JPH071330Y2 - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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JPH071330Y2
JPH071330Y2 JP1989031706U JP3170689U JPH071330Y2 JP H071330 Y2 JPH071330 Y2 JP H071330Y2 JP 1989031706 U JP1989031706 U JP 1989031706U JP 3170689 U JP3170689 U JP 3170689U JP H071330 Y2 JPH071330 Y2 JP H071330Y2
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    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
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    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
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    • Y10T137/7837Direct response valves [i.e., check valve type]
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Description

【考案の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の液圧式ブレーキのリヤホイールシリン
ダ液圧が所定値よりも高い時に、該リヤホイールシリン
ダ液圧をマスタシリンダ液圧から略一定比率で減圧した
値に制御するブレーキ液圧制御装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来の前後輪ブレーキ力配分制御は、例えば特公昭50-9
949号公報に記載されたものがある。このブレーキ液圧
制御弁は、段付シリンダ室とこの段付シリンダ室の大径
部及び小径部に夫々連通したマスタシリンダ接続口及び
リヤホイールシリンダ接続口を有したハウジングと、前
記段付シリンダ室の大径部内に配設されていて、その一
端に形成された断面半円形の多数の放射方向突条及びそ
の外周に形成された断面半円形の多数の軸方向突条で段
付シリンダ室大径部の段部の端壁及び周壁に夫々当接し
且つその段付シリンダ室小径部寄りの内周部で弁座を形
成する環状ベース部と、この環状ベース部の外周及び一
端側と段付きシリンダ室の大径部の周壁及び端壁との間
をブレーキ液が段付シリンダ室小径部側から段付シリン
ダ大径部側へ流れることを許すが、その逆は防止すべき
段付シリンダ室大径部の周壁に当接する環状リツプ部と
から成る弾性体シールと、この弾性体シールの環状ベー
ス部の内側を間隔をもつて貫通しており、その一端には
リヤホイールシリンダ液圧を受け、その他端は空気にさ
らされ、且つ段付シリンダ室小径部側より前記弁座に着
座及び離脱する弁頭を有すると共に弾性体シールの他端
に形成された多数の突起に当接及び離間する段部を有し
たピストンと、前記弁頭を前記弁座から離脱させるよう
に前記ピストンを付勢するスプリングとから構成されて
いる。
このような構成のブレーキ液圧制御弁においては、制動
時、リヤホイルシリンダ液圧が所定値に達するまでの間
ピストンはその弁頭がシールの弁座から離脱した定位置
に保持され、リヤホイールシリンダ液圧がマスタシリン
ダ液圧は等しくなる。リヤホイルシリンダ液圧が所定値
を越えるとピストンは他端側へ変位してその弁頭がシー
ルの弁座に着座し、この後マスタシリンダ液圧の上昇に
応じてピストンが往復動して弁頭が弁座に対し着座及び
離脱をくり返し、リヤホイールシリンダ液圧は次の式で
示されるように制御される。
PW=(1-SS/SL)PW+F/SL 但し、PW:リヤホイールシリンダ液圧 PW:マスタシリンダ液圧 SS:ピストンの他端断面積 SL:弁頭が弁座に着座した時の両者間のシール径 で囲まれた面積 F: 弁等が弁座に着座した時のスプリングの荷重 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来の装置においては、弁頭が
弁座に着座した状態においては突起がピストンの段部か
ら離間するため、軸方向において環状リツプ部の締代の
みで支えられる浮遊状態となり、マスタシリンダ液圧及
びリヤホイールシリンダ液圧の液圧差により軸方向に動
き得て不安定な状態にある。そのため、この状態におい
て急激なマスタシリンダ液圧の変化(急増圧及び急減
圧)があると、その変化に弾性体シールの軸方向の動き
が円滑に追従できずに、弾性体シールに傾ぎが生じて、
液圧特性にバラツキが生じることがあるという問題があ
つた。この問題は、弾性体シールの軸方向突条に締代を
設けることにより解消はできるが、軸方向突条の成形時
のバラツキがあると弁座の寸法の変化をもたらし、液圧
特性にバラツキを招くという問題がある。
そこで本考案は、上記従来の問題に鑑み、当該ブレーキ
液圧制御装置において、シールの挙動を安定させること
をその技術的課題とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記した技術的課題を解決するために講じた技術的手段
は、当該ブレーキ液圧制御装置において、前記シリンダ
室大径部内に前記弾性体シールの前記突起に常時当接す
る制御部材を固設したことである。
(作用) これによれば、規制部材によりシールの動きが確実に規
制できるため、マスタシリンダ液圧の急増圧あるいは急
減圧時の液体の流れ又はピストンの細かな作動時等に
も、軸方向突条に大きな締大を与えることなく、シール
の挙動を安定させることができる。それゆえ、シールの
傾きによる問題も解消でき、速い作動へのブレーキ液圧
制御弁の追従性が向上する。
(実施例) 以下、本考案に従つたブレーキ液圧制御装置の実施例を
図面に基づき詳細に説明する。
第1図において、10はブレーキペダル、12はブレーキブ
ースタ、14はタンデムマスタシリンダ、16及び18はフロ
ントホイルシリンダ、20及び22はリヤホイールシリン
ダ、24及び26はブレーキ液圧制御弁である。
フロントホイルシリンダ18及びリヤホイルシリンダ22は
タンデム型マスタシリンダ14の一方のアウトレツトから
の圧液で作動し、フロントホイルシリンダ16及びリヤホ
イルシリンダ20はタンデム型マスタシリンダ14の他方の
アウトレツトからの液圧で作動するものであり、ブレー
キ液圧制御弁24及び26はリヤホイールシリンダ22及び20
の液圧をそれぞれ制御するものである。
ブレーキ液圧制御弁24のハウジング28は段付シリンダボ
ア30の開口部内にプラグ32を嵌入し且つ抜け止めして形
成して成る段付シリンダ室36と、この段付シリンダ室36
の大径部及び小径部にそれぞれ連通するマスタシリンダ
接続口38及びリヤホイルシリンダ接続口40を有し、更に
マスタシリンダ接続口38に連通するフロントホイルシリ
ンダ接続口42を有する。段付シリンダ室36の大径部内に
はゴム製のシール44が配設されている。
このシール44の環状ベース部はその一端に形成された断
面略台形の多数の放射方向突条48でシリンダ室36の大径
部の端壁30aに当接し、又、その外周に形成された断面
略台形の多数の軸方向突条50で補強されている。
そしてシール44は、環状ベース部46の外周及び一端と段
付シリンダ室36の大径部の周壁及び端壁との間をブレー
キ液が段付シリンダ室36の小径部側から段付シリンダ室
36の大径部側へ流れることを許容するが、その逆に流れ
ることを阻止するべく段付シリンダ室36の大径部周壁に
当接する環状リツプ部54を有している。段付シリンダ36
内のピストン56はその一端を段付シリンダ室36小径部に
摺動可能に嵌合し、またその他端はプラグ32内に摺動可
能に嵌合して空気室58を形成している。ピストン56はシ
ール44の環状ベース部46の内側を間隔を形成して貫通し
ており、段付シリンダ室36小径部側よりシール44の弁座
52に着座及び離脱する弁頭60を有し、この弁頭60の外周
間隔をリヤホイルシリンダ接続口40に連通する内部通路
62を有している。ピストン56はそのフランジ64とスプリ
ングリテーナ66との間に介装されたスプリング68により
弁頭60が弁座52から離脱する方向へ付勢され、非作動時
にはピストン56はその一端が段付シリンダ室36小径部端
壁に当接した第1図の位置を占める。
シール44の環状ベース部46の他端には後述する本考案の
規制部材80の一端との間にブレーキ液の通る間隔を確保
し且つシール44の位置決めをするための多数の突起70が
形成されている。尚、図中、72はブレーキ液が空気室58
に入ることを防止するシールであり、74はプラグ32の外
周嵌合部からのブレーキ液もれを防止するシールであ
り、76はプラグ32の抜け止めをするスナツプリングであ
り、78は水等がハウジング28内へ入るのを防止するカバ
ーである。マスタシリンダ接続口38はタンデム型マスタ
シリンダ14の一方のアウトレツトと接続され、リヤホイ
ルシリンダ接続口40はリヤホイルシリンダ22と接続さ
れ、フロントホイルシリンダ接続口42はフロントホイル
シリンダ18は接続される。
しかして本実施例においては、シリンダ室36の大径部内
において、その一端が常時シール44の突起70に当接する
と共に、その肩部80aが段部30dに当接するようにスプリ
ング82により付勢された規制部材80が配されている。
尚、スプリング82はスプリング68の同心上に介装されて
いて、一端をリテーナ72に係止されている。
斯有る構成のブレーキ液圧制御弁24は特公昭50-9949号
公報に記述された如く作用する。ブレーキ液圧制御弁24
がリヤホイルシリンダ液圧をマスタシリンダ液圧よりも
低く制御している場合においてリヤホイルシリンダ液圧
とマスクシリンダ液圧との差圧によりシール44の軸方向
突条50及び放射条突条48に圧縮荷重が加わるが、これ等
の突条48、55によりシールの圧縮変形に耐え、圧縮変形
により弁座のシール径が変化して液圧制御性がバラツク
のが防止される。
また、本実施例においては、弁部60が弁座52に着座して
シール44がリヤホイルシリンダ液圧とマスタシリンダ液
圧とのみが作用する軸方向に浮遊した状態になつても規
制部材44の突起70に規制部材80の一端が常時当接してい
るため、この状態においてマスタシリンダ液圧が急激に
変化(急増圧及び急減圧)しても、その変化によりシー
ル44が不安定な挙動をして傾ぎ等が生じることがなく、
安定に保持される。これにより、液圧制御特性が安定す
ると共に、速い作動へのブレーキ液圧制御弁24の追従性
が向上される。
ブレーキ液圧制御弁26はブレーキ液圧制御弁24と実質的
に同一であるから、その説明は省略する。
第2図は、本考案の変形例を示し、この例においてはシ
リンダ室36の大径部内におけるシリンダボア30に内ぐり
溝30bが形成され、該内ぐり溝30b内に規制部材90がナツ
プフイツトにより収容されている。規制部材90はその外
周に軸方向に延びるスリツト(図示しない)を有し、内
ぐり溝30b内に挿入されてその一端がシール44の突起70
に当接し更に突起70を弾性変形させながら挿入されるこ
とにより、内ぐり溝30b内に収容され、収容された後は
突起70の弾性力により一端が突起70に当接した状態を維
持しつつ規制部材90の肩部90aを内ぐり溝30bの段部30c
に当接させる。これにより、シール44は突起70を規制部
材90の一端に当接された状態に保持され、不安定な挙動
を阻止される。
(考案の効果) 本考案によれば、マスタシリンダ液圧の急増圧或いは急
減圧時の液体の流れまたはピストンの細かな作動時等に
も、規制部材によりシールの動きが確実に規制でき、そ
れによりシールの不安定な挙動による液圧制御特性のバ
ラツキを抑制できると共に、ブレーキ液圧制御弁の早い
作動への追随性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従つたブレーキ液圧制御装置の一実施
例を示す断面図、第2図は本考案の変形例の要旨を示す
断面図である。 28……ハウジング、30……シリンダボア、30b……内ぐ
り溝、30c……段部、30d……段部、36……段付シリンダ
室、44……シール、46……環状ベース部、48……放射方
向突条、50……軸方向突条、50a……軸方向突条の突起
部、52……弁座、54……環状リツプ部、56……ピスト
ン、60……弁頭、68……スプリング、70……突起、80…
…規制部材、80a……肩部、82……スプリング、90……
規制部材、90a……肩部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 永守 清延 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)考案者 小貫 英郎 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 審査官 長崎 洋一 (56)参考文献 特開 昭57−191155(JP,A) 特開 昭55−94839(JP,A) 特開 昭56−86846(JP,A) 特公 昭50−9949(JP,B1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】段付シリンダ室とこの段付シリンダ室の大
    径部及び小径部に夫々連通するマスタシリンダ接続口及
    びリヤホイールシリンダ接続口を有したハウジング、前
    記段付シリンダ室の大径部内に配設されていて、その一
    端に形成され段付きシリンダ大径部の端壁に当接可能の
    多数の放射方向突条と、その外周に形成された多数の軸
    方向突条と、その内周の段付シリンダ室小径部寄りの部
    分で弁座を形成する環状ベース部と、この環状ベース部
    の外周と段付シリンダ室大径部の周壁との間及び環状ベ
    ース部の一端側と段付シリンダ室小径部の端壁との間を
    ブレーキ液が段付シリンダ室小径部側から段付シリンダ
    大径部側へ流れることを許すがその逆の流れを防止する
    べく段付シリンダ室大径部周壁に当接する環状リツプと
    から成る弾性体シール及び、前記シールの環状ベース部
    の内側を間隔を形成して貫通しており、その一端にはリ
    ヤホイルシリンダ液圧を受け、その他端は空気にさら
    し、且つ段付シリンダ室小径部側より前記弁座に着座及
    び離脱する弁頭を有したピストンと、前記弁頭を前記弁
    座から離脱させるように前記ピストンを付勢するスプリ
    ングとを備えたブレーキ液圧制御装置において、前記シ
    リンダ室大径部内に前記弾性体シールの他端に形成され
    た多数の突起に常時当接する規制部材を固設したことを
    特徴とするブレーキ液圧制御装置。
JP1989031706U 1989-03-21 1989-03-21 ブレーキ液圧制御装置 Expired - Lifetime JPH071330Y2 (ja)

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JPH02123455U JPH02123455U (ja) 1990-10-11
JPH071330Y2 true JPH071330Y2 (ja) 1995-01-18

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ID=12338513

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GB (1) GB2231929B (ja)

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