JPH07132708A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ

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JPH07132708A
JPH07132708A JP5277133A JP27713393A JPH07132708A JP H07132708 A JPH07132708 A JP H07132708A JP 5277133 A JP5277133 A JP 5277133A JP 27713393 A JP27713393 A JP 27713393A JP H07132708 A JPH07132708 A JP H07132708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
tread
pneumatic radial
belt
radial tire
Prior art date
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Pending
Application number
JP5277133A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Tokita
信二 時田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいてト
レッドの耐セパレーション性を向上させる。 【構成】 ベースゴム20Aの最外ベルト層側(第4ベ
ルト層18D側)にベースゴム20Aよりも100%伸
張モジュラスが低い低モジュラスゴム20C(100%
伸張モジュラスが15.0〜35.0kg/cm2)を設け
る。タイヤが路面30の突起32を踏んだ際にトレッド
ゴム20のなかでも最外ベルト層近傍が大きく引っ張ら
れるが、この部分は低モジュラスゴム20Cであるため
引っ張りによって発生する応力が従来よりも小さくなる
ため亀裂が生じ難くなり、耐セパレーション性が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重荷重用空気入りラジア
ルタイヤに係り、特に、トレッドの耐セパレーション性
を向上させた重荷重用空気入りラジアルタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建設車両等の悪路を走行する大型車両に
は重荷重用空気入りラジアルタイヤが使用されている。
従来より重荷重用空気入りラジアルタイヤは、耐熱性と
耐摩耗性を両立するため、トレッドゴムに発熱の小さい
ゴムと耐摩耗性に優れたゴムとの2種類のゴムを重ね合
わせて使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成とされた従来
の重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、摩耗寿命と発
熱性とは両立していたが、悪路等での使用によりトレッ
ドが剥離する場合があり、この問題に対しては満足の行
く解決策は見いだされていなかった。
【0004】発明者らの種々の調査、検討により、以下
のことが解明された。即ち、重荷重用空気入りラジアル
タイヤが路面の突起を乗り越える際にトレッドに変形が
生じるが、発熱が小さいゴムはモジュラスが大きく、変
形による応力が大となり、応力が大となった部分(トレ
ッドゴムのベルトに面した部分)に亀裂が発生してトレ
ッドのセパレーションへと進展することが判明した。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、突起の乗り越
え等に起因するトレッドの剥離を抑えることのできる重
荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することが目的で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、端部がビード
コアの周りに係止されトロイド状に延びるカーカスと、
前記カーカスのクラウン部に配置され複数層のベルト層
からなるベルトと、前記ベルトの径方向外側に配置され
るトレッドゴムと、を有した重荷重用空気入りラジアル
タイヤにおいて、前記ベルトと前記トレッドゴムとの間
に、100%伸張モジュラスが前記トレッドゴムよりも
小さく設定された低モジュラスゴム層を設けたことを特
徴としている。
【0007】
【作用】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤによ
れば、100%伸張モジュラスがトレッドゴムよりも小
さく設定された低モジュラスゴム層をベルトとトレッド
ゴムとの間に設けたので、突起等の乗り越え時にベルト
に近い部分で生じる内部応力が低く抑えられ、これによ
って亀裂が生じ難くなり、トレッドのセパレーションの
発生が抑制される。
【0008】
【実施例】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤの
一実施例を図1及び図2にしたがって説明する。
【0009】図1に示すように、本実施例の重荷重用空
気入りラジアルタイヤ10(タイヤサイズ13R22.
5 16PR)のカーカス12は、タイヤのラジアル方
向へ延びるコードからなる一枚のカーカスプライ14で
形成されており、カーカスプライ14の両端はビードコ
ア16の周りに係止されている。
【0010】カーカスプライ14の半径方向外側にはベ
ルト18が配置されている。ベルト18は、カーカス側
から第1ベルト層18A、第2ベルト層18B、第3ベ
ルト層18C、第4ベルト層18Dの4枚のベルト層か
ら構成されている。これら各ベルト層は平行に配列され
たスチールコードをゴムコーティングしたものであり、
スチールコードがタイヤ赤道面CLに対して所定角度で
交差している。なお、第1ベルト層18A及び第4ベル
ト層18Dは、第2ベルト層18B及び第3ベルト層1
8Cよりも幅狭とされている。
【0011】ベルト18の径方向外側には所定のパター
ン(図示省略)の形成されたトレッドゴム20が配設さ
れている。トレッドゴム20は、発熱の少ない径方向内
側のベースゴム20A及び耐摩耗性、耐カット性に優れ
る径方向外側のキャップゴム20Bを有するいわゆるキ
ャプ・ベース構造であり、ベースゴム20Aの最外ベル
ト層側には所定厚さの低モジュラスゴム20Cが配置さ
れている。
【0012】なお、ベースゴム20Aの100%伸張モ
ジュラス(サンプル形状JIS3号、引張速度毎分50
0mm、室温25°C)は、20〜45kg/cm2、キャップ
ゴム20Bの100%伸張モジュラスは、20〜45kg
/cm2に設定することが好ましい。
【0013】また、低モジュラスゴム20Cの100%
伸張モジュラスは、ベースゴム20Aの100%伸張モ
ジュラスよりも小さく設定し、かつ15.0〜35.0
kg/cm2に設定することが好ましい。
【0014】さらに、低モジュラスゴム20Cは、幅W
LBをトレッド幅WT の25%〜60%、タイヤ赤道面C
L上での厚さtLBをベースゴムゲージTB の10%〜5
0%とすることが好ましい。
【0015】本実施例では、ベースゴム20Aの100
%伸張モジュラスが26.8kg/cm2、キャップゴム20
Bの100%伸張モジュラスが21.1kg/cm2に設定さ
れており、低モジュラスゴム20Cの100%伸張モジ
ュラスが15.0kg/cm2に設定されている。また、低モ
ジュラスゴム20Cの幅WLBはトレッド幅WT の50
%、タイヤ赤道面CL上での厚さtLBがベースゴムゲー
ジTB の30%に設定されている。
【0016】次に本実施例の作用を説明する。図2に示
すように、本実施例の重荷重用空気入りラジアルタイヤ
10が路面30の突起32を踏むと、トレッドゴム20
は突起32に当接した部分が凹状に変形し、特に最外ベ
ルト層(第4ベルト層18D)に近い部分に矢印Aで示
すような引っ張り方向の応力が作用する。しかし、この
分部に配置されるのは100%伸張モジュラスが小さく
設定された低モジュラスゴム20Cであるため、この部
分に生じる応力は従来よりも低くなり、亀裂が生じ難
く、亀裂が進展しておこるトレッドのセパレーションが
抑制される。
【0017】なお、低モジュラスゴム20Cの100%
伸張モジュラスが15.0kg/cm2未満では、低モジュラ
スゴム20C自身の破断性が悪化してしまう。
【0018】低モジュラスゴム20Cの100%伸張モ
ジュラスが35.0kg/cm2を越えると低モジュラスゴム
20C自身から亀裂が生じ易くなる。
【0019】また、低モジュラスゴム20Cの幅WLB
トレッド幅WT の25%未満では、低モジュラスゴム2
0Cに面していないベースゴム20Aの両側部分から亀
裂が生じ易くなり、低モジュラスゴム20Cの幅WLB
トレッド幅WT の60%を越えるとタイヤの発熱耐久性
が損なわれてしまう。
【0020】さらに、タイヤ赤道面CL上での低モジュ
ラスゴム20Cの厚さtLBがベースゴムゲージTB の1
0%未満では、亀裂の抑制効果が少なくなり、50%を
越えるとタイヤの発熱耐久性が損なわれてしまう。
【0021】なお、本実施例では、トレッドがキャップ
・ベース構造であるが、キャップ・ベースでないトレッ
ドにおいても本発明は適用することができ、少なくとも
最外ベルトに面する部分に低モジュラスゴム20Cを配
置すれば、トレッドのセパレーションを抑制することが
できる。
【0022】(試験例)図1に示す実施例の重荷重用空
気入りラジアルタイヤ及び従来の重荷重用空気入りラジ
アルタイヤ(図1に示すタイヤから低モジュラスゴム2
0Cを除いたタイヤ)の耐セパレーション性を試験した
結果を以下の表1に示す。
【0023】試験は、供試タイヤをそれぞれ実車の駆動
側に装着して良路80%、悪路20%の割合で8000
0kmを走行させ、試験走行後にホログラフィー検査によ
りトレッドに発生したセパレーションの面積を測定し
た。ここでの耐セパレーション性とは、セパレーション
の発生面積の逆数であり、従来例タイヤを100とする
指数で示している。したがって、数値が大きいほどセパ
レーションの発生面積が小さく、耐セパレーション性に
優れていることを示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記表1の結果からも、実施例の重荷重用
空気入りラジアルタイヤは低モジュラスゴムの設けられ
ていない従来の重荷重用空気入りラジアルタイヤに比較
してトレッドの耐セパレーション性に優れていることは
明らかである。
【0026】なお、低モジュラスゴム20Cは、通常一
般に行われている手法によって低モジュラス化を図るこ
とができ、発泡されたゴムであってもよい。
【0027】また、室内のドラム試験機にて発熱耐久性
の試験を実施したが、発熱耐久性に関しては実施例の重
荷重用空気入りラジアルタイヤと従来の重荷重用空気入
りラジアルタイヤとでは殆ど差が生じなかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の重荷重用
空気入りラジアルタイヤは上記構成としたので、突起の
乗り越え等から生じるトレッドのセパレーションを抑制
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る重荷重用空気入りラジ
アルタイヤの断面図である。
【図2】路面の突起を乗り越える際のトレッドの変形具
合を示すトレッドの拡大断面図である。
【符号の説明】
10 重荷重用空気入りラジアルタイヤ 12 カーカス 16 ビードコア 18 ベルト 18A 第1ベルト層 18B 第2ベルト層 18C 第3ベルト層 18D 第4ベルト層 20 トレッドゴム 20A ベースゴム 20B キャップゴム 20C 低モジュラスゴム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部がビードコアの周りに係止されトロ
    イド状に延びるカーカスと、前記カーカスのクラウン部
    に配置され複数層のベルト層からなるベルトと、前記ベ
    ルトの径方向外側に配置されるトレッドゴムと、を有し
    た重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、 前記ベルトと前記トレッドゴムとの間に、100%伸張
    モジュラスが前記トレッドゴムよりも小さく設定された
    低モジュラスゴム層を設けたことを特徴とする重荷重用
    空気入りラジアルタイヤ。
JP5277133A 1993-11-05 1993-11-05 重荷重用空気入りラジアルタイヤ Pending JPH07132708A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019107390A1 (ja) * 2017-11-28 2019-06-06 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤおよびそれに用いるタイヤ用ゴム組成物の製造方法
JP2019098799A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Cited By (4)

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CN111386200A (zh) * 2017-11-28 2020-07-07 横滨橡胶株式会社 充气轮胎及该充气轮胎所使用的轮胎用橡胶组合物的制造方法
CN111386200B (zh) * 2017-11-28 2022-06-03 横滨橡胶株式会社 充气轮胎及该充气轮胎所使用的轮胎用橡胶组合物的制造方法
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