JPH0655905A - 重荷重用タイヤ - Google Patents
重荷重用タイヤInfo
- Publication number
- JPH0655905A JPH0655905A JP4236449A JP23644992A JPH0655905A JP H0655905 A JPH0655905 A JP H0655905A JP 4236449 A JP4236449 A JP 4236449A JP 23644992 A JP23644992 A JP 23644992A JP H0655905 A JPH0655905 A JP H0655905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- ply
- tire
- width
- belt ply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0327—Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern
- B60C11/0332—Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern by the footprint-ground contacting area of the tyre tread
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】偏平率70%以下の重荷重用タイヤにおいて、
ベルト端剥離を抑制しタイヤ更生を促進する。 【構成】カーカス6の外側に、複数枚のベルトプライか
らなるベルト層7を具え、ベルト層7は、プライ巾が最
大となる最大巾ベルトプライ7Aと、該ベルトプライ7
Aに隣設されかつベルトコードがベルトプライ7Aのベ
ルトコードとタイヤ赤道Cに対して異なる向きに配され
る隣設ベルトプライ7Bとを含む。最大巾ベルトプライ
7Aのプライ巾WBをタイヤ巾Wの0.72〜0.8
倍。隣設ベルトプライ7B外端において、ベルトプライ
7Bのベルトコード20Bと、ベルトプライ7Aのベル
トコード20Aとの間の最短距離Yに対するベルトコー
ド21Bの直径Dの比Y/Dを2〜3.4とする。
ベルト端剥離を抑制しタイヤ更生を促進する。 【構成】カーカス6の外側に、複数枚のベルトプライか
らなるベルト層7を具え、ベルト層7は、プライ巾が最
大となる最大巾ベルトプライ7Aと、該ベルトプライ7
Aに隣設されかつベルトコードがベルトプライ7Aのベ
ルトコードとタイヤ赤道Cに対して異なる向きに配され
る隣設ベルトプライ7Bとを含む。最大巾ベルトプライ
7Aのプライ巾WBをタイヤ巾Wの0.72〜0.8
倍。隣設ベルトプライ7B外端において、ベルトプライ
7Bのベルトコード20Bと、ベルトプライ7Aのベル
トコード20Aとの間の最短距離Yに対するベルトコー
ド21Bの直径Dの比Y/Dを2〜3.4とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト端におけるセパ
レーションを抑制でき、更生タイヤとしての再使用を可
能とする重荷重用タイヤに関する。
レーションを抑制でき、更生タイヤとしての再使用を可
能とする重荷重用タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】重荷重、高内圧等の苛酷な条件下で使用
されるバス・トラック用の重荷重用タイヤにおいても、
そのタイヤケース寿命が向上され、例えば図8に示すよ
うに、ベルトa外側の摩耗したトレッドゴムbを貼かえ
て再使用するタイヤ更生が行われている。
されるバス・トラック用の重荷重用タイヤにおいても、
そのタイヤケース寿命が向上され、例えば図8に示すよ
うに、ベルトa外側の摩耗したトレッドゴムbを貼かえ
て再使用するタイヤ更生が行われている。
【0003】しかしながらタイヤ断面高さHとタイヤ巾
Wとの比である偏平率H/Wを70%以下とし、高速走
行性能を高めた重荷重用の偏平タイヤにあっては、特に
トレッドの摩耗寿命に先がけてベルト端においてセパレ
ーションが発生しやすく、タイヤの更生化を妨げてい
る。その理由としてトレッド変形の際に発生するベルト
端での剪断力がベルト巾の増大につれて高まること、及
び偏平化によるトレッド巾の拡大によってトレッド変形
の際に逆そり傾向が発生し、トレッドショルダ部の接地
圧を高め内部温度を上昇させること等が知られている。
Wとの比である偏平率H/Wを70%以下とし、高速走
行性能を高めた重荷重用の偏平タイヤにあっては、特に
トレッドの摩耗寿命に先がけてベルト端においてセパレ
ーションが発生しやすく、タイヤの更生化を妨げてい
る。その理由としてトレッド変形の際に発生するベルト
端での剪断力がベルト巾の増大につれて高まること、及
び偏平化によるトレッド巾の拡大によってトレッド変形
の際に逆そり傾向が発生し、トレッドショルダ部の接地
圧を高め内部温度を上昇させること等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って従来この種のタ
イヤのベルト端剥離を抑制するために、トレッドショル
ダ部でのゴムボリュームを減じたり、又ベルト巾をタイ
ヤ巾の70%以下に設定し、内部温度上昇の抑制と剪断
力の低減化とが計られている。しかしながら十分満足の
いく効果を得るに至っていない。
イヤのベルト端剥離を抑制するために、トレッドショル
ダ部でのゴムボリュームを減じたり、又ベルト巾をタイ
ヤ巾の70%以下に設定し、内部温度上昇の抑制と剪断
力の低減化とが計られている。しかしながら十分満足の
いく効果を得るに至っていない。
【0005】このような状況に鑑み、本発明者は研究を
積重ねた。その結果、最大巾のベルトプライと、これと
交差する向きのコードを有するベルトプライとが隣設す
る時、隣設プライの外端を起点としてセパレーションが
進行することが判明した。そして、該外端における最大
巾ベルトプライとの間の最短コード間距離を、従来タイ
ヤのものよりある割合で大に設定し、逆にゴムボリュー
ムを増大した場合には、内部温度上昇に比して剪断力緩
和効果が高まること、及び最大のベルトプライ巾を増し
た場合には、ショルダ部でのベルト拘束力の増大によっ
て接地面形状を安定化でき、これらの相乗効果によって
セパレーションを抑制しうることを見出し得た。
積重ねた。その結果、最大巾のベルトプライと、これと
交差する向きのコードを有するベルトプライとが隣設す
る時、隣設プライの外端を起点としてセパレーションが
進行することが判明した。そして、該外端における最大
巾ベルトプライとの間の最短コード間距離を、従来タイ
ヤのものよりある割合で大に設定し、逆にゴムボリュー
ムを増大した場合には、内部温度上昇に比して剪断力緩
和効果が高まること、及び最大のベルトプライ巾を増し
た場合には、ショルダ部でのベルト拘束力の増大によっ
て接地面形状を安定化でき、これらの相乗効果によって
セパレーションを抑制しうることを見出し得た。
【0006】すなわち本発明は、最大巾ベルトプライと
隣設ベルトプライとの間の外端部におけるコード間の最
短距離Yと、最大巾ベルトプライのプライ巾WBとを所
定範囲に規制することを基本として、偏平な重荷重用タ
イヤのベルト端剥離を効果的に抑制でき、タイヤ更生を
促進しうる重荷重用タイヤの提供を目的としている。
隣設ベルトプライとの間の外端部におけるコード間の最
短距離Yと、最大巾ベルトプライのプライ巾WBとを所
定範囲に規制することを基本として、偏平な重荷重用タ
イヤのベルト端剥離を効果的に抑制でき、タイヤ更生を
促進しうる重荷重用タイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の重荷重用タイヤは、トレッド部からサイドウ
ォール部を通ってビード部のビードコアの回りで折り返
されるカーカスと、カーカスの半径方向外側かつトレッ
ド部の内方に配されかつベルトコードを互いに引き揃え
た複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具えしか
もタイヤ巾Wに対するタイヤ断面高さHの比である偏平
率H/Wを70%以下とした重荷重用タイヤであって、
前記ベルト層は、プライのタイヤ軸方向の外端間の距離
が最大となる最大巾ベルトプライと、この最大巾ベルト
プライに隣設されかつベルトコードが最大巾ベルトプラ
イのベルトコードとタイヤ赤道に対して異なる向きに配
される隣設ベルトプライとを含むとともに、前記最大巾
ベルトプライのプライ巾WBを前記タイヤ巾Wの0.7
2倍以上かつ0.8倍以下、しかも隣設ベルトプライの
外端において隣設ベルトプライのベルトコードと、最大
巾ベルトプライのベルトコードとの間の最短距離Yに対
する隣設ベルトプライのベルトコードの直径Dの比Y/
Dを2以上かつ3.4以下としている。
に本発明の重荷重用タイヤは、トレッド部からサイドウ
ォール部を通ってビード部のビードコアの回りで折り返
されるカーカスと、カーカスの半径方向外側かつトレッ
ド部の内方に配されかつベルトコードを互いに引き揃え
た複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具えしか
もタイヤ巾Wに対するタイヤ断面高さHの比である偏平
率H/Wを70%以下とした重荷重用タイヤであって、
前記ベルト層は、プライのタイヤ軸方向の外端間の距離
が最大となる最大巾ベルトプライと、この最大巾ベルト
プライに隣設されかつベルトコードが最大巾ベルトプラ
イのベルトコードとタイヤ赤道に対して異なる向きに配
される隣設ベルトプライとを含むとともに、前記最大巾
ベルトプライのプライ巾WBを前記タイヤ巾Wの0.7
2倍以上かつ0.8倍以下、しかも隣設ベルトプライの
外端において隣設ベルトプライのベルトコードと、最大
巾ベルトプライのベルトコードとの間の最短距離Yに対
する隣設ベルトプライのベルトコードの直径Dの比Y/
Dを2以上かつ3.4以下としている。
【0008】
【作用】隣設ベルトプライの外端において、最大巾ベル
トプライのコードと隣設ベルトプライのコードとの最短
距離Yを隣設ベルトプライのコード径Dの2〜3.4倍
に増大している。このことにより、ベルト端での拘束力
の低下及びゴムボリューム増加に伴う内部温度上昇が生
じる反面、これらの弊害に比較してより大なかつ好まし
い剪断力緩和効果が発生する。
トプライのコードと隣設ベルトプライのコードとの最短
距離Yを隣設ベルトプライのコード径Dの2〜3.4倍
に増大している。このことにより、ベルト端での拘束力
の低下及びゴムボリューム増加に伴う内部温度上昇が生
じる反面、これらの弊害に比較してより大なかつ好まし
い剪断力緩和効果が発生する。
【0009】又最大巾ベルトプライのプライ巾WBをタ
イヤ巾Wの0.72〜0.8倍の範囲で高めているた
め、ベルト端とバットレス面との間の必要なゴムゲージ
厚さを維持しつつ、トレッド部をより広い巾で拘束しう
る。その結果、走行中の外径成長等に起因した接地面形
状の変化を効果的に抑制できる。そしてこれらの相乗効
果によって、偏平率70%以下の重荷重用タイヤにおい
てプライ端剥離を低減できる。
イヤ巾Wの0.72〜0.8倍の範囲で高めているた
め、ベルト端とバットレス面との間の必要なゴムゲージ
厚さを維持しつつ、トレッド部をより広い巾で拘束しう
る。その結果、走行中の外径成長等に起因した接地面形
状の変化を効果的に抑制できる。そしてこれらの相乗効
果によって、偏平率70%以下の重荷重用タイヤにおい
てプライ端剥離を低減できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。JATMA,TRA,ETRTO等で定まる標準リ
ムRにリム組みされかつ標準内圧が充填される標準内圧
状態を示す図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッ
ド部2とその両端からタイヤ半径方向内方にのびるサイ
ドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位
置するビード部4とを具える。又ビード部4、4間に
は、前記トレッド部2からサイドウォール部3を通りビ
ード部4のビードコア5の廻りで両端が折返されるカー
カス6が架け渡されるとともに、該カーカス6の外側に
は、強靭なベルト層7がタガ効果を有して巻装され、前
記偏平率H/Wを70%以下に拘束している。
る。JATMA,TRA,ETRTO等で定まる標準リ
ムRにリム組みされかつ標準内圧が充填される標準内圧
状態を示す図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッ
ド部2とその両端からタイヤ半径方向内方にのびるサイ
ドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位
置するビード部4とを具える。又ビード部4、4間に
は、前記トレッド部2からサイドウォール部3を通りビ
ード部4のビードコア5の廻りで両端が折返されるカー
カス6が架け渡されるとともに、該カーカス6の外側に
は、強靭なベルト層7がタガ効果を有して巻装され、前
記偏平率H/Wを70%以下に拘束している。
【0011】前記カーカス6は、例えばナイロン、レー
ヨン、ポリエステル等の有機繊維及び金属繊維を用いた
カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して75〜90度の
角度で配列した少なくとも1枚以上のカーカスプライか
らなり、本例ではカーカスコードとしてスチールコード
を用いている。
ヨン、ポリエステル等の有機繊維及び金属繊維を用いた
カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して75〜90度の
角度で配列した少なくとも1枚以上のカーカスプライか
らなり、本例ではカーカスコードとしてスチールコード
を用いている。
【0012】前記ベルト層7は、スチールのベルトコー
ドを互いに平行に配列した複数のベルトプライからな
り、本例ではカーカス側からトレッド面S側に順次重置
される第1、第2、第3、第4のベルトプライ11、1
2、13、14からなる4層構造をなす。又第2のベル
トプライ12のタイヤ軸方向外端間の長さであるプライ
巾W2は第1のベルトプライ11のプライ巾W1に比し
て大、第3のベルトプライ13のプライ巾W3は第4の
ベルトプライ14のプライ巾W4より大かつプライ巾W
1と略同一としている。従って本例では、第2のベルト
プライ12が最大巾ベルトプライ7Aを形成している。
ドを互いに平行に配列した複数のベルトプライからな
り、本例ではカーカス側からトレッド面S側に順次重置
される第1、第2、第3、第4のベルトプライ11、1
2、13、14からなる4層構造をなす。又第2のベル
トプライ12のタイヤ軸方向外端間の長さであるプライ
巾W2は第1のベルトプライ11のプライ巾W1に比し
て大、第3のベルトプライ13のプライ巾W3は第4の
ベルトプライ14のプライ巾W4より大かつプライ巾W
1と略同一としている。従って本例では、第2のベルト
プライ12が最大巾ベルトプライ7Aを形成している。
【0013】又図2に示すように、第1、第2のベルト
プライ11、12のベルトコードは、夫々タイヤ赤道C
に対して同一方向、すなわち本例では左上がり方向に配
列するとともに、第3と第4のベルトプライ13、14
のベルトコードは、それぞタイヤ赤道Cに対して第1、
第2のベルトプライのベルトコードと異なる方向、すな
わち本例では右上がり方向に配列する。
プライ11、12のベルトコードは、夫々タイヤ赤道C
に対して同一方向、すなわち本例では左上がり方向に配
列するとともに、第3と第4のベルトプライ13、14
のベルトコードは、それぞタイヤ赤道Cに対して第1、
第2のベルトプライのベルトコードと異なる方向、すな
わち本例では右上がり方向に配列する。
【0014】又ベルトコードは、タイヤ赤道Cに対して
5〜70度の傾斜角度θを有し、第1のベルトプライ1
1の傾斜角度θ1を50〜70度例えば68度、第2、
3、4のベルトプライ12、13、14の各傾斜角度θ
2、θ3、θ4を14〜22度例えば17度としてい
る。このようなコード配列とすることによりプライ11
〜13の各ベルトコードが互いに交差するトラス構造を
形成し、高いタガ効果を発揮するとともに、タイヤ剛性
を向上する。又傾斜角度θ1を大とすることにより第1
のベルトプライ11とカーカス6との間の剪断歪を緩和
している。なお本実施例では第3のベルトプライ13に
よって、最大巾ベルトプライに隣設されかつベルトコー
ドが最大巾ベルトプライのベルトコードと異なる向きに
配される隣設ベルトプライ7Bを形成している。
5〜70度の傾斜角度θを有し、第1のベルトプライ1
1の傾斜角度θ1を50〜70度例えば68度、第2、
3、4のベルトプライ12、13、14の各傾斜角度θ
2、θ3、θ4を14〜22度例えば17度としてい
る。このようなコード配列とすることによりプライ11
〜13の各ベルトコードが互いに交差するトラス構造を
形成し、高いタガ効果を発揮するとともに、タイヤ剛性
を向上する。又傾斜角度θ1を大とすることにより第1
のベルトプライ11とカーカス6との間の剪断歪を緩和
している。なお本実施例では第3のベルトプライ13に
よって、最大巾ベルトプライに隣設されかつベルトコー
ドが最大巾ベルトプライのベルトコードと異なる向きに
配される隣設ベルトプライ7Bを形成している。
【0015】なお前記トレッド面Sは、タイヤ赤道面上
に中心を有する曲率半径TRの円弧をなす一方、第2の
ベルトプライ12である最大巾ベルトプライ7Aは、前
記トレッド面Sと略同心の曲率半径TBの円弧で湾曲し
ており、該最大巾ベルトプライ7Aとトレッド面Sとの
間の法線方向の距離Lは、プライ7Aのほぼ全巾に亘り
±1.5mm程度のばらつき範囲に、すなわちほぼ一定に
保たれる。又トレッド面Sの曲率半径TRはタイヤ巾W
の1.85〜2.5倍の範囲とする。
に中心を有する曲率半径TRの円弧をなす一方、第2の
ベルトプライ12である最大巾ベルトプライ7Aは、前
記トレッド面Sと略同心の曲率半径TBの円弧で湾曲し
ており、該最大巾ベルトプライ7Aとトレッド面Sとの
間の法線方向の距離Lは、プライ7Aのほぼ全巾に亘り
±1.5mm程度のばらつき範囲に、すなわちほぼ一定に
保たれる。又トレッド面Sの曲率半径TRはタイヤ巾W
の1.85〜2.5倍の範囲とする。
【0016】そしてこの隣設ベルトプライ7Bの外端E
を起点として、プライ7A、7B間で発生するセパレー
ションを防止するために、前記外端Eでのコード間の最
短距離Y及び最大のプライ巾WBを夫々規制している。
を起点として、プライ7A、7B間で発生するセパレー
ションを防止するために、前記外端Eでのコード間の最
短距離Y及び最大のプライ巾WBを夫々規制している。
【0017】すなわち、図3に拡大して示すように、前
記外端Eにおいて、隣設ベルトプライ7Bのベルトコー
ド20Bと最大ベルトコード7Aのベルトコード20A
との間の最短距離Yをベルトコード20Bの直径Dの2
倍以上かつ3.4倍以下としている。なおこの設定範囲
は、本発明者が行った走行テストから見出された。すな
わち最短距離Yおよび最大のプライ巾WBを違えた種々
のサイズの偏平重荷重用タイヤを試作し、JATMA,
TRA、ETRTOで定まる積載量100%状態でウェ
アインジケータが露出する摩耗限界まで一般舗装路上を
実車走行するとともに、該走行後のベルトセパレーショ
ンの有無を確認した。
記外端Eにおいて、隣設ベルトプライ7Bのベルトコー
ド20Bと最大ベルトコード7Aのベルトコード20A
との間の最短距離Yをベルトコード20Bの直径Dの2
倍以上かつ3.4倍以下としている。なおこの設定範囲
は、本発明者が行った走行テストから見出された。すな
わち最短距離Yおよび最大のプライ巾WBを違えた種々
のサイズの偏平重荷重用タイヤを試作し、JATMA,
TRA、ETRTOで定まる積載量100%状態でウェ
アインジケータが露出する摩耗限界まで一般舗装路上を
実車走行するとともに、該走行後のベルトセパレーショ
ンの有無を確認した。
【0018】タイヤサイズ385/65R22.5の種
々のタイヤでの結果を図4に示す。図のように、最短距
離Yがコード径Dの2.0倍以上の範囲では、ベルトの
外端Eに集中して作用する剪断力をコード間に介在する
ゴムGが吸収・緩和し、セパレーションを抑制しうる。
しかし3.4倍より大の範囲ではゴムボリュームが過度
に増大するため、前記剪断力緩和効果に比してゴムの内
部温度上昇が高まり逆にセパレーションを助長する。な
おこのような最短距離Yは、図5(a)、(b)に示す
ごとく、隣設ベルトプライ7Bの外端Eを所定厚さの被
覆ゴム層15で覆うことにより容易に確保しうる。
々のタイヤでの結果を図4に示す。図のように、最短距
離Yがコード径Dの2.0倍以上の範囲では、ベルトの
外端Eに集中して作用する剪断力をコード間に介在する
ゴムGが吸収・緩和し、セパレーションを抑制しうる。
しかし3.4倍より大の範囲ではゴムボリュームが過度
に増大するため、前記剪断力緩和効果に比してゴムの内
部温度上昇が高まり逆にセパレーションを助長する。な
おこのような最短距離Yは、図5(a)、(b)に示す
ごとく、隣設ベルトプライ7Bの外端Eを所定厚さの被
覆ゴム層15で覆うことにより容易に確保しうる。
【0019】又剪断力緩和効果を発揮させるためには、
コード間に介在するゴムGがコードに追従して伸縮する
必要があり、そのために、前記ゴムGは、100%モジ
ュラスを40〜70kg/cm2 、破断時の伸びを200〜
300%しかも破断時の応力を150〜300kg/cm2
とする。
コード間に介在するゴムGがコードに追従して伸縮する
必要があり、そのために、前記ゴムGは、100%モジ
ュラスを40〜70kg/cm2 、破断時の伸びを200〜
300%しかも破断時の応力を150〜300kg/cm2
とする。
【0020】又前記最短距離Yの値を維持しつつ最大巾
ベルトプライ7Aのプライ巾WBをタイヤ巾Wの0.7
2倍以上としている。
ベルトプライ7Aのプライ巾WBをタイヤ巾Wの0.7
2倍以上としている。
【0021】これは、前記規制によって、ベルトの拘束
力をトレッド部2のより広い巾に亘って高めることがで
き、走行中のトレッドの外形成長を防ぎ、接地面形状の
変化を抑制するためと考えられる。このためにドラム試
験機を用いて走行テストを行ない、走行前後の接地面形
状の変化を調査し、その結果を図6、7に示す。テスト
方法は試供タイヤを標準内圧状態のもとで正規荷重(本
サイズのタイヤにあっては4250kg)の140%の荷
重を加え、速度50km/Hで10時間走行した時の接地
形状を測定した。同図に示す試供タイヤA、B、Cのも
のについては、他の試供タイヤD、E、F、Gのものに
比して接地面形状の変化が小でありこの試供タイヤA、
B、Cは前記比Y/Dが2〜3.4かつ比WB/Wが
0.72以上の領域に存在する。
力をトレッド部2のより広い巾に亘って高めることがで
き、走行中のトレッドの外形成長を防ぎ、接地面形状の
変化を抑制するためと考えられる。このためにドラム試
験機を用いて走行テストを行ない、走行前後の接地面形
状の変化を調査し、その結果を図6、7に示す。テスト
方法は試供タイヤを標準内圧状態のもとで正規荷重(本
サイズのタイヤにあっては4250kg)の140%の荷
重を加え、速度50km/Hで10時間走行した時の接地
形状を測定した。同図に示す試供タイヤA、B、Cのも
のについては、他の試供タイヤD、E、F、Gのものに
比して接地面形状の変化が小でありこの試供タイヤA、
B、Cは前記比Y/Dが2〜3.4かつ比WB/Wが
0.72以上の領域に存在する。
【0022】なお前記比WB/Wが0.8をこえるとベ
ルトコード7Aの外端とバットレス外面との間のゴムゲ
ージが小となりトレッド部2のゴムが早期に破壊し、ま
たバットレス面からの外力によりベルト端に損傷を招き
やすい。従って前記比WB/Wは、より好ましくは、
0.74以上かつ0.77以下である。
ルトコード7Aの外端とバットレス外面との間のゴムゲ
ージが小となりトレッド部2のゴムが早期に破壊し、ま
たバットレス面からの外力によりベルト端に損傷を招き
やすい。従って前記比WB/Wは、より好ましくは、
0.74以上かつ0.77以下である。
【0023】
【発明の効果】叙上のごとく本発明の重荷重用タイヤは
構成しているため、ベルト端におけるセパレーションの
発生を抑制することができ、タイヤ更生を可能とし、そ
の使用寿命を大巾に向上しうる。
構成しているため、ベルト端におけるセパレーションの
発生を抑制することができ、タイヤ更生を可能とし、そ
の使用寿命を大巾に向上しうる。
【図1】本発明のタイヤの一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】ベルト層のコード配列を説明する平面図であ
る。
る。
【図3】外端での最短距離Yを説明する拡大断面図であ
る。
る。
【図4】比Y/Dとセパレーションの関係を示す線図で
ある。
ある。
【図5】aゴム層の一例を説明する断面図である。
【図5】bゴム層の他の例を説明する断面図である。
【図6】比Y/D、比WB/Wと接地面形状の変化を説
明する線図である。
明する線図である。
【図7】比Y/D、比WB/Wと接地面形状の変化を説
明する線図である。
明する線図である。
【図8】従来技術を説明する断面図である。
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 7A 最大巾ベルトプライ 7B 隣設ベルトプライ 11、12、13、14 ベルトプライ
Claims (2)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通って
ビード部のビードコアの回りで折り返されるカーカス
と、カーカスの半径方向外側かつトレッド部の内方に配
されかつベルトコードを互いに引き揃えた複数枚のベル
トプライからなるベルト層とを具えしかもタイヤ巾Wに
対するタイヤ断面高さHの比である偏平率H/Wを70
%以下とした重荷重用タイヤであって、前記ベルト層
は、プライのタイヤ軸方向の外端間の距離が最大となる
最大巾ベルトプライと、この最大巾ベルトプライに隣設
されかつベルトコードが最大巾ベルトプライのベルトコ
ードとタイヤ赤道に対して異なる向きに配される隣設ベ
ルトプライとを含むとともに、前記最大巾ベルトプライ
のプライ巾WBを前記タイヤ巾Wの0.72倍以上かつ
0.8倍以下、しかも隣設ベルトプライの外端において
隣設ベルトプライのベルトコードと、最大巾ベルトプラ
イのベルトコードとの間の最短距離Yに対する隣設ベル
トプライのベルトコードの直径Dの比Y/Dを2以上か
つ3.4以下とした重荷重用タイヤ。 - 【請求項2】前記最大巾ベルトプライのプライ巾WB
は、前記タイヤ巾Wの0.74倍以上かつ0.77倍以
下としたことを特徴とした請求項1記載の重荷重用タイ
ヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4236449A JPH0655905A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 重荷重用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4236449A JPH0655905A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 重荷重用タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655905A true JPH0655905A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=17000916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4236449A Pending JPH0655905A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 重荷重用タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0655905A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248391A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用タイヤ |
USD981327S1 (en) | 2020-07-10 | 2023-03-21 | American Tire Engineering, Inc. | Drive-position truck tire |
USD1010560S1 (en) | 2020-07-10 | 2024-01-09 | American Tire Engineering, Inc. | All-position truck tire |
WO2024009757A1 (ja) * | 2022-07-06 | 2024-01-11 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP4236449A patent/JPH0655905A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248391A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用タイヤ |
USD981327S1 (en) | 2020-07-10 | 2023-03-21 | American Tire Engineering, Inc. | Drive-position truck tire |
USD1010560S1 (en) | 2020-07-10 | 2024-01-09 | American Tire Engineering, Inc. | All-position truck tire |
WO2024009757A1 (ja) * | 2022-07-06 | 2024-01-11 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7036541B2 (en) | Pneumatic tire | |
WO2014010351A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2742368B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US4924927A (en) | Low-section pneumatic radial tire | |
EP0410673B1 (en) | A Radial tyre for heavy duty vehicles | |
JP2000225810A (ja) | 重荷重用ラジアルタイヤ | |
JPH06191219A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
US5360047A (en) | Heavy duty radial tire with specified belt radius | |
JP2899198B2 (ja) | 高速重荷重用タイヤ | |
EP0413574B1 (en) | High speed radial tyre | |
JPH11222008A (ja) | 重荷重用ラジアルタイヤ | |
EP0557101B1 (en) | Heavy duty radial tyre | |
JPH07112763B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4257713B2 (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
EP0596737B1 (en) | Radial tyre | |
JP2006103397A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH0655905A (ja) | 重荷重用タイヤ | |
JPS62137207A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4586518B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
JPH06143921A (ja) | 重荷重用タイヤ | |
JP3597610B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
US11745544B2 (en) | Pneumatic tyre | |
JP3400005B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPH07164839A (ja) | 高速重荷重用タイヤ | |
JPH09175120A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |