JPH07133152A - 圧電磁器組成物の製造方法 - Google Patents

圧電磁器組成物の製造方法

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JPH07133152A
JPH07133152A JP5275345A JP27534593A JPH07133152A JP H07133152 A JPH07133152 A JP H07133152A JP 5275345 A JP5275345 A JP 5275345A JP 27534593 A JP27534593 A JP 27534593A JP H07133152 A JPH07133152 A JP H07133152A
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nickel
porcelain composition
sintering
piezoelectric ceramic
piezoelectric
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JP5275345A
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Masako Inagawa
昌子 稲川
Masahito Shirakata
雅人 白方
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】PbZrO3 ーPb(Ni1/3 Nb2/3 )O3
ーPbTiO3 で表される成分系の圧電磁器組成物をで
あって、焼結後の歪率および比抵抗の点で優れた磁器組
成物を安定に製造する方法を提供する。 【構成】圧電磁器組成物を構成する金属の酸化物を出発
材料とし、出発材料を混合し粉砕する工程を含む圧電磁
器組成物の製造方法において、圧電磁器組成物中のニッ
ケル及びニオブに関わる出発材料として、ニッケル対ニ
オブの比Ni:Nbが、Ni:Nb=0.99:2.0
0から1.01:2.00の範囲内にあるニオブ酸ニッ
ケルを用いる。ニオブ酸ニッケルの粒径を1.0μmに
すると、歪率,比抵抗および焼結安定性向上の効果が特
に顕著である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電アクチュエータな
どに用いられる圧電磁器組成物の製造方法に関し、特
に、PbZrO3 ーPb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 ーP
bTiO3 で表される圧電磁器組成物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電磁器組成物は、従来、以下
のようにして製造されている。先ず、磁器組成物を構成
する各金属元素の酸化物(PbO,ZrO2 ,NiO,
Nb25 及びTiO2 )粉末と純水とをボールミルに
入れ、粉砕と混合とを同時に行ったあと、回収し乾燥さ
せる。その後、更に熱を加え反応させて、PbZrO3
ーPb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 ーPbTiO3 で表さ
れる成分系のセラミック粉末とする。
【0003】次に、反応によって粒子が成長したセラミ
ック粉末を再度純水と共にボールミルに入れ、加工しや
すい粒径にまで粉砕した後、回収し乾燥させる。このよ
うにして、例えば圧電アクチュエータの製造に用いられ
る、圧電磁器組成物が得られる。尚、このような製造方
法を、以後、従来方法1と呼ぶこととする。
【0004】ところが、従来、上記の方法で製造された
セラミック粉末を材料として圧電アクチュエータを作る
と、でき上ったあとの圧電セラミックの歪率が低く、
又、絶縁抵抗や機械的品質係数が不安定であるという問
題が生じていた。これは、従来方法1で製造したセラミ
ック粉末では、アクチュエータの製造工程中でこれを焼
結する(上記セラミック粉末に例えば1000℃程度の
高熱を加えて緻密化させること)と、焼結後の焼結体中
にNiOやNb2 5 などが反応し切れずに一部残留す
るからである。つまり、過剰となったNiO及びNb2
5 とPbOとが反応して、目的とするペロブスカイト
相の他に、パイロクロア相(Pb2 Nb27 ,Pb2
Nb2 8 など)が不純物として生成されてしまうので
ある。
【0005】これに対して、特開平2ー71569号公
報(特願昭63ー222943号公報)に、上述のパイ
ロクロア相の発生抑制を目的とした圧電材料の製造方法
が開示されている。すなわち、圧電セラミックを構成す
る各金属元素のうち、少なくともNiとNbとを含む混
合材料、換言すればPbOを含まない混合材料を加熱
し、先ずニオブ酸ニッケル(NiNb2 6 )のコラン
バイトを生成させ、その後に、PbOと反応させるとい
う方法(以後、従来方法2と呼ぶこととする)である。
尚、このようなニオブ酸ニッケルの生成方法は、通常、
酸化物法と呼ばれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来方法2によ
れば、後に実施例の項で述べるように、従来方法1に比
べて歪率が大きく、しかも比抵抗や機械的品質係数のば
らつきが小さく焼結の安定性に優れた圧電アクチュエー
タ用の圧電磁器組成物を得ることができる。
【0007】ところで、近年、電気ー機械エネルギー変
換素子としての圧電アクチュエータの用途が拡大するに
つれて、その発生歪量増大、小型化あるいは信頼性向上
に対する要望が強まってきている。このような要望に対
して、例えば、圧電セラミックを薄膜化して駆動用電界
を高めると共に積層構造にするなど、構造の面からの改
良が進められている。
【0008】しかしながら、上記のようなアクチュエー
タとしての特性向上には、材料、特に圧電セラミックの
特性向上も欠かせない。又、アクチュエータとしての特
性の安定性は、圧電セラミックすなわちその材料となる
磁器組成物の焼結安定性向上なしには達成できない。
【0009】従って、本発明は、PbZrO3 ーPb
(Ni1/3 Nb2/3 )O3 ーPbTiO3 で表される成
分系の圧電磁器組成物を製造する方法であって、上記従
来方法1および従来方法2のような酸化物法による磁器
組成物よりも、少なくとも歪率および比抵抗の点で優れ
た圧電アクチュエータ用の磁器組成物を安定に製造する
方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電磁器組成物
の製造方法は、PbZrO3 ーPb(Ni1/3
2/3 )O3 ーPbTiO3 で表される成分系の圧電磁
器組成物を製造する方法であって、前記圧電磁器組成物
を構成する金属元素の酸化物を出発材料とし、前記出発
材料を混合し粉砕する工程を含む圧電磁器組成物の製造
方法において、前記圧電磁器組成物中のニッケル及びニ
オブに関わる出発材料として、ニッケル対ニオブの比N
i:Nbが、Ni:Nb=0.99:2.00から1.
01:2.00の範囲内にあるニオブ酸ニッケルを用い
ることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明者らは、従来方法2に従って酸化物法に
よりニオブ酸ニッケルを生成しようとすると、その生成
物中にはニッケル対ニオブの比Ni:Nbが1:2から
大きくずれた種々な値(例えば、1:1)の化合物や未
反応物が多数存在し、目的とする純粋な1:2のものは
得られないことを見出した。
【0012】本発明者らが詳細に調査したところによれ
ば、従来方法2の一実施態様として、酸化ニッケル(N
iO)と酸化ニオブ(Nb2 5 )とからニオブ酸ニッ
ケルを作製した場合には、単に化学量論的に計算される
量のNiOとNb2 5 とを混合して加熱処理しただけ
では、生成された化合物の中に、Ni:Nb=1:1の
ものや、NiO,Nb2 5 単体が存在し、完全に反応
したNi:Nbが1:2近辺のものは得られなかった。
そして、このようなニオブ酸ニッケル粉末を用いて、従
来方法2によって製造した磁器組成物では、これを焼結
すると、NiOまたはNb2 5 のいずれかが焼結体中
に残留してしまうことが判明した。ニオブ酸ニッケル生
成の際に混合するNiOまたはNb2 5 の量を多くし
ても、生成されたニオブ酸ニッケルの量および組成は上
記のものと変らず、最終的に磁器組成物として焼結した
ときに焼結体中に残留するNiOまたはNb2 5 の量
が増えるだけであった。
【0013】又、従来方法2の他の実施態様として、N
iOとNb2 5 に加えて更に酸化チタン(TiO2
を混合し加熱処理してニオブ酸ニッケルを作製した場合
には、NiNb2 6 よりもNiNbTiO6 の方が生
成しやすく、目的とするニオブ酸ニッケルの生成が阻害
されてしまった。その結果、このあと従来方法2に従っ
て、この生成物に他の酸化物(PbO、ZrO2 )を加
えて磁器組成物を作製しようとしても、PbOと反応す
るニオブ酸ニッケルが少いので、目的とする磁器組成物
が完全には生成されず、この磁器組成物の焼結後の歪率
は低くかった。又、比抵抗や機械的品質係数の変動が大
きく、焼結が安定に行われないことを示した。
【0014】本発明者らは上記の調査結果に基づいて研
究した結果、ニオブ酸ニッケル中のNi:Nbの値を
1:2に近いものにコントロールすることにより、圧電
アクチュエータの圧電材料として用いたとき、焼結後の
歪率、比抵抗を従来方法2によるものよりも更に高める
ことができ、焼結の安定性を向上させ得ることを確認し
た。
【0015】Ni:Nbの値を1:2近辺にコントロー
ルしたニオブ酸ニッケルは、例えば、NiおよびNbを
含む水溶液からpHコントロールして原子レベルの酸化
物混合体を共沈させ、これに熱処理を施すという、いわ
ゆる共沈法などにより実現できる。又、ニッケルのアル
コラート及びニオブのアルコラートの少なくとも一つを
用いて製造することもできる。本発明の磁器組成物の製
造方法は、このような安定なニオブ酸ニッケル中間体を
出発材料として用いるものである。このため、ニオブ酸
ニッケルの作製に酸化物法を用いた従来方法2で生じる
ような、Ni:Nbの値のずれや未反応のNiOやNb
2 5 の残留に起因する、焼結体の電気特性の低下ある
いは焼結の不安定さなどの問題は生じない。
【0016】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について説明す
る。
【0017】実施例1 本発明の第1の実施例は、表1に示すように、PbO,
ZrO2 ,TiO2 およびNiNb2 6 の粉末を出発
材料とする。先ずこれら出発材料を、でき上った磁器組
成物の組成比が、Pb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 :Pb
ZrO3 :PbTiO3 =50:15:35になるよう
に秤量した。本実施例に用いたニオブ酸ニッケルは共沈
法により得たものであり、ニッケル対ニオブの比が1.
0:2.0、最大粒径は1.0μm以下である。
【0018】次に、秤量された上記出発材料をポールミ
ル中で混合し、湿式粉砕した後に濾過し、乾燥し、更に
温度750〜850℃で予焼した。次いで、予焼粉末を
ボールミルで湿式粉砕し、濾過し、乾燥した後、ポリビ
ニルアルコール50%水溶液をバインダとして混合して
造粒した。造粒後、これをプレスして、直径が16m
m、厚さが2mmの円板を作製した。作製数は、表1に
示す焼結温度(後出)の各水準毎に、それぞれ4枚ずつ
である。
【0019】次に、これらの円板を酸化マグネシウム
(MgO)匣鉢に入れ、表1に示すように、950,9
80,1020及び1050℃の4種類の温度で焼結し
た。焼結時間は、全水準共通に4時間である。
【0020】焼結した円板試料の上下面に銀電極を60
0℃で焼き付け、デジタルLCRメータで容量および誘
電損失を測定した。測定条件は、周波数=1kHz、電
圧=1Vrms である。
【0021】更に、超絶縁計を用いて絶縁抵抗を測定
し、比抵抗を算出した。測定条件は、温度=20℃で、
印加電圧=50V、電圧印加時間=1分間である。
【0022】次に、上記の銀電極のそれぞれにリード線
をはんだ付けした後、各円板の発生歪率を測定した。測
定方法および条件は、下記のとおりである。先ず、両リ
ード線間に、円板の厚さ方向の電界強度が1kV/mm
になるまで電圧を加え、そのときの円板の厚さtA を歪
測定器で測定する。次に、電界強度をゼロに戻したとき
の厚さtB を同様に歪測定器で測定した後、歪率を、歪
率=(tA −tB )/tB で算出する。
【0023】上記測定の結果得られた円板の特性値を、
表1に示す。尚、同表に示す各特性値(歪率,比抵抗お
よび機械的品質係数)は、焼結温度の各水準毎に、試料
4枚に対する測定値の平均値である。
【0024】次に、比較例として、従来方法1による磁
器組成物および従来方法2による磁器組成物を作製し、
それぞれの焼結後の特性値を実施例1と同様に評価し
た。
【0025】従来例1(従来方法1による磁器組成物) 出発材料を、表1に示すように、PbO,ZrO2 ,N
iO,Nb2 5 およびTiO2 の粉末とし、これら出
発材料を、でき上った磁器組成物の組成比が、Pb(N
1/3 Nb2/3 )O3 :PbZrO3 :PbTiO3
50:15:35になるように秤量した。上記の組成比
は、実施例1におけると同一である。
【0026】これらの出発材料を用いて、実施例1にお
けると同一の条件で、予焼、造粒、プレスし円板を作製
した後、表1に示す4種類の温度で焼結を行なった。各
焼結温度における焼結後の特性値を表1に示す。尚、各
測定値の測定方法及び条件は実施例1におけると同一で
ある。
【0027】従来例2(従来方法2による磁器組成物) 出発材料を、表1に示すように、PbO,ZrO2 ,N
iO,Nb2 5 およびTiO2 の粉末とし、これら出
発材料を、でき上った磁器組成物の組成比が、Pb(N
1/3 Nb2/3 )O3 :PbZrO3 :PbTiO3
50:15:35になるように秤量した。上記の組成比
は、実施例1におけると同一である。
【0028】これらの出発材料のうち、先ずNiOとN
2 5 とを混合し、850〜950℃で1時間加熱し
て前処理した。次に、この前処理済みの混合物に残りの
酸化物を混合し、以下、実施例1におけると同一の条件
で、予焼、造粒、プレスし円板を作製した後、表1に示
す4種類の温度で焼結を行なった。各焼結温度における
焼結後の特性値を表1に示す。尚、各測定値の測定方法
及び条件は実施例1におけると同一である。
【0029】表1を参照すると、従来例2は従来例1に
比べて、歪率も比抵抗も大きい。更に械的品質係数のば
らつきが小さく、焼結が安定して行われていることが分
る。これに対して、本実施例による磁器組成物は、従来
例2に比べてもより歪率が大きく、比抵抗が高い。しか
も、各温度での機械的品質係数が大きくばらつきも小さ
い。つまり、本実施例により得られた磁器組成物は、従
来のどの方法によって得られたものよりも歪率特性およ
び比抵抗特性に優れ、しかもその焼結は安定して行われ
ているといえる。
【0030】尚、従来例2において、ニオブ酸ニッケル
を生成するときにNb2 5 ,NiOに加えてTiO2
を混合して熱処理した前処理済み粉末を用いた試料につ
いてもこれまで述べたと同様の評価を行ったが、この場
合には、歪率および比抵抗とも従来例1よりも低かっ
た。又、機械的品質係数のばらつきも大きく焼結が不安
定であることを示したことから、本発明者らは、この磁
器組成物は実用上、圧電アクチュエータの圧電材料用に
は不適当であると判断した。
【0031】実施例2 次に、第2の実施例として、本発明における出発材料の
一つであるニオブ酸ニッケル中のNi:Nbの値を変化
させ、表2に示す各焼結温度で焼結した後のセラミック
円板の特性を調査した。調査結果を表2に示す。尚、こ
の実施例2において、各試料の形状・数量,作製条件,
特性測定方法・条件等は、上記のNi:Nbの値を除い
て、実施例1におけると同一である。
【0032】表2を参照すると、本実施例では、Ni:
Nbの値が0.99:2.00〜1.01:2.00の
範囲にあるニオブ酸ニッケルを用いた磁器組成物は、上
記範囲外のニオブ酸ニッケルを用いたものよりも更に高
い歪率を示している。しかも、比抵抗および機械的品質
係数の値も大きく安定していることから、広い焼結温度
範囲に亘って安定に焼結されていることが分る。
【0033】実施例3 次に、第3の実施例として、本発明における出発材料の
一つであるニオブ酸ニッケルの最大粒径を変化させ、表
3に示す各焼結温度で焼結した後のセラミック円板の特
性を調査した。調査結果を表3に示す。尚、この実施例
3において、各試料の形状・数量,作製条件,特性測定
方法・条件等は、上記のニオブ酸ニッケルの最大粒径の
大きさを除いて、実施例1におけると同一である。
【0034】本発明が属する技術分野においては、粉末
状反応物質の反応性は、通常、その粒径が細かくなるに
従って高くなり、或る程度の粒径以下になると飽和する
ことが良く知られている。これは粒径が細かくなると、
反応物質が粉体としての性質を示し凝集などの現象が表
われるからである。つまり、粉末の最大粒径が反応性を
左右するのであるが、表3を参照すると、本実施例では
最大粒径が1.0μm以下のニオブ酸ニッケルを用いた
磁器組成物は、最大粒径が1.0μmより大きいニオブ
酸ニッケルを用いたものよりも高い歪率を示している。
しかも、比抵抗および機械的品質係数の値が大きくばら
つきも小さいことから、焼結の安定性が高いことが分
る。これは、上記の最大粒径以下の領域では、ニオブ酸
ニッケルとPbOとの反応性が良くしかもその反応性が
飽和領域にあることによるものと考えられる。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電磁気
組成物の製造方法は、圧電磁器組成物を構成する各金属
元素の酸化物のうち、ニッケル及びニオブに関わる出発
材料として、ニッケル対ニオブの比Ni:Nbが、N
i:Nb=0.99:2.00から1.01:2.00
の範囲内にあるニオブ酸ニッケルを用いている。
【0039】このことにより本発明によれば、焼結後の
焼結体中にNiOやNb2 5 が未反応で残留するのを
防ぎ、しかも生成されたニオブ酸ニッケル中のNi:N
bの値を組成式から得られる値に近い値にコントロール
できるので、歪率および比抵抗が高く焼結の安定性に優
れた圧電磁器組成物を製造することができる。ニオブ酸
ニッケルの最大粒径を1.0μm以下にすると、上記の
歪率,比抵抗および焼結安定性向上の効果が特に顕著で
ある。
【0040】本発明の製造方法による磁器組成物を圧電
アクチュエータの圧電材料として用いると、駆動電圧が
低くても大きな歪を発生できるので、歪の大きなアクチ
ュエータ或いは小型のアクチュエータを提供できる。し
かもこのアクチュエータは、圧電セラミックの比抵抗が
高いので、絶縁耐圧の駆動電圧に対する余裕度が大きく
信頼性に優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PbZrO3 ーPb(Ni1/3
    2/3 )O3 ーPbTiO3 で表される成分系の圧電磁
    器組成物を製造する方法であって、前記圧電磁器組成物
    を構成する金属元素の酸化物を出発材料とし、前記出発
    材料を混合し粉砕する工程を含む圧電磁器組成物の製造
    方法において、 前記圧電磁器組成物中のニッケル及びニオブに関わる出
    発材料として、ニッケル対ニオブの比Ni:Nbが、N
    i:Nb=0.99:2.00から1.01:2.00
    の範囲内にあるニオブ酸ニッケルを用いることを特徴と
    する圧電磁器組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧電磁器組成物の製造方
    法において、 前記ニオブ酸ニッケルの最大粒径が、1.0μm以下で
    あることを特徴とする圧電磁器組成物の製造方法。
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