JPH07132A - ふすま入りそばおよびその製造法 - Google Patents

ふすま入りそばおよびその製造法

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Publication number
JPH07132A
JPH07132A JP5144829A JP14482993A JPH07132A JP H07132 A JPH07132 A JP H07132A JP 5144829 A JP5144829 A JP 5144829A JP 14482993 A JP14482993 A JP 14482993A JP H07132 A JPH07132 A JP H07132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bran
amount
buckwheat
particle size
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP5144829A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Taruya
純一 樽谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Flour Mills Co Ltd filed Critical Nippon Flour Mills Co Ltd
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Publication of JPH07132A publication Critical patent/JPH07132A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は低カロリーで食物繊維を豊富に含
有させることを目的としたものである。 【構成】 平均粒度50ミクロン以下で、粒径が10ミ
クロン〜50ミクロンのふすまが40重量%以上で構成
されたふすまを、穀粉原料に対し5〜20重量%含むこ
とを特徴としたふすま入りそば。平均粒度50ミクロン
以下で、粒径が10ミクロン〜50ミクロンのふすまが
40重量%以上で構成されたふすまをそば製造時に用い
る穀粉原料に対し、5〜20重量%添加し、これに適量
の水を加えて混練し、常法により麺線とすることを特徴
としたふすま入りそばの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低カロリーで食物繊
維を豊富に含有させることを目的とした外観およびのど
こしのよいふすま入りそばの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来原料澱粉に2〜10重量%の水不溶
性食物繊維を含有する澱粉麺が提案されている(特開平
2−295445号)。
【0003】また強力小麦粉、そば粉などの穀粒粉の少
なくとも1つと、活性小麦たん白質との混合物に水溶性
及び不溶性の食物繊維を70%から10%混合し、これ
にビタミン類を加えて栄養調整を行うことにより低エネ
ルギにすることを特徴とした食物繊維強化低カロリー麺
の製造方法が提案されている(特開平1−196272
号)。次にふすま、米ぬか等の穀物の表皮を加え混合し
てなるスナックめん、即席中華めんの製法が提案されて
いる(特開平2−295446号)。
【0004】
【発明により解決すべき課題】前記従来の技術中、食物
繊維を含有する澱粉麺は長時間煮込みに耐えることを目
的としたものであり、食物繊維は、専らつなぎ効果に用
いられたもので、ふすまを原料とする食物繊維が例示さ
れているが、そばに関する記載がないばかりでなく、そ
の示唆もされていない。またそば粉などと活性小麦たん
白質との混合物に、食物繊維を10%〜70%混合する
食物繊維強化低カロリー麺の製造方法に関する発明には
これに用いられる食物繊維はα−セルロースなど加工さ
れたものであり、ふすまの微粉を用いる記載がないばか
りでなく、その粒度などについても記載がないので、ふ
すま利用に関する技術思想が欠落している問題点があ
る。次に、穀物の表皮を混合するスナック麺等の発明に
あっては、小麦ふすまを用いるという記載があるが、メ
ッシュの度合は舌ざわりの支障にならないように粉砕す
る方がよいという希望を記載したにすぎず、その具体的
方策が未解決である。その添加量も8%強の実施例が示
されているが、ふすまの粒度についての記載がなく、不
明である。然してそばに関する記載はない。
【0005】元来ふすまは、その特性上着色しているの
で、これを小麦粉などに混入して麺類を製造すると着色
麺となり、通常使用されていない。また使用されるにし
ても、少量(5%以下)とか、加工してセルロースとし
て使用しなければならなかった。
【0006】従来人は、食物繊維(以下DFという)を
1.5g 以上/1日摂取することが健康によいとされて
おり、ふすまは良好なDF源として知られている。
【0007】然し乍ら通常の粒度ではいがらっぽく単体
で必要量を摂取することは困難であった。前記のよう
に、他の目的の為に麺類にふすまを混入することが知ら
れていたが、次の問題点があった。
【0008】(1) ふすまの特有のざらつきが口に残
り、違和感を感じさせる麺となる。 (2) ふすま特有の臭いがあり、食用時にふすま臭の麺
であることを強く感じる。 (3) 麺の外観にスペック様の斑点を示し、特殊の食品
にされ易い。
【0009】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、そば
に関し、ふすまの粒度範囲と、その添加量を規制するこ
とによって、従来のそばと外観風味共に変らず、しかも
食物繊維を多量に含み、低カロリーそばを得て前記問題
点を解決したのである。
【0010】即ちこの発明は平均粒度50ミクロン以下
で、粒径が10ミクロン〜50ミクロンのふすまが40
重量%以上で構成されたふすまを、穀粉原料に対し5〜
20重量%含むことを特徴としたふすま入りそばであ
る。
【0011】また他の発明は平均粒度50ミクロン以下
で、粒径が10ミクロン〜50ミクロンのふすまが40
重量%以上で構成されたふすまを、穀粉原料に対し、5
〜20重量%添加し、これに適量の水を加えて混練し、
常法により麺線とすることを特徴としたふすま入りそば
の製造方法である。
【0012】この発明に用いる粉砕ふすまの原料は、胚
乳部の混入度が少なく(例えば15%以下)全DF含量
が比較的多いふすまが好ましい。
【0013】胚乳部の混入度が多いと、ふすま含量が少
なくなり必然的にDF含量割合が少なくなるからであ
る。
【0014】前記のように、ふすまを規制粒度にする為
には、例えば小麦粉製造に際し分離されたふすまを、パ
ルペライザー、又はターボミル等の粉砕機に掛けて平均
粒径50ミクロン以下で、かつ10〜50ミクロンの粒
子が40%以上となるように粉砕する。尚該粉砕ふすま
には500ミクロンより大きい粒子のふすまが混入して
いないことが好ましい。
【0015】前記粉砕に際し、70℃付近で加熱して水
分10%以下にすると共に、脱臭する。低水分のふすま
は長期保存が可能となり、好ましく、加熱によって粉砕
が容易となり、かつ脱臭によりそばにした時にふすま特
有の臭がなくなる。
【0016】尚本発明によるそばの製造においては、や
まいも、玉子、バイグルといった従来公知の原料を添加
することができる。
【0017】
【実施例1】 配合材 重量% 小麦粉 60 そば粉 30 粉砕ふすま 10 水 32
【0018】前記粉砕ふすまは、平均粒径20ミクロン
であり、10〜50ミクロンの粒子は47重量%であっ
た。前記材料を麺用ミキサーに入れて十分間混合し、製
麺機にかけて、通常の要領によりそばを製造した。最終
麺厚さは1.3mm切歯18番を用いて麺とした。前記生
そばを沸騰水中で4分間茹で、これを食した所、次の評
価を得た。
【0019】(1) ふすま臭がそばの香りでマスクさ
れ、気にならなかった。 (2) ふすまのざらつき感は皆無であった。 (3) ふすま特有のスペックも気にならなかった。 (4) 要するに通常のそばと変りなかった。
【0020】
【実施例2】粉砕ふすまの配合を小麦粉およびそば粉に
対して8〜22重量%配合し、加水調整した以外は、実
施例1と同一条件でそばを製造し、10人のパネラーに
より食味試験を行った所、表1の結果を得た。
【0021】
【表1】
【0022】前記表1によれば、ふすまの配合量は20
重量%が限度である。
【0023】また全DFを1.5g 以上/1日摂取する
ことを考慮すれば材料配合の総合勘案においても5重量
%以下では目的を達成し難いものと認める。従ってふす
まの配合量は5〜20重量%が好ましいと考える。
【0024】尤も食物繊維量の試算をすれば次のように
なる。
【0025】 ふすま中のDF量 40重量%〜45重量%…A 生そば中のふすま量 5g ×100/132=3.8重
量%…B 1食/1人の生そば量 100g …C 従って全DF量は A×B×C=1.52g 〜1.71
g
【0026】前記の外、小麦粉およびそば粉にもDFが
含まれているので、1.5g 以上/1日という要望され
る(1日当り栄養所要量)を十分果し得ることになる。
【0027】
【実施例3】粒度の異なるふすま粉砕物を穀粉原料に対
して10重量%配合し、実施例1と同一条件でそばを製
造した時表2の評価を得た。
【0028】
【表2】
【0029】表2の評価によれば、粒径が平均50ミク
ロン以下でかつ、10〜50ミクロンの粒子が40重量
%以上となる場合には良好なそばであった。
【0030】平均粒径が小さくても、粒度構成が10〜
50ミクロンで30%の場合にはざらつきが感じられ、
香りも良くなかった。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、ふすま粉砕物の平均
粒径粒度分布および配合割合を規制したので、そばに配
合した場合に、ふすま特有のざらつきおよび臭気が皆無
に近くなり、しかも有用な食物繊維を必要量供給できる
低カロリーそばを得ることができる効果がある。
【0032】従って必要な食物繊維をあきることなく、
おいしく摂取し得ると共に、低カロリーの目的を達成し
得る効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒度50ミクロン以下で、粒径が1
    0ミクロン〜50ミクロンのふすまが40重量%以上で
    構成されたふすまを、穀粉原料に対し5〜20重量%含
    むことを特徴としたふすま入りそば。
  2. 【請求項2】 平均粒度50ミクロン以下で、粒径が1
    0ミクロン〜50ミクロンのふすまが40重量%以上で
    構成されたふすまを、穀粉原料に対し、5〜20重量%
    添加し、これに適量の水を加えて混練し、常法により麺
    線とすることを特徴としたふすま入りそばの製造方法。
JP5144829A 1993-06-16 1993-06-16 ふすま入りそばおよびその製造法 Pending JPH07132A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013243984A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Nisshin Flour Milling Inc 小麦ふすまの製造方法
JP2014212713A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 日清製粉株式会社 麺類の製造方法
JP2015149915A (ja) * 2014-02-12 2015-08-24 日清製粉株式会社 多層麺及びその製造方法
JP2018191552A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 昭和産業株式会社 ふすまを含む麺類及びその製造方法
JP2019106970A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 日東富士製粉株式会社 糖質制限麺

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