一方ま
たは双方に切り換えるように運転される。
ニットを備えた空調システムが提供される。請求項7に
記載の空調システムは、上記熱源ユニットと、外気取入
口と室内側給気口と室内側還気口と室外側排気口とを備
え、前記外気取入口が前記室内側給気口に連通するとと
もに、前記室内側還気口が前記室外側排気口および/ま
たは前記室内側給気口に選択的に連通して成る給気系路
とを備え、外気取入口を介して外気を取り入れて空調空
気として空調空間に供給し、その取り入れ外気量以下の
排気を空調空間から室内側還気口を介して熱源ユニット
内に取り入れ、空調空間からの排気のみを気液直接接触
熱交換器により熱回収可能な熱源および/または排熱可
能な排熱先とするように構成されている。
ように、 前記室内側給気口に連通する給気経路を第1
の給気経路と第2の給気経路とから構成し、熱源ユニッ
トの熱媒−空気熱交換器を第1の給気経路に介装し、蓄
熱槽の蓄熱槽水を熱源とする蓄熱槽水−空気熱交換器を
第2の給気系路に介装するように構成することが好まし
い。
記載のように、第1の給気経路による給気を空調空間内
の第1の領域に供給し、第2の給気経路による給気を空
調空間内の第2の領域に供給するように構成することが
好ましい。
10に記載のように、第1の給気経路の空気を第2の給
気経路および/または室外側排気口に選択的に送風する
ダクトなどの切換手段を設けることが好ましい。
環方向を切り換えることにより、熱媒−空気熱交換器に
より空気加熱または空気冷却を行うことが可能となり、
各空調空間において要求される冷房負荷や暖房負荷に柔
軟に対応することができる自己完結的な熱源ユニットを
得ることができる。空調時に排熱をユニット内に設置さ
れた蓄熱槽に蓄えることにより、パッケージ型空調機の
室外機のような熱源を別途設ける必要がない。
モードに加えて、凝縮熱媒が蓄熱槽の熱媒−蓄熱槽水熱
交換器を迂回させ過冷却を行わない冷房運転を行うこと
が可能となる。
熱媒の過冷却用熱源(冷房運転時)、または熱媒−空気
熱交換器の冷温熱源として利用することにより、中央熱
源を必要としない自己完結的な熱源ユニットを得ること
ができる。また、蓄熱槽に余剰熱を回収することができ
るので、例えば夜間の廉価な電力を利用して冷熱蓄熱ま
たは温水蓄熱を行い、空調負荷の高い昼間に熱回収する
ような省エネルギー運転が可能である。
給される熱源水を排気空気および/または外気空気によ
り加温冷却を行うことが可能となり、熱源として室内空
気の排熱や取り入れる外気の熱を利用するので、配管接
続は気液直接接触型熱交換器への補給水配管のみで済
む。その場合に、排気空気のみを熱源として利用した場
合には、見かけ上熱源を必要としない熱源ユニットを得
ることができる。また外気空気を熱源として利用する場
合であっても、従来の空気熱源型熱源ユニットに比較し
て、遥かに少ない外気量(例えば、1/10程度)で運
転することが可能である。
蓄熱槽内の蓄熱槽水の水温が上昇した場合に、蓄熱槽水
循環系を運転し、気液直接接触熱交換器をクーリングタ
ワーとして利用することができる。以上のように本発明
によれば、1つのユニットで冷暖房負荷をまかなえる自
己完結型の熱源ユニットを構成できる。また建物の熱負
荷状態や熱源水・蓄熱槽水の水温により適宜好適な運転
状態を選択できる熱源ユニットを構成できる。
態、あるいは熱負荷状態に応じて、熱源ユニットの熱源
を切り換えて最適化するので、より効率的にかつ省エネ
ルギーに熱源ユニットを運転することができる。また蓄
熱槽を熱的バッファとして利用することが可能である。
調空間内に導入した外気量以下の排気のみを熱源ユニッ
トの熱源または熱搬送体として利用することができるの
で、外気処理用空調機などの別体装置を省略可能な完全
分散型の見かけ上熱源を必要としない空気熱源型空調シ
ステムを構築することができる。
熱源とする蓄熱槽水−空気熱交換器により、熱媒−空気
熱交換器により第1の給気経路より給気される空調空気
と温度レベルの異なる空調空気を、第2給気経路より供
給することができ、冷房暖房同時運転、熱回収運転など
を行うことが可能となる。
域と第2の領域において、異なる空調負荷が要求された
場合であっても柔軟に対応することができる空調システ
ムを提供できる。
路と第2の給気経路の熱負荷種類(冷房/暖房)が一致
し、かつ蓄熱槽の熱源種類(冷水/温水)とその蓄熱槽
から熱取り出しを行う第2の給気経路において要求され
る熱源種類が異なる場合、あるいは蓄熱がなくなった場
合に、第2の給気経路の給気を第1の給気経路に供給
し、空調を行うことができる。
づいて構成された熱源ユニット、その運転方法およびそ
の熱源ユニットを利用した空調システムの好適な実施例
について詳細に説明する。なお本発明にかかる熱源ユニ
ットおよび空調システムは、建物などの空調空間を所定
の空調単位(たとえば100メートル程度の柱間隔)に
分割し、その空調単位ごとに設置されるものであり、そ
れにより中央熱源を必要としない柔軟な個別空調システ
ムを各空調空間ごとに構築することが可能である。
施例にかかる熱源ユニット100の概略構成が示されて
いる。この熱源ユニット100は、圧縮機102と、熱
媒−水熱交換器104と、熱媒の循環方向を切り換える
四方弁(切換弁)106と、熱媒が管内を流れるコイル
などの熱媒−蓄熱槽水熱交換器108を備えた蓄熱槽1
10と、熱媒−空気熱交換器112と、膨張弁(第1の
膨張弁)114とから主に構成されている。さらに、圧
縮機102の吐出側に熱媒−水熱交換器104を配置
し、熱媒−蓄熱槽水熱交換器108の一端と熱媒空気熱
交換器112の一端との間に膨張弁114を配置し、四
方弁106の高圧側と熱媒−水熱交換器104の熱媒出
口、四方弁106の低圧側と圧縮機102の吸込口、四
方弁106の第1接続口と熱媒−蓄熱槽水熱交換器10
8の他端、四方弁106の第2接続口と熱媒−空気熱交
換器112の他端とをそれぞれ熱媒循環系を介して接続
することによりヒートポンプ回路が構成される。
熱媒−水熱交換器104に熱源水を通水するための熱源
水循環系である。この熱源水循環系には任意の水熱源を
接続することができる。例えば、図2に示す熱源ユニッ
ト100’のように、循環ポンプ120が介装された熱
源水循環系122を介して、気液直接接触熱交換器12
4に接続することができる。この気液直接接触熱交換器
124としては、例えば、充填材、エリミネータ、散水
管、水槽から構成される小型の冷却塔仕様のものを使用
することが可能であり、散水管から熱源水を散水しなが
ら排気空気や外気空気と接触させて熱交換し、熱源水を
冷却または加熱してヒートポンプ回路に戻すことができ
る。あるいは、図3に示す熱源ユニット100”’のよ
うに、循環ポンプ126が介装された熱源水循環系12
8に接続することができる。この場合には、後述する冷
熱蓄熱運転モードあるいは温熱蓄熱運転モードにより蓄
熱槽110内に蓄熱された冷水、氷または温水を熱源と
してヒートポンプ回路に戻すことができる。この他に
も、本実施例によれば、任意の水熱源を熱媒−水熱交換
器104に接続して利用することができる。
100の動作について説明する。この第1実施例にかか
る熱源ユニット100は以下のモードで運転することが
可能である。
圧縮機102→熱媒−水熱交換器104→四方弁106
→熱媒−蓄熱槽水熱交換器108→膨張弁114→熱媒
−空気熱交換器112→四方弁106→圧縮機102と
順次循環させる。そして、熱媒−水熱交換器104を凝
縮器として機能させ、凝縮熱媒を蓄熱槽110内で過冷
却した後、膨張弁114で減圧し、熱媒−空気熱交換器
112において空気冷却に使用することにより、冷風を
空調空間に供給することができる。
合には、夜間に四方弁106を切り換えて、熱媒を、圧
縮機102→熱媒−水熱交換器104→四方弁106→
熱媒−空気熱交換器112→膨張弁114→熱媒−蓄熱
槽水熱交換器108→四方弁106→圧縮機102と順
次循環させる。そして、熱媒−水熱交換器104により
凝縮された凝縮熱媒を、不図示の給気ファンを停止する
などして熱媒−空気熱交換器112を単に通過させ、膨
張弁114において減圧した後、蓄熱槽110に送る。
蓄熱槽110内において熱媒−蓄熱槽水熱交換器108
を介して熱媒の冷熱が蓄熱槽水に伝熱される。この結
果、蓄熱槽内に冷水または氷として冷熱が蓄熱される。
圧縮機102→熱媒−水熱交換器104→四方弁106
→熱媒−空気熱交換器112→膨張弁114→熱媒−蓄
熱槽水熱交換器108→四方弁106→圧縮機102と
順次循環させる。そして、圧縮機102により加圧され
た熱媒を熱媒−空気熱交換器112において空気を加熱
するために利用し、膨張弁114において減圧した後、
蓄熱槽110に送られる。減圧された熱媒は、蓄熱槽1
10内の蓄熱槽水を冷却した後(あるいは、蓄熱槽11
0内に蓄熱された温熱を回収した後)、再び圧縮機10
2に送られる。このようにして、蓄熱槽110から回収
した温熱により加熱された温風が熱媒−空気熱交換器1
12から空調空間に供給される。
夜間に四方弁106を切り換えて、熱媒を、圧縮機10
2→熱媒−水熱交換器104→四方弁106→熱媒−蓄
熱槽水熱交換器108→膨張弁114→熱媒−空気熱交
換器112→四方弁106→圧縮機102と順次循環さ
せる。そして、圧縮機102により加圧された熱媒を、
熱媒−水熱交換器104を単に通過させた後、蓄熱槽1
10に送る。蓄熱槽110の熱媒−蓄熱槽水熱交換器1
08を凝縮器として機能させ、蓄熱槽水を加熱した後、
凝縮熱媒は、膨張弁114を介して熱媒−空気熱交換器
112に送られ、そこで空気中に冷熱が排熱される。こ
のように、熱媒−蓄熱槽水熱交換器108を凝縮器とし
て機能させることにより、温熱を蓄熱槽110内に蓄熱
することができる。
例にかかる熱源ユニット130の概略構成が示されてい
る。なお本実施例および後述の実施例において、図1〜
図3に示す第1実施例と同じ構成および機能を有する構
成部材については、同一の参照番号を付することにより
重複説明を省略することにする。
の基本的な構成および機能は図1に示す第1実施例に係
る熱源ユニット100と同様である。ただし、本実施例
の場合には、熱媒−蓄熱槽水熱交換108の他端(四方
弁106の接続側)と熱媒−空気熱交換器112の一端
(膨張弁114の接続側)との間に、熱媒−蓄熱槽水熱
交換器108を迂回する迂回路132を設け、この迂回
路中に第2の膨張弁134が介装されている。
弁114を全閉として、第2の膨張弁134により熱媒
流量を操作して、凝縮熱媒が蓄熱槽110の熱媒−蓄熱
槽熱交換器108を迂回するように運転することにより
第1実施例に係る熱源ユニット100の運転モード
(a)〜(d)に加えて、次の運転モードで動作させる
ことが可能である。
圧縮機102→熱媒−水熱交換器104→四方弁106
→迂回路132→第2膨張弁134→熱媒−空気熱交換
器112と順次循環させる。そして、(a)冷房運転モ
ードとは異なり、凝縮器として機能する熱媒−水熱交換
器104を出た凝縮熱媒を、蓄熱槽110を迂回させ
て、第2の膨張弁134に送り、そこで減圧された熱媒
を利用して熱媒−空気熱交換112で空気を冷却するこ
とができる。従って、本実施例の場合には凝縮熱媒の過
冷却を行わないので、(a)冷房運転モードよりも弱い
冷房負荷に対応する場合に、効率的な運転ができる。
施例にかかる空調システム200の概略構成が示されて
いる。この空調システム200は、第1実施例にかかる
熱源ユニット100を組み込んだもので、熱源ユニット
部202と空調部204とから主に構成される。熱源ユ
ニット部202の基本的構成および動作については、図
1に関連して既に説明したので、重複説明は省略する。
ただし、本実施例の場合には、熱媒−水熱交換器104
の熱源水吐出側の熱源水循環系118aには、循環ポン
プ206が介装された管路208により気液直接接触熱
交換器124が接続される。また、循環ポンプ210が
介装された管路212により、蓄熱槽110と気液直接
接触熱交換器124とが接続され、蓄熱槽110内の蓄
熱槽水を気液直接接触熱交換器124に送水することが
できる。気液直接接触熱交換器214からの還路214
は二路に分岐して、一方はバルブ216が介装された管
路118bを介して熱媒−水熱交換器104の熱源水入
口に連通し、他方はバルブ218が介装された管路22
0を介して蓄熱槽110に連通している。還路214に
はストレーナ222が介装されており、循環する熱源水
中に含まれる異物を濾過することができる。なお、図示
はしていないが、これらの熱源水循環系118に補給水
給水系を設け、蒸発等により不足した熱源水を適宜補給
するように構成することができる。
空気経路と、熱媒−空気熱交換器112と、給気ファン
(第1給気ファン)226と、気液直接接触熱交換器1
24と、排気ファン228とが収容されることにより構
成されている。空気経路は、外気取入口230と、室内
側給気口(第1の室内側給気口)232と、室内側還気
口234と、室外側排気口236とを備えている。そし
て、給気ファン226を駆動することにより、外気取入
口230からの外気(OA)および/または室内側還気
口234からの還気(RA)を熱媒−空気熱交換器11
2により空調して、冷風または温風を、室内側還気口2
32からの給気(SA)(第1の給気(SA1))とし
て空調空間に供給することができる。また、排気ファン
236を駆動することにより、外気取入口230からの
外気(OA)および/または室内側還気口234からの
還気(RA)を気液直接接触熱交換器124を通過さ
せ、熱源水と熱交換させて、排気(EA)として室外側
排気口236から室外に排気することができる。なお、
外気(OA)を気液直接接触熱交換器124に送風する
空気経路中には、ダンパ238が設置されており、ダン
パ238を閉止することにより、室外からの外気(O
A)を遮断し室内からの還気(RA)のみを気液直接接
触熱交換器124の熱源として使用するように構成でき
る。
00の動作について、図6を参照しながら説明する。こ
の空調システム200は、(a)冷房運転モード、
(b)冷熱蓄熱運転モード、(c)温水蓄熱運転モー
ド、(d)暖房運転モードの各モードで運転することが
可能であり、図6には、各運転モードにおける各構成機
器の運転状態が示されている。図示のように、これらの
運転モードについては、図1に関連して説明した本発明
の第1実施例にかかる熱源ユニット100の運転モード
と対応しており、熱源ユニット部202は熱源ユニット
100と同様に動作させることができるので、重複説明
は省略する。
ある。空気経路については、冷房運転時には、給気ファ
ン226と排気ファン228をともに駆動する。これに
より、外気(OA)および還気(RA)を熱媒−空気熱
交換器112により冷却して、空調空間に冷風を供給す
ることができる。なお排熱は、熱媒−水熱交換器(凝縮
器)104および/または蓄熱槽(過冷却用熱交換器)
110を介して気液直接接触熱交換器124に送られ、
そこで排気(EA)中に放熱される。その際に、ダンパ
238を閉止すれば、室内側還気口238からの還気
(RA)のみを熱源として気液直接接触熱交換器124
で利用することが可能となり、見かけ上熱源を必要とし
ない運転ができる。
ある。空気経路については、この冷熱蓄熱運転モードで
は、凝縮熱媒に熱媒−空気熱交換器112を通過させる
のみなので、給気ファン232の運転は行わない。ま
た、循環ポンプ206を駆動して、熱媒−水熱交換器1
04により暖められた熱源水を気液直接接触熱交換器1
24に送り、排気ファン228により排気(EA)中に
排熱を行う。なお、この運転モードでは、蓄熱槽110
内に蓄熱された熱を排熱する必要はないので、循環ポン
プ210を停止するとともにバルブ218を閉止し、蓄
熱槽110と気液直接接触熱交換器124とは切り離
す。
ある。この暖房運転モードでは、給気ファン226を運
転し、熱媒−空気熱交換器112により給気(SA)を
暖め、温風を空調空間に供給する。このモードでは、通
常は、熱媒−水熱交換器104による熱交換は行わず、
低圧熱媒の冷熱は蓄熱槽110内に排熱するので、循環
ポンプ206、210は停止し、熱源水循環系118は
駆動しない。従って、排気ファン236は停止し、気液
直接接触熱交換器124による熱交換も行わない。ただ
し、暖房運転時に蓄熱槽内の水温が低下した場合(気液
直接接触熱交換器124による熱交換が可能な温度レベ
ルに達した場合)には、循環ポンプ210を駆動し(循
環ポンプ206は停止、バルブ216は閉止、バルブ2
18は開放)、管路212により蓄熱槽水を気液直接接
触熱交換器124に送水し、気液直接接触熱交換器12
4をヒーティングタワーとして利用することができる。
ある。この温水蓄熱運転モードでは、凝縮熱媒の温熱を
蓄熱槽110内に排熱することにより蓄熱を行うので、
熱媒−水熱交換器104による熱交換は行わず、循環ポ
ンプ206、210は停止し、熱源水循環系118は駆
動しない。従って、排気ファン236は停止し、気液直
接接触熱交換器124による熱交換も行わない。ただ
し、この運転モードでは、冷熱の排熱を熱媒−空気熱交
換器112を介して給気(SA)に行う必要があるの
で、給気ファン226は駆動する。
空調システムにおいては、図1に示す本発明の第1実施
例にかかる熱源ユニットを用いたが、蓄熱槽迂回路を有
する図4に示す本発明の第2実施例にかかる熱源ユニッ
トを適用することも可能である。この場合には、さらに
過冷却を行わない冷房運転モードを行うことが可能であ
ることは、既に説明したとおりである。また以下に説明
する第4実施例および第5実施例にかかる空調システム
においても、蓄熱槽迂回路を有する図4に示す本発明の
第2実施例にかかる熱源ユニットを適用できることは言
うまでもない。
施例にかかる空調システム240の概略構成が示されて
いる。図示のように、本実施例の空調システム240の
基本的構成およびその動作については、図5に示した本
発明の第3実施例にかかる空調システム200と同様で
あるので、重複説明は省略する。ただし、本実施例の場
合には、第3実施例にかかる空調システム200に加え
て、さらに蓄熱槽水回路242が設けられている。
と空調部204に設置された蓄熱槽水−空気熱交換器2
44とを結ぶもので、途中に介装された循環ポンプ24
6を駆動することにより、蓄熱槽110内の蓄熱槽水を
蓄熱槽水−空気熱交換器244に送水し、第2給気ファ
ン248により第2の室内側給気口250を介して空調
空間に供給される第2の給気(SA2)を加熱または冷
却することができる。なお、本実施例の場合には、給気
経路は、先の第3実施例と同様に、第1給気ファン22
6を駆動して熱媒−空気熱交換器112により加熱また
は冷却された第1の給気(SA1)を第1の室内側給気
口232を介して空調空間に供給する第1の給気経路
と、本実施例において付加されたように、第2給気ファ
ン248を駆動して蓄熱槽水−空気熱交換器244によ
り加熱または冷却された第2の給気(SA2)を第2の
室内側給気口250を介して空調空間に供給する第2の
給気経路とから構成される。
2の給気経路より温度レベルの異なる第1および第2の
給気(SA1、SA2)を空調空間に供給することがで
きる。その際に、第1および第2の給気経路を空調空間
内の異なる領域(第1の領域および第2の領域)に連通
させれば、第1の領域および第2の領域に対して、温度
レベルの異なる給気(冷房暖房同時運転も含む)を行う
ことができる。さらに、蓄熱槽水−空気熱交換器244
により蓄熱槽110内に蓄熱された温熱または冷熱を汲
み上げる熱取り出し運転を行うことができる。
例にかかる空調システム260の概略構成が示されてい
る。図示の通り、この第5実施例にかかる空調システム
260の基本的構成および機能については、図7に関連
して説明した本発明の第4実施例にかかる空調システム
240と実質的に同一なので、重複説明は省略する。た
だし、本実施例の場合には、第1の給気経路262、第
2の給気経路264、排気経路266に、それぞれダン
パ262a、264a、266aが介装され、さらに第
1の給気経路262と第2の給気経路264とがダンパ
268aが介装された第1連通路268により連通さ
れ、第1の給気経路262と排気経路266とがダンパ
270aが介装された第2連通路270により連通され
ている。従って、各ダンパを開閉することにより、第1
の給気経路262を第2の給気経路264および/また
は排気経路266に選択的に連通させることができる。
7に示した第4実施例の作用効果に加えて、空調システ
ムを次のように動作させることができる。
ド時に、蒸発器として機能する熱媒−空気熱交換器11
2の排熱(冷熱)は第1の給気経路262を介して空調
空間に排気されていた。従って、温水蓄熱運転を行える
時間帯は、空調空間に人員がいない夜間などに限定され
ていた。しかし、本実施例の場合には、ダクト262a
を閉止し、ダクト270aを開放することにより、熱媒
−空気熱交換器112の排熱(冷熱)を室外に排気する
ことが可能となるので、例えば、空調空間に人員がいる
いないにかかわらず、空調空間で要求される暖房負荷が
少ない時に温水蓄熱を行い、暖房負荷が増えたときに備
えることができる。従って、より効率的な省エネルギー
運転を行える。
262と第2の給気経路264において要求される熱負
荷の種類(冷房/暖房)が同じであり、かつ蓄熱槽11
0の熱源の種類(冷水・氷/温水)とその蓄熱槽110
から熱回収を行う第2の給気経路264において要求さ
れる熱負荷の種類(冷房/暖房)が異なる場合(あるい
は、蓄熱槽110から回収できる熱源がなくなった場
合)には、ダンパ264aを閉止し、ダンパ262aお
よびダンパ268aを開放することにより第1の給気経
路262を通過する空調空気の一部を第2の給気経路2
64に送風することが可能となり、同じ熱負荷種類の空
調空気を第1および第2の給気経路262、264から
空調空間に供給することができる。
の、蓄熱槽110内の蓄熱状態、空調モード、熱源ユニ
ットの運転モード、各ダンパの開閉状態の関係を示すも
のである。以下、各運転モードの動作について説明す
る。
ており、第1および第2の給気経路双方で冷房負荷が要
求されている場合には、熱源ユニットを冷房運転モード
で駆動して第1の給気経路262から冷風を供給すると
ともに、蓄熱槽水回路242を駆動して第2の給気経路
264からも冷風を供給する。従って、ダンパ262
a、264aを開放して各給気経路を有効にするととも
に、ダンパ268a、270aを閉止して各連通経路は
無効にする。なお、冷房運転時には、気液直接接触熱交
換器124を駆動する必要があるので、ダンパ266a
は開放する。
ており、第1および第2の給気経路262、264双方
で冷房負荷が要求されている場合には、蓄熱槽水回路2
42によって第2の給気経路264から冷風を供給する
ことができない。従って、この場合には、熱源ユニット
を冷房運転モードで駆動して第1の給気経路262から
冷風を供給するとともに、ダンパ268aを開放して第
1の給気経路262と第2の給気経路268との連通経
路を有効にし、熱媒−空気熱交換器112により冷却さ
れた空気を第2の給気経路264に送り、第1および第
2の給気経路262、264双方から空調空間に冷風を
供給する。この場合にも、気液直接接触熱交換器124
を駆動する必要があるので、ダンパ266aは開放す
る。また蓄熱槽水−空気熱交換器244は使用しないの
で、ダンパ264aは閉止し、排気経路270も使用し
ないのでダンパ270aも閉止する。
熱蓄熱運転モードで駆動する。冷熱蓄熱運転モード時に
は、気液直接接触熱交換器124を駆動して排熱を行う
必要があるので、ダンパ266aは開放し、ダンパ27
0aは閉止する。この場合、空調は行わないので、ダン
パ262a、264a、268aの制御は行わない。
ており、第1の給気経路262において暖房負荷、第2
の給気経路で冷房負荷が要求されている場合には、熱源
ユニットを暖房運転モードで駆動して第1の給気経路2
62から温風を供給するとともに、蓄熱槽水回路242
を駆動して第2の給気経路264からも冷風を供給す
る。従って、ダンパ262a、264aを開放して各給
気経路を有効にするとともに、ダンパ268a、270
aを閉止して各連通経路は無効にする。この場合、気液
直接接触熱交換器266aの駆動は行わないので、ダン
パ266aの制御は行わない。
ており、第1および第2の給気経路262、264双方
で暖房負荷が要求されている場合には、蓄熱槽水回路2
42によって第2の給気経路264から温風を供給する
ことができない。従って、この場合には、熱源ユニット
を暖房運転モードで駆動して第1の給気経路262から
温風を供給するとともに、ダンパ268aを開放して第
1の給気経路262と第2の給気経路268との連通経
路を有効にし、熱媒−空気熱交換器112により加熱さ
れた空気を第2の給気経路264に送り、第1および第
2の給気経路262、264双方から空調空間に温風を
供給する。この場合には、気液直接接触熱交換器124
は駆動しないので、ダンパ266aの制御は行わない。
また蓄熱槽水−空気熱交換器244は使用しないので、
ダンパ264aは閉止し、排気経路270も使用しない
のでダンパ270aも閉止する。
ており、第1および第2の給気経路双方で暖房負荷が要
求されている場合には、熱源ユニットを暖房運転モード
で駆動して第1の給気経路262から温風を供給すると
ともに、熱源回収回路242を駆動して第2の給気経路
264からも温風を供給する。従って、ダンパ262
a、264aを開放して各給気経路を有効にするととも
に、ダンパ268a、270aを閉止して各連通経路は
無効にする。なお、暖房運転時には、気液直接接触熱交
換器124は駆動しないので、ダンパ266aの制御は
行わない。
空気熱交換器112を駆動して、排熱(冷熱)を行う必
要があるので、その排気空気が排気経路266に送られ
るように、ダンパ266a、268aは閉止し、ダンパ
262a、270aは開放する。また蓄熱槽水−空気熱
交換器244は駆動しないので、ダンパ264aの運転
は行わない。
において要求されるさまざまな空調負荷(温度レベルの
大小、冷房暖房同時負荷など)に柔軟に対応することが
可能であり、しかも蓄熱運転と併用することにより効率
的かつ省エネルギー性に優れた空調システムを構築でき
る。
面を参照しながら説明したが、本発明はかかる実施例の
記載に限定されないことは言うまでもない。たとえば、
ダンパを機外のダクトではなく機内に設けるなどは当業
者の容易に成しうる設計事項である。このように、特許
請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、
当業者であればさまざまな変更および修正を行うことが
可能であり、これらについても本発明の技術的範囲に属
するものと了解される。
ば、圧縮機による凝縮熱媒の循環方向を切り換えること
により、熱媒−空気熱交換器により空気加熱または空気
冷却を行うことが可能となり、各空調空間において要求
される冷房負荷や暖房負荷に柔軟に対応することができ
る自己完結的な熱源ユニットを得ることができる。また
空調時に排熱をユニット内に設置された蓄熱槽に蓄える
ことにより、パッケージ型空調機の室外機のような熱源
を別途設ける必要がない。
モードに加えて、凝縮熱媒が蓄熱槽の熱媒−蓄熱槽水熱
交換器を迂回させ過冷却を行わない冷房運転を行うこと
が可能となる。
熱媒の過冷却用熱源(冷房運転時)、または熱媒−空気
熱交換器の冷温熱源として利用することにより、中央熱
源を必要としない自己完結的な熱源ユニットを得ること
ができる。また、蓄熱槽に余剰熱を回収することができ
るので、例えば夜間の廉価な電力を利用して冷熱蓄熱ま
たは温水蓄熱を行い、空調負荷の高い昼間に熱回収する
ような省エネルギー運転が可能である。
給される熱源水を排気空気および/または外気空気によ
り加温冷却を行うことが可能となり、より効率的な熱源
ユニットを提供できる。その場合に、排気空気のみを熱
源として利用した場合には、見かけ上熱源を必要としな
い熱源ユニットを得ることができる。また外気空気を熱
源として利用する場合であっても、従来の空気熱源型熱
源ユニットに比較して、遥かに少ない外気量(例えば、
1/10程度)で運転することが可能である。
蓄熱槽内の蓄熱槽水の水温が低下した場合に、蓄熱槽水
循環系を運転し、気液直接接触熱交換器をクーリングタ
ワーとして利用することができる。以上の本発明によれ
ば、1つのユニットで冷暖房負荷をまかなえる自己完結
型の熱源ユニットを構成できる。また建物の熱負荷状態
や、熱源水・蓄熱槽水の水温により適宜好適な運転態様
を選択できる熱源ユニットを構成できる。
態、あるいは熱負荷状態に応じて、熱源ユニットの熱源
を切り換えて最適化するので、より効率的にかつ省エネ
ルギーに熱源ユニットを運転することができる。
調空間内に導入した外気量以下の排気のみを熱源ユニッ
トの熱源または熱搬送体として利用することができるの
で、外気処理用空調機などの別体装置を省略可能な完全
分散型の見かけ上熱源を必要としない空気熱源型空調シ
ステムを構築することができる。
熱源とする蓄熱槽水−空気熱交換器により、熱媒−空気
熱交換器により第1の給気経路より給気される空調空気
と温度レベルの異なる空調空気を、第2給気経路より供
給することができ、冷房暖房同時運転、熱回収運転など
を行うことが可能となる。
域と第2の領域において、異なる空調負荷が要求された
場合であっても柔軟に対応することができる空調システ
ムを提供できる。
路と第2の給気経路の熱負荷種類(冷房/暖房)が一致
し、かつ蓄熱槽の熱源種類(冷水/温水)とその蓄熱槽
から熱取り出しを行う第2の給気経路において要求され
る熱源種類が異なる場合、あるいは蓄熱がなくなった場
合に、第2の給気経路の給気を第1の給気経路に供給
し、空調を行うことができる。
略構成を示す構成図である。
の構成を示す構成図である。
らに別の構成を示す構成図である。
略構成を示す構成図である。
略構成を示す構成図である。
作を示す図表である。
略構成を示す構成図である。
略構成を示す構成図である。
作を示す図表である。
Claims (10)
- 【請求項1】 圧縮機と、熱媒−水熱交換器と、熱媒の
循環方向を切り換える切換弁と、熱媒−蓄熱槽水熱交換
器を備えた蓄熱槽と、熱媒−空気熱交換器と、膨張弁と
から構成される熱源ユニットにおいて、 前記圧縮機の吐出側に前記熱媒−水熱交換器を配置し、 前記熱媒−蓄熱槽水熱交換器の一端と前記熱媒空気熱交
換器の一端との間に前記膨張弁を配置し、 前記切換弁の高圧側と前記熱媒−水熱交換器の熱媒出
口、前記切換弁の低圧側と前記圧縮機の吸込口、前記切
換弁の第1接続口と前記熱媒−蓄熱槽水熱交換器の他
端、前記切換弁の第2接続口と前記熱媒−空気熱交換器
の他端とをそれぞれ接続して成ることを特徴とする、熱
源ユニット。 - 【請求項2】 圧縮機と、熱媒−水熱交換器と、熱媒の
循環方向を切り換える切換弁と、熱媒−蓄熱槽水熱交換
器を備えた蓄熱槽と、熱媒−空気熱交換器と、第1およ
び第2の膨張弁とから構成される熱源ユニットにおい
て、 前記圧縮機の吐出側に前記熱媒−水熱交換器を配置し、 前記熱媒−蓄熱槽水熱交換器の一端と前記熱媒空気熱交
換器の一端との間に前記第1膨張弁を配置し、 前記熱媒−蓄熱槽水熱交換器を迂回する迂回路を設け、
その迂回路中に前記第2膨張弁を配置し、 前記切換弁の高圧側と前記熱媒−水熱交換器の熱媒出
口、前記切換弁の低圧側と前記圧縮機の吸込口、前記切
換弁の第1接続口と前記熱媒−蓄熱槽水熱交換器の他
端、前記切換弁の第2接続口と前記熱媒−空気熱交換器
の他端とをそれぞれ接続して成ることを特徴とする、熱
源ユニット。 - 【請求項3】 前記蓄熱槽内の蓄熱槽水を、前記熱源ユ
ニットにより熱回収可能な熱源および/または前記熱源
ユニットの余剰熱を排熱可能な排熱先とする如く構成さ
れることを特徴とする、請求項1または2に記載の熱源
ユニット。 - 【請求項4】 前記熱媒−水熱交換器は、熱媒と熱交換
可能な熱源水と排気空気および/または外気空気との熱
交換を行う気液直接接触熱交換器に熱源水循環系を介し
て接続されていることを特徴とする、請求項1〜3のい
ずれかに記載の熱源ユニット。 - 【請求項5】 前記蓄熱槽内の蓄熱槽水を前記気液直接
接触熱交換器に選択的に循環させる蓄熱槽水循環系を備
えていることを特徴とする、請求項4に記載の熱源ユニ
ット。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の熱源ユ
ニットの運転方法であって、 空調空間において要求される熱負荷状態と前記蓄熱槽の
蓄熱状態の双方、または前記熱負荷状態に応じて、前記
熱源ユニットの熱源を、前記熱媒−水熱交換器を通水す
る熱源水および前記蓄熱槽内の蓄熱槽水のいずれか一方
または双方に切り換えることを特徴とする、熱源ユニッ
トの運転方法。 - 【請求項7】 請求項4に記載の熱源ユニットと、 外気取入口と室内側給気口と室内側還気口と室外側排気
口とを備え、前記外気取入口が前記室内側給気口に連通
するとともに、前記室内側還気口が前記室外側排気口お
よび/または前記室内側給気口に選択的に連通して成る
給気系路とを備え、 前記外気取入口を介して外気を取り入れて空調空気とし
て空調空間に供給し、その取り入れ外気量以下の排気を
前記空調空間から前記室内側還気口を介して前記熱源ユ
ニット内に取り入れ、前記空調空間からの排気のみを前
記気液直接接触熱交換器により熱回収可能な熱源および
/または排熱可能な排熱先とする如く構成されたことを
特徴とする、空調システム。 - 【請求項8】 前記室内側給気口に連通する給気経路が
第1の給気経路と第2の給気経路とから構成され、 前記熱源ユニットの前記熱媒−空気熱交換器を前記第1
の給気経路に介装し、前記蓄熱槽の蓄熱槽水を熱源とす
る蓄熱槽水−空気熱交換器を前記第2の給気系路に介装
したことを特徴とする、請求項7に記載の空調システ
ム。 - 【請求項9】 前記第1の給気経路による給気を空調空
間内の第1の領域に供給し、前記第2の給気経路による
給気を空調空間内の第2の領域に供給する如く構成され
たことを特徴とする、請求項8に記載の空調システム。 - 【請求項10】 さらに、前記第1の給気経路の空気を
前記第2の給気経路および/または前記室外側排気口に
選択的に送風する切換手段を備えていることを特徴とす
る、請求項8または9に記載の空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07187911A JP3110982B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 熱源ユニット、その運転方法、およびその熱源ユニットを利用した空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07187911A JP3110982B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 熱源ユニット、その運転方法、およびその熱源ユニットを利用した空調システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0914696A JPH0914696A (ja) | 1997-01-17 |
JP3110982B2 true JP3110982B2 (ja) | 2000-11-20 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07187911A Expired - Fee Related JP3110982B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 熱源ユニット、その運転方法、およびその熱源ユニットを利用した空調システム |
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Country | Link |
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CN104315622A (zh) * | 2014-11-03 | 2015-01-28 | 陈万仁 | 带有新风功能的风源热泵冷暖风机 |
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1995
- 1995-06-29 JP JP07187911A patent/JP3110982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0914696A (ja) | 1997-01-17 |
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