JPH07132401A - 心押台装置 - Google Patents

心押台装置

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Publication number
JPH07132401A
JPH07132401A JP29734193A JP29734193A JPH07132401A JP H07132401 A JPH07132401 A JP H07132401A JP 29734193 A JP29734193 A JP 29734193A JP 29734193 A JP29734193 A JP 29734193A JP H07132401 A JPH07132401 A JP H07132401A
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JP
Japan
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fulcrum
base body
tailstock
work
upper base
Prior art date
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Application number
JP29734193A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Fujieda
善行 藤枝
Yukio Okaji
行男 小梶
Fumio Ibuki
文夫 伊吹
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支点機構が剛性の高いものになって、大形ワ
ークの心押に使用でき、ワークのテーパ補正を精度よく
行うことができる心押台装置を提供する。 【構成】 支点機構80を、上側台本体1の下面部1d
に、ワークセンタSと同方向で且つ平行な上側支点受け
部7を形成すると共に、下側台本体1の上面部2aに、
上側支点受け部7に対応する下側支点受け部23を形成
し、支点部材31を、円筒体の周面の上下に平坦面部3
2、33を形成して、上側支点受け部7に摺接する上側
当接面部34と、下側支点受け部23に当接する下側当
接面部35とを形成して構成し、支点部材31を、これ
の下側当接面部34を前記下側支点受け部23に当接さ
せて下側台本体2に固定し、上側台本体1の上側支点受
け部7に、支点部材31を挿入して上側当接面部34を
上側支点受け部7に摺接させて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研削盤等の心押台装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒研削盤において工作主軸台は、研削
中は回転を行う部分を必ずもつ。回転を行なうとなんら
かの摩擦熱が発生し、工作主軸台の変形を伴い、センタ
に狂いが生じる。一方、心押台はセンタに狂いがないた
めに、研削を行っていると、ワークにテーパが生じる。
【0003】研削に当たって、工作主軸、心押両センタ
部材間に支持されたワークの直径を工作主軸台側と心押
台側の研削点で計測しており、この測定値の差によりテ
ーパを知ることができる。
【0004】研削サイクルの粗研削完了点で一度スパー
クアウトを行い、精研削に入る前に一方の定寸装置の読
みAと他方の定寸装置の読みBの差、すなわち(A−
B)の値が(+)の場合は、心押センタ部材を(A−
B)/2だけ砥石台側とは反対側に動かし、(A−B)
の値が(−)の場合は、心押センタ部材を(A−B)/
2だけ砥石台側に動かす。その後、精研削、スパークア
ウトというように作業を進めていけば、テーパのない、
正しい円筒度のものが得られる。
【0005】そして、従来、上記のようなテーパ補正時
に心押センタ部材を移動させる機構をもつ心押台とし
て、図4に示すものがある。この心押台は、その心押台
本体を、心押センタ部材76を有する上側台本体70と
下側台本体71とに分割し、この上側台本体70を、板
ばね72により前記下側台本体71に対して旋回可能に
し、クランプ機構73で前記上側台本体70を前記下側
台本体71側に弾性をもってクランプし、ワークセンタ
位置調整機構74により前記上側台本体70を前記下側
台本体71に対して隙間を存して保持するようにしたも
のである。
【0006】そして、心押センタ部材76を砥石台側、
または砥石台側とは反対側に動かす場合には、ワークセ
ンタ位置調整機構74を作動して、前記上側台本体70
を板ばね72を支点にして上下いずれかに旋回させるこ
とにより行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の心押台にあっては、前記上側台本体70の旋回の支
点部材に板ばね72を用いており、この板ばね72は圧
縮力に弱く、剛性の低いものであるために、大きな力で
前記上側台本体70をクランプすることができず、大形
ワークの心押に使用する心押台の支点部材としては不向
きであり、板ばね72を支点部材とする限り大形ワーク
の心押をすることができなかった。また、ワークのテー
パ補正の際、板ばね72に、前記上側台本体70の旋回
に伴う振動が生じ、ワークのテーパ補正を精度よく行う
ことができないという問題点があった。
【0008】また、従来、上記のようなテーパ補正時に
心押センタ部材を移動させる機構をもつ心押台として、
図5に示すものがある。この心押台は、ワークセンタを
有する心押センタ部材80を、軸心が偏心している軸8
1に契着し、この軸81にウォームホイール82を形成
し、このウォームホイール82にウォーム軸83のウォ
ーム84を噛合せ、ウォーム軸83の回転によりウォー
ムホイール82を介して軸81を回転し、心押センタ部
材80のワークセンタを移動させるようにしたものであ
るが、この場合、軸が二重構造になるために、心押セン
タ部材80の軸心から心押台の端面までの距離が、前記
軸81の偏心量の分だけ大きくなって、この心押台が大
きくなり、砥石最小径が大きくなるという問題点があっ
た。
【0009】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、支点
機構が圧縮力に強く、剛性の高いものになって、大きな
力で上側台本体をクランプすることができて、大形ワー
クの心押に使用することができる心押台装置を提供する
ことにある。
【0010】また、本発明の第2の目的とするところ
は、支点機構が圧縮力に強く、剛性の高いものになっ
て、大きな力で上側台本体をクランプすることができ
て、大形ワークの心押に使用することができるばかり
か、上側台本体の旋回に伴う振動が皆無であり、ワーク
のテーパ補正を精度よく行うことができる心押台装置を
提供することにある。
【0011】また、本発明の第3の目的とするところ
は、支点機構が圧縮力に強く、剛性の高いものになるば
かりか、上側台本体の旋回中心の保持が確実になるし、
求心効果が生じ得て微小な動きが可能になり、ワークの
テーパ補正を精度よく行うことができる心押台装置を提
供することにある。
【0012】また、本発明の第4の目的とするところ
は、上側台本体に加わるスラスト力に伴う摩擦抵抗を小
さくすることができ、上側台本体の旋回を容易にするこ
とができるばかりか、研削抵抗に強いものになる心押台
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、請求項1記載の発明にあっては、心押台本
体を、ワークセンタ上にセンタ部材を有する上側台本体
と下側台本体とに分割し、この上側台本体を、支点機構
により前記下側台本体に対して旋回可能にし、且つ前記
支点機構とクランプ機構とワークセンタ位置調整機構と
により前記上側台本体を前記下側台本体に対して隙間を
存して保持した心押台装置であって、前記支点機構を、
前記上側台本体の支承部と前記下側台本体の支承部を剛
性の高い支点部材で支承する構成にしたことを特徴とす
る。
【0014】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項2記載の発明にあっては、心押台本体を、ワ
ークセンタ上にセンタ部材を有する上側台本体と下側台
本体とに分割し、この上側台本体を、支点機構により前
記下側台本体に対して旋回可能にし、且つ前記支点機構
とクランプ機構とワークセンタ位置調整機構とにより前
記上側台本体を前記下側台本体に対して隙間を存して保
持した心押台装置であって、支点機構を、前記上側台本
体の下面部に、ワークセンタと同方向で且つ平行な上側
支点受け部を形成すると共に、前記下側台本体の上面部
に、前記上側支点受け部に対応する下側支点受け部を形
成し、前記支点部材を、棒体に上側当接面部と下側当接
面部とを形成して構成し、前記支点部材を、これの下側
当接面部を前記下側支点受け部に当接させて前記下側台
本体に固定し、前記上側台本体の前記上側支点受け部
に、前記支点部材を挿入して前記上側当接面部を前記上
側支点受け部に摺接させて構成したことを特徴とする。
【0015】また、上記の第3の目的を達成するため
に、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の心
押台装置において、前記上、下側支点受け部が断面半円
形状の溝であり、前記支点部材を、円筒体の周面の上下
に平坦面部を形成して、前記上側支点受け部に摺接する
上側当接面部と、前記下側支点受け部に当接する下側当
接面部とを形成して構成した。
【0016】また、上記の第4の目的を達成するため
に、請求項4記載の発明にあっては、請求項2記載また
は請求項3記載の心押台装置において、前記支点部材の
ワーク側の端面部に円錐状の凹部を形成し、この凹部に
ボールを挿入し、前記支点部材のワーク側とは反対側の
端部にばね機構を設けて、このばね機構により前記支点
部材をワーク側からの作用力に対処すると共に、前記ボ
ールを前記上側台本体のワーク側の部位に当接させ、こ
のボールの前記上側台本体への接触点を前記上側台本体
の旋回中心に一致させた。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明の構成により、支点機構が
圧縮力に強く、剛性の高いものになる。このために、大
きな力で前記上側台本体をクランプすることができて、
大形ワークの心押に使用することが可能になる。
【0018】請求項2記載の発明の構成により、支点機
構が圧縮力に強く、剛性の高いものになる。このため
に、大きな力で前記上側台本体をクランプすることがで
きて大形ワークの心押に使用することが可能になる。し
かも、ワークのテーパ補正の際、前記上側台本体を旋回
させるのであるが、この旋回に伴う振動が皆無であるた
めに、ワークのテーパ補正を精度よく行うことができ
る。
【0019】請求項3記載の発明の構成により、前記支
点部材の円弧面が上側支点受け部の円弧面に摺接するよ
うになり、圧縮力に強く、剛性の高いものになるばかり
か、前記上側台本体の旋回中心の保持が確実になるし、
求心効果が生じ得て微小な動きが可能になり、ワークの
テーパ補正を精度よく行うことができる。また、互いに
摺接する前記支点部材の円弧面と上側支点受け部の円弧
面との間を潤滑することにより半永久的な使用が可能に
なる。
【0020】請求項4記載の発明の構成により、前記ボ
ールの前記上側台本体への接触は点接触になって、前記
上側台本体に加わるスラスト力に伴う摩擦抵抗を小さく
することができ、前記上側台本体の旋回を容易にするこ
とができるばかりか、前記ばね機構により前記支点部材
をワーク側からの作用力に対処するようにしてあるため
に、研削抵抗に強いものになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係わる心押台装置の断面図、図2
は図1X−X線に沿う一部省略した断面図、図3は上側
台本体の下側台本体に対する支点機構の他の実施態様を
示す説明図である。
【0022】本発明の係わる心押台装置は、その本体を
上下に分割した構成であり、上側台本体1と、下側台本
体2とを有する。そして、上側台本体1の左側部位1a
と右側部位1bとの間には凹部1cが形成してあり、上
側台本体1の下面部1dは平坦に成されている。そし
て、上側台本体1の左側部位1aには、紙面に対して垂
直方向に支承孔部3が形成してあり、この支承孔部3に
保持部材3a、3bが設けてあり、保持部材3bに軸受
4を介してホルダー5が支承されていり、このホルダー
5に心押センタ部材6が保持されていて、この心押セン
タ部材6の軸心がワークセンタSに一致している。
【0023】また、前記上側台本体1の下面部1dに
は、前記心押センタ部材6の直下に位置させて支承部で
ある断面半円形状の上側支点受部7が前記ワークセンタ
Sと同一方向に且つ平行させて形成してある。また、前
記上側台本体1の凹部1cには段付きのボルト孔8が形
成してある。
【0024】また、前記上側台本体1の右側部位1bに
はワークセンタ位置調整機構9が設けてある。このワー
クセンタ位置調整機構9は、前記右側部位1bに縦方向
に形成した装着孔部10に装着してある。すなわち、ワ
ークセンタ位置調整機構9は送りナット部材11を備え
ており、この送りナット部材11の外周部にはウォーム
ホイール12が形成してあり、送りナット部材11の内
周部には送りねじ部13が形成してある。そして、この
送りナット部材11は、前記装着孔部10にジャーナル
ベアリング14及びスラストベアリング15を介して回
転可能に保持されている。そして、送りナット部材11
には、これの送りねじ部13に、ねじ部16を螺合させ
て作動軸17が設けてあり、この作動軸17の上端部に
は断面角形状のスライド軸部18が形成してあり、ま
た、作動軸17の下端面部は凸状球面18aになされて
いる。
【0025】前記ウォームホイール12にはウォーム1
9が噛み合っており、このウォーム19は、その軸部
(図示せず)でベアリング(図示せず)を介して前記右
側部位1bに支承されており、このウォーム19はサー
ボモーター(図示せず)により回転制御されるようにな
っている。
【0026】また、前記装着孔部10の上部にはカバー
部材20が締め付けボルト21により装着してあり、こ
のカバー部材20の内面には断面角形状のスライド凹部
22が形成してあり、このスライド凹部22に、前記作
動軸17の上端部のスライド軸部18が上下方向に摺動
可能に挿入してある。また、前記上側台本体1の左側端
面部の下部には図2に示すようにプレート取付部1eが
形成してある。
【0027】前記下側台本体2の上面部2aは平坦面に
成されており、この上面部2aの左側には、この下側台
本体2に前記上側台本体1がセットされた場合に、前記
上側支点受部7に対向する支承部である断面半円形状の
下側支点受け部23が形成してある。この下側支点受け
部23の右側端面部には凹部23aが形成してある。ま
た、下側台本体2の左側端面部には、前記下側支点受け
部23に臨むプレート取付部24が形成してある。
【0028】また、前記下側台本体2の上面部2aの中
間にはクランプ機構取付部25が形成してあり、さら
に、下側台本体2の上面部2aの右側には受け座部26
が設けてある。この受け座部26は凹部27に座体28
を挿入した構成であり、この座体の上面は凹状球面28
aにしてある。
【0029】また、前記下側台本体2の下面部2bに
は、前記ワークセンタSに平行なスライド溝部29が形
成してあり、この下側台本体2は、前記スライド溝部2
9を、スライド30のスライド面部31に摺接させてこ
のスライド30に取り付けてある。
【0030】そして、支点機構80は、前記上側台本体
1の前記上側支点受け部7と、前記下側台本体2の前記
下側支点受け部23と、支点部材31とにより構成して
あり、この支点部材31は前記下側支点受け部23内に
挿入固定してある。すなわち、この支点部材31は、円
筒体で、その左端部を除いた周面の上下に平坦面部3
2、33を形成して成る支点部材本体31aを備えてお
り、この支点部材本体31aの周面には、上側支点受部
7に摺接する上側当接面部34と、下側支点受け部23
に当接する下側当接面部35とが形成してあり、また、
支点部材本体31aには、平坦面部32、33の左右に
位置させてボルト孔36が形成してあり、また、支点部
材本体31aの左端面部の中心部に円錐状の凹部37が
形成してあり、さらには、支点部材本体31aの右端部
には径の異なる縮径部38、39が形成してある。
【0031】そして、前記支点部材31は、前記下側当
接面部35を下側支点受け部23に当接させて、前記下
側台本体2に設けてあり、前記ボルト孔36に挿通した
締付けボルト40により下側台本体2に固定してある。
また、支点部材本体31aの右端部の縮径部38には複
数枚の皿ばね41が嵌めてあり、また、縮径部39には
皿ばね41を受けるベアリング部材42が嵌めてあっ
て、ばね機構81を構成しており、前記縮径部39は前
記下側支点受け部23の右側端面部の凹部23aに挿入
してあって、前記皿ばね41は圧縮状態になされてお
り、これら皿ばね41のばね力は前記支点部材31を左
方向に押すように作用している。また、前記下側台本体
2の左側端面部のプレート取付部24には、プレート部
材44がボルト45で取り付けてある。
【0032】そして、前記下側台本体2の上方には、前
記上側台本体1が配置してあり、この上側台本体1の上
側支点受け部7に、前記支点部材31の上半分が挿入し
てあって、この支点部材31の上側当接面部34が上側
支点受け部7の面部に摺接しており、前記下側台本体2
の上面部2aと前記上側台本体1の下面部1dとの間に
隙間tが形成してある。
【0033】そして、前記上側台本体1の左側端面部の
プレート取付部1eには、プレート部材46がボルト
(図示せず)で取り付けてあり、このプレート部材46
の下端部の内面には、前記支点部材本体31aの左端面
部の円錐状の凹部37に挿入されたボール48が接して
いる。そして、このボール48のプレート部材46への
接触は点接触であり、この接触点aは前記上側台本体1
の旋回中心(支点部材31の軸心)Tに一致している。
また、前記プレート部材46の下面部にはシール用溝4
9が形成してあり、また、前記下側台本体2の上面部2
aには、前記下側支点受け部23の前、後方及び右方に
位置させてシール用溝50が形成してあり、これらのシ
ール用溝49、50にはシール材51が装着してあっ
て、このシール材51は、前記プレート部材44の上面
部及び上側台本体1の下面部1dに当接して、前記支点
機構80を外気から遮断している。
【0034】また、前記上側台本体1は、クランプ機構
52により前記下側台本体2側に弾性的に締め付け固定
されており、前記ワークセンタ位置調整機構9の作動軸
17の下端面部の凸状球面18aが、下側台本体2の上
面部2aの受け座部26の座体28の凹状球面28aに
接している。
【0035】前記クランプ機構52は、前記上側台本体
1の段付きのボルト孔8に挿通された保持ボルト8aに
より保持されたばね受け部材53を備えており、このば
ね受け部材53は軸部53aとばね受け部53bを有し
ていて、前記下側台本体2のクランプ機構取付部25内
に挿入してあり、このクランプ機構取付部25にはばね
受け部材54がボルト55で固着してあって、このばね
受け部材54と前記ばね受け部53bとの間に複数枚の
皿ばね56が介装してあり、これら皿ばね56のばね力
により、前記上側台本体1は、前記支点部材31を支点
にして図1において時計回り方向に付勢されており、前
記ワークセンタ位置調整機構9の作動軸17の下端面部
の凸状球面18aが、前記受け座部26の座体28の凹
状球面28aに圧接している。
【0036】次に上記のように構成された心押台装置に
おいて、ワークセンタSの位置調整動作について説明す
る。
【0037】上記したように、前記上側台本体1は、ク
ランプ機構52により前記支点部材31を支点にして図
1において時計回り方向に付勢され、前記ワークセンタ
位置調整機構9の作動軸17の下端面部の凸状球面18
aが、前記受け座部26の座体28の凹状球面28aに
圧接していて、前記ワークセンタSが所定の位置に設定
されている。
【0038】そして、加工後のワークのテーパを補正す
るために、前記ワークセンタSの位置を調整するのであ
るが、このワークセンタSの位置調整は次のようになさ
れる。すなわち、前記ワークセンタ位置調整機構9の作
動軸17を下降させることにより、前記クランプ機構5
2の皿ばね56のばね力に抗して前記上側台本体1を、
前記支点部材31を支点にして図1において反時計回り
方向に回動して、前記ワークセンタSを調整する。ま
た、前記ワークセンタ位置調整機構9の作動軸17を上
昇させることにより、前記クランプ機構52の皿ばね5
6のばね力により前記上側台本体1を、前記支点部材3
1を支点にして図1において時計回り方向に回動して、
前記ワークセンタSを上記とは逆方向に調整する。
【0039】前記ワークセンタ位置調整機構9の作動
は、前記サーボモーターの駆動制御によりウオーム19
を回転し、このウオーム19に噛み合うウオームホィー
ル12を正逆いづれかに回転させて、ねじ送りにより作
動軸17を上昇または下降させることにより行われる。
【0040】また、前記上側台本体1の支点構造80
を、前記支点部材31を用いて、これの下側当接面部3
5を下側支点受け部23に当接させて前記下側台本体2
に設け、締付けボルト40により下側台本体2に固定
し、上側台本体1の上側支点受部7に、前記支点部材3
1の上半分を挿入してこの支点部材31の上側当接面部
34を上側支点受部7の面部に摺接して構成したが、図
3に示すように前記上側台本体1の下面部1dに支承部
60、61を設けると共に、下側台本体2の上面部2a
に支承部62を設けて、支承部60、61、62にそれ
ぞれ支承孔60a、61a、62aを設け、これらの支
承孔60a、61a、62aに支軸65を挿入して、支
承孔60a、61aにおいて支軸65を軸受63、64
で受けるようにして、前記上側台本体2の支点構造とし
てもよい。なお、支承孔62aにおいて支軸65を軸受
63、64で受けるようにしてもよい。
【0041】上記の実施例にあっては、支点機構80
を、前記上側台本体1の下面部1dに、ワークセンタS
と同方向で且つ平行な上側支点受け部7を形成すると共
に、前記下側台本体1の上面部2aに、前記上側支点受
け部7に対応する下側支点受け部23を形成し、前記支
点部材21を、円筒体の周面の上下に平坦面部32、3
3を形成して、前記上側支点受け部7に摺接する上側当
接面部34と、前記下側支点受け部23に当接する当接
面部35とを形成して構成し、前記支点部材31を、こ
れの下側当接面部34を前記下側支点受け部23に当接
させて前記下側台本体2に固定し、前記上側台本体1の
前記上側支点受け部7に、前記支点部材31を挿入して
前記上側当接面部34を前記上側支点受け部7に摺接さ
せて構成したから、支点機構80が圧縮力に強く、剛性
の高いものになる。このために、大きな力で前記上側台
本体1をクランプすることができて、小型でありながら
大形ワークの心押に使用することができる。
【0042】しかも、ワークのテーパ補正の際、前記上
側台本体1を旋回させるのであるが、この旋回に伴う振
動が皆無であるために、ワークのテーパ補正を精度よく
行うことができる。また、、前記上側台本体1の旋回中
心Tの保持が確実になるし、求心効果が生じ得て微小な
動きが可能になり、ワークのテーパ補正を精度よく行う
ことができる。また、互いに摺接する前記支点部材31
の上側当接面部34と上側支点受け部7の円弧面との間
を潤滑することにより半永久的な使用が可能になる。
【0043】また、前記支点部材31のワーク側の端面
部に円錐状の凹部37を形成し、この凹部37にボール
48を挿入し、前記支点部材31のワーク側とは反対側
の端部にばね機構81を設けて、このばね機構81によ
り前記支点部材31をワーク側からの作用力に対処する
と共に、前記ボール48を前記上側台本体1のワーク側
の部位に当接させ、このボール48の前記上側台本体1
への接触点aを前記上側台本体1の旋回中心Tに一致さ
せたから、前記ボール48の前記上側台本体1への接触
は点接触になって、前記上側台本体1に加わるスラスト
力に伴う摩擦抵抗を小さくすることができ、前記上側台
本体1の旋回を容易にすることができるばかりか、前記
ばね機構81により前記支点部材31をワーク側からの
作用力に対処するようにしてあるために、研削抵抗に強
いものになる。
【0044】また、前記心押センタ部材6は前記上側台
本体1に設けられるために、軸が二重構造になる従来の
偏心タイプの心押台に比べ、心押センタ部材6の軸心か
ら心押台の端面までの距離が小さくなり、小径ワークの
加工の時には従来より小径の砥石の使用が可能になる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明にあっては、心押台本体を、ワークセンタ上にセンタ
部材を有する上側台本体と下側台本体とに分割し、この
上側台本体を、支点機構により前記下側台本体に対して
旋回可能にし、且つ前記支点機構とクランプ機構とワー
クセンタ位置調整機構とにより前記上側台本体を前記下
側台本体に対して隙間を存して保持した心押台装置であ
って、前記支点機構を、前記上側台本体の支承部と前記
下側台本体の支承部を剛性の高い支点部材で支承する構
成にしたから、支点機構が高剛性で圧縮力に強いものに
なる。このために、大きな力で前記上側台本体をクラン
プすることができて、小型でありながら大形ワークの心
押に使用することができる。
【0046】また、請求項2記載の発明にあっては、心
押台本体を、ワークセンタ上にセンタ部材を有する上側
台本体と下側台本体とに分割し、この上側台本体を、支
点機構により前記下側台本体に対して旋回可能にし、且
つ前記支点機構とクランプ機構とワークセンタ位置調整
機構とにより前記上側台本体を前記下側台本体に対して
隙間を存して保持した心押台装置であって、支点機構
を、前記上側台本体の下面部に、ワークセンタと同方向
で且つ平行な上側支点受け部を形成すると共に、前記下
側台本体の上面部に、前記上側支点受け部に対応する下
側支点受け部を形成し、前記支点部材を、棒体に上側当
接面部と下側当接面部とを形成して構成し、前記支点部
材を、これの下側当接面部を前記下側支点受け部に当接
させて前記下側台本体に固定し、前記上側台本体の前記
上側支点受け部に、前記支点部材を挿入して前記上側当
接面部を前記上側支点受け部に摺接させて構成したか
ら、支点機構が圧縮力に強く、剛性の高いものになる。
このために、大きな力で前記上側台本体をクランプする
ことができて、小型でありながら大形ワークの心押に使
用することができる。しかも、ワークのテーパ補正の
際、前記上側台本体を旋回させるのであるが、この旋回
に伴う振動が皆無であるために、ワークのテーパ補正を
精度よく行うことができる。
【0047】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項2記載の心押台装置において、前記上、下側支点受
け部が断面半円形状の溝であり、前記支点部材を、円筒
体の周面の上下に平坦面部を形成して、前記上側支点受
け部に摺接する上側当接面部と、前記下側支点受け部に
当接する下側当接面部とを形成して構成したから、前記
支点部材の円弧面が上側支点受け部の円弧面に摺接する
ようになり、圧縮力に強く、剛性の高いものになるばか
りか、前記上側台本体の旋回中心の保持が確実になる
し、求心効果が生じ得て微小な動きが可能になり、ワー
クのテーパ補正を精度よく行うことができる。また、互
いに摺接する前記支点部材の円弧面と上側支点受け部の
円弧面との間を潤滑することにより半永久的な使用が可
能になる。
【0048】また、請求項4記載の発明にあっては、請
求項2記載または請求項3記載の心押台装置において、
前記支点部材のワーク側の端面部に円錐状の凹部を形成
し、この凹部にボールを挿入し、前記支点部材のワーク
側とは反対側の端部にばね機構を設けて、このばね機構
により前記支点部材をワーク側からの作用力に対処する
と共に、前記ボールを前記上側台本体のワーク側の部位
に当接させ、このボールの前記上側台本体への接触点を
前記上側台本体の旋回中心に一致させたから、前記ボー
ルの前記上側台本体への接触は点接触になって、前記上
側台本体に加わるスラスト力に伴う摩擦抵抗を小さくす
ることができ、前記上側台本体の旋回を容易にすること
ができるばかりか、前記ばね機構により前記支点部材を
ワーク側からの作用力に対処するようにしてあるため
に、研削抵抗に強いものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる心押台装置の断面図である。
【図2】図1X−X線に沿う一部省略した断面図であ
る。
【図3】上側台本体の下側台本体に対する支点機構の他
の実施態様を示す説明図である。
【図4】従来の心押台装置の一部断面した側面図であ
る。
【図5】従来の他の心押台装置の一部省略した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 上側台本体 1d 下面部 2 下側台本体 2a 上面部 7 上側支点受け部(支承部) 23 下側支点受け部(支承部) 31 支点部材 32、33 平坦部 34 上側当接面部 35 下側当接面部 80 支点構造

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心押台本体を、ワークセンタ上に心押セ
    ンタ部材を有する上側台本体と下側台本体とに分割し、
    この上側台本体を、支点機構により前記下側台本体に対
    して旋回可能にし、且つ前記支点機構とクランプ機構と
    ワークセンタ位置調整機構とにより前記上側台本体を前
    記下側台本体に対して隙間を存して保持した心押台装置
    であって、前記支点機構を、前記上側台本体の支承部と
    前記下側台本体の支承部を剛性の高い支点部材で支承す
    る構成にしたことを特徴とする心押台装置。
  2. 【請求項2】 心押台本体を、ワークセンタ上に心押セ
    ンタ部材を有する上側台本体と下側台本体とに分割し、
    この上側台本体を、支点機構により前記下側台本体に対
    して旋回可能にし、且つ前記支点機構とクランプ機構と
    ワークセンタ位置調整機構とにより前記上側台本体を前
    記下側台本体に対して隙間を存して保持した心押台装置
    であって、前記支点機構を、前記上側台本体の下面部
    に、ワークセンタと同方向で且つ平行な上側支点受け部
    を形成すると共に、前記下側台本体の上面部に、前記上
    側支点受け部に対応する下側支点受け部を形成し、前記
    支点部材を、棒体に上側当接面部と下側当接面部とを形
    成して構成し、前記支点部材を、これの下側当接面部を
    前記下側支点受け部に当接させて前記下側台本体に固定
    し、前記上側台本体の前記上側支点受け部に、前記支点
    部材を挿入して前記上側当接面部を前記上側支点受け部
    に摺接させて構成したことを特徴とする心押台装置。
  3. 【請求項3】 前記上、下側支点受け部が断面半円形状
    の溝であり、前記支点部材を、円筒体の周面の上下に平
    坦面部を形成して、前記上側支点受け部に摺接する上側
    当接面部と、前記下側支点受け部に当接する下側当接面
    部とを形成して構成した請求項2記載の心押台装置。
  4. 【請求項4】 前記支点部材のワーク側の端面部に円錐
    状の凹部を形成し、この凹部にボールを挿入し、前記支
    点部材のワーク側とは反対側の端部にばね機構を設け
    て、このばね機構により前記支点部材をワーク側からの
    作用力に対処すると共に、前記ボールを前記上側台本体
    のワーク側の部位に当接させ、このボールの前記上側台
    本体への接触点を前記上側台本体の旋回中心に一致させ
    た請求項2または請求項3記載の心押台装置。
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